JPH09137310A - クリ−ン手袋 - Google Patents
クリ−ン手袋Info
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- JPH09137310A JPH09137310A JP32213595A JP32213595A JPH09137310A JP H09137310 A JPH09137310 A JP H09137310A JP 32213595 A JP32213595 A JP 32213595A JP 32213595 A JP32213595 A JP 32213595A JP H09137310 A JPH09137310 A JP H09137310A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用時に、塵、埃、細菌等の付着を防止した
無塵、無菌のクリ−ン手袋を提供することである。 【解決手段】 第1の保護フィルム層、ヒ−トシ−ル性
フィルム層および第二の保護フィルム層を順次に積層し
た積層体からなり、上記の第1の保護フィルム層と第2
の保護フィルム層とを剥離して露出した清浄な表裏面を
有するヒ−トシ−ル性フィルム層を重ね合わせて手形状
に溶着切断してその手形状の外周端部にシ−ル部を設け
てなるクリ−ン手袋である。
無塵、無菌のクリ−ン手袋を提供することである。 【解決手段】 第1の保護フィルム層、ヒ−トシ−ル性
フィルム層および第二の保護フィルム層を順次に積層し
た積層体からなり、上記の第1の保護フィルム層と第2
の保護フィルム層とを剥離して露出した清浄な表裏面を
有するヒ−トシ−ル性フィルム層を重ね合わせて手形状
に溶着切断してその手形状の外周端部にシ−ル部を設け
てなるクリ−ン手袋である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリ−ン手袋に関
し、更に詳しくは、塵、埃、細菌等を嫌う食品分野、電
子製品分野、医療分野等において使用されるクリ−ン手
袋に関するものである。
し、更に詳しくは、塵、埃、細菌等を嫌う食品分野、電
子製品分野、医療分野等において使用されるクリ−ン手
袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品分野、電子製品分野、医療分
野等においては、塵、埃、細菌等を嫌うために、その中
間製品、完成品等を取り扱うときに、クリ−ンな手袋を
使用して、その取り扱い作業を行う場合が、多々ある。
而して、そのようなクリ−ンな手袋としては、従来から
種々のものが提案されているが、一般的には、二枚の樹
脂のフィルムを重ね合わせて手形状に切断し、しかる後
その手形状の外周端部を熱溶着したプラスチックフィル
ム製手袋が知られている(特開平3−269103号公
報)。あるいは、樹脂のフィルム中に抗菌性ゼオライト
等を含有させてなる無菌性手袋等も知られている(特開
平3−199403号公報)。
野等においては、塵、埃、細菌等を嫌うために、その中
間製品、完成品等を取り扱うときに、クリ−ンな手袋を
使用して、その取り扱い作業を行う場合が、多々ある。
而して、そのようなクリ−ンな手袋としては、従来から
種々のものが提案されているが、一般的には、二枚の樹
脂のフィルムを重ね合わせて手形状に切断し、しかる後
その手形状の外周端部を熱溶着したプラスチックフィル
ム製手袋が知られている(特開平3−269103号公
報)。あるいは、樹脂のフィルム中に抗菌性ゼオライト
等を含有させてなる無菌性手袋等も知られている(特開
平3−199403号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなプラスチックフィルム製手袋においては、単に、
樹脂のフィルムをそのまま使用しているにしか過ぎない
ものであり、その製造過程、保管過程、流通過程等にお
いては、塵、埃、細菌等に対する対策等を何ら施されて
いないものである。従って、上記のプラスチックフィル
ム製手袋は、いずれも、その使用時には、塵、埃、細菌
等の付着は否めないものである。そこで本発明は、その
使用時に、塵、埃、細菌等の付着を防止した無塵、無菌
のクリ−ンな手袋を提供すること目的とするものであ
る。
ようなプラスチックフィルム製手袋においては、単に、
樹脂のフィルムをそのまま使用しているにしか過ぎない
ものであり、その製造過程、保管過程、流通過程等にお
いては、塵、埃、細菌等に対する対策等を何ら施されて
いないものである。従って、上記のプラスチックフィル
ム製手袋は、いずれも、その使用時には、塵、埃、細菌
等の付着は否めないものである。そこで本発明は、その
使用時に、塵、埃、細菌等の付着を防止した無塵、無菌
のクリ−ンな手袋を提供すること目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な技術的課題を解決すべく種々研究した結果、押し出し
ラミネ−ション、ドライラミネ−ション、共押し出しラ
ミネ−ション、Tダイ共押し出し成形、インフレ−ショ
ン共押し出し成形等の通常の積層法で多層の積層体を製
造し、而して該積層体の表面の一層ないし二層のフィル
ム層を剥離したところ、その剥離面が無塵、無菌で、清
掃な表面を露出することに着目し、この表面を利用して
その面を重ね合わせて手形状に溶着切断して、その手形
状の外周端部に熱溶着部を形成して手袋を製造したとこ
ろ、塵、埃、細菌等の付着を防止し得る極めてクリ−ン
な手袋を製造することができることを見出して、本発明
を完成したものである。
な技術的課題を解決すべく種々研究した結果、押し出し
ラミネ−ション、ドライラミネ−ション、共押し出しラ
ミネ−ション、Tダイ共押し出し成形、インフレ−ショ
ン共押し出し成形等の通常の積層法で多層の積層体を製
造し、而して該積層体の表面の一層ないし二層のフィル
ム層を剥離したところ、その剥離面が無塵、無菌で、清
掃な表面を露出することに着目し、この表面を利用して
その面を重ね合わせて手形状に溶着切断して、その手形
状の外周端部に熱溶着部を形成して手袋を製造したとこ
ろ、塵、埃、細菌等の付着を防止し得る極めてクリ−ン
な手袋を製造することができることを見出して、本発明
を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、第1の保護フィルム
層およびヒ−トシ−ル性フィルム層を順次に積層した積
層体であり、更に該積層体を構成する保護フィルム層を
剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の
表面を露出してなるクリ−ンフィルムを、そのヒ−トシ
−ル性フィルム層面を対向して重ね合わせて手形状に溶
着切断してその外周端部にシ−ル部を形成し、更に上記
の保護フィルム層を剥離してなることを特徴とするクリ
−ン手袋である。
層およびヒ−トシ−ル性フィルム層を順次に積層した積
層体であり、更に該積層体を構成する保護フィルム層を
剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の
表面を露出してなるクリ−ンフィルムを、そのヒ−トシ
−ル性フィルム層面を対向して重ね合わせて手形状に溶
着切断してその外周端部にシ−ル部を形成し、更に上記
の保護フィルム層を剥離してなることを特徴とするクリ
−ン手袋である。
【0006】また、本発明は、第1の保護フィルム層、
ヒ−トシ−ル性フィルム層および第2の保護フィルム層
を順次に積層した積層体であり、更に該積層体を構成す
る保護フィルム層の一方を剥離することにより清浄なヒ
−トシ−ル性フィルム層の表面を露出してなるクリ−ン
フィルムを、そのクリ−ンフィルムのヒ−トシ−ル性フ
ィルム層面を対向して重ね合わせて手形状に溶着切断し
てその外周端部にシ−ル部を形成し、更に上記の保護フ
ィルム層の他方を剥離してなることを特徴とするクリ−
ン手袋である。
ヒ−トシ−ル性フィルム層および第2の保護フィルム層
を順次に積層した積層体であり、更に該積層体を構成す
る保護フィルム層の一方を剥離することにより清浄なヒ
−トシ−ル性フィルム層の表面を露出してなるクリ−ン
フィルムを、そのクリ−ンフィルムのヒ−トシ−ル性フ
ィルム層面を対向して重ね合わせて手形状に溶着切断し
てその外周端部にシ−ル部を形成し、更に上記の保護フ
ィルム層の他方を剥離してなることを特徴とするクリ−
ン手袋である。
【0007】更にまた、本発明は、第1の保護フィルム
層、基材フィルム層、ヒ−トシ−ル性フィルム層および
第2の保護フィルム層を順次に積層した積層体であり、
