JP4846085B2 - テトラゾリノン誘導体及び除草剤 - Google Patents

テトラゾリノン誘導体及び除草剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なテトラゾリノン誘導体及びその除草剤としての利用並びに新規中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ある種のテトラゾール誘導体が、除草剤としての作用を示すことは既に知られている(特開平11−12275号公報、特開平11−21280号公報)。また、ある種の複素環誘導体が、除草剤としての作用を示すことも既に知られている(米国特許第5834402号明細書、米国特許第5846906号明細書)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の誘導体は除草剤としての効果並びに安全性で十分に満足できるものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、除草剤としてより高い効果を有し且つより高い安全性を有する新規化合物を創製すべく研究を行なった。その結果、優れた生物活性を持つ下記式(I)で表される新規なテトラゾリノン誘導体を見出した。
【0005】
【化7】
Figure 0004846085
【0006】
式中、
1はハロゲン、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルホニルオキシ、C2-5アルコキシカルボニル、C2-6アルコキシアルキル、C2-6アルキルチオアルキル、ニトロ又はシアノを示し、
2は水素原子、C1-6アルキル、場合によりハロゲンもしくはC1-3アルキルで置換されていてもよいC3-6シクロアルキル、C1-4ハロアルキル、又は場合によりハロゲン、 C1-3アルキル、C1-3ハロアルキルもしくはニトロで置換されていてもよいフェニルを示し、
mは0、1又は2を示し、
mが2を示すとき、2個のR1は同一もしくは相異なっていてもよく、
nは0又は1を示し、そして
Qは基
【0007】
【化8】
Figure 0004846085
【0008】
を示し、ここで
3、R4、R5、R6、R7又はR8はそれぞれ独立に、水素原子又は、C1-4アルキルを示し、また、
3とR8とは一緒になってエチレン鎖を形成してもよく、
9はC1-4アルキルを示し、
10はC1-4アルキル又は場合によりメチルで置換されてもよいC3-6シクロアルキルを示す。
【0009】
本発明の上記式(I)の化合物は、例えば、下記製法(a)〜(d)によって合成することができる。
製法(a) Qが基(Q−1)又は(Q−2)を示す場合:

【0010】
【化9】
Figure 0004846085
【0011】
式中、
1、R2、m及びnは前記と同義であり、そして
1は基
【0012】
【化10】
Figure 0004846085
【0013】
を示し、ここで
3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は前記と同義である、
で表される化合物を塩基及びシアン化物の存在下に転位反応させる方法。
製法(b) Qが基(Q−2)を示す場合:

【0014】
【化11】
Figure 0004846085
【0015】
式中、
1、R2、m及びnは前記と同義であり、そして
2は基
【0016】
【化12】
Figure 0004846085
【0017】
を示し、ここで
9は前記と同義である、
で表される化合物を、塩基の存在下に転位反応させる方法。
製法(c) Qが基(Q−3)を示す場合:
【0018】
【化13】
Figure 0004846085
【0019】
式中、
1、R2、R10、m及びnは前記と同義を示し、そして
11はC1-4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを示す、
で表される化合物をヒドロキシルアミンと反応させる方法。
製法(d) Qが基(Q−4)を示す場合:

【0020】
【化14】
Figure 0004846085
【0021】
式中、
1、R2、R10、m及びnは前記と同義である、
で表される化合物を塩基の存在下に開環反応させる方法。
【0022】
本発明により提供される式(I)のテトラゾリノン誘導体は、前述した先行技術文献に記載の化合物に比較して、強力な除草作用を示す。
【0023】
本明細書において、
「ハロゲン」は、フルオル、クロル、ブロム又はヨードを示し、好ましくはフルオル、クロル、ブロムを示す。
【0024】
「アルキル」は、直鎖状又は分岐鎖状であることができ、例えば、C1-6アルキルを示すことができ、具体的には、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブチル、n−,iso−,neo−もしくはtert−ペンチル、n−もしくはiso−ヘキシル等を例示することができる。
【0025】
「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を挙げることができる。これらシクロアルキルは、場合によりハロゲン(例えば、フルオル、クロル、ブロム等)、C1-3アルキル(例えば、メチル、エチル、n−もしくはiso−プロピル等)によって置換されていてもよく、複数の置換基が存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。そのような置換されたシクロアルキルの具体例としては、1−メチルシクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−n−プロピルシクロプロピル、1−メチル−2−フルオロシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、2−フルオロシクロプロピル、1−メチル−2,2−ジフルオロシクロプロピル、1−メチル−2,2−ジクロロシクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2−メチルシクロペンチル、1−メチルシクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、2,3−ジメチルシクロヘキシル、2,6−ジメチルシクロヘキシル、2,5−ジメチルシクロヘキシル等を例示することができる。
【0026】
「ハロアルキル」は少なくとも1つの水素がハロゲンで置換された直鎖状又は分岐鎖状のアルキルを示し、例えば、1〜6個のフルオル及び/又はクロルにより置換されたC1-4アルキルを例示することができ、その具体例としては、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジクロロメチル、2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエチル、3−フルオロプロピル、3−クロロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル等を挙げることができる。
【0027】
「アルコキシ」は、アルキル部分が上記の意味を有するアルキル−O−基を示し、例えば、C1-4アルコキシであることができ、具体的には、メトキシ、エトキシ、n−もしくはiso−プロポキシ、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブトキシ等を例示することができる。
【0028】
「アルキルチオ」は、アルキル部分が上記の意味を有するアルキル−S−基を示し、例えば、C1-4アルキルチオであることができ、具体的には、メチルチオ、エチルチオ、n−もしくはiso−プロピルチオ、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブチルチオ等を例示することができる。
【0029】
「アルキルスルホニル」は、アルキル部分が上記の意味を有するアルキル−SO2−基を示し、例えば、C1-4アルキルスルホニルであることができ、具体的には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−もしくはiso−プロピルスルホニル、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブチルスルホニル等を例示することができる。
【0030】
「アルキルスルホニルオキシ」は、アルキル部分が上記の意味を有するアルキル−SO2−O−基を示し、例えば、C1-4アルキルスルホニルオキシであることができ、具体的には、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、n−もしくはiso−プロピルスルホニルオキシ、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブチルスルホニルオキシ等を例示することができる。
【0031】
「アルコキシカルボニル」はアルキル部分が上記の意味を有するアルキル−O−CO−基を示し、例えば、C2-5アルコキシカルボニルであることができ、具体的には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−もしくはiso−プロポキシカルボニル、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブトキシカルボニル等を例示することができる。
【0032】
「アルコキシアルキル」は、アルコキシで置換されたアルキルを示し、例えば、C2-6アルコキシアルキルであることができ、具体的には、メトキシメチル、1-メトキシエチル、2-メトキシエチル、2-メトキシ-1-メチルエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、メトキシペンチル、エトキシメチル、n−もしくはiso−プロポキシメチル、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブトキシメチル等を例示することができる。
【0033】
「アルキルチオアルキル」は、アルキルチオで置換されたアルキルを示し、例えば、C2-6アルキルチオアルキルであることができ、具体的には、メチルチオメチル、メチルチオエチル、1-メチルチオプロピル、2-メチルチオプロピル、1-メチル-2-メチルチオエチル、メチルチオブチル、メチルチオペンチル、エチルチオメチル、n−もしくはiso−プロピルチオメチル、n−,iso−,sec−もしくはtert−ブチルチオメチル等を例示することができる。
【0034】
本発明の好適な群の化合物としては、前記式(I)において、
1がフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、C1-2ハロアルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、メトキシキシカルボニル、エトキシカルボニル、C2-4アルコキシアルキル、C2-4アルキルチオアルキル、ニトロ又はシアノを示し、
