JP2000355115A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000355115A
JP2000355115A JP16771099A JP16771099A JP2000355115A JP 2000355115 A JP2000355115 A JP 2000355115A JP 16771099 A JP16771099 A JP 16771099A JP 16771099 A JP16771099 A JP 16771099A JP 2000355115 A JP2000355115 A JP 2000355115A
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forming apparatus
image receiving
image forming
electrode
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JP16771099A
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English (en)
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Katsutoshi Ogawa
勝敏 小川
Akira Kumon
明 九門
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Array AB
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背面電極や現像剤担持体、もしくは受像手段
と、現像剤通過制御手段との間での放電現象による各部
材の放電破壊が発生しない画像形成装置を提供する。 【解決手段】 受像手段7の移動方向に対して直交する
方向にみて、現像剤通過制御手段3における少なくとも
現像剤担持体1に近接する領域に配列された全ての電極
列14の幅W4を、現像剤担持体1上に担持された現像
剤層2の幅W3よりも狭く、かつ全ての電極列14の両
端部が現像剤層2の両端部よりも内側に配置されるよう
に構成し、これにより電極列14に数百ボルトの電圧を
印加した場合でも、現像剤層2が絶縁層として作用して
電極列14と現像剤担持体1との間での放電現象を抑制
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等に適用される画像形成装置に関し、特
に画像信号によって制御される現像剤通過制御手段にて
現像剤担持体から背面電極への現像剤の飛翔を制御し、
現像剤通過制御手段と背面電極の間に位置する受像手段
に現像剤を付着させて画像形成を行う画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの能力向上及びネットワ
ーク技術の進歩に伴って、大量のドキュメントを扱うこ
とができ、またカラードキュメントも扱うことができる
処理能力の高いプリンタや複写機に対する要請が強くな
っている。しかしながら、満足のいく高品質の白黒やカ
ラーのドキュメントを出力可能でかつ処理速度の高い画
像形成装置は開発途上にあって出現が待たれている。
【0003】その一つとして、電界の作用によりトナー
を記録紙や中間の画像担持ベルトなどの受像手段上に飛
翔させ、画像を形成する所謂「トナージェット(登録商
標)」方式の画像形成技術が知られている。
【0004】その種の画像形成装置としては、特公昭4
4−26333号公報や米国特許第3,689,935
号明細書(特公昭60−20747号公報参照)や特表
平9−500842号公報などに開示されたものが知ら
れている。その一例として、特願平10−100780
号において開示したものを、図9を参照して説明する。
【0005】図9において、31は帯電したトナーを担
持して搬送する接地されたトナー担持体、32は規制ブ
レードで、トナー担持体31上のトナーを1〜3層に制
御するとともにさらに帯電させる。33は供給ローラ
で、トナー担持体31に対するトナー供給とトナー帯電
を行う。34はトナー通過制御手段で、トナー通過孔3
5が形成されるとともにその周囲に制御電極36が配設
されている。制御電極36には制御電源37から画像信
号に対応する電圧が印加される。38は背面電極、39
は背面電極電源である。40は背面電極38上を搬送さ
れる記録紙などの受像手段である。
【0006】以上の構成において、供給ローラ33及び
トナー担持体31を動作させることにより規制ブレード
32にてトナー担持体31上に一様なトナー層を形成し
て搬送している状態で、背面電極38に電圧を印加し、
受像手段40を移動させつつその移動に同期して制御電
極36に対して駆動IC等の制御電源37にて画像信号
に対応する電圧を印加すると、トナー担持体31上のト
ナーが画像信号に応じてトナー通過孔35を通って受像
手段40上に飛翔して付着し、受像手段40上に所要の
画像が形成される。
【0007】ところで、受像手段40の全面に例えば6
00dpi(インチ当たり600ドットの密度)の精細
な画像を形成するためには、トナー通過制御手段34に
そのようなピッチでトナー通過孔35を配設する必要が
あり、一列では当然配列できないため、図10に示すよ
うに、トナー通過孔35及び制御電極36を多数列(図
示例では8列)配列している。トナー通過孔35及び制
御電極36は円形で、各制御電極36に導通する接続電
極は相互の干渉を避けるためにトナー担持体31の移動
方向両側に延設され、それぞれ制御電圧を出力する駆動
ICのリードに接続されている。
【0008】なお、図9においては受像手段40が記録
紙等から成り、その上に直接画像を形成する構成例を示
したが、記録紙などは厚さのばらつき、湿度による性状
の変化、移動中の変形等が発生し易く、またカラープリ
ンタの場合には記録紙搬送のばらつきにより各色の画像
形成タイミングの同期をとり難く、画像品質が低下し易
い等の問題があるため、特願平10−100780号に
おいて開示したように、受像手段40として中間の画像
担持ベルトを用い、この画像担持ベルトに形成された画
像を一括して記録紙等に転写するように構成した方が好
ましい場合がある。
【0009】これを図11を参照して説明すると、43
は受像手段40としての無端状の画像担持ベルトで、樹
脂中に導電フィラーを分散した抵抗1010Ω・cm程
度のフィルムで構成され、一対のローラ44a、44b
間に巻回されている。45は給紙トレイから記録紙46