更に該積層体を構成する保護フィルム層の一方を剥離す
ることにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の表面を
露出してなるクリ−ンフィルムを、そのクリ−ンフィル
ムのヒ−トシ−ル性フィルム層面を対向して重ね合わせ
て手形状に溶着切断してその外周端部にシ−ル部を形成
し、更に上記の保護フィルムの他方を剥離してなること
を特徴とするクリ−ン手袋である。
層、基材フィルム層、ヒ−トシ−ル性フィルム層および
第2の保護フィルム層を順次に積層した積層体であり、
更に該積層体を構成する保護フィルム層の一方を剥離す
ることにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の表面を
露出してなるクリ−ンフィルムを、そのクリ−ンフィル
ムのヒ−トシ−ル性フィルム層面を対向して重ね合わせ
て手形状に溶着切断してその外周端部にシ−ル部を形成
し、更に上記の保護フィルムの他方を剥離してなること
を特徴とするクリ−ン手袋である。
【0008】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。上記の本発明によれば、押し出しラミ
ネ−ション、ドライラミネ−ション、共押し出しラミネ
−ション、Tダイ共押し出し成形、インフレ−ション共
押し出し成形等の通常の積層法で多層の積層体を製造す
ることによって、該積層体の各層間に存在する塵、埃、
細菌等は、積層の際のフィルムの加熱溶融等によってフ
ィルム中に捕捉されたり、あるいは接着剤等を使用して
積層する場合には、接着剤層中に捕捉されたりし、而し
て、積層後、該積層体の一層ないし二層のフィルム層を
剥離すると、その表面は、無塵、無菌で、清掃な表面を
露出することができ、これを利用してクリ−ンな手袋を
製造することができるというものである。
詳しく説明する。上記の本発明によれば、押し出しラミ
ネ−ション、ドライラミネ−ション、共押し出しラミネ
−ション、Tダイ共押し出し成形、インフレ−ション共
押し出し成形等の通常の積層法で多層の積層体を製造す
ることによって、該積層体の各層間に存在する塵、埃、
細菌等は、積層の際のフィルムの加熱溶融等によってフ
ィルム中に捕捉されたり、あるいは接着剤等を使用して
積層する場合には、接着剤層中に捕捉されたりし、而し
て、積層後、該積層体の一層ないし二層のフィルム層を
剥離すると、その表面は、無塵、無菌で、清掃な表面を
露出することができ、これを利用してクリ−ンな手袋を
製造することができるというものである。
【0009】まず、本発明において、第1および第2の
各保護フィルム層、ヒ−トシ−ル性フィルム層、および
基材フィルム層等を構成する素材について説明すると、
該素材としては、押し出しあるいは共押し出し等のフィ
ルム成形法によってフィルムないしシ−ト状に成形する
ことが可能な樹脂を使用することができ、例えば、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペ
ンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポ
リアクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、尿素またはメラミ
ン等のポリアミノプラスト系樹脂、アルキッド系樹脂、
不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレ−ト系樹
脂、フェノ−ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系
樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ
素系樹脂、ビニロン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、そ
の他等の公知の樹脂を使用することができる。而して、
本発明において、第1および第2の各保護フィルム層、
ヒ−トシ−ル性フィルム層、および基材フィルム層等
は、いずれも、樹脂のフィルムないしシ−ト等の膜状物
からなるものであり、上記に挙げた樹脂の一種ないしそ
れ以上を使用して、例えば、押し出しラミネ−ト、共押
し出し、Tダイ共押し出し、インフレ−ション共押し出
し等のフィルム成形法でフィルムないしシ−ト状に成形
して積層することができるものである。本発明におい
て、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、あるいは
一軸方向ないし二軸方向等の延伸されたもの等のいずれ
でもよい。又、その厚さとしては、任意であるが、約5
ないし300μm位が好ましい。
各保護フィルム層、ヒ−トシ−ル性フィルム層、および
基材フィルム層等を構成する素材について説明すると、
該素材としては、押し出しあるいは共押し出し等のフィ
ルム成形法によってフィルムないしシ−ト状に成形する
ことが可能な樹脂を使用することができ、例えば、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、メチルペ
ンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポ
リアクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、尿素またはメラミ
ン等のポリアミノプラスト系樹脂、アルキッド系樹脂、
不飽和ポリエステル系樹脂、ジアリルフタレ−ト系樹
脂、フェノ−ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系
樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ
素系樹脂、ビニロン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、そ
の他等の公知の樹脂を使用することができる。而して、
本発明において、第1および第2の各保護フィルム層、
ヒ−トシ−ル性フィルム層、および基材フィルム層等
は、いずれも、樹脂のフィルムないしシ−ト等の膜状物
からなるものであり、上記に挙げた樹脂の一種ないしそ
れ以上を使用して、例えば、押し出しラミネ−ト、共押
し出し、Tダイ共押し出し、インフレ−ション共押し出
し等のフィルム成形法でフィルムないしシ−ト状に成形
して積層することができるものである。本発明におい
て、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、あるいは
一軸方向ないし二軸方向等の延伸されたもの等のいずれ
でもよい。又、その厚さとしては、任意であるが、約5
ないし300μm位が好ましい。
【0010】而して、本発明において、ヒ−トシ−ル性
フィルム層は、手袋を構成する基礎素材としての機能を
有し、更に手袋を製造するときに、その層を対向させて
手形状に溶着切断してその外周端部にシ−ル部を形成す
る機能を有するものである。本発明において、上記のヒ
−トシ−ル性フィルム層を構成する素材としては、上記
に挙げた樹脂の中から、例えば、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、
ポリブテンポリマ−等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、その
他等の樹脂を選択し、そのフィルムないしシ−トを使用
することができる。
フィルム層は、手袋を構成する基礎素材としての機能を
有し、更に手袋を製造するときに、その層を対向させて
手形状に溶着切断してその外周端部にシ−ル部を形成す
る機能を有するものである。本発明において、上記のヒ
−トシ−ル性フィルム層を構成する素材としては、上記
に挙げた樹脂の中から、例えば、低密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、
ポリブテンポリマ−等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、その
他等の樹脂を選択し、そのフィルムないしシ−トを使用
することができる。
【0011】また、本発明において、基材フィルム層
は、上記のヒ−トシ−ル性フィルム層だけからなる手袋
では、強度、耐侯性、耐熱性、耐薬品性、その他等の諸
堅牢性に劣る場合に、該ヒ−トシ−ル性フィルム層と併
せて補強材等として使用するものであり、例えば、上記
