JPH09139839A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09139839A
JPH09139839A JP7319537A JP31953795A JPH09139839A JP H09139839 A JPH09139839 A JP H09139839A JP 7319537 A JP7319537 A JP 7319537A JP 31953795 A JP31953795 A JP 31953795A JP H09139839 A JPH09139839 A JP H09139839A
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JP
Japan
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white
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pattern
line
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JP7319537A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamakawa
愼二 山川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白地上の小さい文字や線画等の高精度での処
理を可能とする画像処理装置を得る。 【解決手段】 色判定部が、デジタル化された画像デー
タ内の所定の白画素の周辺に複数の白画素が存在する、
白画素領域を判定する。白画素領域を判定した時にこの
白画素領域に係る状態変数を第1の状態変数設定部が設
定する。パターンマッチング部A、B、C(43、4
4、45)の何れかがデジタルデータの黒画素を抽出
し、補正した補正黒画素を用いて細線候補とし、この細
線候補が細線か否かを判定しパターン抽出を行なう。こ
の判定において、状態変数を所定の範囲で更新させる。
太文字周辺の文字候補を文字とすることにより、より小
さい文字や線画を抽出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、例えば、線画のエッヂを抽出してその結果により画
像の形成処理を行なう画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理装置は一般に、高機能化
・多機能化の傾向にある。例えば、入力画像データを高
精度で画像処理するために、画像データの内容が文字か
写真かを判定する。この判定は、取得画像データをN×
N画素のマトリックスに構成し、このN×Nマトリック
内の最大値・最小値・平均値・差分・濃度差等に基づ
く、“数をかぞえる”パターンマッチングを用いて行
う。この手法をより細分化・具体化した例を掲げると以
下のものがある。
【0003】従来例1では、画像データを2値化してそ
の周辺画像の濃度勾配により文字のエッジを抽出する。
従来例2では、太文字と細線文字とを別個・独立に検出
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来例には下記の問題を伴う。従来例1は、閉図形検
出を行うためにページメモリを必要とし、コスト高の要
因となる。また、複写する際に予備走査が必要となる。
従来例2は、黒(文字色側)のみ着目しているので、網
点を線画と誤認する可能性が高い。
【0005】本発明は、白地上の小さい文字や線画等の
高精度での処理を可能とする画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は、アナログ画像データをn
値のデジタルデータとするn値化手段と、このデジタル
データ内の所定の白画素の周辺に複数の白画素が存在す
ることにより構成される領域を白画素領域と判定する白
画素領域判定手段と、白画素領域を判定した時にこの白
画素領域に係る状態変数を設定する第1の状態変数設定
手段と、デジタルデータの黒画素を抽出し補正した補正
黒画素を用いて細線候補とするパターン抽出を行なう細
線候補抽出手段と、パターン抽出された細線候補が細線
か否かを判定する細線判定手段とを備え、細線判定手段
は、状態変数の所定の範囲での更新において判定を行う
ことを特徴としている。
【0007】さらに、上記の画像処理手段は、白地上の
黒文字を検出した時に状態変数を設定する第2の状態設
定手段を備えるとよい。
【0008】また、所定の白画素の走査処理を一定方向
