JPH09139838A - 記録装置およびその記録方法 - Google Patents

記録装置およびその記録方法

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JPH09139838A
JPH09139838A JP7295658A JP29565895A JPH09139838A JP H09139838 A JPH09139838 A JP H09139838A JP 7295658 A JP7295658 A JP 7295658A JP 29565895 A JP29565895 A JP 29565895A JP H09139838 A JPH09139838 A JP H09139838A
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Application number
JP7295658A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Oyamada
佳裕 小山田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが自ら記録条件を設定しなくても自動
的に記録媒体の種類に応じた適切な記録条件が設定され
て良好な記録を施すことのできる記録装置およびその記
録方法を提供すること。 【解決手段】 良好な記録状態の基準となる基準画像デ
ータを記憶している記憶手段と、この基準画像データと
実際に記録媒体に記録したテストパターンの記録状態に
関する画像データとを比較して前記記録媒体に適した記
録条件に補正する制御手段とを有していることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置およびその
記録方法法に係り、特に記録ヘッドと情報読取手段とを
それぞれ搭載し、この情報読取手段により読取った画像
データから各種の記録媒体に応じた記録条件を設定して
記録する記録装置およびその記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録ヘッドを駆動して記録媒
体に所望の記録を行なう記録装置として、ワイヤドット
方式や熱転写方式あるいはインクジェット方式等の方法
を使用する記録装置がある。
【0003】例えば、熱転写方式を用いる記録装置とし
ての熱転写プリンタは、搬送ローラおよびこれに圧接さ
れる圧接ローラとの間に所定の記録媒体を挟持してプラ
テンとサーマルヘッドとの間に搬送し、その後、前記サ
ーマルヘッドを前記記録媒体に対して所定の圧接力で圧
接させ、この状態で、キャリッジを移動させるととも
に、リボンカセットのインクリボンを巻取りながら、コ
ンピュータ等の外部装置から入力された記録データに基
づいてサーマルヘッドに形成された発熱素子に通電し、
この発熱素子を加熱してインクリボンのインクを溶融し
前記記録媒体に転写することにより、所望の記録を行な
うようにされている。
【0004】そして、近年、出願人らは、キャリッジに
情報読取手段たるイメージスキャナを取付け、キャリッ
ジとプラテンとの間に所定の原稿を搬送した状態で、前
記キャリッジを移動させながらイメージスキャナを走査
させることにより前記原稿のイメージ情報を読取り、こ
のイメージ情報に基づいて所定の記録媒体に記録を行な
うようにした熱転写プリンタを開発した。
【0005】このような熱転写プリンタにおいては、ま
ず、キャリッジとプラテンとの間に所定の原稿を搬送し
た状態で、キャリッジを移動させながらイメージスキャ
ナを動作させて原稿の1行分のイメージ情報の読取り動
作を行ない、続いて、原稿を1行分搬送して再度イメー
ジスキャナにより原稿の1行分のイメージ情報の読取り
動作を行ない、このような動作を繰り返して行なうこと
により、原稿全体のイメージ情報を読取り、記憶手段に
記憶させておく。その後、キャリッジとプラテンとの間
に所定の記録媒体を搬送した状態で、前記記憶手段に記
憶されたイメージ情報に基づいて前記記録媒体に対して
記録を行なうようにしている。
【0006】一方、記録装置に使用される記録媒体に
は、普通紙、葉書、OHP用の透明シートおよび孔版紙
等の種々のものがある。これらの記録媒体はそれぞれイ
ンクの転写性が異なるため良好な記録を施そうとした場
