JPH0858143A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0858143A
JPH0858143A JP20056394A JP20056394A JPH0858143A JP H0858143 A JPH0858143 A JP H0858143A JP 20056394 A JP20056394 A JP 20056394A JP 20056394 A JP20056394 A JP 20056394A JP H0858143 A JPH0858143 A JP H0858143A
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JP
Japan
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toner
aperture
electrode
image forming
forming apparatus
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JP20056394A
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Shigeru Kagayama
茂 加賀山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アパチャ電極体の破損防止と異物付着の防止
が可能な画像形成装置を実現する。 【構成】 アパチャ電極体1は、厚さ25μmのポリイ
ミド製の絶縁シート2から構成され、その絶縁シート2
には一辺60μmの四角形をした複数のアパチャ6がア
パチャ電極体1の長手方向に一列に形成され、且つその
アパチャ6の周囲に厚さ8μmの銅箔からなる制御電極
4が各アパチャ6毎に形成されている。そして、そのア
パチャ電極体1の制御電極4が設けられている面全体
に、樹脂からなる保護層5が形成されている。この保護
層5により、制御電極4やアパチャ電極体1の破損の防
止と異物の付着の防止が可能になり、優れた画像品質と
安定した画像形成が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、プ
ロッタ、ファクシミリなどに利用し得る画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の1つとして、複数
の小さな孔(以下、アパチャと称する)を有したアパチ
ャ電極体に画像信号による駆動信号を印加することによ
り、トナー粒子のアパチャ通過を制御し、通過したトナ
ー粒子により印字用紙等の画像記録媒体上に画像を得る
画像形成装置が、特開平6−155798号公報等にお
いて開示されている。
【0003】このような画像形成装置は、図12に示す
ように、アパチャ電極体101を挟んで、トナー担持ロ
ーラ114と画像記録媒体120とを対向させ、さら
に、画像記録媒体120の背面に背面電極ローラ122
を設けた構成となっている。また、この画像形成装置1
00では、アパチャ電極体101は、図13に示すよう
に、厚さ25μポリイミド製の絶縁シート102に直径
100μmの複数のアパチャ106が、アパチャ電極体
101の長手方向に一列に形成され、当該アパチャ10
6の周囲に厚さ1μm、幅20μmの銅箔からなる制御
電極104が各々形成されている。このアパチャ電極体
101は、図12に示すように、制御電極104が設け
られている面を画像記録媒体120に対向して配置され
ている。この画像形成装置100では、制御電極104
に制御電圧印加回路108から画像信号に応じた制御電
圧を印加して、トナー担持ローラ114が担持するトナ
ー116の飛翔を制御し、画像記録媒体120上に画像
を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の画像形成装置では、画像記録媒体120
がアパチャ電極体101に1mm以下の間隔で近接して
対向しているために、画像記録媒体120の後端部等が
アパチャ電極体101に接触することがあった。この接
触が生じると、その衝撃により僅か25μmの厚さしか
ないアパチャ電極体101に傷を生じ、アパチャ電極体
101を破壊してしまう原因にもなっていた。
【0005】また、アパチャ電極体101の傷は、画像
の欠陥の原因となり画像形成装置としては致命的なダメ
ージとなっていた。
【0006】さらに、アパチャ電極体101上に設けら
れている制御電極104に紙粉が付着する場合があり、
この場合には、画像品質が劣化する原因になっていた。
【0007】また、制御電極104に画像記録媒体12
0が接触することがあり、制御電極104を破損するこ
ともあった。
【0008】さらに、アパチャ電極体101に配置され
ている制御電極104は、僅か1μmの厚みの銅箔で構
成されているために、銅箔の酸化や汚染等により、制御
電極104が断線したり、制御電極104間に導電性異
物が付着し短絡の原因ともなっていた。
【0009】請求項1乃至請求項4にかかる発明は、上