に行い、状態変数の反映方向は処理画素P(i、j)に
対してP(i、j+1)、P(i+1、j)、P(i+
1、j−1)の座標であり、パターン抽出後に合成、孤
立点除去および膨張を行なうとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる画像処理装置の実施の形態を詳細に説明する。図1
〜図14を参照すると本発明の画像処理装置の一実施形
態が示されている。
【0010】本実施例の画像処理装置は、図1に示すよ
うに原稿を読み取り、読み取ったデータをデジタルデー
タとして出力する原稿読み取り部11、原稿読み取り部
11が読み取った画像データを補正し原稿認識を行なう
画像処理部12、画像処理部12の出力画像データを用
紙に出力する画像記録部13とから構成される。
【0011】本実施例の要部である画像処理部12を図
2を用いて説明する。RGBγ補正部21は、RGBデ
ータのグレーバランスの補正と濃度データへの変換をす
る。遅延部22は、原稿認識部30の出力結果と同期を
とるために、RGBデータを遅延する。原稿認識部30
は、RGB画像データに応じて、文字領域か絵柄領域か
を判定して、RGBフィルタ部23にC/P信号を出力
する。C/P信号のロジックは、Hで文字、Lで絵柄で
ある。
【0012】さらに、原稿領域の有彩領域か無彩領域を
判定して、B/C信号をRGBフィルタ部23に出力す
る。B/C信号のロジックは、Hで無彩領域、Lで有彩
領域である。C/P信号は、RGBフィルタ部23、色
補正部24、VCR部25、変倍部26、CMYBkフ
ィルタ部27、CMYBkγ補正部28、階調処理部2
9にカスケード接続され、画像データに同期して信号I
MGを出力する。
【0013】各ブロックは、C/P信号およびB/C信
号により、文字の処理と絵柄の処理を切りかえて行な
う。B/C信号は、RGBフィルタ部23、色補正部2
4、VCR部25にカスケード接続され、画像データに
同期して出力する。
【0014】RGBフィルタ部23は、R・G・Bデー
タをMTF補正するフィルタであり、N×Nのマトリッ
クスで構成している。C/P信号がHの時は鮮鋭化処理
を行ない、Lの時は平滑化処理をする。
【0015】色補正部24は、R・G・Bデータを一次
のマスキング等でC・M・Yのデータに変換する。
【0016】VCR部25は、画像データの色再現を向
上させるため、C・M・Y・Bkの4色で表現する。C
・M・Yの共通部分をVCR(加色除去)を行ない、B
kデータを生成する。C/P信号がLの時は、スケルト
ンブラックのBk生成を行なう。C/P信号がHの時
は、フルブラック処理を行なう。さらに、C/P信号が
Hで、かつB/C信号がHの時は、C・M・Yのデータ
をイレースする。これは、黒文字の時、黒成分のみで表
現するためである。また、出力信号IMGは、C・M・
Y・Bkのうち一色を出力する面順次の一色である。つ
まり、4回原稿を読み取りを行なうことにより、フルカ
ラー(4色)データを作成する。
【0017】変倍部26は、主走査方向の拡大・縮少、
あるいは、等倍処理を実行する。CMYBkフィルタ部
27は、画像記録部13の周波数特性や、C/P信号に
応じてN×Nの空間フィルタを用い、平滑化処理や鮮鋭
化処理を行なう。CMYBkγ補正部28は、画像記録
部13の周波数特性や、C/P信号に応じて、γカーブ
を変更し処理をする。C/P信号が“L”の時は画像を
忠実に再現したγで、C/P信号が“H”の時はγを立
たさせてコントラストを強調する。
【0018】階調処理部29は、画像記録部13の階調
特性やC/P信号に応じてディザ処理等の量子化を行な
う。C/P信号が“L”の時は階調重視の処理を行な
い、C/P信号が“H”の時は解像力重視の処理を行な
う。さらに、原稿認識部30は図3に示すように、線画
らしさを検出する線画認識部31と、原稿の特定領域が
有彩・無彩を判定する色判定部32とから成る。
【0019】線画認識部31のC/P信号の出力ロジッ
クは、線画のエッヂであると“H”を出力し、それ以外
では“L”を出力する。
【0020】また、色判定部32のB/C信号出力ロジ
ックは、有彩領域であると“L”を出力し、それ以外で
は“H”を出力する。出力結果は、4×4画素を1画素
に対応させた信号である。以下において、出力結果の単
位は1ブロックとする。
【0021】本実施例では、400DPI程度の読み取
り密度の原稿読み取り部を例にとって説明する。本実施
例の要部である線画認識部31を、図4を用いて説明す
る。図4において、線画認識部31は、モノクロ化部4
1、ラプラシアン部42、Yパターンマッチング部A、
