JPH09141716A - 成形機の安全装置 - Google Patents

成形機の安全装置

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JPH09141716A
JPH09141716A JP30456895A JP30456895A JPH09141716A JP H09141716 A JPH09141716 A JP H09141716A JP 30456895 A JP30456895 A JP 30456895A JP 30456895 A JP30456895 A JP 30456895A JP H09141716 A JPH09141716 A JP H09141716A
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JP
Japan
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safety door
wire cable
safety
stopper body
molding machine
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JP30456895A
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English (en)
Inventor
Hideya Takenobu
秀也 武信
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の簡素化とコストダウンが達成できる機
械的な安全装置(メカニカルロック装置)を実現するこ
と。 【解決手段】 安全ドアの裏面に設けられた引っ掛け係
止用の突起と、安全ドアを閉じた際に上記突起にその一
端側を引っ掛けられることにより引っ張られるワイヤケ
ーブルと、該ワイヤケーブルの他端に結合され、型開閉
メカニズムの固定部に回動可能に保持されたストッパ体
と、該ストッパ体が係合可能な係止部をもち、型開閉メ
カニズムの可動部と一体に結合されたロック用部材と、
ストッパ体およびワイヤケーブルにロック方向の偏倚習
性を付与するバネとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機やダイ
カストマシン等の成形機の安全装置に係り、特に、安全
ドアを開放した際には型開閉メカニズムを動作不能状態
におくようにする成形機の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機等においては、安全ドアを開
放した際には、作業員(オペレータ)が手等を挾まれる
ことがないように、型開閉メカニズムを動作不能状態に
おくようになっており、最近のマシン(射出成形機)に
おいては、より安全性を高めるため、次のように3重に
セイフティ対策が施されている。すなわち、安全ドア
の開放を検知するリミットスイッチ等のセンサを設け
て、安全ドアが開放されると、電気的に型開閉メカニズ
ムの駆動回路系を停止させる安全装置と、安全ドアの
開閉に連動するカム等で開閉制御されるドア弁を設け
て、安全ドアが開放されると、油圧的に型開閉メカニズ
ムの型締め用油圧シリンダを停止させる(少なくとも型
締め用油圧シリンダの型締め側の圧油供給を停止させ
る)安全装置と、安全ドアの開閉に連動するメカニカ
ルロック機構を設けて、安全ドアが開放されると、機械
的に型開閉メカニズムの可動部をロックする安全装置と
が、備えられている。
【0003】上記したの機械的な安全装置(メカニカ
ルロック装置)としては種々のものがあるが、ワイヤケ
ーブルを用いた機械的な安全装置の従来技術としては、
実公平7−36736号公報に記載のものが挙げられ
る。この先願公報に開示された安全装置においては、操
作側安全ドアと反操作側安全ドアの端面にそれぞれ当接
して従動する2つのカムと、該2つのカムを連結したロ
ッドと、該ロッドによって揺動される揺動部材とからな
るカム機構を設けて、カム機構の揺動部材によってワイ
ヤケーブルを駆動して、ワイヤケーブルの端部に連結し
たシャッタをメカニカルストッパ用ロッドに係合・ロッ
クさせることによって、型開閉メカニズムの可動部を不
動状態にロックするように、構成されている。あるい
は、安全ドアの開放に伴い作動するカムによってワイヤ
ケーブルを駆動して、ワイヤケーブルの端部に連結した
シャッタをメカニカルストッパ用ロッドに係合・ロック
させることによって、型開閉メカニズムの可動部を不動
状態にロックするように、構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した先願公報によ
る従来技術のうち、安全ドアの開放に伴い作動するカム
によってワイヤケーブルを駆動するようにした手法をと
ると、機械的な安全装置(メカニカルロック装置)の構
