JPH09135814A - 眼科器械 - Google Patents

眼科器械

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Publication number
JPH09135814A
JPH09135814A JP7299817A JP29981795A JPH09135814A JP H09135814 A JPH09135814 A JP H09135814A JP 7299817 A JP7299817 A JP 7299817A JP 29981795 A JP29981795 A JP 29981795A JP H09135814 A JPH09135814 A JP H09135814A
Authority
JP
Japan
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optical system
light source
photographing
observation
illumination
Prior art date
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JP7299817A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Otsuka
浩之 大塚
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】赤外蛍光撮影を行う際に被検眼に照射する有害
な赤外光を極力短い時間に抑えることができ、しかも、
撮影モードの切り換えに伴う装置本体へのアタッチメン
トの取り替えを廃止することができる眼科器械を提供す
る。 【解決手段】撮影光源62が観察光源61から被検眼E
に至る照明光学系70の光路中に設けられ、各光源6
1,62を光学的に共役に結合する結合光学系60が観
察光源61と撮影光源62との間に設けられ、観察光源
61から出射された可視域の照明光束を透過し且つ撮影
光源62から出射された赤外域の照明光束を反射する特
性を有するフィルタ64が結合光学系60の光路中に設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼を観察する
と共にその観察結果を撮影記録媒体に記録させるように
した眼科器械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、斯かる眼科器械としては、被
検眼の眼底を観察し且つ記録する眼底カメラが知られて
いる。
【0003】図6(A)は、このような眼底カメラの一
例を示し、1は観察光源2と撮影光源3を有する結合光
学系、10は観察光源2から被検眼Eに至る結合光学系
1を含めた照明光学系、20は被検眼Eから撮影記録媒
体としてのフィルムFに至る撮影光学系、30は撮影光
学系20の中途部から分岐された観察光学系、40は観
察光学系30の手前で撮影光学系20の中途部から分岐
されたモニタ観察・撮影光学系である。
【0004】尚、図中、Q1は結合光学系1の光軸、Q
2は照明光学系10の光軸、Q3は撮影光学系20の光
軸、Q4は観察光学系30の光軸、Q5はモニタ観察・
撮影光学系40の光軸である。
【0005】結合光学系1の観察光源2と撮影光源3と
の間にはコンデンサーレンズ4が設けられ、このコンデ
ンサーレンズ4により各光源2,3が光学的に共役に結
合される。また、結合光学系1は観察光源2から出射さ
れた照明光束を反射するリフレクタ5を備えている。
尚、観察光源2にはハロゲンランプが用いられ、撮影光
源3にはキセノンランプが用いられている。
【0006】照明光学系10は、結合光学系1の他、コ
ンデンサーレンズ11、カラー撮影,可視蛍光撮影,赤
外蛍光撮影等の撮影モード別に選択される3種類のフィ
ルタA1,A2,A3、防熱フィルタ12、リング状絞
り13、反射ミラー14、リレーレンズ15、黒点板1
6、リレーレンズ17、孔空きミラー18、対物レンズ
19を備えている。
【0007】そして、観察時にはハロゲンランプ2から
出射された照明光束がコンデンサーレンズ4から対物レ
ンズ19に至る光学部材を介して被検眼Eの眼底Efに
投影され、撮影時にはキセノンランプ3からの照明光束