を1枚づつ送り出すピックアップローラ、47は給紙さ
れた記録紙46と画像位置の同期をとるタイミングロー
ラ、48は画像担持ベルト43上に形成されたトナー画
像を記録紙46に転写する転写ローラであり、画像担持
ベルト43を間に挟んでローラ44aに向けて押圧され
るとともに、転写電圧が印加される。49は定着装置
で、トナー画像が転写された記録紙46を加熱・加圧す
ることによりトナー画像を記録紙46に定着する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トナー通過
制御手段34からトナー担持体31、もしくは背面電極
38までの距離は数ミクロンから数百ミクロン程度であ
り、トナー通過制御手段34は微細な制御電極36や導
体およびトナー通過孔35が配置されているため、導体
やトナー通過孔35の凸部に電界が集中しやすい構成と
なっている。同様に、背面電極38やトナー担持体31
の端部でも電界が集中しやすい。このため、背面電極3
8や制御電極36に数百ボルトから数千ボルトの電圧を
印加すると、トナー通過制御手段34やトナー担持体3
1、背面電極38の間で放電現象が発生し、各手段を破
壊したり、受像手段40上に形成されたトナー像を乱す
という問題点を有している。
【0011】また、従来の構成では導体群が所定の間隔
でトナー通過制御手段34の基層に設けられているた
め、トナー通過制御手段34のトナー担持体31側の表
面は、導体群の配列周期で凹凸が見られる。このような
構成にてトナー担持体31をトナー通過制御手段34に
当接しながら長時間回転駆動すると、トナー通過制御手
段34の凸部が磨耗し、最終的にトナー通過制御手段3
4の導体が露出する。これによりトナー通過制御手段3
4の凸部とトナー担持体31との間で放電現象が発生し
やすくなるという問題点を有している。
【0012】また、トナー担持体31とトナー通過制御
手段34との間の距離を保持する保持手段を設けた場
合、長時間トナー担持体31を保持手段に当接して回動
すると、トナー担持体31上に形成されたトナー層が保
持手段によって乱されたり、保持手段が変形してしまう
という問題が発生し、その結果トナー担持体31とトナ
ー通過制御手段34との距離が変動し、画像濃度にムラ
が発生するという問題点も有している。
【0013】さらに、特許第2,769,389号公報
に記載されたような空気流発生手段を用いてトナー通過
制御手段34に付着したトナーを吸引除去し、トナー通
過孔35の目詰まりを防止する場合、トナー通過制御手
段34に付着したトナーのみならず、トナー通過制御手
段34自身も空気流発生手段側に空気流にて吸引され
る。空気流が局所的に形成されると、トナー通過制御手
段34の一部にのみ真空吸引力の負荷がかかり、その結
果トナー通過制御手段34が変形してしまうという問題
点も有している。
【0014】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、画像
品質が安定した画像形成装置を提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、帯電された現像剤を担持して移動する現像剤担持体
と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔を有すると
ともにその周囲を取り囲むように配設された制御電極に
画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の通過を制御
する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤が付与され
る受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤を吸
引する背面電極とを有する画像形成装置において、受像
手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像剤通
過制御手段における少なくとも現像剤担持体に近接する
領域に配列された電極列の幅を、現像剤担持体上に担持
された現像剤層の幅よりも狭くし、かつ電極列の両端部
を、現像剤層の両端部よりも内側に配置したものであ
る。
【0016】また、帯電された現像剤を担持して移動す
る現像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通
過孔を有するとともにその周囲を取り囲むように配設さ
れた制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像
剤の通過を制御する現像剤通過制御手段と、現像剤担持
体上の現像剤層と現像剤通過制御手段とに当接して現像
剤担持体上の現像剤層から現像剤通過制御手段までの距
離を一定に保持する保持手段と、通過した現像剤が付与
される受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤
を吸引する背面電極とを有する画像形成装置において、
受像手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像
剤通過制御手段における少なくとも現像剤担持体に近接
する領域に配列された電極列の幅を、保持手段の幅より
も狭くし、かつ電極列の両端部を保持手段の両端部より
も内側に配置したものである。
【0017】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、受像手段の幅を背面電極の幅よりも広く
し、かつ受像手段の両端部を背面電極の両端部よりも外
側に配置したものである。
【0018】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤通過制御手段の幅を、現像剤担持
体の幅もしくは背面電極の幅よりも広くし、かつ現像剤
通過制御手段の両端部を、現像剤担持体の両端部もしく
は背面電極の両端部よりも外側に配置したものである。
【0019】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤層の幅を保持手段の幅よりも狭く
し、かつ現像剤層の両端部を保持手段の両端部よりも内
側に配置したものである。
【0020】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤通過制御手段の幅を保持手段の幅
よりも広くし、かつ現像剤通過制御手段の両端部を保持
手段の両端部よりも外側に配置したものである。
