JP3741243B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特に印写終了後の用紙のニップ位置を変えることができるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、コピー等に用いられるインクジェット記録装置は、インク滴を吐出するための複数のノズルと、各ノズルに対応して設けた電気機械変換素子や発熱抵抗体などのアクチュエータとを備えたインクジェットヘッドを記録ヘッドに用いて、給紙された用紙を搬送しながら記録信号に応じて記録ヘッドのノズルからインク滴を用紙に吐出して画像を記録し、記録された用紙を排紙トレイに排紙する。なお、本明細書中において、「用紙」とはインク滴が付着されるものという意味であり、紙に限定されるものではなく、OHPシートなどを含むものである。
【0003】
このようなインクジェット記録装置においては、高速化に伴ってヘッドのノズル数が増加し、一走査で印写できる幅(印写幅)が広がっているが、そのために一度に吐出するインク量が多くなって、用紙のコックリングが起こり易くなっている。ここで、コックリングとは、用紙に付着したインクの膨潤作用によって用紙のインク付着面側が瞬時に膨らむ現象をいう。このコックリングは、一度に吐出するインク量と紙種に依存し、一般的にはインク量が多く、用紙が薄いほどコックリング量(用紙の膨らみ量)が大きくなる。
【0004】
インクジェット記録装置において、このコックリングが発生すると、用紙がヘッドに擦れて、インクの擦れ跡が残ったり、そこまで至らなくとも、ヘッドから用紙までの距離が変化して画像が劣化することになる。
【0005】
そこで、従来から特開平7−285251号公報や特開平7−323622号公報に記載されているように、印写部の直後に配置するローラを僅かに増速させて用紙にテンションを与えながら、かつ、ローラを印写部での用紙搬送方向に体して斜め下方に配置することで用紙を下方向に引張りながら搬送するようにしている。
【0006】
例えば、図9に示すように、インクジェットヘッド101に対して搬送ローラ102から用紙103を紙受け台104に向けて送り出し、インクジェットヘッド101で画像を記録した後、排紙ローラ105と拍車106との間で形成されるニップ部Aで引張りながら排紙方向に向けて搬送する。ここで、用紙を排紙方向に搬送する排紙搬送手段となる排紙ローラ105及び拍車106は、印写部における用紙搬送方向と同じ水平な搬送経路P1に対して斜め下方になる搬送経路P2の方向に搬送するため、紙受け台104の上面よりもニップ部Aを位置させるように配置すると共に、排紙ローラ105を搬送ローラ102に対して僅かに増速させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、インクジェット記録装置で使用される用紙には、普通紙、厚手の用紙(厚紙)、OHPシート等種々のものがあり、用紙を引張るニップ部の位置は付着するインク量や紙種によって最適な位置が微妙に異なる。しかも、上述した従来のインクジェット記録装置のように、ニップ部の位置を下方に固定した場合、厚紙等の腰の強い用紙を使用したときには、図10に示すように紙の腰によってインクを打つ前から紙受け台104の手前で湾曲してインクジェットヘッド101に接触するなど、コックリングを起こしたのと同様の結果になり、画像品質が低下する。
【0008】
そのため、従来のインクジェット記録装置にあっては、使用できる紙種が限定されることになり、他の紙種の用紙を使用するためにヘッドとの擦れが生じるときには、ギャップ調整手段等でインクジェットヘッドと用紙とのギャップを広くして、多少の画像劣化は止む得ないものとして放置する他ない。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、画像品質を向上することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドを用いて用紙に画像を記録し、画像が記録された用紙を挟んで排紙方向に送り出す排紙搬送手段を備えたインクジェット記録装置において、前記用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれる前に前記排紙搬送手段による用紙のニップ位置を可変する手段を備えている構成とした。
【0011】
請求項2のインクジェット記録装置は、上記請求項1のインクジェット記録装置において、前記排紙搬送手段を変位可能に支持する手段と、前記排紙搬送手段を変位させる駆動手段とを備えている構成とした。
【0012】
