JPH09136220A - ワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置

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JPH09136220A
JPH09136220A JP7317536A JP31753695A JPH09136220A JP H09136220 A JPH09136220 A JP H09136220A JP 7317536 A JP7317536 A JP 7317536A JP 31753695 A JP31753695 A JP 31753695A JP H09136220 A JPH09136220 A JP H09136220A
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竜生 豊永
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    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
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    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • B23H7/065Electric circuits specially adapted therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ファジィ推論を用いることにより基準接触位
置を高精度で且つ短時間に決定することができるワイヤ
放電加工装置の基準接触装置の位置決め方法を提供す
る。 【解決手段】 ワイヤ電極6と被加工物Wとを接触させ
るべく両者を相対移動させると共に接触後に両者が付か
ず離れずのサーボ動作を行なう相対移動ステップと、ワ
イヤ電極6と被加工物Wとの間に検出電圧を印加して接
触時の座標データを検出する検出ステップと、前記座標
データを有効座標データと無効座標データとに分類する
分類ステップと、前記全ての座標データの標準偏差と前
記有効座標データの数とに基づいて座標データの収集を
停止するか否かを判断する停止判断ステップと、座標デ
ータの収集が停止された時の全ての前記有効座標データ
に基づいて基準接触位置を決定する接触位置決定ステッ
プとを備えるように構成する。これにより、基準接触位
置を高精度で且つ高速で求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工装
置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置、特に、
ワイヤ電極の振動やワイヤ電極に付着物が存在しても高
精度かつ短時間で位置を決定することができるワイヤ放
電加工装置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、略垂直方向に上下ワイヤガイド
間に張架されたワイヤ電極を更新送りしつつこれと被加
工物との間に放電現象を発生させて、あたかも糸ノコの
ように被加工物に所望の場所に所望の輪郭形状で加工を
施すようにした装置として、ワイヤ放電加工装置が知ら
れている。この種のワイヤ放電加工装置は、非常に加工
精度が高く、精密機械加工に適している。加工を行なう
に際しては、被加工物の決められた箇所に所望の加工形
状を加工するため、ワイヤ電極と被加工物の位置関係を
正確に決定する所謂位置決め作業や被加工物を載置した
XYテーブルの移動平面に対し、ワイヤ電極が垂直に張
架されるための上下ワイヤガイドの位置関係を決定する
ワイヤ電極垂直出し作業が高い精度で行われることが非
常に重要となる。
【0003】前者の位置決め作業は加工の位置に対する
基準となる被加工物の基準面または基準孔とワイヤ電極
を接触させて基準位置(基準接触位置)を求め、その基
準位置を基準として被加工物上の加工位置が相対的に決
定される。また、後者の垂直出し作業の場合は、例え
ば、被加工物を載置する加工テーブル上に垂直出し用の
測定治具を設置して該治具にワイヤ電極を接触させて垂
直にワイヤ電極が張架される上下のワイヤガイド位置を
決定する。これらの作業は、ワイヤ電極と被加工物或い
は治具間に接触検出用の数Vから十数Vの直流または交
流電圧を印加しておき、両者が接触した際の電圧変化を
検出して接触位置を決定する所謂接触検出機能を使用し
て行われる。従って、この接触検出の検出精度は、ワイ
ヤ電極と被加工物の位置と加工精度に大きな影響を与え
る。つまり、接触検出における誤差がそのまま加工位置
ズレや加工孔の側面傾斜の誤差となって現れることにな
る。
【0004】ここで、図17に基づいて従来のワイヤ放
電加工装置の基準接触位置の位置決め方法について説明
する。図示するように被加工物Wは、X・Yテーブル2
上に設けたワークスタンド4に固定されており、この被
加工物Wに臨ませてワイヤ電極6を走行させるためのワ
イヤ供給移送手段8は、ワイヤボビン9に巻回されたワ
イヤ電極6を、最下流の回収ローラ10とピンチローラ
12で挟み込んで一定の力で引っ張ることにより送り出
すようになっており、途中にプーリ14や、プーリ1
6、パウダーブレーキ18及びピンチローラ20よりな
るテンション付与機構22やプーリ21、23を介して
いる。また、被加工物Wを挟み込むような形で、この上
下にはワイヤ電極6の走行方向を案内する上ワイヤガイ
ド24及び下ワイヤガイド26が配置されている。
【0005】更に、上ワイヤガイド24の上方には、ワ
イヤ電極6と接触してこれに給電を可能とするための給
電子28が配置されており、この給電子28とワークス
タンド4との間にパルス状の加工電圧を供給する加工電
圧供給部30及びワイヤ電極と被加工物の接触を検出す
るため両者間に検出電圧を印加し印加した電圧の変化を
検出する接触検出部32が接続されている。そして、マ
イクロコンピュータ等よりなる数値制御装置(以下、単
にNC装置と称す)33は、ワイヤ放電加工システム全
体の動作を制御するものである。NC装置33は、テー
ブル移動指令がドライバ38を介してX・Yテーブル2
に設けられた送り駆動モータ36を駆動させると共にエ
ンコーダ34から駆動量のフィードバック情報を受け取
り、NC装置33の内部の演算処理部33aにより位置
座標を演算し、ワイヤ電極と被加工物の相対位置を制御
している。また、NC装置33は、一連の位置決め動作
を行なうための接触位置検出用の位置決め動作プログラ
ムを内部記憶装置に有しており、位置決め動作を行なう
際は、このプログラムを実行することにより行われる。
このような構成においての接触位置決め動作の一例を図
18に基づき以下に説明する。
【0006】本件の説明をする前に、前進移動する対象
物が機械の構造によってワイヤ電極が被加工物に対して
接近の前進移動するのか、被加工物がワイヤ電極に対し
て前進移動するのか2通りの様式があるが、本件では後
者の方で説明を進めることとする。まず、位置決め動作
のプログラムを呼出し実行する。するとNC装置33
は、ワイヤ電極と被加工物を接触させるべく被加工物側
を移動させる前進指令の処理が行われる(S10)。両
者はS10の前進指令に基づき、接近の相対移動をす
る。そして接触したか否かが判断される(S11)。そ
こで両者間に印加されている電圧が設定値以下(例えば
0V)になり、接触と判断される(Y)と直ちにワイヤ
電極と被加工物の前進を停止する。接触しなと判断され
る(N)とS10へ戻ってS10の処理が行われること
となり、前進毎に接触の有無の処理が行われ接触するま
で繰り返される(S11)。S11で接触判断されると
その接触位置の情報はドライバー38を介して演算処理
部33aで演算可能な座標データとして置換されると共
に図示しない演算処理部33a内の記憶部へ記憶する
(S13)。そして接触回数、又は座標データの数を1
つカウントアップし(S14)被加工物を離反する方向
に所定量後退(S15)させる。S14の接触回数と所
定の接触回数とを比較し(S16)、もし所定の接触回
数に達しているならば、今まで記憶した座標データの平
均を演算する。その平均の位置座標データが接触基準位
置として決定する(S17)。最終的に決定した接触基
準位置座標データは、言うまでもなく、放電加工の実行
に先だってNC装置33に設けてある表示装置に表示す