合、それぞれの記録媒体に適した記録条件、例えば、記
録ヘッドの発熱量(通電時間)や記録速度等により記録
することが必要である。
【0007】このような各種の記録媒体に応じた記録条
件により記録を施すため、従来の記録装置においては、
記録ヘッドへの通電時間や記録速度等を変更するための
ボリュームが配設されており、ユーザが自ら記録状態を
見て前記ボリュームのレベルを調整し適切な記録条件で
記録できるように制御していたり、あるいは、予め各種
の記録媒体に適した記録条件が記憶手段に記憶されてい
て、ユーザが使用する記録媒体の種類を選択して入力す
ることにより、記録媒体に適した記録条件で記録を施す
ことができるようになされていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の記録装置においては、ユーザが自ら記録状態を観察し
つつ記録ヘッドの通電時間や記録速度等のボリュームの
レベルを変更したり、あるいは記録媒体の種類を入力し
なければならず手間がかかり、使い勝手が悪いという不
都合があった。
【0009】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、ユーザが自ら記録条件を設定しなくても自動的に記
録媒体の種類に応じた適切な記録条件が設定されて良好
な記録を施すことのできる記録装置およびその記録方法
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の本発明に係る記録装置の特徴は、良好
な記録状態の基準となる基準画像データを記憶している
記憶手段と、この基準画像データと実際に記録媒体に記
録したテストパターンの記録状態に関する画像データと
を比較して前記記録媒体に適した記録条件に補正する制
御手段とを有している点にある。そして、このような構
成を採用することにより、ユーザが自ら記録条件を設定
しなくても自動的に記録媒体に応じた適正な記録条件に
補正でき良好な記録を施すことができる。
【0011】また、請求項2に記載の本発明の記録装置
の特徴は、記録媒体にテストパターンを記録した後に前
記記録媒体を記録初期位置まで逆搬送し、再度記録方向
へ搬送させて情報読取手段による前記テストパターンの
記録状態の読み取りを行なうように構成した点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、テスト
パターン記録後の記録状態を自動的に情報読取手段によ
って読み取ることができる。
【0012】また、請求項3に記載の本発明の記録装置
の特徴は、制御手段による記録条件の補正を複数回繰り
返す点にある。そして、このような構成を採用したこと
により、記録媒体に応じてより適切な記録条件を設定す
ることができる。
【0013】また、請求項4に記載の本発明の記録装置
の特徴は、各種の記録媒体に記録したテストパターンの
記録状態に関する画像データと前記各種の記録媒体に最
適な記録条件とを予め記憶している記憶手段と、実際に
記録媒体に記録したテストパターンの記録状態に関する
画像データと前記記憶手段に記憶されている各種の画像
データとを比較して記録媒体を特定し、この特定された
記録媒体に最適な記録条件を前記記憶手段から呼出して
設定する制御手段とを有する点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、より適切かつ確実に記
録媒体に応じた記録条件を設定でき良好な記録を施すこ
とができる。
【0014】また、請求項5に記載の本発明の記録方法
の特徴は、記録媒体に記録したテストパターンの記録状
態に関する画像データと記憶手段に予め記憶されている
良好な記録状態の基準となる基準画像データとを比較し
て、テストパターンの際に設定した記録条件を記録媒体
に適した記録条件に補正して記録する点にある。そし
て、このような構成を採用することにより、ユーザが自
ら記録条件を設定しなくても自動的に記録媒体に応じた
適正な記録条件を設定でき良好な記録を施すことができ
る。
【0015】また、請求項6に記載の本発明の記録方法
の特徴は、記録媒体にテストパターンを記録した後に前
記記録媒体を記録初期位置まで逆搬送し、再度記録方向
へ搬送させて情報読取手段による前記テストパターンの
記録状態の読み取りを行なう点にある。そして、このよ
うな構成を採用したことにより、テストパターンを記録
