JP3980094B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は不揮発性半導体記憶装置及びその使用方法に関わり、特に一つのスタック型MOSトランジスタからなるメモリセルに多値のデータを記憶することのできる多値メモリ及びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多値データを記憶するフラッシュメモリはISSCC ´95 Digest of Technical Papers, p133等に詳細に開示されている。このメモリのアーキテクチャはリファレンスセルとしてフラッシユセルを用いており、これにより、リファレンスセルに流れる電流を制御し、セルのしきい値分布に合わせた読出し電位に対応できるようにしている。
【0003】
また、NAND型フラッシュメモリの読出しは、メモリセルアレイの1行分のデータを読み出してレジスタに格納するランダムアクセスと、このレジスタの格納内容をシリーズに読み出す動作を行っている。ここで、4値のメモリに対して3回の読出しを行う場合、読出しと2値への変換を行うにはランダムアクセス時間をtR 、レジスタ読出し時間をtS 、2値への変換時間をtconvとすると、
3tR +3tS +tconv
の時間がかかることになり、例えばランダムアクセス時間tR を10μS、レジスタ読出し時間tS を50nsで512バイトを読み出すものとして25.6μS、2値への変換時間を5μSとすると、3回の読出しと2値への変換を行う場合、合計で
10×3+25.6×3+5=111.8μS
の時間がかかることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した多値メモリは以下の様な問題を有している。
【0005】
(1) 2値メモリに対してn個のセンスアンプが必要であるため、例えば4値メモリでは2個のセンスアンプが、8値メモリでは3個のセンスアンプが必要となって、センスアンプ部分の面積が増大する。
【0006】
(2) リファレンスセルの個数が予め設計段階で決まっており、融通性に欠ける。例えばリファレンスセルの個数が4個である場合、セルの均一性が良く、さらに多い多値が実現できる場合でも4値としなければならず、逆に製造時のプロセスパラメータのばらつきにより4値が実現できない場合、2値とすることは可能であるが、4値の為に設けたセンスアンプ等の回路が全て無駄になって普通の2値メモリに比較してコストアップにつながる。
【0007】
(3) センスアンプ部分の面積が大きすぎ、チップ内のセル分布に対してきめ細かく対応することが難しい。
【0008】
(4) 従来のNAND型フラッシュメモリの読出しは時間がかかり、高速読出しの要求に十分対応できていない。
【0009】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、多値の数にフレキシブルに対応でき、しかもチップサイズを最小にできる多値記憶の不揮発性半導体記憶装置およびその使用方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は高速読出しが可能な不揮発性半導体記憶装置およびその使用方法を提供することを目的とする。
【0012】
本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置によれば、複数個の不揮発性メモリセルを行列状に配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で接続したメモリセルアレイと、
外部から入力される第1のデータを保持する第1のレジスタと、
前記第1のレジスタの保持内容に応じて前記ワード線を選択するワード線選択回路と、
前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成されるメモリセルグループに対応して設けられ、対応するメモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデータの個数を保持する複数のフラグセルと、
前記フラグセルの保持内容に応じて電圧を発生させるワード線電圧発生回路と、
前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード線駆動回路と、
前記ビット線の電位を検出し増幅しこのビット線電位に対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路と、
前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力される第2のデータに応じて選択的に出力するカラム選択回路とを具備したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置の概略を図1〜図4を参照して説明する。
【0021】
図1において、SA0 〜SAn はビット毎にベリファイ機能を有するセンスアンプである。
【0022】
メモリセルC0 〜Cn は半導体基板表面に形成されたソースおよびドレイン、これらの間の上方にそれぞれ絶縁膜を介して積層された浮遊ゲートおよび制御ゲートを有する2層ゲート型MOSトランジスタから構成される不揮発性メモリセルである。この実施の形態ではNAND型メモリセルを仮定しており、同一行に属するメモリセルの制御ゲートは共通にワード線WLに接続されている。
【0023】
