JP2002260391A - 半導体記憶装置及びその読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその読み出し方法

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JP2002260391A
JP2002260391A JP2001058316A JP2001058316A JP2002260391A JP 2002260391 A JP2002260391 A JP 2002260391A JP 2001058316 A JP2001058316 A JP 2001058316A JP 2001058316 A JP2001058316 A JP 2001058316A JP 2002260391 A JP2002260391 A JP 2002260391A
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cell transistor
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JP2001058316A
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Takeshi Hatanaka
剛 畑中
Masahiko Numata
正彦 沼田
Hideki Okamura
秀樹 岡村
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Power Semiconductor Device Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Haramachi Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルトランジスタが保持している多値
の情報から、メモリセルの情報を1度のアクセスで選択
的に取り出すことを可能にする。 【解決手段】 2種類のデータ(高濃度イオン、低濃度
イオン)を保持し4つの状態を記憶可能なメモリセルト
ランジスタ7〜10がマトリクス状に配置されたメモリ
部と、ゲート電圧Vgをワード線3、4の1つを選択し
て印加し、ワード線上に接続されているメモリセルトラ
ンジスタのゲートに印加するゲート線選択部13と、ワ
ード線の1つにゲート電圧Vgが印加されたとき、ビッ
ト線1、2から読み出される信号の電流値を検出して、
各ビット線上の電流値を複数ビットのデータ列に変換し
て出力する電流検出回路部5と、データ選択回路部14
からの選択信号による各ビット線上の電流値を変換した
複数ビットのデータ列のそれぞれについて、論理的な処
理を行って1ビットのデータとして内部バス12に出力
する読み出しデータ確定部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置及
びその読み出し方法に係り、特に、多値情報を保持可能
な半導体記憶装置及びその読み出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多値情報を保持可能な半導体記憶装置に
関する従来技術として、例えば、特開平7−20118
9号公報等に記載された技術が知られている。この従来
技術は、半導体記憶装置から情報を読み出すとき、メモ
リセルトランジスタのソース電極−ドレイン電極間に電
流が流れるか否かを検出し、その検出結果に基づいて、
メモリセルトランジスタのゲート電極に印加するゲート
電圧を変化させて、多値情報を検出するというものであ
る。
【0003】図8は従来技術による多値情報を保持可能
な半導体記憶装置の構成例を示すブロック図、図9は読
み出し処理の動作を説明するフローチャートであり、以
下、これらの図を参照して従来技術による多値情報を保
持可能な半導体記憶装置について説明する。図8におい
て、21は電圧制御回路、22はデコーダ、23はメモ
リセルアレイ、24はマルチプレクサ、25はセンスア
ンプ、26は信号制御回路、27は入力インタフェース
(I/F)、28は出力インタフェース(I/F)であ
る。
【0004】図8において、メモリセルアレイ23は、
複数のメモリセルトランジスタがマトリックス状に配置
されたものである。メモリセルアレイ23を構成する各
メモリセルトランジスタは、浮遊ゲート型のメモリセル
トランジスタであり、そのコントロールゲートはワード
線に、ドレイン電極はビット線に、ソース電極は共通の
ソース線に接続されている。また、ワード線は、メモリ
セルアレイ23の列方向に並んでデコーダ22にそれぞ
れ接続され、一方、ビット線は、メモリセルアレイ23
