JPH09141918A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09141918A
JPH09141918A JP32395095A JP32395095A JPH09141918A JP H09141918 A JPH09141918 A JP H09141918A JP 32395095 A JP32395095 A JP 32395095A JP 32395095 A JP32395095 A JP 32395095A JP H09141918 A JPH09141918 A JP H09141918A
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aperture
toner
electrode body
carrying roller
image
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JP32395095A
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Inventor
Osamu Takagi
修 高木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御電極を有するアパチャ電極体と荷電粒子
供給手段を極力接近させて、開口部内に強電界を形成さ
せ、トナーの開口部通過を良好にし、またアパチャ電極
体の撓みなどによる内部応力の不均一及びこれによる開
口部内における電界の形成不良をなくすことによって、
シャープな画像を得ることができ、電気絶縁性や非帯電
性及び耐久性にも優れる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 アパチャ電極体1の電極基板がセラミッ
クスで形成され、制御電極4がトナー担持ローラ14と
反対側に面するアパチャ電極体1の面部に形成され、ア
パチャ電極体1の開口部6の列に沿った周辺面部が、ト
ナー16を介してトナー担持ローラ14に接触してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等に適用し得る画像形成装置に係り、
特に、トナー等の荷電粒子の飛翔を制御して、記録用紙
に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置の一つとし
て、トナーが通過し得る複数の開口部(アパチャ)と、
トナーの開口通過を制御する制御電極を有したアパチャ
電極体を用い、この開口部にトナーを荷電粒子供給手段
により供給すると共に、前記制御電極に電圧を印加する
ことによって制御電極と荷電粒子供給手段との間に電位
差を生じさせ、これにより前記開口部に強電界を発生さ
せて、トナーの開口通過と飛翔により、トナーを記録用
紙等の画像記録媒体上に堆積させて画像を形成する画像
形成装置がある。
【0003】従来の画像形成装置の一例を図9に示す。
画像形成装置100は、アパチャ電極体101を挟ん
で、荷電粒子供給手段であるトナー担持ローラ114と
画像記録媒体120とを対向させ、さらに、画像記録媒
体120の背面に背面電極ローラ122を設けた構成と
なっている。
【0004】上記アパチャ電極体101は、図10に示
すように、厚さ25μmのポリイミド製の絶縁シート1
02に直径100μmの複数の開口部(アパチャ)10
6が、アパチャ電極体101の長手方向に一列に形成さ
れ、当該アパチャ電極体101の周囲に長さ1μm、幅
20μmの銅箔からなる制御電極104が各々形成され
ている。このアパチャ電極体101は、その両端に金属
製の取り付け板107A,107Bが接着材にて接着さ
れたり、ネジにて固定されている。そして、アパチャ電
極体101は、図9に示すように、制御電極104の取
り付けられている面が画像記録媒体120に対向するよ
うに、取り付け板107A,107Bをトナーケース1
11に取り付けられている。
【0005】また、この画像形成装置100において
は、制御電極104に制御電圧印加回路108から画像
信号に応じた制御電圧を印加して、トナー担持ローラ1
14が担持するトナー116の飛翔を制御し、画像記録
媒体120上に画像を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像形成装置では、前述の如くアパチャ電極体
101は、絶縁シート102の両端に取り付け板107
A,107Bを固定し、その取り付け板107A,10
7Bをトナーケース111に取り付けているため、絶縁
シート102に対して取り付け板107A,107Bが
傾いたり、ずれて固定されると、取り付け板107A,
107Bをトナーケース111に取り付けた時に、絶縁