に挙げた樹脂の中から、強度、耐候性、耐熱性等の性質
を有する樹脂、具体的には、ポリプロピレン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−
ト系樹脂、その他等の樹脂を選択し、その樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。
は、上記のヒ−トシ−ル性フィルム層だけからなる手袋
では、強度、耐侯性、耐熱性、耐薬品性、その他等の諸
堅牢性に劣る場合に、該ヒ−トシ−ル性フィルム層と併
せて補強材等として使用するものであり、例えば、上記
に挙げた樹脂の中から、強度、耐候性、耐熱性等の性質
を有する樹脂、具体的には、ポリプロピレン系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−
ト系樹脂、その他等の樹脂を選択し、その樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。
【0012】次にまた、本発明において、第1および第
2の各保護フィルム層を構成する素材としては、クリ−
ン手袋を製造する際に、基材フィルム層またはヒ−トシ
−ル性フィルム層面を塵、埃、細菌等から保護し、手袋
の製造時には、剥離して清浄な、クリ−ンな基材フィル
ム層およびヒ−トシ−ル性フィルム層面を露出する役目
を担うものである。而して、この保護フィルム層を構成
する素材としては、例えば、上記に挙げた樹脂の中から
任意に選択し、その樹脂のフィルムないしシ−トを使用
することができる。特に、本発明においては、各保護フ
ィルム層は、基本的には、上記の基材フィルム層または
ヒ−トシ−ル性フィルム層と積層後に剥離することがで
きる性質を有するフィルムないしシ−トを選択して使用
することが望ましい。例えば、ある程度の接着性を有す
るが、相互に親和性、相溶性等を有しないものを組み合
わせて使用することが望ましい。本発明では、必要なら
ば、両者の間に剥離性層を設けることもできる。上記の
剥離性層としては、例えば、上記に挙げた樹脂をビヒク
ルとし、これに可塑剤、シリコ−ン、界面活性剤、ステ
アリン酸塩、ポリエチレンワックス、金属石けん、脂肪
酸アミド等の離型剤、その他等を添加してなる組成物に
よる塗布膜を使用することができる。
2の各保護フィルム層を構成する素材としては、クリ−
ン手袋を製造する際に、基材フィルム層またはヒ−トシ
−ル性フィルム層面を塵、埃、細菌等から保護し、手袋
の製造時には、剥離して清浄な、クリ−ンな基材フィル
ム層およびヒ−トシ−ル性フィルム層面を露出する役目
を担うものである。而して、この保護フィルム層を構成
する素材としては、例えば、上記に挙げた樹脂の中から
任意に選択し、その樹脂のフィルムないしシ−トを使用
することができる。特に、本発明においては、各保護フ
ィルム層は、基本的には、上記の基材フィルム層または
ヒ−トシ−ル性フィルム層と積層後に剥離することがで
きる性質を有するフィルムないしシ−トを選択して使用
することが望ましい。例えば、ある程度の接着性を有す
るが、相互に親和性、相溶性等を有しないものを組み合
わせて使用することが望ましい。本発明では、必要なら
ば、両者の間に剥離性層を設けることもできる。上記の
剥離性層としては、例えば、上記に挙げた樹脂をビヒク
ルとし、これに可塑剤、シリコ−ン、界面活性剤、ステ
アリン酸塩、ポリエチレンワックス、金属石けん、脂肪
酸アミド等の離型剤、その他等を添加してなる組成物に
よる塗布膜を使用することができる。
【0013】なお、本発明においては、例えば、IC部
品等の電子部品等を取り扱うときに使用する手袋におい
ては、静電気等の発生に伴いIC部品等の電子部品の破
損等の問題があることから、手袋を構成するヒ−トシ−
ル性フィルム層あるいは基材フィルム層等の上に、帯電
防止層を設けることが好ましく、而して、かかる帯電防
止層としては、例えば、界面活性剤系帯電防止剤やシロ
キサン系帯電防止剤による塗布膜、蒸着やメッキや金属
箔による金属薄膜、上記に挙げた樹脂等をビヒクルと
し、これに金属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリ
コ−ン系化合物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ない
しそれ以上を添加し、更に、その他の添加剤を任意に添
加してなる組成物による塗布膜、印刷膜、成形膜等を使
用することができる。また、本発明においては、ヒ−ト
シ−ル性フィルム層あるいは基材フィルム層中に上記に
挙げた帯電防止剤を練り混んで帯電防止層とすることも
できる。
品等の電子部品等を取り扱うときに使用する手袋におい
ては、静電気等の発生に伴いIC部品等の電子部品の破
損等の問題があることから、手袋を構成するヒ−トシ−
ル性フィルム層あるいは基材フィルム層等の上に、帯電
防止層を設けることが好ましく、而して、かかる帯電防
止層としては、例えば、界面活性剤系帯電防止剤やシロ
キサン系帯電防止剤による塗布膜、蒸着やメッキや金属
箔による金属薄膜、上記に挙げた樹脂等をビヒクルと
し、これに金属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリ
コ−ン系化合物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ない
しそれ以上を添加し、更に、その他の添加剤を任意に添
加してなる組成物による塗布膜、印刷膜、成形膜等を使
用することができる。また、本発明においては、ヒ−ト
シ−ル性フィルム層あるいは基材フィルム層中に上記に
挙げた帯電防止剤を練り混んで帯電防止層とすることも
できる。
【0014】次に、本発明において、上記のような素材
を使用してなる第1および第2の各保護フィルム層、ヒ
−トシ−ル性フィルム層、および基材フィルム層等から
構成する積層体について説明する。図1、図2および図
3は、本発明にかかる積層体の層構成を示す概略的断面
図である。本発明にかかる積層体は、第1の保護フィル
ム層1およびヒ−トシ−ル性フィルム層2を順次に積層
した構成からなるものであり、而して該第1の保護フィ
ルム層1を剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フ
ィルム層2の表面Pを露出することができるものであ
る。本発明にかかる別の積層体は、図2に示すように、
第1の保護フィルム層1と、ヒ−トシ−ル性フィルム層
2および第2の保護フィルム層3が順次に積層された構
成からなるものであり、而して、その第1の保護フィル
ム層1を剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィ
ルム層2の表面Pを露出することができるものである。
更に、本発明にかかる別の積層体は、図3に示すよう
に、第1の保護フィルム層1、基材フィルム層4、ヒ−
トシ−ル性フィルム層2および第2の保護フィルム層3
が順次に積層された構成からなるものであり、而して、
その第1の保護フィルム層1を剥離することにより清浄
なヒ−トシ−ル性フィルム層2の表面Pを露出すること
ができるものである。
を使用してなる第1および第2の各保護フィルム層、ヒ
−トシ−ル性フィルム層、および基材フィルム層等から
構成する積層体について説明する。図1、図2および図
3は、本発明にかかる積層体の層構成を示す概略的断面
図である。本発明にかかる積層体は、第1の保護フィル
ム層1およびヒ−トシ−ル性フィルム層2を順次に積層
した構成からなるものであり、而して該第1の保護フィ
ルム層1を剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フ
ィルム層2の表面Pを露出することができるものであ
る。本発明にかかる別の積層体は、図2に示すように、
第1の保護フィルム層1と、ヒ−トシ−ル性フィルム層
2および第2の保護フィルム層3が順次に積層された構
成からなるものであり、而して、その第1の保護フィル
ム層1を剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィ
ルム層2の表面Pを露出することができるものである。
更に、本発明にかかる別の積層体は、図3に示すよう
に、第1の保護フィルム層1、基材フィルム層4、ヒ−
トシ−ル性フィルム層2および第2の保護フィルム層3
が順次に積層された構成からなるものであり、而して、
その第1の保護フィルム層1を剥離することにより清浄
なヒ−トシ−ル性フィルム層2の表面Pを露出すること