【0021】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤担持体の幅を保持手段の幅よりも
広くし、かつ現像剤担持体の両端部を保持手段の両端部
よりも外側に配置したものである。
【0022】また、帯電された現像剤を担持して移動す
る現像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通
過孔を有するとともにその周囲を取り囲むように配設さ
れた制御電極へ画像信号に対応した電圧を印加して現像
剤の通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現
像剤が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設さ
れて現像剤を電磁気力にて吸引する背面電極と、背面電
極に設けられた開口部と、現像剤通過制御手段に付着し
た現像剤を開口部に空気流にて吸引する空気流発生手段
とを有する画像形成装置において、受像手段の移動方向
に対して直交する方向にみて、開口部の幅を現像剤通過
制御手段における少なくとも現像剤担持体に近接する領
域に配列された電極列の幅よりも広くし、かつ開口部の
両端部を電極列の両端部よりも外側に配置したものであ
る。
【0023】また、帯電された現像剤を担持して移動す
る現像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通
過孔を有するとともにその周囲を取り囲むように配設さ
れた制御電極へ画像信号に対応した電圧を印加して現像
剤の通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現
像剤が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設さ
れて現像剤を電磁気力にて吸引する背面電極と、背面電
極に設けられた第一の開口部と、受像手段に設けられた
第二の開口部と、現像剤通過制御手段に付着した現像剤
を第二の開口部を通じて第一の開口部に空気流にて吸引
する空気流発生手段とを有する画像形成装置において、
受像手段の移動方向に対して直交する方向にみて、第一
の開口部の幅を第二の開口部の幅よりも広くし、かつ第
一の開口部の両端部を前記第二の開口部の両端部よりも
外側に配置したものである。
【0024】さらに、上記電極列は、制御電極が配列さ
れた制御電極列と、制御電極列の長手方向両端部の外側
に配置され、所定の電圧が印加される外部電極とを有す
るものであるのが好ましく、また現像剤通過制御手段に
対向する受像手段表面において、背面電極の両端部が背
面に位置する領域に絶縁層が設けられるのが好ましく、
また保持手段は絶縁材料からなるのが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の一
実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
【0026】図1において、1は帯電したトナー2を担
持して搬送するトナー担持体で、接地された回転可能な
スリーブから成り、図1中矢印Aに沿って回転移動す
る。トナー担持体1表面には、負極性に帯電されたトナ
ーが1〜3層の薄層状態で吸着されてトナー層2が形成
されている。3はトナー通過制御手段で、フレキシブル
プリント基板にて構成される。また、4はトナー担持体
1上のトナーが通過するトナー通過孔である。トナー通
過孔4の列は、トナー担持体1の軸心からトナー通過制
御手段3に垂直に下ろした中心線Oに対して300〜5
00μm程度トナー担持体1の移動方向下手側の位置に
配設されている。15はトナー通過孔4からトナー担持
体1回転方向上流側に配置されたスペーサであり、この
スペーサ15はトナー通過制御手段3上に設けられ、ト
ナー層2と接触することで、トナー担持体1とトナー通
過制御手段3との距離Lkを5〜50ミクロン程度の値
で一定に保持する保持手段を構成している。スペーサ1
2の材質としてはステンレスやアルミなどの金属フィル
ムや、PETやPTFE、ポリイミド等のプラスチック
フィルムを用いることができるが、絶縁材料にて構成す
るのが好ましい。
【0027】6はトナー通過制御手段3を間に挟んでト
ナー担持体1に対向するように配設された背面電極であ
り、7はこの背面電極6とトナー通過制御手段3との間
の一定経路上を搬送される記録紙又は画像担持ベルト、
画像担持ドラムなどの受像手段である。
【0028】トナー通過制御手段3は、図1に示すよう
に、50μm厚程度の基層8とその両面に10〜15μ
m厚程度の接着剤層にて貼り付けられた10〜30μm
厚程度の上下の保護層9a、9bから成る3層のポリイ
ミド樹脂フィルムにて構成されている。勿論、各層のフ
ィルムの材質や寸法や構成層数などについてはこれに限
定されるものではなく、任意に設計すればよい。
【0029】基層8の上面にはトナー通過孔4の周囲を
取り囲むように制御電極10が配設され、基層8の下面
にはトナー通過孔4を両側から取り囲むように一対の偏
向電極11a、11bが配設されている。これら電極1
0、11a、11bは基層8上にパターン形成された8
〜20μm厚程度のCu膜にて構成されている。
【0030】各トナー通過孔4の形状は図2(a)に示
すように円形であるが、長円形や楕円形等の形状であっ
てもよい。寸法的には、直径が70〜120μm程度に
設定されている。また、トナー通過孔4の内周壁面の表
面粗さRは、トナーの外添剤の平均粒径以下の0.1〜
0.5μm以下としている。このような表面粗さRの穴
加工は、エキシマレーザやプレス加工で穴開け加工する
ことによって可能であり、またその他YAGレーザやC
2 レーザ等で穴開け加工した後、エッチング等の後処
理を行ってもよい。
【0031】トナー通過孔4の周囲の制御電極10も図
2(a)に示すようにトナー通過孔4の平面形状に対応
した形状が好ましい。また、偏向電極11a、11b
は、図2(b)に示すように、隣接するトナー通過孔4
で共通化している。
【0032】また、図3に示すように、制御電極10が
長手方向に配設された制御電極列の両端部外側にダミー
電極としての外部電極13を配設するのが好ましい。こ
の外部電極13に制御電極10と同等の電圧を印加する
ことにより、長手方向最端部における制御電極10とト
ナー担持体1との間に形成される電界は、拡散すること
なく制御電極列中央部と同等の電界となるので、印字画
像の左右両端での画像濃度低下が抑えられる。これら制
御電極13の列と外部電極13にて電極列14が構成さ
れている。