この不揮発性メモリセルは、浮遊ゲートに電荷を注入することによりしきい値電圧を変化させ、そのしきい値の値によって2値以上の多値情報を記憶する。例えば、ワード線の駆動電圧5Vとした場合、しきい値−1V程度を“11”(“3”)に、1.5V程度を“10”(“2”)に、3V程度を“01”(“1”)に、4.5V程度を“00”(“0”)に対応させると4値記憶のメモリセルとなる。また、しきい値が−1V程度であるのを“111”(“7”)に、0.6V程度を“110”(“6”)に、1.2V程度を“101”(“5”)に、1.8V程度を“100”(“4”)に、2.4V程度を“011”(“3”)に、3.0V程度を“010”(“2”)に、3.6V程度を“001”(“1”)に、4.2V程度を“000”(“0”)対応させると8値記憶のメモリセルとなる。また、2のn乗の多値数でなくても良く、例えばしきい値が−1V程度であるのを“100”(“4”)に、1V程度を“011”(“3”)に、2V程度を“010”(“2”)に、3V程度を“001”(“1”)に、4V程度を“000”(“0”)に対応させると5値記憶のメモリセルとなる。但し、後述するように、2のn乗の多値数である方が、読み出された後のデータ変換が容易であるので有利である。
【0024】
200〜202は定電圧発生回路であり、それぞれ定電圧であるベリファイ電圧Vvfy1、Vvfy2、Vvfy3を出力する。上述のように、メモリセルに4値を記憶させる場合には、Vvfy1、Vvfy2、Vvfy3の順に、1.5V、3.0V、4.5Vに設定すれば良い。実際には、後述するように、更に多数の定電圧回路ないし参照電圧発生回路を有しており、ワード線を何れかの電位に設定しつつ書込み、読出しを行うことにより2値から例えば8値迄の多値数記憶を可変で行うことが可能となる。
【0025】
また、203は書込み電圧発生回路であり、書込み時にワード線に印加する電圧Vpp(例えば20V一定、あるいは書込み回数に伴って16V、16.5V、17Vのように所定電圧ずつステップアップする電圧)を供給する。
【0026】
続いて、図1の回路における書込み動作を図2を参照して説明する。4値記憶の場合は3ステップで書込みを行う。書込み前には消去動作がなされており、例えばメモリセルのしきい値は−1Vに設定されている。これは“11”(“3”)記憶に対応する。図2にはプログラム時間としきい値の経時変化を図に示したものである。書込みの速いセルfast cell 及び絶縁膜が厚いために書込みの遅いセルslow cell を併せて示してある。
【0027】
(ステップ1):以下のサブステップ1−1〜1−5の動作を繰り返す。
【0028】
1−1 書込みデータのデコード値の第1のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセットする。デコード値の第1のデータとは、“11”(“3”)であれば“1”、“10”(“2”)であれば“0”、“01”(“1”)であれば“1”、“00”(“0”)であれば“1”である。なお、“1”は書込み禁止電圧に対応し、“0”は書込み電圧に対応する。すなわち、“10”を書き込むメモリセルに対応するビット線にだけ書込み電圧を印加し、それ以外のメモリセルに対応するビット線には書込み禁止電圧を印加する。
【0029】
1−2 ワード線WLにVpp(20V)を印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。より詳細には、ワード線には20Vを、“10”を書き込むメモリセルに対応するビット線には書込み電圧である0Vを、それ以外のメモリセルに対応するビット線には書込み禁止電圧である10Vを印加する。この結果、“10”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若干上昇し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0030】
1−3 ワード線WLをVvfy1(1.5V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そして、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0031】
1−4 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっているか否かを検知する。“1”になっていれば終了する。
【0032】
1−5 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっていなければ、次回の11 以降のステップに備え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇させ、もしくは書込み時間tp を△tp だけ増加させる。なお、このステップは省略しても良い。
【0033】
(ステップ2):以下のサブステップ2−1〜2−5の動作を繰り返す。
【0034】
2−1 書込みデータのデコード値の第2のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセットする。デコード値の第2のデータとは、“11”であれば“1”、“10”であれば“1”、“01”であれば“0”、“00”であれば“1”である。すなわち、“01”を書き込むメモリセルに対応するビット線にだけ書込み電圧を印加し、それ以外のメモリセルに対応するビット線には書込み禁止電圧を印加する。
【0035】
2−2 ワード線WLにVpp(20V)を印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。この結果、“01”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若干上昇し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0036】