B、C(43〜45)、孤立点除去部46、膨張部47
から成る。
【0022】モノクロ化部41は、R・G・Bデータを
輝度データなどに変換して、モノクロ信号にする。例え
ば、輝度データでなくとも、R・G・Bの中で最も濃い
データを選択してもよいし、Gを輝度データとして用い
ることも可能である。出力データは、数字が大きいと濃
く、小さいと薄いことを表す。
【0023】ラプラシアン部42は、線画のエッヂを抽
出すると同時に、白領域と黒画素を検出する。白領域を
検出することにより、白地上の線画の抽出のデータとす
る。白領域検出の動作を図5の記号化されたマトリック
スを用いて説明する。例えば、白領域のマトリックスを
3×3とすると、次のようになる。
【0024】 ((a00<thw) and (a01<thw) and (a02<thw) and (a10<thw) and (a11<thw) and (a12<thw)) or ((a10thw) and (a11<thw) and (a12<thw) and (a20<thw) and (a21<thw) and (a22<thw)) or ((a00<thw) and (a10<thw) and (a20<thw) and (a01<thw) and (a11<thw) and (a21<thw)) or ((a01<thw) and (a11<thw) and (a21<thw) and (a02<thw) and (a12<thw) and (a22<thw))
【0025】注目画素を含んで周辺データが閾値thwよ
り小さい時、白領域とする。このパターンは直交パター
ンであるが、斜めなどのパターンを追加してもよい。
【0026】黒画素検出において、十分に濃い画素を黒
画素とする。式で表すとa22>thBとなる。エッヂ量抽出
は以下の式による。
【0027】 x =(a22×2)−(a21+a23) y =(a22×2)−(a12+a32) z =max(i×x,j×y) 但し、xは、主走査方向のエッヂ量、yは、副走査方向
のエッヂ量、zは、x、yに重み付けをして、絶対値の
大きさを選択する。
【0028】ここで、i、jとも、選択的な係数であり
ハードウェアを設計する際にゲート規模が小さくなるよ
うな係数、1、1.115、1.25、1.375、
1.5.625、1.175、1.875、2にしてい
る(固定小数点演算)。このようにしておくことによ
り、主走査と副走査のMTF(光学系と走行系)などの
ぼけを修正する。
【0029】一般に主走査と副走査のMTFは異なって
おり、さらに副走査の変倍は、読み取り装置の読み取り
面積(速度)により行なっているため、副走査の変倍率
によりMTFは異なる。本実施形態では、主走査変倍が
原稿認識部の後なので気にする必要はない。さらに、副
走査の倍率が大きい時、例えば200%の時は、次のよ
うにエッヂ量を求めるように選択可能である。
【0030】 x =(a22×2)−(a20+a24) y =(a22×2)−(a02+a42) z =max(i×x,j×y)
【0031】このようにすることにより、副走査の変倍
処理に対応している。出力は白領域信号と、黒画素信号
とエッヂ量を出力する。白領域信号はHで白領域を示
し、黒画素信号はHで黒画素を示す。
【0032】図6は、線画の断面図であり、白領域と黒
画素と閾値と関係を表す概念図である。また、図7はエ
ッヂ量(z)の関係を表す図である。
【0033】次にパターンマッチング部A、B、Cを説
明する。パターンマッチング部A43のブロックでは、
白領域周辺の黒エッヂを抽出する。ここで白領域パター
ン(W)は、白領域の信号であり、黒パターン(K)
は、黒画素、または、エッヂ量が閾値thRBより大きいも
のをHとする。黒パターンは単純に黒画素で抽出を行な
わないのは、原稿読み取り時のボケをエッヂ量で補正す
るからである。概念図は、図6、図7に示してある。パ
ターン例としては、下記の(7×7)のようになる。
【0034】 (k22 AND k23 AND k24 AND k32 AND k33 AND k34 AND ((w52 AND w53 AND w54) or (w62 AND w63 AND w64) or (w12 AND w13 AND w14) or (w02 AND w03 AND w04))) or (k22 AND k32 AND k42 AND k23 AND k33 AND k43 AND ((w25 AND w35 AND w45) or (w26 AND w36 AND w46) or (w21 AND w31 AND w41) or (w20 AND w30 AND w40)))
