JPH08187226A - 眼科器械 - Google Patents

眼科器械

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Publication number
JPH08187226A
JPH08187226A JP7001636A JP163695A JPH08187226A JP H08187226 A JPH08187226 A JP H08187226A JP 7001636 A JP7001636 A JP 7001636A JP 163695 A JP163695 A JP 163695A JP H08187226 A JPH08187226 A JP H08187226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photographing
optical path
observation
optical system
fundus
Prior art date
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Application number
JP7001636A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Otsuka
浩之 大塚
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
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Publication of JPH08187226A publication Critical patent/JPH08187226A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被検眼の蛍光撮影を行う際の初期状態の撮影を
確実に行うことができ、しかも、信頼性を向上させるこ
とができる眼科器械を提供する。 【構成】照明光学系10によりハロゲンランプ11から
出射された照明光が被検眼Eに導びかれ、エキサイター
フィルター15a,15bが照明光学系10の光路途中
に配設され、観察・撮影光学系30により被検眼Eで反
射した反射光束が導びかれ、観察系40と撮影系50と
に分岐させるダイクロイックミラー35a,35bが観
察・撮影光学系30の光路途中に設けられ、接眼レンズ
45が観察系40の光路に設けられ、モニタ58が撮影
系50の光路に設けられ、バリアフィルター53a,5
3bがモニタ58とダイクロイックミラー35a,35
bとの間に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼科器械、特に、蛍光
眼科撮影を可能とした眼科器械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼科器械には眼底の血管等の
状態を検査するため眼底カメラが知られている。また、
このような眼底カメラには、被検者の血管に蛍光剤を注
入し、蛍光を発する血管を撮影する蛍光撮影用の眼底カ
メラが知られている。
【0003】図9はこのような蛍光撮影用の眼底カメラ
Aの要部の光学系を示し、照明光学系aと撮影・撮影光
学系bとを備えている。
【0004】観察・撮影光学系bは、照明光学系aに導
かれて被検眼Eで反射した反射光束を、対物レンズb
1、孔空きミラーb2の孔部b3、合焦レンズb4、結
像レンズb5、光軸Jで示す光路内に挿脱可能な切換ミ
ラーb6、マスクb7、フィールドレンズb8、反射ミ
ラーb9、リレーレンズb10、エリアCCDb11を
内蔵したテレビカメラb12、演算制御回路b13を介
してモニタ装置b14の画面b15に表示させる。
【0005】切換ミラーb6は、反射光束を撮影カメラ
cに導く際に光路から退避されるもので、撮影カメラc
は、クイックリターンミラーc1、マスクc2、フィー
ルドレンズc3、反射プリズムc4、接眼レンズc5、
マスクc6、35mmフィルムc7を備えている。
【0006】検者は反射光束に基づく眼底像が画面b1
5に鮮明に表示されるようにアライメント操作を行い、
アライメントが完了した時点で眼底像を撮影記録する。
この際、撮影フィルムc6に眼底像を撮影記録したい場