の行方向に並んでマルチプレクサ24にそれぞれ接続さ
れている。ソース線は接地されている。
【0005】図8に示す多値情報を保持可能な半導体記
憶装置において、読み出し動作時、まず、入力I/F2
7を介してアドレス信号が信号制御回路26に入力され
る。信号制御回路26は、入力されたアドレス信号に応
じて、選択すべきワード線とビット線とを判断し、デコ
ーダ22及びマルチプレクサ24にその結果を伝達す
る。この情報に応じて、デコーダ22はワード線を、マ
ルチプレクサ24はビット線をそれぞれ選択する。ま
た、信号制御回路26のもう1つの機能は、選択された
メモリセルトランジスタの制御ゲートに印加すべき電圧
の大きさを判断し、電圧制御回路21にその結果を伝達
することである。電圧制御回路21は、デコーダ22を
介して、選択されたワード線に所定の電圧を印加する。
一方、選択されたビット線には、マルチプレクサ24に
より所定の電圧が印加される。
【0006】そして、選択メモリセルトランジスタのし
きい値の状態によって選択ビット線に電流が流れるか否
かが決まる。この選択ビット線の電流の状態は、マルチ
プレクサ24からセンスアンプ25に伝達される。セン
スアンプ25は、選択ビット線の電流の有無を検出し、
その結果を信号制御回路26に伝達する。信号制御回路
26は、センスアンプ25での検出結果に基づき、選択
メモリセルトランジスタの制御ゲートに、次に印加する
ゲート電圧を決定して、その結果を電圧制御回路21に
伝達する。また、信号制御回路26は、前述した手順を
繰り返して最終的に得られた選択メモリセルトランジス
タの記憶データを出力I/F28を介して出力する。
【0007】次に、図9に示すフローを参照して、従来
技術による多値情報を保持可能な半導体記憶装置の読み
出し処理の動作を説明する。
【0008】(1)信号制御回路26は、入力されたア
ドレス信号に応じて、選択すべきワード線とビット線と
を判断し、デコーダ22及びマルチプレクサ24にワー
ド線と、ビット線とを選択させた後、選択されたメモリ
セルトランジスタの制御ゲートに印加すべき電圧の大き
さを判断して電圧制御回路21にその電圧の印加を行わ
せる。このとき、ゲート電圧G1<ゲート電圧G2<ゲ
ート電圧G3であるとして、まず、ゲート電圧G2を印
加させる(ステップ901)。
【0009】(2)信号制御回路26は、センスアンプ
25からの電流の有無の検出結果をチェックし、電流が
流れた場合、次に、電圧制御回路21にゲート電圧G1
を印加させ、センスアンプ25からの電流の有無の検出
結果をチェックする(ステップ902〜904)。
【0010】(3)ステップ904のチェックで、電流
が流れた場合、“00”を出力し、電流が流れなかった
場合、“01”を出力する(ステップ905、90
6)。
【0011】(4)ステップ902のチェックで、電流
が流れなかった場合、信号制御回路26は、電圧制御回
路21にゲート電圧G3を印加させ、センスアンプ25
からの電流の有無の検出結果をチェックする(ステップ
907、908)。
【0012】(5)ステップ908のチェックで、電流
が流れた場合、“10”を出力し、電流が流れなかった
場合、“11”を出力する(ステップ909、91
0)。
【0013】前述したように従来技術による半導体記憶
装置は、図9により説明したような読み出し方法を採用
しているため、複数のデータ中の1データを任意に読み
出したい場合、選択されたメモリセルトランジスタのゲ
ート電極に複数のゲート電圧を繰り返し印加して、ソー
ス−ドレイン間の電流の有無検出して複数データの判定
を実施した後、読み出したい1つのデータを選択してい
る。このため、従来技術による多値情報を保持可能な半
導体記憶装置は、確定したデータを読み出すことができ
るまで、最低2回の判定が必要となり、データの読み出
しに長時間を要するものであった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
技術による多値情報を保持可能な半導体記憶装置は、確
定したデータを読み出すことができるまで、最低2回の
判定が必要となり、データの読み出しに長時間を要する
という問題点を有している。
【0015】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を解決し、読み出したいプログラム(データ)によ
り、データ選択回路を設けて、読み出し動作時の電圧降
下検出部の動作を選択可能として保持データの選択を可
能にし、高速なデータの読み出しを行うことのできる多
値情報を保持可能な半導体記憶装置及びその読み出し方
法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、多値情報を記憶可能なメモリセルトランジスタを有