述した問題点を解決するためになされたものであり、優
れた画像品質と安定した画像形成が可能な画像形成装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1の発明の画像形成装置は、複数の開口部が形
成され各開口部がそれぞれ制御電極を有する電極アレー
と、前記電極アレーの開口部にトナーを供給するトナー
供給手段と、前記電極アレーに対して前記トナー供給手
段と反対側に配置された画像記録媒体と、前記電極アレ
ーの各制御電極を独立して制御することにより、トナー
を前記トナー供給手段から電極アレーの開口部を貫通し
て前記画像記録媒体上に選択的に飛翔させる制御電極駆
動手段と、前記電極アレーの制御電極側の表面に設けら
れた保護層とを備えている。
【0011】また、請求項2の発明の画像形成装置で
は、請求項1の発明の画像形成装置の構成に加え、前記
保護層は電極アレーの制御電極側の表面全体に設けられ
ている。
【0012】さらに、請求項3の発明の画像形成装置で
は、前記保護層は樹脂から構成されている。
【0013】また、請求項4の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至請求項3の発明の画像形成装置の有する手
段に加え、電極アレーに対し前記トナー供給手段と反対
側に配置された背面電極を設けている。
【0014】
【作用】上記の構成を有する請求項1の発明の画像形成
装置では、トナー供給手段は電極アレーの開口部に向け
てトナーを供給する。ここで、制御電極駆動手段により
画像形成部分に対応した制御電極に選択的に電圧が印加
されるので、前記トナー供給手段が搬送してきたトナー
が、選択的に電極アレーの開口部を通過して画像記録媒
体上に画像を形成する。このとき、前記電極アレーの制
御電極側の表面には保護層を設けているので、制御電極
や電極アレーに直接画像記録媒体が接触することがな
く、制御電極や電極アレーの傷や破損を防止することが
できる。また、この保護層により制御電極に異物が付着
することも防止できる。従って、画像品質に優れ、安定
した画像形成を行うことができる。
【0015】また、請求項2の発明の画像形成装置で
は、上記の作用に加え、電極アレーの制御電極側の表面
全体に設けた保護層により、電極アレーの強度が増加
し、電極アレーの傷付きの防止や破損防止が可能とな
り、また、電極アレー表面への異物の付着防止が可能と
なる。
【0016】さらに、請求項3の発明の画像形成装置で
は、上記の保護層を樹脂で構成しているので、電極アレ
ーに保護層を形成することが容易且つ安価になる。
【0017】また、請求項4の発明の画像形成装置は、
背面電極を有するタイプの画像形成装置であるが、この
タイプの画像形成装置は、背面電極を画像記録媒体の背
面に設けているためにより画像が鮮明となるが、この場
合でも上記の請求項1乃至請求項3にかかる発明と同様
の作用を生じることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、上記の請求項1乃至請求項4に係る発
明を具体化した一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
【0019】先ず、図1を参照して画像形成装置50に
ついて説明する。
【0020】本発明の一実施例である画像形成装置50
は、その下部にトナー供給装置10が設けられ、トナー
供給装置10の上部には、トナー流の制御を行うアパチ
ャ電極体1が設けられている。このアパチャ電極体1の
上方には、当該アパチャ電極体1と1mmの間隔を保持
して背面電極ローラ22が配設されている。前記アパチ
ャ電極1と背面電極ローラ22の間隙には、トナーによ
り画像が形成される画像記録媒体20が矢印C方向に挿
入搬送される。前記背面電極ローラ22の矢印D方向へ
の回動によって搬送される画像記録媒体20の搬送方向
上には、画像を画像記録媒体20に定着させる定着装置
26が配設されている。
【0021】次に、上記画像形成装置50の各部の詳細
を図面を参照して説明する。
【0022】前記トナー供給装置10には図1に示すよ
うに、トナー供給装置10全体のハウジングを兼ねるト
ナーケース11が設けられ、そのトナーケース11内に
は、トナー16が蓄えられており、また、トナー16を
担持して前記アパチャ電極体1に搬送する円筒形のトナ
ー担持ローラ14が矢印B方向に回動可能にトナーケー
ス11内に支持されている。図1においてトナー担持ロ
ーラ14の左斜め下方部には、トナーケース11に蓄え
らているトナー16を前記トナー担持ローラ14に給送
する円筒形の供給ローラ12が設けられ、供給ローラ1
2とトナー担持ローラ14とは、互いに平行に配設さ
れ、その円筒面の母線を接している。
【0023】また、トナーケース11内において前記供
給ローラ12の上方には、トナー担持ローラ14により
担持されるトナー16の量をトナー担持ローラ14のロ
ーラ面上で均一になるように調整するとともに、そのト
ナー16を均一に帯電させるためのトナー層規制ブレー
ド18が設けられ、当該トナー層規制ブレード18はト