請求項3のインクジェット記録装置は、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、指定された用紙の種別又は検出した用紙の種別に応じて前記用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれるときの前記排紙搬送手段のニップ位置を変化させる構成とした。
【0013】
請求項4のインクジェット記録装置は、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記録装置において、前記用紙に記録する画像の種別に応じて前記用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれるときの前記排紙搬送手段のニップ位置を変化させる構成とした。
【0014】
請求項5のインクジェット記録装置は、上記請求項1のインクジェット記録装置において、ギャップ調整用の操作部材に連動させて前記用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれるときの前記排紙搬送手段のニップ位置を変化させる構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジェット記録装置の印写機構部の要部概略側面図、図2は同印写機構部のニップ位置可変手段の説明図、図3は同印写機構部のニップ位置を変化させた状態の説明図である。
【0016】
このインクジェット記録装置の印写機構部は、図示しない左右の側板間に横架したガイドロッド1と図示しないガイド板とでキャリッジ2を主走査方向(図1の紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、キャリッジ2の下面側にはインクジェットヘッドからなる記録ヘッド3をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ2の上面側には記録ヘッド3にインクを供給するためのインクカートリッジ4を装着している。このキャリッジ2は、図示しない主走査モータを駆動源として主走査方向に移動走査される。
【0017】
記録ヘッド3は、例えばそれぞれイエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)インク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出する主走査方向に配列した4個のヘッドからなる。同様に、インクカートリッジ4も各色のインクを供給するための4個のインクカートリッジからなる。
【0018】
一方、キャリッジ2の下方側には、給紙カセットにセットされた用紙5を給紙する給紙ローラ6と、この給紙ローラ6で給紙された用紙を反転させて搬送する主走査方向に1つの円筒面を有する搬送ローラ7と、搬送ローラ7からの用紙5の送り出し角度を規定するピンチローラ8と、搬送ローラ7から送り出された用紙5を記録ヘッド3の下側へ案内するリブ10を有する案内部材9と、用紙5を排紙方向へ送り出す排紙ローラ11及びこれに当接させた拍車12と、排紙された用紙をストックする傾斜状態で装着した排紙トレイ13とを配設している。
【0019】
なお、拍車12は通常薄い金属板からなり、先のとがった複数のエッジで構成された星型のような形状をしており、これは印写部(ヘッド3)から吐出された用紙5上の未乾燥のインクを擦らないで用紙5を搬送するためのものである。この拍車12とローラ11とによって用紙5を排紙方向に搬送する排紙搬送手段を構成し、拍車12とローラ11との接触部がニップ部Aとなる。以下では、用紙5が排紙搬送手段である拍車12とローラ11とに挟み込まれるときのニップ部Aの位置を「ニップ位置A」という。
【0020】
そして、図2及び図3に示すように、これらのローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aを変位させるためのニップ位置可変手段14を備えている。このニップ位置可変手段14は、ローラ11を回転自在に保持する支軸にて揺動自在に軸支した可動レバー16と、ステッピングモータ17、ステッピングモータ17の回転軸に取付けたギヤ18及びギヤ18と可動レバー16のラック16aに噛み合うアイドラギヤ19とからなり、ステッピングモータ17を駆動することで可動レバー16が揺動してローラ11及び拍車12を上下に変位できるようにしている。なお、拍車12は図示しない連結板にてローラ11に同動して変位する。また、可動レバー16がローラ11及び拍車12を変位可能に支持する手段を構成し、ステッピングモータ17等がローラ及び拍車12を変位させる駆動手段を構成している。
【0021】
次に、このインクジェット記録装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。