合には、切換ミラーb6を光路から退避させ、アライメ
ントのずれ等がないかを接眼レンズc5から肉眼視によ
り確認した後、図示しない撮影スイッチを押圧すること
によりクイックリターンミラーc1が跳ね上がって35
mmフィルムc7に眼底像を撮影記録する。
【0007】一方、穴空きミラーb2と合焦レンズb4
との間には、眼底の蛍光撮影を行う場合に光路内に挿入
される蛍光撮影用のバリアフィルターb16が配置され
ている。
【0008】蛍光撮影を行う場合には、検者は被検者に
蛍光剤を静注し、この静注後に眼底Efの血管に励起さ
れた蛍光剤が現れるので、この励起された蛍光剤を上述
した画面b15に表示された画像とリアルタイムの動
画、若しくは35mmフィルムc7への静止画記録を行
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
眼底カメラAにおいては、例えば、眼底の血流速度を計
測するなどの目的による動画撮影記録(特に赤外蛍光撮
影)が頻繁に行われるようになってきたが、このような
場合には、蛍光剤を被検者に静注して蛍光が出てくる初
期の状態を撮影したいという要望が強い。
【0010】一方、動画と同様に初期の状態を35mm
フィルムc7へ連続撮影して血流速度の計測を行う場合
もある。
【0011】しかしながら、従来のように、穴空きミラ
ーb2と合焦レンズb4との間にバリアフィルターb1
6を設置して蛍光撮影時に撮影・撮影光学系bの光路内
へと挿入する構成とした場合、初期状態を撮影するため
には蛍光が出て来る以前に光路内へとバリアフィルター
b16を挿入する必要があるため、画面b15若しくは
接眼レンズc5の両者とも蛍光が出てくるまで真っ暗で
何も見えない状態となってしまう。
【0012】従って、この真っ暗な状態のときにピント
やアライメントがずれてしまった場合には、ピントやア
ライメントの補正が不可能となる。しかも、蛍光が出て
きてから補正を行うのでは初期の撮影を開始することが
できなかったり、意図した構図からずれた撮影結果が得
られる等の信頼性が低いという問題生じていた。
【0013】そこで、この発明は、被検眼の蛍光撮影を
行う際の初期状態の撮影を確実に行うことができ、しか
も、信頼性を向上させることができる眼科器械を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、照明光源から出射された
照明光を被検眼に導びく照明光学系と、該照明光学系の
光路途中に配設された蛍光撮影用のエキサイターフィル
ターと、前記照明光学系により照明されて被検眼で反射
した反射光束を導く観察・撮影光学系と、該観察・撮影
光学系の光路途中に設けられた光路分岐部材と、該光路
分岐部材に分岐される一方の光路に設けられた観察手段
と、光路分岐部材に分岐される他方の光路に設けられた
撮影手段と、該撮影手段と前記光路分岐部材との間に配
置された蛍光撮影用のバリアフィルターとを備えている
ことを要旨とする。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記光路
分岐部材は、蛍光域の波長の反射光束を前記撮影装置に
導き且つ蛍光域の波長以外の反射光束を前記観察手段に
導くダイクロイックミラーであることを要旨とする。
【0016】さらに、請求項3に記載の構成は、照明光
源から出射された照明光を被検眼に導びく照明光学系
と、該照明光学系の光路途中に配設された蛍光撮影用の
エキサイターフィルターと、前記照明光学系により照明
されて被検眼で反射した反射光束を撮影カメラに導く観
察・撮影光学系と、該撮影カメラのクイックリターンミ
ラーと撮影フィルムとの間に配置された蛍光撮影用のバ
リアフィルターとを備えていることを要旨とする。
【0017】
【作用】このような請求項1に記載の構成においては、
照明光学系により照明光源から出射された照明光が被検
眼に導びかれ、蛍光撮影用のエキサイターフィルターが
照明光学系の光路途中に配設され、観察・撮影光学系に
より被検眼で反射した反射光束が導びかれ、光路分岐部
材が観察・撮影光学系の光路途中に設けられ、観察手段
が光路分岐部材に分岐される一方の光路に設けられ、撮
影手段が光路分岐部材に分岐される他方の光路に設けら
れ、蛍光撮影用のバリアフィルターが撮影手段と光路分