2が水素原子、C1-4アルキル、場合によりフルオル、クロル、ブロムもしくはC1-3アルキルで置換されていてもよいC3-5シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、又は場合によりフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルで置換されていてもよいフェニルを示し、
mが0、1又は2を示し、
mが2を示すとき、2個のR1が同一もしくは相異なっていてもよく、
nが0又は1を示し、そして
Qが基
【0035】
【化15】
Figure 0004846085
【0036】
を示し、ここで
3、R4、R5、R6、R7又はR8がそれぞれ独立に、水素原子、メチル又はエチルを示し、また、
3とR8とが一緒になってエチレン鎖を形成してもよく、
9がC1-3アルキルを示し、
10がtert-ブチル又は場合によりメチルで置換されてもよいシクロプロピルを示す、
化合物が挙げられる。
そして、更に好ましい群の化合物としては、前記式(I)において、
1がクロル、ブロム、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メトキシカルボニル、メトキシメチル、メチルチオメチル又はニトロを示し、
2が水素、メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、ter-ブチル、場合によりフルオル、クロル、メチル、エチルもしくはn-プロピルで置換されていてもよいシクロプロピル、ジフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、3-フルオロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、又は場合によりフルオル、クロル、メチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルで置換されてもよいフェニルを示し、
mが0、1又は2を示し、
mが2を示すとき、2個のR1が同一もしくは相異なっていてもよく、
nが0又は1を示し、そして
Qが基
【0037】
【化16】
Figure 0004846085
【0038】
を示し、ここで
9がメチル又はエチルを示し、
10がtert-ブチル、シクロプロピル又は1-メチルシクロプロピルを示す、
化合物が挙げられる。
【0039】
前記製法(a)は、原料として、例えば、2,4−ジクロロ−3−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル)安息香酸 3−オキソ−1−シクロヘキセニルを用いる場合、下記の反応式で表される。
【0040】
【化17】
Figure 0004846085
【0041】
前記製法(b)は、原料として、例えば、5−[2,4−ジクロロ−3−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル)ベンゾイルオキシ]−1−エチルピラゾール又は、1−[2,4−ジクロロ−3−(4,5−ジヒドロ−4−メチル−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル)ベンゾイル]−2−エチル−2,3−ジヒドロ−1H−3−ピラゾロンを用いる場合、下記の反応式で表される。
【0042】
【化18】
Figure 0004846085
【0043】
前記製法(c)は、原料として、例えば、3−シクロプロピル−1−{3−[(4−シクロプロピル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル)メチル]−2,4−ジクロロフェニル}−2−エトキシメチレンプロパン−1,3−ジオンとヒドロキシルアミンとを用いる場合、下記の反応式で表される。
【0044】
【化19】
Figure 0004846085
【0045】
前記製法(d)は、原料として、例えば、5−シクロプロピル−4−{3−[(4−シクロプロピル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−イル)メチル]−2,4−ジクロロベンゾイル}イソキサゾールを用いる場合、下記の反応式で表される。
【0046】
【化20】
Figure 0004846085
【0047】
上記製法(a)において、原料である式(IIa)の化合物は、本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば、特開平2−222号公報、特開平2−173号公報、特開平2−6425号公報等の文献に記載される方法により、式
【0048】
【化21】
Figure 0004846085
【0049】
式中、
1、R2、m及びnは前記と同義であり、そして
Mはハロゲンを示す、
で表される化合物を式
1−H (V)
式中、
1は基
【0050】
【化22】
Figure 0004846085
【0051】
を示し、ここで
3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は前記と同義である、
で表わされる化合物と、適当な縮合剤、例えば、トリエチルアミンの存在下に、適当な希釈剤、例えば、ジクロロメタン中で反応させることにより製造することができる。
【0052】
上記式(IV)で表わされる化合物もまた本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば式
【0053】
【化23】
Figure 0004846085
【0054】
式中、
1、R2、m及びnは前記と同義である、
で表わされる化合物をハロゲン化剤、例えば、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、三塩化リン、三臭化リン、ホスゲン、臭化カルボニル、二塩化オキサリル、塩化チオニル、臭化チオニル等と反応させることにより製造することができる。
【0055】
上記式(V)で表わされる化合物は市販されており、又は例えば、特開平2−6425号公報、特開平10−265415号公報、特開平10−265441号公報、特開昭61−257974号公報等の文献に記載されている方法に準じて容易に製造することができる。
【0056】
上記式(VI)で表わされる化合物もまた本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば式
【0057】
【化24】
Figure 0004846085
【0058】
式中、
1、R2、m及びnは前記と同義であり、そして
11はC1-4アルキル、好ましくはメチルまたはエチルを示す、
で表される化合物を、適当な塩基、例えば、水酸化ナトリウムの存在下に、適当な希釈剤、例えば、含水ジオキサン中で、加水分解することにより製造することができる。
【0059】
上記式(VII)で表される化合物もまた新規化合物であり、式(VII)においてnが0の整数を示す場合の化合物は、例えば、式
【0060】
【化25】
Figure 0004846085
【0061】
式中、
1及びmは前記と同義であり、そして
11はC1-4アルキル、好ましくはメチル又はエチルを示す、
で表される化合物を式
2−M (IX)
式中、
2は前記と同義であり、そして
Mはハロゲンを示す、
で表される化合物と、適当な縮合剤、例えば、炭酸カリウムの存在下に、適当な希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド中で、反応させることにより容易に得ることができる。
【0062】
上記式(VIII)で表わされる化合物は、本願出願前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば、Journal of Organic Chemistry, Vol. 45, 5130-5136 (1980)、Journal of the American Chemical Society, Vol. 81, 3076-3079 (1959)、Journal of the American Chemical Society, Vol. 72, 1888(1950)等の文献に記載される方法に従って、式
【0063】
【化26】
Figure 0004846085
【0064】
式中、
1及びmは前記と同義であり、そして
11はC1-4アルキル、好ましくはメチル又はエチルを示す、
で表わされる化合物から導かれるイソシアン酸エステルを、例えば、トリメチルシリルアジドもしくはアジ化ナトリウムと反応させることにより容易に製造することができる。
【0065】
上記式(IX)で表わされる化合物は公知であり、市販されている。
【0066】
上記式(X)で表わされる化合物も公知であり、例えば、特開平2−173号公報に記載されている方法により容易に製造することができる。
【0067】
また、上記式(VII)で表される化合物においてnが1の整数を示す場合の化合物は、例えば、式
【0068】
【化27】
Figure 0004846085
【0069】
式中、
2は前記と同義である、
で表される化合物を式
【0070】
【化28】
Figure 0004846085
【0071】
式中、
1及びmは前記と同義であり、
11はC1-4アルキル、好ましくはメチル又はエチルを示し、そして
Mはハロゲンを示す、
で表される化合物と、適当な縮合剤、例えば、炭酸カリウムの存在下に、適当な希釈剤、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド中で、反応させることにより容易に得ることができる。
【0072】
上記式(XI)で表わされる化合物は、例えば、特開平7−97372号公報及び特開平8−134045号公報に記載されている既知化合物であり、同文献に記載されている方法により容易に製造することができる。
【0073】
上記式(XII)で表わされる化合物は、その一部は従来の文献に未記載の新規化合物であるが、例えば、特開平2−173号公報に記載されている方法により容易に製造することができる。
【0074】
また、上記製法(a)において、原料である式(IIa)の化合物は、式(VI)で表わされる化合物から、例えば、WO93/18031 に記載されている方法により容易に製造することもできる。
【0075】
上記製法(a)において、原料として用いられる式(IIa)の化合物の代表例としては、下記のものを例示することができる。
【0076】