この制御部は、この記録装置全体の制御を司るマイクロコンピュータ(以下「CPU」と称する。)20と、必要な固定情報を格納したROM21と、ワーキングメモリ等として使用するRAM22と、画像情報を処理したデータを格納する画像メモリ23と、用紙種別に対応するニップ位置情報を格納したニップ位置テーブル24と、パラレル入出力(PIO)ポート25と、入力バッファ26と、ゲートアレー(GA)又はパラレル入出力(PIO)ポート27と、ヘッド駆動回路28及びドライバ29,30等を備えている。
【0022】
ここで、PIOポート24にはホスト側からの画像情報の他、用紙の種別を示す用紙種別指定データ等の情報、図示しない操作パネルに設けた用紙種別指定スイッチ31からの用紙種別指定情報を含む各種指定情報の他、用紙の始端、終端を検知する紙有無センサからの検知信号、キャリッジ2のホームポジション(基準位置)を検知するホームポジションセンサ等の各種センサからの信号等が入力され、またこのPIOポート24を介してホスト側や操作パネル側に体して所要の情報が送出される。なお、用紙種別指定スイッチ31は、単独若しくはメニュー選択方式による指定手段のいずれでもよい。
【0023】
また、ヘッド駆動回路28は、PIOポート27を介して与えられる各種データ及び信号に基づいて、記録ヘッド3の各ノズルに対応するエネルギー発生素子(圧電素子或いは発熱抵抗体など)の内の画像情報に応じた駆動ノズル(インク滴を吐出させるノズル)のエネルギー発生素子に体して所要の駆動波形を印加する。
【0024】
さらに、ドライバ29は、PIOポート27を介して与えられる駆動データに応じてキャリッジ2を主走査方向に走査するための主走査モータ32、及び搬送ローラ7を副走査方向に回転するための副走査モータ33を各々駆動制御することで、キャリッジ2を主走査方向に移動走査し、搬送ローラ7を回転させて用紙5を所定量搬送させる。ドライバ30は、PIOポート26を介して与えられる駆動データに応じてステッピングモータ17を駆動制御してローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aを変位させる。
【0025】
以上のように構成したインクジェット記録装置におけるニップ位置可変制御について図5をも参照して説明する。
先ず、制御部は図5に示すように、ホスト側から与えられる用紙種別指定情報或いは記録装置本体の用紙種別指定スイッチ31から与えられる用紙種別指定情報を取り込む。なお、ホスト側と用紙種別指定スイッチ31のいずれからも用紙種別指定情報が与えられるときには、いずれか一方、例えばホスト側からの用紙種別指定情報を優先させる処理をすればよい。
【0026】
そして、取り込んだ用紙種別指定情報をニップ位置テーブル24を使用してニップ位置データに変換し、現ニップ位置と変換結果で得られるニップ位置との差に応じたステッピングモータ17の駆動量を算出し、ドライバ30を介してステッピングモータ17を回転駆動させる。これによって、可動レバー16が上下方向に移動して、ローラ11及び拍車12が変位して用紙を挟み込むニップ位置Aが所要の位置に変位する。
【0027】
例えば普通紙などの腰のさほど強くない用紙5を使用するときには、ステッピングモータ17を駆動制御して(若しくは初期位置として)可動レバー16を図2に示す状態にすることで、ローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aは印写部における用紙搬送方向(案内部材9の案内面)よりも下方に位置する。これによって、用紙5は案内部材9から斜め下方に位置するローラ11及び拍車12に挟み込まれ、ローラ11が若干増速されているためにテンションがかかった状態で排紙方向に搬送される。したがって、用紙のコックリングが抑えられ、コックリンが生じてもヘッド3との接触が防止される。
【0028】
これに対して、厚紙、OHPシートのように腰の強い用紙5を使用するときには、ステッピングモータ17を駆動制御して可動レバー16を図3に示す状態に変位させることで、ローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aは印写部における用紙搬送方向を略水平方向に延長した延長上のニップ位置A’に変位する。これによって、用紙5は案内部材9からそのまま延長線上に位置するローラ11及び拍車12に挟み込まれ、ローラ11が若干増速されているためにテンションがかかった状態で排紙方向に搬送される。したがって、用紙5の腰の強さによる湾曲を生じることがなく、ヘッド3と接触することが防止され、ヘッド3と用紙5間のギャップ変動の範囲内で画質が変化するのみであるので、画質劣化が低減する。
【0029】
なお、ここでは、普通紙などの比較的薄い用紙と厚紙やOHPシートなどの腰の強い用紙とに応じて二段階でニップ位置Aを変位させているが、コックリングは用紙種別に応じて微妙に異なるために、用紙種別に応じて三段階以上にニップ位置Aを変位させることもできる。また、用紙種別情報としては、ホスト側からの指定情報或いは記録装置本体の指定スイッチからの指定情報を用いているが、用紙にレーザー光等を射出して透過光量に基づいて用紙種別を検出する検出手段を備え、この検出手段で検出した用紙種別に応じてステッピングモータを駆動制御してニップ位置を変位させることもできる。
【0030】
次に、制御部によるニップ位置の可変制御の他の例について図6をも参照して説明する。
この例では、制御部は印写する画像データがテキストかグラフィクか、即ち画像種別を識別し、この識別結果をニップ位置テーブルを用いてニップ位置に変換し、現ニップ位置と変換結果で得られるニップ位置との差をステッピングモータ17の駆動量に変換して、ドライバ30を介してステッピングモータ17を回転駆動させる。これによって、可動レバー16が上下方向に変位してローラ11及び拍車12も印写する画像種別に応じて上下方向に変位し、用紙を挟み込むニップ位置Aが所要の位置に変位する。
【0031】
したがって、例えばテキスト画像などのようにインク量がさほど多くない画像を印写するときには、ローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aを例えば図2に示すように印写部における用紙搬送方向(案内部材9の案内面)よりも下方に位置させる。これに対して、グラフィック画像などのようにインク量が多く、コックリングを生じ易くなる画像を印写するときには、ローラ11及び拍車12による用紙のニップ位置Aを例えば図2に示す位置よりも若干下方に位置させる。このようにして、画像種別、すなわち、用紙に打込まれるインク量に応じてニップ位置を最適位置に変位させることができる。
【0032】
次に、ニップ位置可変手段の他の例について図7をも参照して説明する。
この例では、支軸41で揺動自在に軸支した可動レバー42の先端部にローラ11を回転自在に支持し、この可動レバー42と上方側固定部との間に引張りコイルばね43を介装し、下方側にソレノイド44を配設して、このソレノイド44のプランじゃ44aとの間に引張りコイルばね45を介装している。この場合、引張りコイルばね43、35の復元力及びソレノイド44は、ソレノイド44を非駆動状態にしたときにローラ11及び拍車12によるニップ位置Aが案内部材9の案内面と略同じ高さ方向の位置になるように設定、配置している。
【0033】
したがって、厚紙などの腰の強い用紙を使用するときにはソレノイド44を非駆動状態にすることで、用紙は略水平状態で排紙方向に搬送されるので、用紙の湾曲によるヘッド3との接触などが防止される。そして、普通紙などの腰のさほど強くない用紙を使用するときには、ソレノイド44を駆動状態にすることで、プランジャ44aが引き込まれて引張りコイルばね43の復元力に抗して可動レバー42が下方に変位して、排紙ローラ11及び拍車12は同図図示のように案内部材9の案内面に対して斜め下方に変位され、コックリングによるヘッド3と用紙5の接触やギャップ変動が防止される。この場合には、ニップ位置の変位は2段階に限られるが、図2に示す例よりもコストが廉価で構成が簡単である。なお、画像種別に応じてソレノイド44を駆動制御することもできる。
【0034】
次に、ニップ位置可変手段の更に他の例について図8をも参照して説明する。
この例では、支軸41で揺動自在に軸支した可動レバー42の先端部にローラ11を回転自在に支持すると共に、キャリッジ2を変位させることがヘッド3と用紙搬送面(案内部材9の案内面)とのギャップを調整するギャップ調整レバー46とをリンク機構を介して連結している。
【0035】
すなわち、ギャップ調整レバー46のカム部46aは支軸47で揺動自在に軸支したリンク部材48の一端部に当接し、このリンク部材48の他端部はキャリッジ2のガイドロッド1に連結されて、ギャップレバー46を回動操作することでリンク部材48を介してキャリッジ2が上下動してギャップが調整される。そして、このリンク部材48の他端部とローラ11との支軸とをリンク部材49で連結して、リンク部材48の揺動によってローラ11が変位するようにしている。
【0036】
したがって、同図において、ギャップ調整レバー46を矢示方向に回動操作することでリンク部材48の他端部が矢示方向に移動してヘッド3と用紙搬送面とのギャップが広がると共に、リンク部材49を介して可動レバー42が矢示方向に揺動して、ローラ11及び拍車12が変位して案内部材9の案内面と略同じ高さにニップ位置Aが変位する。
【0037】
