JPH10100472A - 記録用電極体の製造方法並びに記録用電極体 - Google Patents

記録用電極体の製造方法並びに記録用電極体

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JPH10100472A
JPH10100472A JP8260482A JP26048296A JPH10100472A JP H10100472 A JPH10100472 A JP H10100472A JP 8260482 A JP8260482 A JP 8260482A JP 26048296 A JP26048296 A JP 26048296A JP H10100472 A JPH10100472 A JP H10100472A
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JP
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insulating substrate
electrode
toner
electrode body
recording electrode
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JP8260482A
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Tetsuya Kitamura
哲弥 北村
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易で高解像度化にも対応可能な記録用電極
体の製造方法、及び、その製造方法によって製造され
た、安価で良好な記録特性の記録用電極体を提供するこ
と。 【解決手段】 絶縁性基板41の表面には、複数の電極
膜42が配列形成されており、各電極膜42のアパチャ
47と対応する位置に於けるパターン形状は、前記配列
方向と交差する方向に延伸する直線状パターンである。
レーザー光57はそのビーム形状が所定寸法の断面矩形
状に形成されており、これを前記配列方向に走査しなが
ら連続的に照射し、複数のアパチャ47を列状に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、プロッター等に装備される静電記録
方式の画像形成装置に用いられる記録用電極体及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の微小な開孔部(以下、アパ
チャと称する)と、各アパチャの外周に付設した複数の
電極膜(以下、制御電極と称する)とを有する記録用電
極体であるアパチャ電極体を用いた画像形成装置であっ
て、そのアパチャ電極体を挟んで両側にトナー搬送ロー
ラー及び背面電極が配置され、そのトナー搬送ローラー
に帯電させたトナーを供給するトナー供給機構が備えら
れ、各制御電極への印加電圧を制御することによって各
アパチャに於けるトナーの通過を制御し、その通過した
トナーを背面電極による静電界で記録媒体に吸引して付
着させることによって記録を行う構成のものが、例え
ば、特開平2−297570号公報等によって提案され
ている。
【0003】前記アパチャ電極体としては、例えば、合
成樹脂製の厚さ25μm程度の薄いシート状の絶縁性基
板に、複数のアパチャと制御電極とを形成して構成され
たものが用いられ、そのアパチャ電極体は、絶縁性基板
を前記トナー搬送ローラー側に向け、制御電極を前記背
面電極側に向けた状態で使用される。
【0004】前記複数のアパチャの形成方法としては、
前記絶縁性基板を固定して、一つのアパチャに対応する
制御電極の内側にエキシマレーザー光を照射し、前記制
御電極の内側にアパチャが形成された後、絶縁性基板を
移動させ、次のアパチャを形成するものであった。この
場合、制御電極は、アパチャを形成するためのマスクと
しての役割を果たしていた。すなわち、エキシマレーザ
ー光を、前記制御電極の内側の開口よりも若干広い面積
で照射し、前記開口と同形状の断面を有するアパチャが
形成される。
【0005】このアパチャ形成工程に於いては、例え
ば、記録領域がA4幅(約200mm)で、300DP
Iの解像度の記録用電極体を製造する場合、約2350
個ものアパチャを形成する必要があった。
【0006】この孔形成方法としては、エキシマレーザ
ー光を絶縁性基板に対して相対的に移動させながら行う
ものが、例えば、特開平5−15987号公報に於いて
