JPH0541796A - 複写装置 - Google Patents

複写装置

Info

Publication number
JPH0541796A
JPH0541796A JP3196286A JP19628691A JPH0541796A JP H0541796 A JPH0541796 A JP H0541796A JP 3196286 A JP3196286 A JP 3196286A JP 19628691 A JP19628691 A JP 19628691A JP H0541796 A JPH0541796 A JP H0541796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
character
color
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3196286A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kajita
公司 梶田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3196286A priority Critical patent/JPH0541796A/ja
Publication of JPH0541796A publication Critical patent/JPH0541796A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 画像信号を二値化したパターンを基に領域を判定するこ
とにより、文字と網点をより精度良く区別することが可
能になるとともに、特定の原稿についての判定精度の改
善がほかの原稿の判定精度にあまり影響しない形で行え
るという効果が得られる画像処理装置を提供することを
目的とする。。 【構成】ラインセンサ101でカラー原稿を色分解して
読み取り、該読み取り画像信号を対応するデジタル信号
に変換してシユーテイング後、二値化回路109で2値
化する。そして、LUT110、文字域判定回路111
で注目画素の周辺の所定の範囲内における前記二値化手
段での二値画像データの分布から多値データで表される
特徴信号を出力する。一方、色判定回路112は二値画
像信号が黒信号か否かを判定する。そして、マスキング
補正・UCR回路105、二次元フイルタ106等にお
いて、この判定結果及び特徴信号に基づいて前記画像信
号の処理方式を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原稿画像を読み取って複
写画像を形成する複写装置に関し、例えば、黒を含む複
数の色を用いてカラー原稿を複写可能な複写装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フルカラー複写装置としてカラー
原稿を複数の色信号に分解して読み取り、しかるべき画
像処理を行つた後、複数の色を用いて複写出力を形成す
る複写装置が発明されている。この種のフルカラー複写
装置は、原稿を読み取る場合はレツド(R),グリーン
(G),ブルー(B)の3色に分解するのが一般的であ
り、一方記録媒体上に画像を形成する場合はシアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の3色にブラ
ツク(Bk)を加えた4色を用いて合成色を行い出力す
ることが多い、Bkを追加使用する理由は、黒色など無
彩色を再現する場合に、C,M,Yの3色を重ね合わせ
て表現すると濁りが生じるほか、色を重ねる場合にずれ
が生じやすく黒の周囲の色にじみが生じるなどといつた
問題を改善する目的で下色除去を行うためである。
【0003】しかし、このように下色除去を行つても、
フルカラー複写装置においては、例えば黒い文字の原稿
については、通常100%の下色除去が行なわれるわけ
ではないために文字の色が黒くならないとか、周囲に色
にじみが生じて、文字としての品位を著しく低下させる
などという問題がある。これを改良するために、原稿画
像中に存在する黒い文字の領域を検出して、その領域に
ついては通常の処理ではなく文字の再現性がよくなるよ
うに画像処理方法を切り替える方式を備える複写機も発
明されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
例においては、黒い文字の検出については比較的単純な
計算式で示される演算処理を行つた上で対象領域かどう
かを判定している。即ち、判定対象となる領域内の画像
データに対してそれがどんな画像であつても一律な処理
を行なつており、判定結果が黒文字領域かそうでないか
の2通りしかない。このため、以下に述べるような不都
合があつた。
【0005】(1)画像データの判定処理については、
文字認識のために二次元フイルタ処理を行つている。こ