2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル] 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4-シクロヘキシル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-フルオロ 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-2-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル] 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-ブロモ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-トリフルオロメチル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-トリフルオロメチル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-(4-ジフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4,5-ジヒドロ-4-フェニル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-メチル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-フルオロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-[4,5-ジヒドロ-4-(3-フルオロプロピル)-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル] 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-[4-(n-ブチル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル] 安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-{[4-(4-ブロモフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-{[4,5-ジヒドロ-4-(n-ペンチル)-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}-4-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-3-{[4-(3-ジフルオロメチルフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}-4-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-メチルチオ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルチオ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジ(メチルチオ)-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルスルホニル安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-3-メトキシ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-4-(4,5-ジヒドロ-4-イソプロピル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-クロロ-4-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-ブロモ-4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メトキシ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-{[4-(2-クロロフェニル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}-2-メトキシ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルスルホニルオキシ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-ニトロ安息香酸 3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-トリフルオロメチル安息香酸 5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 5,5-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-ブロモ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 4,4-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
2,4-ジクロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]安息香酸 4,4-ジメチル-3-オキソ-1-シクロヘキセニル、
4-{4-クロロ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}ビシクロ[3.2.1]-3-オクテン-2-オン、
4-{2,4-ジクロロ-3-[(4-シクロピロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}ビシクロ[3.2.1]-3-オクテン-2-オン、
5-{2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-フルオロベンゾイルオキシ}-1-メチルピラゾール、
5-{4-ブロモ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-{4-ブロモ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}-1-メチルピラゾール、
5-{2-[(4,5-ジヒドロ-4-(n-プロピル)-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-トリフルオロメチルベンゾイルオキシ}-1-メチルピラゾール、
5-[2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-メチルベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-[2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-トリフルオロメチルベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-[2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-{2,4-ジクロロ-3-{[4-(tert-ブチル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]メチル}ベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[2-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-メチルスルホニルベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-{2-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニルベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-メチルチオベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-{4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルチオベンゾイルオキシ}-1-メチルピラゾール、
5-{2,4-ジ(メチルチオ)-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-メチルスルホニルベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-{4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルスルホニルベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[2-クロロ-4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイルオキシ]-1-エチルピラゾール、
5-[2-クロロ-4-(4-ジフルオロメチル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイルオキシ]-1-メチルピラゾール、
5-{2-クロロ-4-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[2-ブロモ-4-(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイルオキシ]-1-メチルピラゾール、
5-{4-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メトキシベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-{4-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルスルホニルオキシベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール、
5-[4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-ニトロベンゾイルオキシ]-1-メチルピラゾール、
5-{4-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-ニトロベンゾイルオキシ}-1-エチルピラゾール等。
【0077】
上記製法(b)において、原料である式(IIb)の化合物は、前記式(IIa)の化合物の一部である。
【0078】
上記製法(c)において、原料である式(III)の化合物は、本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば、特開平5−202008号公報に記載の方法により、式
【0079】
【化29】
Figure 0004846085
【0080】
式中、
1、R2、R10、m及びnは前記と同義である、
で表される化合物を式
HC(OR11)3 (XIV)
式中、
11は前記と同義である、