ができるものである。
【0015】次に、本発明において、上記の積層体を製
造する方法について説明すると、前述した樹脂等を使用
して、通常の積層方法、例えば、押し出しラミネ−ショ
ン、ドライラミネ−ション(無溶剤型、ワックスホット
メルト型等も含む)、ウエットラミネ−ション、共押し
出しコ−ティングラミネ−ション、Tダイ法共押し出し
成形、インフレ−ション法共押し出し成形等の通常の積
層方式、あるいは、ロ−ルコ−ト、スプレイコ−ト、グ
ラビアロ−ルコ−ト、フロ−コ−ト、リバ−スロ−ルコ
−ト、エクストル−ジョンコ−ト等の通常のコ−ティン
グ方式等を採用して、各層を積層して行うことができ
る。而して、これらの方式は、それ単独、または各方式
を任意に組み合わせて適用することができる。
造する方法について説明すると、前述した樹脂等を使用
して、通常の積層方法、例えば、押し出しラミネ−ショ
ン、ドライラミネ−ション(無溶剤型、ワックスホット
メルト型等も含む)、ウエットラミネ−ション、共押し
出しコ−ティングラミネ−ション、Tダイ法共押し出し
成形、インフレ−ション法共押し出し成形等の通常の積
層方式、あるいは、ロ−ルコ−ト、スプレイコ−ト、グ
ラビアロ−ルコ−ト、フロ−コ−ト、リバ−スロ−ルコ
−ト、エクストル−ジョンコ−ト等の通常のコ−ティン
グ方式等を採用して、各層を積層して行うことができ
る。而して、これらの方式は、それ単独、または各方式
を任意に組み合わせて適用することができる。
【0016】上記の積層に際しては、例えば、有機チタ
ン系アンカ−コ−ト剤、イソシアネ−ト系アンカ−コ−
ト剤(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系アンカ−コ
−ト剤、ブタジェン系アンカ−コ−ト剤等の積層用アン
カ−コ−ト剤、あるいはポリウレタン系接着剤、ポリエ
ステル系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着
剤、ワックス系接着剤、澱粉、ゼラチン、カゼイン、ポ
リビニルアルコ−ル等を主体とする水溶性接着剤、ポリ
酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョン等のエ
マルジョン系接着剤、紫外線あるいは電子線硬化型の無
溶剤型接着剤等の各種の接着剤等を任意に使用すること
ができる。
ン系アンカ−コ−ト剤、イソシアネ−ト系アンカ−コ−
ト剤(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系アンカ−コ
−ト剤、ブタジェン系アンカ−コ−ト剤等の積層用アン
カ−コ−ト剤、あるいはポリウレタン系接着剤、ポリエ
ステル系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着
剤、ワックス系接着剤、澱粉、ゼラチン、カゼイン、ポ
リビニルアルコ−ル等を主体とする水溶性接着剤、ポリ
酢酸ビニルエマルジョン、アクリルエマルジョン等のエ
マルジョン系接着剤、紫外線あるいは電子線硬化型の無
溶剤型接着剤等の各種の接着剤等を任意に使用すること
ができる。
【0017】また、本発明においては、上記の積層に際
しては、前述した樹脂等を主成分として、その他、種々
の助剤を添加して使用することができ、例えば、可塑
剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、着色剤、滑剤、帯
電防止剤、難燃剤、充填剤、その他等を任意に添加して
使用することができる。
しては、前述した樹脂等を主成分として、その他、種々
の助剤を添加して使用することができ、例えば、可塑
剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、着色剤、滑剤、帯
電防止剤、難燃剤、充填剤、その他等を任意に添加して
使用することができる。
【0018】次に、本発明において、基材フィルム層あ
るいはヒ−トシ−ル性フィルム層の上に設ける帯電防止
層の形成方法について説明すると、前述したように、具
体的には、界面活性剤系帯電防止剤やシロキサン系帯電
防止剤、上記に挙げた樹脂等をビヒクルとし、これに金
属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリコ−ン系化合
物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ないしそれ以上を
添加し、更に、その他の添加剤を任意に添加してなる組
成物等を使用して、上記に挙げたラミネ−ト方式、ある
いはコ−ティング方式等を採用して、その成形膜あるい
はコ−ティング膜等を形成することによって、本発明に
かかる帯電防止層を形成することができる。あるいは金
属蒸着法、金属メッキ法、金属箔の貼り合わせ法等によ
っても形成することができる。
るいはヒ−トシ−ル性フィルム層の上に設ける帯電防止
層の形成方法について説明すると、前述したように、具
体的には、界面活性剤系帯電防止剤やシロキサン系帯電
防止剤、上記に挙げた樹脂等をビヒクルとし、これに金
属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリコ−ン系化合
物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ないしそれ以上を
添加し、更に、その他の添加剤を任意に添加してなる組
成物等を使用して、上記に挙げたラミネ−ト方式、ある
いはコ−ティング方式等を採用して、その成形膜あるい
はコ−ティング膜等を形成することによって、本発明に
かかる帯電防止層を形成することができる。あるいは金
属蒸着法、金属メッキ法、金属箔の貼り合わせ法等によ
っても形成することができる。
【0019】また、本発明において、ヒ−トシ−ル性フ
ィルム層あるいは基材フィルム層に帯電防止剤を含ませ
る方法としては、例えば、上記で挙げたヒ−トシ−ル性
フィルム層を構成する樹脂を主体とし、これに、上記と
同様に、金属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリコ
−ン系化合物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ないし
それ以上を添加し、更に、その他の添加剤を任意に添加
してなる組成物を使用して、上記に挙げたラミネ−ト方
式、あるいはコ−ティング方式等を採用して、その成形
膜あるいはコ−ティング膜等を形成することによって、
本発明にかかる帯電防止剤を含むヒ−トシ−ル性フィル
ム層を形成することができる。
ィルム層あるいは基材フィルム層に帯電防止剤を含ませ
る方法としては、例えば、上記で挙げたヒ−トシ−ル性
フィルム層を構成する樹脂を主体とし、これに、上記と
同様に、金属粉、カ−ボンのような無機系物質、シリコ
−ン系化合物、界面活性剤等の帯電防止剤の一種ないし
それ以上を添加し、更に、その他の添加剤を任意に添加
してなる組成物を使用して、上記に挙げたラミネ−ト方
式、あるいはコ−ティング方式等を採用して、その成形
膜あるいはコ−ティング膜等を形成することによって、
本発明にかかる帯電防止剤を含むヒ−トシ−ル性フィル
ム層を形成することができる。
【0020】次に、本発明において、上記で製造した積
層体を使用して本発明にかかるクリ−ン手袋を製造する
方法について説明する。前述の図2に示した積層体を使
用してクリ−ン手袋を製造する例について説明すると、
図4は、本発明にかかるクリ−ン手袋の構成を示す平面
図であり、図5は、図4のA−A′における切断断面図
である。本発明にかかるクリ−ン手袋は、図4および図
5に示すように、前述の図2に示したように、第1の保
護フィルム層1と、ヒ−トシ−ル性フィルム層2および
第2の保護フィルム層3を順次に積層した構成からなる
積層体であり、而して、その第1の保護フィルム層1を
剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層2
の表面Pを露出して、クリ−ンフィルムを生成する。次
に、このクリ−ンフィルムを使用して、その露出したヒ
−トシ−ル性フィルム層2の表面Pを対向させて、それ
を折り重ねるか、またはその二枚を重ね合わせ、しかる
後手形状Yに溶着切断し、その外周端部にシ−ル部5を
形成し、次いで第2の保護フィルム3、3を剥離するこ
とにより、清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の他方の表