のため、回路が複雑になり、あまり多数の二次元フイル
タを用意するのは得策ではなく、実際に用意される二次
元フイルタの種類は限られている。従つて様々な入力に
対して個々に適した二次元フイルタによつて判定するこ
とはできず、この結果画像に対する識別能力も限られた
ものにとどまり、特に文字と網点の混同が生じ易い。
【0006】(2)また、判定結果が文字として処理す
るかしないかという二値化されたものとして与えられ、
それに従つて画像処理を切り替えている。このため、黒
文字の像域および通常の画像域に対してそれぞれ正しい
判定が行われた場合は問題がないが、前述のように判定
が誤つた場合には不適切な画像処理が適用されてしま
う。従つて、特に網点や写真などといつた画像領域中で
黒文字用の画像処理を行つた場合に極めて不自然な出力
を生じてしまつていた。
【0007】(3)さらに、従来の黒文字領域の認識方
式では、認識手段が一律に画像全体に適用されるため、
ある原稿に対して最適な認識を設定しても、別の原稿に
対しては不適当な設定になることがある。また、同一原
稿中でも全面にわたり最適な設定を行うことが困難であ
る。このため、最大公約数的な設定を行わざるを得ず、
細かな画像の差異について対応することは難しく、また
設定を決定するのも容易ではなかつた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決することを目的として成されたもので、例えば、複写
装置において黒文字再現性を高める際に、より精度の高
い像域判定手段を提供すること、および判定が不確実で
もあまり不自然でない出力を得られるようにする手段を
提供することを目的とする。
【0009】さらに、画像に対して一律ではない処理を
可能にすることにより、画像中の他の部分にあまり影響
を与えずに一部の部分についての判定条件を変更しうる
黒文字判定手段を持つた複写装置を提供することを目的
とする。以上の目的を達成する一手段として、例えば以
下の構成を備える。即ち、カラー原稿を色分解して読み
取る読取手段と、該読取手段の読み取り画像信号から二
値画像データを生成する二値化手段と、注目画素の周辺
の所定の範囲内における二値化手段での二値画像データ
の分布から多値データで表される特徴信号を生成する生
成手段と、読取手段の読み取り画像信号が黒信号か否か
を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果及び生成
手段での生成特徴信号に基づいて前記画像信号の処理方
式を変更する画像処理手段とを備える。
【0010】
【作用】以上の構成において、画像信号を二値化したパ
ターンを基に領域を判定することにより、文字と網点を
より精度良く区別することが可能になるとともに、特定
の原稿についての判定精度の改善がほかの原稿の判定精
度にあまり影響しない形で行えるという効果が得られ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を詳細に説明する。
【0012】
【第1実施例】図1は本発明に係る一実施例のフルカラ
ー複写装置の画像処理回路の構成図を示す図である。同
図において、101はラインセンサ、102はA/Dコ
ンバータ、103はシエーデイング補正回路、104は
濃度変換回路、105はUCR・マスキング補正回路、
106は二次元フイルタ回路、107はγ補正回路、1
08はレーザドライバ、109は二値化回路、110は
ルツクアツプテーブル(LUT)、111は文字域判定
回路、112は色判定回路である。
【0013】以上の構成を備える本実施例の動作説明を
以下に行う。まず、ラインセンサ101は、原稿から反
射してきた光をR,G,Bに色分解された電気信号に変
換する。ラインセンサの読み出し方向(主走査方向)に
対して垂直の方向(副走査方向)に原稿とラインセンサ
を相対的に移動することによつて原稿全面の画像を読み
取ることができる。
【0014】ラインセンサ101で読み出された画像信
号は、A/Dコンバータ102でデジタル信号に変換さ
れる。その後、シエーデイング補正回路103によりラ
インセンサ読み取り方向の感度むらを補正される。その
後、濃度変換回路104で濃度データへの変換を行う。
そして、濃度データになつたC′,M′,Y′信号は、
UCR・マスキング補正回路105で下色除去とマスキ
ング補正をされてC,M,Y,Bkの信号となる。
【0015】C,M,Y,Bkの信号は、二次元フイル
タ106によりエツジ強調やスムージング処理をされ
る。そして、γ補正回路107により電子写真方式を利
用して印刷する時に発生する非線形性を補正した上で、
レーザドライバ108により半導体レーザを駆動して感
光ドラム上に転写する。なお、それぞれの出力色を選択
するのはマスキング補正係数を切り替えることにより実
施され、C,M,Y,Bkについて順番に画像形成を行
う。
【0016】次に、装置全体の動作について説明する。