【0035】上記の実施例は水平成分、垂直成分のみで
示したが、同様に、斜め成分のパターンも同様に抽出す
る。このように白領域上のエッヂを抽出する。白領域が
多いので網点を線画と誤認識することなく、白領域の線
画を抽出が可能となる。
【0036】処理の流れは図10、図11のようにな
る。注目画素P(i、j)を図8に示す様に設定した時
に、図10のように主走査方向に処理を実行して終了す
る。副走査方向に注目画素を+1とし、主走査方向に再
び処理を行なう。
【0037】パターンマッチング処理は、図11に示す
ものである。前述したパターンに一致すると出力PMI
はH(on)を出力し、パターンに一致しないと出力P
MIはL(off)を出力する。
【0038】パターンマッチング部B44のブロックで
は、極細線の検出を行なう。極細線とは、線幅1〜3m
m程度で構成されている文字、線画を意味する。ここで
黒パターン(k)は、黒画素またはエッヂ量が閾値thR
wより大きいものをHとする。そして白パターン(w)
は、黒パターンがLの時にHとする。ここでの閾値thRB
は、パターンマッチング部A43と同じである必要はな
い。つまり、エッジ量成分で補正するのは細線のコント
ラストをあげるためである。極細線のパターンの例とし
ては、次式の(7×7)のようになる。
【0039】 ((w12 AND w13 AND w14) or (w02 AND w03 AND w04) AND k32 AND k33 AND k34 AND (w52 AND w53 AND w54) or (w62 AND w63 AND w64)) or ((w21 AND w31 AND w41) or (w20 AND w30 AND w40) AND k23 AND k33 AND k43 AND (w25 AND w35 AND w45) or (w26 AND w36 AND w46))
【0040】水平成分、垂直成分のみで示したが、同様
に、斜め成分のパターンも同様に抽出する。このように
黒パターンの両側を、白パターンで挟み込まれている場
合に、極細線候補として抽出する。
【0041】図10、図12を用いて説明する。注目画
素P(i、j)を図8に示す様にした時に、図10のよ
うに主走査方向に処理を行ない、終了すると副走査方向
に注目画素を+1して、主走査方向に再び処理を行な
う。
【0042】図10のパターンマッチングは図12のよ
うになる。MFBは状態変数であり、主走査の先端では
θである。SFB(i)は、主走査方向の1ライン分の
配列であり1ライン前の状態変数である。図12のフロ
ーチャートを説明する。
【0043】ステップS11においてMFB<SFB
(i)がチェックされる。現在の状態変数と1ライン前
の状態変数とを比較して、1ライン前の状態変数の方が
大きければ、MFB=SFB(i)とする。本処理後に
ステップS12へ進む。
【0044】ステップS12では「PMIon?」がチ
ェックされる。パターンマッチング部A43の出力結果
で、現在の注目画素の位置に対応する画素の判定結果が
H(on)であるならば、MFB=4とする。ステップ
S13では白地領域であるかどうかの判定を行なう。こ
こでの白地領域は次のようになる。ラプラシアン部の出
力の白領域をaとし、下記となる時に白地領域と判定す
る。
【0045】 a00 AND a01 AND a02 AND a10 AND a11 AND a12 AND a20 AND a21 AND a22
【0046】ステップS13において一致した時にL
(off)を出力し、その後にMFB=8とする。ま
た、一致しない時にはステップS14へ進む。ステップ
S14の「極細線パターン?」では、上述した極細線パ
ターンと一致を見る。このチェックにおいて一致した時
にはステップS15へ進む。一致しない時にはL(of
f)を出力し、ステップS16へ進む。
【0047】ステップS15の「MFB=θ?」では、
状態変数がθであるかどうかを判定する。この判定で
「MFB=SFB(i)」が満たされた時には、L(o
ff)を出力後にステップS18へ進む。一致しない時
にはH(on)を出力し、状態変数MFB=4とした後
にステップS18へ進む。ステップS16の「MFB=
θ?」においては、状態変数がθであるかどうかを判定
する。この判定で一致した時はステップS18へ進む。
一致しない時には処理「MFB=MFB−1」を実行
し、その後ステップS18へ進む。ステップS18の
「SFB(i)=MFB」では、1ライン前の状態変数
を更新する。
【0048】ステップS19の「SFB(i)>SFB
(i−1)?」では、更新した1ライン前のデータと更
