JPH09136683A - タンクバック装着構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 頂部の狭いトレールバイクのタンク上へ乗せ
るタンクバックを、ずれずにグラつかずに装着のできる
構造にする。 【解決手段】 袋体１の底面中央へキャップ域４を設
け、四方へ前装着片６と後装着片７と側装着片８を対で
取り付け、袋体１の両側へ側フラップ２を取り付けてタ
ンクの後両サイドへ装着する。このため、前装着片６と
後装着片７によって前後方向へのずれは防止され、登り
坂や下り坂の凸凹道を走っても前後方向にずれる事はな
くなり、側装着片８によって横方向のずれは防止され、
側フラップ２によって袋体１の両側縁のローリング的グ
ラつきは防止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、トレールバイクの
タンクに装着するタンクバックの装着構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のタンクバック装着構造は、中央に
直方体のバックを設け、両側へ側フラップのみを垂らし
て、タンクの両側へ磁石によって装着していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】オンロードバイクのタ
ンクの場合、タンクの頂部は割りと平である事から上に
乗せるバックの安定性が良く、従来技術でも問題は無か
った。しかしトレールバイクのタンクにあっては横から
見ると三角お握りの形状であって、ガソリン給油口の蓋
であるキャップ部分が突出して頂部が極端に狭い上、舗
装のされていない凸凹道を走る事から振動が激しくてタ
ンクからずれたり、転倒時には脱落して崖下へ転げ落ち
るという難点があり、中央のバック部分が直方体である
事から厚みがあり、上方へ突き出ているので、ハンドル
操作の障害となる物であった。本発明では前記の問題点
の解決を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明物の中央に設けるバック部分は平な形状の袋
体に置き換え、両側へ側フラップを連結して設け、側フ
ラップの下後角領域へ後方が内側へ迫り出す構造の内出
片の中へ磁石を収納してタンクの側後へ装着し、袋体の
下面中央のタンクのキャップの触れる領域へキャップ域
を設け、キャップ域の四方へキャップの側周囲を覆い包
む状態で垂れ下がる装着片を設け、装着片の基部はコの
字状に溶着され、キャップ方向に向いた中央の面を正面
域と称して先端領域へ磁石を収納し、両側へハの字形状
で貫いた側境溶着線を介して側面域を設ける事によって
正面域の起きる角度を制御すると共に正面域を補強して
皺になる事を防止し、袋体の後端縁へ開口部を設けて地
図などの薄い物の出し入れを可能にし、開口部にファス
ナーを設ける事によって収納物の脱落を防止する。

【０００５】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明すると、本発明物の底面を示した要部透視
斜視図の図１に於いて、前面方向を上にして表示してお
り、本発明物は０．５ミリ厚程度の透明な軟質ビニール
シートを基本素材に用い、後縁を正面へ折り返す事によ
って二重構造を成し、袋体１の後縁と隣接する底面領域
を帯状に切り抜き、切抜き領域の後縁を切り離さずに残
す事によって屋根片１５を連結して設け、袋体１の両側
を溶着する事によって、袋体１と側フラップ２とを区分
し、袋体１に於いて、大きさは用紙規格のＡ４サイズ程
度が望ましく、底面の中央へ床堅板３を設け、床堅板３
はアクリル板又は厚紙等の腰のある素材を用いて底面へ
ビニールを被せて周囲を溶着する事によって取り付け、
形状は横長矩形で後両側角領域を取り去る事によって開
口部が大きく開く他、ハンドルを大きく切った場合ハン
ドルの両側に有するスイッチ類の箱体とのぶつかりを回
避し、中央部へキャップ域４を設け、キャップ域４を取
り囲む四方へ装着片を取り付けるのであり、装着片の内
前位置の物を前装着片６と称し、後位置の物を後装着片
７と称し、両側位置の物を側装着片８と称し、装着片の
基部はコの字形状で溶着され、コの字形状の中央から伸
びる装着片の面はキャップ域４に対して正面を向いてい
る事から正面域９と称し、正面域９の両側へハの字形状
で貫いた側境溶着線１０を介する領域を側面域１１と称
し、側境溶着線１０がハの字形状であって溶着線が折線
の働きをする事から正面域９の起きる角度は大きくな
り、側面域１１を有する事によって正面域９は補強され
て皺が入り難くなり、使用時での袋体１の横揺れを防止
でき、正面域９の先端領域へ丸形のＡ磁石５を収納し、
Ａ磁石５の基部方向へ部分的な溶着でＡ押さえ溶着部１
２を入れる事によってＡ磁石５の基部方向へのずれを防
止し、後装着片７の先端領域を楕円の長さ方向の半楕円
形状で突出させて取手域１３を設け、側フラップ２に於
いて、側フラップ２の形状は縦長矩形或いは正方形に近
い矩形であっても良く、側フラップ２全体をサイドバッ
クにして全体を振り分けバックとして活用する場合は矩
形である方が都合が良く、袋体１の固定役とする場合は
前外角領域は不要である事から大きく切除して後両側角
が直角の台形を成し、後端領域へ約四センチ程度の幅を
有して尾対応域２１を設け、尾対応域２１を除く前領域
へアクリル板や厚紙等の腰のある板を収納する事によっ
て側フラップ２は湾曲しなくなり、側フラップ２を持ち
上げれば袋体１の両側を持ち上げて平に保つ事ができ、
外側後角領域へ内出片１８を設け、内出片１８の内部へ
矩形のＢ磁石１９を収納し、Ｂ磁石１９を後部へ押し止
める目的でＢ磁石１９の前方へ部分的な溶着でＢ押さえ
溶着部２０を設け、Ａ磁石５とＢ磁石１９とは側フラッ
プ２を左右に開いた状態でＮ極Ｓ極の面をどちらか一方
に統一して収納する。