で表わされる化合物と、適当な希釈剤、例えば、無水酢酸中で反応させることにより製造することができる。
【0081】
上記式(XIII)で表わされる化合物は、本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば、特開平5−202008号公報に記載の方法により、式
【0082】
【化30】
Figure 0004846085
【0083】
式中、
1、R2、R10、m、n 及びR11は前記と同義である、
で表わされる化合物を、適当な酸性条件下、例えば、p-トルエンスルホン酸1水和物の存在下に、適当な希釈剤、例えば、トルエン中で反応をさせることにより製造することができる。
【0084】
上記式(XV)で表わされる化合物は、本願出願日前の文献に未記載の新規化合物であり、例えば、特開平5−202008号公報に記載の方法により、前述の式(IV)で表わされる化合物を、例えば、式
【0085】
【化31】
Figure 0004846085
【0086】
式中、
10は前記と同義であり、
12はC1-4アルキルを示す、
で表される化合物をマグネシウムと四塩化炭素で処理した錯体と反応させることにより製造することができる。
【0087】
上記式(XVI)で表わされる化合物は、市販されており、又は、例えば、Journal of Organic Chemistry, Vol. 43, 2087 (1978)に記載の方法に準じて製造することができる。
【0088】
上記式(XIV)で表わされる化合物は既知である。
【0089】
上記製法(c)において、原料として用いられる式(III)の化合物の代表例としては、下記のものを例示することができる。
【0090】
3-シクロプロピル-1-{2-[(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-フルオロフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{4-クロロ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-エチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]フェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{2-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-トリフルオロメチルフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-[2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-トリフルオロメチルフェニル]-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{4-クロロ-3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-フルオロフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-[2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)フェニル]-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{2-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニルフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-[4-クロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-2-メチルチオフェニル]-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-{4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルスルホニルフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-シクロプロピル-1-[2-クロロ-4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)フェニル]-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン、
3-(tert-ブチル)-1-{2-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニルフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン等。
【0091】
上記製法(d)において、原料である式(Ib)の化合物は、本発明の式(I)の化合物の一部であり、上記製法(c)に従って容易に製造することができる。
【0092】
上記製法(d)において、原料として用いられる式(Ib)の化合物の代表例としては、式(I)に包含される下記のものを例示することができる。
【0093】
4-{4-クロロ-2-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイル}-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
5-シクロプロピル-4-[2-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)-4-ニトロベンゾイル]イソオキサゾール、
4-{2-[(4-シクロヘキシル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-ニトロベンゾイル}-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
4-[2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイル]-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
4-{2,4-ジクロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]ベンゾイル}-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
4-{2-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-4-メチルスルホニルベンゾイル}-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
4-{4-クロロ-3-[(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2-メチルチオベンゾイル}-5-シクロプロピルイソオキサゾール、
4-[2-クロロ-4-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)ベンゾイル]-5-シクロプロピルイソオキサゾール等。
【0094】
上記本発明の式(I)の化合物の製造方法において、その出発物質及び中間体が新規である式(IIa)、式(IIb)、式(III)、式(IV)、式(VI)、式(VII)、式(VIII)、式(XIII)及び式(XV)をまとめて記すと、次式で表わされる。
【0095】
【化32】
Figure 0004846085
【0096】
式中、
WはT1、M、ヒドロキシ、
基 OR11
【0097】
【化33】
Figure 0004846085
【0098】
を示し、ここで
1、R2、R10、R11、m、n、T1及びMは前記と同義である。
【0099】
上記製法(a)の反応は、適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等;エ−テル類、例えば、エチルエ−テル、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)等;ケトン類、例えば、メチルイソブチルケトン(MIBK)等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル等;エステル類、例えば、酢酸エチル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)等を挙げることができる。
【0100】
製法(a)は、シアン化物及び塩基の存在下で行うことができ、その際に使用しうるシアン化物としては、例えば、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム、アセトンシアンヒドリン、シアン化水素等が挙げられ、また、塩基としては、例えば、無機塩基として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩等、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等;そして有機塩基として、第3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)及び1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク-7-エン(DBU)等を挙げることができる。
【0101】
上記製法(a)は、相間移動触媒を加えることによっても実施することができ、その際に使用しうる相間移動触媒の例としては、クラウンエーテル類、例えば、ジベンゾ−18−クラウン−6、18−クラウン−6、15−クラウン−5等を挙げることができる。
【0102】
製法(a)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約−10〜約80℃、好ましくは、約5〜約40℃の間の温度が好適である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧または減圧下で操作することもできる。
【0103】
製法(a)を実施するにあたっては、例えば、希釈剤例えばアセトニトリル中で、式(II)の化合物1モルに対し、1〜4モルのトリエチルアミンを、アセトンシアンヒドリン0.01〜0.5モルの存在下に反応させることによって、Qが基(Q−1)又は(Q−2)を示す場合の前記式(I)の目的化合物を得ることができる。
【0104】
上記製法(b)の反応は、適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、エ−テル類、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等;アルコ−ル類、例えば、tert-アミルアルコール、tert-ブチルアルコール等を挙げることができる。
【0105】