面P′、P′を露出して、その表裏において清浄面を有
する本発明にかかるクリ−ン手袋を製造することができ
る。上記において、溶着切断する時としては、上記の例
は、第2の保護フィルムを剥離せずに積層した状態で溶
着切断しているが、本発明においては、第2の保護フィ
ルム層を剥離したのち、ヒ−トシ−ル性フィルム層を、
それを折り重ねるか、またはその二枚を重ね合わせた状
態で手形状に溶着切断して、本発明にかかるクリ−ン手
袋を製造することもできる。
層体を使用して本発明にかかるクリ−ン手袋を製造する
方法について説明する。前述の図2に示した積層体を使
用してクリ−ン手袋を製造する例について説明すると、
図4は、本発明にかかるクリ−ン手袋の構成を示す平面
図であり、図5は、図4のA−A′における切断断面図
である。本発明にかかるクリ−ン手袋は、図4および図
5に示すように、前述の図2に示したように、第1の保
護フィルム層1と、ヒ−トシ−ル性フィルム層2および
第2の保護フィルム層3を順次に積層した構成からなる
積層体であり、而して、その第1の保護フィルム層1を
剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層2
の表面Pを露出して、クリ−ンフィルムを生成する。次
に、このクリ−ンフィルムを使用して、その露出したヒ
−トシ−ル性フィルム層2の表面Pを対向させて、それ
を折り重ねるか、またはその二枚を重ね合わせ、しかる
後手形状Yに溶着切断し、その外周端部にシ−ル部5を
形成し、次いで第2の保護フィルム3、3を剥離するこ
とにより、清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の他方の表
面P′、P′を露出して、その表裏において清浄面を有
する本発明にかかるクリ−ン手袋を製造することができ
る。上記において、溶着切断する時としては、上記の例
は、第2の保護フィルムを剥離せずに積層した状態で溶
着切断しているが、本発明においては、第2の保護フィ
ルム層を剥離したのち、ヒ−トシ−ル性フィルム層を、
それを折り重ねるか、またはその二枚を重ね合わせた状
態で手形状に溶着切断して、本発明にかかるクリ−ン手
袋を製造することもできる。
【0021】上記のクリ−ン手袋の製造法について更に
説明すると、図6は、本発明にかかるクリ−ン手袋を製
造する一例を示す手袋製造装置の概略的断面図である。
まず、図6に示すように、手袋製造装置は、クラス10
0(0.5μm)程度に清浄化されたクリ−ン室100
を備え、このクリ−ン室は、陽圧に維持されている。こ
のクリ−ン室100の上流側には、本発明にかかる積層
体が巻き付けられた一対の給紙部110、110が設け
られている。
説明すると、図6は、本発明にかかるクリ−ン手袋を製
造する一例を示す手袋製造装置の概略的断面図である。
まず、図6に示すように、手袋製造装置は、クラス10
0(0.5μm)程度に清浄化されたクリ−ン室100
を備え、このクリ−ン室は、陽圧に維持されている。こ
のクリ−ン室100の上流側には、本発明にかかる積層
体が巻き付けられた一対の給紙部110、110が設け
られている。
【0022】上記において、積層体としては、前述の図
2に示す積層体を使用する場合を例とする。而して、図
2に示す積層体は、第の保護フィルム層1、ヒ−トシ−
ル性フィルム層2および第2の保護フィルム3が順次に
積層した構成からなる積層体であり、而して、各第1の
保護フィルム層1および第2の保護フィルム層3を剥離
することによって、清浄な表面を有するヒ−トシ−ル性
フィルム層2を生成することができるものである。
2に示す積層体を使用する場合を例とする。而して、図
2に示す積層体は、第の保護フィルム層1、ヒ−トシ−
ル性フィルム層2および第2の保護フィルム3が順次に
積層した構成からなる積層体であり、而して、各第1の
保護フィルム層1および第2の保護フィルム層3を剥離
することによって、清浄な表面を有するヒ−トシ−ル性
フィルム層2を生成することができるものである。
【0023】まず、一対の積層体A2 、A2 を用意し、
而して、クリ−ン室100の入口には、積層体A2 、A
2 から第1の保護フィルム層1および第2の保護フィル
ム層3を各々剥離する剥離ロ−ル120、120が設け
られている。そして、包装用クリ−ンフィルムA2 、A
2 から剥離された上記の第1の保護フィルム層1と、第
2の保護フィルム層3は、クリ−ン室100の外方に配
置された第1および第2の各保護フィルム層1、3を巻
き取る巻き取りロ−ル130、130、131、131
の各々に巻き取られるようになっている。
而して、クリ−ン室100の入口には、積層体A2 、A
2 から第1の保護フィルム層1および第2の保護フィル
ム層3を各々剥離する剥離ロ−ル120、120が設け
られている。そして、包装用クリ−ンフィルムA2 、A
2 から剥離された上記の第1の保護フィルム層1と、第
2の保護フィルム層3は、クリ−ン室100の外方に配
置された第1および第2の各保護フィルム層1、3を巻
き取る巻き取りロ−ル130、130、131、131
の各々に巻き取られるようになっている。
【0024】クリ−ン室100内には、剥離ロ−ル12
0、120の下流側に、剥離ロ−ル120、120によ
って重ね合わされた一対のヒ−トシ−ル性フィルム層
2、2を互いに押し付ける押し付けロ−ル170、17
0が設けられている。更に、該押し付けロ−ル170、
170の下流側には、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層
2、2をその流れ方向に沿って手形状に溶着切断する溶
着切断装置140が配設されている。
0、120の下流側に、剥離ロ−ル120、120によ
って重ね合わされた一対のヒ−トシ−ル性フィルム層
2、2を互いに押し付ける押し付けロ−ル170、17
0が設けられている。更に、該押し付けロ−ル170、
170の下流側には、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層
2、2をその流れ方向に沿って手形状に溶着切断する溶
着切断装置140が配設されている。
【0025】而して、本発明において、クリ−ン手袋の
製造は、まず、一対の給紙部110、110から、前述
の図2に示す積層体A2 、A2 が剥離ロ−ル120、1
20へ供給される。次に、剥離ロ−ル120、120に
おいて、一対の積層体A2 、A2 から、第1の保護フィ
ルム層1と、第2の保護フィルム層3を剥離する。上記
で剥離された第1および第2の各保護フィルム層1、3
は、巻き取りロ−ル130、130、131、131の
各々に巻き取られる。次に、剥離ロ−ル120、120
において、各保護フィルム層1、3を剥離された一対の
ヒ−トシ−ル性フィルム層2、2は、互いに重ね合わさ
れてクリ−ン室100へ送られる。クリ−ン室100へ
送られた一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2は、押
し付けロ−ル170、170によって互いに押し付けら
れ、その後、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2
は、手形状に溶着切断する溶着切断装置140によっ
て、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2がその流れ
方向に手形状に溶着切断され、その手形状の外周端部に
シ−ル部が形成されて、本発明にかかるクリ−ン手袋を
製造することができる。
製造は、まず、一対の給紙部110、110から、前述
の図2に示す積層体A2 、A2 が剥離ロ−ル120、1
20へ供給される。次に、剥離ロ−ル120、120に
おいて、一対の積層体A2 、A2 から、第1の保護フィ
ルム層1と、第2の保護フィルム層3を剥離する。上記
で剥離された第1および第2の各保護フィルム層1、3
は、巻き取りロ−ル130、130、131、131の
各々に巻き取られる。次に、剥離ロ−ル120、120
において、各保護フィルム層1、3を剥離された一対の
ヒ−トシ−ル性フィルム層2、2は、互いに重ね合わさ
れてクリ−ン室100へ送られる。クリ−ン室100へ
送られた一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2は、押
し付けロ−ル170、170によって互いに押し付けら
れ、その後、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2
