JP2001156426A - プリント基板の製造方法及び記録装置の製造方法 - Google Patents

プリント基板の製造方法及び記録装置の製造方法

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JP2001156426A
JP2001156426A JP2000278425A JP2000278425A JP2001156426A JP 2001156426 A JP2001156426 A JP 2001156426A JP 2000278425 A JP2000278425 A JP 2000278425A JP 2000278425 A JP2000278425 A JP 2000278425A JP 2001156426 A JP2001156426 A JP 2001156426A
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JP2000278425A
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Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
Yoshinobu Koda
吉信 幸田
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Panasonic Holdings Corp
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Array AB
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の通過孔4の周囲に制御電極10及び偏
向電極11が設けられて成るプリント基板としてのトナ
ー通過制御手段3を、簡易かつ安価に製造する。 【解決手段】 絶縁性の基板8の表面に制御電極10、
裏面に偏向電極11を形成した後、基板8、制御電極1
0及び偏向電極11を貫通する貫通孔34を形成する。
その後、絶縁性の保護層9で基板8、制御電極10及び
偏向電極11を被覆する。その被覆時に貫通孔34の内
壁も併せて被覆し、各電極を絶縁し、各電極から同心状
に形成された通過孔4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等に適用される記録装置に関し、特に画
像信号によって制御されるトナー通過制御手段にてトナ
ー担持体から背面電極へのトナーの飛翔を制御し、トナ
ー通過制御手段と背面電極の間に位置する受像手段にト
ナーを付着させて記録を行なう記録装置等に用いられる
トナー通過制御基板や各種電子回路基板などを構成する
プリント基板の製造方法、及び当前記プリント基板を備
えた記録装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの能力向上及びネットワ
ーク技術の進歩に伴って、大量のドキュメントを扱うこ
とができ、またカラードキュメントも扱うことができる
処理能力の高いプリンタや複写機に対する要請が強くな
っている。しかしながら、満足のいく高品質の白黒やカ
ラーのドキュメントを出力可能でかつ処理速度の高い記
録装置は開発途上にあって出現が待たれている。
【0003】その一つとして、電界の作用によりトナー
を記録紙や中間の画像担持ベルトなどの受像手段上に飛
翔させ、画像を形成する方式の記録技術が知られてい
る。
【0004】その種の記録装置としては、特公昭44−
26333号公報や米国特許第3,689,935号明
細書(特公昭60−20747号公報参照)や特表平9
−500842号公報などに開示されたものが知られて
いる。その一例として、特願平10−100780号に
おいて開示したものを、図12を参照して説明する。
【0005】図12において、101は帯電したトナー
を担持して搬送する接地されたトナー担持体、102は
規制ブレードで、トナー担持体101上のトナーを1〜
3層に制御するとともにさらにトナーを帯電させる。1
03は供給ローラで、トナー担持体101に対するトナ
ー供給とトナーの予備帯電を行なう。104はトナー通
過制御手段で、トナーが通過するための通過孔105が
形成されるとともにその周囲に制御電極106が配設さ
れている。制御電極106には駆動IC等の制御電源1
07から画像信号に対応する電圧が印加される。108
は背面電極、109は背面電極電源である。110は背
面電極108上を搬送される記録紙などの受像手段であ
る。
【0006】以上の構成において、供給ローラ103及
びトナー担持体101を動作させることにより規制ブレ
ード102にてトナー担持体101上に一様なトナー層
を形成して搬送する。この搬送状態で、背面電極108
に電圧を印加し、受像手段110を移動させつつその移
動に同期して制御電極106に対して制御電源107に
て画像信号に対応する電圧を印加すると、トナー担持体
101上のトナーが画像信号に応じて通過孔105を通
って受像手段110上に飛翔して付着し、受像手段11
0上に所要の画像が形成される。
【0007】ところで、受像手段110の全面に例えば
600dpi(インチ当たり600ドットの密度)の精
細な画像を形成するためには、トナー通過制御手段10
4にそのようなピッチで通過孔105を配設する必要が
あり、一列では当然配列できないため、図13に示すよ
うに、通過孔105及び制御電極106を多数列(図示
例では8列)配列している。通過孔105及び制御電極
106は円形で、各制御電極106に導通する接続電極
は相互の干渉を避けるためにトナー担持体101の移動
方向両側に延設され、それぞれ制御電圧を出力する駆動
ICのリードに接続されている。
【0008】しかし、このような構成では多数の通過孔
105が必要で、駆動ICも多数必要となって非常にコ
スト高になり、また通過孔105の列間において、第1
列目でトナー担持体101上のトナーの多くが消費さ
れ、後続列になる程トナー濃度が低くなってしまい、全
面同一濃度の画像を形成しても、通過孔105の配列方
向、即ちトナー担持体101の移動方向と直交する方向
に濃淡の筋が発生するという問題がある。
【0009】そこで近年、例えば、Ove Larso
n著、「New Multiplexing Meth
od makes TonerJet even mo
reLow Cost Manufacturing」
(「電子写真学会誌」第36巻、第2号、P46〜4
9、1997年)において開示されているように、通過
孔105の周囲に制御電極106とは別の偏向電極11
1a、111bを配設して、トナーの飛翔軌跡を左右に
偏向させることにより、1つの通過孔105で複数のド
ットを付与するようにしたものが提案されている。
【0010】図14、図15を参照して説明すると、図
15(a)に示す制御電極106の下部において、図1
5(b)に示すように通過孔105の左右両側に一対の
偏向電極111a、111bが配設され、側面図である
図14(b)に示すように、一方の偏向電極111aに
電圧を印加する状態と、何れの偏向電極111a、11
1bにも電圧を印加しない状態と、他方の偏向電極11
1bに電圧を印加する状態とに順次切り替えることによ
り、トナーの飛翔位置を112a、112b、112c
の何れかに選択するように構成されている。なお、偏向
電極111a、111bは、電圧の印加タイミングを順
次切り替える間に受像手段110が移動するため、図1
5(b)に示すように、その移動量を補償するように通
過孔105の列の中心線に対して、tanθ1が1/3
になる角度θ1、すなわち18.4°傾斜した方向に対
向するように配設され、受像手段110の移動方向上手
側に変位した偏向電極111a又は111bに対して先
に電圧を印加するように構成されている。
【0011】以上の構成により、例えば図示の如く通過
孔105を2列に配設すると、600dpiの画像を形
成する場合、通過孔105の配列ピッチPは254μm
となり、通過孔105の開口面積を十分に確保してトナ
ーの飛翔制御を安定して行えるとともに低コストで加工
可能となる。
【0012】なお、図12においては受像手段110が
記録紙等から成り、その上に直接画像を形成する構成例
を示したが、記録紙などは厚さのばらつき、湿度による
性状の変化、移動中の変形等が発生し易く、またカラー
プリンタの場合には記録紙搬送のばらつきにより各色の
記録タイミングの同期をとり難く、画像品質が低下し易