シート102に皺が発生したり、内部応力の不均一が生
じるという問題、及びこの問題に対応させるためにハン
ドリング及び取り付けを難しくしていたという問題があ
る。
【0007】とくに、隣り合う開口部106どうしの間
隔が狭いために、開口列方向の部分の強度が弱く、この
結果、絶縁シート102の開口列方向への折れ、大きな
クラック、ひいては破断が生じ易くなり、耐久性に欠け
るという問題点がある。また、ポリイミドフイルムから
なる絶縁シート102は、トナー116の荷電及び移動
に伴う摩擦などを受けて静電気を帯電してトナー116
の流通を悪くするので、帯電防止コートが施されている
が、帯電防止コートに塗りむらが生じ易いため、十分な
帯電防止が図れずに、絶縁シート102にトナー116
が固着して、トナー116の流通を悪くし、これがトナ
ー116のアパチャ通過制御に影響し、シャープな画質
が得られ難くなるという問題点がある。
【0008】その他、アパチャ電極体の製造工程におい
ても、絶縁シート102がポリイミドフイルムで形成さ
れていると、当該シート102にエキシマレーザを照射
させて開口部を形成する際に、該レーザの照射跡として
開口部周りにカーボンが形成されて、隣り合う制御電極
どうしがショートするという問題点がある。
【0009】このような問題点の多くは、アパチャ電極
体101の基体にボリイミドフイルム製の絶縁シート1
02が用いらていることに起因する。このため、出願人
は、特開平4ー168062号公報及び、特開平4ー3
07266号公報において示すように、画像形成装置の
アパチャ電極体の素材として、セラミックス製のものを
用いることを明記している。セラミックス製のアパチャ
電極体は、セラミックスという素材自体が脆さ(もろ
さ)を有しているために肉厚に形成されているために、
前述したポリイミドフイルム製の絶縁シートと比べると
強度が強く、取り付けも容易で、皺が発生したり、電界
の力でしなることもない。しかも、非帯電性にも優れて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ックス製のアパチャ電極体が、前述したように、ポリイ
ミドフイルム製のものと比べて肉厚に形成されている結
果として、制御電極がアパチャ電極体の画像記録媒体と
対向する面に形成されているものについては、開口部の
深さが長くなり、すなわち、制御電極と開口部に荷電粒
子を供給する荷電粒子供給手段との間隔が離れ過ぎてお
り、この結果、制御電極に強い電圧を与えないと、開口
部内に強電界が形成されず、トナーの十分なアパチャ通
過及び画像記録媒体への飛翔が発生せず、コントラスト
の高い画像が形成されない。
【0011】このために、特開平4ー168062号公
報に記載の画像形成装置は、アパチャ電極体の画像記録
媒体と対向する面の開口部周りを肉薄に形成して、制御
電極の端部と荷電粒子供給手段との間隔を接近させて、
開口部内に強電界が形成されるように構成されている
が、前述したように、アパチャ電極体がセラミックスで
形成されているために、開口部周りを肉薄にするにも一
定の限界があり、この場合でも、制御電極にある程度の
強い電圧を与えないと、開口部内に強電界が形成されな
い。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、制御電極を有するアパチャ電極
体と荷電粒子供給手段を極力接近させて、開口部内に強
電界を形成させ、トナーのアパチャ通過を良好にし、ま
たアパチャ電極体の撓みなどによる内部応力の不均一及
びこれによる開口部内における電界の形成不良をなくす
ことによって、シャープな画像を得ることができ、電気
絶縁性や非帯電性及び耐久性にも優れる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明の画像形成用電極体は、複数の開口部が少な
くとも一列に並んで形成されると共に各開口部に対応す
る複数の制御電極を有するアパチャ電極体と、そのアパ
チャ電極体の開口部に荷電粒子を供給するための荷電粒
子供給手段と、荷電粒子供給手段とは電極体を挟んで反
対側に記録用紙等の画像記録媒体を搬送する搬送手段と
を備え、アパチャ電極体の各制御電極へ印加する電圧を
制御することにより、荷電粒子を前記荷電粒子供給手段
から開口部を貫通して画像記録媒体上に選択的に飛翔さ
せ、画像を形成する画像形成装置において、アパチャ電
極体は、その基板がセラミックスで形成され、制御電極
が荷電粒子供給手段と反対側に面するアパチャ電極体の
面部に形成されており、電極体の少なくとも開孔部の列
に沿った周辺面部が、荷電粒子を介して荷電粒子供給手
段に接触しているものである。
【0014】上記構成においては、アパチャ電極体は、
セラミックスで形成されているため、開口部の形成時に
エキシマレーザを照射しても、開口部周りにカーボンが