図2は本実施例のデジタルフルカラー複写装置の主要部
の構成を示す図である。図2において、201はイメー
ジスキヤナ部であり、原稿を読み取つてデジタル信号処
理を行う部分である。また、202はプリンタ部で、イ
メージスキヤナ201により読み取られた原稿画像に対
応した画像データを、フルカラーで不図示の記録紙上に
プリント出力する事ができる。
【0017】イメージスキヤナ部201において、20
0は原稿251を加圧密着させるための鏡面圧板であ
り、原稿台ガラス203上の原稿251は、照明ランプ
252で照射される。この時の原稿251からの反射光
は、ミラー206,207,208に導かれて、レンズ
209によりラインセンサ101上に結像される。この
結果、原稿251の画像情報は、フルカラー情報のレツ
ド(R),グリーン(G),ブルー(B)信号成分とし
て、信号処理部211に送られる。尚、ラインセンサ1
01はR,G,Bの3色の色フイルタを有する光電変換
素子(101−1,101−2,101−3)により構
成されていることは勿論である。
【0018】ランプ252,ミラー206は速度Vで、
ミラー207,208は速度1/2Vで、それぞれライ
ンセンサ101の電気的走査方向(主走査方向)に対し
て垂直方向(副走査方向)に機械的に移動することによ
り、原稿251上の読み取り部分とラインセンサ101
間の光路長を常に一定に保ちつつ原稿全面を走査してい
る。信号処理部211では、読み取られた信号を電気的
に処理して、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー
(Y),ブラツク(Bk)の各色成分の電気信号に変換
し、プリンタ部202に送る。
【0019】また、イメージスキヤナ部201における
一回の原稿走査(スキヤン)につき、M,C,Y,Bk
のうちの1つの成分がプリンタ部202に送られ、計4
回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
イメージスキヤナ部201より送られてくるM,C,Y
およびBkの画像信号は、レーザドライバ253に送ら
れる。レーザドライバ253はこれらの画像信号に応じ
て半導体レーザ254を変調駆動する。レーザ光はポリ
ゴンミラー214,f−θレンズ215,ミラー216
を介して感光ドラム217上を走査して静電潜像を形成
する。
【0020】218は回転現像器であり、マゼンタ現像
部219、シアン現像部220、イエロー現像部22
1、ブラツク現像部222より構成され、4つの現像器
が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム217上
に形成された静電潜像をそれぞれの色トナーで現像す
る。223は転写ドラムで、記録紙カセツト224また
は225より給紙されてきた不図示の記録紙を、この転
写ドラム223に巻き付け、感光ドラム217上に形成
された像を記録紙に転写する。このようにしてM,C,
Y,Bkの4色が順次転写された後に、記録紙は定着ユ
ニツト226を通過して排紙される。
【0021】次に、本実施例の黒文字領域に対する処理
の詳細を図1を参照しながら説明する。二値化回路10
9は、シエーデイング補正を行つた後の画像信号のうち
Gの信号を基に、明るい部分は「1」(H)、暗い部分
は「0」(L)という二値データに変換する(この時の
参照信号はG信号に限られないことはもちろんであ
る)。この二値データを基にして4×4画素の画像デー
タの特徴を判断するためのルツクアツプテーブル110
を参照する。
【0022】このルツクアツプテーブル110の詳細構
成を図3に示す。二値化された信号は先入れ先出しメモ
リ301(FIFOメモリ)を利用して副走査方向に遅
延した4ライン分のデータを発生し、それぞれの信号を
Dフリツプフロツプにより4クロツク分遅延したデータ
として、注目画素の周辺の4×4画素のデータを同時に
読み出し可能に構成している。
【0023】以上の構成により、4×4=16ビツトの
アドレスデータ(A0 〜A15)を生成する。このアドレ
スデータ(A0 〜A15)により読みだし専用メモリ(R
OM)302を参照し、注目画素に対応する画像データ
の特徴値を発生する。ROM32(ルツクアツプテーブ
ル)に記憶されたデータの例を図4に示す。図4には代
表的な3つの特徴値のみ示したが、画像データの特徴値
は以上の例に限定されるものではない。
【0024】図4に示す様に、ROM302には、文字
エツジに特有のドツトの二値化パターンを示すアドレス
には大きな値(255)を記憶しておき、文字エツジで
はありえないようなドツトパターンに対しては小さな値
(0)を記憶している。そして、文字か、または文字以
外かが判断できない不明ドツトパターンには、中間の値
(128)を記憶しておく。
【0025】また、このROMに記憶させておく値は正