する半導体記憶装置において、読み出し時の保持情報に
よるビット線の電圧降下量を検出し、保持されている多
値情報を複数のビットに変換する手段と、データ選択回
路と、該データ選択回路からのデータ選択信号に基づい
て、前記複数のビットに変換された多値データを論理処
理したデータまたは前記複数のビットの1つを取り出す
読み出しデータ確定部とを備えることにより達成され
る。
【0017】また、前記目的は、多値情報を記憶可能な
メモリセルトランジスタを有する半導体記憶装置の読み
出し方法において、読み出し時の保持情報によるビット
線の電圧降下量を検出し、保持されている多値情報を複
数のビットに変換すると共に、データ選択回路からのデ
ータ選択信号に基づいて、前記複数のビットに変換され
た多値データを論理処理したデータまたは前記複数のビ
ットの1つを取り出すことにより達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による多値情報を保
持可能な半導体記憶装置及びその読み出し方法の実施形
態を図面により詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態による半導体記
憶装置の構成例を示すブロック図、図2はメモリセルト
ランジスタのそれぞれに4つの状態を記憶可能とするこ
とを説明する図、図3は電流検出回路部の構成を示すブ
ロック図である。図1、図3において、1、2はビット
線、3、4はワード(ゲート)線、5は電流検出回路
部、6は読み出しデータ記憶部、7〜10はメモリセル
トランジスタ、11は読み出しデータ確定部、12は内
部バス、13はゲート線選択部、14はデータ選択回路
部、18〜20はインバータである。
【0020】図1に示す本発明の実施形態による半導体
記憶装置は、2種類のデータ(高濃度イオン、低濃度イ
オン)を保持し4つの状態を記憶可能なメモリセルトラ
ンジスタ7〜10がマトリクス状に配置されたメモリ部
と、ゲート電圧Vgをワード線3、4の1つを選択して
印加し、ワード線上に接続されているメモリセルトラン
ジスタのゲートに印加するゲート線選択部13と、ワー
ド線の1つにゲート電圧Vgが印加されたことにより、
そのワード線に接続されているメモリセルトランジスタ
のドレインに接続されたビット線1、2から読み出され
る信号の電流値を検出して、各ビット線上の電流値を複
数ビットのデータ列(説明している例の場合、3ビッ
ト)に変換して出力する電流検出回路部5と、読み出さ
れたデータを記憶する読み出しデータ記憶部6と、デー
タ選択回路部14からの選択信号による各ビット線上の
電流値を変換した複数ビットのデータ列のそれぞれにつ
いて、論理的な処理を行って1ビットのデータとして内
部バス12に出力する読み出しデータ確定部11とを備
えて構成されている。
【0021】なお、図1には、メモリ部に4つのメモリ
セルトランジスタ7〜10を備えるとして示している
が、実際には、m×n個のメモリセルトランジスタを備
えてよく、この場合、1ワードをnビットとして、mワ
ードを記憶するメモリ部を構成することができる。
【0022】次に、図2を参照して、メモリセルトラン
ジスタのそれぞれに4つの状態を記憶させることが可能
であることについて説明する。
【0023】図2に示すように、メモリセルトランジス
タのそれぞれは、(1)イオン注入を全く実施しなかっ
たメモリセルトランジスタの状態、(2)低濃度イオン
注入のみ実施したメモリセルトランジスタの状態、
(3)高濃度イオン注入のみ実施したメモリセルトラン
ジスタの状態、(4)高濃度イオン注入と低濃度イオン
注入とを実施したメモリセルトランジスタ状態の4つの
状態を設定する可能であり、このような状態により、4
つの状態が記憶可能とされている。そして、前述のよう
な状態とされたメモリセルトランジスタのスレッシュホ
ールド電圧は、(1)から(4)の順に高くなる。これ
ら4種類のスレッシュホールド電圧を、それぞれ、
T1、VT2、VT3、VT4とすると、VT1<VT2<VT3
T4となる。
【0024】本発明の実施形態は、前述したようなメモ
リセルトランジスタの記憶状態を示すスレッシュホール
ド電圧と、半導体記憶装置の情報の読み出し時にメモリ
セルトランジスタのゲート電極に印加するゲート電圧V
gとの大小関係により、メモリセルトランジスタのソー
ス電極−ドレイン電極間に流れる電流が異なることを利
用して、メモリセルトランジスタのドレイン電極に接続
されるビット線の電圧降下量を検出することにより、メ
モリセルトランジスタが保持している情報を検出するも
のである。
【0025】次に、前述したような情報の検出を行う電
流検出回路部5の構成と動作とを図3を参照して説明す
る。