がコンデンサーレンズ11から対物レンズ19に至る光
学部材を介して眼底Efに投影される。
【0008】防熱フィルタ12は、撮影に必要のない被
検眼Eに有害な赤外光を除去するためのもので、照明光
学系10の光路内(一般的にはコンデンサレンズ11と
リング状絞り13との間)に常時挿入されている。尚、
赤外蛍光撮影を行う場合、防熱フィルタ12は光路から
離脱される構成となる。
【0009】フィルタA1はコントラストの良い血管撮
影(モノクロ撮影)を行う場合に照明光学系10の光路
内に挿入される緑色フィルタ、フィルタA2は可視蛍光
撮影を行う場合に照明光学系10の光路内に挿入される
可視蛍光撮影用エキサイタフィルタ、フィルタA3は赤
外蛍光撮影時に光路内へと挿入される赤外蛍光撮影用エ
キサイタフィルタである。尚、フィルタA1,A2,A
3は、図示しないソレノイド等の駆動手段により照明光
学系10の光路に挿脱される。また、カラー撮影を行う
場合にはフィルタA1,A2,A3は挿入されない。
【0010】黒点板16は、対物レンズ19の表面での
反射光束が孔空きミラー18の孔部18aを通過しない
ための遮光物である。
【0011】撮影光学系20は、対物レンズ19と孔空
きミラー18とを照明光学系10と共用していると共
に、この孔空きミラー18の孔部18a、絞り21、合
焦レンズ22、結像レンズ23、光路内へ挿脱可能なク
イックリターンミラー26,24、撮影記録媒体として
のフィルムFを備えている。
【0012】また、絞り21と合焦レンズ22との間に
は撮影モード別に用いられる3種類のフィルタB1,B
2,B3が図示しないソレノイドの駆動により撮影光学
系20の光路内へ挿脱可能に設けられている。尚、クイ
ックリターンミラー26はテレビカメラ45での撮影時
以外は撮影光学系20の光路から離脱される。
【0013】フィルタB1はフィルタB2を用いた場合
と光路長が異なるのを防止するための光路長補正用のダ
ミーフィルタであり、蛍光撮影を行う場合以外に撮影光
学系20の光路内に挿入される。フィルタB2は可視蛍
光撮影を行う場合に撮影光学系20の光路内に挿入され
る可視蛍光撮影用バリアフィルタ、フィルタB3は赤外
蛍光撮影時に光路内へ挿入される赤外蛍光撮影用バリア
フィルタである。
【0014】防熱フィルタ12は、図7(A)に示すよ
うに、可視域全体の波長を透過する特性を有する。
【0015】フィルタA1(防熱フィルタ12を併用し
た場合)は、図7(B)に示すように、450〜650
nmの可視域の波長を透過する特性を有する。
【0016】フィルタA2(防熱フィルタ12を併用し
た場合)は、図7(C)の実線で示すように、420〜
520nmの可視域の波長を透過する特性を有し、フィ
ルタB2(防熱フィルタ12を併用した場合)は、図7
(C)の鎖線で示すように、520〜680nmの可視
域の波長を透過する特性を有する。
【0017】フィルタA3は、図7(D)の実線で示す
ように、700〜820nmの赤外域の波長を透過する
特性を有し、フィルタB3は、図7(D)の鎖線で示す
ように、820〜980nmの赤外域の波長を透過する
特性を有する。
【0018】防熱フィルタ12は、フィルタA1やフィ
ルタA2,B2が800nm以上の赤外光にも透過域を
有している(特に、フィルタA2,B2は干渉フィルタ
であり、所謂サイドバンドが800nmn以上の帯域に
存在するのが普通である)ため、この赤外帯域をカット
する。
【0019】また、ハロゲンランプ2は、図8(A)に
示すように、400〜700nmの可視(近赤)域から
700〜1200nmの赤外域に跨る波長の光束を出射
し、相対的には赤外域の光量が多い。また、キセノンラ
ンプ3は、図8(B)に示すように、可視域では分光特
性がフラットであり、800〜1000nm付近に強い
相対強度を有する光束を出射するものが使用されてい
る。
【0020】クイックリターンミラー24は、フィルム
Fに記録する場合の観察時に撮影光学系20の光路内へ
と挿入されており、撮影時に撮影光学系20の光路から
離脱される。
【0021】観察光学系30は、マスク31、眼底Ef
と共役なフィールドレンズ32、反射ミラー33、接眼
レンズ34を備えている。
【0022】モニタ観察・撮影光学系40は、マスク4