の値のほか負の値も記憶可能であり、黒文字用の処理を
したくない領域、例えば網点領域に特有のパターンに対
しては負の値を与えておくこともできる。さらに、文字
の特徴と文字以外の特徴の両方を備えるドツトパターン
に対しては、そのパターンの出現率により、文字の出現
率が文字以外の出現率よりも多い時には大きめの値(例
えば192)、逆の時には小さめの値(例えば64)を
セツトしておくこともできる。
【0026】従つて、文字領域においては各画素に対す
るルツクアツプテーブル出力は大きな値が得られ、一方
文字領域以外の部分においては小さな値が得られる。そ
して、本実施例においては、先に図1に示したルツクア
ツプテーブル110の出力値(画像データの特徴値)を
次の文字域判定回路111に送り、ここで5×5画素の
範囲で加算することによりノイズ影響を除いて最終的な
「文字らしさ」の度合いを得る。
【0027】この文字域検出に使用されるルツクアツプ
テーブル110内のROM302のデータの作り方につ
いては、文字のエツジを表すようなドツトパターンの特
徴を調査して一つずつその特徴値を決定しても良いし、
またいくつか代表的な文字データを用意して、そのドツ
トパターンの出現頻度を計測することにより、その特徴
値を割り当てても良い。
【0028】この文字域判定方式においては、一部のド
ツトパターンに対し割り当てる値を変更しても、ほかの
ドツトパターンに対する値には影響がでないようにする
ことが容易に行える。従つて従来の検出方式と異なり画
像中の検出精度に問題がある領域だけについて検出精度
の改善を行うことがたやすいということが明らかであ
る。
【0029】なおこの実施例においてはルツクアツプテ
ーブルのアドレスを4×4=16ビツトで参照している
がもちろんこのビツト数に限定されるわけではなく、5
×5=25画素で参照するように構成しても良いし、ル
ツクアツプテーブルを複数段組み合わせて広い領域を判
定に使うよう構成することも可能であるのは言うまでも
ない。
【0030】文字域判定回路111は、図5に示すよう
に、5×5画素の範囲におけるルツクアツプテーブルの
出力値(特徴値)を合計し、その上位5ビツトを出力す
るものである。同図において、501はFIFOメモ
リ、502,503は加算回路、504は演算回路、5
05,506はDフリツプフロツプである。以上の構成
において、各Dフリツプフロツプ505,506は、ラ
イン同期信号であるHsync信号により毎ライン開始
時にクリアされる。そして、入力される多値データ、即
ち、画像データの特徴値はFIFOメモリ501により
順次遅延され、5ライン分のデータとなり、加算回路5
02にてまず副走査方向に渡つて合計される。次にこの
データは加算回路503とDフリツプフロツプ505に
よつて順次積算される。
【0031】一方、Dフリツプフロツプ506により5
クロツク分遅延させた加算回路502の出力データは、
減算回路504で先の積算されたデータから減算されて
いるので、結果的に5×5画素の範囲において画像デー
タの特徴値の合成を得ることができる。即ち、ルツクア
ツプテーブル110には、先に説明を行つたように文字
領域に特有のパターンほど大きな値を割り当てているか
ら、5×5画素の中に文字と考えられるパターンの特徴
が多いほどこの合計の値は大きくなる。
【0032】ここで出力する文字らしさ信号のビツト数
は、画像処理回路で必要とされるビツト数だけ生成すれ
ば良いのは言うまでもなく、この「文字らしさ」の信号
に対して16通りの対応が可能ならば4ビツト、32通
りに対応するならば5ビツトというように、後段で必要
なだけのビツト数を出力する構成をとることが可能であ
る。
【0033】また、一方、黒文字域検出のために必要な
黒色の判定を行うのが色判定回路112である。この色
判定回路112の詳細構成を図6に示す。色判定回路1
12は、入力されたR,G,Bの各色信号の最大値と最
小値を比較することにより、着目画素が有彩色か無彩色
かを判定する動作を行う。まず、色ずれ補正回路601
において、ラインセンサのMTF(空間周波数伝達関
数)の違いや、読み取り時の振動などに起因する、R,
G,Bの色ずれを補正する処理が行われる。この色ずれ
補正処理は、主走査,副走査両方向のスムージング処理
であり、構成はよく知られている二次元フイルタであ
る。
【0034】色ずれ補正回路601で色ずれ補正された
R,G,B信号は、それぞれ最大値検出回路602およ
び最小値検出回路603に入力され、各色信号の最大値
と最小値とが求められる。そして比較回路604にて両
者の差を比較することにより有彩色か無彩色かを判定す
る。すなわち、最大値と最小値の差異が所定の範囲より
も大きい場合は有彩色、また所定の値よりも差が小さい
場合は無彩色と判定する。
【0035】無彩色とする判定条件は、下記に示す
(1)〜(3)の3つの条件を全て満足する場合であ