【0026】電流検出回路部5は、図3に示すように、
3組のインバータ18〜20により構成され、各インバ
ータの入力は、メモリ部を構成するメモリセルトランジ
スタのドレイン電極に接続される各ビット線に並列に接
続されている。また、各インバータは、2つのトランジ
スタにより構成され、それぞれのインバータを構成する
トランジスタのソース電極には、それぞれ異なる電圧V
S3、VS2、VS1印加されている。そして、各イン
バータ18〜20は、メモリセルトランジスタのスレッ
シュホールド電圧と半導体記憶装置の情報の読み出し時
にメモリセルトランジスタのゲート電極に印加されるゲ
ート電圧Vgの大小関係により、メモリセルトランジス
タのソース電極−ドレイン電極間に流れる電流が異なる
ことによるビット線の電圧降下量を検出して出力する。
【0027】本発明の実施形態による半導体記憶装置
は、読み出し時、各メモリセルトランジスタについてゲ
ート電位を変えずに行われ、読み出し動作時のゲート電
位をVgとする。そして、前述した4つの状態の1つを
記憶しているメモリセルトランジスタのスレッシュホー
ルド電圧VT1、VT2、VT3、VT4に対して、ゲート電位
Vgを、 VT1<VT2<Vg<VT3<VT4 の関係になるように設定する。また、また、メモリセル
トランジスタのスレッシュホールド電圧VT1、VT2、V
T3、VT4のメモリセルトランジスタに、ゲート電圧Vg
を印加したときのビット線の電圧降下量を、それぞれV
F1、VF2、VF3、VF4(VF4<VF3<VF2<VF1)であ
るとする。この結果、ゲート電圧Vgを印加したときの
各メモリセルトランジスタのビット線の電位は、Vb−
F1、Vb−VF2、Vb−VF3、Vb−VF4となる。そ
して、電流検出回路部5内のメモリセルトランジスタの
ドレイン電極に接続されているビット線に対して並列に
配置されるインバータ18、19、20、のソース電極
に印加される電圧を、VS1、VS2、VS3(VS1<VS2
S3)であるとする。
【0028】次に、前述した条件で、前述した4つの状
態の1つを記憶しているメモリセルトランジスタのゲー
ト電位Vgとして読み出しが行われた場合の電流検出回
路部5の動作を説明する。
【0029】インバータ18、19、20のソース電極
に印加される電圧をVS1、VS2、V S3としたときの電圧
降下後のビット線電圧との大小関係は、メモリセルトラ
ンジスタのドレイン電極に接続される電圧をVbとする
と、Vb−VF1<0.5VS1<Vb−VF2<0.5VS2
<Vb−VF3<0.5VS3<Vb−VF4となる。そし
て、いま、図1に示すゲート線選択部13からゲート電
圧Vgを1つのワード線に印加してメモリセルトランジ
スタの保持データを読み出すものとする。
【0030】スレッシュホールド電圧がVT4であるメモ
リセルトランジスタは、メモリセルトランジスタのゲー
ト電極にゲート電圧Vgが印加されたとき、そのビット
線の電位がVb−VF4となるので、インバータ18のス
レッシュホールド電圧0.5VS3を超えないので、出力
D2はLとなる。同様に、ビット線の電位Vb−V
F4は、インバータ19のスレッシュホールド電圧0.5
S2を超えないので、出力D1はLとなり、また、イン
バータ20のスレッシュホールド電圧0.5VS1を超え
ないので、出力D0はLとなる。すなわち、スレッシュ
ホールド電圧がVT4であるメモリセルトランジスタが読
み出されたとき、電圧検出回路部5を構成するインバー
タ18、19、20の出力D2,D1,D0は、L,
L,Lとなる。
【0031】スレッシュホールド電圧がVT3であるメモ
リセルトランジスタは、メモリセルトランジスタのゲー
ト電極にゲート電圧Vgが印加されたとき、そのビット
線の電位がVb−VF3となるので、インバータ18のス
レッシュホールド電圧0.5VS3を超えないので、出力
D2はLとなる。同様に、ビット線の電位Vb−V
F3は、インバータ19のスレッシュホールド電圧0.5
S2を超えないので、出力D1はLとなり、また、イン
バータ20のスレッシュホールド電圧0.5VS1を超え
るので、出力D0はHとなる。すなわち、スレッシュホ
ールド電圧がVT3であるメモリセルトランジスタが読み
出されたとき、電圧検出回路部5を構成するインバータ
18、19、20の出力D2,D1,D0は、L,L,
Hとなる。
【0032】また、スレッシュホールド電圧がVT2であ
るメモリセルトランジスタは、メモリセルトランジスタ
のゲート電極にゲート電圧Vgが印加されたとき、その
ビット線の電位がVb−VF2となるので、インバータ1
8のスレッシュホールド電圧0.5VS3を超えないの
で、出力D2はLとなる。逆に、ビット線の電位Vb−
F2は、インバータ19のスレッシュホールド電圧0.