した後にその記録状態を自動的に情報読取手段によって
読み取ることができる。
【0016】また、請求項7に記載の本発明の記録方法
の特徴は、記録媒体に応じた記録条件の補正を複数回繰
り返す点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、記録媒体に応じてより適切な記録条件を設定
することができる。
【0017】また、請求項8に記載の本発明の記録方法
の特徴は、記録媒体に記録したテストパターンの記録状
態に関する画像データと、記録手段に予め記憶されてい
る各種の記録媒体に記録したテストパターンの記録状態
に関する画像データとを比較して当該記録媒体を特定
し、さらに、この特定された記録媒体に最適な記録条件
を前記記憶手段から呼出してこの記録条件に基づく記録
を施す点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、より適切かつ確実に記録媒体に応じた記録条
件に基づく良好な記録を施すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図5を参照して説明する。
【0019】図1乃至図4は本発明に係る記録装置の第
一実施形態としての熱転写プリンタを示したもので、こ
の熱転写プリンタのフレーム1には、長手方向に沿って
延在する平板状のプラテン2が配設されており、前記フ
レーム1の両側面の間には、前記プラテン2の前方に位
置し前記プラテン2と平行に延在するキャリッジシャフ
ト3が支持されている。このキャリッジシャフト3に
は、キャリッジ4がこのキャリッジシャフト3に沿って
往復動自在に取付けられており、このキャリッジ4の先
端部には、前記プラテン2に対向するように記録ヘッド
たるサーマルヘッド5が接離動作自在に取付けられてい
る。また、前記キャリッジ4の上面には、図示しないイ
ンクリボンを収納し、このインクリボンを前記サーマル
ヘッド5とプラテン2との間に案内するリボンカセット
6が着脱自在に装着されるようになされており、前記キ
ャリッジ4の上面には、前記リボンカセット6のインク
リボンを巻取るための巻取りボビン7およびインクリボ
ンを送り出す送出しボビン8がそれぞれ配設されてい
る。
【0020】また、本第1実施形態においては、図2に
示すように、前記キャリッジ4の一側には、情報読取手
段たるイメージスキャナ9が配設されており、このイメ
ージスキャナ9の前記プラテン2に対向する面には、図
3に示すように、開口部10が形成されている。また、
前記イメージスキャナ9の内部であって前記開口部10
の両側には、ランプ等からなる2つの発光部材11,1
1が前記開口部10に指向するように配設されており、
前記イメージスキャナ9の内部には、前記発光部材11
から記録用原稿29等の画像に対して照射した光の反射
光を受光し所定のイメージを読取るイメージセンサユニ
ット12が配設されている。
【0021】また、前記フレーム1の一端部下側には、
キャリッジ駆動モータ13がその出力軸を前記フレーム
1の上面に貫通するように配設されており、このキャリ
ッジ駆動モータ13の前記出力軸には、このキャリッジ
駆動モータ13により回転駆動される駆動プーリ14が
配設されている。また、前記フレーム1の他端部上面に
は、従動プーリ15が回転自在に配設されており、前記
駆動プーリ14と従動プーリ15との間には、一部が前
記キャリッジ4の下面に連結されたキャリッジ駆動ベル
ト16が掛け渡されている。そして、前記キャリッジ駆
動モータ13を回転駆動して前記駆動プーリ14を介し
てキャリッジ駆動ベルト16を駆動させることにより、
前記キャリッジ4をキャリッジシャフト3に沿ってプラ
テン2と平行に往復動させるようになされている。
【0022】また、前記プラテン2の後部下方には、所
定の記録媒体30を所定速度で搬送する搬送ローラ17
が配設されており、この搬送ローラ17の下方には、こ
の搬送ローラ17に圧接される複数の圧接ローラ18が
回転自在に配設されている。さらに、前記フレーム1の
後方には、図示しない給紙装置が配置されるようになさ
れており、この給紙装置には、記録用原稿29と記録媒
体30とが重ねられて収納されるようにされている。そ
して、図示しない搬送モータにより前記搬送ローラ17
を回転駆動させると、前記給紙装置から前記搬送ローラ