ることとなる。S16の比較で所定の接触回数に達して
いない場合は、S10に戻って所定の接触回数に達する
まで繰り返し行われることとなる。ここで、上述のよう
に複数回の接触検出を行わなければならない理由と原因
について以下に説明する。
【0007】まず、第1の理由として次の点が挙げられ
る。ワイヤ電極のテンションはワイヤ供給側とワイヤ電
極巻取り側の間に設けたテンション付与機構22により
与えられるが、ワイヤ電極の供給移送手段8で送られる
ワイヤ電極が一対の上下のガイド24、26間で僅かに
振動することは避けられない。この振動の原因は、テン
ションが加えられることによるワイヤ電極の伸びや、給
電子28及び上下のワイヤガイド24,25とワイヤ電
極6間の摩擦抵抗や、テンション制御によるテンション
の変動等に起因して発生するが、この振動をできる限り
少なくするよう設計しても無振動状態にできない。ワイ
ヤ電極の振動周波数は複数の周波数が混在した状態であ
るが、約数Hz〜数KHzの振動が位置決め精度に大き
く影響する。上述の従来の様なワイヤ電極と被加工物を
接触させ電圧変化を検出して接触位置を決定する方法で
はワイヤ電極の振動周期と振動幅及び両者の相対送り速
度との関係で振動しているワイヤ電極のどの振幅位置で
被加工物と接触したものなのか全く不明である。従っ
て、何度も接触検出動作を繰り返し、数多くの位置座標
データを収集して平均値を取ることによりワイヤ電極の
中心位置を決定する必要がある。
【0008】第2の理由として次の点が挙げられる。ワ
イヤ電極製作の工程でパラフィン、界面活性剤や潤滑剤
等の絶縁性物質が使用されている場合があり、市販され
ているワイヤ電極の中には、ワイヤ電極表面からこれら
が完全に除去されていないものもある。このために被加
工物との接触点が絶縁状態となって良好な電気的接触が
行われず、接触検出動作の際にワイヤ電極が被加工物に
過剰に突っ込んでしまう。この結果、接触検出点が大き
くばらつくことになり、一回どころか多数回の接触検出
動作でも接触位置座標の信頼性がない。また、これらの
付着物を使用前に目視検査でチェックすることは非常に
困難である。
【0009】そこで、第1の理由として上げた、ワイヤ
電極の振動を考慮して、一例として以下のような種々の
位置決め方法が提案されている。特開昭63−9352
4号公報では、上下の各接触検出電極を有する治具を用
いて、検出しようとする上下の溝幅を対称に設けてあ
り、そこにワイヤ電極の走行を止めた状態の接触検出位
置と、ワイヤ電極を走行させた状態で接触検出位置と、
ワイヤ電極と走行させた状態で接触検出位置の差から振
動幅を求め、真の垂直座標に補正しようと言うのであ
る。また、特開平2−160423号公報では、ワイヤ
電極を走行させながら位置決めを行うと、走行によって
ワイヤ電極に微少振動が発生し、精度及び再現性を低下
させてしまうので、ワイヤ電極の走行を停止させて所定
の張力を与えた状態にしつつ位置決めを行なうようにし
ている構成が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来装置には、次のような問題点があった。まず、
第1の特開昭63−93524号公報に示す技術にあっ
ては、ワイヤ電極の走行状態と停止状態で接触させ、こ
れらの差を以ってワイヤ電極の振動幅と見なし差分を補
正しようとしている。しかしながら、ワイヤ電極を停止
して位置決めすると、ワイヤ電極を停止させた位置が常
に同じ位置で停止せず振動幅のどこかで止まるので停止
位置が安定しない。この理由は、ワイヤガイドの孔径と
ワイヤ電極の径に差(クリアランス)があること及び、
給電子はワイヤ電極軸線上に張り出しているためにワイ
ヤ電極は常に給電子によりしごかれている状態下におか
れることにある。また、ゴミ等の不着物に起因する場合
も少なくない。従って、ワイヤ電極が被加工物と接触し
たときの位置が振動幅のどの位置で接触したのか確定す
ることができない。すなわちワイヤ電極が振動していな
い場合にあるべき位置までワイヤ電極と被加工物を相対
移動させ位置決めするものであるが、振動しているワイ
ヤ電極のどの振動位置で接触したのか不明である。その
ため、接触位置の信頼性を上げるには、やはり多数回接
触検出動作を行なう必要がある。
【0011】しかし、所定回数の接触検出動作で得られ
た位置座標が、信頼性のある有効データであるかどう
か、また基準位置として決定するのに充分なデータが含
まれているかどうかについては最終的に作業者が得られ
た位置座標の信頼性を判断することが必要である。更
に、第2の理由として上げた問題点については、解決さ
れておらず検出された基準位置の信頼性を向上させるた
めには一連の接触検出動作を複数回行わなければならな
い。
【0012】また、第2の特開平2−160423号公
報では、ワイヤ電極を停止させて振動のない状態で位置
決めしているが、この場合にも上記第1の公報にて説明
したように、ワイヤ電極は振動幅のどの位置で停止する
か判らないので停止位置が安定せず、第1の公報の場合
と同様な問題点を有する。
【0013】また、加工は所定のワイヤ電極送り速度と
所定のテンション下で行われるので、加工を行なうとき
の走行状態で位置検出しないと加工中の真の中心位置と
して位置決めできない。そこで、本発明者は、先の出願
(特願平7−129190号)にて、加工を行なう時の
走行状態でワイヤ電極と被加工物を相対的に移動制御し
て、ワイヤ電極の振動中心位置で付かず離れずの状態を
維持するように制御して、この時に得られた接触位置デ
ータを例えば平均化することにより基準接触位置を決定
するようした技術等を開示した。そして、これにより振
動による影響を受けず高い精度での基準接触位置を決定
することができた。
【0014】しかしながら、前述の第2の理由として上
げた原因による接触検出精度の低下或いは検出位置での
信頼性の低下の問題も加味した有効な解決方法は未だ提
案されていなかった。従来技術によれば、このような場
合位置決め精度を向上させるため接触位置データの数を
多くして平均化処理をし、基準接触位置精度を向上させ
るか、一連の位置検出動作を複数回行って基準接触位置
座標が再現性のある位置であるかどうかをチェックして
信頼性を向上させることも考えられるが、位置操作とは
いえ、放電加工時の印加電圧程ではないにしても、十数
Vの電圧が印加された状態で接触と離反を繰り返すため
微弱放電が発生し接触回数を増すほど放電回数が多くな
って被加工物の基準面を損傷したり、微細放電により発
生したチップが基準面に付着し、接触検出精度を低下さ
せるばかりか位置出し操作に時間がかかりすぎてしまう
という新たな問題が発生する。また、パラフィン等の付
着物の少ない場合には、位置決め操作時に必要以上の接
触検出回数の動作が行われることになり上述のような同
様の問題を生ずる。
【0015】本発明は、上記問題点に着目し、これを有
効に解決すべく創案されたものであり、第1の目的は、
基準位置決め操作やワイヤ電極垂直出し操作時に使用す
る接触位置検出動作で予期せぬ外乱による不都合な接触
位置データを含んで収集される複数の接触位置データか
ら信頼性のある基準位置を決定するのに充分な有効デー
タが収集された時点を推論判断して高精度且つ短時間で
信頼性のある位置決めを可能にするワイヤ放電加工装置
の基準接触位置の位置決め方法と装置を提供することに
ある。また、本発明の第2の目的は、不定周期に発生す
るワイヤ電極の振動があってもワイヤ電極の振動中心位
置へ収束することができると共にワイヤ電極に異常があ
った場合でも短時間に再現性が高い基準接触位置を決定
することができる基準接触位置の位置決め方法とその装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、数値制御
装置に格納された位置決めプログラムの実行指令に基づ
き、一対のワイヤガイド間に張架されて所定の張力下で
走行される、または停止した状態で張架されているワイ
ヤ電極と被加工物間に電圧を印加した状態で移動機構に
より相対移動させ、前記電圧の変化を検出して前記ワイ
ヤ電極と被加工物間の接触位置座標を求めてこの接触位
置座標から基準接触位置座標を決定するワイヤ放電加工
装置の基準接触位置の位置決め装置において、複数個の
前記接触位置座標を順次記憶するデータ記憶部と、前記
データ記憶部に記憶された複数の接触位置座標データに
基づいて接触検出動作の終了時期を推論すると共に前記
基準接触位置座標を求めて位置決めプログラムの実行終