【０００６】装着片を起こした状態で底面から示した要
部透視斜視図の図２に於いて、本発明物をタンクに装着
した場合、装着片は下の裏側に隠れる事から機能を説明
し難く、逆さで図示して説明するならば、キャップ域４
の四方へ装着片がＡ磁石５の重みとタンクにくっつく磁
力によって起きてタンクのキャップの周囲を取り囲み、
走行時の振動が加わってもキャップ域４がキャップ上で
ずれ難くなり、側面域１１の中央部分は基部から放射状
に伸びた一本の折線を有する事によって折り畳みが可能
となり、側面域１１によって正面域９は補強されている
ので正面域９が皺になり難く、袋体１の底面の中央の固
定能力が更に増して強い振動が加わってもプレ幅は極端
に小さくなり、正面域９の起きる角度の範囲を制御する
事ができるので、正面域９が反対側である内側へ倒れる
事を防止する事ができ、本発明物のタンクへの装着方法
は、側フラップ２を内側へ折り畳む事によって後装着片
７と側装着片８とを挟み込み、この折り畳んだ状態のま
まタンクの上へ持って来て、先ずはキャップの前へ前装
着片６を落とし、次に側フラップ２をそのまま左右に開
く事によって側装着片８と後装着片７とがキャップ周囲
のタンクに自然と装着され、最後に側フラップ２を降ろ
す事によって内出片１８がタンクの後両サイドに装着さ
れる。

【０００７】本発明物をタンクに装着した状態を天面後
方から示した要部透視斜視図の図３に於いて、キャップ
の四方に有する装着片によっても袋体１の固定はされて
いるが、使用するバイクがダートコースを走る事から走
行時の振動が激しく、両サイドのグラつきを押さえる
為、側フラップ２は内出片１８を介してタンク２２の後
部両サイドへ装着し、トレールバイクのタンクは真横か
ら見ると三角お握りの形状であり、縦方向では前部が太
くて後部へ向けて細くなっている事から、内出片１８の
後方が内側へ迫り出して広がる事によって両側の側フラ
ップ２の面を平行に垂らす事ができ、タンク２２の後方
が更に狭くなるバイクに於いては、尾対応域２１の後端
縁が内側へ湾曲する事によって内出片１８の働きを助
け、床堅板３を設けた事によって袋体１に収納される地
図や地図帳は平になって見易くなり、側フラップ２を更
に引き下ろす事によって袋体１の両側が下へ垂れて収納
された地図や地図帳が袋体１の天面シートで圧迫されて
固定され、走行時の振動で収納物がずれるのを防止で
き、本発明物をタンク２２から取り外す場合、取手域１
３へ指を引っ掛け、そのまま引き上げる事によって後装
着片７が外れ、更に引き上げる事によって全体が楽に外
れる仕組みであり、袋体１の後端縁へは屋根片１５があ
り、屋根片１５の下へ開口部１４がある事によって雨天
時の場合であっても雨の侵入を防ぐ事ができ、袋体１は
従来技術の直方体形状のバックであっても良いが、平面
的な袋体１にする事によってハンドルを一杯に切った場
合、ハンドルと当たって動きを抑制する事が無くなり、
従来は上に有ったバックを両サイドに移動して振り分け
バックの形状にしても良く、振り分けバックにした場合
は側フラップ２がバック形状となる。

【０００８】本発明物をタンクに装着した状態で真後ろ
の底方向から示した要部透視斜視図の図４に於いて、タ
ンク２２の頂部に有するキャップの四方へ装着片が装着
している事によって袋体１の底面中央が固定されてお
り、図１表示の前装着片６と後装着片７によって前後方
向へのずれは防止され、登り坂や下り坂の凸凹道を走っ
ても前後方向にずれる事はなくなり、側装着片８によっ
て横方向のずれは防止され、側フラップ２によって袋体
１の両側縁のローリング的グラつきは防止され、内出片
１８の後部の上角領域が離れる事によってタンク２２の
後方への狭まりに対応できる。

【０００９】本発明物をタンクに装着した状態で開口部
を開いて後方から示した斜視図の図５に於いて、収納す
る地図などを出し入れする場合、側フラップ２を上へス
ライドさせる事によって袋体１の両側は持ち上がり、フ
ァスナー１６のレールが真っ直ぐになる事によってスラ
イダー２３のスライドがスムーズになり、開口部１４を
開口して収納物の出し入れが容易に行える。