は、手形状に溶着切断する溶着切断装置140によっ
て、一対のヒ−トシ−ル性フィルム層2、2がその流れ
方向に手形状に溶着切断され、その手形状の外周端部に
シ−ル部が形成されて、本発明にかかるクリ−ン手袋を
製造することができる。
【0026】上記で製造したクリ−ン手袋は、クリ−ン
室100の直前で各保護フィルム層1、3が剥離されて
清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層2が露出した一対のヒ
−トシ−ル性フィルム層2、2からなるものであり、そ
の内面および外面ともに清浄な状態に保持されている。
而して、上記で製造したクリ−ン手袋は、その後まとめ
られ、別途に準備された清浄な大型袋内に収納されて出
荷される。
室100の直前で各保護フィルム層1、3が剥離されて
清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層2が露出した一対のヒ
−トシ−ル性フィルム層2、2からなるものであり、そ
の内面および外面ともに清浄な状態に保持されている。
而して、上記で製造したクリ−ン手袋は、その後まとめ
られ、別途に準備された清浄な大型袋内に収納されて出
荷される。
【0027】ところで、上記の例は、各保護フィルム層
を剥離して清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層面を露出し
た後、クリ−ン手袋を製造したが、例えば、第1の保護
フィルムを剥離して清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の
表面を露出し、次いでその露出した面を重ね合わせた
後、手形状に溶着切断し、しかる後第2の保護フィルム
を剥離してクリ−ン手袋を製造してもよい。なお、本発
明においては、前述の図1または図3に示す積層体を使
用して、上記と同様にして、本発明にかかるクリ−ン手
袋を製造することができる。また、上記に例は、本発明
の一例であり、これによって本発明は限定されるもので
はない。
を剥離して清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層面を露出し
た後、クリ−ン手袋を製造したが、例えば、第1の保護
フィルムを剥離して清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の
表面を露出し、次いでその露出した面を重ね合わせた
後、手形状に溶着切断し、しかる後第2の保護フィルム
を剥離してクリ−ン手袋を製造してもよい。なお、本発
明においては、前述の図1または図3に示す積層体を使
用して、上記と同様にして、本発明にかかるクリ−ン手
袋を製造することができる。また、上記に例は、本発明
の一例であり、これによって本発明は限定されるもので
はない。
【0028】
【実施例】次に、本発明について実施例を挙げて更に詳
細に説明する。 実施例1 低密度ポリエチレン(日本ユニカ−株式会社製 商品名
NUC8160)とナイロン(宇部興産株式会社製
商品名 5033B)を使用し、これらを常法に従って
共押し出しし、厚さ80μmのナイロンフィルムと、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムからなる二層共押し
出しフィルムを製造した。上記で製造した共押し出しフ
ィルムを2枚を1組として用い、そのポリエチレンフィ
ルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−ルを行
い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体の手首
部分をカットし、表層のナイロンフィルムを剥離するこ
とにより、表面が清浄な手袋を製造した。
細に説明する。 実施例1 低密度ポリエチレン(日本ユニカ−株式会社製 商品名
NUC8160)とナイロン(宇部興産株式会社製
商品名 5033B)を使用し、これらを常法に従って
共押し出しし、厚さ80μmのナイロンフィルムと、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムからなる二層共押し
出しフィルムを製造した。上記で製造した共押し出しフ
ィルムを2枚を1組として用い、そのポリエチレンフィ
ルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−ルを行
い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体の手首
部分をカットし、表層のナイロンフィルムを剥離するこ
とにより、表面が清浄な手袋を製造した。
【0029】実施例2 低密度ポリエチレン(日本ユニカ−株式会社製 商品名
NUC8160)とナイロン(宇部興産株式会社製
商品名 5033B)を使用し、これらを常法に従って
共押し出しし、厚さ30μmのナイロンフィルムと、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムと、厚さ30μmの
ナイロンフィルムとからなる三層共押し出しフィルムを
製造した。上記で製造した共押し出しフィルムを2枚を
1組として用い、片側のナイロンフィルムをクリ−ン環
境下で剥離しながら、剥離により露出したポリエチレン
フィルム面どうしを重ね合わせた状態で人の手形に溶断
シ−ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積
層体の手首部分をカットし、表層のナイロンフィルムを
剥離することにより、表面が清浄な手袋を製造した。
NUC8160)とナイロン(宇部興産株式会社製
商品名 5033B)を使用し、これらを常法に従って
共押し出しし、厚さ30μmのナイロンフィルムと、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムと、厚さ30μmの
ナイロンフィルムとからなる三層共押し出しフィルムを
製造した。上記で製造した共押し出しフィルムを2枚を
1組として用い、片側のナイロンフィルムをクリ−ン環
境下で剥離しながら、剥離により露出したポリエチレン
フィルム面どうしを重ね合わせた状態で人の手形に溶断
シ−ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積
層体の手首部分をカットし、表層のナイロンフィルムを
剥離することにより、表面が清浄な手袋を製造した。
【0030】実施例3 上記の実施例1で製造した二層共押し出しフィルムのポ
リエチレンフィルム面側にコロナ処理を施した後、もう
一枚の二層共押し出しフィルムのナイロンフィルム側に
ドライラミネ−ト用接着剤(武田薬品株式会社製 商品
名 タケラックA−515/タケネ−トA−50)を塗
布し、溶剤乾燥後、上記のコロナ処理した二層共押し出
しフィルムのコロナ処理面を圧着し、次に示す構成から
なる多層フィルムを製造した。ポリエチレンフィクム/
/ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエチレンフィルム
//ナイロンフィルム(//は、剥離可能な界面を表
す。) 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、片側のナイ
ロンフィルムをクリ−ン環境下で剥離しながら、剥離に
より露出したポリエチレンフィルム面どうしを重ね合わ
せた状態で人の手形に溶断シ−ルを行い、手袋形状の積
層体を形成した。上記の積層体の手首部分をカットし、
表層のポリエチレンフィルムを剥離することにより、表
面が清浄な手袋を製造した。
リエチレンフィルム面側にコロナ処理を施した後、もう
一枚の二層共押し出しフィルムのナイロンフィルム側に
ドライラミネ−ト用接着剤(武田薬品株式会社製 商品
名 タケラックA−515/タケネ−トA−50)を塗
布し、溶剤乾燥後、上記のコロナ処理した二層共押し出
しフィルムのコロナ処理面を圧着し、次に示す構成から
なる多層フィルムを製造した。ポリエチレンフィクム/
/ナイロンフィルム/接着剤層/ポリエチレンフィルム
//ナイロンフィルム(//は、剥離可能な界面を表
す。) 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、片側のナイ
ロンフィルムをクリ−ン環境下で剥離しながら、剥離に
より露出したポリエチレンフィルム面どうしを重ね合わ
せた状態で人の手形に溶断シ−ルを行い、手袋形状の積
層体を形成した。上記の積層体の手首部分をカットし、