る。 (1) (Max −16)<(Min ×2) (2) (Max −38)<(Min ) (3) (Max −72)<(Min ÷2) ただし、Max = max(R,G,B)、Min = min(R,G,B)である。
【0036】さらに、ノイズを除去するために、判定結
果を3×3画素で比較して最終的な色判定信号を生成す
る。以上のようにして生成された画像データの文字らし
さ信号および色の判定信号は、UCR・マスキング補正
回路105と二次元フイルタリング回路106に入力さ
れる。
【0037】UCR・マスキング補正回路105の詳細
構成は図7に示す構成である。まず、濃度変換回路10
4から入力されたC′,M′,Y′信号から最小値検出
回路701により最小値を生成して黒成分Bk′を求め
る。そして、この黒成分Bk′およびC′,M′,Y′
信号に対して、乗算回路702によりそれぞれルツクア
ツプテーブル703より与えられる重み係数を乗算す
る。そして、この各乗算結果を加算回路705によつて
加算することでマスキング補正を行うものである。
【0038】ルツクアツプテーブル703は、C,M,
Y,Bkの印刷出力を行うときにそれぞれ別の組み合わ
せとなる重み付け係数の組を記憶しており、不図示の画
像処理装置(マイクロコンピユータ等)により適時選択
される。おのおのの色のマスキング補正係数について、
黒文字処理用の複数の設定が可能であり、その画素に対
してどの係数の組を使用するかは、上述した文字らしさ
信号により選択される。
【0039】また、黒文字以外の画像には処理を行わな
いようにするため、色判定信号が黒でない場合には文字
らしさ信号を「0」にするようにANDゲート704で
マスクされている。このため、ルツクアツプテーブル7
03はこの色判定信号が黒でない場合には通常の画像用
のマスキング係数を出力する。またルツクアツプテーブ
ル703は、色判定信号が黒を示し、かつ文字らしさ信
号が最大値を示す場合には、C/M/Yを出力するとき
の係数は全て「0」として完全にBk成分だけを生成す
るように設定されている。
【0040】二次元フイルタリング回路106の詳細構
成を図8に示す。図8に示す様に、二次元フイルタリン
グ回路106に入力された画像信号は、FIFOメモリ
801で副走査方向の遅延が行なわれ、加算回路802
で注目画素に対する副走査方向のエツジ成分を算出す
る。また注目画素に対する主走査方向のエツジ成分は、
主走査方向にDフリツプフロツプ804,805にて遅
延した画素のデータから加算回路806で加算して算出
する。
【0041】乗算回路807,808,809それぞれ
副走査方向のエツジ成分、注目画素成分、主走査方向の
エツジ成分に対してルツクアツプテーブル810から読
み出した乗算係数を乗じて加算回路811により加算す
ることにより二次元フイルタリング処理を行う。この二
次元フイルタリング回路においては、文字らしさ信号の
値が大きいほど強いエツジ強調係数が選択されるような
ルツクアツプテーブル810の内容が設定されている。
なお、この二次元フイルタリング回路は、ルツクアツプ
テーブルに記憶する乗算係数次第で、エツジ強調だけで
なくスムージング処理も行えることは言うまでもない。
【0042】以上説明した様に本実施例によれば、画像
信号を二値化したパターンを基に文字領域を判定するこ
とにより、従来の文字認識方式では区別するのが難しか
つた文字と網点をより精度良く区別することが可能にな
るとともに、特定の原稿についての判定精度の改善がほ
かの原稿の判定精度にあまり影響しない形で行えるとい
う効果がある。また判定結果を多値データとして得るこ
とができるので文字用の処理の有る無しを切り替えるだ
けでなく、途中の段階でのきめ細かい処理を行えるた
め、誤判定部分が目立たないようにできるという様々な
効果がある。
【0043】
【第2実施例】図9に本発明に係る第2の実施例である
ところのフルカラー複写装置の画像処理回路を示す。図
9に示す第2実施例において、図1に示す第1実施例と
同様構成には同一番号を付し、詳細説明を省略する。即
ち、文字の特徴及び文字域判定部以外は第1の実施例と
同じ構成であるため説明は省略する。
【0044】第1の実施例においては、二値化されたド
ツトパターンについて一種類のルツクアツプテーブル1
10を参照したが、本実施例においては2つのルツクア
ツプテーブル901,902を参照する。ルツクアツプ
テーブル901は、文字特有なドツトパターンに対して
大きな出力を生むようにテーブルデータを構成してお
く。もう一方のルツクアツプテーブル902は、網点画
像に特有なドツトパターンに対して大きな出力を生むよ
うにテーブルデータを構成しておく。
【0045】そして、第2実施例においては、ふたつの
ルツクアツプテーブルの出力値をもとに文字域判定回路
903により第1の実施例と同様に、5×5画素で合計
して文字らしさ信号を生成する。この時、文字形状用の
ルツクアツプテーブル901の出力を正、網点側のルツ