成が簡素化できる。しかしながら、安全ドアのスライド
する動きを、回動するカムを介してワイヤケーブルに伝
えるようにしているため伝達効率が悪く、安全ドアのス
トロークと対応する量だけワイヤケーブルを駆動するた
めには、カムの回動中心からカムのワイヤケーブル結合
部までの距離を大きく設定しなければならず、このため
カムが大型化し、スペースファクターを損ねて他の部材
の配置の自由度を阻害する。
【0005】また、安全ドアの開放に伴い作動するカム
を設けているので、このカムの分だけ部品点数が増し、
コストダウンを阻害する要因となる。
【0006】さらにまた、先願公報による従来技術で
は、ワイヤケーブルの長さや配置を最適化することへの
配慮がなされておらず、したがって、ワイヤケーブルに
よってスペースファクターが損なわれて、他の部材の配
置の自由度を阻害する要因となりやすい。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、構成の簡素化とコストダウン
が達成できる機械的な安全装置(メカニカルロック装
置)を実現することにある。また、本発明の目的とする
ところは、安全装置で用いるワイヤケーブルの長さや配
置を最適化することにある。また、本発明の目的とする
ところは、安全ドアのストロークと対応する量だけワイ
ヤケーブルを駆動可能とし、伝達効率を向上させること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、安全ドアを開放した際には、型開閉メカ
ニズムを動作不能状態におくようにした成形機の安全装
置において、上記安全ドアの裏面に設けられた引っ掛け
係止用の突起と、上記安全ドアを閉じた際に、上記突起
にその一端側を引っ掛けられることにより、引っ張られ
るワイヤケーブルと、該ワイヤケーブルの他端に結合さ
れ、上記型開閉メカニズムの固定部に回動可能に保持さ
れたストッパ体と、該ストッパ体が係合可能な係止部を
もち、上記型開閉メカニズムの可動部と一体に結合され
たロック用部材と、上記ストッパ体および上記ワイヤケ
ーブルにロック方向の偏倚習性を付与するバネとを具備
し、上記安全ドアが閉じられた際には、上記突起によっ
て上記ワイヤケーブルの一端側を引っ掛けて上記バネに
抗してワイヤケーブル引っ張り、これによって上記スト
ッパ体を非ロック位置に位置付け、上記安全ドアが開け
られた際には、上記突起による上記ワイヤケーブルの一
端側の引っ掛け係止が解除されることにより、上記バネ
の力で上記ストッパ体を、上記ロック用部材の係止部に
係合・ロックさせるように、構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。まず、本発明の実施の第1形態例(以下、本第1
例と称す)を、図1〜図8を用いて説明する。図8は本
第1例に係る射出成形機の全体外観を示す正面図であ
り、同図において、1はマシンベース、2はマシンベー
ス1の右上側に配設された射出系メカニズム部、3はマ
シンベース1の左上側に配設された型開閉系メカニズム
部である。
【0010】図示していないが、型開閉系メカニズム部
3には、公知のように、型締め(型開閉)駆動源たる型
締め油圧シリンダ、この型締め油圧シリンダを搭載し、
成形運転時には固定位置を保持される支持プレート(テ
ールストック)、固定側金型を搭載した固定ダイプレー
ト、可動側金型を搭載し、支持プレートと固定ダイプレ
ートとの間に位置する可動ダイプレート、型締め油圧シ
リンダの駆動力を可動ダイプレートに伝えて、可動側金
型を固定側金型に接離させるためのトグルリンク機構等
々を備えている。
【0011】図8に示すように、型開閉系メカニズム部
3は安全のためケーシング4によって覆われており、ケ
ーシング4にはスライド可能な安全ドア5が設けられて
いる。図示していないが、安全ドア5はその上下に配設
されたガイドレールに沿ってスライドできるようになっ
ており、安全ドア5を開放すると(図8の閉塞位置から
左方へスライドすると)、電気的に型開閉メカニズムの
駆動回路系を停止させ、また、油圧的に型締め用油圧シ
リンダを停止させ、また、メカニカルロック機構により
機械的に型開閉メカニズムの可動部をロックするように
構成されている。
【0012】図1は、本第1例に係る型開閉メカニズム
の機械的な安全装置の構成を示す簡略化した要部斜視
図、図2は、本第1例に係る型開閉メカニズムの機械的
な安全装置の構成を示す簡略化した要部正面図である。
図1,2において、6は図示せぬ型締め油圧シリンダを
搭載した支持プレート(テールストック)、7は図示せ
ぬ可動側金型を搭載した可動ダイプレート、8は型締め
油圧シリンダのピストンロッド9の先端に取り付けられ
たクロスヘッドであり、このクロスヘッド8によって駆
動される図示せぬトグルリンク機構を介して、可動ダイ
プレート7が前後進駆動されるようになっている。
【0013】10はロック用バー体で、その一端をクロ