ナー担持ローラ14にその一端を圧接されている。
【0024】次に、アパチャ電極体1について図面を参
照して説明する。
【0025】前記アパチャ電極体1は、図2に示すよう
に厚さ25μmのポリイミド製の絶縁シート2から構成
され、その絶縁シート2には、一辺が60μmの四角形
をした複数のアパチャ6がアパチャ電極体1の長手方向
に一列に形成されている。また、そのアパチャ6の周囲
には、厚さ8μmの銅箔からなる制御電極4が各アパチ
ャ6毎に形成されている。
【0026】ここで、アパチャ6は必ずしも図2に示す
ように四角形に限られるものではなく、例えば、図3及
び図4に示すように、直径60μmの円形でもよく、そ
の他、楕円形、三角形、平行四辺形等の形状のものでも
よい。尚、図3に示すアパチャ電極体1は、ポリイミド
製の絶縁シート2上に制御電極4を設け、その制御電極
4をカバーするように保護層5を形成しており、さら
に、絶縁シート2の下面にはトナー担持ローラ14と接
する摺動層7が設けられている。この摺動層7は、トナ
ー担持ローラ14に担持されるトナー16の滑りを良く
し、また、アパチャ電極体1の帯電防止を目的として設
けられているものであり、その材質は、ポリイミドにシ
リカ等を混合したものである。
【0027】次いで、前記アパチャ電極体1の保護層5
について説明する。
【0028】図2に示すように、絶縁シート2上には、
制御電極4が配設されているが、さらに、その上層に保
護層5が一面に設けられている。この保護層5の形成方
法としては、絶縁シート2上にアパチャ6と制御電極4
を各々形成した後に、保護層5を塗布または蒸着等して
形成するコーティング膜形成法や、絶縁シート2と同一
の形状に形成したシートを接着するシート接着法等があ
る。
【0029】保護層5に用いる材料としては、有機材
料、無機材料どれでも可能であるが、制御電極4を覆う
ため、制御電極4間の短絡を防止する必要があるので、
絶縁性が確保できる材質が望ましい。また、保護層5に
用いる有機材料としては、ほぼ全ての樹脂が使用でき、
具体的には、ポリイミド、ポリアミド、シリコン樹脂、
ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、テフロ
ン樹脂、アクリル、ウレタン、ポリサルフォン等が利用
できる。
【0030】特に、保護層5にポリイミドを用いれば、
絶縁シート2がポリイミドで構成されているため、同一
の材料となり、熱膨張率が同一であるので、アパチャ電
極体1が温度変化をしても変形する可能性が少ない。ま
た、保護層5にポリエステルを用いれば、保護層5を形
成するときに、液体状であり塗布しやすく、また、価格
も安価であるという特徴がある。さらに、保護層5にシ
リコン樹脂を用いれば、シリコン樹脂は表面に異物が付
着しにくい特徴があるので、異物の付着防止に有効であ
る。また、保護層5にアクリルを用いれば、液体状であ
り塗布しやすいという特徴がある。さらに、保護層5に
エポキシ樹脂を用いれば、エポキシ樹脂は硬度が高く、
強硬な膜を形成することが可能になる。また、保護層5
にテフロン樹脂を用いれば、テフロン樹脂は表面がなめ
らかであり異物が付着しにくいという特徴がある。
【0031】次に、前記アパチャ電極体1のアパチャ6
とトナー担持ローラ14との位置関係の詳細を説明する
と、図5に示すように、各アパチャ6は各々の中心線3
0がトナー担持ローラ14の周面の最上部分と、トナー
担持ローラ14の中心軸32とを通過するように配置さ
れている。これによれば、各アパチャ6は、トナー担持
ローラ14の周面の最上部分を基準として、左右に均等
に配置されることにより、各アパチャ6を通過するトナ
ー16の分布をアパチャ内の全域で均一にすることがで
きる。また、アパチャ6の壁面とトナー16の飛翔方向
とが平行であるため、安定してトナーを飛翔させること
ができる。
【0032】さらに、アパチャ電極体1自体は、図5に
示すようにトナー担持ローラ14に対して、アパチャ6
を中心として左右に同じ角度だけたわむように圧接され
ている。これにより、アパチャ電極体1とトナー担持ロ
ーラ14との接触面積を大きくすることができるととも
に、アパチャ6の下部周辺を左右均一に圧接することが
できるため、トナーの濃度むらが発生することを極力抑
えることができる。
【0033】次に、各電極の制御装置について説明す
る。図1に示すように、前記制御電極4とトナー担持ロ
ーラ14の間には、制御電圧印加回路8が接続されてい
る。この制御電圧印加回路8は、図示しない画像信号受
信手段から送られてくる画像信号に基いて制御電極4に
対して−30V、もしくは+30Vの電圧を印加するよ
うに構成されている。尚、図示しない画像信号受信手段
は、外部のコンピュータや画像読取装置や画像通信装置
等に接続されいる。
【0034】さらに、前記背面電極ローラ22とトナー
担持ローラ14との間には直流電源24が接続されてお
り、この直流電源24は前記背面電極ローラ22に対し
て+1kVの電圧を印加し得るようになっている。
【0035】次に、上述のように構成される画像形成装