製法(b)は、塩基の存在下で行うことができ、その際に使用しうる塩基としては、無機塩基として、アルカリ金属の炭酸塩等、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等;そして有機塩基として、第3級アミン類、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)等を挙げることができる。
【0106】
製法(b)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約5〜約200℃、好ましくは、約25〜約130℃の間の温度が好適である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧または減圧下で操作することもできる。
【0107】
製法(b)を実施するにあたっては、希釈剤例えばジオキサン中で、式(II)の化合物1モルに対し、0.5〜2モルの炭酸カリウムを作用させることによって、Qが基(Q−2)を示す場合の前記式(I)の目的化合物を得ることができる。
【0108】
上記製法(c)の反応は、適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン等;エ−テル類、例えば、テトラヒドロフラン(THF)等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル等;アルコ−ル類、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル等を挙げることができる。
【0109】
製法(c)は、塩基の存在下で行うことができ、その際に使用しうる塩基としては、無機塩基として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酢酸塩、炭酸塩、重炭酸塩等、例えば、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等;そして
有機塩基として、第3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)等を挙げることができる。
【0110】
製法(c)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約−10〜約100℃、好ましくは、約0〜約50℃の間の温度が好適である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧または減圧下で操作することもできる。
【0111】
製法(c)を実施するにあたっては、例えば、希釈剤例えばエタノール中で、式(III)の化合物1モルに対し、1〜1.5モル量の塩酸ヒドロキシルアミンを、1〜1.5モルの酢酸ナトリウム存在下に反応させることによって、Qが基(Q−3)を示す場合の式(I)の目的化合物を得ることができる。
【0112】
上記製法(d)の反応は適当な希釈剤中で実施することができ、その際に使用される希釈剤の例としては、水;脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化されてもよい)、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン等;エ−テル類、例えば、エチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)等;ニトリル類、例えば、アセトニトリル等;アルコ−ル類、例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル等;エステル類、例えば、酢酸エチル等;酸アミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)等を挙げることができる。
【0113】
製法(d)は、塩基の存在下で行うことができ、その際に使用しうる塩基としては、無機塩基として、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩等、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等;そして有機塩基として、アルコラート、第3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン類及びピリジン類、例えば、トリエチルアミン、1,1,4,4-テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)等を挙げることができる。
【0114】
製法(d)は、実質的に広い温度範囲内において実施することができるが、一般には、約−10〜約100℃、好ましくは、約0〜約50℃の間の温度が好適である。また、該反応は常圧下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧または減圧下で操作することもできる。
【0115】
製法(d)を実施するにあたっては、例えば、希釈剤例えばジクロロメタン中で、式(Ib)の化合物1モルに対し、1〜3モル量のトリエチルアミン存在下に、式(Ib)の化合物を開環させることによって、Qが基(Q−4)を示す場合の前記式(I)の目的化合物を得ることができる。
【0116】
製法(a)を実施するに際して、式(VI)の化合物から出発し、式(IV)の化合物及び式(II)の化合物を単離することなく連続して反応を行ない、式(I)の化合物を得ることができる。また、製法(b)においては、式(VI)の化合物から出発し、式(IV)の化合物及び式(II)の化合物を単離することなく連続して反応を行ない、式(I)の化合物を得ることもできる。
【0117】
製法(c)を実施するに際して、式(IV)の化合物から出発し、式(XV)の化合物を単離することなく連続して反応を行ない、式(XIII)の化合物を得、さらに、式(XIII)の化合物から出発し、式(III)の化合物を単離することなく連続して反応を行ない、式(I)の化合物を得ることもできる。
【0118】
本発明の前記式(I)の活性化合物は、後記生物試験例に示す如く、各種雑草に対して優れた除草活性を示し、除草剤として使用することができる。本明細書において、雑草とは広義に望ましくない場所に生育するすべての植物を意味する。本発明の化合物は、使用濃度によって非選択性または選択性除草剤として作用する。本発明の活性化合物は、例えば下記の雑草を栽培植物の間で使用することができる。
双子葉雑草の属:カラシ(Sinapis)、 マメグンバイナズナ(Lepidium)、 ヤエムグラ・キヌタソウ(Galium)、 ハコベ(Stellaria)、 アカザ・アリタソウ(Chenopodium)、 イラクサ(Urtica)、 ハンゴンソウ・ノボロギク・キオン(Senecio)、 ヒユ・ハゲイトウ(Amaranthus)、 スベリヒユ・マツバボタン(Portulaca)、 オナモミ(Xanthium)、 アサガオ (Ipomoea)、 ミチヤナギ(Polygonum)、 ブタクサ(Ambrosia)、 ノアザミ・フジアザミ(Cirsium)、 ノゲシ(Sonchus)、 ナス・ジャガイモ(Solanum)、 イヌガラシ(Rorippa)、 オドリコソウ(Lamium)、 クワガタソウ・イヌノフグリ(Veronica)、 チョウセンアサガオ(Datura)、 スミレ パンジ−(Viola)、 チシマオドロ(Galeopsis)、 ケシ(Papaver)、 ヤグルマギク(Centaurea)、 ハキダメギク(Galinsoga)、 キカシグサ(Rotala)、 アゼナ(Lindernia) 等。
双子葉栽培植物の属:ワタ(Gossypium)、 ダイズ(Glycine)、 フダンソウ・サトウダイコン(Beta)、 ニンジン(Daucus)、 インゲンマメ・アオイマダ(Phaseolus)、 エンドウ(Pisum)、 ナス・ジャガイモ(Solanum)、 アマ(Linum)、 サツマイモ・アサガオ(Ipomoea)、 ソラマメ・ナンテンハギ(Vicia)、 タバコ(Nicotiana)、 トマト(Lycopersicon)、 ナンキンマメ(Arachis)、 アブラナ・ハクサイ・カブラ・キャベツ(Brassica)、 アキノノゲシ(Lactuca)、 キュウリ・メロン(Cucumis)、 カボチャ(Cucurbita) 等。
単子葉雑草の属:ヒエ(Echinochloa)、 エノコロ・アワ(Setaria)、 キビ(Panicum)、 メヒシバ(Digitaria)、 アワガエリ・チモシ−(Phleum)、 イチゴツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、 ウシノケグザ・トボシガラ(Festuca)、 オヒシバ・シコクビエ(Eleusine)、 ドクムギ(Lolium)、 キツネガヤ・イヌムギ(Bromus)、カラスムギ・オ−トムギ(エンバク)(Avena)、 カヤツリグサ・パピルス・シチトウイ・ハマスゲ(Cyperus)、 モロコシ(Sorghum)、 カモジグザ(Agropyron)、 コナギ(Monochoria)、 テンツキ(Fimbristylis)、 オモダカ・クワイ(Sagittaria)、 ハリイ・クログワイ(Eleocharis)、 ホタルイ・ウキヤグラ・フトイ(Scirpus)、 スズメノヒエ(Paspalum)、 カモノハシ(Ischaemum)、 ヌカボ(Agrostis)、 スズメノテッポウ(Alopecurus)、 ギョウギシバ(Cynodon) 等。
単子葉栽培植物の属:イネ(Oryza)、 トウモロコシ・ポップコ−ン(Zea)、 コムギ(Triticum)、 オオムギ(Hordeum)、 カラスムギ・オ−トムギ(エンバク)(Avena)、 ライムギ(Secale)、 モロコシ(Sorghum)、 キビ(Panicum)、 サトウキビ・ワセオバナ(Saccharum)、 パイナップル(Ananas)、 アスパラガス(Asparagus)、ネギ・ニラ(Allium) 等。
【0119】
本発明の化合物の使用は、上記の植物に限定されるものではなく、他の植物に対しても同様に適用され得る。また、使用濃度によって、本発明の活性化合物は、雑草を非選択的に防除することができ、例えば、工場等の産業用地、鉄道軌道、道路、植林地、非植林地等において使用することができる。更に、本発明の活性化合物は、多年性植物栽培において、雑草防除のために使用することができ、例えば、植林、観賞用植林、果樹園、ブドウ園、カンキツ果樹園、ナッツ果樹園、バナナ栽培場、コ−ヒ−栽培場、茶栽培場、ゴム栽培場、ギネアアブラヤシ栽培場、ココア栽培場、小果樹園、ホップ栽培地等に適用することができ、また、一年性植物栽培において、選択的雑草防除のために適用することもできる。
【0120】
本発明の活性化合物は通常の製剤形態にすることができる。その製剤形態としては、例えば、液剤、水和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉剤、顆粒性水和剤、錠剤、粒剤、懸濁エマルジョン濃厚物、重合体物質中のマイクロカプセル、ジャンボ剤等を挙げることができる。