スヘッド8に固着されてクロスヘッド8と一体となって
前後進するようになっている。11はロック用バー体1
0を係合・ロック可能なストッパ体で、支持プレート6
の左側面に、支軸12を回動中心として回動可能に保持
されている。13はストッパ体11にロック方向(図1
において時計回り方向)の回動偏倚習性を付与するバネ
(引っ張りバネ)である。
【0014】図3は、ストッパ体11の近傍を示す説明
図であり、安全ドア5が開けられると、ストッパ体11
は同図で実線で示した位置をとって、ロック用バー体1
0を係合・ロックし、また、安全ドア5が閉じられる
と、ストッパ体11は同図で2点鎖線で示した位置をと
って、ロック用バー体10をアンロック状態におくよう
になっている。
【0015】図4は、ロック用バー体10にストッパ体
11が係合した状態の要部断面図である。同図に示すよ
うに、ロック用バー体10は複数の係合部10aが形成
されたラック状のものとされ、クロスヘッド8の位置の
如何(すなわち、可動ダイプレート7の位置の如何)を
問わず、安全ドア5が開けられた際には、ストッパ体1
1が複数の係合部10aのうちの何れかに嵌まり込み、
これによってロック用バー体10(すなわち、クロスヘ
ッド8や可動ダイプレート7等の型開閉メカニズムの可
動部)を移動不能な状態におくようになっている。
【0016】前記図1,2において、14はワイヤケー
ブルで、その一方端にはワイヤ端末処理金具15(図
5,6参照)が取り付けられ、その他方端はストッパ体
11に結合されている。本発明の各実施の形態例におい
ては、ワイヤケーブル14はその両端を除いてカバーチ
ューブ体16で覆われており、ワイヤケーブル14はカ
バーチューブ体16内を進退可能であるようになってい
る。本第1例においては、カバーチューブ体16の中途
部分は、適宜の数の案内部材17で保持されていて、ワ
イヤケーブル14の上記一方端は、安全ドア5の裏面の
左下部分へ導かれている。そして、安全ドア5の裏面の
左下隅には、引っ掛け部材18が取り付けられている。
【0017】図5は安全ドア5の要部平面図、図6は安
全ドア5の裏面側の斜視図であり、図5,6に示すよう
に、安全ドア5の裏面左下隅に設けた引っ掛け部材18
の2又部を、ワイヤケーブル14の一方端が挿通するよ
うになっており、図5,6に示した安全ドア5の開放状
態においては、引っ掛け部材18とワイヤケーブル14
の一方端に取り付けたワイヤ端末処理金具15とは離間
している。そして、この状態から安全ドア5を図5,6
の矢印A方向にスライドさせて、安全ドア5を閉じる
と、安全ドア5の引っ掛け部材18がワイヤ端末処理金
具15を引っ掛けて、ワイヤケーブル14を引っ張り、
これによって前記したバネ13のバネ力に抗して、スト
ッパ体11を図1,3で反時計回り方向に回動させ、ス
トッパ体11をロック用バー体10の係合部10aから
離脱させるようになっている。
【0018】図7は、ストッパ体11とワイヤケーブル
14との結合関係を示す図である。同図において、11
aはストッパ体11に形成した穴、11bはストッパ体
11と一体化された止め板、41は穴11a内に収納さ
れた圧縮バネ、42はワイヤケーブル14の端部に取り
付けたワイヤ端末処理金具、43は圧縮バネ41とワイ
ヤ端末処理金具42との間に介装されたバネ受け金具で
ある。
【0019】上記の圧縮バネ41は、ストッパ体11に
ロック方向の回動偏倚習性を付与する前記バネ13の力
よりも格段にバネ力の強いものとなっており、通常は、
圧縮バネ41の力によって、ワイヤ端末処理金具42と
密接したバネ受け金具43が止め板11bに弾接するよ
うになっている。図7の(a)はこの通常時の状態を示
しており、異常のない通常の状態では、圧縮バネ41の
強力なバネ力により、ストッパ体11とワイヤケーブル
14とは見掛け上、一体に結合されたようにふるまう。
すなわち、ストッパ体11はワイヤケーブル14と一体
化された状態で回動する。
【0020】上述した説明から概ね明らかであるが、本
第1例の動作を次に説明する。前記したように、ストッ
パ体11はバネ13によってロック方向への回動偏倚習
性を付与され、これによって、ストッパ体11にその端
部を結合されたワイヤケーブル14もロック方向への偏
倚習性を付与されているが、安全ドア5が閉じられた状
態では、安全ドア5の引っ掛け部材18がワイヤ端末処
理金具15を引っ掛けて、ワイヤケーブル14をバネ1
3の力に抗して引っ張り、これにより、ストッパ体11
をロック用バー体10の係合部10aから離脱させた状
態を維持している。したがって、クロスヘッド8は型締
め用油圧シリンダの駆動力によって前後進でき、型開閉
動作が可能な状態におかれる。このとき、安全ドア5が
バネ13の力や振動等で開放方向に移動しないように、
安全ドア5は、マグネットチャッキングや適宜の簡易な
節度機構(バネを用いた位置決め)等の手段によって、
閉塞位置を保持できるようにしておくことが好ましい