い等の問題があるため、特願平10−100780号に
おいて開示したように、受像手段110として中間の画
像担持ベルトを用い、この画像担持ベルトに形成された
画像を一括して記録紙等に転写するように構成した方が
好ましい場合がある。
【0013】図16を参照して説明すると、113は受
像手段110としての無端状の画像担持ベルトで、樹脂
中に導電フィラーを分散した抵抗1010Ω・cm程度
のフィルムで構成され、一対のローラ114a、114
b間に巻回されている。115は給紙トレイから記録紙
116を1枚づつ送り出すピックアップローラ、117
は給紙された記録紙116と画像位置の同期をとるタイ
ミングローラ、118は画像担持ベルト113上に形成
されたトナー画像を記録紙116に転写する転写ローラ
であり、画像担持ベルト113を間に挟んでローラ11
4aに向けて押圧されるとともに、転写電圧が印加され
る。119は定着装置で、トナー画像が転写された記録
紙116を加熱・加圧することによりトナー画像を記録
紙116に定着する。
【0014】また、特開平10−86433号公報に
は、このような記録装置に使用するトナー通過制御手段
104等に用いられるプリント基板が開示されている。
【0015】図17を参照しながら、従来のプリント基
板の製造方法を説明する。まず、図17(a)に示すよ
うに、ポリイミドから成る絶縁性基板120の両面に、
銅箔から成る導電層121を形成する(第1工程)。次
に、図17(b)に示すように、絶縁性基板120の上
面側の導電層121にレジスト122を塗布し、マスク
123を設定する(第2工程)。そして、マスク123
側から露光を行い、現像定着して図17(c)に示すよ
うに、レジスト122をパターニングする(第3工
程)。その後、このレジスト122をマスクとして導電
層121をエッチング液により選択的に除去し、図17
(d)に示すように導電層121のパターニングを行っ
て制御電極106を形成する(第4工程)。
【0016】その後、図18(a)に示すように、絶縁
性基板120の下面についても、前記と同様にして導電
層121のパターニングを行い、偏向電極111を形成
する(第5工程)。
【0017】次に、図18(b)に示すように、絶縁性
基板120の両面にポリイミドを塗布し、制御電極10
6及び偏向電極111を覆う絶縁層124を形成する
(第6工程)。次に、図18(c)に示すように、下面
側の絶縁層124にマスク125を設定する(第7工
程)。その後、図18(d)に示すように、このマスク
110を介して、エキシマレーザを用いて穴開け加工を
行って通過孔105を形成する(第8工程)。このよう
にしてトナー通過制御手段104であるプリント基板を
作成する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
従来の製造方法では、高精度が要求されるマスクの位置
合わせ作業が第2工程、第5工程及び第7工程の少なく
とも3つの工程で必要となる。通常、通過孔105の直
径は70〜120μmで、通過孔105と制御電極10
6との間隔は10μm程度に設定されている。また、制
御電極106と通過孔105の中心位置の位置ズレ、及
び、制御電極106と偏向電極111の中心位置の位置
ズレは各々5μm以下、望ましくは2μm以下に設定し
ないと、記録画像の品質が保証されない。これに対し、
通常のマスクの位置合わせ方法を用いると20μm以上
の誤差が生じる。そのため、マスク設定をより高精度の
装置によって行わなければ成らず、さらに、マスク設定
の回数の増加は、プリント基板としての位置合わせ誤差
を小さく保つためには決して無視できないものとなる。
【0019】また、基板120を形成するポリイミドは
導電層121を形成する銅よりも吸湿や温度変化等によ
って伸び縮みしやすいことから、前記誤差はさらに増大
する傾向にある。
【0020】従って、プリント基板の品質を向上させる
ためには、マスクの位置合わせ誤差の影響を極力抑制す
ることが必要となる。特に、大面積のプリント基板の全
てのパターンを一度に形成しようとすると、マスクの位
置合わせ誤差による悪影響が深刻なものとなる。そこ
で、この悪影響を抑制するために、基板に形成すべきパ
ターンを複数のブロックに分け、各ブロック毎にパター
ンを形成することも考えられるが、そのようにすると、
工程が複雑となり、製造コストが上昇するという問題が
生じる。
【0021】また、通過孔105を形成するためにエキ
シマ等のレーザ加工を用いた場合、その加工原理から、
開孔部の壁面を完全に直角に開けることが難しく、5度
程度の若干のテーパが発生する。プリント基板をトナー
通過制御手段104として用いる場合、テーパ部がトナ
ーの通過の際に、トナーの凝集、壁面への吸着等の悪影
響をもたらすことが考えられるため、必ずしもレーザに
よる通過孔105の形成は適した方法ではない。
【0022】さらに、一枚のプリント基板上に複数の導
電層121を高密度に形成する場合、このような工程を
用いると、マスクを用いたレジストの露光工程、パター
ン形成のためのエッチング工程でのパターンの太さ、間
隔及びその誤差に制限があり、十数ミクロン単位の高密
度のパターン形成を実施することは極めて困難である。
【0023】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、プリント基板の製造
に関して、高密度のパターンを高い精度で確実に形成で
きるようにすること、マスクを簡単なものにすること、
高い位置合わせ精度が要求されるマスク設定の回数を減
らすこと等により、プリント基板及びそれを備えた記録
装置を安価かつ簡易に製造できるようにすることにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、複雑なパターンをマスクによって一度に
形成するのではなく、パターン形成を段階的に進めてい
く方法を採用し、さらには複数の異なるパターン形成方
法を組み合わせるようにしている。
【0025】具体的には、第1の発明は、電気絶縁性の
材料より成る第1の層(8)と、電気導電性の材料より
成る第2の層(26)を有し、前記第2の層(26)に
パターンを形成するプリント基板(3)の製造方法であ
って、前記第2の層(26)にパターン(25,29)
を形成する第1の工程と、前記第1の工程によって形成
されたパターン(25,29)を加工してさらに細かい
パターン(10,11,11a,11b)を形成する第
2の工程とを有することを特徴とする。
【0026】従って、前記第1の発明によれば、粗いパ
ターン(25,29)を形成した後に、これを加工して
細かなパターン(10,11,11a,11b)を形成
するから、粗いパターン(25,29)を形成する際は
容易かつ安価な方法を採用し、微細なパターン(10,
11,11a,11b)を形成する時には例えば吸湿に
よる第1の層(8)の収縮の影響が少なく、高精度なパ
ターンを形成する方法を採用することができ、複雑なマ
スクを用いることなく、基板に高密度のパターン(1
0,11,11a,11b)を高い精度で確実に簡易に
且つ安価に形成することができる。
【0027】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記第1の工程に、液体を用いた湿式のパターン形成法
を採用したことを特徴とする。
【0028】従って、前記第2の発明によれば、粗いパ
ターン(25,29)の形成に湿式法を採用しているか
ら、マスクとしては簡単なものでよく、プリント基板
(3)のパターン形成を容易にかつ安価に行なうことが
できる。
【0029】第3の発明は、前記第1又は第2の発明に
おいて、前記第2の工程に、液体を用いない乾式のパタ
ーン形成法を採用したことを特徴とする。
【0030】従って、前記第3の発明によれば、第1の
層(8)が吸湿による伸縮することが少なくなり、高精
度なプリント基板(3)を製造することができる。
【0031】第4の発明は、前記第3の発明において、
前記乾式のパターン形成工程は、第1の工程によって形
成されたパターン(25,29)の一部を機械的に除去
することによって細かいパターン(10,11,11
a,11b)を形成することを特徴とする。
【0032】従って、前記第4の発明によれば、複雑な
マスクを用いることなく、あるいは種類の異なるマスク
を多数用いることなく、非常に高精度なプリント基板
(3)の製造を容易に実現することが可能となる。しか
も、微細なパターン(10,11,11a,11b)を