【００１０】

【発明の効果】袋体の底面中央にキャップ域を設け、キ
ャップ域の四方へ装着片を設けた事によって、頂部の狭
いトレールバイグのタンクであっても、装着片が垂れ下
がる事によってキャップ周囲の傾斜の急なタンクの上部
に装着する事が可能となり、前後左右のずれや、水平な
捩じれ方向のずれを防止する事ができ、側フラップを設
けた事によって袋体の両側のローリング的ぐらつきを押
さえ込む事ができ、取手域へ指を引っ掛ける事によって
後装着片を外す事が容易となり、後装着片を外す事によ
ってタンクから本発明物全体を外す事が容易となり、天
面は平な袋体である事からタンクの上へ大きく突出しな
くてハンドル操作の邪魔にならず、側フラップの装着は
後下角領域に有するＢ磁石によって行う事から、手元に
近い事から側フラップのスライド操作がし易くなる上、
バイクの車種によってはエンジンの冷却効果を高める目
的から空気の取り入れを効率的に行う為のプラスチック
板をタンクの前面に設けてある物があり、Ｂ磁石が背面
に有している事によって、前記のプラスチック板を回避
して、スチールタンクに直接装着できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明物の底面を示した要部透視斜視図。

【図２】装着片を起こした状態で底面から示した要部透
視斜視図。

【図３】本発明物をタンクに装着した状態を天面後方か
ら示した要部透視斜視図。

【図４】本発明物をタンクに装着した状態で真後ろの底
方向から示した要部透視斜視図。

【図５】本発明物をタンクに装着した状態で開口部を開
いて後方から示した斜視図。

【符号の説明】

１ 袋体 ２ 側フラップ ３ 床堅板 ４ キャップ域 ６ 前装着片 ７ 後装着片 ８ 側装着片 ９ 正面域 １０ 側境溶着線 １１ 側面域 １３ 取手域 １５ 屋根片 １８ 内出片 ２１ 尾対応域

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本発明はトレールバイクのガソリンタン
   ク上に磁石によって装着するタンクバックの装着構造で
   あり、ビニール及び帆布を素材に用い、中央に地図や地
   図帳などの薄物を収納する為の袋体１を設け、袋体１の
   両側へ溶着線を介して側フラップ２を設け、袋体１に於
   いて、袋体１は天地に平たく横長の矩形で、天地方向で
   二重となっており、天方向のシートは地図を上方から透
   かして見る為に透明であり、地方向のシートの中央へ床
   堅板３を設け、床堅板３の中央はタンクのキャップと接
   する場所である事からキャップ域４と称して設け、キャ
   ップ域４を囲む四方へＡ磁石５を先端部に収納した装着
   片を取り付けるのであり、前方へ前装着片６を設け、後
   方へ後装着片７を設け、両側へ側装着片８を設け、キャ
   ップ域４の四方に有する装着片の夫々には中央へ正面域
   ９を設け、両側へハの字形状で縦に貫く溶着線の側境溶
   着線を介して側面域１１を設け、正面域９の先端領域へ
   はＡ磁石５を収納し、Ａ磁石５が先端領域から基部方向
   へずれない様にＡ押さえ溶着部１２を設け、後装着片７
   の先端へは本発明物をタンクから取り外す事がし易い様
   に指の引っ掛かりとなる取手域１３を設け、袋体１は後
   方端縁を開口し、この開口形状はファスナーのスライダ
   ーがスライドし易い様に適度の幅を有して切り抜く事に
   よって開口部１４として設け、開口部１４を設ける為に
   切り抜いた領域の後端縁は切り離さずに連結した状態に
   して屋根片１５を設け、開口部１４の中央を長さ方向に
   貫いてファスナー１６を設け、ファスナー１６の取り付
   けは開口部１４の周囲を溶着して行い、側フラップ２に
   於いて、後方へ適度な幅の領域を残しての先方領域全体
   へ腰のある板である側堅板１７を収納して設け、トレー
   ルバイクのタンクは後方へ向けて細くなっている事か
   ら、この細くなる形状に対応する為に側フラップ２の外
   側端領域へ内出片１８を設け、内出片１８の後縁と内方
   縁は離されている事によって内側へ迫り出す事ができる
   構造であり、内部へＢ磁石１９を設け、Ｂ磁石１９は内
   出片１８の後方領域で止まる事が望ましく、後方領域か
   ら出ないようにＢ磁石１９の前方へＢ押さえ溶着部２０
   を設け、タンクの後方が更に細いバイクの場合には内出
   片１８だけでは対応し切れない場合がある事から補助手
   段として側堅板１７より後方領域を柔軟にして尾対応域
   ２１を設け、側フラップ２は板状であるがこの箇所へ収
   納箇所を設けて振り分けバックの形状にしても良く、本
   発明物の素材がビニールであれば前記した様に製造方法
   は溶着によって行うが、帆布を用いる場合は溶着箇所を
   縫製によって製造する、タンクバック装着構造。