これによって、厚紙を使用するときにはギャップ調整レバー46を矢示方向に操作してギャップを広げることによって、ニップ位置Aも上昇して案内部材9による案内面に近い位置にすることができ、用紙を略水平方向に搬送できるので、湾曲によるヘッドとの接触などを防止できる。すなわち、この場合も用紙種別に応じて手動でニップ位置を変位させることになる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のインクジェット記録装置によれば、用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれる前に排紙搬送手段による用紙のニップ位置を可変する手段を備えたので、使用する用紙に応じてニップ位置を変更することが可能になり、用紙のコックリングや湾曲によるヘッドとの接触を防止できて、画像劣化を低減することができる。
【0039】
請求項2のインクジェット記録装置によれば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、排紙搬送手段を変位可能に支持する手段と、排紙搬送手段を変位させる駆動手段とを備えたので、用紙種別や画像種別に応じて最適なニップ位置を取ることができるようになる。
【0040】
請求項3のインクジェット記録装置によれば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、指定された用紙の種別又は検出した用紙の種別に応じて用紙が排紙搬送手段に挟み込まれるときの排紙搬送手段のニップ位置を変化させるようにしたので、用紙種別に応じた最適な位置にして画像品質を向上することができる。
【0041】
請求項4のインクジェット記録装置によれば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記録装置において、用紙に記録する画像の種別に応じて用紙が排紙搬送手段に挟み込まれるときの排紙搬送手段のニップ位置を変化させるようにしたので、画像種別に応じた最適な位置にして画像品質を向上することができる。
【0042】
請求項5のインクジェット記録装置によれば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、ギャップ調整用の操作部材に連動させて用紙が排紙搬送手段に挟み込まれるときの排紙搬送手段のニップ位置を変化させる構成としたので、簡単な構成で紙厚に応じて簡単な操作でニップ位置を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の印写機構部の要部概略側面図
【図2】同印写機構部のニップ位置可変手段の説明に供する説明図
【図3】同印写機構部のニップ位置を変化させた状態の説明図
【図4】同記録装置の制御部を示すブロック図
【図5】同制御部によるニップ位置可変制御の一例を説明するフロー図
【図6】同制御部によるニップ位置可変制御の他の例を説明するフロー図
【図7】印写機構部のニップ位置可変手段の他の例の説明に供する説明図
【図8】印写機構部のニップ位置可変手段の更に他の例の説明に供する説明図
【図9】従来のインクジェット記録装置の印写機構部を説明する説明図
【図10】同印写機構部で厚紙を使用したときの状態を説明する説明図
【符号の説明】
2…キャリッジ、3…記録ヘッド、5…用紙、6…給紙ローラ、7…搬送ローラ、8…ピンチローラ、9…案内部材、11…ローラ、12…拍車、13…排紙トレイ、14…ニップ位置可変手段、16…可動レバー、17…ステッピングモータ、19…アイドラギヤ、24…ニップ位置テーブル、31…用紙種別指定スイッチ、44…ソレノイド、46…ギャップ調整レバー、48,49…リンク部材。

Claims (5)

  1. インクジェットヘッドを用いて用紙に画像を記録し、画像が記録された用紙を挟んで排紙方向に送り出す排紙搬送手段を備えたインクジェット記録装置において、前記用紙が前記排紙搬送手段に挟み込まれる前に前記排紙搬送手段による用紙のニップ位置を可変する手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記排紙搬送手段を変位可能に支持する手段と、前記排紙搬送手段を変位させる駆動手段とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、指定された用紙の種別又は検出した用紙の種別に応じて前記排紙搬送手段による用紙のニップ位置を変化させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記用紙に記録する画像の種別に応じて前記排紙搬送手段による用紙のニップ位置を変化させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、ギャップ調整用の操作部材に連動させて前記排紙搬送手段による用紙のニップ位置を変化させることを特徴とするインクジェット記録装置。
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