了信号を出力する動作終了時期決定部とを有するように
したものである。
【0017】第2の発明は、上記問題点を解決するため
に、一対のワイヤガイド間に張架されて所定の張力下で
走行されるワイヤ電極と被加工物を移動機構により相対
移動して放電加工を行なうワイヤ放電加工装置の基準接
触位置の位置決め装置において、前記ワイヤ電極と前記
被加工物との間に所定電圧を印加しつつ接触を検出する
接触検出部と、前記接触検出部の出力に基づいて前記ワ
イヤ電極と前記被加工物との接触・離反を繰り返しつつ
これらを付かず離れずのサーボ動作で相対移動させる移
動機構制御部と、前記ワイヤ電極と前記被加工物とが最
初に接触した時の座標データを基準データとして記憶す
る基準データ記憶部と、最初の接触後の前記座標データ
を前記基準データに基づいて有効座標データであるか無
効座標データであるかを判断するデータ判断部と、前記
有効座標データと前記無効座標データを記憶するデータ
記憶部と、前記全ての座標データに基づいて標準偏差を
求める標準偏差算出部と、前記有効座標データの数と前
記標準偏差とに基づいて座標データの収集を停止するか
否かを判断する停止判断部と、この停止判断部が前記座
標データの収集の停止を決定した時に前記有効座標デー
タに基づいて基準接触位置を決定すると共に位置決めプ
ログラムの実行終了信号を出力する基準接触位置決定部
とを備えるように構成したものである。
【0018】第1の発明によれば、ワイヤ電極は一対の
ワイヤガイド間の張架されて所定の張力下で走行される
か、または停止した状態で張架されており、この状態で
ワイヤ電極と被加工物との接触・離反の相対移動を複数
回行って、その都度、両者の接触位置座標をデータ記憶
部に記憶する。尚、以下被加工物とは垂直位置出し用の
治具も含む概念としてここでは用いる。そして、動作終
了時期決定部は、接触位置座標データが新たに入力され
る毎に、例えばファジイ推論を用いて接触検出動作の終
了時期に至ったか否かを検証し、終了時期に至っていな
い時には上述した接触・離反を更に繰り返し行い、終了
時期に至った場合には数値制御装置に実行終了信号を出
力して位置決め動作を終了すると共に、上記データ記憶
部の記憶データに基づいて基準接触位置を求める。
【0019】第2の発明によれば、ワイヤ電極は所定の
張力下で走行して常に更新されており、この状態でワイ
ヤ電極と被加工物とが移動機構制御部のサーボ動作制御
により接触し、付かず離れずの状態を維持するように相
対移動される。接触検出部は、両者の接触を検出し、最
初に接触が検出された時から接触毎の座標データが順次
取り込まれて記憶される。最初の接触時の座標データ
は、まず、基準データとして基準データ記憶部に記憶さ
れ、そして、順次取り込まれる接触時の座標データはデ
ータ判断部にて上記基準データに基づいて有効座標デー
タであるか、無効座標データであるか判断されて分類さ
れる。判断時には、上記基準データの座標値に対して所
定の許容範囲(有効データ範囲)を設け、この範囲内に
収まっているか否かで判断する。この判断の結果、各座
標データは、有効と無効が対応付けされてデータ記憶部
に記憶される。
【0020】一方、標準偏差算出部は、有効、無効に関
係なく、最初の接触後に取り込まれた接触毎に全ての座
標データの標準偏差を座標データを取り込む毎に求めて
おり、停止判断部は、この標準偏差とその時の有効座標
データの数とに基づいて座標データの収集を停止するか
否かの判断を行なう。そして、停止すべき旨の決定をし
た時には、基準接触位置決定部は、今まで記憶した有効
座標データに基づいてワイヤ電極の基準接触位置を決定
する。ここで、停止判断の判断に際しては、上記標準偏
差と有効座標データの数とに基づいてファジィ推論によ
り有効座標データ率を求め、これが一定の値に達した時
に、十分に有効座標データを収集したと見做してそれ以
後の座標データの収集を停止するようになっている。
【0021】これにより、有効座標データの収集効率に
応じて位置決め操作に要する時間が長くなったり或いは
短くなったりし、突っ込み等が生じても基準接触位置を
迅速に、且つ高精度に求めることができる。また、基準
データ記憶部の内容は、最初の接触後に、基準データの
座標値よりもワイヤ電極の後退方向の座標データを検出
した時には、基準データ更新部によりその後退した座標
データに置き換えられ、更新される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るワイヤ放電
加工装置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置の
一実施例としてここでは本出願人が先に出願した特願平
7−129190号の基準接触位置決め装置に本発明を
適用した構成の装置について添付図面に基づき説明す
る。図1は本発明の係るワイヤ放電加工装置の基準接触
位置の位置決め装置を示す概略構成図、図2は図1に示
す位置決め装置の制御ユニットを示すブロック構成図で
ある。尚、図17にて示した部分と同一符号部分につい
ては説明を省略する。
【0023】図1において、マイクロコンピュータ等よ
りなるNC装置33は、X・Yテーブル2に設けたエン
コーダ34からの位置情報を基にドライバ38を介して
駆動モータ36を制御して、ワイヤ電極6と被加工物と
の相対位置を制御する。また、NC装置33は後述する
位置決め動作の実行を指令する。更に位置決め装置42
は本発明の一部を構成する位置決め動作制御部41と基
準接触位置を求める演算ユニット50を有する。この位
置決め動作制御部41は、接触検出部32からの信号を
受けてワイヤ電極6と被加工物Wとの接触をカウントす
る接触状態カウント部44とこれらの非接触状態をカウ
ントする非接触状態カウント部46と、それぞれのカウ
ント値が所定時間に達する毎に、前進或いは後退させる
指令信号をNC装置33の演算処理部33aへ出力する
移動制御部48とにより主に構成されており、両者が接
触しない時は前進の指令信号を出力し、接触した時には
後退の指令信号を出力して両者が付かず離れずの関係を
維持するように制御している。上記した制御系は、機械
部の制御系であるが、演算ユニット50は基準接触位置
を求める本発明の特徴とする構成である。
【0024】演算ユニット50の演算の概要について説
明すると、まず、NC装置33の位置決め動作の開始指
令により位置決め動作制御部41が動作し、被加工物が
ワイヤ電極に接近して位置決め動作制御部41から演算
ユニット50に最初の接触信号が送られる。その信号を
受け取ると演算ユニット50は接触信号に基づき、NC
装置33から接触した位置での座標を読み込む。(例え
ば所定のタイミングで取り込む。)その後、連続的に取
り込んだ座標値を有効座標データと無効座標データに分
類して記憶する。この間は、移動制御部48によりワイ
ヤ電極と被加工物は付かず離れずの相対移動制御が行わ
れている。そして、ファジィ推論によって所定の有効座
標データ率に達したならば、今まで記憶していた有効座
標データの平均値を求めて、目的とする基準接触位置の
座標を求める。。上 述の移動制御部48と演算ユニッ
ト50はCPUのマルチタスク処理により図3に示すフ
ローにより並列に処理が行われている。尚、本図では位
置決め動作制御部41と演算ユニット50とは別々に示
されているが、位置決め動作制御部41と演算ユニット
50はNC装置の一部として共有しても良い。
【0025】まず、初めに処理プログラムのST−FL
G(接触フラグ)及びEND−FLG(終了フラグ)を
共に[0]にすることにより、初期設定する。すると、
両者の移動制御(S200)及び接触位置演算処理(S
400)は、上記END−FLGが[1]でない限りは
繰り返し行なわれる。そして、END−FLGに[1]
が立つと、S300及びS500の判断がNOとなり、
動作が終了することになる。
【0026】次に、図4乃至図6に基づいて、移動制御
部48の上記S200にて行われる移動制御について詳
しく説明する。図4はこの移動制御を示すフロー、図5
はワイヤ電極の振動と接触検出信号との関係を示す図、
図6はワイヤ電極の振動と各カウンタ部のカウント値と
の関係を示すグラフである。前述のようにここではワイ
ヤ電極6と被加工物Wとが最初に接触すると、それ以後
は、両者が付かず離れずの状態となるように制御され
る。
【0027】まず、S201では、内部カウンタとして
図1に示す接触状態カウント部44(以下、CNT−B
Kと称す)と非接触状態カウント部46(以下、CNT