(これは、以下の実施の各形態例においても同様であ
る)。
【0021】安全ドア5を作業員(オペレータ)が開放
すると、安全ドア5の引っ掛け部材18によるワイヤ端
末処理金具15の引っ掛け係止(拘束)が解除され、こ
れによって、ストッパ体11がバネ13の力でロック方
向へ回動し、ストッパ体11がロック用バー体10の係
合部10aに嵌まり込んで、ロック用バー体10を係合
・ロックする。したがって、ロック用バー体10と一体
のクロスヘッド8はその動きを禁止されて、型開閉メカ
ニズムは不動状態におかれる。
【0022】開放状態にある安全ドア5を閉じると、先
とは逆に、安全ドア5の引っ掛け部材18がワイヤ端末
処理金具15を引っ掛けて、ワイヤケーブル14をバネ
13の力に抗して引っ張り、これにより、ストッパ体1
1をロック用バー体10から離脱させる。
【0023】ところで、上記した安全ドア5の閉じ動作
時に、ストッパ体11が支持プレート6とロック用バー
体10の係止部10aとの間に挾み込まれ、安全ドア5
を閉めた際に、ワイヤケーブル14によってストッパ体
11を回動させることができず、ストッパ体11をアン
ロック位置に移行させることができない場合も、非常に
まれではあるが想定される。このような場合には、安全
ドア5を閉じると、前記の強力なバネ力の圧縮バネ41
に抗してワイヤケーブル14が引っ張られ、これによっ
て、図7の(b)に示すように、圧縮バネ41を圧縮さ
せてワイヤケーブル14のみが移動して、安全ドア5を
閉塞位置に移行させることができるようになっている。
なお、この際には、安全ドア5が閉じているにもかかわ
らず、ストッパ体11がロック位置にあることを、図示
せぬ適宜センサの情報によりマシンのコントローラが検
出して、アラームブザーと異常メッセージを出力するよ
うになっている。
【0024】斯様な構成をとる本第1例においては、安
全ドアのスライド動作によって直接ワイヤケーブルを駆
動するようにしているので、安全ドアのストロークと対
応する量だけワイヤケーブルを駆動できて伝達効率が高
まり、また、カム等の部品を排することができるので、
部品点数が削減されコストダウンを図ることが可能とな
る。また、安全ドアの左端(開放スライド方向前端側)
に引っ掛け部材(引っ掛け用の突起)を設けているの
で、ワイヤケーブルの長さを短くでき、しかもワイヤケ
ーブルの配置や案内部材をシンプルで、スペースファク
ターの良いものにすることができる。
【0025】次に、本発明の実施の第2形態例(以下、
本第2例と称す)を、図9〜図11を用いて説明する。
図9は、本第2例に係る型開閉メカニズムの機械的な安
全装置を示す簡略化した要部斜視図であり、同図におい
て、前記実施の形態例と均等な構成要素には同一符号を
付し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0026】図9において、21は安全ドア5を案内す
るための上部ガイドレールで、図示を省略してある下部
ガイドレールと共に、安全ドア5のスライド走行路に沿
って配設されており、上部ガイドレール21および下部
ガイドレールに、安全ドア5の上下に軸支されたローラ
部材が係合するようになっている。22は上部ガイドレ
ール21に取り付けられた案内部材で、ワイヤケーブル
14のカバーチューブ体16を保持するようになってい
る。また、23は安全ドア5の裏面左上隅に設けた引っ
掛け部材で、ワイヤケーブル14の一端側を引っ掛け係
止可能なようになっている。
【0027】図10は、上部ガイドレール21の要部近
傍の構成を示す説明図で、同図において、24はワイヤ
ケーブル14の一方端に取り付けたワイヤ端末処理金
具、25は上部ガイドレール21に固定された戻り止め
部材で、カバーチューブ体16の端部を固定していると
ともに、安全ドア5を開放した際にワイヤ端末処理金具
24が係合可能なようになっている。なお図9におい
て、26は上部ガイドレール21上を輪転する安全ドア
5のローラ部材である。
【0028】図11は、安全ドア5の裏面左上隅に設け
た引っ掛け部材23を示す説明図で、同図に示すよう
に、引っ掛け部材23の切欠き部23aをカバーチュー
ブ体16の一方端が挿通するようになっており、図9に
示した安全ドア5の開放状態においては、引っ掛け部材
23と、戻り止め部材25およびワイヤケーブル14の
一方端のワイヤ端末処理金具24とは離間している。ま
た、引っ掛け部材23の切欠き部23aは、戻り止め部
材25を通過可能な大きさに形成されており、切欠き部
23aの両側の突起部23bには、幅広のワイヤ端末処
理金具24が係止可能となっている。
【0029】本第2例においては、安全ドア5を開放し
た状態から、安全ドア5を図10の矢印A方向にスライ
ドさせて、安全ドア5を閉じると、安全ドア5の引っ掛
け部材23が、戻り止め部材25を通過した後ワイヤ端
末処理金具24を引っ掛けて、ワイヤケーブル14を引
っ張るようになっている。なお、これ以外の本第2例の
動作は、前記実施の第1形態例と同様のものであり、そ
の説明は割愛する。
【0030】斯様な構成をとる本第2例においても、前
記実施の第1形態例と同様の効果を奏す。さらに本第2
例においては、安全ドアのための上部ガイドレールを、
ワイヤーケーブルのカバーチューブ体の中間部分の懸下
・保持と、カバーチューブ体の端部の保持とに利用して
いるので、ワイヤケーブル(カバーチューブ体)の配置
・案内のための構成をより簡素化できて、さらにスペー
ス効率に優れたものとすることができる。
【0031】次に、本発明の実施の第3形態例(以下、
本第3例と称す)を、図12〜図15を用いて説明す
る。図12は、本第3例に係る型開閉メカニズムの機械
的な安全装置を示す簡略化した要部正面図、図13は、
本第3例に係る型開閉メカニズムの機械的な安全装置を
示す簡略化した要部側面図であり、図12,13におい
て、前記実施の各形態例と均等な構成要素には同一符号
を付し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0032】図12において、31はスライド部材で、
保持部材32によってスライド可能に保持されていて、
このスライド部材31の左端に、安全ドア5の右側面の
下部が当接可能なようになっている。
【0033】図14は、スライド部材31の近傍の構成
を示す要部正面図、図15は、スライド部材31の近傍
の構成を示す要部平面図である。図14,15に示すよ
うに、スライド部材31にはワイヤ結合部31aが設け
られており、ワイヤケーブル14の一端側がワイヤ結合
部31aによって締結され、スライド部材31とワイヤ
ケーブル14の一端側とが一体化されている。
【0034】図14,15は安全ドア5を閉じた状態を
示しており、この状態では、安全ドア5の右側面によっ
て押圧されたスライド部材31が図示右方向にスライド
しており、この結果、ワイヤケーブル14が引っ張られ
て、前記ストッパ体11が前記バネ13に抗して回動さ
れ、前記ロック用バー体10はアンロック状態におかれ
ている。この安全ドア5を閉じた状態から安全ドア5を
開けると(図14,15において安全ドア5を左方にス
ライドさせると)、安全ドア5の右側面がスライド部材
31から離間してスライド部材31への押圧力が解除さ
れ、この結果、バネ13の力でストッパ体11が回動し
てロック用バー体10を係合・ロックするようになって
いる。
【0035】斯様な構成をとる本第3例においては、安
全ドアの側面がスライド部材を押圧してワイヤケーブル
を引っ張るので、安全ドアのストロークと対応する量だ
けワイヤケーブルを駆動できて伝達効率が高まり、ま
た、カムを設ける場合に比べてスライド部材は比較的省
スペース化を図ることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、機械的な
安全装置(メカニカルロック装置)の簡素化とコストダ
ウンを実現することができ、また、安全装置で用いるワ
イヤケーブルの長さや配置を最適化することができる。
また、安全ドアのストロークと対応する量だけワイヤケ
ーブルを駆動可能となるので、伝達効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、型開閉メカニズムの機械的な安全装置の構成を
示す簡略化した要部斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、型開閉メカニズムの機械的な安全装置の構成を
示す簡略化した要部正面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、ストッパ体の近傍の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、ロック用バー体にストッパ体が係合した状態の
要部断面図である。
【図5】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、安全ドアの左側近傍の構成を示す要部平面図で
ある。
【図6】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、安全ドアの裏面側の斜視図である。
【図7】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機に
おける、ストッパ体とワイヤケーブルとの結合関係を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施の第1形態例に係る射出成形機の
外観を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の第2形態例に係る射出成形機に
おける、型開閉メカニズムの機械的な安全装置の構成を
示す簡略化した要部斜視図である。
【図10】本発明の実施の第2形態例に係る射出成形機
における、上部ガイドレールの要部近傍の構成を示す説
明図である。
【図11】本発明の実施の第2形態例に係る射出成形機
における、引っ掛け部材を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の第3形態例に係る射出成形機
における、型開閉メカニズムの機械的な安全装置を示す
簡略化した要部正面図である。
【図13】本発明の実施の第3形態例に係る射出成形機
における、型開閉メカニズムの機械的な安全装置を示す
簡略化した要部側面図である。
【図14】本発明の実施の第3形態例に係る射出成形機
における、スライド部材の近傍の構成を示す要部正面図
である。
【図15】本発明の実施の第3形態例に係る射出成形機
における、スライド部材の近傍の構成を示す要部平面図
である。
【符号の説明】
1 マシンベース 2 射出系メカニズム部 3 型開閉系メカニズム部 4 ケーシング 5 安全ドア 6 支持プレート 7 可動ダイプレート 8 クロスヘッド 9 型締め油圧シリンダのピストンロッド 10 ロック用バー体 10a 係止部 11 ストッパ体 12 支軸 13 バネ 14 ワイヤケーブル 15 ワイヤ端末処理金具 16 カバーチューブ体 17 案内部材 18 引っ掛け部材 21 上部ガイドレール 22 案内部材 23 引っ掛け部材 23a 切欠き部 23b 突起部 24 ワイヤ端末処理金具 25 戻り止め部材 26 ローラ部材 31 スライド部材 32 保持部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全ドアを開放した際には、型開閉メカ
    ニズムを動作不能状態におくようにした成形機の安全装
    置において、 上記安全ドアの裏面に設けられた引っ掛け係止用の突起
    と、 上記安全ドアを閉じた際に、上記突起にその一端側を引
    っ掛けられることにより、引っ張られるワイヤケーブル
    と、 該ワイヤケーブルの他端に結合され、上記型開閉メカニ
    ズムの固定部に回動可能に保持されたストッパ体と、 該ストッパ体が係合可能な係止部をもち、上記型開閉メ
    カニズムの可動部と一体に結合されたロック用部材と、 上記ストッパ体および上記ワイヤケーブルにロック方向
    の偏倚習性を付与するバネと、を具備し、上記安全ドア
    が閉じられた際には、上記突起によって上記ワイヤケー
    ブルの一端側を引っ掛けて上記バネに抗してワイヤケー
    ブル引っ張り、これによって上記ストッパ体を非ロック
    位置に位置付け、上記安全ドアが開けられた際には、上
    記突起による上記ワイヤケーブルの一端側の引っ掛け係
    止が解除されることにより、上記バネの力で上記ストッ
    パ体を、上記ロック用部材の係止部に係合・ロックさせ
    るようにしたことを特徴とする成形機の安全装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記安全ドアの裏面の前記突起は、安全ドアにおける開
    放スライド方向前端側に設けられたことを特徴とする成
    形機の安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、 前記ワイヤケーブルは、前記安全ドアの上部ガイドレー
    ルに沿って保持されることを特徴とする成形機の安全装
    置。
  4. 【請求項4】 安全ドアを開放した際には、型開閉メカ
    ニズムを動作不能状態におくようにした成形機の安全装
    置において、 上記安全ドアを閉じた際に、安全ドアの側面に押される
    ことによりスライドするスライド体が、その一端側に結
    合されたワイヤケーブルと、 該ワイヤケーブルの他端に結合され、上記型開閉メカニ
    ズムの固定部に回動可能に保持されたストッパ体と、 該ストッパ体が係合可能な係止部をもち、上記型開閉メ
    カニズムの可動部と一体に結合されたロック用部材と、 上記ストッパ体および上記ワイヤケーブルにロック方向
    の偏倚習性を付与するバネと、を具備し、上記安全ドア
    が閉じられた際には、上記スライド体を介して上記ワイ
    ヤケーブルを上記バネに抗して引っ張り、これによって
    上記ストッパ体を非ロック位置に位置付け、上記安全ド
    アが開けられた際には、上記安全ドアの側面による上記
    スライド体への押圧力が解除されることにより、上記バ
    ネの力で上記ストッパ体を、上記ロック用部材の係止部
    に係合・ロックさせるようにしたことを特徴とする成形
    機の安全装置。
JP30456895A 1995-11-22 1995-11-22 成形機の安全装置 Pending JPH09141716A (ja)

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