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平5−15987号公報に記載の孔形成方法に於い
ては、個々の制御電極の外側にレーザー光が照射される
ことによって、その部分に誤って開口部が形成されるこ
とがないように、その部分にマスクを施す必要があっ
た。ところが、このマスクを装着した際、そのマスク開
孔と制御電極の開口とのピッチが正確でない場合に両者
にズレが生じ、また、前記絶縁性基板とマスクとの熱膨
張係数が異なる場合にも、工程中の熱履歴によって同様
のズレが生じ、これによって、誤った位置に開孔部が形
成されたり、制御電極の内側の開口のうちの一部に未加
工領域が生じる等の問題があった。
【0008】一方、マスクを用いずにアパチャの孔加工
を行うとすれば、レーザー光のビーム形状を、アパチャ
となるべき制御電極の内側の開口の大きさよりも大き
く、それを囲う制御電極の外周よりも小さく形成し、し
かも、レーザー光が制御電極の外周からはみ出すことな
く、同時に、制御電極の内側の開口の全体にレーザー光
が照射されるように、照射位置を正確に位置合わせし、
さらに、微少な間隔で正確に絶縁性基板とレーザー光と
の相対移動を行う必要がある。そのため、高精度の送り
機構や、画像処理装置を用いてビーム照射位置を微調整
する機構等を用いなければならず、加工時間が長くな
り、製造コストが上昇した。
【0009】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、簡易で高解像度化にも対応可能な
記録用電極体の製造方法、及び、その製造方法によって
製造された、安価で良好な記録特性の記録用電極体を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に記載の記録用電極体の製造
方法は、複数の電極膜に対応する複数の開孔部を形成す
るために絶縁性基板の表面側から照射するレーザー光の
光路を、前記複数の電極膜の配列方向に沿って、前記絶
縁性基板に対して相対的に移動させ、その移動の開始か
ら終了までの間、レーザー光を連続的に照射することを
特徴としている。
【0011】請求項2に記載の記録用電極体の製造方法
は、前記電極膜として、少なくとも前記開孔部と対応す
る位置で、前記レーザー光の光路と前記絶縁性基板との
相対移動方向と交差する直線状パターンで構成されたも
のを用い、このような構成の前記絶縁性基板の開孔部と
対応する位置にレーザー光を連続的に照射しつつ、その
レーザー光と、前記絶縁性基板とを、前記複数の電極膜
の配列方向に沿って相対的に移動させて開孔部を形成す
ることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の記録用電極体の製造方法
に於いては、前記レーザー光の断面形状が、少なくとも
前記照射位置に於いて矩形状に形成されることを特徴と
している。
【0013】請求項4に記載の記録用電極体の製造方法
は、前記レーザー光の光路と、前記絶縁性基板との相対
移動を複数回繰り返して行うことを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の記録用電極体は、請求項
1乃至4のいずれかに記載の記録用電極体の製造方法に
よって製造される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0016】まず最初に、本実施の形態の記録用電極体
の製造方法によって製造された記録用電極体を用いた画
像形成装置について説明する。
【0017】図4に示すように、画像形成装置1は、そ
の本体フレーム2と、画像記録媒体である用紙Pを搬送
する用紙搬送機構10と、定着機構20と、トナー3を
供給するトナー供給機構30と、このトナー供給機構3
0本体の筐体を構成するトナーケース31の上端に付設
された記録用電極体40と、背面電極ローラー50とか
ら構成されている。
【0018】前記用紙搬送機構10は、搬送される用紙
Pを支持する複数のガイドプレート12乃至14と、搬
送用ローラー15及び16と、搬送用として用いられ、
かつ定着機構20を構成する定着用ローラー17及び押
圧ローラー18と、用紙Pの幅方向両端部数mm程の部
分を支持して搬送する図示しない搬送用ローラーと、用
紙カセット11内の用紙を1枚ずつ給紙する図示しない
給紙ローラーと、前記の各ローラー部材を駆動する図示
しない電動モータ等とから構成されている。