【0033】以上の構成において、各制御電極10に対
する印加電圧Vpは、例えば−50V、200V、25
0Vの間で、偏向電極11a、11bに対する印加電圧
VDD−L、VDD−Rは、例えば150V、0V、−
150Vの間で、それぞれ図4に示すようなタイミング
で切り換えられ、背面電極6に対する印加電極は例えば
1000Vとされている。
【0034】図4においては、偏向電極11a、11b
がともに0Vで、制御電極10を−50Vとして背面電
極6による電界がトナー担持体1に吸着されたトナー2
に影響を与えないようにした状態から、まず左の偏向電
極11aに+150V、右の偏向電極11bに−150
Vを印加して−帯電したトナー2を左に偏向させるよう
にした状態で、制御電極10にまず250Vの電圧を印
加してトナー担持体1に吸着しているトナー2を引き剥
がし、その後200Vの電圧を印加することによって、
図5(a)に示すように、そのトナー2はトナー通過孔
4を通過するとともに左側に偏向して飛翔し、受像手段
7上のトナー通過孔4に対向する位置よりも左側に例え
ば40μm程度変位した位置にトナーが付与される。次
に、左右の偏向電極11a、11bを共に0Vとした状
態で、制御電極10に上記と同様に電圧を印加すること
によって、図5(b)に示すように、受像手段7上のト
ナー通過孔4に対向する位置にトナー2が付与される。
次に、左の偏向電極11aに−150V、右の偏向電極
11bに+150Vを印加して−帯電したトナー2を右
に偏向させるようにした状態で、制御電極10に上記と
同様に電圧を印加することによって、図5(c)に示す
ように、受像手段7上のトナー通過孔4に対向する位置
よりも右側に同じく40μm程度変位した位置にトナー
が付与される。こうして、制御電極10、偏向電極11
a、11bに対する印加電圧を順次切り換えることによ
って1つのトナー通過孔4にて左右と中央の3点に対し
てトナーを付与される。
【0035】なお、トナーがトナー通過孔4を通らない
ようにする場合にも、制御電極10に対する印加電圧を
一点鎖線で示すように−50Vから一旦0Vとすること
によって、トナーの内、逆極性(正極性)に帯電してト
ナー通過制御手段3の表面に堆積しているトナーがトナ
ー担持体1に吸着されている−帯電のトナー側に戻るよ
うな運動をし、制御電極10の上方に堆積した逆極性の
トナーを核にして−帯電したトナーがトナー通過孔4の
周囲に堆積し、トナー通過孔4の目詰まりの原因になる
のを防止している。
【0036】以上のような基本構成及び動作の画像形成
装置において、本実施形態では各構成要素の長手方向の
幅に関する相関関係を以下のように設定している。
【0037】図6に、各構成要素の長手方向の幅を比較
して示している。図6中の各構成要素の長手方向をX方
向、X方向に直交する方向をY方向と定義する。図6に
おいて、トナー通過制御手段3にはトナー通過孔4がX
方向に少なくとも1列設けられている。各トナー通過孔
4の周辺には制御電極が設けられ、さらにトナー通過孔
4列の両端外部にはダミー電極が設けられてX方向の電
極列14が構成されている。スペーサ15はPTFEな
どの絶縁性が高くかつ低摩擦係数の材料にて構成され、
受像手段7は普通紙やOHP用紙などで構成されてい
る。
【0038】また、背面電極6は中空の導電部材で構成
され、その表面を洞貫するスリット16が設けられてい
る。画像形成装置の主電源投入直後や、印字動作開始前
または印字動作終了後に、背面電極6は回転し、スリッ
ト16がトナー通過制御手段3に対向する位置で停止す
る。17は固定された吸引ポンプであり、背面電極6の
端部に接続されている。吸引ポンプ17が動作すること
により、背面電極6を通じてスリット16から空気流が
吸引され、トナー通過制御手段3のトナー通過孔4内や
背面電極6側の表面に付着したトナーがスリット16を
通じて吸引ポンプ17へ吸引除去される。さらに、印字
動作開始直前には背面電極6が再び回転し、スリット1
6がトナー通過制御手段3とは対向しない位置で停止
し、それと同時に所定の電圧が供給されてトナー通過制
御手段3またはトナー担持体1との間にトナーが背面電
極6側に飛翔する電界が形成される。
【0039】このような構成にて長時間画像形成動作を
繰り返すと、トナー担持体1側のトナー通過制御手段3
表面に設けられた保護層9aは、トナー担持体1との接
触により次第に研磨され、その層厚は薄くなる。保護層
9aの層厚が薄くなると絶縁作用が低下し、その結果、
トナー担持体1とトナー通過制御手段3上の電極との間
で放電現象が発生し易い状態となる。
【0040】そこで、本実施形態ではトナー層2のX方
向の幅をW3とし、制御電極やダミー電極を含む電極列
14のX方向の幅をW4として、W3>W4を満たし、
かつトナー層2の左右両端が全ての電極列14の左右両
端よりも外側に配置されるように構成している。
【0041】このように構成することによって、全ての
電極列14はトナー担持体1表面に直接対向することな
く、全ての領域でトナー層2に対向する。このため、電
極列14に数百ボルトの電圧を印加した場合でも、トナ
ー層2が絶縁層として作用するので、トナー通過制御手
段3の電極列14とトナー担持体1との間での放電現象
が抑制される。
【0042】また、スペーサ15のX方向の幅をW9と
して、W9>W4を満たし、かつスペーサ15の左右両
端が、全ての電極列14の左右両端よりも外側に配置さ
れるように構成している。
【0043】このように構成することによって、全ての
電極列14は、それに最近接するトナー担持体1に直接
対向することなく、全ての領域でスペーサ15に対向す
ることになる。スペーサ15は絶縁材料で構成されてい
ることから、電極列14に数百ボルトの電圧を印加した
場合でも、トナー通過制御手段3の電極列14とトナー
担持体1との間での放電現象が抑制される。
【0044】さらに従来では、電極列14が配置されて
いる領域でのトナー通過制御手段3のトナー担持体側表
面は凸起しているため、トナー担持体1をトナー通過制
御手段3に摺接させると、トナー通過制御手段3表面の
凸部における保護層9aが摩滅しやすくなり、その結果
トナー通過制御手段3上の電極列14が露出するという
問題点を有していた。これに対し、上記の構成を用いる
ことにより、トナー通過制御手段3表面の凸部が直接ト
ナー担持体1と接触することがないので、凸部における
保護層9aの摩滅という問題も回避される。
【0045】また、W9>W3を満たし、かつスペーサ
15の左右両端は、トナー層2の左右両端よりも外側に
配置されるように構成している。