クアツプテーブル902は出力の負の値として合成す
る。
【0046】以上の構成とすることにより、文字領域に
おいては大きな値が、また網点領域においては小さな値
が、文字らしさ信号として生成されることとなる。この
文字らしさ信号および色判定信号を用いて、文字領域に
対しては文字の再現性を考慮した画像処理を行う。文字
らしさ信号を用いての処理は上述した第1の実施例と同
じである。
【0047】本実施例においてルツクアツプテーブルを
2つにしたことによる利点は次に述べるとおりである。
一般的に網点画像と文字画像はその形状に大きく開きが
あるのはもちろんであるが、漢字などの画数の多い文字
に関しては、特に文字サイズが小さなものになると空間
周波数がかなり高くなるとともに、ドツトの並びが規則
的なものが存在する。このような文字と網点の区別は単
一のルツクアツプテーブルは困難である。また、地図な
どのように網点画像中にも文字が存在するが、これを識
別することも難しい。そこで本実施例においては網点、
文字どちらにもとることのできるドツトパターンを文字
用ルツクアツプテーブルと網点用ルツクアツプテーブル
両方に含むことにより、より判定の自由度を増すと同時
に精密な判定を行うことを可能としたものである。
【0048】
【第3実施例】図10に本発明に係る第3実施例である
ところのフルカラー複写装置の画像処理回路を示す。図
10に示す第3実施例において、図1に示す第1実施例
と同様構成には同一番号を付し、詳細説明を省略する。
即ち、ルツクアツプテーブルの参照部以外は第1の実施
例と同じ構成であるため説明は省略する。
【0049】上述した第1実施例においては、色判定と
文字の特徴判定は完全に独立して行われているが、第3
実施例においては色判定の結果によりルツクアツプテー
ブル1001のバンクを切り替えて、先に黒文字対象領
域について絞り込んだ上で文字域判定を行うように構成
されている。図10に示したように、色判定回路112
の出力をルツクアツプテーブル1001のバンクセレク
ト信号として入力する。すなわち、色判定回路112の
出力が黒であるか否かによつて画像データの特徴判定に
使用されるルツクアツプテーブル内容が変化する。色判
定により黒と判定された場合にセレクトされるバンク側
には文字処理を強く行うように大きめの値を記憶してお
き、もう一方のバンクには小さめの値を記憶しておく。
【0050】こうすることによつて、黒くない文字の部
分、および濃淡画像中で文字と認識された部分に対して
の文字用画像処理をあまり目立たないレベルに抑えるこ
とが可能となる。
【0051】
【第4実施例】図11に本発明に係る第4実施例である
ところのフルカラー複写装置の画像処理回路を示す。図
11に示す第4実施例において、図1に示す第1実施例
と同様構成には同一番号を付し、詳細説明を省略する。
即ち、色の判定部以外は第1の実施例と同じ構成である
ため説明は省略する。
【0052】第4実施例においては文字域判定の結果の
最上位ビツトを色判定回路1101へ入力している。そ
して色判定回路1101内部でこの信号をもとにして、
上述した第1実施例における(1)〜(3)の各式であ
らわされる判定の閾値を変更する。具体的には、文字部
分においては黒に判定する範囲を広めに、また文字以外
の部分においては黒に判定する範囲を狭く切り替えるこ
とにより、文字部分において細線の色判定が不完全なの
を改善する。
【0053】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによつて達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像信号を二値化したパターンを基に文字領域を判定す
ることにより、従来の文字認識方式では区別するのが難
しかつた文字と網点をより精度良く区別することが可能
になるとともに、特定の原稿についての判定精度の改善
がほかの原稿の判定精度にあまり影響しない形で行える
という効果がある。また判定結果を多値データとして得
ることができるので文字用の処理の有る無しを切り替え
るだけでなく、途中の段階でのきめ細かい処理を行える
ため、誤判定部分が目立たないようにできるという様々
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のフルカラー複写装置
の画像処理回路の構成図である。
【図2】図1に示す第1実施例のフルカラー複写装置の
全体構成図である。
【図3】図1に示すルツクアツプテーブルの詳細回路図
である。
【図4】図3に示すルツクアツプテーブルに記憶するデ
ータの例を示す図である。
【図5】図1に示す文字域判定回路の詳細回路図であ
る。
【図6】図1に示す色判定回路の詳細回路図である。
【図7】図1に示すUCR・マスキング補正回路の詳細
回路図である。
【図8】図1に示す二次元フイルタ回路の詳細回路図で
ある。