形成されないので、カーボンによって制御電極がショー
トするようなことはない。また、セラミックス自体が他
部材との摩擦による静電気が発生し難いという非帯電性
にも優れるため、アパチャ電極体にトナーが固着せず、
荷電粒子のスムーズな流通及びアパチャ通過が図られ、
これにより画像記録媒体に高品質な画像が得られる。こ
の他にも、アパチャ電極体が丈夫で肉厚なセラミックス
で形成されていると、ポリイミドフイルムのように撓ん
て内部応力を不均一にしたり、傷付いたり裂けたりしな
いので、その取り付けも正確かつ容易に行える。
【0015】とくに重要なことは、アパチャ電極体の少
なくとも開孔列に沿った周辺面部が、荷電粒子を介して
荷電粒子供給手段に接触しているため、制御電極と荷電
粒子供給手段との間隔が狭くなり、この結果、アパチャ
内に強電界が形成され、荷電粒子のアパチャ通過及び飛
翔が促され、コントラストの高い画像が画像記録媒体上
に形成される点にある。
【0016】また、上記目的を達成する請求項2の発明
の画像形成装置は、前記構成を有する画像形成装置にお
いて、アパチャ電極体がジルコニア系のセラミックスで
形成されているものである。
【0017】ここで、ジルコニア系のセラミックスにつ
いて説明する。ジルコニア(ZrO2 )系のセラミック
スは、衝撃や熱応力に対して強く、高い靱性を有するも
のであり、これを用いてアパチャ電極体の基板を形成す
ることによって、アパチャ電極体の強度は強くなる。と
くに、アパチャ電極体と荷電粒子供給手段とが荷電粒子
を介して接触しているため、仮にジルコニア系以外のセ
ラミックスで形成されたアパチャ電極体であると、荷電
粒子の供給に伴ってアパチャ電極体に押圧力などの応力
を受け続けると大きなクラックが発生するおそれがある
が、これをジルコニア系のセラミックスで形成すると、
この応力を内部で緩和する働きによって僅かながら撓む
ため、大きなクラックが生じたり破損したりすること
は、殆どなくなる。
【0018】なお、上記何れの構成においても、アパチ
ャ電極体の画像記録媒体側の面のアパチャ周りを薄肉に
形成して制御電極の端部をこの薄肉面に至らせ、若しく
はアパチャ内に至らせ、制御電極と荷電粒子供給手段と
の間隔を一層短くして、さらに強い電界がアパチャ内に
形成されるようにしたものも含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図面を参照して説明する。図1はアパチャ電極体
を用いた画像形成装置の全体断面図、図2はアパチャ電
極体の一部を破断省略して示す斜視図、図3はアパチャ
電極体とトナー担持ローラとの取付位置を示す図、図4
はアパチャ電極体が取付部材に取り付けられた状態をそ
の一部を破断省略して示す斜視図、図5は同じく取付部
材に取り付けられた画像形成用電極体とトナー担持ロー
ラとの取り付け位置を示す図、図6はセラミックスで形
成された絶縁基板のアパチャ及び電極基板の形状の一実
施の形態を示す拡大断面図、図7は同じく他の実施の形
態を示す拡大断面図、図8は同じく他の実施の形態を示
す拡大断面図である。
【0020】先ず、図1を参照して画像形成装置につい
て説明する。画像形成装置は、その右部にトナー供給装
置10が設けられ、トナー供給装置10の左方には、ト
ナー流の制御を行うアパチャ電極体1が設けられてい
る。このアパチャ電極体1の左方には、当該アパチャ電
極体1と1mmの間隔を保持して背面電極板22が設け
られている。アパチャ電極体1と背面電極板22の間に
は、搬送ローラ19の矢印D方向の回転によりトナーに
より画像が形成される画像記録媒体20が矢印C方向に
挿入搬送される。さらに画像記録媒体20の搬送方向上
には、画像を画像記録媒体20に定着させる定着装置2
6が配設されている。定着装置26はシリコンゴムを表
層するプレッシャーローラ26aと内部にハロゲンヒー
タを有するヒートローラ26bから構成される熱定着方
式である。
【0021】次に、画像形成装置の各部の詳細を図面を
参照して説明する。図1に示すように、トナー供給装置
10には、トナー供給装置10全体のハウジングを兼ね
る本体フレームとしてのトナーケース11が設けられ、
そのトナーケース11内には、荷電粒子としてのトナー
16が蓄えられており、また、トナー16を担持してア
パチャ電極体1に搬送する円筒形の荷電粒子供給手段と
してのトナー担持ローラ14が矢印B方向に回動可能に
トナーケース11内に支持されている。トナー担持ロー
ラ14の右斜め下方には、同ローラ14にトナーを給送
する円筒形の供給ローラ12が設けられ、供給ローラ1
2とトナー担持ローラ14とは、互いに平行に配設さ
れ、その円筒面の母線を接している。
【0022】また、トナーケース11内において、担持
ローラ14の上方には、トナー担持ローラ14により担