【0121】
これらの製剤は、それ自体既知の方法で製造することができる。例えば、活性化合物を、展開剤、即ち、液体又は固体の希釈剤又は担体、及び場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤と混合することによって調製することができる。
【0122】
液体の希釈剤又は担体としては、例えば、芳香族炭化水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族炭化水素類[例えば、シクロヘキサン等、パラフィン類(例えば鉱油留分等)]、アルコ−ル類(例えば、ブタノ−ル、グリコ−ル等)及びそれらのエ−テル、エステル等、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、そして水も挙げることができる。展開剤として水を用いる場合には、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することができる。
【0123】
固体の希釈剤又は担体としては、例えば、粉砕天然鉱物(例えば、カオリン、クレ−、タルク、チョ−ク、石英、アタパルガイド、モンモリロナイト又は珪藻土等)、粉砕合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩等)等を挙げることができる。粒剤のための固体担体としては、粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合成粒、有機物質(例えば、おがくず、ココやしの実のから、とうもろこしの穂軸そしてタバコの茎等)の細粒体等を挙げることができる。
【0124】
乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例えば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコ−ルエ−テル(例えば、アルキルアリ−ルポリグリコ−ルエ−テル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アリ−ルスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解生成物等を挙げることができる。
【0125】
分散剤には、例えば、リグニンサルファイト廃液やメチルセルロ−ス等が包含される。
【0126】
固着剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することができ、該固着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロ−ス、天然及び合成ポリマ−(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニルアセテ−ト等)を挙げることができる。
【0127】
着色剤を使用することもでき、該着色剤としては、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブル−等)、そしてアリザリン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような有機染料、更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜鉛等の金属の塩のような微量要素を挙げることができる。
【0128】
該製剤は、一般に、式(I)の活性化合物を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%の範囲内で含有することができる。
【0129】
本発明の式(I)の活性化合物は、それ自体で又はそれらの製剤形態で、雑草防除のために使用することができ、また、公知除草剤との混合剤としても使用することができ、かかる混合剤は、予め最終的製剤形態に調製されていてもよく、又は使用時にタンクミックスすることによって調製することもできる。
【0130】
混合剤として本発明の式(I)の化合物と組み合わせて使用しうる除草剤としては、例えば、一般名で表わされる下記の除草剤を具体例として例示することができる。
アセトアミド系除草剤:例えば、
プレチラクロール、ブタクロール、テニルクロール、アラクロール等;
アミド系除草剤:例えば、
クロメプロップ、エトベンザニド等;
ベンゾフラン系除草剤:例えば、
ベンフレセート等;
インダンジオン系除草剤:例えば、
インダノファン等;
ピラゾール系除草剤:例えば、
ピラゾレート、ベンゾフェナップ、ピラゾキシフェン等;
オキサジノン系除草剤:例えば、
オキサジクロメホン等;
スルホニルウレア系除草剤:例えば、
ベンスルフロン・メチル、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、ピラゾスルフロン・エチル、シクロスルファムロン等;
チオカーバメート系除草剤:例えば、
チオベンカルブ、モリネート、ピリブチカルブ等;
トリアジン系除草剤:例えば、
ジメタメトリン等;
トリアゾール系除草剤:例えば、
カフェンストロール等;
キノリン系除草剤:例えば、
キンクロラック等;
イソキサゾール系除草剤:例えば、
イソキサフルトール等;
ジチオホスフェート系除草剤:例えば、
アニロホス等;
オキシアセトアミド系除草剤:例えば、
メフェナセット、フルフェナセット等;
テトラゾリノン系除草剤:例えば、
フェントラザミド等;
ジカルボキシイミド系除草剤:例えば、
ペントキサゾン等;
トリオン系除草剤:例えば、
スルコトリオン、ベンゾビシクロン等;
フェノキシプロピネート系除草剤:例えば、
シハロホップ・ブチル等;
ベンゾイックアッシド系除草剤:例えば、
ピリミノバック・メチル等。
【0131】
また、本発明の式(I)の活性化合物は、薬害軽減剤と混合することも可能であり、この混合により、選択性除草剤としての適用をより広くすることができる。薬害軽減剤としては、例えば1−(α,α―ジメチルベンジル)−3−p−トリルウレアを例示することができる。
【0132】
驚くべきことに、本発明の化合物のいくつかの混合剤はまた、相乗効果を現わす。
【0133】
本発明の式(I)の活性化合物を使用する場合、そのまま直接使用するか、又は散布用調製液、乳剤、錠剤、懸濁剤、粉剤、ペ−スト、粒剤のような製剤形態で使用するか、又は更に希釈して調製された使用形態で使用することができる。本発明の活性化合物は、例えば、液剤散布(watering)、噴霧(spraying atomising)、散粒等の方法で施用することができる。
【0134】
本発明の式(I)の活性化合物は、植物の発芽前及び発芽後のいずれにでも使用することができる。また、それらは播種前に土壌中に取り込まれることもできる。
【0135】
本発明の活性化合物の施用量は、実質範囲内でかえることができる。それは、望むべき効果の性質によって基本的に異なる。除草剤として使用する場合、施用量としては、例えば、1ヘクタ−ル当り、活性化合物として、約0.01〜約4kg 、好ましくは約0.05〜約3kgの範囲内を例示できる。
【0136】
次に、本発明の化合物の製造及び用途を下記の実施例により、さらに具体的に示すが、本発明はこれらのみに限定されるべきものではない。
【0137】
【実施例】
合成例1
【0138】
【化34】
Figure 0004846085
【0139】
2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸 ( 3.42 g) および塩化チオニル (4.22 g) を 1,2-ジクロロエタン (50 ml) に加え、数滴の N,N−ジメチルホルムアミドを添加後、4時間加熱還流させた。冷却後溶媒を留去して、粗製の2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) ベンゾイルクロリド ( 3.65 g) を得た。
【0140】
粗製の2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) ベンゾイルクロリド ( 1.10 g) のジクロロメタン溶液を5℃にてジクロロメタン (8 ml)中の1,3-シクロヘキサンジオン (0.44 g) 、トリエチルアミン(0.43 g) の溶液に滴下し室温で6時間攪拌した。反応後、ジクロロメタン (150ml) で抽出し、ついで希塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。ジクロロメタンを留去して得られた残留物をアセトニトリル ( 7 ml) に溶解させ、これにトリエチルアミン (0.43 g) およびアセトンシアンヒドリン (18 mg) を加え、室温で8時間攪拌した。溶媒を留去して、希塩酸を加え酸性とし、酢酸エチル (150 ml) で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の2-[2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) ベンゾイル] シクロヘキサン-1,3-ジオン ( 0.70 g, 2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸からの収率51%) を得た。mp 138−140℃
合成例2
【0141】
【化35】
Figure 0004846085
【0142】
3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロ安息香酸 ( 5.05 g) および塩化チオニル (5.48 g) を 1,2-ジクロロエタン (60 ml) に加え、数滴の DMFを添加後、加熱還流させた。冷却後溶媒を留去して、粗製の3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイルクロリド ( 5.46 g) を得た。
【0143】
3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイルクロリド ( 0.70 g) の 1,2-ジクロロエタン溶液を5℃にて1,2-ジクロロエタン(4 ml)中の 1-エチル-5-ヒドロキシピラゾール (0.24 g) 、トリエチルアミン (0.24 g) の溶液に滴下し室温で6時間攪拌した。反応後、ジクロロメタン (100 ml) で抽出し、ついで希塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を留去して得られた残留物を 1,4-ジオキサン ( 8 ml) に溶解させ、これに炭酸カリウム (0.38 g)を加え、3時間加熱還流させた。溶媒を留去して、これに炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで洗浄した。水層は、塩酸で酸性とし、酢酸エチル (150 ml) で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の4-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイル}-5-ヒドロキシ-1-エチルピラゾール ( 0.73 g 3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロ安息香酸からの収率88%)を得た。nD 20 : 1.5510