【図9】本発明に係る第2実施例のフルカラー複写装置
の画像処理回路を示す図である。
【図10】本発明に係る第3実施例のフルカラー複写装
置の画像処理回路を示す図である。
【図11】本発明に係る第4実施例のフルカラー複写装
置の画像処理回路を示す図である。
【符号の説明】
101 ラインセンサ、 102 A/Dコンバータ、 103 シエーデイング補正回路、 104 濃度変換回路、 105 UCR・マスキング補正回路、 106 二次元フイルタ回路、 107 γ補正回路、 108 レーザドライバ、 109 二値化回路、 110,703,810,901,902,1001
ルツクアツプテーブル、 111 文字域判定回路、 112,1101 色判定回路、 301,501,8−1 FIFOメモリ、 302 読み出し専用メモリ(ROM)、 502,503,705,802,806,811
加算回路、 601 色ずれ補正回路、 602 最大値検出回路、 603,701 最小値検出回路、 604 比較回路、 702,807〜809 乗算回路である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー原稿を色分解して読み取る読取手
    段と、前記読取手段の読み取り画像信号から二値画像デ
    ータを生成する二値化手段と、注目画素の周辺の所定の
    範囲内における前記二値化手段での二値画像データの分
    布から多値データで表される特徴信号を生成する生成手
    段と、前記読取手段の読み取り画像信号が黒信号か否か
    を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果及び前記
    生成手段での生成特徴信号に基づいて前記画像信号の処
    理方式を変更する画像処理手段とを備えることを特徴と
    する複写装置。
  2. 【請求項2】 第1の判定手段から得られる特徴信号
    が、文字と文字以外とを識別できる信号であることを特
    徴とする請求項1記載の複写装置。
JP3196286A 1991-08-06 1991-08-06 複写装置 Withdrawn JPH0541796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196286A JPH0541796A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 複写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3196286A JPH0541796A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 複写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0541796A true JPH0541796A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16355279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3196286A Withdrawn JPH0541796A (ja) 1991-08-06 1991-08-06 複写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0541796A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6466693B1 (en) 1998-05-28 2002-10-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
US6750984B1 (en) 1999-02-12 2004-06-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
US7064865B2 (en) 2000-11-02 2006-06-20 Minolta Co., Ltd. Image processing method and apparatus for detecting characteristic points
JP2007235430A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像配信装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2011259427A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Toshiba Corp 画像処理装置及び画像処理方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6466693B1 (en) 1998-05-28 2002-10-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