−GOと称す)とを[0]として初期設定する。また、
F値を例えば100に設定する。ここで、F値は、駆動
モータの送り速度を意味しており、1分間にモータへの
出力パルスをどれだけの周期で出力するかが決定され
る。この場合、F値を100に設定すると、2mm/m
inの速度となるような間隔でパルスが出力される。
【0028】S202ではEND−FLGが[0]か否
か判断され、この場合[0]とする処理がなされている
ので[Y]の方に実行される。尚、ここでS202の判
断処理は、詳細なフローの流れを示すものであって、先
に述べた図3のS300に相当する処理であり、S30
0又はS202のどちらか一方にあれば良いものであ
る。S203では接触検出部32から接触信号が出力さ
れているのか否かの判断処理をするところである。ここ
で、接触信号が出ていない場合(NO)には、S204
ではCNT−GOカウンタ46に1をカウントする処理
がなされる。
【0029】S205では、前記カウンタ46のカウン
ト値と設定値とを移動制御部48にて比較判断処理する
ところである。この場合、設定値Fとして、上述のよう
に例えば100が入力されているとすると、設定値10
0になるまでS202〜S205の処理を繰り返す。
尚、本実施例ではS202〜S205までの1ループに
要する時間は300μsecであり、次のステップS2
06において、1μmの単位で前進パルスを出力するよ
うに設定しておくと、例えばワイヤ電極と被加工物が全
く非接触の時には、1分間にS202〜S205のルー
プを2000回実行することになり、2mm/minの
前進移動が行われることになる。
【0030】S206では、CNT−GOが100にな
った時点(Y)で演算処理部33aを介して駆動モータ
へ前進パルスを1パルス発信させる処理であり、この処
理が実行されるまでは同じ位置を維持しつづけることに
なる。ここでは、移動制御部48から演算処理部33a
に1パルスの前進指令が送られ、演算処理部33aはド
ライバ38を介して駆動モータ36へ実際に前進パルス
が1つ出力される。ここで1前進パルス当たり1μmの
移動が行われるが、この設定が0.1μmの設定にして
おくと、更に高精度の位置決めが可能になる。S207
では、CNT−GOカウンタ46をクリアする処理を行
っている。尚、ここで、CNT−BKカウンタ44もク
リアするようにしてもよい。
【0031】S208では、前記接触検出部32からの
接触信号があった場合、すなわちS203にてYESの
場合、ST−FLGが[0]であるか否かを判断する。
S208でYESの場合には、S209に行き、S20
9では、ST−FLGを[1]とする処理をしている。
これにより、ワイヤ電極と被加工物とが初めて接触した
事を示す。S210ではCNT−BKカウンタに1をカ
ウントする。S211ではS205での処理と同様に実
行するが、この処理では後退用の処理をするものであ
る。すなわち、カウンタ44のカウント値が所定値10
0に達したか否を判断する。
【0032】S212ではS206と同様な処理を実行
するが、ここでは後退の処理をするものである。すなわ
ち、カウント値が100に達すると、後退パルスを1つ
出してモータを後退させ、両者を離す方向へ移動する。
S213ではS207と同様な処理を実行し、CNT−
BKカウンタをクリアする。尚、ここでCNT−GOカ
ウンタもクリアするようにしてもよい。すなわち、上記
の一連の処理における動作をまとめて説明すると、S2
03の接触検出の判断により、前進側ループ回数頻度が
高い場合は、モータへの前進出力用パルス数が増加し,
接触検出しようとするものに対して接近し、逆に後退側
ループ回数頻度が高い場合は、モータへの後退出力用パ
ルス数が増加し、接触検出しようとするものに対して離
れるような動作となる。このような動作を繰り返すこと
によって、ワイヤ電極と被加工物とは、一旦接触した後
は、付かず離れずの状態となるようにそれらの相対移動
が制御されることになる。つまり、ワイヤ電極の振動に
よる接触回数が前進または後退を左右し、結果として、
ワイヤ電極の振動中心位置へ収束し最終的にはその位置
でワイヤ電極と被加工物はとどまるように動作する。
【0033】図5にこの時のワイヤ電極6の振動状態と
接触検出信号の状態との関係を示す。図示するように、
図中右側よりワイヤ電極6に対して被加工物Wが次第に
接近していくと、A地点などのように接触初期の段階で
は、接触検出用の印加電圧の状態がほとんど無負荷状態
であり、たまにワイヤ電極の振動により、両者が接触し
てショート状態となる。更に、被加工物Wの移動が進ん
で例えばB地点に達すると、無負荷状態とショート状態
が時間的に略同じとなる。そして、更に被加工物Wの位
置が進んで例えばC地点に達すると、A地点の場合と逆
になり、ショート状態の時間が非常に長くなる。
【0034】さて、このような接触状態の時の各カウン
タ部のカウンタ値の変化について図6を参照して説明す
る。ここでは、更に別の例として検出分解能を前述より
高く設定した場合に付いてワイヤ電極の振動周波数を約
2KHz、サーボ動作周波数を100Hz、接触検出周
波数(サンプリング周波数)を100KHzとした時の
各地点のタイミングチャートを表している。尚、タイミ
ングチャート中、略右半分のエリアは、時間を圧縮して
記載している。また、ここでは、図4のフローチャート
のF値を1000とし、S203〜S205のループ処
理速度を10μsecとした場合に相当し、ワイヤ電極
と被加工物が非接触の時、S206の1つの前進出力当
たり1μmに設定しておくと6mm/minの送り速度
となる。
【0035】図から明らかなように両カウンタ部44、
46のカウント値は、相補的に増加し、相互に一方のカ
ウント値が増加する時は他方のカウント値は停止する関
係にある。A地点に示す場合には、前述の図5で説明し
たように両者は僅かな時点でしか接触しないので、CN
T−GOカウンタ部(非接触状態カウント部)46のカ
ウンタ値は急激に増加するのに対して、CNT−BKカ
ウンタ部(接触状態カウント部)44のカウンタ値の増
加は遅い。そして、早く設定値1000に到達した方の
カウンタ部、この場合は、CNT−GOカウンタ部46
に対応したパルス、すなわちここでは前進パルスが1
発、演算処理部33aに出力される。
【0036】また、B地点に示す場合には、ワイヤ電極
と被加工物との接触・非接触の時間は略同等なので、両
カウンタ部44、46の値は略同じ速度で増加してい
る。すなわち、このB地点では、被加工物Wの先端はワ
イヤ電極の略振動中心位置なので、両者が接触状態とな
る時間と非接触状態となる時間が略同じとなる。換言す
れば接触状態の検出回数の増加量と非接触状態の検出回
数が略同じとなる。すなわち、このB地点の座標が、加
工に先立って求めるべき基準接触位置(基準位置)であ
る。更に、C地点に示す場合には、先のA地点の場合
と、逆のカウント状態を示し、CNT−BKのカウント
値が急激に増加することになる。このような動作を行う
ことにより、ワイヤ電極と被加工物とが付かず離れずの
状態となり、ワイヤ電極の振動中心位置を維持するよう
に相対移動が制御される。
【0037】次に、上記したような移動制御と並列的に
処理される基準接触位置を求めるための動作を行なう演
算ユニット50について図2を用いて説明する。
【0038】図2は演算ユニット50を示すブロック構
成図である。この演算の概要について説明すると、ま
ず、ワイヤ電極と被加工物とが接近して最初に接触する
とその位置の座標値を演算処理部33a中の座標演算部
33bより取り込み、その後所定の時間毎に現在の位置
座標を連続的に取り込み有効座標データと無効座標デー
タに分類して記憶する。この間は、前述のようにワイヤ
電極と被加工物は付かず離れずの相対移動制御が行われ
ている。そして、ファジィ推論によって所定の有効座標
データ率に達したならば、即座に座標データの収集を停
止すると共に今まで記憶していた有効座標データの平均
値を求めて、目的とする基準接触位置の座標を求める。
【0039】この演算ユニット50は、例えばマイクロ
コンピュータ等により全体が構成されており、図中、演
算制御部52は予め記憶されたプログラムに基づいてこ
のユニット全体の動作を制御するものである。基準デー
タ記憶部54は、ワイヤ電極と被加工物とが最初に接触
した時に、その時の座標データを基準データとして記憶
するメモリであり、演算制御部52が初めての接触信号
を受けたとき、即ちST−FLG=1となった時に現在