合成例3
【0144】
【化36】
Figure 0004846085
【0145】
3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}プロパン-1,3-ジオン (2.64 g) を無水酢酸 (15 ml) に溶かし、これにオルトギ酸トリエチル (2.12 g) を加え4時間加熱還流させた。この混合物から減圧下で溶媒を留去し、残留物にトルエンを加え、減圧下でトルエンを留去して粗製の3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン(3.23 g) を得た。
【0146】
3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}-2-エトキシメチレンプロパン-1,3-ジオン (3.22 g) と塩酸ヒドロキシルアミン (0.54 g) のエタノール (15 ml) 中混合物に、酢酸ナトリウム (0.62 g) を攪拌しながら数回にわけて加え、室温で6時間攪拌した。この混合物から減圧下で溶媒を留去し、酢酸エチル (120 ml) で抽出し、食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して得られた残留物をシリカカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル: n-ヘキサン=1:1)にて精製、目的の5-シクロプロピル-4-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイル }イソオキサゾール ( 2.37 g, 3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}プロパン-1,3-ジオンからの収率84%) を得た。 nD 20 1.5929
合成例4
【0147】
【化37】
Figure 0004846085
【0148】
5-シクロプロピル-4-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイル }イソオキサゾール ( 1.30 g) をジクロロメタン (10 ml) に溶かし、この溶液にトリエチルアミン (0.50 g) を滴下し、室温で6時間攪拌した。反応溶液に2N塩酸を加え酸性とし、ジクロロメタン (100 ml) で抽出し、食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。ジクロロメタンを留去して目的の2-シアノ-3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}プロパン-1,3-ジオン (1.30 g 収率 定量的)を得た。mp : 129-132℃
上記合成例1〜4と同様にして得られる化合物を、合成例1〜4で合成した化合物と共に、下記第1〜3表に示す。
【0149】
第1表、第2表及び第3表において、
Q1は
【0150】
【化38】
Figure 0004846085
【0151】
【化39】
Figure 0004846085
【0152】
を示す。
【0153】
【表1】
Figure 0004846085
【0154】
【表2】
Figure 0004846085
【0155】
【表3】
Figure 0004846085
【0156】
【表4】
Figure 0004846085
【0157】
【表5】
Figure 0004846085
【0158】
【表6】
Figure 0004846085
【0159】
【表7】
Figure 0004846085
【0160】
【表8】
Figure 0004846085
【0161】
【表9】
Figure 0004846085
【0162】
【表10】
Figure 0004846085
【0163】
【表11】
Figure 0004846085
【0164】
【表12】
Figure 0004846085
【0165】
【表13】
Figure 0004846085
【0166】
【表14】
Figure 0004846085
【0167】
【表15】
Figure 0004846085
【0168】
【表16】
Figure 0004846085
【0169】
【表17】
Figure 0004846085
【0170】
【表18】
Figure 0004846085
【0171】
【表19】
Figure 0004846085
【0172】
【表20】
Figure 0004846085
【0173】
【表21】
Figure 0004846085
【0174】
【表22】
Figure 0004846085
【0175】
【表23】
Figure 0004846085
【0176】
【表24】
Figure 0004846085
【0177】
【表25】
Figure 0004846085
【0178】
【表26】
Figure 0004846085
【0179】
【表27】
Figure 0004846085
【0180】
【表28】
Figure 0004846085
【0181】
【表29】
Figure 0004846085
【0182】
【表30】
Figure 0004846085
【0183】
【表31】
Figure 0004846085
【0184】
【表32】
Figure 0004846085
【0185】
【表33】
Figure 0004846085
【0186】
【表34】
Figure 0004846085
【0187】
【表35】
Figure 0004846085
【0188】
【表36】
Figure 0004846085
【0189】
【表37】
Figure 0004846085
【0190】
【表38】
Figure 0004846085
【0191】
【表39】
Figure 0004846085
【0192】
【表40】
Figure 0004846085
【0193】
【表41】
Figure 0004846085
【0194】
【表42】
Figure 0004846085
【0195】
【表43】
Figure 0004846085
【0196】
【表44】
Figure 0004846085
【0197】
合成例5
【0198】
【化40】
Figure 0004846085
【0199】
マグネシウム ( 0.18 g) および 3-シクロプロピル-3-オキソプロピオン酸 t-ブチル ( 1.36 g) をメタノール (16 ml) に懸濁させ、四塩化炭素 ( 0.6 ml) を少しずつ加え、2時間攪拌した。この混合物から減圧下でメタノールを留去し、残留物にトルエンを加え、再び減圧下でトルエンを留去しメタノールを完全に除去した。残留物をトルエン ( 40 ml) に溶解し、これに3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロベンゾイルクロリド ( 2.57 g) を加えた。この混合物を室温で6時間攪拌し、一晩放置した。これに 3NHCl を加え酸性とし、酢酸エチル (100 ml) にて抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。
【0200】
次に、酢酸エチルを留去して得られた残留物をトルエン (40 ml) に溶解させ、4-トルエンスルホン酸1水和物 (0.24 g) を加え、4時間加熱還流させた。冷却後、酢酸エチル (150 ml) で抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して得られた残留物をシリカカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル: n-ヘキサン=2:1)にて精製、目的の 3-シクロプロピル-1-{3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロフェニル}プロパン-1,3-ジオン ( 2.69 g, 3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロ安息香酸からの収率70%) を得た。nD 20 : 1.5972
合成例6
【0201】
【化41】
Figure 0004846085
【0202】
2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)安息香酸メチル (4.10 g) のジオキサン (70 ml) 溶液に 10N 水酸化ナトリウム(2.0 ml) および水 (4 ml) を加え、60℃にて 1.5時間攪拌した。水 (50 ml) を加えて減圧濃縮した後、水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル (150ml)で洗浄した。水層は、塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の 2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸 ( 3.42 g, 収率87%) を得た。mp : 221-225℃
合成例7
【0203】
【化42】
Figure 0004846085
【0204】
2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸メチル (4.00 g), ヨウ化メチル (2.36g), 炭酸カリウム (2.29 g) をN,N−ジメチルホルムアミド (30 ml) に懸濁し、60oCにて攪拌した。反応後、冷水を加え酢酸エチル (150 ml) にて抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-4-メチル-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸メチル (4.13 g, 収率98%) を得た。mp :135-137℃
合成例8
【0205】
【化43】
Figure 0004846085
【0206】