【0046】このように構成することによって、スペー
サ15の左右両端は、トナー担持体1上のトナー層2に
接触することがない。よって、トナー担持体1上のトナ
ー層2がスペーサ15端部と接触することにより乱され
ることがなく、X方向にわたって均一な状態でトナー通
過孔4列まで搬送されることとなる。また、スペーサ1
5の端部でトナー2がトナー担持体1からこそぎ落とさ
れ、トナー通過制御手段3上に堆積することがないの
で、トナー担持体1とトナー通過制御手段3との間で挟
掴されたトナー2の成長により、トナー担持体1がトナ
ー通過制御手段3から漸次離間するという問題点も防止
される。さらには、トナー通過制御手段3上の電極列1
4に対向する領域で、スペーサ15の端部によりトナー
担持体1が傷つけられることがないので、トナー担持体
1の表面に形成された傷の凹凸に電界が集中して、トナ
ー担持体1とトナー通過制御手段3との間で放電現象が
発生するという問題も同時に防止される。
【0047】また、トナー通過制御手段3のX方向の幅
をW7として、W7>W9を満たし、かつトナー通過制
御手段3の左右両端がスペーサ15の左右両端よりも外
側に配置されるように構成している。
【0048】このように構成することにより、トナー担
持体1にてトナー通過制御手段3の方向へ押圧されるス
ペーサ15がトナー通過制御手段3の左右端部に接触す
ることがないので、トナー通過制御手段3の端部による
スペーサ15への応力集中が発生しない。よってトナー
通過制御手段3の端部によるスペーサ15の変形が発生
しないため、トナー担持体1とトナー通過制御手段3と
の間の距離がスペーサ15により一定に保たれることと
なる。
【0049】また、トナー担持体1のX方向の幅をW8
として、W8>W9を満たし、かつトナー担持体1の左
右両端がスペーサ15の左右両端よりも外側に配置され
るように構成している。
【0050】このように構成することにより、トナー担
持体1の端部がスペーサ15と直接接触することがない
ため、トナー担持体1の両端部によるスペーサ15への
応力の集中が回避される。よって、応力集中によるスペ
ーサ15の変形が発生することがないので、長時間トナ
ー担持体1をスペーサ15を介してトナー通過制御手段
3に摺接させても、トナー担持体1からトナー通過制御
手段3までの距離が一定に保たれることとなる。
【0051】また、別の問題点として、以下のような従
来の課題が挙げられる。すなわち、吸引ポンプ17によ
りトナー通過制御手段3は背面電極6のスリット16へ
向かう吸引力が働く。トナー通過制御手段3は固定され
ているため、トナー通過制御手段3の背面電極6側表面
のうち、スリット16に対向する表面では応力が集中し
やすくなる。特に、スリット16の左右端部に対向する
トナー通過制御手段3では応力集中が著しく、その結果
トナー通過制御手段3が変形する。トナー通過制御手段
3上の電極列14が配設された領域で応力集中による変
形が起こると、背面電極6に対向するトナー通過制御手
段3の凸起部に電界が集中しやすくなり、その結果背面
電極6と変形したトナー通過制御手段3の凸起部との間
で放電現象が発生してしまう。
【0052】このような課題に対し、本実施形態ではス
リット16のX方向の幅をW22として、W22>W4
を満たし、かつスリット16の左右両端が電極列14の
左右両端よりも外側に配置されるように構成している。
【0053】このように構成することにより、スリット
16の左右端部に対向するトナー通過制御手段3には電
極は存在しない。よって応力集中によるトナー通過制御
手段3の変形が発生しても、変形部には電極が存在しな
いので、背面電極6とトナー通過制御手段3の変形部と
の間での放電現象が回避される。
【0054】以上のような構成により、トナー通過制御
手段3やトナー担持体1表面が放電破壊されることな
く、長時間安定した画像形成が可能になる。さらには、
トナーが均一なトナー層2の状態でトナー通過孔4まで
搬送されると同時に、トナー担持体1とトナー通過制御
手段3との間の距離が安定して保たれる。
【0055】また、上記以外の問題点として以下のよう
な問題がある。すなわち、背面電極6とトナー担持体1
との間の距離は数百ミクロンとすると、背面電極6に供
給する1kV以上の電圧は、放電開始電圧に近い電圧値
をとる。このため、トナー担持体1が僅かに背面電極6
に近づくと、両者間の間で放電現象が発生してしまう。
特にトナー担持体1や背面電極6の端部は凸型形状を有
しているため、電界が集中しやすく、放電現象が発生し
やすい。
【0056】このような問題点を解決する手段として、
本実施形態では以下のように構成している。すなわち、
図6に示した構成において、トナー担持体1と背面電極
6とのX方向の幅をそれぞれW8、W6とし、トナー通
過制御手段3のX方向の幅をW7として、W8>W7を
満たし、かつトナー担持体1の左右両端がトナー通過制
御手段3の左右両端よりも外側に配置されるように構成
し、またはW6>W7を満たし、かつ背面電極6の左右
両端が、トナー通過制御手段3の左右両端よりも外側に
配置されるように構成している。
【0057】このように構成することによって、トナー
担持体1の端部もしくは背面電極6の端部と、背面電極
6表面もしくはトナー担持体1表面とは直接対向するこ
とがなく、両者間にトナー通過制御手段3が介在するこ
とになる。トナー通過制御手段3は、上述した通り絶縁
性の基層8上に設けられた電極を絶縁性の保護層9a、
9bで被覆されているので、絶縁部材として作用する。
これにより、背面電極6に1kV以上の電圧を印加する
場合でも、絶縁部材としての機能を有するトナー通過制
御手段3により、トナー担持体1と背面電極6との間で
の放電現象が抑制される。かくして、トナー担持体1表
面や背面電極6表面が放電破壊されることなく、安定し
た画像形成か可能となる。
【0058】次に本発明の他の実施形態について、図
7、図8を参照して説明する。本実施形態は、普通紙や
OHP用紙とは別に中間転写ベルトを受像手段として使
用する点で、上記実施形態とは異なっており、その構成
要素の長手方向の幅に関する相関関係を以下に説明す
る。
【0059】なお、上記実施形態で説明したものと同一
の構成要素及びその幅の定義については、同一の参照符
号を付して説明を省略し、異なる構成要素に関連する事
項のみ説明する。
【0060】図7に、各構成要素の長手方向の幅を比較
して示し、図8に中間転写ベルトの配置構成を示してい
る。図7において、各構成要素の長手方向をX方向、X
方向に直交する方向をY方向と定義する。