岐部材との間に配置されるので、被検者に蛍光剤を注入
して蛍光がでてくる前においても観察手段により蛍光域
以外の波長による眼底像を観察することができる。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、蛍光域の
波長の反射光束を撮影装置に導き且つ蛍光域の波長以外
の反射光束を観察手段に導くダイクロイックミラーが光
路分岐部材に用いられているので、同様に、被検者に蛍
光剤を注入して蛍光がでてくる前においても観察手段に
より蛍光域以外の波長による眼底像を観察することがで
きる。
【0019】さらに、請求項3に記載の構成は、照明光
学系により照明光源から出射された照明光が被検眼に導
びかれ、蛍光撮影用のエキサイターフィルターが照明光
学系の光路途中に配設され、観察・撮影光学系により被
検眼で反射した反射光束が撮影カメラに導びかれ、蛍光
撮影用のバリアフィルターが撮影カメラのクイックリタ
ーンミラーと撮影フィルムとの間に配置されるので、被
検者に蛍光剤を注入して蛍光がでてくる前においても撮
影カメラから蛍光域以外の波長による眼底像を観察する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の眼科器械の実施例を眼底カ
メラに適用し、図面に基づいて説明する。
【0021】(第1実施例)図1〜図4は本発明の眼底
カメラの第1実施例を示す。
【0022】図1において、眼底カメラ1は、照明光学
系10、観察・撮影光学系30、観察・撮影光学系30
の光路終端部で分岐された観察系40と撮影系50、固
視目標光学系60、アライメント光学系70を備えてい
る。
【0023】照明光学系10は、照明光源としてのハロ
ゲンランプ11、コンデンサーレンズ12、キセノンラ
ンプ13、コンデンサーレンズ14、2種類のエキサイ
タフィルター15a,15b、遮光板16、リング状絞
り17、遮光板18、リレーレンズ19、反射ミラー2
0、リレーレンズ21、黒点板22、リレーレンズ2
3、孔空きミラー24、対物レンズ25等の光学部品を
備え、O1はその光路の光軸である。
【0024】そして、観察時並びに動画蛍光撮影にはハ
ロゲンランプ11から出射された照明光がコンデンサー
レンズ12から対物レンズ25までの光学部品を介して
被検眼Eの眼底Efに投影され、静止画撮影時にはキセ
ノンランプ13からの照明光がコンデンサーレンズ14
から対物レンズ25までの光学部品を介して眼底Efに
投影される。
【0025】エキサイターフィルター15aは可視蛍光
撮影を行う場合に照明光学系10の光路内に挿入される
可視蛍光用として用いられ、エキサイターフィルター1
5bは赤外蛍光撮影を行う場合に照明光学系10の光路
内に挿入される赤外蛍光用として用いられる。また、各
フィルター15a,15bは、図示しないソレノイド等
の駆動手段により挿脱される。
【0026】遮光板16は被検眼Eの角膜Ecと共役に
配置され、同様にリング状絞り17は瞳孔と、遮光板1
8は水晶体後面と共役に配置されている。また、黒点板
22は対物レンズ25の表面での反射光束が孔空きミラ
ー24の孔部24aを通過しないための遮光物である。
【0027】観察・撮影光学系30は、対物レンズ2
5、孔空きミラー24の孔部24a、ハーフミラー3
1、合焦レンズ32、結像レンズ33、光路内へ挿脱可
能なハーフミラー34、光路分岐手段としてのダイクロ
イックミラー35a,35bを備えている。
【0028】ダイクロイックミラー35aは観察時並び
に可視蛍光撮影時に観察・撮影光学系30の光路内へと
挿入され、ダイクロイックミラー35bは赤外蛍光撮影
時に観察・撮影光学系30の光路内へと挿入される。
【0029】観察系40は、クイックリターンミラー4
1、マスク42、眼底Efと共役なフィールドレンズ4
3、反射プリズム44、接眼レンズ45を備えている。
【0030】尚、クイックリターンミラー41の観察・
撮影光路の光軸O2と同軸延長線上の後方に、マスク4
6と、被検眼からの光を撮影する35mmカメラのフィ
ルム47とを設け、撮影系50とは別に静止画記録が可
能な撮影系としてもよい。この際の撮影光源にはキセノ
ンランプ13が使用され、可視蛍光撮影を行う場合には
クイックリターンミラー41とフィルム47との間に可