置の動作を説明する。
【0036】まず始めに、トナーの供給動作について図
1を参照して説明する。
【0037】供給ローラ12の矢印A方向への回動によ
り、トナーケース11内に蓄えられているトナー16は
トナー担持ローラ14に向けて搬送される。そして、搬
送されてきたトナー16はトナー担持ローラ14に擦り
つけられ、マイナスに帯電してトナー担持ローラ14上
に担持される。トナー担持ローラ14に担持されたトナ
ー16は、トナー担持ローラ14の矢印B方向への回動
とともにトナー担持ローラ16の円筒形のローラ面に担
持されたまま搬送され、トナー層規制ブレード18によ
って薄層化されるとともに帯電を均一化された後、トナ
ー担持ローラ14の矢印B方向への回動によってアパチ
ャ電極体1に向けて搬送される。そして、トナー担持ロ
ーラ14上のトナーはアパチャ電極体1の絶縁シート2
に擦られつつアパチャ6の下に供給される。
【0038】次に画像の形成動作について図1及び図2
を参照して説明する。
【0039】図示しない画像信号受信手段から送られて
来る画像信号に応じて、制御電圧印加回路8は、その画
像部分に対応する制御電極4に+30Vの電圧を印加す
る。その結果、電圧が印加された制御電極4内のアパチ
ャ6には、制御電極4とトナー担持ローラ14の間の電
位差により、制御電極4よりトナー担持ローラ14に向
かう電気力線が形成される。それにより、マイナスに帯
電されたトナーは電位の高い方向に静電力を受け、トナ
ー担持ローラ14上からアパチャ6を通過して制御電極
4側に引き出される。引き出されたトナー16は、直流
電源24が背面電極22に印加している+1kVの電圧
によって画像記録媒体20とアパチャ電極体1との間に
形成される電界により、画像記録媒体20に向かって飛
翔し、画像記録媒体20上に堆積して画素を形成する。
【0040】また、非画像部分に対応する制御電極4に
は、制御電圧印加回路8から−30Vの電圧が印加され
る。その結果、トナー担持ローラ14と制御電極4との
間には電界が形成されないことにより、トナー担持ロー
ラ14上のトナー16は静電力を受けないためアパチャ
6を通過しない。従って、像記録媒体20上の当該制御
電極4に対向する部分には、画素が形成されない。
【0041】ここで、画像記録媒体20は、その面上に
トナー16により1列の画素が形成されると、次に、図
示しない搬送手段により、アパチャ6列と垂直の方向に
1画素分搬送される。そして、上記の画像形成のプロセ
スを繰り返すことにより画像記録媒体20の全面にトナ
ー像が形成される。その後、形成されたトナー像は、図
示しない搬送装置によって定着装置26に搬送され、定
着装置26によって画像記録媒体20上に定着される。
尚、定着装置26は、加熱定着方式や圧力定着方式のい
ずれのタイプのものでもよい。
【0042】尚、上述したプロセスの繰り返しにより、
画像記録媒体20上に画像が記録されるのであるが、こ
の画像形成動作が円滑に行われるためには、アパチャ電
極体1が異常無く機能することが必要である。本実施例
の画像形成装置50では、アパチャ電極体1上の制御電
極4が設けられている面、即ち、画像記録媒体に対向し
た面に保護層5が設けられている。従って、画像記録媒
体20の搬送時に画像記録媒体20が撓んでアパチャ電
極体1に接触したり、また、画像記録媒体20の後端部
分が図示しない搬送手段から外れてアパチャ電極体1に
接触しても、制御電極4やアパチャ電極体1は傷がつい
たり、破損したりすることがない。
【0043】また、保護層5を設けることにより、アパ
チャ電極体1への異物の付着防止も可能となる。特に、
シリコン樹脂やテフロン樹脂を用いることにより、異物
の付着防止に顕著な効果を生じることができる。
【0044】さらに、高湿度時に制御電極間の絶縁抵抗
が低下することがあるが、保護層5を設けることによ
り、高湿度時に絶縁抵抗の低下防止が可能となる。
【0045】従って、本実施例の画像形成装置50にお
いては、保護層5を設けることによりアパチャ電極体1
に発生する種々の問題を防止でき、高画質で安定した画
像形成が可能となる。
【0046】また、本実施例の画像形成装置50では、
アパチャ電極体1の絶縁性シート2はトナー担持ローラ
14側に向けられているので、トナー供給系の不具合で
トナー担持ローラ14上にトナー16が存在しない場合
でも、制御電極4とトナー担持ローラ14が接触して電
気的に短絡し、制御電圧印加回路8を壊すことはない。
【0047】尚、本発明は、以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の変更を加えることが可能である。
【0048】例えば、上記実施例では非画像部分に対応
するアパチャ部分の制御電極の制御電圧を−30Vとし
たが、これはゼロ電圧であっても良い。この場合、より
低電圧駆動が可能となる。
【0049】本実施例では、アパチャ電極体1の表面全
体に保護層を形成した。しかし図6及び図7に示すよう
に、保護層5は制御電極4の上方の保護層5を斜めに削
ったテーパ形状にしても良い。これにより制御電極4の