形成する時には吸湿による収縮の問題がなく、高精度な
両面パターンのプリント基板を製造することができる。
【0033】第5の発明は、前記第4の発明において、
前記パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によ
って形成されたパターン(25)の一部を第1の層
(8)が現れるように機械的に切削することによって行
なうことを特徴とする。
【0034】従って、前記第5の発明によれば、第2の
工程に機械的切削法を採用するから、パターンの精密度
を高める上で有利になる。
【0035】ここに前記機械的切削法としては、バイト
による切削、研削砥石や砥粒による切削を含み、砥粒を
用いる切削では砥粒をノズル先端からエアと共に高圧で
パターン(25)の表面に噴射させる乾式のアブレッシ
ブジェット加工を採用することができる。この点は後述
する他の発明の機械的切削加工でも同様である。
【0036】第6の発明は、前記第5の発明において、
前記機械的な切削は、第1の工程によって形成されたパ
ターン(25)の一部を切削すると同時に第1の層
(8)の表面部を切削することを特徴とする。
【0037】従って、前記第6の発明によれば、相隣る
導電部(10)間の電気的な短絡を確実に防止すること
ができ、特に第1の層(8)の表面部に切削溝(32)
が形成されるから、沿面距離が長くなるため、沿面放電
による短絡を防止する上で有利になる。
【0038】第7の発明は、前記第4の発明において、
前記パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によ
って形成されたパターン(29)と第1の層(8)とを
一度に貫く機械加工によって貫通孔(34)を形成する
ことによって行ない、この貫通孔(34)の形成によっ
て前記パターン(29)を分割して細かいパターン(1
1,11a,11b)を形成することを特徴とする。
【0039】すなわち、貫通孔を存して相対する互いに
独立したパターンを形成する場合、まず隙間を存して相
対するパターンを湿式法(例えば化学的エッチング法)
で形成し、しかる後にその隙間部分に貫通孔を形成する
ことが考えられる。しかし、そのようにすると、精密度
の高いパターンを得る場合は前記隙間を微小にする必要
があるから、湿式法では例えばエッチング液が基板の隙
間に対応する部位に十分に流れず、最初のパターン形成
段階で不良品を発生しやすい。
【0040】そこで、第7の発明は、上述の如き隙間を
設けることなく連続したパターン(29)を形成してお
いて、貫通孔(34)の形成によってその連続パターン
(29)を分割するようにしたものである。
【0041】なお、多数の貫通孔(34)を形成する場
合、多数のパンチを所定の態様で配設して一度に多数の
孔開けを行なうことも可能であるが、その方法ではパン
チの折れ等に起因する孔開け不良を発生しても、製品の
検査段階に至るまでその不良が発見されず多数の不良品
が発生するおそれがある。従って、1個又は数個のパン
チを用いて孔開けを順次行なっていく方が孔開け不良を
早期に発見しやすく、生産効率はかえって高くなる場合
がある。この点は後述する他の発明の貫通孔形成でも同
じである。
【0042】第8の発明は、前記第1乃至第6の発明の
いずれか一つの発明において、前記第2の工程によって
形成されたパターン(10)と第1の層(8)とを一度
に貫く機械加工によって貫通孔(34)を形成する第3
の工程を有することを特徴とする。
【0043】従って、前記第8の発明によれば、貫通孔
形成のためのマスクの位置合わせは不要になり、プリン
ト基板(3)が安価かつ簡単に製造される。すなわち、
マスクを利用してパターンを形成した後に、別のマスク
を利用して貫通孔を形成する場合、この両マスク間の寸
法誤差があると貫通孔の位置がずれることになるが、後
者のマスクを設定する際にその位置がずれると、貫通孔
の位置ずれがさらに大きくなる。これに対して、前記第
9の発明の場合は、貫通孔(34)の形成にマスクを用
いないから、マスクの寸法誤差及び位置合わせ誤差に起
因する位置ずれの問題が解消される。
【0044】第9の発明は、前記第8の発明において、
前記第3の工程ではパンチによる穴開け加工を行なうこ
とを特徴とする。
【0045】従って、前記第9の発明によれば、プリン
ト基板(3)の素材を選ばず、貫通孔の内壁の平面性を
保ちながら容易に貫通孔(34)を形成することができ
る。
【0046】第10の発明は、電気絶縁性の材料より成
る第1の層(8)の一方の面に電気導電性の材料より成
る第2の層(26)を有し、他方の面に電気導電性の材
料より成る第3の層(26)を有し、前記第2の層(2
6)及び第3の層(26)にパターンを形成するプリン
ト基板の製造方法であって、前記第2の層(26)及び
第3の層(26)に対してパターン(25,29)を形
成する第1の工程と、前記第1の工程によって形成され
たパターン(25,29)を加工してさらに細かいパタ
ーン(10,11,11a,11b)を形成する第2の
工程とを有することを特徴とする。
【0047】従って、前記第10の発明によれば、粗い
パターン(25,29)を形成した後に、これを加工し
て細かなパターン(10,11,11a,11b)を形
成するから、複雑なマスクを用いることなく、基板に高
密度のパターン(10,11,11a,11b)を高い
精度で確実に形成することができる。
【0048】第11の発明は、前記第10の発明におい
て、前記第1の工程に、液体を用いた湿式のパターン形
成法を採用し、前記第2の工程では、第1の工程によっ
て形成されたパターン(25,29)の一部を機械的に
除去することによって細かいパターン(10,11,1
1a,11b)を形成することを特徴とする。
【0049】従って、第11の発明によれば、複雑なマ
スクを用いることなく、あるいは種類の異なるマスクを
多数用いることなく、非常に高精度なプリント基板
(3)の製造を容易に実現することが可能となる。しか
も、微細なパターン(10,11,11a,11b)を
形成する時には吸湿よる収縮の問題がなく、高精度な両
面パターンのプリント基板(3)を製造することができ
る。
【0050】第12の発明は、前記第10又は第11の
発明において、前記パターンの一部の機械的な除去は、
第1の工程によって形成されたパターン(25)の一部
を第1の層(8)が現れるように機械的に切削すること
によって行なうことを特徴とする。
【0051】従って、第12の発明によれば、前記第2
の工程に機械切削法を採用するから、パターンの精密度
を高める上で有利になる。
【0052】第13の発明は、前記第10又は第11の
発明において、前記パターンの一部の機械的な除去は、
第1の工程によって形成されたパターン(29)と第1
の層(8)とを一度に貫く機械加工によって貫通孔(3
4)を形成することによって行ない、この貫通孔(3
4)の形成によって前記パターン(29)を分割して細
かいパターン(11,11a,11b)を形成すること
を特徴とする。
【0053】すなわち、第13の発明によれば、第1の
工程においては連続した比較的粗いパターンを形成する
だけでよく、その後の第2の工程において貫通孔の形成
によってその連続パターンを分割するようにしたから、
第1の工程での不良品発生を抑えながら、第2の工程に
おいて、貫通孔を存して相対する互いに独立した複雑な
パターンを形成することができる。
【0054】第14の発明は、前記第10乃至第12の
発明のいずれか一つにおいて、前記第1の工程及び第2
の工程を経て形成された両面のパターン(10,29)
と第1の層(8)とを一度に貫く機械加工によって貫通
孔(34)を形成する第3の工程を有することを特徴と
する。
【0055】従って、前記第14の発明によれば、貫通
孔形成のためのマスクの位置合わせは不要になり、プリ
ント基板(3)が安価かつ簡単に製造される。すなわ
ち、第1の層(8)の両面の各々にマスクによってパタ
ーン(10,29)を形成したときに、この両マスク間
の寸法誤差又は位置合わせ誤差によって、この両面のパ
ターン間に若干の位置ずれを招いた場合、貫通孔(3
4)の形成にマスクを使用すると、そのマスクと上記両
面のパターン(10,29)のマスクとの寸法誤差及び
位置合わせ誤差によって、この貫通孔(34)と両面の
パターン(10,29)との間の位置ずれが大きくな
る。これに対して、前記第13の発明では、貫通孔(3
4)の形成時にはマスクを使用しないから、一方の面の
パターン(10)に対して貫通孔を位置決めすれば、そ