1、眼底Efと略共役なフィールドレンズ42、反射ミ
ラー43、リレーレンズ44、赤外光に感度のある静止
画用のテレビカメラ45、撮影記録媒体としてのフレー
ムメモリ46、モニタ47を備えている。
【0023】[カラー撮影]撮影条件選択スイッチによ
りカラー撮影モードを選択すると、ハロゲンランプ2か
らの照明光束がコンデンサーレンズ4から対物レンズ1
9までの光学部材を介して眼底Efに投影され、眼底E
fに反射された眼底反射光束は、対物レンズ19、孔部
18a、合焦レンズ22、結像レンズ23、クイックリ
ターンミラー24を経て観察光学系30へと導かれ、さ
らに、マスク31、フィールドレンズ32、反射ミラー
33を経て接眼レンズ34へと導かれる。
【0024】この際、フィルタA1,A2,A3は光路
から離脱されており、フィルタB1が光路中に挿入され
ている。
【0025】検者は、接眼レンズ34へと導かれた眼底
反射光束及び図示しないアライメント光投影光学系から
のアライメント視標に基づいてアライメント操作を行
う。また、被検者には図示しない固視標投影光学系から
の固視目標を注視させることにより視線を安定させるよ
うにしている。
【0026】撮影を実行するには、図示しない撮影スイ
ッチの押圧と同時にキセノンランプ3が発光すると同時
にクイックリターンミラー24が跳ね上がり、これによ
りカラーのフィルムFにカラーの眼底像が撮影される。
【0027】[モノクロ撮影]撮影条件選択スイッチに
よりモノクロ撮影モードを選択すると、フィルタA1,
B1が光路に挿入され、カラー撮影と同様にハロゲンラ
ンプ2からの照明光束が眼底Efに投影され、眼底Ef
に反射された眼底反射光束が接眼レンズ34へと導か
れ、接眼レンズ34へと導かれた眼底反射光束に基づい
てアライメント操作を行う。
【0028】撮影を実行するには、図示しない撮影スイ
ッチの押圧と同時にキセノンランプ3が発光すると同時
にクイックリターンミラー24が跳ね上がり、これによ
りモノクロのフィルムFに眼底像が撮影される。また、
テレビカメラ45は、白黒カメラであるからフレームメ
モリ46に記録することも可能である。
【0029】[可視蛍光撮影]可視蛍光撮影を行う場合
には、撮影条件選択スイッチにより可視蛍光撮影モード
を選択すると、フィルタA2,B2が各光路中に挿入さ
れ、カラー撮影と同様にハロゲンランプ2からの照明光
束が眼底Efに投影され、眼底Efに反射された眼底反
射光束が接眼レンズ34へと導かれ、接眼レンズ34へ
と導かれた眼底反射光束に基づいてアライメント操作を
行う。
【0030】被検者にFAG蛍光剤を静注してカウント
を開始し、所定時間経過後に眼底Efに蛍光が現れる
と、必要に応じたタイミングでこの蛍光をモノクロ撮影
と同様にフィルムFに撮影させる。また、テレビカメラ
45は、白黒カメラであるからフレームメモリ46に記
録することも可能である。
【0031】[赤外蛍光撮影]赤外蛍光撮影を行う場合
には、赤外線は接眼レンズ34から肉眼視することはで
きないので、観察光学系30の接眼レンズ34等の光学
部材が収納されたアタッチメント35を、図6(B)に
示すように、マスク31、眼底Efと共役なフィールド
レンズ32’、反射ミラー33’、リレーレンズア3
4’で構成されたタッチメント36に取り替え、赤外域
に感度のあるテレビカメラ37からの映像信号に基づく
リアルタイムの眼底像E’をモニタ38の画面38aで
観察(観察・撮影時の条件は図9参照)する。また、モ
ニタ観察・撮影光学系40により撮影されてフレームメ
モリ46に記憶された像に基づく眼底像E”が画面47
aに表示される。
【0032】撮影条件選択スイッチにより赤外蛍光撮影
モードを選択し、被検者にICG蛍光剤を静注すると、
所定時間経過後に眼底Efに現れた赤外蛍光は、テレビ
カメラ37からの映像信号に基づくリアルタイムの眼底
像E’としてモニタ38の画面38aで観察(観察・撮
影時の条件は図9参照)される。
【0033】そして、画面38aに表示された眼底像
E’から所定のタイミングを見図らって図示しない撮影
スイッチを押圧すると、クイックリターンミラー26が
撮影光学系20の光路内へと挿入されてモニタ観察・撮
影光学系40へと反射され、フレームメモリ45に赤外
蛍光の像が結像・記憶される。この像は、画面47aに