2−3 ワード線WLをVvfy2(3.0V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そして、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0037】
2−4 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっているか否かを検知する。“1”になっていれば終了する。
【0038】
2−5 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっていなければ、次回のステップに備え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇させ、もしくは書込み時間tp を△tp だけ増加させる。なお、このステップは省略しても良い。
【0039】
(ステップ3):以下のサブステップ3−1〜3−5の動作を繰り返す。
【0040】
3−1 書込みデータのデコード値の第3のデータをセンスアンプ内の書込みデータラッチにセットする。デコード値の第3のデータとは、“11”であれば“1”、“10”であれば“1”、“01”であれば“1”、“00”であれば“0”である。すなわち、“00”を書き込むメモリセルに対応するビット線にだけ書込み電圧を印加し、それ以外のメモリセルに対応するビット線には書込み禁止電圧を印加する。
【0041】
3−2 ワード線WLにVpp(20V)を印加し、書込み動作を書込み時間tp だけ行う。この結果、“00”を書き込むメモリセルのしきい値のみが若干上昇し、他のメモリセルのしきい値は変化しない。
【0042】
3−3 ワード線WLをVvfy3(4.5V)まで駆動し、ベリファイ動作を行う。すなわち、ビット線を全て5Vにプリチャージし、ある時間が経った後、ビット線の電位をセンスアンプが検知する。そして、書込みが完了していればセンスアンプ内の書込みデータラッチを“0”から“1”へと反転させる。
【0043】
3−4 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっているか否かを検知する。“1”になっていれば終了する。
【0044】
3−5 全ての書込みデータラッチのデータが“1”になっていなければ、次回のステップに備え、Vppを△Vpp(例えば0.5V)だけ上昇させ、もしくは書込み時間tp を△tp だけ増加させる。なお、このステップは省略しても良い。
【0045】
以上の3ステップにより多値の書込みがなされることが理解される。以上をまとめると、デコード値のデータとは、第1、第2、第3の順に、“3”であれば“111”、“2”であれば“011”、“1”であれば“101”、“0”であれば“110”である。これが3値記憶であれば、“2”を“11”、“1”を“01”、“0”を“10”とデコードすることになる。さらに、5値記憶であれば、“4”を“1111”、“3”を“0111”、“2”を“1011”、“1”を“1101”、“0”を“1110”とデコードする。n値で一般化すると、“n”を“1111…11”に、“n−1”を“0111…11”に、“n−2”を“1011…11”に、“1”を“1111…01”に、“0”を“1111…10”にデコードする。なお、しきい値は“n”の場合が一番低く、“0”の場合が一番高い。
【0046】
このように、書込みデータを上述のようにデコードし、このデコードしたデータを順次書込みデータとして用い、小刻みにメモリセルのしきい値を上昇させるとともに、書込みデータに対応する電位をワード線に与えて書込みベリファイを行うことにより、一つのメモリセルを任意の多値数で記憶することが可能となる。そして、読出し時にはベリファイ電位よりもやや低めの電位を用い、これをワード線に供給しつつ読出し動作を行えば“3”であれば“000”、“2”であれば“100”、“1”であれば“110”、“0”であれば“111”として順に読み出される。これをエンコードして多値データを生成すれば良い。一般化すると、“n”は“0000…00”として、“n−1”は“1000…00”として、“n−2”は“1100…00”として、“1”は“1111…10”として、“0”は“1111…11”として読み出されるのでこれをエンコードして多値データを生成する。
【0047】
以上説明したような書込み方式、読出し方式を採用すると、
1.センスアンプ部分の面積が小さくてすむ。すなわち、多値数に関わりなく1個のセンスアンプを具備するだけでよい、
2.リファレンスセルに代えて複数の定電圧回路200〜202を用いるため、多値数を可変にできる、
等の作用効果が得られる。この結果、多値の数にフレキシブルに対応でき、しかもチップサイズを最小にできる多値のフラッシュメモリのアーキテクチャを提供することができる。
【0048】
続いて、図3を用いて、別の書込み方式を示す。すなわち、書込みデータのデコード方式は上述のものと同じであるが、ステップ2、3の第一回目のサイクルにおける書込みを強め(すなわちVppの初期値を高め、あるいは書込み時間の初期値を長め)に行う。この結果、トータルの書込み時間を短縮することが可能となる。
【0049】
続いて、図4を用いて、さらに別の書込み方式を示す。これは、書込みデータのデコード方式を変えたものである。すなわち、4値の場合、“3”であれば“111”、“2”であれば“011”、“1”であれば“001”、“0”であれば“000”とデコードし、書込みを行う。これを一般化すると、“n”は“1111…11”と、“n−1”は“0111…11”と、“n−2”は“0011…11”と、“1”は“0000…01”と、“0”は“0000…00”とデコードする。この結果、図示したように、書込み時間が短縮される。
【0050】