持されるトナー16の量をトナー担持ローラ14のロー
ラ面上で均一になるように調整すると共に、そのトナー
16を均一帯電させるためのトナー層規制ブレード18
が設けられている。
【0023】次に、アパチャ電極体1について図面を参
照して説明する。アパチャ電極体1は、図2に示すよう
に、セラミックス、とくにジルコニア系のセラミックス
で形成された絶縁性の電極基板2の片面の一端辺から面
方向に厚さが約8μmの銅箔からなる多数の制御電極4
が多数平行に形成されている。また、各々面方向の制御
電極4の端部から電極基板2に向けて、電極基板2を貫
通する直径が約60μmの開口部(アパチャ)6が一列
並んで形成されている。
【0024】このようなアパチャ電極体1を備えた画像
形成装置は、アパチャ列と直交する方向の両端部近傍部
分が、取付ネジによってトナーケース11の開口端部に
直接取り付けられたものと、図4及び図5に示すよう
に、当該アパチャ電極体1を補強するために、その周面
が面方向視矩形の空間7aが形成された取り付け部材7
にアパチャ列が空間7aの中央に位置するように取り付
けられ、この取り付け部材7を介してアパチャ電極体1
がトナーケース11の開口端部に取り付けられたものと
があり、本発明の画像形成装置は、これら何れの構成の
画像形成装置であっても構わない。なお、制御電極4
は、電極基板2の外側にて収束して、図示しないICチ
ップに向かって延びている。
【0025】次に、アパチャ電極体1の開口部6と荷電
粒子供給手段であるトナー担持ーラ14との位置関係を
説明する。図3に示すように、各開口部6は各々の中心
線30がトナー担持ローラ14の周面の最上部分と、ト
ナー担持ローラ14の中心軸32とを通過するように配
置されて、当該アパチャ電極体1を構成する電極基板4
の少なくとも開口部6に沿った周辺面部をトナー担持ロ
ーラ14の先端面に接触させてある。これによれば、各
開口部6が、トナー担持ローラ14の周面の先端面(図
中では左端面に相当する)を基準として、トナー担持ロ
ーラ14の中心軸32と平行方向に配置されることによ
り、各開口部6を通過するトナー16の分布を開口部6
内の全域で均等にして飛翔させることができる。なお、
図5に示す取り付け部材7を介したアパチャ電極体1の
場合も、上記図3において説明した位置関係と同様の位
置関係が保たれている。
【0026】その結果、アパチャ電極体1自体は、図3
に示すように、トナー担持ローラ14に対して、開口部
6を中心としてトナー担持ローラ14の中心軸32と平
行方向に均等に接触しており、しかもアパチャ電極体1
を構成する電極基板2の靱性が高いために、開口部6の
下部周辺を左右均等に接触することができ、この結果、
トナー16の濃度むらの発生を極力抑えることができ
る。
【0027】しかも、トナー担持ローラ14によって担
持されてくるトナー16によって電極基板2に押し曲げ
る応力が加わっても、その応力は微力であるため、電極
基板2に大きなクラックが発生したり、破損したりする
ようなことはない。
【0028】次に、各電極の制御装置について説明す
る。図1に示すように、制御電極4とトナー担持ローラ
14との間には、データ制御回路8が接続されている。
このデータ制御回路8は、図示しない画像信号受信手段
から送られてくる画像信号に基づいて図示しないICチ
ップを介して制御電極4に対して−30V、もしくは+
30Vの電圧を印加するように構成されている。なお、
図示しない画像信号受信手段は、外部のコンピュータや
画像読取装置や画像通信装置等に接続されている。さら
に、背面電極板22とトナー担持ローラ14との間には
背面電圧印加回路24が接続されており、この背面電圧
印加回路24は背面電極ローラ22に対して+1kVの
電圧を印加し得るようになっている。
【0029】次に、上述のように構成される画像形成装
置の動作を図1を参照して説明する。 供給ローラ12
の矢印A方向への回動により、トナーケース11内に蓄
えられているトナー16はトナー担持ローラ14に向け
て搬送される。搬送されてきたトナー16はトナー担持
ローラ14に擦りつけられ、マイナスに帯電してトナー
担持ローラ14上に担持される。トナー担持ローラ14
に担持されたトナー16は、トナー担持ローラ14の矢
印B方向への回動と共にトナー担持ローラ14の円筒形
のローラ面に担持されたまま搬送され、トナー層規制ブ
レード18によって薄層化されると共に帯電を均一化さ
れた後、トナー担持ローラ14の矢印B方向への回動に
よってアパチャ電極体1に向けて搬送される。
【0030】そして、トナー担持ローラ14上のトナー
16は、アパチャ電極体1の電極基板2に擦られつつア
パチャ6の下に供給される。このようにして供給されて
きたトナー16は、電極基板2とトナー担持ローラ14