赤外蛍光の眼底像E”として表示される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された眼科器械にあっては、赤外蛍光撮影を行う場
合、赤外光を長時間にわたって被検眼Eに照射するた
め、赤外線の吸収によって被検眼Eの温度が上昇し、被
検者に苦痛を与えるばかりでなく、場合によっては被検
眼Eに熱的な障害を与える虞があるという問題が生じて
いた。
【0035】また、赤外光は目に見ることができないた
め、赤外蛍光撮影を行う場合にはアタッチメント35を
アタッチメント36に取り替えるという煩雑な作業を必
要としていた。
【0036】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、赤外蛍光撮影を行う際に被検眼に照射する有害
な赤外光を極力短い時間に抑えることができ、しかも、
撮影モードの切り換えに伴う装置本体へのアタッチメン
トの取り替えを廃止することができる眼科器械を提供す
ることを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、観察光源から被検眼に至
る照明光学系の光路中に撮影光源が設けられ、前記観察
光源と前記撮影光源との間に前記各光源を光学的に共役
に結合する結合光学系が設けられ、該結合光学系の光路
中に前記観察光源から出射された可視域の照明光束を透
過し且つ前記撮影光源から出射された赤外域の照明光束
を反射する特性を有する光学部材が設けられていること
を要旨とする。
【0038】請求項2に記載の発明は、観察光源から被
検眼に至る照明光学系の光路中に撮影光源が設けられ、
被検眼から撮影記録媒体に至る撮影光学系の中途部から
観察光学系が分岐され、前記照明光学系の前記撮影光源
よりも被検眼側に撮影種類を変更するための複数のモー
ド別フィルタが光路内に挿脱可能に設けられ、前記観察
光源と前記撮影光源との間に前記各光源を光学的に共役
に結合する結合光学系が設けられ、該結合光学系の光路
中に前記観察光源から出射された可視域の照明光束を透
過し且つ前記撮影光源から出射された赤外域の照明光束
を反射する特性を有する光学部材が設けられていること
を要旨とする。
【0039】請求項3に記載の発明は、前記複数のモー
ド別フィルタのうちの一つは可視域乃至赤外蛍光域の光
束を透過する赤外蛍光用であることを要旨とする。
【0040】請求項4に記載の発明は、前記光学部材
は、前記結合光学系を構成するレンズの表面に形成され
ていることを要旨とする。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、本発明の眼科器械の実施の
形態を、眼底カメラに適用し、図面に基づいて説明す
る。尚、上述した各従来技術と同一の構成には一部同一
の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0042】図1において、60は観察光源61と撮影
光源62を有する結合光学系、70は観察光源61から
被検眼Eに至る結合光学系60を含めた照明光学系、2
0は撮影光学系、30は観察光学系、40はモニタ観察
・撮影光学系である。尚、図中、Q6は結合光学系60
の光軸、Q7は照明光学系70の光軸である。
【0043】結合光学系60の観察光源61と撮影光源
62との間には、各光源61,62を光学的に共役に結
合するコンデンサーレンズ63a,63bからなるレン
ズ群63が設けられている。また、結合光学系60は観
察光源61から出射された照明光束を反射するリフレク
タ65を備えている。尚、観察光源61にはハロゲンラ
ンプが用いられ、撮影光源62にはキセノンランプが用
いられている。
【0044】コンデンサーレンズ63aの一方の面に
は、図2(A)に示すように、観察光源61から出射さ
れた可視域の照明光束を透過し且つ撮影光源62から出
射された近赤外乃至赤外域の照明光束を反射するショー
トパスフィルタ64が設けられている。
【0045】照明光学系70は、結合光学系60の他、
コンデンサーレンズ71、3種類のフィルタA1,A
2,A4、防熱フィルタ72、リング状絞り73、反射
ミラー74、リレーレンズ75、黒点板76、リレーレ
ンズ77、孔空きミラー78、対物レンズ79を備えて