続いて、図5を用いて、本発明の実施の形態の回路構成の詳細を説明する。本発明のメモリシステムは、多値メモリ100、CPU300、RAM301、フラグデータメモリ302から構成される。これらの素子はバス120、制御信号線121等で接続されている。
【0051】
多値メモリ100は、ワード線駆動電圧データラッチ回路101、ロウアドレスラッチ回路102、カラムアドレスラッチ回路103、ワード線駆動電圧発生回路104、ロウデコード回路105、ワード線駆動回路106、カラムデコード回路107、メモリセルアレイ108、プリチャージ回路109、センスアンプアレイ110、カラムゲート111等から構成される。
【0052】
バスは例えば8ビットのビット幅を持つバスである。また、ワード線駆動電圧データラッチ回路101、ロウアドレスラッチ回路102、カラムアドレスラッチ回路103はそれぞれ8ビットのラッチである。
【0053】
メモリセルアレイ108は64M個の素子容量を持つ。2層ゲート型MOSトランジスタを32K行2K列の行列状に配置して構成される。そして、そのメモリセルはNAND構成をとっている。
【0054】
図6にNAND型メモリセルの構成を示す。このNAND型メモリセルは、ゲートがドレイン側セレクトゲート線SG1 により駆動されるMOSトランジスタQ41、制御ゲートがワード線WLにより駆動される2層ゲート型MOSトランジスタQ42〜Q45、ゲートがソース側セレクトゲート線SG2 により駆動されるMOSトランジスタQ46を直列に接続することにより構成される。MOSトランジスタQ46のソース側端子は共通ソース線CSLに接続される。一つのメモリセルアレイ108内には、このNAND束が行方向に2K個、列方向に2K個配置されている。なお、同一行に属するメモリセル(1ワード線に接続されるメモリセル)が1ページ(2Kビット)を構成し、列方向に並ぶNAND束が1ブロック(32Kビット)を構成する。一つの64Mビットのメモリセルアレイは2K個のブロックを有することとなる。
【0055】
メモリセルアレイ108、ブリチャージ回路109、センスアンプアレイ110、カラムゲート回路111等の構成を図7に示す。上述したように、ビット線は2K本存在するが、そのうち3本のみを抜き出して図示している。プリチャージ回路109は信号φ1 によって制御されるP型MOSトランジスタQ3から構成されている。NAND束2−1〜2−3は図6に示す構造である。センスアンプアレイ110は複数のセンスアンプ回路S/Aから構成され、このセンスアンプ回路はフリップフロップ回路1−1〜1−3、N型MOSトランジスタQ2 、Q4 、Q7 、Q8 から構成され、さらに、Q201 〜Q203 、Q21、インバータ回路20から構成される一括ベリファイ検知回路を具備する。さらにカラムゲート回路111はバス120に接続されたIO線対にカラム選択線CSの制御下で選択的にフリップフロップ回路を接続する。
【0056】
フリップフロップ回路1−1〜1−3は書込みデータラッチ及び読出しデータラッチとして機能する。すなわち、データ書込み時には書込みデータラッチとして機能する。
【0057】
書込み動作のステップは以下の通りである。メモリセルのしきい値の上昇(プログラム)を行うとき、すなわち“0”書込みにおいては、IOには“L”、BIOには“H”を供給し、カラムゲートトランジスタを介して、フリップフロップ回路1−1のノードN1 は“L”に、BN1 は“H”にセットされる。続いて、フリップフロップの電源レベルを昇圧し、信号φ2 に昇圧された“H”レベルを与えMOSトランジスタQ4 を導通させビット線を0Vにする。続いて、ワード線を20V迄昇圧すると、選択されたメモリセルの制御ゲートとチャネルとの間の電位差が20Vとなり、電子が浮遊ゲートに注入され、その結果しきい値が上昇する。
【0058】
続いて、以下のベリファイ動作を行う。信号φ1 を“L”レベルとし、MOSトランジスタQ3 を導通させ、ビット線BLを5Vにプリチャージする。引き続いて書込みを行ったメモリセルのワード線WLをベリファイレベル(上述のように、書込み多値データに応じ0V〜5Vの間で決定される)の電位を供給する。所定時間経過後、ビット線上の電荷はメモリセルのしきい値に応じて接地端子(共通ソース線CSL)へ放電する。この時のビット線BLの電位を検知するため信号φ3 を“H”にし、MOSトランジスタQ8 を導通させる。この結果、ビット線電位に応じMOSトランジスタQ7 が導通制御され、ビット線が“H”レベルのままにとどまっていればフリップフロップは反転し、ビット線電位が放電されていればフリップフロップは反転しない。これは、書込みが終了したときにはフリップフロップが反転することに対応する。以上の書込み動作を小刻みに繰り返し、メモリセルのしきい値を順次上昇させることは上述した通りである。
【0059】
メモリセルのしきい値を一定に保つ場合、すなわち“1”書込みにおいては、IOには“H”、BIOには“L”を供給し、カラムゲートトランジスタを介して、フリップフロップ回路1−1のノードN1 は“H”に、BN1 は“L”にセットされる。続いて、フリップフロップの電源レベルを昇圧し、信号φ2 に昇圧された“H”レベル(10V)を与えてMOSトランジスタQ4 を導通させ、ビット線を10Vにする。続いて、ワード線を20V迄昇圧すると、選択されたメモリセルの制御ゲートとチャネルとの間の電位差が10Vとなり、浮遊ゲートへの電子の注入は遮断され、その結果しきい値が一定値を保持する。続いて、以下のベリファイ動作では、ビット線の電位に関わらずフリップフロップは直前の状態を保持する。なお、これらの動作は、“1”書込みのみでなく、“0”書込みが完了した後のステップについても同様である。
【0060】