17と前記圧接ローラ18とが記録用原稿29あるいは
記録媒体30を挟持しつつサーマルヘッド5とプラテン
2との間に搬送するようになされている。さらに、前記
プラテン2の上方には、記録後の記録媒体30を案内す
る排紙ローラ19が配設されている。
【0023】また、前記フレーム1のプラテン2の一側
には、位置決めマーカ20が形成されており、前記イメ
ージスキャナ9によりこの位置決めマーカ20を読取る
ことにより、キャリッジ4の停止位置を認識するように
なされている。
【0024】また、図5は本第1実施形態の熱転写プリ
ンタの記憶手段および制御手段の一実施形態を示したも
ので、CPU21には、予め良好な記録状態の基準とな
る基準画像データが記憶されたROM22と、各種デー
タ、例えばイメージスキャナ9により読み込まれた記録
状態に関する画像データ等を順次記憶する記憶手段とし
てのRAM23とが接続されている。また、前記CPU
21には、前記イメージスキャナ9により読取られたイ
メージ情報が送られるようになされており、このCPU
21からは、前記サーマルヘッド5への通電制御を行な
うサーマルヘッド駆動回路24、前記サーマルヘッド5
をプラテン2に対して接離動作させるサーマルヘッド接
離駆動回路25、前記イメージスキャナ9の駆動制御を
行なうイメージスキャナ駆動回路26、キャリッジモー
タ駆動回路27および搬送ローラ駆動回路28に対して
それぞれ制御信号が送られるようになされている。
【0025】そして、前記CPU21は、所望の記録を
開始する前に、まず、前記サーマルヘッド5により記録
媒体30に所定の記録条件に基づくテストパターンを施
す指令を出すようにされている。さらに、このテストパ
ターンを施した後に、この記録媒体30を搬送ローラ1
7と圧接ローラ18とにより挟持して記録初期位置まで
逆搬送し、その後再度記録方向へ搬送させつつ前記イメ
ージスキャナ9により前記記録媒体30に施したテスト
パターンのインク濃度やインクの乗り状態等の記録状態
を画像データとして読み込ませるようにされている。こ
のようにして順次読み込まれた画像データは、一旦、前
記RAM23に記憶される。その後、前記CPU21が
このRAM23に記憶された画像データと前記ROM2
2に記憶されている良好な記録状態の基準画像データと
を比較して、その結果、例えばインク濃度が薄い場合に
は、前記サーマルヘッド5の発熱量を増加させて濃度を
濃くするよう補正されて適正な記録条件が設定されるよ
うになっている。そして、この記録条件が前記CPU2
1から前記キャリッジモータ駆動回路27や前記サーマ
ルヘッド駆動回路24を介して前記キャリッジ4や前記
サーマルヘッド5へ送信されると、その記録条件に基づ
く記録が施されるようにされている。
【0026】このCPU21による記録条件の補正を複
数回繰り返すと、より記録媒体30にとって適正な記録
条件を設定できるが、通常は1回のみであっても十分良
好な記録を施せる記録条件を設定することができるもの
である。
【0027】つぎに、本第1実施形態における熱転写プ
リンタによる記録方法について説明する。
【0028】前記熱転写プリンタにより前記記録用原稿
29の読み取りを行なって、この記録用原稿29のイメ
ージ情報を記録媒体30へ記録する場合には、まず、前
記給紙装置に所望の記録用原稿29を収容させるととも
に、これに重ねて普通紙、葉書あるいはOHP用シート
等の所定の記録媒体30を収納しておく。
【0029】そして、まず前記給紙装置から前記記録用
原稿29を前記熱転写プリンタの搬送ローラ17と圧接
ローラ18との間に給送し、CPU21からの制御信号
により前記搬送ローラ17を回転駆動させることによ
り、前記記録用原稿29をサーマルヘッド5とプラテン
2との間に搬送する。
【0030】前記記録用原稿29が搬送されたら、CP
U21からの制御信号によりキャリッジ駆動モータ13
を駆動してキャリッジ4を移動させてイメージスキャナ
9を記録用原稿29に対して横方向に走査させながら、
各発光部材11から記録用原稿29に光を照射するとと
もに、この記録用原稿29からの反射光をイメージセン
サユニット12により受光して記録用原稿29のイメー
ジ情報を横方向に読取り、1行分のイメージ情報を前記
RAM23に記憶させておく。
【0031】その後、前記搬送ローラ17を駆動して前
記記録用原稿29を所定量搬送し、再びキャリッジ4を