いる。
【0046】黒点板76は、対物レンズ79の表面での
反射光束が孔空きミラー78の孔部78aを通過しない
ための遮光物である。
【0047】そして、観察時にはハロゲンランプ61か
ら出射された照明光束がコンデンサーレンズ71から対
物レンズ79に至る光学部材を介して被検眼Eの眼底E
fに投影され、撮影時にはキセノンランプ62からの照
明光束がコンデンサーレンズ71から対物レンズ79に
至る光学部材を介して眼底Efに投影される。
【0048】この際、キセノンランプ62から出射され
た照明光束は、その一部はダイレクトにコンデンサーレ
ンズ71に向かい、その他の一部の内、近赤外乃至赤外
域の照明光束がショートパスフィルタ64に反射されて
コンデンサーレンズ71に向かう。従って、赤外蛍光撮
影時のキセノンランプ62の照明光束を有効に利用する
ことができる。
【0049】防熱フィルタ72は、被検眼Eの角膜と共
役に配置されており、赤外蛍光撮影時以外は必要ない被
検眼Eに有害な赤外光を除去するためのものである。
【0050】フィルタA1は緑色フィルタからなり、モ
ノクロ撮影を行う場合に照明光学系70の光路内に挿入
される。フィルタA2は可視蛍光撮影を行う場合に照明
光学系70の光路内に挿入される可視蛍光撮影用エキサ
イタフィルタである。フィルタA4は赤外蛍光撮影を行
う場合に照明光学系70の光路内に挿入される赤外蛍光
撮影用エキサイタフィルタで、そのフィルタ特性は、図
2(B)の実線に示すように、波長600nm近傍から
820nm近傍の波長の照明光束を透過する特性を有す
る。
【0051】尚、フィルタA1,A2,A4は、図示し
ないソレノイド等の駆動手段により挿脱される。また、
図2(B)の鎖線に示すグラフ曲線は、フィルタB3の
フィルタ特性で従来に示したフィルタB3のフィルタ特
性と同じである。
【0052】[カラー撮影]このような構成の眼底カメ
ラにおいて、図示しない選択スイッチによりカラー撮影
モードを選択すると、フィルタA1,A2,A4は光路
から離脱され、フィルタB1が光路中に挿入される(図
3参照)。ハロゲンランプ61から出射された照明光束
は、レンズ群63のショートパスフィルタ64によって
可視域の光束のみが透過し、以降、対物レンズ79まで
の光学部材を介して眼底Efに投影される。
【0053】眼底Efに反射された眼底反射光束は、対
物レンズ79、孔部78a、合焦レンズ22、結像レン
ズ23、クイックリターンミラー24を経て観察光学系
30へと導かれ、さらに、マスク31、フィールドレン
ズ32、反射ミラー33を経て接眼レンズ34へと導か
れる。
【0054】検者は、接眼レンズ34へと導かれた眼底
反射光束及び図示しないアライメント光投影光学系から
のアライメント視標に基づいてアライメント操作を行
う。また、被検者には図示しない固視標投影光学系から
の固視目標を注視させることにより視線を安定させるよ
うにしている。
【0055】撮影を実行するには、図示しない撮影スイ
ッチの押圧と同時にキセノンランプ62が発光すると同
時にクイックリターンミラー24が跳ね上がり、これに
よりカラーのフィルムFにカラーの眼底像が撮影され
る。
【0056】[モノクロ撮影]モノクロ撮影モードを選
択すると、フィルタA1,B1が光路に挿入され(図3
参照)、カラー撮影と同様に、ハロゲンランプ61から
の照明光束のうち可視域の照明光束が眼底Efに投影さ
れ、眼底Efに反射された眼底反射光束が接眼レンズ3
4へと導かれ、接眼レンズ34へと導かれた眼底反射光
束に基づいてアライメント操作を行う。
【0057】撮影を実行するには、図示しない撮影スイ
ッチの押圧と同時にキセノンランプ62が発光すると同
時にクイックリターンミラー24が跳ね上がり、これに
よりモノクロのフィルムFに眼底像が撮影される。ま
た、テレビカメラ45は白黒カメラであるから、フレー
ムメモリ46に記録することも可能である。
【0058】[可視蛍光撮影]可視蛍光撮影モードを選
択すると、フィルタA2,B2が各光路中に挿入される
(図3参照)。
【0059】被検者にFAG蛍光剤を静注してカウント
を開始し、所定時間経過後に眼底Efに蛍光が現れる
と、必要に応じたタイミングでこの蛍光をモノクロ撮影
と同様にフィルムFに撮影させる。また、フレームメモ