書込みが終了したことの検知は一括ベリファイ検知回路により検出する。すなわち、φ5 に“L”パルスを与え、MOSトランジスタQ21を導通させることにより共通ベリファイ線26を“H”にプリチャージする。ここで、もし書込みが完了していないセルが存在すれば、ノードBNは“H”レベルである。書込みをしないセル及び書込みが完了したセルに対応するノードBNは“L”レベルとなるからである。従って、一つでも書込みが完了していないセルが存在すればMOSトランジスタQ201 〜Q203 の内一つが導通し、共通ベリファイ線26は“L”となる。また、全てのセルの書込みが完了していれば共通ベリファイ線26は“H”となる。このように、インバータ回路20の出力VFYが“H”である間は書込みが完了しておらず、書込みが完了するとVFYは“L”へと変化する。
【0061】
なお、読出しは以下のステップを経て行われる。信号φ6 に“H”パルスを与え、N1 を“L”に、BN1 を“H”にリセットした後、信号φ1 を“L”レベルとし、MOSトランジスタQ3 を導通させ、ビット線BLを5Vにプリチャージする。引き続いて選択されたメモリセルのワード線WLを読出しレベル(上述のように、書込み多値データに応じ0V〜5Vの間で決定される)の電位を供給しする。所定時間経過後、ビット線上の電荷はメモリセルのしきい値に応じて接地端子(共通ソース線CSL)へ放電する。この時のビット線BLの電位を検知するため信号φ3 を“H”にし、MOSトランジスタQ8 を導通させる。この結果、ビット線電位に応じMOSトランジスタQ7 が導通制御され、ビット線が“H”レベルのままにとどまっていればフリップフロップは反転し、ビット線電位が放電されていればフリップフロップは反転しない。この様に、メモリセルのしきい値がワード線の電位よりも低い場合にはビット線レベルは“L”になり、MOSトランジスタQ7 は導通せずノードN1 は“L”のままを維持する。これを“0”読みと称する。
【0062】
メモリセルのしきい値がワード線の電位よりも高い場合にはビット線レベルは“H”になり、MOSトランジスタQ7 は導通しノードN1 は“H”レベルとなる。これを“1”読みと称する。
【0063】
ワード線駆動電圧発生回路104は図8に示す構成を有しており、デコード回路151、参照電圧発生回路150、転送ゲート回路152、カレントミラー型比較回路153、駆動用インバータ回路154等から構成されている。
【0064】
デコード回路151はワード線駆動電圧データラッチ回路101にラッチされたデータd1 〜d8 をデコードし256本の出力(これより少なくても良い)を発生する。
【0065】
参照電圧発生回路150は抵抗素子Rを複数段直列接続して構成され、抵抗分割により所定の電位を出力する。
【0066】
このように分割された参照電位出力は256個の転送ゲート(これより少なくても良い)を介してカレントミラー型比較回路153、駆動用インバータ回路154から構成されるソースフォロア回路に供給される。以上のようにしてワード線駆動電圧VWLを発生させる。
【0067】
続いて、ロウデコード回路105の詳細を説明する。ロウデコード回路105は部分デコード方式を採用し、ブロック内デコード回路RD1 とブロックデコード回路RD2 から構成される。図9に、ブロック内デコード回路RD1 の回路構成の詳細を示す。これは、ロウアドレスR.Addをデコードするデコード部と、ワード線駆動電圧VWLを電源とするCG駆動回路702とから構成される。ブロック内デコード回路RD1 はNAND束のうち、何れのワード線が選択されるべきかを決定する。
【0068】
図10に、ブロックデコード回路RD2 とワード線駆動回路106の詳細を示す。
【0069】
ブロックデコード回路RD2 はロウアドレスR.Add(ブロック内デコード回路RD1 に入力されるロウアドレスとは別のアドレス、例えば上位アドレスである)をデコードし、ブロックを選択する。
【0070】
ワード線駆動回路106は、転送ゲート401、402、410、MOSトランジスタQ134 、Q135 、Q136 、Q121 、Q122 、Q131 、Q132 、Q133 、レベルシフタ709、ワード線接地回路411等から構成される。
【0071】
ブロックデコード回路RD2 選択されたブロックに対応するワード線駆動回路106はCG1 〜CG16信号に応じてワード線WL1 〜WL16を駆動する。信号A〜E、電源VA 、VB 、VC に印加する電位を図表11に示す。ここで、Vppは20V、Vm は10V、Vccは5V、GNDは0Vを示している。
【0072】
図5に戻ると、RAM301は読出したデータ、書き込むべきデータ等を一時的に格納するためのものであり、フラグデータメモリ302はメモリセルアレイ108内の各ブロックに対応して多値数を記憶する不揮発性のメモリである。メモリセルアレイの容量が小さければ一つのメモリセルアレイの特性は均一で、何れのセルを取ってみても最大多値数は一定であると考えられるが、例えば64M個のメモリセルでは、そのメモリセル上の位置によって最大多値数はばらつく可能性があるとともに、近傍のメモリセルでは多値数はほぼ同じと考えられる。フラグデータメモリ302はメモリセルアレイ108内の各ブロックに対応して多値数を記憶するので、ブロック毎に多値数を個別に設定できる。例えばブロック1〜20は3値メモリとして、ブロック20〜40は4値メモリとして、ブロック40〜2000は5値メモリとして、ブロック2000〜2020は4値メモリとして、ブロック2020〜2048は3値メモリとして用いることが可能である。CPU300は読出し・書込み制御、データ転送制御、書込みデータのデコード、読出しデータのエンコード(データ変換)等の動作を行う。
【0073】