【0061】21は中間転写ベルトであり、ポリカーボ
ネート樹脂やPTFE樹脂などのバインダ樹脂にカーボ
ンブラックなどの導電性樹脂を混合した材料から構成さ
れ、107〜1011Ω/□の表面抵抗を有する。図8
(a)に中間転写ベルト21の上面図、図8(b)に中
間転写ベルト21の側面図を示す。中間転写ベルト21
は少なくとも2本のローラ22、23で張設されてい
る。ローラ22、23のどちらか一方もしくは両者は駆
動ローラであり、駆動ローラの回転駆動に伴い、中間転
写ベルト21も回転駆動する。ローラ22、23の間に
は、中間転写ベルト21背面に接触するように背面電極
6が配置されている。
【0062】中間転写ベルト21の一部の領域には、中
間転写ベルト21を貫通する多数の貫通孔24が設けら
れている。これら貫通孔24はX方向に沿って列状に、
かつ複数列に千鳥状に配列されている。
【0063】25はPET樹脂などの絶縁材料からなる
絶縁性補強テープであり、中間転写ベルト21の表面端
部に沿って貼り付けられる。これにより中間転写ベルト
21端部の剛性が増加し、中間転写ベルト21端部の変
形を防ぐ。26はゴム材料からなるガイド部材であり、
中間転写ベルト21の背面端部に沿って貼り付けられ
る。ローラ22、23および背面電極6の両端部には段
差が設けられ、ガイド部材26が滑合するように構成さ
れている。これによりローラ22、23および背面電極
6の両端部に設けられた段差が中間転写ベルト21の案
内溝の役割を果たすので、中間転写ベルト21の斜行を
防ぐこととなる。
【0064】27は中間転写ベルト21に離接可能なク
リーニングブレードである。中間転写ベルト21に設け
られた貫通孔24がクリーニングブレード27と対向す
る位置に移動すると、クリーニングブレード27は中間
転写ベルト21から離間する。貫通孔24がクリーニン
グブレード27との対向位置を通過すると、クリーニン
グブレード27は中間転写ベルト21に当接する。これ
により、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像が
転写部材(図示せず)により記録紙上に転写された後、
クリーニングブレード27により、中間転写ベルト21
上に残留するトナーが中間転写ベルト21表面から除去
される。
【0065】以上の構成において、中間転写ベルト21
と背面電極6とのX方向の幅をそれぞれW5、W6とし
て、W5>W6を満たし、かつ中間転写ベルト21の左
右両端が背面電極6の左右両端よりも外側に配置される
ように構成されている。
【0066】このように構成することにより、背面電極
6の左右周縁部とトナー通過制御手段3とは直接対向す
ることなく、中高抵抗の電気特性を有する中間転写ベル
ト21が両者間に介在し、さらには絶縁性補強テープ2
5も介在する。このため、中間転写ベルト21および補
強テープ25の電気的な遮断効果により、背面電極6に
高電圧を印加し背面電極6の左右周縁部に電界が集中し
ても、トナー通過制御手段3との間での放電現象が抑制
されることとなる。
【0067】また、X方向に配列された貫通孔24の列
の幅をW23、背面電極6に設けられたスリット16の
X方向の幅をW22として、W22>W23を満たし、
かつスリット16の左右両端が貫通孔24列の左右両端
よりも外側に配列されるように構成されている。
【0068】このように構成することにより、中間転写
ベルト21の貫通孔24が存在する領域は剛性が低いた
め、応力が集中すると中間転写ベルト21の変形を招き
やすいのに対して、空気流の吸引により応力が最も集中
しやすいスリット16の左右端部に対向する部分には貫
通孔24の列が存在しないようにできる。すなわち、剛
性が低く変形しやすい中間転写ベルト21の領域と、応
力が集中しやすいスリット16左右端部とが対向するこ
とがないので、吸気流の吸引による中間転写ベルト21
の変形が抑制されることとなる。
【0069】なお、中間転写ベルト21を記録紙の担持
ベルトとして使用してもよい。すなわち、ベルト上に直
接トナー像を形成するのではなく、ベルト上に担持され
た普通紙やOHPシート等の記録紙にトナー像を形成し
た後、ベルトから記録紙を分離して定着器を通過するこ
とにより、記録紙に画像を形成するものである。
【0070】また、中間転写ベルト21もしくは記録紙
担持ベルトの代わりに中間転写ドラムや記録紙担持ドラ
ムなどのドラム形状をした部材を用いてもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、以上の
説明から明らかなように、受像手段の移動方向に対して
直交する方向にみて、現像剤通過制御手段における少な
くとも現像剤担持体に近接する領域に配列された電極列
の幅を、現像剤担持体上に担持された現像剤層の幅より
も狭くし、かつ電極列の両端部を現像剤層の両端部より
も内側に配置したので、電極列に数百ボルトの電圧を印
加した場合でも、現像剤層が絶縁層として作用すること
により電極列と現像剤担持体との間での放電現象を抑制
することができる。
【0072】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤通過制御手段における少なくとも
現像剤担持体に近接する領域に配列された電極列の幅を
保持手段の幅よりも狭くし、かつ電極列の両端部を保持
手段の両端部よりも内側に配置したので、現像剤担持体
との摺擦による現像剤通過制御手段の凸部における現像
剤通過制御手段表面の保護層の摩滅を回避することがで
き、さらに保持手段を絶縁材料で構成することにより、
現像剤担持体と電極列との間での放電現象を抑制するこ
とができる。
【0073】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、受像手段の幅を背面電極の幅よりも広く
し、かつ受像手段の両端部を背面電極の両端部よりも外
側に配置したので、背面電極に高電圧を印加し背面電極
の左右周縁部に電界が集中しても、現像剤通過制御手段
との間での放電現象が抑制される。さらに、現像剤通過
制御手段に対向する受像手段表面において、背面電極の
両端部が背面に位置する領域に絶縁層を設けることによ
り、背面電極周縁部と現像剤通過制御手段との間で電気
的絶縁部材として作用するので、背面電極周縁部と現像
剤通過制御手段との間での放電現象はさらに抑制され
る。
【0074】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤通過制御手段の幅を現像剤担持体
の幅もしくは背面電極の幅よりも広くし、かつ現像剤通