との間で擦られるようにしてアパチャ6の下部に搬送さ
れる。この過程と同時に、図示しない画像信号受信手段
から送られてくる画像信号に応じて、データ制御回路8
はその画像部分に対応する制御電極4に+30Vの電圧
を印加する。その結果、電圧が印加された制御電極4内
のアパチャ6には、制御電極4とトナー担持ローラ14
との間の電位差により、制御電極4よりトナー担持ロー
ラ14に向かう電気力線が形成される。それにより、マ
イナスに帯電されたトナー16は電位の高い方向に静電
力を受け、トナー担持ローラ14上からアパチャ6を通
過して制御電極4側に引き出される。引き出されたトナ
ー16は、背面電圧印加回路24が背面電極板22に印
加している+1kVの電圧によって画像記録媒体20と
アパチャ電極体1との間に形成される電界により、画像
記録媒体20に向かって飛翔し、画像記録媒体20上に
堆積して画素が形成される。
【0031】また、非画像部分に対応する制御電極4に
は、データ制御回路8から−30Vの電圧が印加される
ため、トナー担持ローラ14と制御電極4との間には電
界が形成されずトナー担持ローラ14上のトナー16は
静電力を受けない結果、トナー16がアパチャ6を通過
しない。従って画像記録媒体20上の当該制御電極4に
対向する部分には、画素が形成されない。
【0032】こうして、画像記録媒体20の面上には、
トナー16により一列の画素が形成される。次に、画像
記録媒体20は、搬送手段により、開口部6列と垂直の
方向に1画素分搬送される。上記の画像形成のプロセス
を繰り返すことにより画像記録媒体20の全面にトナー
像が形成される。トナー像が形成された画像記録媒体2
0は搬送装置によって定着装置26に搬送され、定着装
置26によってトナー像は画像記録媒体20上に定着さ
れる。なお、定着装置26は加熱定着方式及び圧力定着
方式のいずれのタイプのものでもよい。
【0033】また、本実施の形態の画像形成装置では、
アパチャ電極体1の電極基板2はトナー担持ローラ14
側に向けられているので、トナー供給の不具合でトナー
担持ローラ14上にトナー16が存在しない場合でも、
制御電極4とトナー担持ローラ14が接触して電気的に
短絡し、データ制御回路8を壊すことはない。
【0034】次に、図4乃至図6に基づいて、セラミッ
クスで形成されたアパチャ電極板1の開口部6及び制御
電極2の各種形成例を詳述する。図6乃至図8における
アパチャ電極体1は、いずれもセラミックス製の電極基
板2が、セラミックス自体、脆い(もろい)素材である
ため、肉厚に形成されており、前述したように、アパチ
ャ電極体1と荷電粒子供給手段たるトナー担持ローラ1
4とをトナー16を介して接触させても、まだ制御電極
4とトナー担持ローラ14との間が離れており、開口部
6内には強電界が形成されにくいことに対応させて形成
されたものである。
【0035】以下、個別に詳述する。図6に示すアパチ
ャ6は、制御電極4側の電極基板2片面のアパチャ周り
が他の部分よりも薄く形成され、且つ制御電極4のアパ
チャ6側の端部が、このアパチャ周りに沿って低く形成
されており、制御電極4の端部とトナー担持ローラ14
の先端部との間の間隔を近接させて、アパチャ6内に強
電界が形成されるようにしたものである。
【0036】図7に示すアパチャ6は、制御電極4側の
電極基板2の片面箇所からアパチャ内壁の途中に至る箇
所が、トナー供給口の径よりも、制御電極4の厚み相当
程度に大径の段部に形成され、且つ制御電極4の端部が
この段部内に至り、しかもアパチャ6の内壁に対して段
差がないように形成されており、図4に示す実施例の場
合と同様に、制御電極4の端部とトナー担持ローラ14
の先端部との間隔を近接させて、アパチャ6内に強電界
が形成されるようにしたものである。
【0037】図8に示すアパチャ6は、トナー供給口か
ら背面電極板22方向に向かって大径となる斜面壁で形
成され、制御電極4の端部がこの斜面壁からアパチャ6
の内周壁を経て絶縁基板2のトナー供給口側のアパチャ
周りに至り、しかもこのアパチャ周りに至る制御電極4
の端部が、絶縁基板2面と同一面となるように形成さ
れ、図6、図7に示す実施例の場合よりもさらに、制御
電極4の端部とトナー担持ローラ14の先端部との間隔
を近接させて、アパチャ6内に強電界が形成されるよう
にしたものである。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る画像
形成装置によれば、荷電粒子の開口部通過を制御するア
パチャ電極体の電極基板がセラミックスで形成されてい
ることによって、次のような効果を奏する。第1に、ア
パチャ加工時にエキシマレーザを照射しても、開口部の
周りにカーボンが形成されないため、カーボンによって
制御電極がショートする事態をなくすことができる。
【0039】第2に、セラミックス自体が他部材との摩