5VS2を超えるので、出力D1はHとなり、また、イン
バータ20のスレッシュホールド電圧0.5VS1を超え
るので、出力D0はHとなる。すなわち、スレッシュホ
ールド電圧がVT2であるメモリセルトランジスタが読み
出されたとき、電圧検出回路部5を構成するインバータ
18、19、20の出力D2,D1,D0は、L,H,
Hとなる。
【0033】さらに、スレッシュホールド電圧がVT1
あるメモリセルトランジスタは、メモリセルトランジス
タのゲート電極にゲート電圧Vgが印加されたとき、そ
のビット線の電位がVb−VF1となるので、インバータ
18のスレッシュホールド電圧0.5VS3を超えるの
で、出力D2はHとなる。同様に、ビット線の電位がV
b−VF1は、インバータ19のスレッシュホールド電圧
0.5VS2を超えるので、出力D1はHとなり、また、
インバータ20のスレッシュホールド電圧0.5VS1
超えるので、出力D0はHとなる。すなわち、スレッシ
ュホールド電圧がVT1であるメモリセルトランジスタが
読み出されたとき、電圧検出回路部5を構成するインバ
ータ18、19、20の出力D2,D1,D0は、H,
H,Hとなる。
【0034】電流検出回路部5は、前述したような動作
により、スレッシュホールド電圧を異ならせて4つの状
態の1つを記憶しているメモリセルトランジスタの状態
を、3ビットの信号として、1回の読み出しのアクセス
により識別して出力することができる。
【0035】さて、本発明の実施形態による半導体記憶
装置は、マスクROM等に適用して好適なものであり、
複数のプログラムに対応するデータを書き込んでおき、
読み出し時に、指定した1つのプログラムに対応するデ
ータを選択して読み出すようにすることができる。以下
では、2つのプログラムのそれぞれに対応するデータ列
を同時に記憶させて、読み出し時に、いずれか一方のプ
ログラムに対応するデータを選択して読み出すようにす
る場合を例に説明する。
【0036】すなわち、いま、2つのプログラムA、B
に対応するデータ列があるとした場合、プログラムAの
データ列について高濃度イオンを注入して書き込み、ま
た、プログラムBのデータ列について低濃度イオンを注
入して書き込みを行うことにより、2つのプログラムの
データを各メモリセルトランジスタに記憶させることが
できる。
【0037】つぎに、前述のようにして書き込まれたデ
ータをプログラムA、Bのデータとして切り分けて読み
出す動作について説明する。
【0038】図4は読み出しデータ確定部11の構成を
示すブロック図、図5は図4による高濃度イオン注入デ
ータ検出の処理動作を説明するフローチャート、図6は
図4による低濃度イオン注入データ検出の処理動作を説
明するフローチャートであり、以下、これらについて説
明する。図4において、41〜43はインバータ、44
は論理部、45はセレクタである。
【0039】図4に示すように、読み出しデータ確定部
11は、電流検出回路部5の各インバータの出力D2〜
D0の各信号を読み出しデータ記憶部6を介して受け取
る3つのインバータ41〜43と、D2、D1の各信号
と、D2〜D0の信号をインバータを経て反転した信号
とを論理演算する論理部44と、データ選択回路14か
ら出力されるデータ選択信号DSに基づいて、論理部4
4からの信号とインバータ42からのD1の信号の反転
信号との一方を選択して出力するセレクタ45とにより
構成されている。
【0040】図4に示す読み出しデータ確定部11は、
データ選択信号DSにより、図5に示すように、読み出
しデータ確定部11がD1のデータが“0”であるか否
かにより、高濃度イオン注入がされているか否かの判断
が可能となり、メモリセルトランジスタより高濃度イオ
ンが注入したプログラムAのデータを取り出すことがで
きる。すなわち、D1のデータが“0”、“1”である
場合、それらのD1のデータを選択することにより、高
濃度イオンを注入したプログラムAのデータが取り出さ
れる。
【0041】また、図4に示す読み出しデータ確定部1
1は、低濃度イオンを注入したプログラムBのデータを
取り出す場合、高濃度イオンを注入したデータ検出の場
合と同様に、メモリセルトランジスタのドレイン電極に
接続されるビット線の電圧降下を検出し、データ選択信
号DSにより、図5に示すような読み出しデータ確定部
の結果を選択して、低濃度イオン注入がされているか否
かの判断が可能となり、メモリセルトランジスタより低
濃度イオン注入したプログラムが取り出すことができ
る。すなわち、この場合、図6に示すように、論理部4
4の演算結果が“1”、“0”である場合、それらのデ
ータを選択することにより、低濃度イオンを注入したプ
ログラムBのデータが取り出される。
【0042】図4に示す読み出しデータ確定部11は、
前述したようにして、高濃度イオンを注入した、あるい
は、低濃度イオンを注入したプログラムのデータを選択
して出力ことができる。
【0043】図7は高濃度イオンによりプログラムCの
データを、低濃度イオンによりプログラムDを注入した
半導体記憶装置から各プログラムのデータを選択して取
り出す処理を説明するフローチャートであり、以下、こ
れについて説明する。
【0044】プログラムC、プログラムDのデータを読
み出す場合、読み出しデータ確定部11は、前述した場
合と全く同様の動作で、プログラムのデータ選択するこ
とがことができる。そして、ここで説明している例の場
合、プログラムCのデータの選択の途中で、プログラム
Dのデータの選択にプログラムのデータを変更すること
ができる。この場合、図1に示す読み出しデータ確定部