【0019】また、前記用紙搬送機構10の一方の端で
ある本体フレーム2の前側には、多数の用紙Pを収納し
た給紙カセット11が設けられ、他方の端である本体フ
レーム2の後側には、画像形成されて排出された用紙P
を受ける排紙トレイ19が設けられている。
【0020】定着機構20は、ハロゲンランプを内蔵し
た定着用ローラー17と押圧ローラー18とからなり、
前記のように、定着用ローラー17と押圧ローラー18
とは、用紙搬送機構10にも兼用されている。
【0021】トナー供給機構30に於いて、その筐体を
構成するトナーケース31内には、電気絶縁性を有する
トナー3が収納されている。また、前記トナーケース3
1の内部には、トナー供給ローラー32と、トナー搬送
ローラー33とが、その回転中心軸が用紙幅方向(用紙
搬送方向(図4に於ける矢印F方向)に直交する方向、
すなわち、図4の図面用紙を貫く垂直方向)を向くよう
に互いに平行に、かつ、互いに表面を接触させながら回
転可能に軸支されている。
【0022】前記トナー供給ローラー32は、例えば、
シリコン、ウレタン等の発泡体で構成された表層を、金
属等の中心軸の周囲に形成することによって構成されて
おり、その表層によって、トナー3をトナー搬送ローラ
ー33に向かって移送し、かつ、前記トナー搬送ローラ
33との間の接触領域に於いて、トナー3を所定の極
性、例えば、負極性に摩擦帯電させる。
【0023】前記トナー搬送ローラー33は、例えば、
アルミ等からなる金属ローラ部材、あるいは、その表面
にウレタンやシリコン等のゴムからなる表層を形成して
構成されたローラ部材であり、その表面に、帯電された
トナー3を、その帯電電荷によって誘起される静電気力
によって付着させつつ、矢印A方向へ搬送する。
【0024】前記トナー供給ローラー32及びトナー搬
送ローラー33は、図示しない駆動機構により、矢印B
方向及びA方向に回転駆動される。
【0025】前記トナーケース31には、弾性を有する
薄い板状部材であるトナー規制ブレード34が取付けら
れ、その湾曲状部分が、前記トナー3を担持したトナー
搬送ローラー33表面に押圧するように配置されてお
り、前記トナー搬送ローラー33の表面に層状に付着し
たトナー3の層厚を、所定の厚さ、例えば、約10乃至
30μm程度に規制する。なお、トナー規制ブレード3
4の材質としては、合成樹脂や、金属等を用いることが
可能であるが、トナー3の目的とする帯電状態(帯電量
及び極性)等によって、適宜選択される。
【0026】前記トナーケース31の上端部には、その
開口部分を覆い、かつ、前記トナー搬送ローラー33の
上端部に層状のトナー3を介して上側から接触するよう
に、可撓性を有する記録用電極体40が取付けられてい
る。この場合、記録用電極体40は、前記トナー搬送ロ
ーラ33との押圧により、図4に示すように、その中央
付近が屋根状に湾曲し、その頂点付近に於いて、前記ト
ナー搬送ローラ33の周面にほぼ一致した状態で配置さ
れる。
【0027】記録用電極体40は、図5に示すように、
厚さ25μmの合成樹脂、例えば、ポリイミド樹脂等で
構成されたシート状の絶縁性基板41と、その絶縁性基
板41の上面に、前記用紙幅方向に所定の間隔で形成さ
れた電極膜42と、その絶縁性基板41の裏面に設けら
れた、例えば、ポリイミド等の合成樹脂にカーボン微粒
子を配合した、半導電性を示す厚さ約5μmの帯電防止
層46とを備えたものである。
【0028】この記録用電極体40の、前記用紙搬送方
向に於ける略中央部の位置には、複数の電極膜42が、
所定の微小間隔おきに、前記用紙幅方向に1列状に配列
形成され、隣合う電極膜42同士の間には、図3に示す
ように、絶縁性基板41と帯電防止層46とを貫通する
ように、所定の、例えば、約65μm×65μmの矩形
開口形状を有する、開孔部としてのアパチャ47が形成
され、それらアパチャ47相互間のピッチは約85μm
であり、例えば、A4用紙幅(短辺)を対象とする場合
には、アパチャ47の数は、約2350個である。
【0029】図5に示すように、これらの電極膜42の
各々には、記録すべき画像に対応する画像信号に応じ
て、例えば、+30V又は−30Vの印加電圧が、制御
線54、及び、導線43を介して、駆動回路52から個
別に供給される。
【0030】一方、電極シート40の上側には、用紙P
を搬送するための隙間を隔てて、背面電極ローラー50
が配設され、その支軸50aを介して本体フレーム2に
回転可能に軸支されている。用紙Pは、この背面電極ロ