制御電圧に対して、画像記録媒体20上の画像のコント
ラストが向上する効果がある。
【0050】また、図8及び図9に示すように制御電極
4上のみに保護層を配置しても良い。これにより、保護
層形成工程の低コスト化等に寄与することができる。
【0051】さらに、図10及び図11に示すように制
御電極4上を避けてアパチャ電極体1の表面に保護層を
形成してもよい。このようにしても、画像記録媒体20
が制御電極4に接触することを防止でき、且つアパチャ
電極体1の強度を増加することができる。
【0052】また、上記実施例においては、トナー流制
御手段としてアパチャ電極体を用いたが、例えば、米国
特許第5036341号の明細書に記載されるような編
目状の電極体を用いることも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の発明の画像形成装置は、電極アレーの制御電
極側の表面上に保護層が設けられているため、制御電極
や電極アレーの表面に直接画像記録媒体が接触したり、
異物が付着することがない。従って、制御電極や電極ア
レーの傷の発生や破損を防止することができるので、画
像品質に優れ、安定した画像形成が可能な画像形成装置
が実現できる。
【0054】また、請求項2の発明の画像形成装置で
は、上記の効果に加え、電極アレーの制御電極側の表面
全体に設けた保護層により、電極アレーの強度が増加
し、電極アレーの破損防止と異物の表面への付着防止が
より確実となる。
【0055】さらに、請求項3の発明の画像形成装置で
は、上記の保護層を樹脂で構成しているので、電極アレ
ーに保護層を形成することが容易且つ安価になる。
【0056】また、請求項4の発明の画像形成装置は、
背面電極を有するタイプの画像形成装置であるが、この
タイプの画像形成装置は、背面電極を画像記録媒体の背
面に設けているために画像がより鮮明となるが、この場
合でも上記の請求項1乃至請求項3にかかる発明と同様
の効果を生じることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である画像形成装置の構成を
示した正面図である。
【図2】本発明の1実施例である画像形成装置に用いら
れるアパチャ電極体の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例である画像形成装置に用い
られるアパチャ電極体の平面図である。
【図4】図3に示すアパチャ電極体の平面図のA−A’
線における断面図である。
【図5】本発明の1実施例である画像形成装置に用いら
れるアパチャ電極体とトナー担持ローラとの一関係を示
す正面図である。
【図6】本発明の他の実施例である画像形成装置に用い
られるアパチャ電極体の平面図である。
【図7】図6に示すアパチャ電極体の平面図のA−A’
線における断面図である。
【図8】本発明の他の実施例である画像形成装置に用い
られるアパチャ電極体の平面図である。
【図9】図8に示すアパチャ電極体の平面図のA−A’
線における断面図である。
【図10】本発明の他の実施例である画像形成装置に用
いられるアパチャ電極体の平面図である。
【図11】図10に示すアパチャ電極体の平面図のA−
A’線における断面図である。
【図12】従来の画像形成装置の構成を示す正面図であ
る。
【図13】従来の画像形成装置のアパチャ電極体の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アパチャ電極体 2 絶縁性シート 4 制御電極 5 保護層 6 アパチャ 7 摺動層 8 制御電圧印加回路 14 トナー担持ローラ 22 背面電極ローラ 24 直流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の開口部が形成され、各開口部がそ
    れぞれ制御電極を有する電極アレーと、 前記電極アレーの開口部にトナーを供給するトナー供給
    手段と、 前記電極アレーに対して前記トナー供給手段と反対側に
    配置された画像記録媒体と、 前記電極アレーの各制御電極を独立して制御することに
    より、前記トナーを前記トナー供給手段から電極アレー
    の開口部を貫通して前記画像記録媒体上に選択的に飛翔
    させる制御電極駆動手段と、 前記電極アレーの制御電極側の表面に設けられた保護層
    とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記保護層は、前記電極アレーの表面全
    体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記保護層は、樹脂から構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電極アレーに対し前記トナー供給手
    段と反対側に配置された背面電極を有することを特徴と
    する請求項1または請求項2または請求項3に記載の画
    像形成装置。
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