の座標データをNC装置33中の座標演算部33bより
受け取り所定の時間毎、例えば100ms毎に取り込ん
で上記基準データ記憶部54に記憶させる。尚、この基
準データは、後述するように一定の条件下、例えば被加
工物が基準データの座標よりも後退した時には更新され
る。
【0040】データ判断部56は、上記した最初の接触
以後に、演算制御部52より所定時間毎に取り込まれる
座標データを、上記基準データに基づいて有効な座標デ
ータであるか或いは無効な座標データであるかを判断し
て分類する。判断に際しては、基準データの座標に対し
てワイヤ電極へ向かう前進方向に所定の範囲内、例えば
7μm以内に収まっているものを有効座標データとし、
7μmを越えた座標データは無効座標データとする。こ
の時、有効座標データとなる許容範囲の値、例えば7μ
mは、許容範囲値記憶部58に予め可変な値として記憶
されている。この7μmの値は、初期設定時に、必要に
応じて最適な値に変更することができる。
【0041】データ記憶部60は、上記データ判断部5
6の判断の結果の座標データを記憶するメモリであり、
有効座標データを記憶する有効座標データ記憶部60A
と無効座標データを記憶する無効座標データ記憶部60
Bと有す。有効座標データ記憶部60Aに記憶されてい
る有効座標データの数は、カウンタ62により常時カウ
ントされており、有効座標データとして記憶されたデー
タは、後述するように一定の条件下、例えばワイヤ電極
が基準データの座標よりも後退して基準データが更新さ
れた場合には、無効座標データに変更される場合もあ
る。尚、基準接触位置を求めるには、後述のように有効
座標データのみが用いられる。
【0042】標準偏差算出部64は、全ての有効座標デ
ータ及び全ての無効座標データ、すなわち最初の接触以
降に取り込まれた全座標データに基づいてそれまでの座
標の標準偏差を求めるものである。この座標偏差の演算
は、データが新たに取り込まれる毎に行われる。停止判
断部66は、上記標準偏差と有効座標データの数とに基
づいて、ファジィ推論を用いて座標データの収集を停止
するか否かを判定する本発明の特徴的部分である。具体
的には、ファジィ推論を用いて有効座標データをどの程
度効率的に収集しているかを示す有効座標データ率を求
め、このデータ率が予め設定した基準データ率に達した
か否かで座標データの収集の停止か否かを判断する。
【0043】ここで、有効座標データ率の値は、例えば
基準データ率記憶部68に可変的に予め記憶させてお
く。この停止判断部66にて上述のように座標データの
収集の停止を判断した時には、後述のように収集ストッ
プ信号を基準接触位置決定部70へ向けて出力される
が、この信号は実行終了信号としてNC装置33へも送
られ、位置決め動作の終了を知らせる。基準接触位置決
定部70は、上記停止判断部66が、座標データの収集
の停止を決定した時に、それまで上記有効座標データ記
憶部60Aに記憶されていた全ての有効座標データに基
づいて、例えばこのデータを平均化することにより、目
的とする基準接触位置を求めるものである。ここで、上
記カウンタ62、標準偏差算出部64、停止判断部6
6、基準データ率記憶部68及び基準接触位置決定部7
0により、基準接触位置を求めるための接触検出動作の
終了時期を推論するための動作終了時期決定部71を構
成することになる。
【0044】ここで求められた基準接触位置の座標値
は、図1に示すようにNC装置33へ送出され、この座
標値を基準として実際のワイヤ放電加工に際してはこの
座標値を基準として作業が進められる。その加工に先立
ちディスプレイ72等にその座標値が表示されてオペレ
ータに知らせるようになっている。
【0045】図2に戻って、基準データ更新部74は、
基準データ記憶部54と所定の時間毎に取り込まれてく
る現在の座標データとを逐次比較し、取り込まれてくる
座標データが、基準データの座標よりも被加工物の後退
方向の座標を示している時には、その取り込まれてきた
座標データで上記基準データを置き換えて更新させるも
のである。すなわち、被加工物がワイヤ電極に対して、
最初の接触位置よりも後退した場合には、その後退した
位置が新たな基準データとなる。尚、この場合には、前
述のように今まで有効座標データとされていたものが、
無効座標データに変更される場合も生ずる。
【0046】上記した演算ユニット50にて行われる基
準接触位置を求めるための演算処理(図3中のS40
0)のフローについて図7乃至図8を参照して説明す
る。次に、図7及び図8に基づいて基準接触位置を求め
るための具体的な流れについて説明する。このフロー
は、概略的には、ワイヤ電極と被加工物の両者が接触、
非接触にかかわらず位置決め動作期間中の座標データを
記憶する工程、取り込まれた座標データを有効と無効に
分類する工程、記憶された座標データに基づいてデータ
のばらつきを判断するための標準偏差を求める工程、標
準偏差と有効座標データ数によりファジィ推論を用いて
座標データ収集の停止を判断する工程とよりなる。
【0047】まず、図7に於いて処理が開始されたなら
ば、記憶した座標データの数を示す値n、その内の有効
座標データの数を示す値K及び最終的な基準接触位置の
座標値Σをともに0にセットする(S401)。 そし
て、END−FLGが0であれば(S402)、移動制
御により両者の相対前進操作が開始され、両者が最初に
接触したことを表すST−FLGが1であるか否かを判
断する(S403)。尚、このS402の判断処理は、
図3のS500に相当するものであって、フローの流れ
を詳細に述べる上で加えたものであり、S500又はS
402のどちらか一方があれば良いものである。ここで
両者の接触が検出されると、これは最初の接触なので、
その時の座標データは、座標演算部33bから基準デー
タとして取り込み、基準データ記憶部54(図2参照)
へ記憶し(S404)、これと共にこの座標データは当
然のこととして有効座標データなので有効座標データ記
憶部60Aにも記憶する(S405)。
【0048】そして、有効座標データ数K及び取り込ん
で記憶した座標データ数nをともに1つインクリメント
する(S406、S407)。次に、また、所定の時間
が経過すると例えば、駆動モータへの前進或いは後退パ
ルスの出力毎(S408)、前述のように現在の座標デ
ータ(S409)が再び取り込まれる。そして、データ
判断部56にてこの取り込まれた座標データが、先の基
準データの座標に、対し許容範囲記憶部58に予め記憶
してあった許容範囲値、例えば7μmを加えた値よりも
大きな値か否かを判断する(S410)。ここで、NO
の場合、すなわち例えばワイヤ電極が基準データの座標
よりも大きく前進し過ぎた場合には、突っ込み現象等が
発生していることを意味しているので、これを無効座標
データであると判断し、第n番目の座標値を無効座標デ
ータ記憶部60Bに記憶する(S411)。
【0049】これに対して、S410にてYESの場合
には、突っ込み現象等が起きていないことを意味してい
るので、これを有効座標データであると判断し、第n番
目の座標値を有効座標データ記憶部60Aに記憶し(S
412)、そして、有効座標データの数を1つ増加させ
るためにカウンタ62の値Kを1つインクリメントする
(S413)。次に、基準データ更新部74は、この第
n番目の座標値を先の基準データ記憶部54に記憶され
ている基準データ(ここでは最初の接触時の座標デー
タ)と比較し、NOの場合、すなわち基準データよりも
第n番目の座標値が小さい場合には、この第n番目の座
標値により、基準データ記憶部54の内容を置き換えて
基準データを更新する(S415)。このような更新処
理は、最初の接触時の座標位置よりも、被加工物が後退
方向(両者が離れる方向)へ移動した時に接触が検出さ
れた時に行なわれる。
【0050】そして、基準データが更新された時には、
この新たな基準データに基づいて先の有効座標データが
S410に示すような判断にさらされて見直されること
になる(S416)。見直しの結果、無効座標データと
なれば、無効座標データ記憶部60Bに移され、且つカ
ウンタ62の数もその数に対応してデクリメントされ
る。また、第n番目の座標値がS414にてYESの場
合には、基準データの更新操作は行なわれず、次に、今
まで取り込まれて記憶された全座標データ、すなわち有
効座標データと無効座標データに基づいて、座標偏差算
出部64にてこれらのデータの座標偏差Sを求める(S
417)。この座標偏差Sは、全座標データの平均値と