表層のポリエチレンフィルムを剥離することにより、表
面が清浄な手袋を製造した。
【0031】実施例4 二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(東洋紡
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 両面
未処理)の表面に低密度ポリエチレンフィルム(タマポ
リ株式会社製 商品名 V−2 厚さ40μm 両面未
処理)を厚さ20μmのポリエチレンサンドラミにて積
層して、次に示す構成からなる多層フィルムをせいぞう
した。二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/
/押し出しポリエチレン層/低密度ポリエチレンフィル
ム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットし、表層のポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを剥離することにより、表面が清浄な手袋
を製造した。
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 両面
未処理)の表面に低密度ポリエチレンフィルム(タマポ
リ株式会社製 商品名 V−2 厚さ40μm 両面未
処理)を厚さ20μmのポリエチレンサンドラミにて積
層して、次に示す構成からなる多層フィルムをせいぞう
した。二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/
/押し出しポリエチレン層/低密度ポリエチレンフィル
ム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットし、表層のポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを剥離することにより、表面が清浄な手袋
を製造した。
【0032】実施例5 二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(東洋紡
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 片面
コロナ処理)のコロナ処理表面にドライラミネ−ト用接
着剤(武田薬品株式会社製 商品名 タケラックA−5
15/タケネ−トA−50)を塗布し、溶剤乾燥後、低
密度ポリエチレンフィルム(タマポリ株式会社製 商品
名 V−2 厚さ40μm 両面未処理)圧着して、次
に示す構成からなる多層フィルムをせいぞうした。二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/
/低密度ポリエチレンフィルム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットし、表層のポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを、接着剤//低密度ポリエチレンフィク
ム界面で剥離することにより、表面が清浄な手袋を製造
した。
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 片面
コロナ処理)のコロナ処理表面にドライラミネ−ト用接
着剤(武田薬品株式会社製 商品名 タケラックA−5
15/タケネ−トA−50)を塗布し、溶剤乾燥後、低
密度ポリエチレンフィルム(タマポリ株式会社製 商品
名 V−2 厚さ40μm 両面未処理)圧着して、次
に示す構成からなる多層フィルムをせいぞうした。二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/
/低密度ポリエチレンフィルム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットし、表層のポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを、接着剤//低密度ポリエチレンフィク
ム界面で剥離することにより、表面が清浄な手袋を製造
した。
【0033】比較例1 低密度ポリエチレン(日本ユニカ−株式会社製 商品名
NUC8160)を常法に従って押し出し製膜し、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムを製造した。上記で
製造したポリエチレンフィルム2枚を1組として用い、
ポリエチレンフィルムを重ね合わせた状態で人の手形に
溶断シ−ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記
の積層体の手首部分をカットして手袋を製造した。
NUC8160)を常法に従って押し出し製膜し、厚
さ40μmのポリエチレンフィルムを製造した。上記で
製造したポリエチレンフィルム2枚を1組として用い、
ポリエチレンフィルムを重ね合わせた状態で人の手形に
溶断シ−ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記
の積層体の手首部分をカットして手袋を製造した。
【0034】比較例2 二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム(東洋紡
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 片面
コロナ処理)のコロナ処理表面にドライラミネ−ト用接
着剤(武田薬品株式会社製 商品名 タケラックA−5
15/タケネ−トA−50)を塗布し、溶剤乾燥後、低
密度ポリエチレンフィルム(タマポリ株式会社製 商品
名 V−1 厚さ40μm 片面コロナ処理)のコロナ
処理面を圧着して、次に示す構成からなる多層フィルム
をせいぞうした。二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム/接着剤層/低密度ポリエチレンフィルム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットして、手袋を製造した。
株式会社製 商品名E−4100 厚さ12μm 片面
コロナ処理)のコロナ処理表面にドライラミネ−ト用接
着剤(武田薬品株式会社製 商品名 タケラックA−5
15/タケネ−トA−50)を塗布し、溶剤乾燥後、低
密度ポリエチレンフィルム(タマポリ株式会社製 商品
名 V−1 厚さ40μm 片面コロナ処理)のコロナ
処理面を圧着して、次に示す構成からなる多層フィルム
をせいぞうした。二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム/接着剤層/低密度ポリエチレンフィルム 上記の多層フィルム2枚を1組として用い、ポリエチレ
ンフィルム側を重ね合わせた状態で人の手形に溶断シ−
ルを行い、手袋形状の積層体を形成した。上記の積層体
の手首部分をカットして、手袋を製造した。
【0035】評価試験 上記の実施例1〜5、および比較例1〜2で製造した手
袋について、手袋表面からの発塵を次に示す評価試験を
行なって評価した。0.3μ以上の粒径の粒子を99%
以上捕捉するフィルタ−を装備したエアクリ−ナ−を用
いてクリ−ン環境としたグロ−ブボックス中に試料であ
る手袋と、気中パ−ティクルカウンタ−(リオン株式会
社製 商品名 KC−03)のエアサンプリング用チュ
−ブを入れたものを用意した。グロ−ブボックス内で手
袋をはめ、所定回数(20回)たたき合わせたときのパ
−ティクルカウンタ−の0.5μ以上の粒子数を測定し
て比較した。その評価結果を下記の表1に示す。
袋について、手袋表面からの発塵を次に示す評価試験を
行なって評価した。0.3μ以上の粒径の粒子を99%
以上捕捉するフィルタ−を装備したエアクリ−ナ−を用
いてクリ−ン環境としたグロ−ブボックス中に試料であ
る手袋と、気中パ−ティクルカウンタ−(リオン株式会
社製 商品名 KC−03)のエアサンプリング用チュ
−ブを入れたものを用意した。グロ−ブボックス内で手
袋をはめ、所定回数(20回)たたき合わせたときのパ
−ティクルカウンタ−の0.5μ以上の粒子数を測定し
て比較した。その評価結果を下記の表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】以上の評価結果から明らかなように、本発
明にかかる手袋は、表面のフィルムを剥離することによ
り、塵の付着のない清浄なフィルム表面を得ることがで