US6750984B1 (en) 1999-02-12 2004-06-15 Sharp Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
US7064865B2 (en) 2000-11-02 2006-06-20 Minolta Co., Ltd. Image processing method and apparatus for detecting characteristic points
JP2007235430A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像配信装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2011259427A (ja) * 2010-06-04 2011-12-22 Toshiba Corp 画像処理装置及び画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4137890B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像読取処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US5477335A (en) Method and apparatus of copying of black text on documents using a color scanner
JP4496239B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、画像読取装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体
US20080137159A1 (en) Image forming apparatus and image quality improving method thereof
JP2009038537A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録する記録媒体
JPH0722330B2 (ja) 画像処理装置の画像領域識別方式
JP4115999B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像読取処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002232708A (ja) 画像処理装置及びそれを備えた画像形成装置並びに画像処理方法
JP4402090B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体
US6744921B1 (en) Image processing apparatus and method that determines the thickness of characters and lines
JP2003051946A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理装置を備えた画像形成装置、画像処理プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2005286571A (ja) 画像処理装置、画像処理装置を備えた画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体
JPH0541796A (ja) 複写装置
JPH10145623A (ja) 原稿判定方法および装置
JP3847565B2 (ja) 画像処理装置及びそれを備えた画像形成装置並びに画像処理方法
JP3627889B2 (ja) ディジタル画像処理装置
JP3767210B2 (ja) 原稿種判定装置及び画像処理装置
JP3281391B2 (ja) フルカラー画像再生装置及びフルカラー画像再生方法
JP4958626B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体
JP2006262050A (ja) 画像処理装置、カラー画像形成装置および画像処理方法
JP2000324338A (ja) 原稿種認識装置
JP2004104625A (ja) 画像処理、読取、形成装置およびカラー複写装置
JPS62188566A (ja) カラ−画像情報処理装置
JPH10243221A (ja) 原稿判定装置
JP3700456B2 (ja) カラー画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112