移動させながら、前記イメージスキャナ9により前記記
録用原稿29のイメージ情報を読取り、前記RAM23
に記憶させる。このような動作を繰り返し行なって、前
記記録用原稿29のイメージ情報をすべて読取り、前記
記録用原稿29を排出して前記各イメージ情報の読取り
を終了する。
【0032】つぎに、前記CPU21からの制御信号に
より前記搬送ローラ17を回転駆動させて、前記給紙装
置から記録媒体30を前記搬送ローラ17と前記圧接ロ
ーラ18とにより挟持し、前記サーマルヘッド5と前記
プラテン2との間に搬送する。その後、前記CPU21
から前記サーマルヘッド駆動回路24に所定のテストパ
ターンに関する記録条件が送信され、この記録条件に基
づいて前記サーマルヘッド5の発熱素子を選択的に発熱
させることにより、前記テストパターンを前記記録媒体
30に記録する。
【0033】そして、このテストパターンの記録された
記録媒体30を前記搬送ローラ17と前記圧接ローラ1
8とにより挟持して記録初期位置まで逆搬送すると、再
びキャリッジ4を駆動し、今度はイメージスキャナ9に
よってテストパターンのインク濃度やインクの乗り具合
等の記録状態を読取る。その後、このテストパターンの
画像データを前記CPU21に送信し、前記CPU21
は、この画像データと前記ROM22に記憶されている
良好な記録状態の基準画像データとを比較する。この比
較の結果、もし、記録のインク濃度が薄ければ、前記サ
ーマルヘッド5の通電時間を長くして発熱量を増加させ
るように記録条件を補正する。
【0034】このようにして記録条件の補正を1回ある
いは複数回行なって、記録媒体に適する記録条件を設定
した後に、前記給紙装置から所望の記録媒体30を搬送
ローラ17と圧接ローラ18とによって挟持しつつ、前
記プラテンとサーマルヘッド5との間まで搬送し記録初
期位置にセットする。そして、CPU21が、前述した
記録条件をキャリッジモータ駆動回路27やサーマルヘ
ッド駆動回路24を介してキャリッジ4およびサーマル
ヘッド5に送信し、この記録条件に基づいて所望の記録
を施す。
【0035】したがって、本発明の第1実施形態の記録
装置およびその記録方法によれば、ユーザが自ら記録状
態を観察して記録条件を補正する必要がなく、自動的に
記録媒体に応じた適切な記録条件となるように補正し設
定できるため、より便利で良好な記録の施せる熱転写プ
リンタを得ることができる。
【0036】つぎに、本発明の記録装置の第2実施形態
について説明する。
【0037】なお、本第2実施形態における熱転写プリ
ンタのうち前述した第1実施形態の熱転写プリンタと同
一の構成については、再度の説明を省略することとす
る。
【0038】本第2実施形態は、記憶手段の1つである
前記ROM22に、予め種々の記録媒体30に記録され
たテストパターンの記録状態に関する画像データと、こ
れらの各記録媒体30に応じた最適な記録条件とが記憶
されている。そして、前記CPU21は、所望の記録を
開始する前に、使用する記録媒体30に前記サーマルヘ
ッド5により記録したテストパターンの記録状態を前記
イメージスキャナ9により読み込ませ、このとき得られ
る画像データと、前記ROM22に予め記憶されている
種々の記録媒体30に施されたテストパターンに関する
画像データとを比較し、使用される記録媒体30の種類
を判別するようにされている。この判別結果に基づい
て、前記CPU21がその記録媒体30に最適な記録条
件を前記ROM22から読み出して、この記録条件に基
づく記録を施すように前記キャリッジモータ駆動回路2
7や前記サーマルヘッド駆動回路24を介して前記キャ
リッジ4や前記サーマルヘッド5に送信制御するように
されている。
【0039】つぎに、本第2実施形態における熱転写プ
リンタの記録方法を説明する。
【0040】まず、給紙装置から記録用原稿29が前記
搬送ローラ17と圧接ローラ18とによって挟持されつ
つ前記プラテンと前記キャリッジ4との間に搬送され
る。そして、この記録用原稿29を前記イメージスキャ
ナ9が1行ずつ読み込み順次前記RAM23に記憶させ
ておく。
【0041】つぎに、記録媒体30にテストパターンを
記録するため、給紙装置から前記搬送ローラ17と圧接
ローラ18とによって記録媒体30を挟持し前記プラテ
ンと前記サーマルヘッド5との間の記録初期位置まで搬
送する。そして、前記CPU21から所定のテストパタ
ーンの記録を施すように前記サーマルヘッド5に対して
指令が出され、前記記録媒体30にテストパターンが記
録される。この後、前記搬送ローラ17と前記圧接ロー
ラ18とにより、前記記録媒体30を記録初期位置まで
逆搬送し、再び記録方向へ搬送して今度は前記イメージ
スキャナ9によりテストパターンの記録状態を1行ずつ
読み込む。この記録状態は画像データとして順次前記R
AM23に記憶し、すべて記憶されると読み込みが終了
する。
【0042】そして、前記CPU21は、この使用する
記録媒体30に記録されたテストパターンの記録状態に
関する画像データと、前記ROM22に予め記憶されて
いる種々の記録媒体30のテストパターンの記録状態に
関する画像データとを比較して、これらの画像データの
中から一致する画像データを判別して記録媒体30を特
定する。
【0043】つぎに、前記CPU21は、前述の特定さ
れた記録媒体30に対して記録する際に最も適切な記録
条件を前記ROM22から呼出して、その記録条件を前
記キャリッジモータ駆動回路27や前記サーマルヘッド
駆動回路24に指令し、これらの回路を介して前記キャ
リッジ4や前記サーマルヘッド5を駆動制御する。
【0044】したがって、本発明の第2実施形態の記録
装置およびその記録方法によれば、予め各種の記録媒体
30に記録されたテストパターンの記録状態の読み取り
結果が記憶されており、さらにこの記録媒体30につい
ての最適な記録条件も記憶されているため、ユーザが自
ら記録条件を設定しなくても、より迅速かつ確実に良好
な記録を施すことができる。
【0045】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0046】たとえば、各実施形態の記録装置である熱
転写プリンタは、イメージスキャナ9により読み込んだ
記録用原稿29のイメージ情報を記録媒体30へ記録す
るものとされているが、これをコンピュータ等の外部入
力装置から記録データを入力され、これを記録媒体30
に記録するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る記録装置
およびその記録方法によれば、各種の記録媒体に記録を
施す際にユーザが自ら記録状態を観察するなどして記録
条件を設定しなくても、自動的に記録媒体に応じた適正
な記録条件が設定でき、より便利で良好な記録を施すこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施形態を示す平面図
【図2】図1のキャリッジ部分の平面図
【図3】図1のイメージスキャナ部分の平面図
【図4】図1の側面図
【図5】本発明の記録装置の制御手段の一実施形態を示
すブロック図
【符号の説明】
1 フレーム 2 プラテン 4 キャリッジ 5 サーマルヘッド 9 イメージスキャナ 17 搬送ローラ 18 圧接ローラ 21 CPU 23 RAM 29 記録用原稿 30 記録媒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに対向するようにキャリッジに
    記録ヘッドおよび情報読取手段を配設し、前記キャリッ
    ジをプラテンに沿って移動させながら前記情報読取手段
    により記録用原稿の情報を読取るとともに、この読取っ
    た情報と入力装置からの情報とを前記記録ヘッドにより
    記録媒体に記録するようにしてなる記録装置であって、
    良好な記録状態の基準となる基準画像データを記憶して
    いる記憶手段と、記録条件を前記記録媒体に適した記録
    条件に補正する制御手段とを有し、所望の記録開始前に
    前記記録ヘッドにより前記記録媒体に所定の記録条件に
    基づくテストパターンを記録し、このテストパターンの
    記録状態を前記情報読取手段により画像データとして読
    み取り、この画像データと前記記憶手段に予め記憶され
    ている良好な記録状態の基準画像データとを前記制御手
    段により比較して前記記録条件を前記記録媒体に適した
    記録条件に補正するように構成したことを特徴とする記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記情報読取手段によるテストパターン
    の記録状態の読み取りは、テストパターンの記録後、前
    記記録媒体を記録初期位置まで逆搬送し、再度記録方向
    へ搬送させつつ行なうことを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段による記録媒体に応じた記
    録条件の補正を複数回繰り返すことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 プラテンに対向するようにキャリッジに
    記録ヘッドおよび情報読取手段を配設し、前記キャリッ
    ジをプラテンに沿って移動させながら前記情報読取手段
    により記録用原稿の情報を読取るとともに、この読取っ
    た情報と入力装置からの情報とを前記記録ヘッドにより
    記録媒体に記録するようにしてなる記録装置であって、
    各種の記録媒体に記録したテストパターンの記録状態に
    関する画像データと前記各種の記録媒体に最適な記録条
    件とを予め記憶している記憶手段と、記録媒体に最適な
    記録条件を前記記憶手段から呼出して設定する制御手段
    とを有し、所望の記録開始前に前記記録ヘッドにより前
    記記録媒体に所定の記録条件に基づくテストパターンを
    記録し、このテストパターンの記録状態を前記情報読取
    手段により画像データとして読み取り、この画像データ
    と前記記憶手段に記憶されている各種の画像データとを
    前記制御手段により比較して記録媒体を特定し、この特
    定された記録媒体に最適な記録条件を前記記憶手段から
    呼出して設定するように構成したことを特徴とする記録
    装置。
  5. 【請求項5】 プラテンに対向するように記録ヘッドお
    よび情報読取手段を配設しているキャリッジを前記プラ
    テンに沿って移動させながら前記情報読取手段により記
    録用原稿の情報を読取るとともに、この読取った情報と
    入力装置からの情報とを前記記録ヘッドにより記録媒体
    に記録する記録方法であって、良好な記録状態の基準と
    なる基準画像データを記憶しておき、所望の記録開始前
    に記録媒体に所定の記録条件に基づくテストパターンを
    記録し、このテストパターンの記録状態を画像データと
    して読み取り、この画像データと前記基準画像データと
    を比較して前記記録条件を前記記録媒体に適した記録条
    件に補正して記録することを特徴とする記録方法。
  6. 【請求項6】 前記テストパターンの記録状態の読み取
    りを、前記記録媒体にテストパターンを記録した後、前
    記記録媒体を記録初期位置まで逆搬送し、再度記録方向
    へ搬送させつつ行なうことを特徴とする請求項5に記載
    の記録方法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体に応じた記録条件の補正を
    複数回繰り返すことを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載の記録方法。
  8. 【請求項8】 プラテンに対向するように記録ヘッドお
    よび情報読取手段を配設しているキャリッジをプラテン
    に沿って移動させながら前記情報読取手段により記録用
    原稿の情報を読取るとともに、この読取った情報と入力
    装置からの情報とを前記記録ヘッドにより記録媒体に記
    録する記録方法であって、各種の記録媒体に記録したテ
    ストパターンの記録状態に関する画像データと前記各種
    の記録媒体に最適な記録条件とを予め記憶しておき、所
    望の記録開始前に記録媒体に所定の記録条件に基づくテ
    ストパターンを記録し、このテストパターンの記録状態
    を画像データとして読み取り、この画像データと前記各
    記録媒体ごとの画像データとを比較して記録媒体を特定
    し、この特定した記録媒体に最適な記録条件を呼出して
    設定して記録することを特徴とする記録方法。
JP7295658A 1995-11-14 1995-11-14 記録装置およびその記録方法 Withdrawn JPH09139838A (ja)

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