き、これによってクリ−ンな手袋を製造することができ
るものである。
明にかかる手袋は、表面のフィルムを剥離することによ
り、塵の付着のない清浄なフィルム表面を得ることがで
き、これによってクリ−ンな手袋を製造することができ
るものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、押し出しラミネ−ション、ドライラミネ−ション、
共押し出しラミネ−ション、Tダイ共押し出し成形、イ
ンフレ−ション共押し出し成形等の通常の積層法で多層
の積層体を製造し、而して該積層体の表面の一層ないし
二層のフィルム層を剥離したところ、その剥離面が無
塵、無菌で、清掃な表面を露出することに着目し、この
表面を利用してその面を重ね合わせて手形状に溶着切断
して、その手形状の外周端部に熱溶着部を形成して手袋
を製造し、これによって、塵、埃、細菌等の付着を防止
し得る極めてクリ−ンな手袋を製造することができると
いうものである。
は、押し出しラミネ−ション、ドライラミネ−ション、
共押し出しラミネ−ション、Tダイ共押し出し成形、イ
ンフレ−ション共押し出し成形等の通常の積層法で多層
の積層体を製造し、而して該積層体の表面の一層ないし
二層のフィルム層を剥離したところ、その剥離面が無
塵、無菌で、清掃な表面を露出することに着目し、この
表面を利用してその面を重ね合わせて手形状に溶着切断
して、その手形状の外周端部に熱溶着部を形成して手袋
を製造し、これによって、塵、埃、細菌等の付着を防止
し得る極めてクリ−ンな手袋を製造することができると
いうものである。
【図1】本発明にかかるクリ−ン手袋の製造に使用する
積層体の構成を示す概略的断面図である。
積層体の構成を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかるクリ−ン手袋の製造に使用する
積層体の構成を示す概略的断面図である。
積層体の構成を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかるクリ−ン手袋の製造に使用する
積層体の構成を示す概略的断面図である。
積層体の構成を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかるクリ−ン手袋の構成を示す概略
的平面図である。
的平面図である。
【図5】図4のA−A′における切断断面図である。
【図6】本発明にかかるクリ−ン手袋を製造する一例を
示す手袋製造装置の概略的断面図である。
示す手袋製造装置の概略的断面図である。
1 第1の保護フィルム層 2 ヒ−トシ−ル性フィルム層 3 第2の保護フィルム層 4 基材フィルム層 5 シ−ル部
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の保護フィルム層およびヒ−トシ−
ル性フィルム層を順次に積層した積層体であり、更に該
積層体を構成する保護フィルム層を剥離することにより
清浄なヒ−トシ−ル性フィルム層の表面を露出してなる
クリ−ンフィルムを、そのヒ−トシ−ル性フィルム層面
を対向して重ね合わせて手形状に溶着切断してその外周
端部にシ−ル部を形成し、更に上記の保護フィルム層を
剥離してなることを特徴とするクリ−ン手袋。 - 【請求項2】 第1の保護フィルム層、ヒ−トシ−ル性
フィルム層および第2の保護フィルム層を順次に積層し
た積層体であり、更に該積層体を構成する保護フィルム
層の一方を剥離することにより清浄なヒ−トシ−ル性フ
ィルム層の表面を露出してなるクリ−ンフィルムを、そ
のクリ−ンフィルムのヒ−トシ−ル性フィルム層面を対
向して重ね合わせて手形状に溶着切断してその外周端部
にシ−ル部を形成し、更に上記の保護フィルム層の他方
を剥離してなることを特徴とするクリ−ン手袋。 - 【請求項3】 第1の保護フィルム層、基材フィルム
層、ヒ−トシ−ル性フィルム層および第2の保護フィル
ム層を順次に積層した積層体であり、更に該積層体を構
成する保護フィルム層の一方を剥離することにより清浄
なヒ−トシ−ル性フィルム層の表面を露出してなるクリ
−ンフィルムを、そのクリ−ンフィルムのヒ−トシ−ル
性フィルム層面を対向して重ね合わせて手形状に溶着切
断してその外周端部にシ−ル部を形成し、更に上記の保
護フィルムの他方を剥離してなることを特徴とするクリ
−ン手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32213595A JPH09137310A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | クリ−ン手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32213595A JPH09137310A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | クリ−ン手袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09137310A true JPH09137310A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=18140326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32213595A Withdrawn JPH09137310A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | クリ−ン手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09137310A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003305796A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-10-28 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 医療器具用易剥離多層シートと成形容器及びそれらの製造方法 |
US8566965B2 (en) | 2011-10-31 | 2013-10-29 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Elastomeric articles having a welded seam that possess strength and elasticity |
US9707715B2 (en) | 2011-10-31 | 2017-07-18 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Elastomeric articles having a welded seam made from a multi-layer film |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP32213595A patent/JPH09137310A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003305796A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-10-28 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 医療器具用易剥離多層シートと成形容器及びそれらの製造方法 |
US8566965B2 (en) | 2011-10-31 | 2013-10-29 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Elastomeric articles having a welded seam that possess strength and elasticity |
US9707715B2 (en) | 2011-10-31 | 2017-07-18 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Elastomeric articles having a welded seam made from a multi-layer film |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |