JPH09139095A - 不揮発性半導体記憶装置及びその使用方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその使用方法

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JPH09139095A
JPH09139095A JP23690096A JP23690096A JPH09139095A JP H09139095 A JPH09139095 A JP H09139095A JP 23690096 A JP23690096 A JP 23690096A JP 23690096 A JP23690096 A JP 23690096A JP H09139095 A JPH09139095 A JP H09139095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値の大きさ(多値数)をセルの実力に基づ
いて決めることができ、フレキシブルで、かつチップサ
イズを最小にできる多値フラッシュメモリを実現するこ
と。 【解決手段】 本発明の不揮発性半導体記憶装置は、不
揮発性メモリセルCと、不揮発性メモリセルCの制御ゲ
ートに複数のベリファイ電圧のうち何れか一つを外部か
ら入力された制御データに基づいて印加する定電圧回路
200、201、202、203と、外部から入力され
た書込みデータに基づいてドレインに電位を印加し、ま
た、不揮発性メモリセルのドレイン・ソース間に流れる
電流を検知・増幅する書込み・センス回路SAとを具備
する。また、メモリセルアレイ501およびシリアルレ
ジスタ502を分割し、外部SRAM503を備えて、
メモリセル501からシリアルレジスタ502への転送
とシリアルレジスタ502から外部SRAM503への
転送を並行に行うことにより読出し速度を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置及びその使用方法に関わり、特に一つのスタック型
MOSトランジスタからなるメモリセルに多値のデータ
を記憶することのできる多値メモリ及びその使用方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】多値データを記憶するフラッシュメモリ
はISSCC '95 Digest of Technical Papers, p133等に詳
細に開示されている。このメモリのアーキテクチャはリ
ファレンスセルとしてフラッシユセルを用いており、こ
れにより、リファレンスセルに流れる電流を制御し、セ
ルのしきい値分布に合わせた読出し電位に対応できるよ
うにしている。
【0003】また、NAND型フラッシュメモリの読出
しは、メモリセルアレイの1行分のデータを読み出して
レジスタに格納するランダムアクセスと、このレジスタ
の格納内容をシリーズに読み出す動作を行っている。こ
こで、4値のメモリに対して3回の読出しを行う場合、
読出しと2値への変換を行うにはランダムアクセス時間
をtR 、レジスタ読出し時間をtS 、2値への変換時間
をtconvとすると、 3tR +3tS +tconv の時間がかかることになり、例えばランダムアクセス時
間tR を10μS、レジスタ読出し時間tS を50ns
で512バイトを読み出すものとして25.6μS、2
値への変換時間を5μSとすると、3回の読出しと2値
への変換を行う場合、合計で 10×3+25.6×3+5=111.8μS の時間がかかることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した多値メモリは
以下の様な問題を有している。
【0005】(1) 2n値メモリに対してn個のセン
スアンプが必要であるため、例えば4値メモリでは2個
のセンスアンプが、8値メモリでは3個のセンスアンプ
が必要となって、センスアンプ部分の面積が増大する。
【0006】(2) リファレンスセルの個数が予め設
計段階で決まっており、融通性に欠ける。例えばリファ
レンスセルの個数が4個である場合、セルの均一性が良
く、さらに多い多値が実現できる場合でも4値としなけ
ればならず、逆に製造時のプロセスパラメータのばらつ
きにより4値が実現できない場合、2値とすることは可
能であるが、4値の為に設けたセンスアンプ等の回路が
全て無駄になって普通の2値メモリに比較してコストア
ップにつながる。
【0007】(3) センスアンプ部分の面積が大きす
ぎ、チップ内のセル分布に対してきめ細かく対応するこ
とが難しい。
【0008】(4) 従来のNAND型フラッシュメモ
リの読出しは時間がかかり、高速読出しの要求に十分対
応できていない。
【0009】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
もので、多値の数にフレキシブルに対応でき、しかもチ
ップサイズを最小にできる多値記憶の不揮発性半導体記
憶装置およびその使用方法を提供することを目的とす
る。
【0010】また、本発明は高速読出しが可能な不揮発
性半導体記憶装置およびその使用方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、制御ゲート、浮遊ゲート、ドレイン及
びソースを有する不揮発性メモリセルと、不揮発性メモ
リセルの制御ゲートに複数の所定電位のうち何れか一つ
を外部から入力された制御データに基づいて印加するワ
ード線駆動回路と、外部から入力された書込みデータに
基づいてドレインに電位を印加し、また、不揮発性メモ
リセルのドレイン・ソース間に流れる電流を検知・増幅
する書込み・センス回路、とを具備する不揮発性半導体
記憶装置を提供する。ここで、書込み・センス回路は書
込みデータ及び検知・増幅された結果とに基づいて再書
込みデータを発生させ、これに基づいてドレインに電位
を印加する また、本発明によれば、制御ゲート、浮遊ゲート、ドレ
イン及びソースを有する不揮発性メモリセルを有する不
揮発性半導体記憶装置の使用方法において、多値データ
の内第1の値を書き込む際には制御ゲート・ドレイン間
に所定の書込み電圧を印加することにより前記浮遊ゲー
トに電荷を注入し前記不揮発性メモリセルのしきい値を
変位させ、引き続いて前記制御ゲートに前記第1の値に
対応する電圧を印加するとともに前記不揮発性メモリセ
ルのソース・ドレイン間に流れる電流を検知・増幅する
ことによりベリファイ読出しを行い前記第1、の値の書
込みが完了したか否かを判定する一連の動作を第1の値
の書込みが完了するまで繰り返し、多値データの内第2
の値を書き込む際には、制御ゲート・ドレイン間に書込
み電圧を印加することにより浮遊ゲートに電荷を注入し
不揮発性メモリセルのしきい値を変位させ、引き続いて
制御ゲートに第2の値に対応する電圧を印加するととも
に不揮発性メモリセルのソース・ドレイン間に流れる電
流を検知・増幅することによりベリファイ読出しを行い
第2の値の書込みが完了したか否かを判定する一連の動
作を第2の値の書込みが完了するまで繰り返すことを特
徴とする。
【0012】また、本発明によれば、制御ゲート、浮遊
ゲート、ドレイン及びソースを有する不揮発性メモリセ
ルを有する不揮発性半導体記憶装置の使用方法におい
て、多値データの内第1の値を書き込む際には、制御ゲ
ート・ドレイン間に所定の書込み電圧を印加することに
より浮遊ゲートに電荷を注入し不揮発性メモリセルのし
きい値を変位させ、引き続いて制御ゲートに第1の値に
対応する電圧を印加するとともに不揮発性メモリセルの
ソース・ドレイン間に流れる電流を検知・増幅すること
によりベリファイ読出しを行い第1の値の書込みが完了
したか否かを判定する一連の動作を第1の値の書込みが
完了するまで繰り返し、多値データの内第2の値を書き
込む際には、第1のステップにおいて制御ゲート・ドレ
イン間に書込み電圧を印加することにより浮遊ゲートに
電荷を注入し不揮発性メモリセルのしきい値を第1の値
を書き込む際よりも大きく変位させ、引き続いて制御ゲ
ートに第2の値に対応する電圧を印加するとともに不揮
発性メモリセルのソース・ドレイン間に流れる電流を検
知・増幅することによりベリファイ読出しを行い第2の
値の書込みが完了したか否かを判定し、さらに、第1の
ステップに引き続く第2のステップにおいて制御ゲート
・ドレイン間に書込み電圧を印加することにより浮遊ゲ
ートに電荷を注入し不揮発性メモリセルのしきい値を変
位させ、引き続いて制御ゲートに第2の値に対応する電
圧を印加するとともに不揮発性メモリセルのソース・ド
レイン間に流れる電流を検知・増幅することによりベリ
ファイ読出しを行い第2の値の書込みが完了したか否か
を判定する一連の動作を第2の値の書込みが完了するま
で繰り返すことを特徴とする。
【0013】また、本発明によれば、制御ゲート、浮遊
ゲート、ドレイン及びソースを有する不揮発性メモリセ
ルを有する不揮発性半導体記憶装置の使用方法におい
て、多値データの内第1の値を書き込む際には、制御ゲ
ート・ドレイン間に所定の書込み電圧を印加することに
より浮遊ゲートに電荷を注入し不揮発性メモリセルのし
きい値を変位させ、引き続いて制御ゲートに第1の値に
対応する電圧を印加するとともに不揮発性メモリセルの
ソース・ドレイン間に流れる電流を検知・増幅すること
によりベリファイ読出しを行い第1の値の書込みが完了
したか否かを判定する一連の動作を第1の値の書込みが
完了するまで繰り返し、多値データの内第2の値を書き
込む際には、第1の値を書き込む動作を不揮発性メモリ