リ46に記録することも可能である。
【0060】[静止画赤外蛍光撮影]赤外蛍光撮影モー
ドを選択すると、フィルタA4,B1が各光路中に挿入
される(図3参照)。
【0061】この際、ショートパスフィルタ64は可視
域の照明光束を透過する。また、フィルタA4は可視域
の照明光束を透過するため、カラー撮影と同様にハロゲ
ンランプ61からの照明光束のうち可視域の照明光束の
みが眼底Efに投影され、眼底Efに反射された眼底反
射光束は接眼レンズ34へと導かれる。検者は、接眼レ
ンズ34へと導かれた眼底反射光束に基づいてアライメ
ント操作を行う。
【0062】被検者にICG蛍光剤を静注してカウント
を開始すると所定時間経過後に蛍光剤が眼底Eの血管に
達する。そして、図示しない撮影スイッチを押圧する
と、フィルタB3が光路内へと挿入されると共にクイッ
クリターンミラー26が撮影光学系20の光路内に挿入
され、これと同時にキセノンランプ62が発光する。
【0063】この発光した光はフィルタA4により赤外
蛍光域の光とされて被検眼Eを照明する。この照明光は
眼底血管を流れるICG蛍光剤に吸収され、ICG蛍光
剤はこれにより蛍光を発する。そして、蛍光がモニタ観
察・撮影光学系40へと反射されてフレームメモリ46
に映像信号が記憶されると共に、記憶された映像信号に
基づく蛍光眼底像E”がモニタ47の画面47aに再生
される。
【0064】ところで、結合光学系60は、図4(A)
に示すように、一対のコンデンサーレンズ83a,83
cと、この各レンズ83a,83cの間に設けられた赤
外カットフィルタ(防熱フィルタ又は熱線吸収フィルタ
とも呼ばれる)83bと、赤外カットフィルタ83bに
設けられたショートパスフィルタ64とで共役光学手段
83を構成した結合光学系80としてもよい。
【0065】尚、本実施例では、コンデンサーレンズ7
1とリング状絞り73との間に防熱フィルタ72が配置
されているので、赤外カットフィルター83bは通常の
平行平面板でも良い。
【0066】また、図4(B)に示すように、コンデン
サーレンズ93a,93bと、キセノンランプ62側の
コンデンサーレンズ93bの一方の面にショートパスフ
ィルタ64とで共役光学手段83を構成した結合光学系
90としてもよい。
【0067】さらに、図4(C)に示すように、コンデ
ンサーレンズ103a,103b,103c,103d
と、キセノンランプ62側のコンデンサーレンズ103
bの一方の面にショートパスフィルタ64とで共役光学
手段103を構成した結合光学系100としてもよい。
【0068】また、図4(D)に示すように、コンデン
サーレンズ113a,113bと、キセノンランプ62
を曲率中心としたフィルタ113cの一方の面にショー
トパスフィルタ64とで共役光学手段113を構成した
結合光学系110とする等、上記実施例に限定されるも
のではない。
【0069】図5に示すように、フィルタB3をモニタ
観察・撮影光学系40の中途部に挿脱可能に設けると共
に、フィルタB1と同様のダミーのフィルタB4を挿入
し、撮影スイッチの押圧に同期したフィルタB3とフィ
ルタB4との切り換えを不要とすることも可能である。
【0070】このように、本発明の眼科器械にあって
は、静止画の赤外蛍光撮影を含めた複数のモード撮影の
全てにおいて被検眼Eに可視光を投影するため、被検者
にハロゲンランプ61の有害な赤外光を与えることがな
いばかりでなく、アタッチメントの交換をすることなく
ファインダー(観察撮影光学系30)で観察を行うこと
ができる。
【0071】また、撮影時には、キセノンランプ62か
ら出射された赤外光をショートパスフィルタ64で反射
することにより、大光量の必要な赤外蛍光撮影時の撮影
光源の光量の有効利用を図ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の眼科器械
にあっては、観察光源から被検眼に至る照明光学系の光
路中に撮影光源が設けられ、前記観察光源と前記撮影光
源との間に前記各光源を光学的に共役に結合する結合光
学系が設けられ、該結合光学系の光路中に前記観察光源
から出射された可視域の照明光束を透過し且つ前記撮影
光源から出射された赤外域の照明光束を反射する特性を
有する光学部材が設けられていることにより、赤外蛍光