ーラー50の下部に接しながら搬送される。その用紙P
の下面には、搬送中に、各電極膜42に供給される印加
電圧に応じてトナー搬送ローラー33の表面から飛翔し
アパチャ47を通過したトナー3が付着する。なお、背
面電極ローラー50は、図示しない駆動機構により、記
録用紙Pの搬送と同期して矢印Cの方向に回転駆動され
る。
【0031】次に、画像形成装置1の制御系について簡
単に説明すると、図5に示すように、背面電極ローラー
50には、電源回路55により、約+1KVの高電圧が
常に印加され、負帯電されたトナー3を大きな静電気力
で背面電極ローラー50に引き付けるような電界(以
下、背面電界と称する)を形成している。
【0032】一方、記録用電極体40の導線43は、制
御線54を介して駆動回路52に接続され、この駆動回
路52には、+30V及び−30Vの2種類の電圧を出
力する電源回路53と、外部から画像信号を受信する制
御ユニット51とが接続され、その制御ユニット51
は、画像信号に対応した制御信号を駆動回路52に出力
し、その駆動回路52は、その制御信号に応じて、各電
極膜42のうちトナー3によるドットを形成すべきもの
には+30Vの電圧を、制御線54を介して印加し、ま
た、ドットを形成すべきでないものには−30Vの電圧
を印加する。尚、トナー搬送ローラー33の表面は接地
されているものとする。
【0033】したがって、+30Vの電圧が電極膜42
に印加されると、電極膜42とトナー搬送ローラー33
との間に形成された電界によって、負帯電されたトナー
3はその電極膜42に向かう静電気力を受け、トナー搬
送ローラー33の表面からアパチャ47を通過し、その
通過後は、前記背面電界による静電気力を受けて、背面
電極ローラー50に向かって飛翔し、用紙Pに衝突して
付着する。しかし、電極膜42に−30Vの電圧が印加
されたときには、トナー3はトナー搬送ローラー33か
ら飛翔しない。
【0034】次に、以上に説明した記録用電極体40の
製造方法について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0035】第1番目の工程は、パターン形成工程であ
る。すなわち、図2に示すように、絶縁性基板41上
に、複数の電極膜42を1列状に配列形成する。
【0036】具体的な製造工程としては、まず、シート
状の所定のサイズの絶縁性基板41を準備し、この絶縁
性基板41の表面(図2に於ける上面)に、厚さ約8μ
mの銅膜を全面的に形成する。この銅膜形成法は、スパ
ッタリング、メッキ等を用いることができるが、絶縁性
基板41と銅膜との密着性を向上するために、銅膜形成
前に絶縁性基板41の表面に予め各種の処理を施しても
よい。
【0037】次に、この銅膜の表面に、複数の電極膜4
2及び導線43のパターンに対応するマスキング被膜を
形成した後、所定の処理液でエッチングを施し、前記電
極膜42及び導線43のパターンを形成する。なお、前
記マスキング被膜は、前記エッチング処理後に通常は除
去されるが、除去しなくても問題はない。
【0038】ここで、前記電極膜42及び導線43のパ
ターン形状は、少なくとも各電極膜42の先端付近、す
なわち、後にアパチャ47を形成すべき部分に於いて直
線状パターンであり、その延伸方向は、電極膜42の配
列方向である前記幅方向と交差する方向となるように形
成される。すなわち、各電極膜42の配列方向と延伸方
向とは、少なくとも平行でなければよい。尚、図2乃至
図3に於いては、両者は直交するように図示されている
が、これに限定されるものではない。
【0039】第2番目の工程は、コーティング工程であ
る。ここでは、絶縁性基板41の、前記エッチング処理
によってパターン形成された面の裏側に、カーボン微粉
末を添加したポリイミド樹脂をコーティングし、厚さ約
5μmの帯電防止層46を形成して乾燥、硬化させる。
【0040】第3番目の工程は、開孔部形成工程であ
る。ここでは、図1に示すように、絶縁性基板41の前
記表面側からレーザー光57を照射し、図3に示すよう
な、絶縁性基板41と帯電防止層46とを貫通するアパ
チャ47の列を形成する。
【0041】前記レーザー光57は、マスクイメージン
グ法により、例えば、幅dが65μm、長さcが7mm
の矩形状に成形されており、図1に示すように、絶縁性
基板41上の電極膜42の先端部付近(ただし、先端部
からはみ出さない位置)に対して、図1の矢印方向に相
対移動されつつ連続的に照射される。このときのレーザ
ー光57の照射条件は、例えば、エネルギー密度は0.