各座標データとの差の2乗の値を合計し、これをデータ
数で割って平方根をとればよい。例えば、下記数1のよ
うに表すことができる。
【0051】
【数1】
【0052】尚、iは0からnまでの整数である。次
に、停止判断部66にて、上記標準偏差とカウンタ62
のカウンタ値Kである有効座標データの数とに基づい
て、ファジィ推論によって有効座標データ率Yを求める
(S418)。
【0053】この有効座標データ率Yは、有効座標デー
タが効率的に短時間で得られているか否かの度合いを示
す数値であり、この値が所定の値、すなわち基準有効デ
ータ率に達したかがS419で判断され、所定の値に達
しない場合(NO)には、上記S407に戻って同じス
テップが繰り返し行なわれ、位置決めの動作期間中、座
標が取り込まれて記憶される毎に、また有効座標データ
或いは無効座標データが順次記憶されて行き、上記した
ように有効座標データ率Yも求められて比較される。
尚、ここでは基準有効座標データ率として例えば50を
用い、この値は基準データ率記憶部68に予め可変的に
記憶されている。そして、S419にてYESの場合、
すなわち有効座標データ率Yが基準有効データ率に達し
たならば、収集ストップ信号は、NC装置33へ接触検
出動作の終了を知らせる。
【0054】このストップ信号を受けた基準接触位置決
定部70は、今まで記憶された有効座標データをその記
憶部60Aから取り込み、例えばその平均値を求めるこ
とによって基準接触位置の座標を決定し(S420)、
そしてEND−FLGを1にすることにより(S42
1)、END−FLGが1となることにより前述の図3
の動作が終了し、基準接触位置の演算処理を終了する。
ここで得られた基準接触位置の座標はNC装置33等へ
送られるなどして、ディスプレイ72に表示され、オペ
レータに知らせられると同時に、この基準接触位置を基
準として、以後のワイヤ放電加工が実施される。
【0055】上記停止判断部66におけるファジィ推論
の工程を詳しく説明する。ここでは、前件部のメンバー
シップ関数として座標偏差Sについての関数と、有効座
標データの数Kについての関数を考え、それぞれのメン
バーシップ関数の一例を図9及び図10に示す。各横軸
は、それぞれ係数を乗算してスケール調整を行なってお
り、縦軸は度合いすなわち、適合度(メンバーシップ関
数)の値を示している。これらの横軸の値は、各値を直
接に用いてもよいのは勿論である。
【0056】2つの上記ファジィ集合S、Kのメンバー
シップ関数は、例えば図示例のように三角形になってお
り、極めて簡単化されているが、この形態に限らない。
図示例においては、座標偏差Sに関しては、SaからS
eまでのメンバーシップ関数を定義し、有効座標データ
数Kに関してはKaからKdのメンバーシップ関数を定
義している。座標偏差S及び有効座標データ数Kが与え
られたら、それに対応する各メンバーシップ関数より得
られる値(度合)を求める。そして、ここで、求めた値
に対して、図11に示すように予め定義したルールを適
用し、対応する有効座標データ率の大きさを選択する。
ここで大きさを示す記号は、small→mid1→m
id2→bigの順に内容が大きくなっている。図12
は後件部のメンバーシップ関数の一例を示すグラフであ
り、上記選択された有効データ率と各メンバーシップ関
数より得られた値を対応づけ、全体を加算することによ
り有効座標データ率を求める。
【0057】ここで、上記したファジィ推論の手順を具
体的数値を用いて更に詳しく説明する。まず、標準偏差
Sの入力値(横軸)として例えば”38”が入力された
とする。図9において、”38”に対して各メンバーシ
ップ関数Sa〜Seの全ての関数に付き照合してその度
合を見る。すると以下のようになる。 Sa=0、 Sb=0.45、 Sc=0.6、 Sd=0、 Se=0、
【0058】次に、上記同様な手順で有効座標データ数
Kについて考えると、図10において、有効座標データ
数Kの入力値として例えば”68”が入力されたとす
る。”68”に対して各メンバーシップ関数Ka〜Kd
と照合してその度合を見る。すると以下のようになる。 Ka=0、 Kb=0.2、 Kc=0.7、 Kd=0、 ここで図11のルールをif thenの形式で表現す
ると、次の表1のようになる。
【0059】
【表1】
【0060】ここで、上記図9及び図10で得た結果
を、表1のルールに従って照合すると、図11中におい
て網掛けを施した部分に相当することになる。この網掛
けの結果を、図12に示す後件部のメンバーシップ関数
の図と照合し、且つ図9及び図10で得た値をプロット
する。尚、図示例では、small、mid1、mid
2、bigは有効データ率、5、15、55、65にそ
れぞれ予め対応させているが、これらは、初期設定によ
り可変である。
【0061】ここでプロットの条件としては、例えばS
bとKbの重なった所を見ると、Sb=0.45とKb
=0.2とになり、この場合は与えられたルールがファ
ジィ集合の積集合であることから小さい方の値を採用す
る。従って、プロット点は0.2の方を取ってこれを図
12に示す後件部のグラフの当てはまる所にプロットす
る。以下同様にして各点をプロットして行くが、同じ線
上に複数のプロット点が位置する場合には、ファジィ集
合の和集合として大きい方の値を採用する。そして、プ
ロットされた各メンバーシップ関数の有効データ率を以
下の通りの数2、3、4によって求める。
【0062】
【数2】
【0063】
【数3】
【0064】
【数4】
【0065】尚、ここでKcについて求められていない
のは、図12にてプロットする時に、ファジィ集合の和
集合或いは積集合の結果、消去されたからである。そし
て、目的とする有効座標データ率Yは上記各数を加算す
ることにより求めることができる。これは、数5に示さ
れている。
【0066】
【数5】
【0067】このようにして得られた有効座標データ率
Yが、前述のように基準データ率と比較され、更に座標
データの収集を継続するのか或いはここで停止するか判
断することになる。ここでは、基準データ率として”5
0”を設定してあるため、これより有効座標データ率”
39.0”は低く、更に座標データの収集が行なわれる
ことになる。尚、上記後件部メンバーシップ関数として
棒グラフにして表した理由は、通常良く用いられている
後件部が前件部と同様な形式の関数表であった場合に
は、複数に重なった面積の重心を求める演算が面倒であ
る。つまり、位置座標のデータを収集毎に推論計算して
リアルタイムに結果を出力することが容易にできるから
棒グラフにして表したものである。
【0068】図12におけるsmall、mid1、m
id2、bigの各有効データ率は、ここで規定したも
のに限定されず、試験等を予め繰り返すことにより、経
験的に最適な値を設定すればよい。このように、ファジ
ィ推論を用いて有効座標データ率を求め、これにより有
効座標データを十分に収集したか否かを知ることによっ
て接触感知動作の終了の最適時点を判断できるので、目
的とする基準接触位置の座標を高速に信頼性が高く且つ
精度が高く決定することができる。
【0069】図13はワイヤ電極の相対移動量の変化を
示した図であり、図13(A)はワイヤ電極の突っ込み
が無い時の相対移動量を示し、図13(B)はワイヤ電
極の突っ込みが有る時の相対移動量を示している。許容
範囲値(有効データ範囲)は、前述のように7μmに設
定しており、図中斜線部分が有効座標データである。ま
た、横軸の数字は、対応する部分の有効座標データ数で
ある。図13(A)に示す場合には、ワイヤ電極の突っ
込み現象等が全くなく、取り込まれる座標データは全て
有効座標データなので前述のファジィ推論による有効座
標データ率は短時間で所定値に達することになり、従っ
て、比較的短時間で目的とする基準接触位置が求められ
る。この場合は、有効座標データ数は112である。
【0070】これに対して、図13(B)に示す場合に
は、点P1,P2,P3の部分で過度にワイヤ電極と被
加工物が接近し過ぎており、突っ込み現象が生じている
と思われる。このため、有効座標データの収率が劣る結
果、有効座標データ率が所定の値に達するまでの時間
は、図13(A)の場合と比較して少し長くなってい
る。この場合は、収集した有効座標データ数は166と
なり、図13(A)の場合よりも少し多くなっている。
このように、突っ込み現象等が生じていない場合には、
座標データの収集を早めに終了させ、また、突っ込み現
象等が生じている場合は、その分、座標データの収集時
間を長くしている。