セルに施し、これに加えて、制御ゲート・ドレイン間に
書込み電圧を印加することにより浮遊ゲートに電荷を注
入し不揮発性メモリセルのしきい値を変位させ、引き続
いて制御ゲートに第2の値に対応する電圧を印加すると
ともに不揮発性メモリセルのソース・ドレイン間に流れ
る電流を検知・増幅することによりベリファイ読出しを
行い第2の値の書込みが完了したか否かを判定する一連
の動作を第2の値の書込みが完了するまで繰り返すこと
を特徴とする。
【0014】さらに、本発明にかかる不揮発性半導体記
憶装置は、メモリセルを複数個行列状に配列し同一行に
属するメモリセルを共通のワード線で接続し、同一列に
属するメモリセルを共通のビット線で接続したメモリセ
ルアレイと、外部から入力される第1のデータを保持す
る第1のレジスタと、第1のレジスタの保持内容に応じ
て異なる複数種類の電圧を発生させるワード線電圧発生
回路と、外部から入力される第2のデータを保持する第
2のレジスタと、第2のレジスタの保持内容に応じてワ
ード線を選択するワード線選択回路と、ワード線選択回
路により選択されたワード線をワード線電圧発生回路の
発生した電圧で駆動するワード線駆動回路と、ビット線
の電位を検出し増幅しこのビット線電位に対応するデー
タを保持する複数のセンスアンプ回路と、センスアンプ
回路の保持するデータを外部から入力される第3のデー
タに応じて選択的に出力するカラム選択回路とを具備す
ることを特徴とする。
【0015】さらに、この不揮発性半導体記憶装置は、
カラム選択回路より出力されたデータを保持する記憶装
置と、第1のデータ、第2のデータ及び第3のデータを
供給するとともに記憶装置に保持されたデータをビット
変換する制御回路とを具備する。また、メモリセルは複
数個のスタックゲート型MOSトランジスタを複数個直
列に接続して構成されるNAND型メモリセルである。
さらに、複数のセンスアンプ回路は、ビット線の電位を
検出した結果と書き込もうとするデータとを比較し、追
加書込みデータを発生させる。また、複数のセンスアン
プ回路は、ビット線の電位を検出した結果と書き込もう
とするデータとを比較し、追加書込みデータを発生させ
るとともに、書込みが完了したか否かを検出し、複数の
センスアンプ回路の全てが書込みが完了したことを検出
した場合に、書込み完了信号を発生させる。さらに、こ
の不揮発性半導体記憶装置は、ワード線電圧発生回路は
複数の出力電圧を発生させる電圧発生回路と、電圧発生
回路の複数の出力電圧のうち何れか一つを第1のレジス
タの保持内容に応じて選択し出力する電圧選択回路と、
電圧選択回路の出力が入力されこの出力の電圧とほぼ等
しい電圧を増幅出力するソースフォロア回路とを具備す
る。
【0016】さらに、本発明にかかる不揮発性半導体記
憶装置は、メモリセルを複数個行列状に配列し同一行に
属するメモリセルを共通のワード線で接続し、同一列に
属するメモリセルを共通のビット線で接続したメモリセ
ルアレイと、外部から入力される第1のデータを保持す
る第1のレジスタと、第1のレジスタの保持内容に応じ
て異なる複数種類の電圧を発生させるワード線電圧発生
回路と、外部から入力される第2のデータを保持する第
2のレジスタと、第2のレジスタの保持内容に応じてワ
ード線を選択するワード線選択回路と、ワード線選択回
路により選択されたワード線をワード線電圧発生回路の
発生した電圧で駆動するワード線駆動回路と、ビット線
の電位を検出し増幅しこのビット線電位に対応するデー
タを保持する複数のセンスアンプ回路と、センスアンプ
回路の保持するデータを外部から入力される第3のデー
タに応じて選択的に出力するカラム選択回路と、メモリ
セルアレイ内の複数のメモリセルから構成されるメモリ
セルグループに対応して設けられ、対応するメモリセル
グループの一つのメモリセルの記憶するデータの個数を
保持する複数のフラグセルとを具備する。このフラグセ
ルは不揮発性記憶を行う。
【0017】また、本発明にかかる不揮発性半導体記憶
装置は、メモリセルを複数個行列状に配列し同一行に属
するメモリセルを共通のワード線で接続し、同一列に属
するメモリセルを共通のビット線で接続したメモリセル
アレイと、メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから
構成されるメモリセルグループに対応して設けられ、対
応するメモリセルグループの一つのメモリセルの記憶す
るデータの個数を保持する複数のフラグセルと、フラグ
セルの保持内容に応じて異なる複数種類の電圧を発生さ
せるワード線電圧発生回路と、外部から入力されるアド
レス信号を保持するレジスタと、レジスタの保持内容に
応じてワード線を選択するワード線選択回路と、ワード
線選択回路により選択されたワード線をワード線電圧発
生回路の発生した電圧で駆動するワード線駆動回路と、
ビット線の電位を検出し増幅しこのビット線電位に対応
するデータを保持する複数のセンスアンプ回路と、セン
スアンプ回路の保持するデータを外部から入力される第
3のデータに応じて選択的に出力するカラム選択回路
と、を具備する。
【0018】さらに、本発明によれば、メモリセルを複
数個行列状に配列し同一行に属するメモリセルを共通の
ワード線で接続し、同一列に属するメモリセルを共通の
ビット線で接続したメモリセルアレイと、メモリセルア
レイ内の複数のメモリセルから構成されるメモリセルグ
ループに対応して設けられ、対応するメモリセルグルー
プの一つのメモリセルの記憶するデータの個数を保持す
る複数のフラグセルとを具備する不揮発性半導体記憶装
置の使用方法において、読出しを行おうとするメモリセ
ルの属するメモリセルグループに対応するフラグセルの
フラグデータを読み出すステップと、フラグセルのフラ
グデータに基づき、メモリセルに接続されたワード線を
所定電位で駆動し、ビット線をセンス・増幅し、読み出
されたデータを出力するサイクルを繰り返すステップ
と、複数回のサイクルにて読み出されたデータをバイナ
リデータへとデータ変換するステップとを具備すること
を特徴とする。
【0019】また、本発明は、複数個の不揮発性メモリ
セルを行列状に配列し、同一行に属するメモリセルを共
通のワード線で接続し、同一列に属するメモリセルを共
通のビット線で接続し、同一行のデータを分割して読出
し可能なメモリセルアレイと、このメモリセルアレイに
前記ワード線に平行に配設され、前記メモリセルアレイ
の分割データに対して独立に格納および読出し可能なシ
リアルレジスタと、このシリアルレジスタからの出力デ
ータを前記分割単位ごとに格納するメモリとを備えた不
揮発性半導体記憶装置を提供する。この装置ではアクセ
ス動作を行いながら読出し動作を並行して行うので読出
し速度が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明にかかる不揮発性半導体記
憶装置の概略を図1〜図4を参照して説明する。
【0021】図1において、SA0 〜SAn はビット毎
にベリファイ機能を有するセンスアンプである。
【0022】メモリセルC0 〜Cn は半導体基板表面に
形成されたソースおよびドレイン、これらの間の上方に
それぞれ絶縁膜を介して積層された浮遊ゲートおよび制
御ゲートを有する2層ゲート型MOSトランジスタから
構成される不揮発性メモリセルである。この実施の形態
ではNAND型メモリセルを仮定しており、同一行に属
するメモリセルの制御ゲートは共通にワード線WLに接
続されている。
【0023】この不揮発性メモリセルは、浮遊ゲートに
電荷を注入することによりしきい値電圧を変化させ、そ
のしきい値の値によって2値以上の多値情報を記憶す
る。例えば、ワード線の駆動電圧5Vとした場合、しき
い値−1V程度を“11”(“3”)に、1.5V程度
を“10”(“2”)に、3V程度を“01”
(“1”)に、4.5V程度を“00”(“0”)に対
応させると4値記憶のメモリセルとなる。また、しきい
値が−1V程度であるのを“111”(“7”)に、
0.6V程度を“110”(“6”)に、1.2V程度
を“101”(“5”)に、1.8V程度を“100”
(“4”)に、2.4V程度を“011”(“3”)
に、3.0V程度を“010”(“2”)に、3.6V
程度を“001”(“1”)に、4.2V程度を“00
0”(“0”)対応させると8値記憶のメモリセルとな
る。また、2のn乗の多値数でなくても良く、例えばし
きい値が−1V程度であるのを“100”(“4”)
に、1V程度を“011”(“3”)に、2V程度を
“010”(“2”)に、3V程度を“001”
(“1”)に、4V程度を“000”(“0”)に対応
させると5値記憶のメモリセルとなる。但し、後述する
ように、2のn乗の多値数である方が、読み出された後
のデータ変換が容易であるので有利である。
【0024】200〜202は定電圧発生回路であり、
それぞれ定電圧であるベリファイ電圧Vvfy1、Vvfy2、
Vvfy3を出力する。上述のように、メモリセルに4値を
記憶させる場合には、Vvfy1、Vvfy2、Vvfy3の順に、
1.5V、3.0V、4.5Vに設定すれば良い。実際
には、後述するように、更に多数の定電圧回路ないし参
照電圧発生回路を有しており、ワード線を何れかの電位
に設定しつつ書込み、読出しを行うことにより2値から
例えば8値迄の多値数記憶を可変で行うことが可能とな
る。
【0025】また、203は書込み電圧発生回路であ
り、書込み時にワード線に印加する電圧Vpp(例えば2
0V一定、あるいは書込み回数に伴って16V、16.
5V、17Vのように所定電圧ずつステップアップする
電圧)を供給する。
【0026】続いて、図1の回路における書込み動作を
図2を参照して説明する。4値記憶の場合は3ステップ
で書込みを行う。書込み前には消去動作がなされてお
り、例えばメモリセルのしきい値は−1Vに設定されて
いる。これは“11”(“3”)記憶に対応する。図2
にはプログラム時間としきい値の経時変化を図に示した
ものである。書込みの速いセルfast cell 及び絶縁膜が
厚いために書込みの遅いセルslow cell を併せて示して
ある。
【0027】(ステップ1):以下のサブステップ1−
1〜1−5の動作を繰り返す。
【0028】1−1 書込みデータのデコード値の第1
のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセッ
トする。デコード値の第1のデータとは、“11”
(“3”)であれば“1”、“10”(“2”)であれ
ば“0”、“01”(“1”)であれば“1”、“0
0”(“0”)であれば“1”である。なお、“1”は
書込み禁止電圧に対応し、“0”は書込み電圧に対応す
る。すなわち、“10”を書き込むメモリセルに対応す
るビット線にだけ書込み電圧を印加し、それ以外のメモ
リセルに対応するビット線には書込み禁止電圧を印加す
る。
【0029】1−2 ワード線WLにVpp(20V)を
印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。より詳
細には、ワード線には20Vを、“10”を書き込むメ
モリセルに対応するビット線には書込み電圧である0V
を、それ以外のメモリセルに対応するビット線には書込
み禁止電圧である10Vを印加する。この結果、“1
0”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若干上昇
し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0030】1−3 ワード線WLをVvfy1(1.5
V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビ
ット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った
後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そし
て、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデ
ータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0031】1−4 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっているか否かを検知する。“1”にな
っていれば終了する。
【0032】1−5 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっていなければ、次回の11 以降のステ
ップに備え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇
させ、もしくは書込み時間tp を△tp だけ増加させ
る。なお、このステップは省略しても良い。
【0033】(ステップ2):以下のサブステップ2−
1〜2−5の動作を繰り返す。
【0034】2−1 書込みデータのデコード値の第2
のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセッ
トする。デコード値の第2のデータとは、“11”であ
れば“1”、“10”であれば“1”、“01”であれ
ば“0”、“00”であれば“1”である。すなわち、
“01”を書き込むメモリセルに対応するビット線にだ
け書込み電圧を印加し、それ以外のメモリセルに対応す
るビット線には書込み禁止電圧を印加する。
【0035】2−2 ワード線WLにVpp(20V)を
印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。この結
果、“01”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若
干上昇し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0036】2−3 ワード線WLをVvfy2(3.0
V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビ
ット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った
後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そし
て、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデ
ータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0037】2−4 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっているか否かを検知する。“1”にな
っていれば終了する。
【0038】2−5 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっていなければ、次回のステップに備
え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇させ、も
しくは書込み時間tp を△tp だけ増加させる。なお、
このステップは省略しても良い。
【0039】(ステップ3):以下のサブステップ3−
1〜3−5の動作を繰り返す。
【0040】3−1 書込みデータのデコード値の第3
のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセッ
トする。デコード値の第3のデータとは、“11”であ
れば“1”、“10”であれば“1”、“01”であれ
ば“1”、“00”であれば“0”である。すなわち、
“00”を書き込むメモリセルに対応するビット線にだ
け書込み電圧を印加し、それ以外のメモリセルに対応す
るビット線には書込み禁止電圧を印加する。
【0041】3−2 ワード線WLにVpp(20V)を
印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。この結
果、“00”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若
干上昇し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0042】3−3 ワード線WLをVvfy3(4.5
V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビ
ット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った
後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そし
て、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデ
ータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0043】3−4 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっているか否かを検知する。“1”にな
っていれば終了する。
【0044】3−5 全ての書込みデータラッチのデー
タが“1”になっていなければ、次回のステップに備
え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇させ、も
しくは書込み時間tp を△tp だけ増加させる。なお、
このステップは省略しても良い。
【0045】以上の3ステップにより多値の書込みがな
されることが理解される。以上をまとめると、デコード
値のデータとは、第1、第2、第3の順に、“3”であ
れば“111”、“2”であれば“011”、“1”で
あれば“101”、“0”であれば“110”である。
これが3値記憶であれば、“2”を“11”、“1”を
“01”、“0”を“10”とデコードすることにな
る。さらに、5値記憶であれば、“4”を“111
1”、“3”を“0111”、“2”を“1011”、
“1”を“1101”、“0”を“1110”とデコー
ドする。n値で一般化すると、“n”を“1111…1
1”に、“n−1”を“0111…11”に、“n−
2”を“1011…11”に、“1”を“1111…0
1”に、“0”を“1111…10”にデコードする。
なお、しきい値は“n”の場合が一番低く、“0”の場
合が一番高い。
【0046】このように、書込みデータを上述のように
デコードし、このデコードしたデータを順次書込みデー
タとして用い、小刻みにメモリセルのしきい値を上昇さ
せるとともに、書込みデータに対応する電位をワード線
に与えて書込みベリファイを行うことにより、一つのメ
モリセルを任意の多値数で記憶することが可能となる。
そして、読出し時にはベリファイ電位よりもやや低めの
電位を用い、これをワード線に供給しつつ読出し動作を
行えば“3”であれば“000”、“2”であれば“1
00”、“1”であれば“110”、“0”であれば
“111”として順に読み出される。これをエンコード
して多値データを生成すれば良い。一般化すると、
“n”は“0000…00”として、“n−1”は“1
000…00”として、“n−2”は“1100…0
0”として、“1”は“1111…10”として、
“0”は“1111…11”として読み出されるのでこ
れをエンコードして多値データを生成する。
【0047】以上説明したような書込み方式、読出し方
式を採用すると、 1.センスアンプ部分の面積が小さくてすむ。すなわ
ち、多値数に関わりなく1個のセンスアンプを具備する
だけでよい、 2.リファレンスセルに代えて複数の定電圧回路200
〜202を用いるため、多値数を可変にできる、等の作
用効果が得られる。この結果、多値の数にフレキシブル
に対応でき、しかもチップサイズを最小にできる多値の
フラッシュメモリのアーキテクチャを提供することがで
きる。
【0048】続いて、図3を用いて、別の書込み方式を
示す。すなわち、書込みデータのデコード方式は上述の
ものと同じであるが、ステップ2、3の第一回目のサイ
クルにおける書込みを強め(すなわちVppの初期値を高
め、あるいは書込み時間の初期値を長め)に行う。この
結果、トータルの書込み時間を短縮することが可能とな
る。
【0049】続いて、図4を用いて、さらに別の書込み
方式を示す。これは、書込みデータのデコード方式を変
えたものである。すなわち、4値の場合、“3”であれ
ば“111”、“2”であれば“011”、“1”であ
れば“001”、“0”であれば“000”とデコード
し、書込みを行う。これを一般化すると、“n”は“1
111…11”と、“n−1”は“0111…11”
と、“n−2”は“0011…11”と、“1”は“0
000…01”と、“0”は“0000…00”とデコ
ードする。この結果、図示したように、書込み時間が短
縮される。
【0050】続いて、図5を用いて、本発明の実施の形
態の回路構成の詳細を説明する。本発明のメモリシステ
ムは、多値メモリ100、CPU300、RAM30
1、フラグデータメモリ302から構成される。これら
の素子はバス120、制御信号線121等で接続されて
いる。
【0051】多値メモリ100は、ワード線駆動電圧デ
ータラッチ回路101、ロウアドレスラッチ回路10
2、カラムアドレスラッチ回路103、ワード線駆動電
圧発生回路104、ロウデコード回路105、ワード線
駆動回路106、カラムデコード回路107、メモリセ
ルアレイ108、プリチャージ回路109、センスアン
プアレイ110、カラムゲート111等から構成され
る。
【0052】バスは例えば8ビットのビット幅を持つバ
スである。また、ワード線駆動電圧データラッチ回路1
01、ロウアドレスラッチ回路102、カラムアドレス
ラッチ回路103はそれぞれ8ビットのラッチである。
【0053】メモリセルアレイ108は64M個の素子
容量を持つ。2層ゲート型MOSトランジスタを32K
行2K列の行列状に配置して構成される。そして、その
メモリセルはNAND構成をとっている。
【0054】図6にNAND型メモリセルの構成を示
す。このNAND型メモリセルは、ゲートがドレイン側
セレクトゲート線SG1 により駆動されるMOSトラン
ジスタQ41、制御ゲートがワード線WLにより駆動され
る2層ゲート型MOSトランジスタQ42〜Q45、ゲート
がソース側セレクトゲート線SG2 により駆動されるM
OSトランジスタQ46を直列に接続することにより構成
される。MOSトランジスタQ46のソース側端子は共通
ソース線CSLに接続される。一つのメモリセルアレイ
108内には、このNAND束が行方向に2K個、列方
向に2K個配置されている。なお、同一行に属するメモ
リセル(1ワード線に接続されるメモリセル)が1ペー
ジ(2Kビット)を構成し、列方向に並ぶNAND束が
1ブロック(32Kビット)を構成する。一つの64M
ビットのメモリセルアレイは2K個のブロックを有する
こととなる。
【0055】メモリセルアレイ108、ブリチャージ回
路109、センスアンプアレイ110、カラムゲート回
路111等の構成を図7に示す。上述したように、ビッ
ト線は2K本存在するが、そのうち3本のみを抜き出し
て図示している。プリチャージ回路109は信号φ1 に
よって制御されるP型MOSトランジスタQ3から構成
されている。NAND束2−1〜2−3は図6に示す構
造である。センスアンプアレイ110は複数のセンスア
ンプ回路S/Aから構成され、このセンスアンプ回路は
フリップフロップ回路1−1〜1−3、N型MOSトラ
ンジスタQ2 、Q4 、Q7 、Q8 から構成され、さら
に、Q201 〜Q203 、Q21、インバータ回路20から構
成される一括ベリファイ検知回路を具備する。さらにカ
ラムゲート回路111はバス120に接続されたIO線
対にカラム選択線CSの制御下で選択的にフリップフロ
ップ回路を接続する。
【0056】フリップフロップ回路1−1〜1−3は書
込みデータラッチ及び読出しデータラッチとして機能す
る。すなわち、データ書込み時には書込みデータラッチ
として機能する。
【0057】書込み動作のステップは以下の通りであ
る。メモリセルのしきい値の上昇(プログラム)を行う
とき、すなわち“0”書込みにおいては、IOには
“L”、IOBには“H”を供給し、カラムゲートトラ
ンジスタを介して、フリップフロップ回路1−1のノー
ドN1 は“L”に、BN1 は“H”にセットされる。続
いて、フリップフロップの電源レベルを昇圧し、信号φ
2 に昇圧された“H”レベルを与えMOSトランジスタ
Q4 を導通させビット線を0Vにする。続いて、ワード
線を20V迄昇圧すると、選択されたメモリセルの制御
ゲートとチャネルとの間の電位差が20Vとなり、電子
が浮遊ゲートに注入され、その結果しきい値が上昇す
る。
【0058】続いて、以下のベリファイ動作を行う。信
号φ1 を“L”レベルとし、MOSトランジスタQ3 を
導通させ、ビット線BLを5Vにプリチャージする。引
き続いて書込みを行ったメモリセルのワード線WLをベ
リファイレベル(上述のように、書込み多値データに応
じ0V〜5Vの間で決定される)の電位を供給する。所
定時間経過後、ビット線上の電荷はメモリセルのしきい
値に応じて接地端子(共通ソース線CSL)へ放電す
る。この時のビット線BLの電位を検知するため信号φ
3 を“H”にし、MOSトランジスタQ8 を導通させ
る。この結果、ビット線電位に応じMOSトランジスタ
Q7 が導通制御され、ビット線が“H”レベルのままに
とどまっていればフリップフロップは反転し、ビット線
電位が放電されていればフリップフロップは反転しな
い。これは、書込みが終了したときにはフリップフロッ
プが反転することに対応する。以上の書込み動作を小刻
みに繰り返し、メモリセルのしきい値を順次上昇させる
ことは上述した通りである。
【0059】メモリセルのしきい値を一定に保つ場合、
すなわち“1”書込みにおいては、IOには“H”、I
OBには“L”を供給し、カラムゲートトランジスタを
介して、フリップフロップ回路1−1のノードN1 は
“H”に、BN1 は“L”にセットされる。続いて、フ
リップフロップの電源レベルを昇圧し、信号φ2 に昇圧
された“H”レベル(10V)を与えてMOSトランジ
スタQ4 を導通させ、ビット線を10Vにする。続い
て、ワード線を20V迄昇圧すると、選択されたメモリ
セルの制御ゲートとチャネルとの間の電位差が10Vと
なり、浮遊ゲートへの電子の注入は遮断され、その結果
しきい値が一定値を保持する。続いて、以下のベリファ
イ動作では、ビット線の電位に関わらずフリップフロッ
プは直前の状態を保持する。なお、これらの動作は、
“1”書込みのみでなく、“0”書込みが完了した後の
ステップについても同様である。
【0060】書込みが終了したことの検知は一括ベリフ
ァイ検知回路により検出する。すなわち、φ5 に“L”
パルスを与え、MOSトランジスタQ21を導通させるこ
とにより共通ベリファイ線26を“H”にプリチャージ
する。ここで、もし書込みが完了していないセルが存在
すれば、ノードBNは“H”レベルである。書込みをし
ないセル及び書込みが完了したセルに対応するノードB
Nは“L”レベルとなるからである。従って、一つでも
書込みが完了していないセルが存在すればMOSトラン
ジスタQ201 〜Q203 の内一つが導通し、共通ベリファ
イ線26は“L”となる。また、全てのセルの書込みが
完了していれば共通ベリファイ線26は“H”となる。
このように、インバータ回路20の出力VFYが“H”
である間は書込みが完了しておらず、書込みが完了する
とVFYは“L”へと変化する。
【0061】なお、読出しは以下のステップを経て行わ
れる。信号φ6 に“H”パルスを与え、N1 を“L”
に、BN1 を“H”にリセットした後、信号φ1 を
“L”レベルとし、MOSトランジスタQ3 を導通さ
せ、ビット線BLを5Vにプリチャージする。引き続い
て選択されたメモリセルのワード線WLを読出しレベル
(上述のように、書込み多値データに応じ0V〜5Vの
間で決定される)の電位を供給しする。所定時間経過
後、ビット線上の電荷はメモリセルのしきい値に応じて
接地端子(共通ソース線CSL)へ放電する。この時の
ビット線BLの電位を検知するため信号φ3 を“H”に
し、MOSトランジスタQ8 を導通させる。この結果、
ビット線電位に応じMOSトランジスタQ7 が導通制御
され、ビット線が“H”レベルのままにとどまっていれ
ばフリップフロップは反転し、ビット線電位が放電され
ていればフリップフロップは反転しない。この様に、メ
モリセルのしきい値がワード線の電位よりも低い場合に
はビット線レベルは“L”になり、MOSトランジスタ
Q7 は導通せずノードN1 は“L”のままを維持する。
これを“0”読みと称する。
【0062】メモリセルのしきい値がワード線の電位よ
りも高い場合にはビット線レベルは“H”になり、MO
SトランジスタQ7 は導通しノードN1 は“H”レベル
となる。これを“1”読みと称する。
【0063】ワード線駆動電圧発生回路104は図8に
示す構成を有しており、デコード回路151、参照電圧
発生回路150、転送ゲート回路152、カレントミラ
ー型比較回路153、駆動用インバータ回路154等か
ら構成されている。
【0064】デコード回路151はワード線駆動電圧デ
ータラッチ回路101にラッチされたデータd1 〜d8
をデコードし256本の出力(これより少なくても良
い)を発生する。
【0065】参照電圧発生回路150は抵抗素子Rを複
数段直列接続して構成され、抵抗分割により所定の電位
を出力する。
【0066】このように分割された参照電位出力は25
6個の転送ゲート(これより少なくても良い)を介して
カレントミラー型比較回路153、駆動用インバータ回
路154から構成されるソースフォロア回路に供給され
る。以上のようにしてワード線駆動電圧VWLを発生さ
せる。
【0067】続いて、ロウデコード回路105の詳細を
説明する。ロウデコード回路105は部分デコード方式
を採用し、ブロック内デコード回路RD1 とブロックデ
コード回路RD2 から構成される。図9に、ブロック内
デコード回路RD1 の回路構成の詳細を示す。これは、
ロウアドレスR.Addをデコードするデコード部と、
ワード線駆動電圧VWLを電源とするCG駆動回路70
2とから構成される。ブロック内デコード回路RD1 は
NAND束のうち、何れのワード線が選択されるべきか
を決定する。
【0068】図10に、ブロックデコード回路RD2 と
ワード線駆動回路106の詳細を示す。
【0069】ブロックデコード回路RD2 はロウアドレ
スR.Add(ブロック内デコード回路RD1 に入力さ
れるロウアドレスとは別のアドレス、例えば上位アドレ
スである)をデコードし、ブロックを選択する。
【0070】ワード線駆動回路106は、転送ゲート4
01、402、410、MOSトランジスタQ134 、Q
135 、Q136 、Q121 、Q122 、Q131 、Q132 、Q13
3 、レベルシフタ709、ワード線接地回路411等か
ら構成される。
【0071】ブロックデコード回路RD2 選択されたブ
ロックに対応するワード線駆動回路106はCG1 〜C
G16信号に応じてワード線WL1 〜WL16を駆動する。
信号A〜E、電源VA 、VB 、VC に印加する電位を図
表11に示す。ここで、Vppは20V、Vm は10V、
Vccは5V、GNDは0Vを示している。
【0072】図5に戻ると、RAM301は読出したデ
ータ、書き込むべきデータ等を一時的に格納するための
ものであり、フラグデータメモリ302はメモリセルア
レイ108内の各ブロックに対応して多値数を記憶する
不揮発性のメモリである。メモリセルアレイの容量が小
さければ一つのメモリセルアレイの特性は均一で、何れ
のセルを取ってみても最大多値数は一定であると考えら
れるが、例えば64M個のメモリセルでは、そのメモリ
セル上の位置によって最大多値数はばらつく可能性があ
るとともに、近傍のメモリセルでは多値数はほぼ同じと
考えられる。フラグデータメモリ302はメモリセルア
レイ108内の各ブロックに対応して多値数を記憶する
ので、ブロック毎に多値数を個別に設定できる。例えば
ブロック1〜20は3値メモリとして、ブロック20〜
40は4値メモリとして、ブロック40〜2000は5
値メモリとして、ブロック2000〜2020は4値メ
モリとして、ブロック2020〜2048は3値メモリ
として用いることが可能である。CPU300は読出し
・書込み制御、データ転送制御、書込みデータのデコー
ド、読出しデータのエンコード(データ変換)等の動作
を行う。
【0073】なお、1チップ内のメモリセルを全て同じ
多値数で用いる場合にはフラグデータメモリは必要な
い。例えば、4値メモリとして用いるのであれば、読出
し、書込み共に常に3ステップで行うようCPUが制御
すれば良い。
【0074】続いて、図12を参照して、図5に示した
メモリシステムの動作方法を説明する。図12は読出し
のフローチャートを示している。
【0075】はじめにフラグデータの読出しを行う(ス
テップS001)。例えばブロック1内のメモリセルの
データを読み出すときには、このブロックに対応するフ
ラグデータメモリ302内のフラグデータを読み出す。
フラグデータは対応するブロックの多値数nに相当す
る。例えばブロック1内のメモリセルは3値メモリであ
れば、nは3である。続いて、CPU300はワード線
駆動電圧データラッチ回路101に多値数nに相当する
第1 回目のベリファイ電圧に相当するデータをラッチす
る(ステップS002)。すると、ワード線駆動電圧発
生回路104はこのデータに対応する例えば1.8Vを
出力する。続いてロウアドレスを入力する(ステップS
003)。これは、8ビットでは足りないため、2サイ
クルに分けてアドレスデータを転送することが必要であ
る。続いて、ワード線を1.8Vで駆動してセンス動作
(ステップS004)を行う。この結果、記憶データが
“2”であればセンスアンプ内のフリップフロップに
“0”が、“1”であれば“1”が、“0”であれば
“1”がラッチされる。これをカラムアドレスを変化さ
せることによりシーケンシャルに読出し、RAM301
へ格納する(ステップS005)。これにひき続いて、
以上のステップS002〜S005をもう1度(一般的
にはn−1回)繰り返す。
【0076】二回目のサイクルでは、ワード線電圧が例
えば3.6Vであるほかは上述のサイクルと同じであ
る。この結果、記憶データが“2”であればセンスアン
プ内のフリップフロップに“0”が、“1”であれば
“0”が、“0”であれば“1”がラッチされ、このデ
ータがRAM301に格納される。
【0077】続いて、RAM301に格納されたデータ
をエンコードしてビット列を生成する。3進数(3ビッ
ト情報)を2進数に変換するアルゴリズムを用いる。こ
の例では、CPUとこれを制御するソフトウェアにより
エンコード、デコード動作を行うものを示したが、これ
らの動作はハードウェアにより行っても良い。これを図
19、図20に示す。
【0078】図19はデータビット列D0 D1 と、これ
をデコードして、RAM301に格納し、書込み時にメ
モリセルアレイに転送するデータ列d0 d1 d2 との対
応関係を示した図表である。そして、図20はこのエン
コード動作及びデコード動作を実現するための回路図で
ある。図20(a)はデコード動作を実現する回路で、
アンド回路AND11、オア回路OR11等から構成されて
いる。図20(b)はエンコード動作を実現する回路
で、アンド回路AND12、AND13、オア回路OR12、
インバータ回路INV11、INV12等から構成されてい
る。
【0079】図13に、上述のシステムを大容量化した
時のシステム構成を示す。図5のうち、多値メモリ10
0とCPU300、RAM301、フラグデータメモリ
302は同一チップに搭載し、これを複数用いた例が図
13(a)である。コントローラ部(CPU300、R
AM301、フラグデータメモリ302)を取り出して
別のチップにまとめて搭載した例が図13(b)であ
る。なお、図20のエンコーダ・デコーダ回路を用いる
場合には、コントロール回路として共通に持つべきであ
る。
【0080】なお、この構成に限らず、多値メモリチッ
プのみをボードもしくはカード上に多数搭載し、他のコ
ントローラ等を別のボードにまとめることも考えられ
る。このように構成すると、コントローラは共通にし
て、必要に応じて記憶容量を増大することが可能とな
る。もちろん、コントローラを複数チップで構成しても
良い。
【0081】図14はブロックをワード線毎に構成した
例である。図5に示す例よりもより細かなブロックとな
り、1チップに記憶できるデータの総量を増大させるこ
とができる。
【0082】図15は各チップ毎にフラグデータメモリ
302を有する例である。この様に構成するとシステム
の拡張が容易になる。また、一つのチップ内でブロック
分割をせず、常に同じ多値数のメモリセルとして用いる
のであれば、1チップに一つ不揮発性レジスタを設け、
この不揮発性レジスタに1チップのメモリセルに共通の
多値数を記憶させておけば良い。
【0083】図13〜図15に示すようなメモリシステ
ム構成をとる場合には、その販売方法は従来とは異なる
特殊なものとなろう。
【0084】例えば、第1にメーカ側が各チップの多値
数をテストし、テスト結果に基づき充分保障できる範囲
内の多値数を予め不揮発性の多値数レジスタに記憶させ
ておくことが考えられる。
【0085】第2に1チップ内でブロック分割し、ブロ
ック毎に多値数を異ならせるメモリであれば、メーカ側
のテスト結果に基づき、全てのブロックにつき多値数を
予め記憶させておくことが考えられる。
【0086】第3に、以上のテストを全てユーザの負担
とすることも考えられる。この場合、ユーザの責任で多
値数を決定する。
【0087】この様な販売方法を採用すれ、他の種類の
メモリとは比較にならないほど安価な多値メモリを供給
できるようになるであろう。
【0088】以上のように、CPU300(デコーダ・
エンコーダ)をオフチップ構成とした場合には、4値で
あれば3回の読出しサイクルを、8値であれば7回の読
出しサイクルを繰り返す必要があり、パフォーマンスの
劣化は免れない。これを改善した例が図16の読出し方
法である。
【0089】まず、ビット線をプリチャージして、ワー
ド線を最も高いVvfy の値にセットする。そして、“1
1”のセルがビット線をディスチャージした時刻t1 で
センスアンプのφ3 パルスを立て、このときのビット線
の情報をラッチする。この時、“11”以外のセンスア
ンプはリセット状態から反転するので、とのビット線が
“11”に対応するのかが判る。この使用法を全センス
アンプについて、“10”のセルがビット線をディスチ
ャージしてしまう前に読出してしまい、コントローラ内
のRAM302内に格納してしまう。これを図の様に
“10”と“01”に対して行えば、一度のプリチャー
ジで全情報を読み出すことが可能となる。
【0090】この読出し方法は、隣接するセルデータの
ディスチャージ時間内で情報を全部読みらなければなら
ず、タイミング上の厳しさを有している。このため、情
報量が増加すればシリアルアクセスにかなりの高速化が
要求されることになる。これに対する対策を示したのが
図17である。
【0091】ここに示された構成によれば、センスアン
プを各ビット線あたり2個設けており、2wayでアク
セスする。すなわち、センスアンプS/A1 で読み出さ
れるのは“11”と“01”に相当するデータのみであ
り、その間の“10”はセンスアンプS/A2 でラッチ
する。データバス線はこの場合2対必要となるが、カラ
ムゲートを適宜切り替えることにより交互にデータバス
に現れるようにすれば、データバス線は1対でも良い。
【0092】この場合、プログラム時のデータロードに
同一の手法を用いると、MOSトランジスタQ4 、Q4'
の2つのMOSトランジスタが必要となる。しかし、デ
ータロードが仕様的に遅くても良い場合には、ビット毎
ベリファイの書込みはセンスアンプS/A1 のみで行え
ば良いため、MOSトランジスタQ4'は不要となる。
【0093】図21〜図25は本発明のさらに他の実施
の形態を示す図であり、読出し速度をさらに向上させた
ものを示す。
【0094】図21は本発明にかかる不揮発性半導体記
憶装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示さ
れるように、NAND型フラッシュメモリセルがマトリ
クス状に配置されたRAM部501と、このRAM部の
ワード線に平行に並設されたレジスタ502、このレジ
スタの内容を記憶する外部SRAM503および読み出
されたデータを2値に変換するコード変換部504を有
している。ここで、RAM部501は最大n値の多値メ
モリであり、例えば1Kワード×1Kビット構成となっ
ており、レジスタも同様に1Kビット構成となってい
る。このレジスタは後述するように512ビットずつ分
割して使用する。また外部SRAMは1Kビット×(n
−2)行の構成となっている。
【0095】図22は実際の記憶装置としてのメモリボ
ードの外観を示す斜視図であって、基板601の主面上
に複数のRAMチップ602、CPUチップ603、S
RAMチップ604が実装されたものを示す。
【0096】また、図23はメモリボードの他の例を示
すもので、(a)は表面から見た斜視図、(b)は正面
図である。この例では基板511の表面には複数のRA
Mチップが、裏面にはCPUチップ603およびSRA
Mチップ604が実装されている。
【0097】図24はさらに他の例を示すもので、マザ
ーボード基板621上にCPUチップ603、SRAM
チップ604、コネクタ622が実装されており、この
コネクタ622にRAMチップが複数実装されたメモリ
ボードが装着されるようになっている。
【0098】なお、図22〜図24ではメモリボードと
して実現させているが、規格化されたメモリカードとし
て実現することもできる。
【0099】図25は本実施の形態における動作を示す
ものである。RAMは4値データを記憶するもの(n=
4)であるとする。
【0100】この動作はパイプラインの手法を用いたも
ので、まず、ワード線WL0のデータVWL0 を読出して
レジスタ502に格納する(図24(1))。次にレジ
スタ402の下位半分(下位512ビット分)のVWL0
データをシリーズに読み出して外部SRAM503の1
行目に転送する(図24(2))。次に、RAM部50
1のロウアドレスを進めてワード線WL1のデータVWL
0 を読出す。この読出しは下位のみ行い、レジスタ50
2の下位部分に格納する。これと同時にレジスタ502
の上位部分に格納されているVWL0 データ(上位512
ビット分)が外部SRAM503の1行目に転送される
(図24(3))。次に、レジスタ502に格納されて
いる下位半分のVWL1 データを外部SRAM503の2
行目に転送するとともに、レジスタ502の上位半分に
VWL1 データの上位部分を格納する(図24(4))。
次に、RAM部501のロウアドレスをさらに進め、レ
ジスタ502に格納されている上位半分のVWL1 データ
を外部SRAM503の2行目に転送するとともに、レ
ジスタ502の下位半分にVWL2 データの下位部分を格
納する(図24(5))。次に、上位半分のVWL2 デー
タをレジスタ502の上位部分に格納するとともに、下
位部分のVWL2 データを外部SRAM503の下位部分
データとともにコード変換部504に送って3ビット分
を同時に2進数に変換する。同様に、レジスタ502の
上位部分に格納されたVWL2 データの下位部分は外部S
RAM503の上位部分データとともにコード変換部で
2進数に変換される。
【0101】このように、アクセスと読出しが平行して
行われるので、tR <tS /2の関係があれば、全体の
読出し時間は tR +3tS +tCONV に短縮されることになる。
【0102】さらに、図25に示した実施の形態のよう
に、外部SRAMを複数ビット分用意し、そこに格納さ
れていた前2値の情報と読出しを同期させて出力し、同
時に変換を行うようにすれば、tCONVの時間も数分の1
となる。
【0103】また、コード変換後、情報量は倍になるの
で、読出しのためのクロックをダブルクロック、すなわ
ち、上記例ではシリアルアクセスを50nsサイクルで
行うとした時、コード変換部504からの出力を25n
sにして動作させれば、より高いスループットが得られ
る。
【0104】なお、図22〜図24に示した実施の形態
では単独のSRAMチップを用いているが、CPUに付
属する高速のキャッシュメモリを用いるようにしても良
い。
【0105】また、この実施の形態ではメモリセル、レ
ジスタを2分割しているが、3以上の整数に分割しても
良く、その場合、読出しのスタートアドレスを最適に制
御して読出し効率をさらに向上させることもできる。
【0106】以上、本発明により、多値の大きさ(多値
数)をセルの実力から決められるフレキシブルで、かつ
チップサイズを最小にできる多値フラッシュメモリが実
現できる。なお、本発明は上記実施の形態に限定される
ことはなく、発明の趣旨を逸脱しない限り数々の変更が
可能である。また、メモリセルをNAND構成のものの
み示したが、NOR型にも適用できる。
【0107】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、メモリ
セルの多値数への対応能力がアレイ内やチップ単位で異
なることから、可能な多値数と用途に応じてメモリセル
をフレキシブルに使用するようにしているので、安価で
チップサイズを最小にできる多値フラッシュメモリを実
現することができる。
【0108】また、メモリセルアレイの分割部分からレ
ジスタの分割部分への読出しと、レジスタの他の分割部
分から外部SRAMへの転送とを平行に行うようにして
いるので、読出し速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の多値メモリの回路図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の書込み動作時のしきい値
の変動を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態の別の書込み動作時のしき
い値の変動を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態のさらに書込み動作時のし
きい値の変動を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置
の回路構成図である。
【図6】本発明の実施の形態のメモリセルの回路図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態の要部を示した回路図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態の要部を示した回路図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態の要部を示した回路図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の要部を示した回路図で
ある。
【図11】図10の動作時において電圧される電圧を表
した図表である。
【図12】本発明の実施の形態の読出し動作を示したフ
ローチャートである。
【図13】本発明の変形例を示した図である。
【図14】本発明の別の変形例を示した図である。
【図15】本発明のさらに別の変形例を示した図であ
る。
【図16】本発明の読出し動作における変形例を示した
図である。
【図17】本発明のさらに別の変形例を示した回路図で
ある。
【図18】図17の回路を用いた場合の読出し動作にお
ける変形例を示した図である。
【図19】エンコーダ・デコーダ回路の動作を示す図表
である。
【図20】エンコーダ・デコーダ回路の回路構成図であ
る。
【図21】読出し速度を向上させた実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図22】図21の構成を実現させたメモリボードの一
例を示す斜視図である。
【図23】図21の構成を実現させたメモリボードの他
の例を示す斜視図および正面図である。
【図24】図21の構成を実現させたメモリボードのさ
らに他の例を示す斜視図である。
【図25】図21に示した実施の形態における読出し動
作の説明図である。
【符号の説明】
100 多値メモリ 101 ワード線駆動電圧データラッチ回路 102 ロウアドレスラッチ回路 103 カラムアドレスラッチ回路 104 ワード線駆動電圧発生回路 105 ロウデコード回路 106 ワード線駆動回路 107 カラムデコード回路 108 メモリセルアレイ 109 プリチャージ回路 110 センスアンプアレイ 111 カラムゲート 200、201、202 ベリファイ電位発生回路 203 書込み電位発生回路 300 CPU 301 RAM 302 フラグデータメモリ 501 RAM部 502 レジスタ 503 外部SRAM部 504 コード変換部 C 不揮発性メモリセル SA センスアンプ WL ワード線

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板表面に形成されたソースおよび
    ドレイン、これらの間の上方にそれぞれ絶縁膜を介して
    積層された浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する不揮発
    性メモリセルと、 前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに複数の所定電位
    のうち何れか一つを外部から入力された制御データに基
    づいて印加するワード線駆動回路と、 外部から入力された書込みデータに基づいて前記ドレイ
    ンに電位を印加するとともに前記不揮発性メモリセルの
    ドレイン・ソース間に流れる電流を検知・増幅する書込
    み・センス回路、 とを具備した不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記書込み・センス回路は、前記書込みデ
    ータ及び検知・増幅された電流とに基づいて再書込みデ
    ータを発生させ、これに基づいて前記ドレインに電位を
    印加することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】半導体基板表面に形成されたソースおよび
    ドレイン、これらの間の上方にそれぞれ絶縁膜を介して
    積層された浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する不揮発
    性半導体記憶装置の使用方法において、 少なくとも第1および第2の値を含む多値データのうち
    の第1の値を書き込む際には、前記制御ゲート・ドレイ
    ン間に所定の書込み電圧を印加することにより前記浮遊
    ゲートに電荷を注入して前記不揮発性メモリセルのしき
    い値を変位させ、引き続いて前記制御ゲートに前記第1
    の値に対応する電圧を印加するとともに前記不揮発性メ
    モリセルのソース・ドレイン間に流れる電流を検知・増
    幅することによりベリファイ読出しを行い、前記第1の
    値の書込みが完了したか否かを判定する一連の動作を前
    記第1の値の書込みが完了するまで繰り返し、 前記多値データのうちの第2の値を書き込む際には、前
    記制御ゲート・ドレイン間に前記書込み電圧を印加する
    ことにより前記浮遊ゲートに電荷を注入して前記不揮発
    性メモリセルのしきい値を変位させ、引き続いて前記制
    御ゲートに前記第2の値に対応する電圧を印加するとと
    もに前記不揮発性メモリセルのソース・ドレイン間に流
    れる電流を検知・増幅することによりベリファイ読出し
    を行い、前記第2の値の書込みが完了したか否かを判定
    する一連の動作を前記第2の値の書込みが完了するまで
    繰り返す、ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の
    使用方法。
  4. 【請求項4】半導体基板表面に形成されたソースおよび
    ドレイン、これらの間の上方にそれぞれ絶縁膜を介して
    積層された浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する不揮発
    性半導体記憶装置の使用方法において、 多値データのうちの第1の値を書き込む際には、前記制
    御ゲート・ドレイン間に所定の書込み電圧を印加するこ
    とにより前記浮遊ゲートに電荷を注入して前記不揮発性
    メモリセルのしきい値を変位させ、引き続いて前記制御
    ゲートに前記第1の値に対応する電圧を印加するととも
    に前記不揮発性メモリセルのソース・ドレイン間に流れ
    る電流を検知・増幅することによりベリファイ読出しを
    行い、前記第1の値の書込みが完了したか否かを判定す
    る一連の動作を前記第1の値の書込みが完了するまで繰
    り返し、 前記多値データのうちの第2の値を書き込む際には、前
    記制御ゲート・ドレイン間に前記書込み電圧を印加する
    ことにより前記浮遊ゲートに電荷を注入して前記不揮発
    性メモリセルのしきい値を前記第1の値を書き込む際よ
    りも大きく変位させ、引き続いて前記制御ゲートに前記
    第2の値に対応する電圧を印加するとともに前記不揮発
    性メモリセルのソース・ドレイン間に流れる電流を検知
    ・増幅することによりベリファイ読出しを行い前記第2
    の値の書込みが完了したか否かを判定する第1のステッ
    プと、この第1のステップに続いて前記制御ゲート・ド
    レイン間に前記書込み電圧を印加することにより前記浮
    遊ゲートに電荷を注入して前記不揮発性メモリセルのし
    きい値を変位させ、引き続いて前記制御ゲートに前記第
    2の値に対応する電圧を印加するとともに前記不揮発性
    メモリセルのソース・ドレイン間に流れる電流を検知・
    増幅することによりベリファイ読出しを行い前記第2の
    値の書込みが完了したか否かを判定する第2のステップ
    よりなる一連の動作を前記第2の値の書込みが完了する
    まで繰り返すことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置
    の使用方法。
  5. 【請求項5】半導体基板表面に形成されたソースおよび
    ドレイン、これらの間の上方にそれぞれ絶縁膜を介して
    積層された浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する不揮発
    性半導体記憶装置の使用方法において、 多値データの内第1の値を書き込む際には、前記制御ゲ
    ート・ドレイン間に所定の書込み電圧を印加することに
    より前記浮遊ゲートに電荷を注入して前記不揮発性メモ
    リセルのしきい値を変位させ、引き続いて前記制御ゲー
    トに前記第1の値に対応する電圧を印加するとともに前
    記不揮発性メモリセルのソース・ドレイン間に流れる電
    流を検知・増幅することによりベリファイ読出しを行
    い、前記第1の値の書込みが完了したか否かを判定する
    一連の動作を前記第1の値の書込みが完了するまで繰り
    返し、 前記多値データの内第2の値を書き込む際には、前記不
    揮発性メモリセルに対して前記第1の値を書き込む動作
    を行い、これに加えて、前記制御ゲート・ドレイン間に
    前記書込み電圧を印加することにより前記浮遊ゲートに
    電荷を注入して前記不揮発性メモリセルのしきい値を変
    位させ、引き続いて前記制御ゲートに前記第2の値に対
    応する電圧を印加するとともに前記不揮発性メモリセル
    のソース・ドレイン間に流れる電流を検知・増幅するこ
    とによりベリファイ読出しを行い前記第2の値の書込み
    が完了したか否かを判定する一連の動作を前記第2の値
    の書込みが完了するまで繰り返すことを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置の使用方法。
  6. 【請求項6】複数個の不揮発性メモリセルを行列状に配
    列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で接
    続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で接
    続したメモリセルアレイと、 外部から入力される第1のデータを保持する第1のレジ
    スタと、 前記第1のレジスタの保持内容に応じて複数の異なる電
    圧を発生させるワード線電圧発生回路と、 外部から入力される第2のデータを保持する第2のレジ
    スタと、 前記第2のレジスタの保持内容に応じて前記ワード線を
    選択するワード線選択回路と、 前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記
    ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード
    線駆動回路と、 前記ビット線の電位を検出し増幅しこのビット線電位に
    対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路と、 前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力
    される第3のデータに応じて選択的に出力するカラム選
    択回路とを具備した不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】前記カラム選択回路より出力されたデータ
    を保持する記憶装置と、 前記第1のデータ、第2のデータ及び第3のデータを供
    給するとともに前記記憶装置に保持されたデータをビッ
    ト変換する制御回路とをさらに具備することを特徴とす
    る請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】前記メモリセルは複数個のスタックゲート
    型MOSトランジスタを複数個直列に接続して構成され
    るNAND型メモリセルであることを特徴とする請求項
    6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】前記複数のセンスアンプ回路は、前記ビッ
    ト線の電位を検出した結果と書き込もうとするデータと
    を比較し、追加書込みデータを発生させることを特徴と
    する請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】前記複数のセンスアンプ回路は、前記ビ
    ット線の電位を検出した結果と書き込もうとするデータ
    とを比較し、追加書込みデータを発生させるとともに、
    書込みが完了したか否かを検出し、前記複数のセンスア
    ンプ回路の全てが書込みが完了したことを検出した場合
    に、書込み完了信号を発生させることを特徴とする請求
    項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】前記ワード線電圧発生回路は複数の出力
    電圧を発生させる電圧発生回路と、 前記電圧発生回路の複数の出力電圧のうち何れか一つを
    前記第1のレジスタの保持内容に応じて選択し出力する
    電圧選択回路と、 前記電圧選択回路の出力が入力され、この出力の電圧と
    ほぼ等しい電圧を増幅出力するソースフォロア回路とか
    ら構成されることを特徴とする請求項6記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】複数個の不揮発性メモリセルを行列状に
    配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で
    接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で
    接続したメモリセルアレイと、 外部から入力される第1のデータを保持する第1のレジ
    スタと、 前記第1のレジスタの保持内容に応じて複数の異なる電
    圧を発生させるワード線電圧発生回路と、 外部から入力される第2のデータを保持する第2のレジ
    スタと、 前記第2のレジスタの保持内容に応じて前記ワード線を
    選択するワード線選択回路と、 前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記
    ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード
    線駆動回路と、 前記ビット線の電位を検出して増幅し、このビット線電
    位に対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力
    される第3のデータに応じて選択的に出力するカラム選
    択回路と 前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成さ
    れるメモリセルグループに対応して設けられ、対応する
    メモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデー
    タの個数を保持する複数のフラグセルとを具備した不揮
    発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】前記フラグセルは不揮発性記憶を行うこ
    とを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】複数の不揮発性メモリセルを行列状に配
    列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で接
    続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で接
    続したメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成さ
    れるメモリセルグループに対応して設けられ、対応する
    メモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデー
    タの個数を保持する複数のフラグセルと前記フラグセル
    の保持内容に応じて複数の異なる電圧を発生させるワー
    ド線電圧発生回路と、 外部から入力されるアドレス信号を保持するレジスタ
    と、 前記レジスタの保持内容に応じて前記ワード線を選択す
    るワード線選択回路と、 前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記
    ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード
    線駆動回路と、 前記ビット線の電位を検出して増幅し、このビット線電
    位に対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力
    される第3のデータに応じて選択的に出力するカラム選
    択回路とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  15. 【請求項15】複数個の不揮発性メモリセルを行列状に
    配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で
    接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で
    接続したメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成さ
    れるメモリセルグループに対応して設けられ、対応する
    メモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデー
    タの個数を保持する複数のフラグセルとを具備する不揮
    発性半導体記憶装置の使用方法において、 読出しを行おうとするメモリセルの属するメモリセルグ
    ループに対応するフラグセルのフラグデータを読み出す
    ステップと、 前記フラグセルのフラグデータに基づき、前記メモリセ
    ルに接続されたワード線を所定電位で駆動し、ビット線
    をセンス・増幅し、読み出されたデータを出力するサイ
    クルを複数回繰り返すステップと、 前記複数回のサイクルにて読み出されたデータをバイナ
    リデータへとデータ変換するステップとを具備すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
  16. 【請求項16】複数個の不揮発性メモリセルを行列状に
    配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で
    接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で
    接続したメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成さ
    れるメモリセルグループに対応して設けられ、対応する
    メモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデー
    タの個数を保持する複数のフラグセルとを具備する不揮
    発性半導体記憶装置の使用方法において、 読出しを行おうとするメモリセルの属するメモリセルグ
    ループに対応するフラグセルのフラグデータを読み出す
    ステップと、 前記フラグセルのフラグデータに基づき、前記メモリセ
    ルに接続されたワード線を所定電位で駆動し、ビット線
    をセンス・増幅し、読み出されたデータを出力するサイ
    クルを複数回繰り返すステップと、 前記複数回のサイクルにて読み出されたデータをバイナ
    リデータへとデータ変換するステップとを具備すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の使用方法。
  17. 【請求項17】複数個の不揮発性メモリセルを行列状に
    配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で
    接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で
    接続し、同一行のデータを分割して読出し可能なメモリ
    セルアレイと、 このメモリセルアレイに前記ワード線に平行に配設さ
    れ、前記メモリセルアレイの分割データに対して独立に
    格納および読出し可能なシリアルレジスタと、 このシリアルレジスタからの出力データを前記分割単位
    ごとに格納するメモリとを備えた不揮発性半導体記憶装
    置。
  18. 【請求項18】前記分割単位が2であり、前記メモリが
    2行分のデータを格納するものであることを特徴とする
    請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】前記メモリセルアレイ、シリアルレジス
    タ、メモリを同一基板上に搭載したことを特徴とする請
    求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】前記メモリがSRAMであることを特徴
    とする請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】前記メモリに格納されたデータのコード
    変換を行う変換器をさらに備えたことを特徴とする請求
    項17に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】前記メモリが前記変換器として動作する
    CPUのキャッシュメモリであることを特徴とする請求
    項21に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】前記変換器は、前記メモリに格納された
    複数行分のデータと新たに前記メモリセルアレイから読
    み出したデータとをまとめてコード変換するものである
    ことを特徴とする請求項21に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  24. 【請求項24】前記不揮発性メモリセルは半導体基板表
    面に形成されたソースおよびドレイン、これらの間の上
    方にそれぞれ絶縁膜を介して積層された浮遊ゲートおよ
    び制御ゲートを有するものであり、 前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに複数の所定電位
    のうち何れか一つを外部から入力された制御データに基
    づいて印加するワード線駆動回路と、 外部から入力された書込みデータに基づいて前記ドレイ
    ンに電位を印加するとともに前記不揮発性メモリセルの
    ドレイン・ソース間に流れる電流を検知・増幅する書込
    み・センス回路、 とをさらに具備した請求項17に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  25. 【請求項25】外部から入力される第1のデータを保持
    する第1のレジスタと、 前記第1のレジスタの保持内容に応じて複数の異なる電
    圧を発生させるワード線電圧発生回路と、 外部から入力される第2のデータを保持する第2のレジ
    スタと、 前記第2のレジスタの保持内容に応じて前記ワード線を
    選択するワード線選択回路と、 前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記
    ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード
    線駆動回路と、 前記ビット線の電位を検出し増幅しこのビット線電位に
    対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路と、 前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力
    される第3のデータに応じて選択的に出力するカラム選
    択回路、 とをさらに備えた請求項17に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  26. 【請求項26】前記メモリセルアレイ内の複数のメモリ
    セルから構成されるメモリセルグループに対応して設け
    られ、対応するメモリセルグループの一つのメモリセル
    の記憶するデータの個数を保持する複数のフラグセルを
    さらに備えたことを特徴とする請求項25に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】前記メモリセルアレイ内の複数のメモリ
    セルから構成されるメモリセルグループに対応して設け
    られ、対応するメモリセルグループの一つのメモリセル
    の記憶するデータの個数を保持する複数のフラグセルと
    前記フラグセルの保持内容に応じて複数の異なる電圧を
    発生させるワード線電圧発生回路と、 外部から入力されるアドレス信号を保持するレジスタ
    と、 前記レジスタの保持内容に応じて前記ワード線を選択す
    るワード線選択回路と、 前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記
    ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード
    線駆動回路と、 前記ビット線の電位を検出して増幅し、このビット線電
    位に対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路
    と、 前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力
    される第3のデータに応じて選択的に出力するカラム選
    択回路とをさらに備えたことを特徴とする請求項17に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
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