に11に入力するデータ選択回路部14からのデータ選
択信号DSを“H”から“L”に変えることにより、図
7に示すフローチャートに従い、プログラムDのデータ
を選択することができ、また、プログラムDのデータか
らプログラムCのデータに変更する場合も、データ選択
信号DSを“L”から“H”に変えることにより、図7
に示すフローチャートに従い、プログラムCのデータを
選択することができる。
【0045】前述した本発明の実施形態は、記憶部を構
成するメモリセルトランジスタが4値の状態を保持でき
るものとして説明したが、本発明は、さらに多くの状態
をメモリセルトランジスタに保持させるようにすること
ができ、これにより、さらに多くのプログラムのデータ
を1つの記憶装置内に記憶して、読み出し時に、それら
を選択して読み出すことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、メ
モリセルトランジスタが保持している多値の情報から、
メモリセルの情報を1度のアクセスで選択的に取り出す
ことができ、プログラムのデータを選択的に読み出すこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態による半導体記憶装置の構成
例を示すブロック図である。
【図2】メモリセルトランジスタのそれぞれに4つの状
態を記憶可能とすることを説明する図である。
【図3】電流検出回路部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】読み出しデータ確定部の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4による高濃度イオン注入データ検出の処理
動作を説明するフローチャートである。
【図6】図4による低濃度イオン注入データ検出の処理
動作を説明するフローチャートである。
【図7】高濃度イオンと低濃度イオンとを注入した半導
体記憶装置から各プログラムのデータを選択して取り出
す処理を説明するフローチャートである。
【図8】従来技術による多値情報を保持可能な半導体記
憶装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8の読み出し処理の動作を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1、2 ビット線 3、4 ワード(ゲート)線 5 電流検出回路部 6 読み出しデータ記憶部 7〜10 メモリセルトランジスタ 11 読み出しデータ確定部 12 内部バス 13 ゲート線選択部 14 データ選択回路部 18〜20、41〜43は インバータ 21 電圧制御回路 22 デコーダ 23 メモリセルアレイ 24 マルチプレクサ 25 センスアンプ 26 信号制御回路 27 入力インタフェース(I/F) 28 出力インタフェース(I/F) 44 論理部 45 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 剛 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 沼田 正彦 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 原町電子工業株式会社内 (72)発明者 岡村 秀樹 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B003 AA05 AB04 AC04 AD04 AD05 AD08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値情報を記憶可能なメモリセルトラン
    ジスタを有する半導体記憶装置において、読み出し時の
    保持情報によるビット線の電圧降下量を検出し、保持さ
    れている多値情報を複数のビットに変換する手段と、デ
    ータ選択回路と、該データ選択回路からのデータ選択信
    号に基づいて、前記複数のビットに変換された多値デー
    タを論理処理したデータまたは前記複数のビットの1つ
    を取り出す読み出しデータ確定部とを備えることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記読み出しデータ確定部から取り出さ
    れるデータは、記憶装置に格納された複数のプログラム
    のデータであることを特徴とする請求項1記載の半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリセルトランジスタは、高濃度
    イオン注入、低濃度イオン注入の実施により、多値情報
    を記憶することを特徴とする請求項1または2記載の半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 多値情報を記憶可能なメモリセルトラン
    ジスタを有する半導体記憶装置の読み出し方法におい
    て、読み出し時の保持情報によるビット線の電圧降下量
    を検出し、保持されている多値情報を複数のビットに変
    換すると共に、データ選択回路からのデータ選択信号に
    基づいて、前記複数のビットに変換された多値データを
    論理処理したデータまたは前記複数のビットの1つを取
    り出すことを特徴とする半導体記憶装置の読み出し方
    法。
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