【0071】従って、パラフィンや海綿活性剤などがワ
イヤ電極に付着しているか、否かに係わらず、最適な時
期に座標データの収集を終了させることができ、しか
も、精度の高い基準接触位置を求めることが可能とな
る。図13に示す場合は、基準データは固定であるが、
実際には基準データよりも更に小さい座標データ、すな
わちワイヤ電極が相対的に最初の接触位置よりも後退し
た時の座標データが収集される場合もあり、その場合に
は、前述のように基準データがこの後退座標データによ
り更新されて置き換えるのが好ましい。また、この置き
換えが行なわれると、これに伴って有効座標データの座
標範囲も変動する。図14は基準データが変動するとき
の状態を示す図であり、図中波線で囲まれたエリアは幅
7μmの最終的な有効座標データの範囲であり、一点鎖
線の部分は途中の有効座標データの範囲である。図示例
では、n=0からn=22までの23点の座標データを
示している。
【0072】当初は最初に接触した時点、n=0の座標
データが基準データとなるが、その後、n=11にて基
準データよりも小さい座標データが検出されたのでその
値が基準データに変更されて第2の基準データとなり、
更にn=12にて第2の基準データよりも更に小さな座
標データが検出されたので、更にその値に基準データが
変更されて第3の基準データとなる。
【0073】この基準データの変更にともなって、有効
座標データの範囲も変動して行くが、各有効座標データ
は、最終的には、最後の基準データ、この場合には、第
3の基準データを基準とする有効データ範囲(7μm)
のチェックがかけられる。従って、n=7に示される座
標データは、途中では有効座標データであったが、最終
的には有効データ範囲から逸脱しており、無効座標デー
タとなる。この場合、実際には、前述したように座標デ
ータを取り込む毎に、過去の全ての有効座標データのチ
ェックがソフトウエア的に行なわれる。
【0074】上記実施例では、ワイヤ電極と被加工物と
が接触と離反を繰り返しつつ付かず離れずの動作を自動
的に実行しながら、その時の得られた各接触位置座標デ
ータをもとにして基準接触位置を求めているが、これに
限定されず、前述した一般的な位置決め方法の時、或い
はワイヤ電極垂直出し作業の時において本発明の演算ユ
ニットを採用したファジイ推論の処理工程の説明を以下
図15及び図16より簡単に説明する。まず、位置決め
動作のプログラムを呼出して実行する。それぞれ記憶し
た座標データの数を示す値n、その内の有効座標データ
の数を示す値K、及び最終的に演算によって決定した基
準接触位置座標を示す値Σをともに0とする(S3
0)。そしてS31〜S33迄は前述した図18のS1
0〜S12に対応する。次に最初に接触した位置を基準
座標データとして記憶すると共に有効座標データとして
も記憶される(S34)。有効座標データ数K及び記憶
した座標データ数nをそれぞれ1つインクリメントする
(S35,S36)。次に所定量後退(S37)し、そ
の後、S38及びS39は上述のS31及びS32と同
様な処理が行われ、S39以降の処理は図8で説明した
S409〜S420迄の内容と同じなので説明を省略す
る。最後にS420で決定した基準接触位置の座標がN
C装置33へ出力され、周知の手段によりオペレータに
知らせる(S422)。
【0075】このように一般的に行われている接触位置
決め方法をも含め接触を繰り返して行い、複数の接触位
置座標を求めるべく本発明のファジイ推論を適用して接
触検出動作の終了時期を決定すればよく短時間で、外乱
による不都合な接触位置座標データであっても、データ
そのもが信頼性のある接触基準位置として高精度に求め
ることができる。また、ワイヤ電極垂直出し作業の時
は、上記被加工物に換えて垂直出し用の測定治具を設け
ればよい。尚、上記実施例にて用いた各数値例は単に一
例を示したに過ぎず、実際には、個々の装置の特性を予
め求めて適切な値となるように初期設定するのは勿論で
ある。また、上記実施例では、有効座標データ率を求め
るためにファジィ推論を用いたが、これに限定されない
のは勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワイヤ放
電加工装置の基準接触位置の位置決め方法及びその装置
によれば次のように優れた作用効果を発揮することがで
きる。第1の発明によれば、ワイヤ電極と被加工物或い
は垂直位置出し測定治具との接触位置座標データを取り
込みつつ、データを取り込む毎に接触検出動作の終了時
期でるか否かを推論するようにしたので、短時間で精度
の高い基準接触位置を求めることができる。従って、過
度に接触検出動作を行なうことなく、被加工物或いは垂
直位置出し用の治具に与える影響も最小限にすることが
できる。また、垂直位置出し作業の場合には、高い精度
で垂直位置出しを行なうことができる。
【0077】第2の発明によれば、ワイヤ電極と被加工
物との接触時の座標データを取り込んで、これを有効な
ものと無効なものとに分類し、そして、有効座標データ
の収集効率を示す有効座標データ率を求め、これが所定
値に達した時に座標データの収集を終了すると同時に位
置決めの動作をその収集が終了した時点、つまりワイヤ
電極の不定周期の振動中心へ収束した位置で停止させる
ための停止信号を出力するようにしているので、時間を
無駄にすることなく高速に且つ精度の高い基準接触位置
の座標を決定することができる。従って、ワイヤ電極に
パラフィンや界面活性剤等が付着しているか否かによっ
て位置精度等が影響された従来の装置と異なり、パラフ
ィン等の影響を受けることがない。また、ファジィ推論
を用いて有効座標データ率を求めることにより、座標デ
ータの収集の終了時期を的確に判断することができ、よ
り一層高速で且つ精度の高い位置決めを行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤ放電加工装置の基準接触位
置の位置決め装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す位置決め装置の制御ユニットを示す
ブロック構成図である。
【図3】位置決め装置が行なう並列処理を示すフローで
ある。
【図4】移動制御を示すフローである。
【図5】ワイヤ電極の振動と接触検出信号との関係を示
す図である。
【図6】ワイヤ電極の振動と各カウント部のカウント値
との関係を示すグラフである。
【図7】基準接触位置の演算処理のフローを示す図であ
る。
【図8】基準接触位置の演算処理のフローを示す図であ
る。
【図9】座標偏差の前件部メンバーシップ関数を示す図
である。
【図10】有効座標データの数の前件部メンバーシップ
関数を示す図である。
【図11】ファジィ推論のルールを示す図である。
【図12】後件部のメンバーシップ関数を示す図であ
る。
【図13】ワイヤ電極の相対移動量の変化を示す図であ
る。
【図14】基準データが変動する時の状態を示す図であ
る。
【図15】一般的に行われている接触位置決め動作に本
発明の演算処理フローを採用したフローである。
【図16】一般的に行われている接触位置決め動作に本
発明の演算処理フローを採用したフローである。
【図17】従来のワイヤ放電加工装置を示す概略構成図
である。
【図18】従来の接触位置決め動作のフローを示す図で
ある。
【符号の説明】
2 X・Yテーブル 6 ワイヤ電極 8 ワイヤ移送供給手段 26,28 ワイヤガイド 30 加工電圧供給部 32 接触検出部 33 NC装置 33a 演算処理部 33b 座標演算部 34 エンコーダ 41 位置決め動作制御部 42 位置決め装置 44 接触状態カウント部 46 非接触状態カウント部 48 移動制御部 50 演算ユニット 52 演算制御部 54 基準データ記憶部 56 データ判断部 58 許容範囲値記憶部 60 データ記憶部 60A 有効座標データ記憶部 60B 無効座標データ記憶部 62 カウンタ 64 標準偏差算出部 66 停止判断部 68 基準データ率記憶部 70 基準接触位置決定部 71 動作終了時期決定部 74 基準データ更新部 W 被加工物

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御装置に格納された位置決めプロ
    グラムの実行指令に基づき、一対のワイヤガイド間に張
    架されて所定の張力下で走行される、または停止した状
    態で張架されているワイヤ電極と被加工物間に電圧を印