の貫通孔と他方の面のパターン(29)との間の位置ず
れが拡大することがない。よって、両面の各パターンの
マスクの位置合わせを高精度に行なう必要がなく、マス
クの位置合わせを容易に行なうことが可能となる。
【0056】第15の発明は、表面から裏面に貫通する
孔(34)が形成された基板(8)と、前記基板(8)
の表面における前記貫通孔(34)の周囲の少なくとも
一部に設けられ通電制御される第1制御部(10)と、
前記基板の裏面における前記貫通孔の周囲の少なくとも
一部に設けられ通電制御される第2制御部(11,11
a,11b)と、前記第1制御部(10)及び第2制御
部(11,11a,11b)を覆う保護層(9,9a,
9b)とを備えたプリント基板の製造方法であって、前
記基板(8)の表面に複数の第1制御部(10)の形成
部位にわたって広がる第1制御部用の大パターン(2
5)を形成する一方、前記基板(8)の裏面に第2制御
部用のパターン(29)を形成するパターン形成工程
と、前記基板(8)の表面の前記第1制御部用の大パタ
ーン(25)を各第1制御部毎の小パターン(10)に
分割するパターン分割工程と、前記基板、第1制御部用
の小パターン(10)及び第2制御部用のパターン(2
9)を一度に貫く加工を行なうことによって、前記貫通
孔(34)、第1制御部(10)及び第2制御部(1
1,11a,11b)を形成する貫通孔形成工程と、前
記第1制御部(10)及び第2制御部(11,11a,
11b)を覆うように前記基板(8)の両面及び前記貫
通孔(34)内に保護層(9,9a,9b)を形成する
保護層形成工程とを備えていることを特徴とする。
【0057】従って、前記第15の発明によれば、第1
制御部用の大パターン(25)及び第2制御部用のパタ
ーン(29)を形成するときは容易かつ安価な方法を採
用し、第1制御部用の大パターン(25)を各第1制御
部毎の小パターン(10)に分割するときは例えば吸湿
よる基板収縮の問題なく高精度なパターンを形成する方
法を採用することができ、しかも第1制御部側及び第2
制御部側の各パターンを形成するときのマスクの位置合
わせを高精度に行なう必要がなくなり、プリント基板
(3)を安価かつ簡単に製造することができる。
【0058】第16の発明は、前記第15の発明におい
て、前記パターン形成工程は、化学エッチング法を用い
て行ない、パターン分割工程は、機械的に第1制御部用
の大パターン(25)の一部を切削することによって行
なうことを特徴とする。
【0059】従って、前記第15の発明によれば、複雑
なマスクを用いることなく、パターン(25)の分割を
行なうことができ、しかも、その際の基板(8)の吸湿
よる収縮の問題がなく、高精度な両面パターンのプリン
ト基板(3)を製造する上で有利になる。
【0060】第17の発明は、前記第15又は第16の
発明において、前記貫通孔形成工程は、パンチを用いた
穴開け加工によって行なうことを特徴とする。
【0061】従って、前記第17の発明によれば、プリ
ント基板(8)の素材を選ばず、貫通孔(34)の内壁
の平面性を保ちながら簡単且つ安価に貫通孔(34)を
形成することができる。
【0062】第18の発明は、前記第15乃至第17の
いずれか一つの発明において、前記基板(8)及び保護
層(9,9a,9b)は絶縁性材料から成り、前記第1
制御部(10)及び第2制御部(11,11a,11
b)は導電性材料から成っていることを特徴とする。
【0063】従って、前記第18の発明によれば、各制
御部(10,11,11a,11b)が電極又は配線パ
ターンとして得られることになる。
【0064】第19の発明は、帯電したトナー(2)を
担持しつつ搬送するトナー担持手段(1)と、前記トナ
ー担持手段(1)によって担持搬送されたトナー(2)
を吸引する静電力を発生する背面電極(6)と、前記ト
ナー担持手段(1)と背面電極(6)との間に設けら
れ、前記トナー担持手段(1)からのトナー(2)を通
過させる通過孔(4)が形成された絶縁性基板(8)、
前記絶縁性基板(8)に設けられ所定の制御信号を受け
てトナー(2)の前記通過孔(4)の通過を制御する第
1電極(10)、並びに前記絶縁性基板(8)に設けら
れ前記通過孔(4)を通過するトナー(2)を偏向又は
収束させる一対の第2電極(11a,11b)を有する
プリント基板(3)とを備えた記録装置の製造方法であ
って、前記プリント基板(3)を請求の範囲第15項に
記載の製造方法によって、前記第1制御部が前記第1電
極(10)となり、前記第2制御部が前記第2電極(1
1a,11b)となるように製造する工程と、前記トナ
ー担持手段(1)と背面電極(6)とプリント基板
(3)とを、プリント基板(3)がトナー担持手段
(1)と背面電極(6)との間に配置されるように組合
せる工程とを備えていることを特徴とする。
【0065】従って、前記第19の発明によれば、前記
第15の発明を利用してプリント基板(3)を備えた記
録装置を安価かつ簡易に製造することが可能となる。
【0066】第20の発明は、前記第19の発明におい
て、前記プリント基板(3)の製造における前記パター
ン形成工程は、化学エッチング法を用いて行ない、前記
プリント基板(3)の製造におけるパターン分割工程
は、第1制御部用の大パターン(10)の一部を絶縁性
基板(8)が現れるように機械的に切削することによっ
て行なうことを特徴とする。
【0067】従って、前記第20の発明によれば、機械
的な切削により、複雑なマスクを用いることなく、パタ
ーン(10)を分割して精密度の高いパターン(10)
を形成することができる。このため、例えば600dp
i以上の高いドット密度を達成する場合において、プリ
ント基板(3)の通過孔(4)の列数を少なくすること
ができ、さらには通過孔(4)を1列にすることができ
るようになり、画像にトナー担持手段(1)によるトナ
ー(2)の搬送方向と直交する方向の濃淡の筋が発生す
ることを防止する上で有利になる。しかも、パターン分
割の際の基板(8)の吸湿よる収縮の問題がなく、高精
度な両面パターンのプリント基板(3)を製造する上で
有利になる。
【0068】第21の発明は、前記第19又は第20の
発明において、前記プリント基板(3)の製造における
前記貫通孔形成工程は、パンチを用いた穴開け加工によ
って行なうことを特徴とする。
【0069】従って、前記第21の発明によれば、基板
(8)の素材を選ばず、貫通孔(34)の内壁の平面性
を保ちながら簡単且つ安価に貫通孔(34)を形成する
ことができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0071】本実施形態に係る製造方法によって製造さ
れるプリント基板の形態をとるトナー通過制御手段3及
びそれを備えた記録装置について説明する。
【0072】図1〜図4において、1は帯電したトナー
2を担持して搬送するトナー担持体で、接地された回転
可能なスリーブから成り、マイナス電位に帯電されたト
ナー2が1〜3層の薄層状態で吸着されている。3はト
ナー通過制御手段で、実効幅がトナー担持体1の実効幅
に対応するフレキシブルのプリント基板にて構成され、
図2に示すように、トナー担持体1の移動方向と直交す
る方向に所定ピッチ間隔でトナーが通過するための多数
の通過孔4が1列状に形成されている。通過孔4の配設
ピッチPは、例えば600dpiの画像を形成する場合
127μmである。また、通過孔4の列5は、図1に示
すように、トナー担持体1の軸心からトナー通過制御手
段3に垂直に下ろした中心線Oに対して50〜500μ
m程度トナー担持体1の移動方向下手側の位置に配設さ
れている。
【0073】6はトナー通過制御手段3を間に挟んでト
ナー担持体1に対向するように配設された背面電極であ
り、7はこの背面電極6とトナー通過制御手段3との間
の一定経路上を搬送される記録紙又は画像担持ベルトな
どの受像手段である。
【0074】トナー通過制御手段3は、図1に示すよう
に、50μm厚程度のポリイミド樹脂フィルム等の材料
より成る絶縁性の基板8と、その両面に形成された3〜
25μm厚程度のポリイミド樹脂フィルム又はふっ化パ
ラキシレン等の材料から成る絶縁層9a,9bとを備え
ている。勿論、各フィルムの材質や寸法や構成層数など
についてはこれに限定されるものではなく、任意に設計
すればよい。
【0075】基板8の上面には通過孔4の周囲を取り囲
むように制御電極10が配設され、基板8の下面には通
過孔4を両側から取り囲むように一対の偏向電極11
a、11bが配設されている。これら電極10、11
a、11bは基板8上にパターン形成された2〜20μ
m厚程度の銅箔膜にて形成されている。
【0076】各通過孔4の平面形状は、図2に示すよう
に、直径D1が70μmの真円形状の開孔とされてい
る。通過孔4は、真円形状に限ることなく、正方形、長
方形、長円形状や楕円形状等の形状であってもよい。ま
た、通過孔4の内周壁面の表面粗さRは、トナー2の外
添剤の平均粒径以下の0.1〜0.5μm以下としてい
る。このような表面粗さRの穴加工は、後述するプレス
加工で穴開け加工することによって可能である。
【0077】通過孔4の周囲の制御電極10も通過孔4
の平面形状に対応して同じく真円形状で直径D2が80
μmである。制御電極10の内側の形状は、通過孔4に
あわせて、円形状に限ることなく、正方形、長方形、長
円形状や楕円形状等の形状であってもよい。また、偏向
電極11a、11bは隣接する通過孔4,4で共用され
るものであり、そのため実際の形状は図2に示す如く、
トナー担持体1の移動方向の上手側と下手側に交互に突
出した形状としている。
【0078】また、図2に示すように、制御電極10と
その駆動IC(図示せず)とは、交互にトナー担持体1
の移動方向上手側に延出された接続電極12にて接続さ
れている。また、偏向電極11a、11bとその駆動I
Cとは、トナー担持体1の移動方向の上手側と下手側に
交互に延出している接続電極13a、13bにて接続さ
れている。
【0079】以上の構成において、各制御電極10に対
する印加電圧Vpは、例えば−50V、200V、25
0Vの間で、偏向電極11a、11bに対する印加電圧
VDD−L、VDD−Rは、例えば100V、0V、−
100Vの間で、それぞれ図3に示すようなタイミング
で切り換えられ、背面電極6に対する印加電極は例えば
1000Vとされている。
【0080】図3においては、偏向電極11a、11b
がともに0Vで、制御電極10を−50Vとして背面電
極6による電界がトナー担持体1に吸着されたトナー2
に影響を与えないようにした状態から、まず制御電極1
0に250Vの電圧を印加してトナー担持体1に吸着し
ているトナー2を引き剥がし、その後200Vの電圧を
印加し、左の偏向電極11aに+100V、右の偏向電
極11bに−100Vを印加する(図4では偏向電極1
1a、11bのうち+100Vの電圧が印加されたもの
にはハッチングを付け、−100V又は0Vの電圧が印
加されたものは白抜きにしている。)これにより、マイ
ナスに帯電したトナー2は、図4(a)に示すように、
通過孔4を通過するとともに左側に偏向して飛翔し、受
像手段7上の通過孔4に対向する位置よりも左側に例え
ば42.3μm変位した位置に到達する。左右の偏向電
極11a、11bを共に0Vとするとほぼ同時に、制御
電極10に前記と同様に電圧を印加すると、マイナスに
帯電したトナー2は、図4(b)に示すように、受像手
段7上の通過孔4に対向する位置に到達する。制御電極
10に前記と同様に電圧を印加し、左の偏向電極11a
に−100V、右の偏向電極11bに+100Vの電圧
を印加すると、マイナスに帯電したトナー2は、図4
(c)に示すように、受像手段7上の通過孔4に対向す
る位置よりも右側に同じく42.3μm変位した位置に
到達する。
【0081】このように、制御電極10、偏向電極11
a、11bに対する印加電圧を順次切り換えることによ
って1つの通過孔4にて左右と中央の3点に対してトナ
ーを到達させることができる。
【0082】偏向電極11a、11bは、電圧の印加タ
イミングを順次切り替える間に受像手段7が移動するた
め、図2(b)に示すように、その移動量を補償するよ
うにトナー通過孔4の列の中心線に対して、tanθが
1/3になる角度θ、すなわち18.4°傾斜した方向
に対向するように配設され、受像手段7の移動方向上手
側に変位した偏向電極11aに対して先に電圧を印加す
るように構成されている。
【0083】なお、トナー2が通過孔4を通らないよう
にする場合にも、制御電極10に対する印加電圧を図3
に仮想線で示すように−50Vから一旦0Vとすること
によって、トナー2のうち、逆極性(+極性)に帯電し
てトナー通過制御手段3の表面に付着しているトナー2
がトナー担持体1に吸着されているマイナス帯電のトナ
ー2側に戻るような運動を起こすようにしている。これ
により、制御電極10の表面に付着した逆極性のトナー
2を核にしてマイナス帯電したトナー2が通過孔4の周
囲に堆積しないようにし、そのような逆極性トナー2が
通過孔4の目詰まりの原因になるのを防止している。
【0084】以上の本実施形態の構成によれば、通過孔
4を1列に配設するとともに各通過孔4に偏向電極11
a、11bを設けて1つの通過孔4で複数位置にトナー
を付与するようにしているので、通過孔4の配設ピッチ
を前記のように127μmピッチにして600dpi相
当の42.3μmピッチの高精細な記録が可能であり、
かつ通過孔4を1列に配設しているのでトナー担持体1
から各通過孔4へのトナー供給条件がすべての通過孔4
で同一になり、品質の良い画像を形成することができ
る。
【0085】また、通過孔4の内周壁面の表面粗さをト
ナー2の外添剤の平均粒径以下にしているので、トナー
2が通過孔4の内周壁面に付着しにくく、さらに穴詰ま
りの発生を防止できる。
【0086】また、制御電極10と駆動ICを接続する
接続電極12を、トナー担持体1の移動方向の上手側に
延出しているので、すべての通過孔4に対して接続電極
12からの電界によってトナー担持体1上のトナーに作
用する力が通過孔4位置まで均一化し、品質の良い画像
を形成することができる。
【0087】また、本発明の記録装置は、図5に示すよ
うに、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及
びブラック(B)の4色のトナーを付着させる第1〜第
4のトナー供給部15a〜15dとを備えていることに
よりカラーの記録を可能とする記録装置とすることもで
きる。本記録装置は、記録媒体としての記録用紙16を
蓄える用紙カセット17と、記録用紙16を搬送する搬
送ローラ18a、18b、18cとを備える。各トナー
供給部15において、トナーケース19に貯蔵されたト
ナー2は、供給ローラ20によって予備帯電されると共
に、トナー担持体1に供給される。トナー担持体1に担
持されたトナー2は、規制ブレード21によって更に帯
電されると共に薄層化され、通過孔4部分へと搬送され
る。そして、上述のように記録用紙16上にトナー2に
よる記録を行なう。記録用紙16に付着したトナー2
は、定着部22を通過する際に加熱・加圧され、記録用
紙16上に定着される。
【0088】<製造方法>次に、トナー2の通過を制御
するフレキシブルのプリント基板であるトナー通過制御
手段3の製造方法について説明する。
【0089】まず、図6(a)に示すように、ポリイミ
ド又はポリイミド系材料から成る絶縁性の基板8の両面
に、銅箔から成る導電層26を形成する。
【0090】−パターン形成工程− 次に、図6(b)に示すように、基板8の両側(図6で
は上面側及び下面側)の導電層26表面の全面にレジス
ト27を塗布し、その上に、図7(a)及び(b)に示
す電極のパターンを形成するためのそれぞれのマスク2
1a、21bを設定する。その後、図6(c)に示すよ
うに、マスク21a、21b側から両面同時露光、現像
工程を経て、レジスト27のパターニングを行なう。次
に、図6(d)に示すように、このレジスト27をマス
クとして導電層26を過マンガン酸系のエッチング液等
で選択的に除去する。つまり、導電層26のパターニン
グを行なう。
【0091】重要な点は、このパターニングは基板8の
表面(図の上面)に個々の制御電極10を形成するので
はなく、導電層26の残留部から成る制御電極帯25、
すなわち、各制御電極10に分割する前の大パターンを
形成する点である。また、基板8の裏面(図の下面)に
は導電層26の残留部から成る偏向電極帯(各偏向電極
11に分割する前の大パターン)29が形成される。つ
まり、基板8の表面には図7(a)に示すような制御電
極帯25及び接続電極12が、また裏面には図7(b)
に示すような偏向電極帯29及び接続電極13が形成さ
れる。
【0092】−パターン分割工程− 次に、制御電極帯25を各電極単位に分割するパターン
分割工程について図8、図9を用いて説明する。図9
(a)、(b)は、パターン分割工程の一例を示す。
【0093】図9(a)及び(b)において、25は上
述のパターン形成工程によって形成された制御電極帯、
30は制御電極帯25を機械的な加工によって各電極毎
に分割するための工具であるバイトである。32はバイ
ト30によって制御電極帯25を横切るように機械加工
されて形成された分割溝である。
【0094】バイト30は、先端部の幅dが5μm〜2
0μm程度、角度θdが15度〜120度程度の形状を
した、切削等の一般的な機械加工に用いられる焼き入れ
鋼、超硬材、単結晶ダイヤモンド等の材料からなる。本
実施例では、先端部の幅dが10μm、角度θdが90
度のバイト30を使用している。以下、パターン分割工
程について具体的に説明する。
【0095】はじめに分割溝32を形成する位置、すな
わち、溝加工位置(向き、長さ)を決定する。分割溝3
2は、各接続電極12間のほぼ中央部に、図2に示す通
過孔4の配設ピッチPと等しいピッチで制御電極帯25
を直角に横切るように形成しなければならない。
【0096】そこで、例えば、制御電極帯25及び接続
電極12の位置等を画像認識にて検出することにより、
溝加工位置をx−y平面で割り出す。ここではx方向を
制御電極帯25と直角に延びる方向にとり、y方向を制
御電極帯25の延びる方向にとっており、y方向の加工
起点とx方向の長さとを決定することになる。本実施形
態では、溝加工によって制御電極帯25に未分割部を生
じないように、制御電極帯25のみを分割する溝ではな
く、制御電極帯25を横切ってその両外側へ延びる溝を
形成すべく、その溝加工範囲を若干拡大している。
【0097】さらに、基板8はポリイミド樹脂等の極め
て変形し易く、平面にうねりを生じ易い材質で形成され
ているものであるため、未分割部を生じないように、制
御電極帯25の厚さよりも深い分割溝32を形成するよ
うにしている。そのため、バイト30と制御電極帯25
ないし基板8との厚さ方向(z方向)の位置関係を検出
する。検出方法は、例えば、バイト30を基板8に1〜
100g程度の非常に軽い力で接触させ、接触位置を0
点とする。0点位置からz方向へのバイト30の送り量
を、実際の加工深さtに合わせて決定することで、分割
溝32の深さ管理をすることができる。
【0098】次に、バイト30を溝加工位置の一端に位
置付け、z方向に送りながら、徐々にx方向(矢印a方
向)へ送ることにより、基板8の機械加工を開始する。
そして、バイト30のx方向への送りを進めることによ
り、切粉31を出しながら、基板8の部位から制御電極
帯25の部位へ至る。制御電極帯25の全幅を横切った
後も、バイト30の送りを少し続け。しかる後に、徐々
にバイト30をz方向に引き上げる。バイト30がトナ
ー通過制御手段3から離れたところで、分割溝32を形
成する機械加工が終了する。
【0099】本実施例では、制御電極帯25を形成する
銅箔層の厚みt1を9μmとし、基板8部分の分割溝3
2深さt2を1μmとして、分割溝32のトータル深さ
tを10μmとした。分割溝32の底辺部分の幅dが1
0μm(バイト30先端部幅と等しい)であるので、分
割溝32形成後の隣り合う制御電極10の間隙は最狭部
分の幅G1が12μm、最大部分の幅G2が30μmとな
る。
【0100】次に、バイト30をy方向へ配設ピッチP
だけ移動すると、隣の分割溝32の形成位置となり、同
様の機械加工を行なう。なお、隣の溝加工位置に移動す
る際に、上述と同様に画像認識によって当該溝加工位置
の検出をすることも可能である。
【0101】このような分割溝形成工程を更に続けるこ
とによって、制御電極帯25全体に分割溝32を形成す
ることができる。勿論、分割溝32の深さ、及び電極間
隙の幅G1、G2等の寸法は、これに限定されるもので
はなく、当然の事ながら制御電極10を構成する銅箔の
厚み、バイト30形状によってもそれに適する条件が存
在する。
【0102】制御部分割加工後のトナー通過制御手段3
の表面図及び裏面図を図10(a)、(b)に示す。
【0103】ここで、制御電極帯25のみならず基板8
の表面をも同時に切削して制御電極帯25の厚さよりも
深い分割溝32を形成するようにしたから、相隣る制御
電極10間の電気的な短絡の防止に有利になる。すなわ
ち、相隣る電極間の電気的な短絡は、空間放電ないしは
沿面放電、又は電極の基板8等の絶縁材料の絶縁破壊に
て発生するのが一般的である。これに対して、本実施形
態においては、分割溝32が基板8の表面をも切削する
ことによって、隣り合う制御電極10間の沿面距離を大
きく取るようにしている。その結果、沿面放電の発生を
抑制することができる。つまり、空間距離(電極間距離
と等しい)を大きく取ることなく沿面距離を大きくする
ことができるため、制御電極10の密度を高めた高密度
実装の条件においても、沿面放電の発生を抑えるための
沿面距離の確保をすることが可能となる。空間放電につ
いては後述する絶縁層9の形成によって抑制することが
できるし、絶縁材料の絶縁破壊は、絶縁材料の材料選択
によって防止することができる。
【0104】以上の機械加工により、図6に示すような
エッチング工法によるパターン形成法のみによって分割
された個々の制御電極10を形成する方法では成しえな
かった次の効果が得られる。 (1)隣り合う制御電極10の間隙を、電極の断線等の
不具合なく、安定的に10μmという非常に狭い間隙に
加工できる。 (2)機械加工という乾式の工法で加工するので、吸湿
性の高いポリイミド等の絶縁性の基板8を用いても寸法
収縮が極めて少なく、高精度加工が可能になる。 (3)上述の如く、隣接する制御電極10間の沿面距離
を電極間隔を変えずに大きくとることができる。
【0105】−貫通孔形成工程− 前記パターン分割の後(図8(a)の状態から図8
(b)の状態にした後)、図8(c)に示すように、基
板8、該基板8の表面の制御電極10及び裏面の偏向電
極帯29を一度に貫くパンチ加工を行なうことにより、
図11(a)及び(b)にも示すような穴開けを行なう
とともに、偏向電極帯29から各偏向電極11を分割形
成する。本実施形態において、このように、制御電極1
0と偏向電極帯29とを同時に貫通する貫通孔(円形貫
通孔)34を形成するため、貫通孔34を形成した時点
で、制御電極10の内周縁と偏向電極11の内周縁とが
互いに同心に且つ略同径に形成される。従って、制御電
極10及び偏向電極11のパターンを形成するとき(本
実施形態の図6で説明)には両電極の位置合わせを厳密
に行わなくてもよい。
【0106】また、パンチ加工によって貫通孔34を形
成する場合、この貫通孔34の形状、形状の均一性、ま
た内壁の平面性は、穴を開けるための工具であるピン
(パンチ)及びダイの表面状態、精度、それらのクリア
ランス等の工具の状態に依存するが、貫通孔34及び貫
通孔34周辺の状態は同一の工具を用いる場合には、ほ
ぼ等しくなるため、品質のバラツキがほとんどない貫通
孔34を得ることができる。
【0107】さらに、パンチ加工での貫通孔34形成で
は、例えば光吸収性の点で材質の選択に制限があるレー
ザ等による穴開けと違って材質を選ばず、また、ドリル
による穴開けと違って貫通孔34の内壁の平面性を高め
ることが容易である。
【0108】−絶縁層形成工程− 貫通孔34の形成の後、図8(d)に示すように、制御
電極10及び偏向電極11と貫通孔34の壁面とを覆う
ように、基板8にフッ化パラキシレン等から成る電気絶
縁性の保護層である絶縁層9を形成する。この絶縁層9
の形成にCVD法を採用すれば、貫通孔34の内壁にも
フッ化パラキシレによる絶縁層9が形成されるので、通
過孔4は貫通孔34に対して絶縁層9の厚み分だけ孔の
大きさが縮小化される。本実施例では、CVD法を採用
し且つ絶縁層9の厚みを5μmとしたので、貫通孔34
に対して通過孔4の穴の大きさは直径で10μm(半径
方向に5μm)小さくなる。また、貫通孔34の内面に
露出していた制御電極10及び偏向電極11は絶縁層9
によって絶縁保護され、制御電極10と偏向電極11
間、及び対向する偏向電極11a、11b間の短絡を防
止することができる。また、分割溝32部分へも同様に
絶縁層9を形成するため、隣接する制御電極10間の空
間放電及び沿面放電による短絡を防止する効果も期待で
きる。
【0109】以上のように、通過孔4の形成に関して、
絶縁基板及び表裏の電極部分にパンチよって一度に穴開
け加工するので、従来のような高精度のマスク設定は不
要となり、電極間隙に関しても、電極間に高精度の非常
に微細な間隙を沿面放電の発生防止にも充分に効果の発
揮できる方法で形成することができるため、トナー通過
制御手段3としてのプリント基板を安価かつ簡易に製造
することができる。
【0110】そうして、得られたトナー通過制御手段3
と前記トナー担持手段1と背面電極6とを、図1に示す
ように、トナー通過制御手段3がトナー担持手段1と背
面電極6との間に配置されるように組合せることによ
り、記録装置を得ることができる。
【0111】以上のように、本実施形態によれば、通過
孔4を形成する際のマスク設定に関して、従来のような
高精度のマスク設定は不要となり、ラフな位置合わせで
足りるため、プリント基板10を安価かつ簡易に製造す
ることが可能となる。また、これに伴い、記録装置1を
安価かつ簡易に製造することが可能となる。
【0112】なお、基板8は単一の材料から成る単層基
板に限定されず、複数の材料から成る複数の層が積層さ
れて構成される多層基板であってもよい。
【0113】また、制御電極10の形成と偏向電極11
の形成とを両面同時露光及び同時エッチングすることな
く、別工程としてもよい。そのときに、露光工程のみを
別工程として、現像工程、エッチング工程を同時に行っ
たり、露光工程、現像工程、エッチング工程をそれぞれ
別々の工程で行ってもよい。
【0114】また、本実施形態では、パターン形成工
程、パターン分割工程、貫通孔形成工程の順で加工を進
める構成としたが、パターン形成工程の後に貫通孔形成
工程を実施し、その後にパターン分割工程を行なうよう
にしても良い。その場合、通過孔34を形成する際には
制御電極帯25は連続体であるので、制御電極帯25を
形成している材料の延伸等の影響が少なく、その後に形
成される分割溝32の形状安定性を高めるといった効果
が期待できる。
【0115】本発明に係るプリント基板の適用対象は、
トナーを飛翔させる方式のプリンタに用いられる制御基
板に限定されるものではなく、プリンタの他、複写機、
FAX等に用いられる制御基板であってもよい。
【0116】また、本発明に係るプリント基板は、帯電
体の通過を制御する制御基板に限定されるものではな
く、電子回路を構成する電子回路用プリント基板等であ
ってもよい。近年、電子回路の実装密度が向上し、プリ
ント基板上の電極パターンと、スルーホール等の貫通孔
との位置合わせ精度の向上が望まれている。本発明に係
る製造方法を用いることにより、高密度かつ高品質の電
子回路用プリント基板を
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基板に
貫通孔を形成することに関して、従来のような高精度の
加工が不要となるため、プリント基板を簡易かつ安価に
製造することが可能となる。また、プリント基板のパタ
ーン形成において、高精度高密度のパターン化が可能と
なり、プリント基板を簡易かつ安価に製造することが可
能となる。また、これにより、当前記プリント基板を備
えた記録装置を安価かつ簡易に製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施形態の要部の縦断正
面図。
【図2】同形態の制御電極及び偏向電極の各平面図
((a)が制御電極の平面図,(b)が偏向電極の平面
図)。
【図3】同形態における制御電極と偏向電極への印加電
圧のタイミング図。
【図4】同形態のトナー通過孔における3つの動作状態
を示す縦断側面図。
【図5】同形態に係る記録装置の模式的な全体構成図。
【図6】同形態のプリント基板の製造工程の一部を示す
工程図。
【図7】図6(d)に相当するプリント基板の平面図
((a)は表面図,(b)は裏面図)。
【図8】同形態のプリント基板の製造工程の一部を示す
工程図。
【図9】同形態のプリント基板の製造におけるパターン
分割工程の一例を示した図((a)は斜視図,(b)は
断面図)。
【図10】図8(b)に相当するプリント基板の平面図
((a)は表面図,(b)は裏面図)。
【図11】図8(c)に相当するプリント基板の平面図
((a)は表面図,(b)は裏面図)。
【図12】従来例の記録装置の基本構成を示す構成図。
【図13】同従来例におけるトナー通過孔及び電極の配
設状態を示す平面図。
【図14】他の従来例のトナー通過孔における3つの動
作状態を示す図((a)は縦断正面図,(b)は縦断側
面図)。
【図15】同従来例における各電極の配設状態を示す図
((a)は電極の配設状態を示す平面図,(b)は偏向
電極の配設状態を示す平面図)。
【図16】別の従来例の記録装置の全体構成を示す構成
図。
【図17】従来のプリント基板の製造工程の一部を示す
工程図。
【図18】従来のプリント基板の製造工程の一部を示す
工程図。
【符号の説明】
3 トナー通過制御手段(プリント基板) 4 通過孔 8 基板(絶縁性基板、第1の層) 9 絶縁層 10 制御電極(第2の層) 12,14 配線部 11 偏向電極(第3の層) 30 バイト
フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 幸田 吉信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性の材料より成る第1の層
    (8)と、電気導電性の材料より成る第2の層(26)
    を有し、前記第2の層(26)にパターンを形成するプ
    リント基板(3)の製造方法であって、 前記第2の層(26)にパターン(25,29)を形成
    する第1の工程と、 前記第1の工程によって形成されたパターン(25,2
    9)を加工してさらに細かいパターン(10,11,1
    1a,11b)を形成する第2の工程とを有するプリン
    ト基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプリント基板の製造方
    法において、 第1の工程は、液体を用いた湿式のパターン形成工程で
    あるプリント基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のプリント
    基板の製造方法において、 第2の工程は、液体を用いない乾式のパターン形成工程
    であるプリント基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプリント基板の製造方
    法において、 乾式のパターン形成工程は、第1の工程によって形成さ
    れたパターン(25,29)の一部を機械的に除去する
    ことによって細かいパターン(10,11,11a,1
    1b)を形成するプリント基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のプリント基板の製造方
    法において、 パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によって
    形成されたパターン(25)の一部を第1の層(8)が
    現れるように機械的に切削することによって行なうプリ
    ント基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプリント基板の製造方
    法において、 機械的な切削は、第1の工程によって形成されたパター
    ン(25)の一部を切削すると同時に第1の層(8)の
    表面部を切削するプリント基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のプリント基板の製造方
    法において、 パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によって
    形成されたパターン(29)と第1の層(8)とを一度
    に貫く機械加工によって貫通孔(34)を形成すること
    によって行ない、この貫通孔(34)の形成によって前
    記パターン(29)を分割して細かいパターン(11,
    11a,11b)を形成するプリント基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに
    記載のプリント基板の製造方法において、 第2の工程によって形成されたパターン(10)と第1
    の層(8)とを一度に貫く機械加工によって貫通孔(3
    4)を形成する第3の工程を有する請求の範囲第1項乃
    至第6項のいずれか一つに記載のプリント基板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のプリント基板の製造方