擦による静電気が発生し難いという非帯電性にも優れて
いるため、従来のポリイミドフイルム製のアパチャ電極
体のにおいて必要であった帯電防止コートを施さなくて
も、アパチャ電極体に荷電粒子が固着しない。この結
果、荷電粒子のスムーズな流通及び開口部通過を図るこ
とができ、これにより画像記録媒体に高品質な画像を形
成することができる。
【0040】第3に、アパチャ電極体が丈夫で肉厚なセ
ラミックスで形成されているため、ポリイミドフイルム
のように撓んて内部応力を不均一にしたり、傷付いたり
裂けたりしない。この結果、その取り付けも正確かつ容
易に行うことができる。
【0041】第4に、アパチャ電極体の少なくとも開口
部の列に沿った周辺面部を、荷電粒子を介して荷電粒子
供給手段に接触させることによって、制御電極と荷電粒
子供給手段との間隔を狭くすることができる。この結
果、開口部内に強電界を形成することができ、これによ
り、荷電粒子の開口部通過及び飛翔をスムーズに行な
い、ひいてはコントラストの高い画像が画像記録媒体上
に形成することができる。
【0042】なお、画像形成装置のアパチャ電極体が取
り付け板を介して装置の取付部位に固定されているもの
であると、セラミックスを基材とするアパチャ電極体の
強度をさらに強くすることができる。
【0043】また、アパチャ電極体がジルコニア系のセ
ラミックスで形成されているものであると、電極基板に
ローラ担持ローラの回転による荷電粒子の取込みに伴う
押圧力などの応力を受け続けても、この応力を内部で緩
和する働きによって僅かながら撓んで、大きなクラック
を生じさせたり破損させたりする事態をなくすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるアパチャ電極体を
用いた画像形成装置の全体断面図である。
【図2】アパチャ電極体の一部を破断省略して示す斜視
図である。
【図3】アパチャ電極体とトナー担持ローラとの取付位
置を示す図である。
【図4】アパチャ電極体が取付部材に取り付けられた状
態をその一部を破断省略して示す斜視図である。
【図5】同じく取付部材に取り付けられたアパチャ電極
体とトナー担持ローラとの取り付け位置を示す図であ
る。
【図6】セラミックスで形成された絶縁基板のアパチャ
及び電極基板の形状の一実施例を示す拡大断面図であ
る。
【図7】同じく他の実施例を示す拡大断面図である。
【図8】同じく他の実施例を示す拡大断面図である。
【図9】従来の画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。
【図10】従来の画像形成装置のアパチャ電極体が取付
部材に取り付けられた状態をその一部を破断省略して示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 アパチャ電極体 2 電極基板 3 制御電極 4 開口部(アパチャ) 14 トナー担持ローラ(荷電粒子供給手段) 16 トナー 20 画像記録媒体 22 背面電極板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の開口部が少なくとも一列に並んで
    形成されると共に各開口部に対応する複数の制御電極を
    有するアパチャ電極体と、そのアパチャ電極体の開口部
    に荷電粒子を供給するための荷電粒子供給手段と、前記
    荷電粒子供給手段とは前記電極体を挟んで反対側に記録
    用紙等の画像記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、前
    記アパチャ電極体の各制御電極へ印加する電圧を制御す
    ることにより、荷電粒子を前記荷電粒子供給手段から開
    口部を貫通して前記画像記録媒体上に選択的に飛翔さ
    せ、画像を形成する画像形成装置において、 前記アパチャ電極体は、その基板がセラミックスで形成
    され、前記制御電極が前記荷電粒子供給手段と反対側に
    面する前記アパチャ電極体の面部に形成されており、前
    記電極体の少なくとも前記開孔部の列に沿った周辺面部
    が、荷電粒子を介して前記荷電粒子供給手段に接触して
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記アパチャ電極体がジルコニア系のセ
    ラミックスで形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
JP32395095A 1995-11-17 1995-11-17 画像形成装置 Pending JPH09141918A (ja)

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