過制御手段の両端部を、現像剤担持体の両端部もしくは
背面電極の両端部よりも外側に配置したので、現像剤通
過制御手段が絶縁部材として機能し、現像剤担持体と背
面電極との間での放電現象が抑制される。
【0075】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤層の幅を保持手段の幅よりも狭く
し、かつ現像剤層の両端部は保持手段の両端部よりも内
側に配置したので、現像剤担持体上の現像剤層が保持手
段端部の接触により乱されることがなく、全幅にわたっ
て均一な現像剤層の搬送が可能となると共に、現像剤担
持体と現像剤通過制御手段との間での距離を一定に保持
することができる。
【0076】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤通過制御手段の幅を保持手段の幅
よりも広くし、かつ現像剤通過制御手段の両端部を保持
手段の両端部よりも外側に配置したので、現像剤通過制
御手段端部による保持手段の変形が発生しないため、保
持手段による現像剤担持体と現像剤通過制御手段との距
離が一定に保たれる。
【0077】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、現像剤担持体の幅を保持手段の幅よりも
広くし、かつ現像剤担持体の両端部を保持手段の両端部
よりも外側に配置したので、応力集中により保持手段が
変形しないので、長時間現像剤担持体を保持手段を介し
て現像剤過制御手段に摺接させても、現像剤担持体から
現像剤通過制御手段までの距離が一定に保たれる。
【0078】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、背面電極に設けられた開口部の幅を現像
剤通過制御手段における少なくとも現像剤担持体に近接
する領域に配列された電極列の幅よりも広くし、かつ開
口部の両端部を電極列の両端部よりも外側に配置したの
で、現像剤通過制御手段の電極列の変形が回避されるこ
とから、背面電極と現像剤通過制御手段の変形面との間
での放電現象が回避される。
【0079】また、受像手段の移動方向に対して直交す
る方向にみて、背面電極に設けられた第一の開口部の幅
を受像手段に設けられた第二の開口部の幅よりも広く
し、かつ第一の開口部の両端部を第二の開口部の両端部
よりも外側に配置したので、剛性が低く変形しやすい受
像手段の領域と、応力が集中しやすい第一の開口部の左
右端部とが対向することがないので、吸気流の吸引によ
る受像手段の変形が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態の要部の縦
断正面図である。
【図2】同実施形態における各電極の配設状態を示し、
(a)は制御電極の配設状態を示す平面図、(b)は偏
向電極の配設状態を示す平面図である。
【図3】同実施形態におけるトナー通過制御手段上の制
御電極およびダミー電極の配設図である。
【図4】同実施形態における電極と偏向電極への印加電
圧のタイミング図である。
【図5】同実施形態の任意のトナー通過孔における3つ
の動作状態を示す縦断側面図である。
【図6】同実施形態における各構成要素の長手方向の幅
を比較した構成要素比較図である。
【図7】本発明の他の実施形態における各構成要素の長
手方向の幅を比較した構成要素比較図である。
【図8】同実施形態における中間転写ベルトの構成を示
し、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図9】従来例の画像形成装置の基本構成を示す構成図
である。
【図10】同従来例におけるトナー通過孔及び電極の配
設状態を示す平面図である。
【図11】別の従来例の画像形成装置の全体構成を示す
構成図である。
【符号の説明】
1 トナー担持体 2 トナー層 3 トナー通過制御手段 4 トナー通過孔 6 背面電極 7 受像手段 10 制御電極 13 外部電極 14 電極列 15 スペーサ(保持手段) 16 スリット(開口部、第一の開口部) 17 吸引ポンプ(空気流発生手段) 21 中間転写ベルト 24 貫通孔(第二の開口部) 25 絶縁性補強テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 九門 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 相澤 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE04 AE25 AE31 AE47 AE52 AE55 AE68 AE69 AE90 AE92 AF07 AF70 AG01 AG07 AH14 AH25 AH40 AH64 AJ03 AJ05 AJ17 CA02 CA03 CA12 CA13 CA24 CA30 CA32 CA33 2H029 DB01 DB04 DB07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤
    が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設されて
    現像剤を吸引する背面電極とを有する画像形成装置にお
    いて、受像手段の移動方向に対して直交する方向にみ
    て、現像剤通過制御手段における少なくとも現像剤担持
    体に近接する領域に配列された全ての電極列の幅を、現
    像剤担持体上に担持された現像剤層の幅よりも狭くし、
    かつ全ての電極列の両端部を現像剤層の両端部よりも内
    側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、現像剤担持体上
    の現像剤層と現像剤通過制御手段とに当接して現像剤担
    持体上の現像剤層から現像剤通過制御手段までの距離を
    一定に保持する保持手段と、通過した現像剤が付与され
    る受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤を吸
    引する背面電極とを有する画像形成装置において、受像
    手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像剤通
    過制御手段における少なくとも現像剤担持体に近接する
    領域に配列された電極列の幅を、保持手段の幅よりも狭
    くし、かつ電極列の両端部を保持手段の両端部よりも内
    側に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤
    が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設されて
    現像剤を吸引する背面電極とを有する画像形成装置にお
    いて、受像手段の移動方向に対して直交する方向にみ
    て、受像手段の幅を背面電極の幅よりも広くし、かつ受
    像手段の両端部を背面電極の両端部よりも外側に配置し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤
    が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設されて
    現像剤を吸引する背面電極とを有する画像形成装置にお
    いて、受像手段の移動方向に対して直交する方向にみ
    て、現像剤通過制御手段の幅を現像剤担持体の幅もしく
    は背面電極の幅よりも広くし、かつ現像剤通過制御手段
    の両端部を現像剤担持体の両端部もしくは背面電極の両
    端部よりも外側に配置したことを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、現像剤担持体上
    の現像剤層と現像剤通過制御手段とに当接して前記現像
    剤担持体上の現像剤層から現像剤通過制御手段までの距
    離を一定に保持する保持手段と、通過した現像剤が付与
    される受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤
    を吸引する背面電極とを有する画像形成装置において、
    受像手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像
    剤層の幅を保持手段の幅よりも狭くし、かつ現像剤層の
    両端部を保持手段の両端部よりも内側に配置したことを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、現像剤担持体上
    の現像剤層と現像剤通過制御手段とに当接して現像剤担
    持体上の現像剤層から現像剤通過制御手段までの距離を
    一定に保持する保持手段と、通過した現像剤が付与され
    る受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤を吸
    引する背面電極とを有する画像形成装置において、受像
    手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像剤通
    過制御手段の幅を保持手段の幅よりも広くし、かつ現像
    剤通過制御手段の両端部を保持手段の両端部よりも外側
    に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極に画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、現像剤担持体上
    の現像剤層と現像剤通過制御手段とに当接して現像剤担
    持体上の現像剤層から現像剤通過制御手段までの距離を
    一定に保持する保持手段と、通過した現像剤が付与され
    る受像手段と、受像手段の背面に配設されて現像剤を吸
    引する背面電極とを有する画像形成装置において、受像
    手段の移動方向に対して直交する方向にみて、現像剤担
    持体の幅を保持手段の幅よりも広くし、かつ現像剤担持
    体の両端部を保持手段の両端部よりも外側に配置したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極へ画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤
    が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設されて
    現像剤を電磁気力にて吸引する背面電極と、背面電極に
    設けられた開口部と、現像剤通過制御手段に付着した現
    像剤を開口部に空気流にて吸引する空気流発生手段とを
    有する画像形成装置において、受像手段の移動方向に対
    して直交する方向にみて、開口部の幅を現像剤通過制御
    手段における少なくとも現像剤担持体に近接する領域に
    配列された全ての電極列の幅よりも広くし、かつ開口部
    の両端部を電極列の両端部よりも外側に配置したことを
    特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 帯電された現像剤を担持して移動する現
    像剤担持体と、現像剤を通過させる複数の現像剤通過孔
    を有するとともにその周囲を取り囲むように配設された
    制御電極へ画像信号に対応した電圧を印加して現像剤の
    通過を制御する現像剤通過制御手段と、通過した現像剤
    が付与される受像手段と、受像手段の背面に配設されて
    現像剤を電磁気力にて吸引する背面電極と、背面電極に
    設けられた第一の開口部と、受像手段に設けられた第二
    の開口部と、現像剤通過制御手段に付着した現像剤を第
    二の開口部を通じて第一の開口部に空気流にて吸引する
    空気流発生手段とを有する画像形成装置において、受像
    手段の移動方向に対して直交する方向にみて、第一の開
    口部の幅は第二の開口部の幅よりも広くし、かつ第一の
    開口部の両端部を第二の開口部の両端部よりも外側に配
    置したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 電極列は、制御電極が配列された制御
    電極列と、制御電極列の長手方向両端部の外側に配置さ
    れ、所定の電圧が印加される外部電極とを有することを
    特徴とする請求項1、2又は8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 現像剤通過制御手段に対向する受像手
    段表面において、背面電極の両端部が背面に位置する領
    域に絶縁層を設けたことを特徴とする請求項3記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 保持手段は、絶縁材料からなることを
    特徴とする請求項6又は7記載の画像形成装置。
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