    法において、 第3の工程はパンチによる穴開け加工であるプリント基
    板の製造方法。
  10. 【請求項10】 電気絶縁性の材料より成る第1の層
    (8)の一方の面に電気導電性の材料より成る第2の層
    (26)を有し、他方の面に電気導電性の材料より成る
    第3の層(26)を有し、前記第2の層(26)及び第
    3の層(26)にパターンを形成するプリント基板の製
    造方法であって、 前記第2の層(26)及び第3の層(26)に対してパ
    ターン(25,29)を形成する第1の工程と、 前記第1の工程によって形成されたパターン(25,2
    9)を加工してさらに細かいパターン(10,11,1
    1a,11b)を形成する第2の工程とを有するプリン
    ト基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプリント基板の製
    造方法において、 第1の工程は、液体を用いた湿式のパターン形成工程で
    あり、 第2の工程は、第1の工程によって形成されたパターン
    (25,29)の一部を機械的に除去することによって
    細かいパターン(10,11,11a,11b)を形成
    するプリント基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は請求項11に記載のプ
    リント基板の製造方法において、 パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によって
    形成されたパターン(25)の一部を第1の層(8)が
    現れるように機械的に切削することによって行なうプリ
    ント基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は請求項11に記載のプ
    リント基板の製造方法において、 パターンの一部の機械的な除去は、第1の工程によって
    形成されたパターン(29)と第1の層(8)とを一度
    に貫く機械加工によって貫通孔(34)を形成すること
    によって行ない、この貫通孔(34)の形成によって前
    記パターン(29)を分割して細かいパターン(11,
    11a,11b)を形成するプリント基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至請求項12のいずれか
    一つに記載のプリント基板の製造方法において、 第1の工程及び第2の工程を経て形成された両面のパタ
    ーン(10,29)と第1の層(8)とを一度に貫く機
    械加工によって貫通孔(34)を形成する第3の工程を
    有するプリント基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 表面から裏面に貫通する孔(34)が
    形成された基板(8)と、前記基板(8)の表面におけ
    る前記貫通孔(34)の周囲の少なくとも一部に設けら
    れ通電制御される第1制御部(10)と、前記基板の裏
    面における前記貫通孔の周囲の少なくとも一部に設けら
    れ通電制御される第2制御部(11,11a,11b)
    と、前記第1制御部(10)及び第2制御部(11,1
    1a,11b)を覆う保護層(9,9a,9b)とを備
    えたプリント基板の製造方法であって、 前記基板(8)の表面に複数の第1制御部(10)の形
    成部位にわたって広がる第1制御部用の大パターン(2
    5)を形成する一方、前記基板(8)の裏面に第2制御
    部用のパターン(29)を形成するパターン形成工程
    と、 前記基板(8)の表面の前記第1制御部用の大パターン
    (25)を各第1制御部毎の小パターン(10)に分割
    するパターン分割工程と、 前記基板、第1制御部用の小パターン(10)及び第2
    制御部用のパターン(29)を一度に貫く加工を行なう
    ことによって、前記貫通孔(34)、第1制御部(1
    0)及び第2制御部(11,11a,11b)を形成す
    る貫通孔形成工程と、 前記第1制御部(10)及び第2制御部(11,11
    a,11b)を覆うように前記基板(8)の両面及び前
    記貫通孔(34)内に保護層(9,9a,9b)を形成
    する保護層形成工程とを備えているプリント基板の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のプリント基板の製
    造方法において、パターン形成工程は、化学エッチング
    法を用いて行ない、 パターン分割工程は、機械的に第1制御部用の大パター
    ン(25)の一部を切削することによって行なうプリン
    ト基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15又は請求項16に記載のプ
    リント基板の製造方法において、 貫通孔形成工程は、パンチを用いた穴開け加工によって
    行なうプリント基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項15乃至請求項17のいずれか
    一つに記載のプリント基板の製造方法において、 基板(8)及び保護層(9,9a,9b)は、それぞれ
    絶縁性材料から成り、第1制御部(10)及び第2制御
    部(11,11a,11b)は、導電性材料から成って
    いるプリント基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 帯電したトナー(2)を担持しつつ搬
    送するトナー担持手段(1)と、 前記トナー担持手段(1)によって担持搬送されたトナ
    ー(2)を吸引する静電力を発生する背面電極(6)
    と、 前記トナー担持手段(1)と背面電極(6)との間に設
    けられ、前記トナー担持手段(1)からのトナー(2)
    を通過させる通過孔(4)が形成された絶縁性基板
    (8)、前記絶縁性基板(8)に設けられ所定の制御信
    号を受けてトナー(2)の前記通過孔(4)の通過を制
    御する第1電極(10)、並びに前記絶縁性基板(8)
    に設けられ前記通過孔(4)を通過するトナー(2)を
    偏向又は収束させる一対の第2電極(11a,11b)
    を有するプリント基板(3)とを備えた記録装置の製造
    方法であって、 前記プリント基板(3)を請求の範囲第15項に記載の
    製造方法によって、前記第1制御部が前記第1電極(1
    0)となり、前記第2制御部が前記第2電極(11a,
    11b)となるように製造する工程と、 前記トナー担持手段(1)と背面電極(6)とプリント
    基板(3)とを、プリント基板(3)がトナー担持手段
    (1)と背面電極(6)との間に配置されるように組合
    せる工程とを備えている記録装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の記録装置の製造方
    法において、 前記プリント基板(3)の製造における前記パターン形
    成工程は、化学エッチング法を用いて行ない、 前記プリント基板(3)の製造におけるパターン分割工
    程は、第1制御部用の大パターン(10)の一部を絶縁
    性基板(8)が現れるように機械的に切削することによ
    って行なう記録装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19又は請求項20に記載の記
    録装置の製造方法において、 前記プリント基板(3)の製造における前記貫通孔形成
    工程は、パンチを用いた穴開け加工によって行なう記録
    装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030075823A (ko) * 2002-03-21 2003-09-26 주식회사 심텍 테일리스 패턴을 갖는 반도체 패키지용 인쇄회로기판의제조방법
JP2014199859A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 大日本印刷株式会社 太陽電池モジュール用集電シートの製造方法

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