撮影を行う際に被検眼に照射する有害な赤外光を極力短
い時間に抑えることができ、しかも、撮影モードの切り
換えに伴う装置本体へのアタッチメントの取り替えを廃
止することができ、さらに、赤外蛍光撮影時の光源の有
効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる眼科器械を示し、
光学説明図である。
【図2】同じく、(A)はショートパスフィルタの特性
を示すグラフ図、(B)は赤外蛍光撮影用のフィルタの
特性を示すグラフ図である。
【図3】同じく、各撮影モードに対応した撮影条件を示
す説明図である。
【図4】同じく、(A)〜(D)は、結合光学系の変形
例を示す要部の光学説明図である。
【図5】同じく、フィルタ配置の他例を示す図1に相当
する光学説明図である。
【図6】従来の眼科器械を示し、(A)は静止画の赤外
蛍光撮影を可能とした眼科器械の光学説明図、(B)は
赤外蛍光撮影を行う場合のアタッチメントの光学説明図
である。
【図7】同じく、(A)〜(D)は図6に示した従来の
眼科器械に用いられるフィルタの特性を示すグラフ図で
ある。
【図8】同じく、(A)はハロゲンランプの分光分布を
示すグラフ図、(B)はキセノンランプの分光分布を示
すグラフ図である。
【図9】同じく、各撮影モードに対応した撮影条件を示
す説明図である。
【符号の説明】
E…被検眼 60…結合光学系 61…観察光源(ハロゲンランプ) 62…撮影光源(キセノンランプ) 64…フィルタ(ショートパスフィルタ) 70…照明光学系

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察光源から被検眼に至る照明光学系の光
    路中に撮影光源が設けられ、前記観察光源と前記撮影光
    源との間に前記各光源を光学的に共役に結合する結合光
    学系が設けられ、該結合光学系の光路中に前記観察光源
    から出射された可視域の照明光束を透過し且つ前記撮影
    光源から出射された赤外域の照明光束を反射する特性を
    有する光学部材が設けられていることを特徴とする眼科
    器械。
  2. 【請求項2】観察光源から被検眼に至る照明光学系の光
    路中に撮影光源が設けられ、被検眼から撮影記録媒体に
    至る撮影光学系の中途部から観察光学系が分岐され、前
    記照明光学系の前記撮影光源よりも被検眼側に撮影種類
    を変更するための複数のモード別フィルタが光路内に挿
    脱可能に設けられ、前記観察光源と前記撮影光源との間
    に前記各光源を光学的に共役に結合する結合光学系が設
    けられ、該結合光学系の光路中に前記観察光源から出射
    された可視域の照明光束を透過し且つ前記撮影光源から
    出射された赤外域の照明光束を反射する特性を有する光
    学部材が設けられていることを特徴とする眼科器械。
  3. 【請求項3】前記複数のモード別フィルタのうちの一つ
    は可視域乃至赤外蛍光域の光束を透過する赤外蛍光用で
    あることを特徴とする請求項2に記載の眼科器械。
  4. 【請求項4】前記光学部材は、前記結合光学系を構成す
    るレンズの表面に形成されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の眼科器械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000064331A1 (fr) * 1999-04-27 2000-11-02 Kabushiki Kaisha Topcon Retinographe
JP2009140827A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Mitaka Koki Co Ltd 外部光源装置
US8488239B2 (en) 2007-12-07 2013-07-16 Mitaka Kohki Co., Ltd. Medical stand device, medical microscope, and external illuminating device

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