新した1ライン1画素前のデータとの比較を行ない、1
ライン前のデータの方が大きければ、処理「SFB(i
−1)=SFB(i)」を実行する。
【0049】上記の処理を主走査方向に順次行なう。つ
まり、状態変数MFBは、順次図9の矢印方向に伝搬
する。そして、ステップS18により、矢印の方向に
伝搬し、ステップS19により矢印に伝搬する。この
ことにより、ステップS13の白地判定、又はステップ
S12のパターンマッチングで、状態変数をセットする
ことにより、白地上の極細線を検出することが可能とな
り、絵上の網点を誤抽出しなくなる。さらに、ステップ
S14の極細線のパターンマッチングにより、状態変数
を再セットするので、文字のかたまりも良好に抽出が可
能となる。
【0050】図9のように、副走査の矢印方向はθまた
は+方向なので、ライン単位(主走査1ラインごと)に
行う処理には、1ライン分の状態変数とパターンマッチ
ングで必要なライン数のメモリを備えるだけで足り、ぺ
ージメモリを備えることなく容易に実現が可能である。
【0051】パターンマッチング部Cのブロックでは細
線、特に漢字の“書”のようにこみ入った時の抽出を行
う。ここでの黒パターン(K)は、黒画素またはエッヂ
量が閾値thRBより大きいものをHとする。そして白パタ
ーン(W)は、黒パターンがLの時にHとする。ここで
の閾値thRBは4より小さくなる。ここでは、エッヂ量成
分はほとんど補正する必要はなく、ある程度(3〜4画
素)の細線が確実に抽出できるようにして、網点を抽出
し難いようにする。細線のパターンの例として、下記の
(7×7)のようになる。
【0052】 ((W12 AND W13 AND W14) or (W02 AND W03 AND W04) AND K32 AND K33 AND K34 AND (W52 AND W53 AND W54) or (W62 AND W63 AND W64)) or ((W21 AND W31 AND W41) or (W20 AND W30 AND W40) AND K32 AND K33 AND K43 AND (CW25 AND W35 AND W45) or (W26 AND W36 AND W46))
【0053】水平成分・垂直成分のみで示したが、同様
に斜め成分のパターンも同様に抽出する。このように、
黒パターンの両側を白パターンではさみこまれている場
合に、細線候補として抽出する。
【0054】図10、図13を用いて説明する。注目P
(i、j)を図8の様にした時、図8のように主走査方
向に処理を行ない、終了すると副走査方向に注目画素を
+1して、主走査方向に再び処理を行なう。図10のパ
ターンマッチングは図13のようになる。MFBは状態
変数であり主走査の先端ではθである。SFB(i)
は、主走査方向1ライン分の配列であり1ライン前の状
態変数である。図13のフローチャートを説明する。
【0055】ステップS21の「MFB<SFB(i)
?」では、現在の状態変数と1ライン前の状態変数とを
比較して、1ライン前の状態変数の方が大きければ、処
理「MFB=SFB(i)」を実行する。その後にステ
ップS22へ進む。ステップS22の「PMIon?」
では、パターンマッチング部A34の出力結果で、現在
の注目画素の位置に対応する画素の判定結果を出力す
る。この時、判定結果がH(on)ならば、「MFB=
MFB+1」とし、ステップS23へ進む。ステップS
23の「白地領域?」では、白地領域であるかどうかの
判定を行なう。ここでの白地領域は、次のようになる。
ラプラシアン部の出力の白領域を記号aとし、下記とな
る時に白地領域と判定する。
【0056】 a00 AND a01 AND a02 AND a10 AND a11 AND a12 AND a20 AND a21 AND a22
【0057】上記の判定において一致した時、L(of
f)を出力し、MFB=8として、ステップS28へ進
む。一致しない時は、ステップS24へ進む。ステップ
S24の「細線パターン?」では、上述した細線パター
ンとの一致を見る。一致した時にはステップS25へ進
む。また、一致しない時にはL(off)を出力し、ス
テップS26へ進む。ステップS25の「MFB=θ
?」では、状態変数がθであるかどうかを判定する。こ
の判定で、一致した時にはL(off)を出力し、ステ
ップS28へ進む。一致しない時にはH(on)を出力
し、ステップS27へ進む。
【0058】ステップS26「MFB=θ?」では、状
態変数がθであるかどうかを判定する。この判定におい
て、一致した時にはステップS28へ進む。一致しない
時には「MFB=MFB−1」を行い、ステップS28
へ進む。ステップS27の「MFB>4?」では、状態
変数が4より大きければそのままであり、4以下ならば
状態変数を「MFB=4」とする。ステップS28の処
理「SFB(i)=MBF」では、1ライン前の状態変
数を更新する。
【0059】ステップS29の「MFB(i)>MFB
(i−1)?」では、更新した1ライン前のデータと更
新した1ライン1画素前のデータとの比較を行ない、1
ライン前のデータの方が大きければ、処理「MFB(i
−1)=MFB(i)」をする。
【0060】このように主走査方向に順次処理を行な
う。つまり、状態変数MBFは、順次図9の矢印方向
に伝搬する。そして、ステップS28により、矢印の
方向に伝搬し、ステップS29により、矢印の方向に
伝搬する。このことにより、白地判定(S23)、又は
パターンマッチング(S22)で状態変数をセットする
ことにより、白地上の細線を検出することが可能であ
り、誤抽出しなくなる。極細線のパターンマッチング
(S24)により状態変数を更新するので、抽出間隔の
広い文字も良好に抽出が可能となる。
【0061】図9のように、副走査の矢印方向はθまた
は+方向なので、ライン単位(主走査1ラインごと)に
行なう処理には1ライン分の状態変数と、パターンマッ
チングに必要なライン数のメモリを備えるだけで良く、
ぺージメモリを備えることなく容易に実現可能である。
孤立点除去において、線画は連続した線から成るので、
孤立点を除去する。孤立点は、網点を線画と誤検出した
場合に生じる。
【0062】パターンマッチング部A43、パターンマ
ッチング部B44、パターンマッチング部C45のいず
れか一つ以上で抽出したら抽出パターンとする。例え
ば、5×5のパターンマッチングにおいて、周辺画素に
抽出パターンがなく、注目画素が抽出パターンならば除
去する。一例を式で示す。ここにおいて、抽出パターン
を記号aとする。
【0063】
【外1】
【0064】また、パターンマッチングでなく、マトリ
ックス内の数をかぞえて判定してもよい。膨張部47に
おいて、抽出パターンを膨張することにより、文字の交
点などをつなぎ、さらに線画とその周辺の線画処理を行
なうようにする。
【0065】上述のパターンマッチングは、十字の交点
を抽出できないが、連結が可能となる。また、線画とそ
の周辺を線画とみなすのは、黒文字処理と空間フィルタ
を良好に作用させるためである。次式に等倍の例(7×
7)を示す。
【0066】 a00 or a01 or a02 or a03 or a04 or a05 or a06 or a10 or a11 or a12 or a13 or a14 or a15 or a16 or a20 or a21 or a22 or a23 or a24 or a25 or a26 or a30 or a31 or a32 or a33 or a34 or a35 or a36 or a40 or a41 or a42 or a43 or a44 or a45 or a46 or a50 or a51 or a52 or a53 or a54 or a55 or a56 or a60 or a61 or a62 or a63 or a64 or a65 or a66
【0067】このことにより、印刷原稿の線画を良好に
抽出可能とする。例えば、図14に示すアンシャープマ
スキングによるディテール強調効果処理を施す。図14
において、(a)は処理対象の主信号、(b)はアンシ
ャープ信号、(c)はアンシャープマスク信号、(d)
はディテール強調ずみ信号、をそれぞれ表している。こ
れらのエッジ特性例に基づき補正を行う。本実施例で
は、ラプラシアン部で図14(c)のアンシャープマスク
信号を用いてエッジ量の補正をした。しかし、図14
(d)のディテール強調ずみ信号等、他の信号を用いて補
正してもよい。この補正により、特に、カタログの使用
説明・仕様表のように罫線の中に網点があっても良好に
罫線を抽出できる。
【0068】パターンマッチング部Aで白地上の黒(輪
郭)を拾う場合には、網点(網掛け)上の文字は抽出し
ない。パターンマッチングB、Cにより白地上の罫線を
抽出する。“書”のようなこみ入った文字もパターンマ
ッチングBまたはCにより抽出する。パターンマッチン
グBとCとの違いは文字の大きさである。読み取り(画
素)密度により異なるが、小さな文字の場合には、細線
又は太線を抽出したら、状態変数をある値に設定して一
定範囲を抽出する。やや小さな文字の文字の設定の場合
には、細線又は太線を抽出したら、状態変数に対して+
αを抽出範囲としている。
【0069】これは、罫線内に網掛けがあり、その中の
文字の誤出を避けるためで、罫線が細いと、文字が近く
にある可能性があるからであり、また罫線の幅が太くな
るにつれ文字が近くにある可能性が減るからである。
【0070】上記の実施例により、小さい文字や線画、
白地上の画数の多い文字を抽出することが可能となる。
副走査方向の反映方向が一方向なので、ラスタースキャ
ン方式の読み出し方法で、特にハードウェア化に適し、
画像データに容易に反映が可能である。
【0071】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、本発明の
画像処理装置は、アナログ画像データをn値のデジタル
データとし、このデジタルデータ内の所定の白画素の周
辺に複数の白画素が存在することにより構成される領域
を白画素領域と判定する。白画素領域を判定した時にこ
の白画素領域に係る状態変数を設定し、デジタルデータ
の黒画素を抽出し補正した補正黒画素を用いて細線候補
とし、この細線候補が細線か否かを判定する。この判定
においては、状態変数の所定の範囲での更新において行
われる。よって、太文字周辺の文字候補を文字とするこ
とにより、より小さい文字や線画を抽出することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の実施の形態を示す主要
構成ブロック図である。
【図2】図1の画像処理部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図3】図2の原稿認識部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図3の線画認識部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】白領域検出の動作を説明するための記号化され
たマトリックスである。
【図6】線画の概念的な断面図であり白領域と黒画素と
閾値とを表している。
【図7】線画の概念的な断面図でありエッジ量と閾値と
を表している。
【図8】注目画素P(i,j)を基準とした走査手順を
説明するための図である。
【図9】注目画素P(i,j)を基準とした走査手順を
説明するための図である。
【図10】パターンマッチングの動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】図10のパターンマッチング処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】パターンマッチングの処理手順例1を示すフ
ローチャートである。
【図13】パターンマッチングの処理手順例2を示すフ
ローチャートである。
【図14】図4のラプラシアン部における補正を説明す
るための図である。
【符号の説明】
11 原稿読み取り部 12 画像処理部 13 画像記録部 21 RGBγ補正部 22 遅延部 23 RGBフィルタ部 24 色補正部 25 VCR部 26 変倍部 27 CMYBkフィルタ部 28 CMYBkγ補正部 29 階調処理部 30 原稿認識部 31 線画認識部 32 色判定部 41 モノクロ化部 42 ラプラシアン部 43、44、45 パターンマッチング部 46 孤立点除去部 47 膨張部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】図10のパターンマッチングは図12のよ
うになる。MFBは状態変数であり、主走査の先端では
0である。SFB(i)は、主走査方向の1ライン分の
配列であり1ライン前の状態変数である。図12のフロ
ーチャートを説明する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】ステップS15の「MFB=0?」では、
状態変数が0であるかどうかを判定する。この判定で
「MFB=SFB(i)」が満たされた時には、L(o
ff)を出力後にステップS18へ進む。一致しない時
にはH(on)を出力し、状態変数MFB=4とした後
にステップS18へ進む。ステップS16の「MFB=
0?」においては、状態変数がθであるかどうかを判定
する。この判定で一致した時はステップS18へ進む。
一致しない時には処理「MFB=MFB−1」を実行
し、その後ステップS18へ進む。ステップS18の
「SFB(i)=MFB」では、1ライン前の状態変数
を更新する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】図9のように、副走査の矢印方向は0また
は+方向なので、ライン単位(主走査1ラインごと)に
行う処理には、1ライン分の状態変数とパターンマッチ
ングで必要なライン数のメモリを備えるだけで足り、ぺ
ージメモリを備えることなく容易に実現が可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】上記の判定において一致した時、L(of
f)を出力し、MFB=8として、ステップS28へ進
む。一致しない時は、ステップS24へ進む。ステップ
S24の「細線パターン?」では、上述した細線パター
ンとの一致を見る。一致した時にはステップS25へ進
む。また、一致しない時にはL(off)を出力し、ス
テップS26へ進む。ステップS25の「MFB=0
?」では、状態変数が0であるかどうかを判定する。こ
の判定で、一致した時にはL(off)を出力し、ステ
ップS28へ進む。一致しない時にはH(on)を出力
し、ステップS27へ進む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】ステップS26「MFB=0?」では、状
態変数が0であるかどうかを判定する。この判定におい
て、一致した時にはステップS28へ進む。一致しない
時には「MFB=MFB−1」を行い、ステップS28
へ進む。ステップS27の「MFB>4?」では、状態
変数が4より大きければそのままであり、4以下ならば
状態変数を「MFB=4」とする。ステップS28の処
理「SFB(i)=MBF」では、1ライン前の状態変
数を更新する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】図9のように、副走査の矢印方向は0また
は+方向なので、ライン単位(主走査1ラインごと)に
行なう処理には1ライン分の状態変数と、パターンマッ
チングに必要なライン数のメモリを備えるだけで良く、
ぺージメモリを備えることなく容易に実現可能である。
孤立点除去において、線画は連続した線から成るので、
孤立点を除去する。孤立点は、網点を線画と誤検出した
場合に生じる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ画像データをn値(nは2以上
    の自然数)のデジタルデータとするn値化手段と、 該デジタルデータ内の所定の白画素の周辺に複数の白画
    素が存在することにより構成される領域を白画素領域と
    判定する白画素領域判定手段と、 前記白画素領域を判定した時に該白画素領域に係る状態
    変数を設定する第1の状態変数設定手段と、 前記デジタルデータの黒画素を抽出し補正した補正黒画
    素を用いて細線候補とするパターン抽出を行なう細線候
    補抽出手段と、 該パターン抽出された細線候補が細線か否かを判定する
    細線判定手段とを備え、 該細線判定手段は、前記状態変数の所定の範囲での更新
    において前記判定を行うことを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理装置は、さらに、白地上の
    黒文字を検出した時に前記状態変数を設定する第2の状
    態設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の白画素の走査処理を一定方向
    に行い、前記状態変数の反映方向は処理画素P(i、
    j)に対してP(i、j+1)、P(i+1、j)、P
    (i+1、j−1)の座標であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記パターン抽出後に合成を行ない、孤
    立点除去を行ない、膨張を行なうことを特徴とする請求
    項1から3の何れか1項に記載の画像処理装置。
JP7319537A 1995-11-14 1995-11-14 画像処理装置 Pending JPH09139839A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193681A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Toshiba Corp 画像処理装置および画像処理方法
US7945095B2 (en) 2006-01-11 2011-05-17 Nec Corporation Line segment detector and line segment detecting method

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Effective date: 20040518