    加した状態で移動機構により相対移動させ、前記電圧の
    変化を検出して前記ワイヤ電極と被加工物間の接触位置
    座標の検出を複数回行って基準接触位置を決定するワイ
    ヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め方法におい
    て、複数個の前記接触位置座標を順次記憶する工程と、
    前記記憶された複数の接触位置座標データに基づいて接
    触検出動作の終了時期を推論する工程と、前記推論結果
    に基づいて前記位置決めプログラムの実行終了信号を出
    力すると共に前記基準接触位置を求める工程からなり、
    前記実行終了信号により位置決め動作を終了することを
    特徴とするワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決
    め方法。
  2. 【請求項2】 一対のワイヤガイド間に張架されたワイ
    ヤ電極と被加工物を相対移動して放電加工を行なうワイ
    ヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め方法におい
    て、前記ワイヤ電極と前記被加工物との間に検出電圧を
    印加して前記ワイヤ電極と被加工物の接触時の座標デー
    タを検出する検出ステップと、所定の張力下で走行され
    る前記ワイヤ電極と前記被加工物とを接触させるべく両
    者を相対移動させると共に接触後に両者が付かず離れず
    のサーボ動作を行なう相対移動ステップと、前記座標デ
    ータを有効座標データと無効座標データとに分類する分
    類ステップと、前記全ての座標データの標準偏差と前記
    有効座標データの数とに基づいて座標データの収集を停
    止するか否かを判断する停止判断ステップと、座標デー
    タの収集が停止された時の全ての前記有効座標データに
    基づいて基準接触位置を決定する接触位置決定ステップ
    と、前記判断ステップにより位置決めプログラムの実行
    を終了させる信号が出力され位置決め動作が終了するス
    テップとを備えたことを特徴とするワイヤ放電加工装置
    の基準接触位置の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記分類ステップは、前記ワイヤ電極と
    前記被加工物とが最初に接触した座標データを基準デー
    タとして前記ワイヤ電極の前進方向に所定の範囲内に入
    っているか否かにより前記座標データを分類することを
    特徴とする請求項2記載のワイヤ放電加工装置の基準接
    触位置の位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤ電極と前記被加工物とが最初
    に接触した後に、前記最初の接触時の座標データよりも
    後退方向の座標データが検出された時には、この座標デ
    ータが前記基準データとして置き換えられることを特徴
    とする請求項2または3記載のワイヤ放電加工装置の基
    準接触位置の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 前記停止判断ステップは、前記標準偏差
    と前記有効座標データの数とに基づいて有効座標データ
    率を求め、この有効座標データ率が所定の値に達した時
    に座標データの収集を停止すると同時に前記接触位置決
    めの動作プログラムの実行を終了させる信号が出力する
    ことを特徴とする請求項2乃至4記載のワイヤ放電加工
    装置の基準接触位置の位置決め方法。
  6. 【請求項6】 前記有効座標データ率は、ファジィ推論
    により求められることを特徴とする請求項5記載のワイ
    ヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め方法。
  7. 【請求項7】 数値制御装置に格納された位置決めプロ
    グラムの実行指令に基づき、一対のワイヤガイド間に張
    架されて所定の張力下で走行される、または停止した状
    態で張架されているワイヤ電極と被加工物間に電圧を印
    加した状態で移動機構により相対移動させ、前記電圧の
    変化を検出して前記ワイヤ電極と被加工物間の接触位置
    座標を求めてこの接触位置座標から基準接触位置座標を
    決定するワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め
    装置において、複数個の前記接触位置座標を順次記憶す
    るデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶された複数
    の接触位置座標データに基づいて接触検出動作の終了時
    期を推論すると共に前記基準接触位置座標を求めて位置
    決めプログラムの実行終了信号を出力する動作終了時期
    決定部とを有することを特徴とするワイヤ放電加工装置
    の基準接触位置の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 一対のワイヤガイド間に張架されて所定
    の張力下で走行されるワイヤ電極と被加工物を移動機構
    により相対移動して放電加工を行なうワイヤ放電加工装
    置の基準接触位置の位置決め装置において、前記ワイヤ
    電極と前記被加工物との間に所定電圧を印加しつつ接触
    を検出する接触検出部と、前記接触検出部の出力に基づ
    いて前記ワイヤ電極と前記被加工物との接触・離反を繰
    り返しつつこれらを付かず離れずのサーボ動作で相対移
    動させる移動機構制御部と、前記ワイヤ電極と前記被加
    工物とが最初に接触した時の座標データを基準データと
    して記憶する基準データ記憶部と、最初の接触後の前記
    座標データを前記基準データに基づいて有効座標データ
    であるか無効座標データであるかを判断するデータ判断
    部と、前記有効座標データと前記無効座標データを記憶
    するデータ記憶部と、前記全ての座標データに基づいて
    標準偏差を求める標準偏差算出部と、前記有効座標デー
    タの数と前記標準偏差とに基づいて座標データの収集を
    停止するか否かを判断する停止判断部と、この停止判断
    部が前記座標データの収集の停止を決定した時に前記有
    効座標データに基づいて基準接触位置を決定すると共に
    位置決めプログラムの実行終了信号を出力する基準接触
    位置決定部とを備えるように構成したことを特徴とする
    ワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイヤ電極と前記被加工物とが最初
    に接触した後に前記最初の接触時の座標データよりも後
    退方向の座標データが検出された時には、前記基準デー
    タ記憶部に記憶されている前記基準データをこの後退方
    向の座標データに置き換えるための基準データ更新部を
    有することを特徴とする請求項8記載のワイヤ放電加工
    装置の基準接触位置の位置決め装置。
  10. 【請求項10】 前記データ判断部は、座標データが前
    記基準データに対して所定の許容範囲内に入っているか
    否かにより有効か、無効かを判断することを特徴とする
    請求項8または9記載のワイヤ放電加工装置の基準接触
    位置の位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記停止判断部は、前記標準偏差と前
    記有効座標データの数とに基づいて有効座標データ率を
    求め、この有効座標データ率が所定の値に達した時に座
    標データの収集を停止すると同時に前記位置決めの動作
    プログラムの実行を終了させる信号を出力するように構
    成されていることを特徴とする請求項8乃至10記載の
    ワイヤ放電加工装置の基準接触位置の位置決め装置。
  12. 【請求項12】 前記停止判断部は、前記有効座標デー
    タ率を求めるためにファジィ推論を用いることを特徴と
    する請求項11記載のワイヤ放電加工装置の基準接触位
    置の位置決め装置。
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