なお、1チップ内のメモリセルを全て同じ多値数で用いる場合にはフラグデータメモリは必要ない。例えば、4値メモリとして用いるのであれば、読出し、書込み共に常に3ステップで行うようCPUが制御すれば良い。
【0074】
続いて、図12を参照して、図5に示したメモリシステムの動作方法を説明する。図12は読出しのフローチャートを示している。
【0075】
はじめにフラグデータの読出しを行う(ステップS001)。例えばブロック1内のメモリセルのデータを読み出すときには、このブロックに対応するフラグデータメモリ302内のフラグデータを読み出す。フラグデータは対応するブロックの多値数nに相当する。例えばブロック1内のメモリセルは3値メモリであれば、nは3である。続いて、CPU300はワード線駆動電圧データラッチ回路101に多値数nに相当する第1 回目のベリファイ電圧に相当するデータをラッチする(ステップS002)。すると、ワード線駆動電圧発生回路104はこのデータに対応する例えば1.8Vを出力する。続いてロウアドレスを入力する(ステップS003)。これは、8ビットでは足りないため、2サイクルに分けてアドレスデータを転送することが必要である。続いて、ワード線を1.8Vで駆動してセンス動作(ステップS004)を行う。この結果、記憶データが“2”であればセンスアンプ内のフリップフロップに“0”が、“1”であれば“1”が、“0”であれば“1”がラッチされる。これをカラムアドレスを変化させることによりシーケンシャルに読出し、RAM301へ格納する(ステップS005)。これにひき続いて、以上のステップS002〜S005をもう1度(一般的にはn−1回)繰り返す。
【0076】
二回目のサイクルでは、ワード線電圧が例えば3.6Vであるほかは上述のサイクルと同じである。この結果、記憶データが“2”であればセンスアンプ内のフリップフロップに“0”が、“1”であれば“0”が、“0”であれば“1”がラッチされ、このデータがRAM301に格納される。
【0077】
続いて、RAM301に格納されたデータをエンコードしてビット列を生成する。3進数(3ビット情報)を2進数に変換するアルゴリズムを用いる。この例では、CPUとこれを制御するソフトウェアによりエンコード、デコード動作を行うものを示したが、これらの動作はハードウェアにより行っても良い。これを図19、図20に示す。
【0078】
図19はデータビット列D0 D1 と、これをデコードして、RAM301に格納し、書込み時にメモリセルアレイに転送するデータ列d0 d1 d2 との対応関係を示した図表である。そして、図20はこのエンコード動作及びデコード動作を実現するための回路図である。図20(a)はデコード動作を実現する回路で、アンド回路AND11、オア回路OR11等から構成されている。図20(b)はエンコード動作を実現する回路で、アンド回路AND12、AND13、オア回路OR12、インバータ回路INV11、INV12等から構成されている。
【0079】
図13に、上述のシステムを大容量化した時のシステム構成を示す。図5のうち、多値メモリ100とCPU300、RAM301、フラグデータメモリ302は同一チップに搭載し、これを複数用いた例が図13(a)である。コントローラ部(CPU300、RAM301、フラグデータメモリ302)を取り出して別のチップにまとめて搭載した例が図13(b)である。なお、図20のエンコーダ・デコーダ回路を用いる場合には、コントロール回路として共通に持つべきである。
【0080】
なお、この構成に限らず、多値メモリチップのみをボードもしくはカード上に多数搭載し、他のコントローラ等を別のボードにまとめることも考えられる。このように構成すると、コントローラは共通にして、必要に応じて記憶容量を増大することが可能となる。もちろん、コントローラを複数チップで構成しても良い。
【0081】
図14はブロックをワード線毎に構成した例である。図5に示す例よりもより細かなブロックとなり、1チップに記憶できるデータの総量を増大させることができる。
【0082】
図15は各チップ毎にフラグデータメモリ302を有する例である。この様に構成するとシステムの拡張が容易になる。また、一つのチップ内でブロック分割をせず、常に同じ多値数のメモリセルとして用いるのであれば、1チップに一つ不揮発性レジスタを設け、この不揮発性レジスタに1チップのメモリセルに共通の多値数を記憶させておけば良い。
【0083】
図13〜図15に示すようなメモリシステム構成をとる場合には、その販売方法は従来とは異なる特殊なものとなろう。
【0084】
例えば、第1にメーカ側が各チップの多値数をテストし、テスト結果に基づき充分保障できる範囲内の多値数を予め不揮発性の多値数レジスタに記憶させておくことが考えられる。
【0085】
第2に1チップ内でブロック分割し、ブロック毎に多値数を異ならせるメモリであれば、メーカ側のテスト結果に基づき、全てのブロックにつき多値数を予め記憶させておくことが考えられる。
【0086】
第3に、以上のテストを全てユーザの負担とすることも考えられる。この場合、ユーザの責任で多値数を決定する。
【0087】
この様な販売方法を採用すれ、他の種類のメモリとは比較にならないほど安価な多値メモリを供給できるようになるであろう。
【0088】
以上のように、CPU300(デコーダ・エンコーダ)をオフチップ構成とした場合には、4値であれば3回の読出しサイクルを、8値であれば7回の読出しサイクルを繰り返す必要があり、パフォーマンスの劣化は免れない。これを改善した例が図16の読出し方法である。
【0089】
まず、ビット線をプリチャージして、ワード線を最も高いVvfy の値にセットする。そして、“11”のセルがビット線をディスチャージした時刻t1 でセンスアンプのφ3 パルスを立て、このときのビット線の情報をラッチする。この時、“11”以外のセンスアンプはリセット状態から反転するので、とのビット線が“11”に対応するのかが判る。この使用法を全センスアンプについて、“10”のセルがビット線をディスチャージしてしまう前に読出してしまい、コントローラ内のRAM302内に格納してしまう。これを図の様に“10”と“01”に対して行えば、一度のプリチャージで全情報を読み出すことが可能となる。
【0090】
この読出し方法は、隣接するセルデータのディスチャージ時間内で情報を全部読みらなければならず、タイミング上の厳しさを有している。このため、情報量が増加すればシリアルアクセスにかなりの高速化が要求されることになる。これに対する対策を示したのが図17である。
【0091】
ここに示された構成によれば、センスアンプを各ビット線あたり2個設けており、2wayでアクセスする。すなわち、センスアンプS/A1 で読み出されるのは“11”と“01”に相当するデータのみであり、その間の“10”はセンスアンプS/A2 でラッチする。データバス線はこの場合2対必要となるが、カラムゲートを適宜切り替えることにより交互にデータバスに現れるようにすれば、データバス線は1対でも良い。
【0092】
この場合、プログラム時のデータロードに同一の手法を用いると、MOSトランジスタQ4 、Q4´の2つのMOSトランジスタが必要となる。しかし、データロードが仕様的に遅くても良い場合には、ビット毎ベリファイの書込みはセンスアンプS/A1 のみで行えば良いため、MOSトランジスタQ4´は不要となる。
【0093】
図21〜図25は本発明のさらに他の実施の形態を示す図であり、読出し速度をさらに向上させたものを示す。
【0094】
図21は本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示されるように、NAND型フラッシュメモリセルがマトリクス状に配置されたRAM部501と、このRAM部のワード線に平行に並設されたレジスタ502、このレジスタの内容を記憶する外部SRAM503および読み出されたデータを2値に変換するコード変換部504を有している。ここで、RAM部501は最大n値の多値メモリであり、例えば1Kワード×1Kビット構成となっており、レジスタも同様に1Kビット構成となっている。このレジスタは後述するように512ビットずつ分割して使用する。また外部SRAMは1Kビット×(n−2)行の構成となっている。
【0095】
図22は実際の記憶装置としてのメモリボードの外観を示す斜視図であって、基板601の主面上に複数のRAMチップ602、CPUチップ603、SRAMチップ604が実装されたものを示す。
【0096】
また、図23はメモリボードの他の例を示すもので、(a)は表面から見た斜視図、(b)は正面図である。この例では基板511の表面には複数のRAMチップが、裏面にはCPUチップ603およびSRAMチップ604が実装されている。
【0097】
図24はさらに他の例を示すもので、マザーボード基板621上にCPUチップ603、SRAMチップ604、コネクタ622が実装されており、このコネクタ622にRAMチップが複数実装されたメモリボードが装着されるようになっている。
【0098】
なお、図22〜図24ではメモリボードとして実現させているが、規格化されたメモリカードとして実現することもできる。
【0099】
図25は本実施の形態における動作を示すものである。RAMは4値データを記憶するもの(n=4)であるとする。
【0100】
この動作はパイプラインの手法を用いたもので、まず、ワード線WL0のデータVWL0 を読出してレジスタ502に格納する(図25(a))。次にレジスタ502の下位半分(下位512ビット分)のVWL0 データをシリーズに読み出して外部SRAM503の1行目に転送する(図25(b))。次に、RAM部501のロウアドレスを進めてワード線WL1のデータVWL0 を読出す。この読出しは下位のみ行い、レジスタ502の下位部分に格納する。これと同時にレジスタ502の上位部分に格納されているVWL0 データ(上位512ビット分)が外部SRAM503の1行目に転送される(図25(c))。次に、レジスタ502に格納されている下位半分のVWL1 データを外部SRAM503の2行目に転送するとともに、レジスタ502の上位半分にVWL1 データの上位部分を格納する(図25(d))。次に、RAM部501のロウアドレスをさらに進め、レジスタ502に格納されている上位半分のVWL1 データを外部SRAM503の2行目に転送するとともに、レジスタ502の下位半分にVWL2 データの下位部分を格納する(図25(e))。次に、上位半分のVWL2 データをレジスタ502の上位部分に格納するとともに、下位部分のVWL2 データを外部SRAM503の下位部分データとともにコード変換部504に送って3ビット分を同時に2進数に変換する。同様に、レジスタ502の上位部分に格納されたVWL2 データの下位部分は外部SRAM503の上位部分データとともにコード変換部で2進数に変換される。
【0101】
このように、アクセスと読出しが平行して行われるので、tR <tS /2の関係があれば、全体の読出し時間は
tR +3tS +tCONV
に短縮されることになる。
【0102】
さらに、図25に示した実施の形態のように、外部SRAMを複数ビット分用意し、そこに格納されていた前2値の情報と読出しを同期させて出力し、同時に変換を行うようにすれば、tCONVの時間も数分の1となる。
【0103】
また、コード変換後、情報量は倍になるので、読出しのためのクロックをダブルクロック、すなわち、上記例ではシリアルアクセスを50nsサイクルで行うとした時、コード変換部504からの出力を25nsにして動作させれば、より高いスループットが得られる。
【0104】
なお、図22〜図24に示した実施の形態では単独のSRAMチップを用いているが、CPUに付属する高速のキャッシュメモリを用いるようにしても良い。
【0105】
また、この実施の形態ではメモリセル、レジスタを2分割しているが、3以上の整数に分割しても良く、その場合、読出しのスタートアドレスを最適に制御して読出し効率をさらに向上させることもできる。
【0106】
以上、本発明により、多値の大きさ(多値数)をセルの実力から決められるフレキシブルで、かつチップサイズを最小にできる多値フラッシュメモリが実現できる。なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない限り数々の変更が可能である。また、メモリセルをNAND構成のもののみ示したが、NOR型にも適用できる。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、メモリセルの多値数への対応能力がアレイ内やチップ単位で異なることから、可能な多値数と用途に応じてメモリセルをフレキシブルに使用するようにしているので、安価でチップサイズを最小にできる多値フラッシュメモリを実現することができる。
【0108】
また、メモリセルアレイの分割部分からレジスタの分割部分への読出しと、レジスタの他の分割部分から外部SRAMへの転送とを平行に行うようにしているので、読出し速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の多値メモリの回路図である。
【図2】本発明の実施の形態の書込み動作時のしきい値の変動を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態の別の書込み動作時のしきい値の変動を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態のさらに書込み動作時のしきい値の変動を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の回路構成図である。
【図6】本発明の実施の形態のメモリセルの回路図である。
【図7】本発明の実施の形態の要部を示した回路図である。
【図8】本発明の実施の形態の要部を示した回路図である。
【図9】本発明の実施の形態の要部を示した回路図である。
【図10】本発明の実施の形態の要部を示した回路図である。
【図11】図10の動作時において電圧される電圧を表した図表である。
【図12】本発明の実施の形態の読出し動作を示したフローチャートである。
【図13】本発明の変形例を示した図である。
【図14】本発明の別の変形例を示した図である。
【図15】本発明のさらに別の変形例を示した図である。
【図16】本発明の読出し動作における変形例を示した図である。
【図17】本発明のさらに別の変形例を示した回路図である。
【図18】図17の回路を用いた場合の読出し動作における変形例を示した図である。
【図19】エンコーダ・デコーダ回路の動作を示す図表である。
【図20】エンコーダ・デコーダ回路の回路構成図である。
【図21】読出し速度を向上させた実施の形態を示すブロック図である。
【図22】図21の構成を実現させたメモリボードの一例を示す斜視図である。
【図23】図21の構成を実現させたメモリボードの他の例を示す斜視図および正面図である。
【図24】図21の構成を実現させたメモリボードのさらに他の例を示す斜視図である。
【図25】図21に示した実施の形態における読出し動作の説明図である。
【符号の説明】
100 多値メモリ
101 ワード線駆動電圧データラッチ回路
102 ロウアドレスラッチ回路
103 カラムアドレスラッチ回路
104 ワード線駆動電圧発生回路
105 ロウデコード回路
106 ワード線駆動回路
107 カラムデコード回路
108 メモリセルアレイ
109 プリチャージ回路
110 センスアンプアレイ
111 カラムゲート
200、201、202 ベリファイ電位発生回路
203 書込み電位発生回路
300 CPU
301 RAM
302 フラグデータメモリ
501 RAM部
502 レジスタ
503 外部SRAM部
504 コード変換部
C 不揮発性メモリセル
SA センスアンプ
WL ワード線

Claims (2)

  1. 複数個の不揮発メモリセルを行列状に配列し、同一行に属するメモリセルを共通のワード線で接続し、同一列に属するメモリセルを共通のビット線で接続したメモリセルアレイと、
    外部から入力される第1のデータを保持する第1のレジスタと、
    前記第1のレジスタの保持内容に応じて前記ワード線を選択するワード線選択回路と、
    前記メモリセルアレイ内の複数のメモリセルから構成されるメモリセルグループに対応して設けられ、対応するメモリセルグループの一つのメモリセルの記憶するデータの個数を保持する複数のフラグセルと、
    前記フラグセルの保持内容に応じて電圧を発生させるワード線電圧発生回路と、
    前記ワード線選択回路により選択されたワード線を前記ワード線電圧発生回路の発生した電圧で駆動するワード線駆動回路と、
    前記ビット線の電位を検出し増幅しこのビット線電位に対応するデータを保持する複数のセンスアンプ回路と、
    前記センスアンプ回路の保持するデータを外部から入力される第2のデータに応じて選択的に出力するカラム選択回路と、
    を具備した不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記フラグセルは不揮発性記憶を行うことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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