5J/cm2 、発振周波数は200Hz、レーザー光5
7の絶縁性基板41に対する相対移動速度は40mm/
s以下を用いることができる。
【0042】ここで、A4幅(約210mm)の用紙P
のうち、用紙搬送のために図示しない各種搬送ローラ部
材にニップされる部分を除いた画像形成可能な幅は、お
よそ200mmであるが、この幅にわたってアパチャ4
7を約2350個形成するための所要時間は、前記の条
件では7秒程度になる。したがって、工程時間が短く、
非常に生産性の高い孔加工が可能となる。
【0043】また、電極膜42が、少なくともアパチャ
47と対応する位置で、レーザー光57の走査方向と交
差する方向に延伸された直線状パターン構成を有してお
り、アパチャ47は、隣合う電極膜42に囲まれた部分
のみに形成される。したがって、アパチャ47の孔形成
時に、微妙な位置合わせや正確な走査精度を何等要求す
ることなく、良好な孔加工を行うことができる。
【0044】また、レーザー光57は、マスクイメージ
ング法等によって、所定のビーム断面形状、前記の例で
は、65μm×7mmの矩形状に形成され、孔加工時
は、電極膜42が、隣合うアパチャ47の間を連結させ
ないためのマスクとして用いられるため、レーザー光5
7の照射のみによって、必要なアパチャ47の形状、前
記の例では、65μm四方の形状を再現でき、しかも、
絶縁性基板41上にコンタクトマスクを装着する必要が
ないので、コンタクトマスクの浮きやズレ、コンタクト
マスクと絶縁性基板41との熱膨張係数の違いによる両
者のピッチずれによる孔加工位置不良等の問題が発生し
ない。
【0045】さらに、レーザー光57は連続的に照射さ
れ、加工途中で断続したり遮断する必要がなく、レーザ
ー光源が長寿命化でき、微細なパターンピッチに対応し
てQスイッチ等でレーザー光をON/OFFするような
複雑な処理を要することなく、容易で安価に孔加工を行
うことができる。
【0046】以上に説明したように、本実施の形態によ
れば、微妙な位置合わせや送り精度が必要なく、簡易な
工程で記録用電極体を製造することが可能となる。
【0047】また、前記のような電極膜のパターン構成
を有する記録用電極体は、上述したように、本実施の形
態の記録用電極体の製造方法のみに好適なものであり、
特に、このような構成の記録用電極体は、高解像度化す
るために、形成すべき開孔部の数が多くなっても、前記
の製造方法により、孔加工のための所要時間や製造コス
トが殆ど増大しない。したがって、高解像度の画像形成
が可能な記録用電極体を良好な生産性で安価に製造する
ことが可能となる。
【0048】なお、本発明は、以上に説明した実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲に於いて、種々の変更を加えることが可能である。
【0049】例えば、前記の実施の形態に於いては、エ
キシマレーザー光を絶縁性基板上で1回走査することに
よって開孔部を形成していたが、多数回走査してもよ
い。これによって、電極膜パターンに対するダメージを
少なくすることが可能となり、断線等が防止される。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したことから明らかなよう
に、本発明の請求項1に記載の記録用電極体の製造方法
によれば、短時間で必要な数の開孔部を形成でき、レー
ザー光源側の装置コスト、及び、開孔部の加工コストの
双方を低減できるため、良好な画像を形成できる記録用
電極体を安価に提供することが可能となる。
【0051】請求項2に記載の記録用電極体の製造方法
によれば、孔加工時に複雑な位置合わせや送り精度を要
求されることがなく、容易で安価な孔加工が可能とな
り、高解像度化に対しても、特別な工程変更を要するこ
とがない。
【0052】請求項3に記載の記録用電極体の製造方法
によれば、コンタクトマスク等を装着する必要がなく、
レーザー光を照射するだけで、必要な開孔部形状を得る
ことが可能となる。
【0053】請求項4に記載の記録用電極体の製造方法
によれば、電極膜パターンに対するダメージを少なくす
ることが可能となり、断線等が防止される。
【0054】請求項5に記載の記録用電極体は、高解像
度の記録が可能で、安価で信頼性が高く、したがって、
安価で良好な記録特性の画像形成装置を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態である記録用電極体
の製造方法を説明するための斜視図である。
【図2】記録用電極体の製造途中の段階を示す斜視図で
ある。
【図3】記録用電極体の斜視図である。
【図4】記録用電極体を用いた画像形成装置の概略構成
を示す断面図である。
【図5】前記画像形成装置の要部を拡大した断面図であ
る。
【符号の説明】
40 記録用電極体 41 絶縁性基板 42 電極膜 47 アパチャ 57 レーザー光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数の電極膜が少なくとも1列に
    配列形成された、シート状の絶縁性基板より構成される
    記録用電極体の製造方法に於いて、 前記複数の電極膜に対応する複数の開孔部を形成するた
    めに前記絶縁性基板の表面側から照射するレーザー光の
    光路を、前記複数の電極膜の配列方向に沿って、前記絶
    縁性基板に対して相対的に移動させ、 その移動の開始から終了までの間、レーザー光を連続的
    に照射することを特徴とする記録用電極体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電極膜は、少なくとも前記開孔部と
    対応する位置で、前記レーザー光の光路と前記絶縁性基
    板との相対移動方向と交差する直線状パターンであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の記録用電極体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光は、その断面形状が、少
    なくとも前記照射位置で矩形状に形成されることを特徴
    とする請求項2または3に記載の記録用電極体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記レーザー光の光路と、前記絶縁性基
    板との相対移動を複数回行うことを特徴とする請求項2
    乃至4のいずれかに記載の記録用電極体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の記録用
    電極体の製造方法によって製造されたことを特徴とする
    記録用電極体。
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