トリクロロメチルクロロホルメート (13.41 g) のトルエン (150 ml) 溶液に氷冷下にて、3-アミノ-2,4-ジクロロ安息香酸メチル (14.9 g) のトルエン溶液を滴下し、約4時間にわたり加熱還流した。反応後、トルエンを留去し得られる残留物とトリメチルシリルアジド (11.09 g) の混合物に三フッ化ホウ素エーテラートを数滴加え、140℃ にて21時間攪拌した。反応後、過剰のトリメチルシリルアジドを留去し、残留物にメタノール (10 ml) を加えて攪拌した。これに水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル (500 ml) で洗浄した。水層は、塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の 2,4-ジクロロ-3-(4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル) 安息香酸メチル (収率 32%) を得た。mp : 192-193℃
合成例9
【0207】
【化44】
Figure 0004846085
【0208】
DMF (40 ml) 中に 1-シクロプロピル-5(4H)-テトラゾリノン (2.53 g), 炭酸カリウム (3.03 g) を懸濁させ、これにN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 中の3-ブロモメチル-2,4-ジクロロ安息香酸メチル (5.45 g) を5℃にて滴下し、室温にて6時間攪拌した。反応後、冷水を加え酢酸エチル (100 ml) にて抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。酢酸エチルを留去して、目的の3-[(4-シクロプロピル-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル)メチル]-2,4-ジクロロ安息香酸メチル (5.28 g, 収率84%) を得た。mp : 99-100℃
生物試験例
試験例1: 水田雑草に対する除草効果試験
活性化合物の調合剤の調製
担 体: アセトン 5重量部
乳化剤: ベンジルオキシポリグリコ−ルエ−テル 1重量部
活性物質の調合剤は、1重量部の活性化合物と、上述の分量の担体および乳化剤とを混合することにより、乳剤として得られる。その調合剤の所定薬量を水で希釈する。
試験方法
温室内において、水田土壌を詰めた500cm2ポットに、2.5葉期(草丈15cm)の水稲苗(品種:日本晴)を1ポット当り1株3本植えとした。次いで、ヒエ、タマガヤツリ、ホタルイ、コナギ、広葉雑草(アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ、ヒメミゾハギ、アブノメ等)、ミズガヤツリ、ウリカワの各種子または塊茎を接種し、約2〜3cm潅水した。
【0209】
水稲移植5日後、前記調製法に従って調製した各活性化合物の調合剤の所定希釈液を水面処理した。処理後、3cmの潅水状態を保ち 散布3週間後に除草効果を調査した。なお、除草効果の評価は、完全枯死を100%とし、0%を除草効果なしとして行なった。
【0210】
その結果、本発明の化合物番号270、271および288の化合物は、いずれも、薬量0.25kg/haで、水田雑草に対し十分な除草効果を示し、移植水稲に対し安全性を示した。
試験例2: 畑地雑草に対する発芽前土壌処理試験
試験方法:
温室内において、畑土壌を詰めた120cm2ポットの表層に、ヒエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデの各種子を播種覆土し、上記試験例1と同様にして調製した所定量の薬量を各試験ポットの土壌表層に均一に散布した。散布4週間後に除草効果の程度を調査した。
結果:
化合物番号84、271、282、321及び705の本発明化合物は、薬量2.0kg/haの施用量で、対象雑草(ヒエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデ)に対して90%以上の殺草活性を示した。
試験例3: 畑地雑草に対する発芽後茎葉処理試験
試験方法:
温室内において、畑土壌を詰めた120cm2ポットにヒエ、エノコログサ、アオビユ、及びイヌタデの種子を播き覆土した。播種覆土10日後(雑草は平均2葉期)に、上記試験例1と同様にして調製した所定量の薬量を各試験ポットの供試植物の茎葉部に均一に散布した。散布3週間後に除草効果の程度を調査した。
結果:
化合物番号84、121、270、271、288、455、510、552及び705の本発明化合物は、薬量2.0kg/haで、ヒエ、エノコログサ、アオビユ及びイヌタデに対し90%の殺草活性を示した。
【0211】
製剤実施例
製剤例1(粒剤)
本発明化合物No.271(10部)、ベントナイト(モンモリロナイト)(30部)、タルク(滑石)(58部)及びリグニンスルホン酸塩(2部)の混合物に、水(25部)を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により、10〜40メッシュの粒状として、40〜50℃で乾燥して粒剤とする。
【0212】
製剤例2(粒剤)
0.2〜2mmに粒度分布を有する粘土鉱物粒(95部)を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに本発明化合物No.705(5部)を噴霧し均等に湿らせた後、40〜50℃で乾燥し粒剤とする。
【0213】
製剤例3(乳剤)
本発明化合物No.282(30部)、キシレン(5部)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(8部)及びアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム(7部)を混合攪拌して乳剤とする。
【0214】
製剤例4(水和剤)
本発明化合物No.84(15部)、ホワイトカーボン(含水無結晶酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:5)(80部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(2部)及びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン重合物(3部)を粉末混合し、水和剤とする。
【0215】
製剤例5(水和顆粒)
本発明化合物No.270(20部)、リグニンスルホン酸ナトリウム(30部)、ベントナイト(15部)及び焼成ケイソウ土粉末(35部)を十分に混合し、水を加え、0.3mmのスクリーンで押し出し乾燥して、水和顆粒とする。
【0216】
【発明の効果】
本発明の新規テトラゾリノン誘導体は、上記生物試験例に示したように、除草剤として優れた性質を有している。

Claims (5)


  1. Figure 0004846085
    式中、
    1はハロゲン、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C1-4アルキルスルホニル、C1-4アルキルスルホニルオキシ、C2-5アルコキシカルボニル、C2-6アルコキシアルキル、C2-6アルキルチオアルキル、ニトロ又はシアノを示し、
    2は水素原子、C1-6アルキル、場合によりハロゲンもしくはC1-3アルキルで置換されていてもよいC3-6シクロアルキル、C1-4ハロアルキル、又は場合によりハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキルもしくはニトロで置換されていてもよいフェニルを示し、
    mは0、1又は2を示し、
    mが2を示すとき、2個のR1は同一もしくは相異なっていてもよく、
    Qは基
    Figure 0004846085
    を示し、ここで
    3、R4、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、水素原子又はC1-4アルキルを示し、また、
    3とR8とは一緒になってエチレン鎖を形成してもよい、
    で表わされるテトラゾリノン誘導体。
  2. 1がフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、C1-2ハロアルキル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、C2-4アルコキシアルキル、C2-4アルキルチオアルキル、ニトロ又はシアノを示し、
    2が水素原子、C1-4アルキル、場合によりフルオル、クロル、ブロムもしくはC1-3アルキル置換でされていてもよいC3-5シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、又は場合によりフルオル、クロル、ブロム、メチル、エチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルで置換されていてもよいフェニルを示し、
    mが0、1又は2を示し、
    mが2を示すとき、2個のR1は同一もしくは相異なっていてもよく、
    Qが基
    Figure 0004846085
    を示し、ここで
    3、R4、R5、R6、R7及びR8がそれぞれ独立に、水素原子、メチル又はエチルを示し、また
    3とR8とが一緒になってエチレン鎖を形成してもよい、
    請求項1記載の化合物。
  3. 1がクロル、ブロム、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ、メチルチオ、メチルスルホニル、メチルスルホニルオキシ、メトキシカルボニル、メトキシメチル、メチルチオメチル又はニトロを示し、
    2が水素、メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、ter-ブチル、場合によりフルオル、クロル、メチル、エチルもしくはn-プロピルで置換されていてもよいシクロプロピル、ジフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、3-フルオロプロピル、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル、又は場合によりフルオル、クロル、メチル、ジフルオロメチルもしくはトリフルオロメチルで置換されてもよいフェニルを示し、
    mが0、1又は2を示し、
    mが2を示すとき、2個のR1が同一もしくは相異なっていてもよく、
    Qが基
    Figure 0004846085
    を示す、
    請求項1記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を有効成分として含有する農薬。

  5. Figure 0004846085
    式中、
    1、R2、m及びnは請求項1〜3のいずれかに記載したと同義であり、
    Wはハロゲン、ヒドロキシ、基
    Figure 0004846085
    を示し、ここで
    3、R4、R5、R6、R7 及び 8 請求項1〜3のいずれかに記載したと同義であり、
    11はC1-4アルキルを示す、
    で表わされるテトラゾリノン誘導体。
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