視蛍光用のバリアフィルターが設けられる。
【0031】また、図2に示す様に、ダイクロイックミ
ラー35a,35bをハーフミラー35’とし、複数の
クイックリターンミラー35a,35bを用いることな
く、しかも、その駆動系をも廃止することも可能であ
る。
【0032】尚、ハーフミラー35’は、例えば、観察
系40への透過率を約20%とし、撮影系50への反射
率を約80%とする等、光学的なハーフでないものが使
用されている。
【0033】撮影系50は、マスク51、眼底Efと共
役なフィールドレンズ52、バリアフィルター53a,
53b、反射ミラー54、リレーレンズ55、エリアC
CD56aを内蔵したテレビカメラ56、演算制御回路
57、モニタ装置58を備えている。
【0034】バリアフィルター53aは可視蛍光撮影を
行う場合に撮影系50の光路内に挿入される可視蛍光用
として用いられ、バリアフィルター53bは赤外蛍光撮
影を行う場合に撮影系50の光路内に挿入される赤外蛍
光用として用いられる。尚、各フィルター53a,53
bは、図示しないソレノイド等の駆動手段により挿脱さ
れる。
【0035】可視蛍光撮影の場合、図3(A)に示す様
に、エキサイターフィルター15aには450〜520
nmの波長を透過する特性(線分E1)を有するものが
使用され、ダイクロイックミラー35aには400〜5
00nmの波長を透過する特性(線分D1)を有し、且
つ、図3(B)に示すように、少なくとも500nm以
上の波長を反射する特性(線分D3)を有するものが使
用され、バリアフィルター53aには520〜650n
mの波長を透過する特性(線分B1)を有するものが使
用される。
【0036】赤外蛍光撮影の場合、エキサイターフィル
ター15bには600〜820nmの波長を透過する特
性(線分E2)を有するものが使用され、ダイクロイッ
クミラー35bには550〜800nmの波長を透過
(線分D2)する特性を有し、且つ、少なくとも800
nm以上の波長を反射する特性(線分D4)を有するも
のが使用され、バリアフィルター53bには820〜9
50nmの波長を透過する特性を有する(線分B2)も
のが使用される。
【0037】従って、ダイクロイックミラー35aは、
エキサイターフィルター15aが光路内へ挿入された可
視蛍光撮影の状態では、可視蛍光域の波長以外の眼底反
射光束を観察系40に向けて透過して可視蛍光域の波長
以外の眼底像を観察させ、可視蛍光域の波長の眼底反射
光束を撮影系50に向けて反射して可視蛍光域の波長の
眼底像が画面58aに画像表示させる。
【0038】また、ダイクロイックミラー35bは、エ
キサイターフィルター15bが光路内へ挿入された赤外
蛍光撮影の状態では、赤外蛍光域の波長以外の眼底反射
光束を観察系40に向けて透過して赤外蛍光域の波長以
外の眼底像を観察させ、赤外蛍光域の波長の眼底反射光
束を撮影系50に向けて反射して赤外蛍光域の波長の眼
底像を画面58aに画像表示させる。
【0039】尚、図4に示すように、赤外蛍光撮影の専
用機とした場合には赤外蛍光用のバリアフィルター53
bのみを光路上に固定し、その駆動系を廃止してもよ
い。
【0040】この際、フィルム47による撮影系はなく
ともよい。また、クイックリターンミラー41は全反射
ミラー41’となり、ダイクロイックミラー35a,3
5bは赤外蛍光用のダイクロイックミラー35bが固定
状態で設けられる。さらに、キセノンランプ13の位置
にハロゲンランプ11を配置すれば、キセノンランプ1
3並びにコンデンサーレンズ14はなくともよい。
【0041】尚、図2,図4において、上記各実施例と
同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0042】固視目標光学系60は、結像レンズ33の
後方に挿脱自在に配設されたハーフミラー34、固視目
標としての小孔61aを有し且つ眼底Efと共役に配置
された固視目標用のマスク61、小孔61aに臨ませて
配設された発光ダイオード等の固視目標用光源62を備
えている。なお、マスク61及び固視目標用光源62
は、パルスモータ等で電動駆動制御されるXーYテーブ
ル(図示略)等の固視目標駆動装置に装着されている。
【0043】また、アライメント光学系70は、アライ
メント光源71、コンデンサーレンズ72、光ファイバ
等のライトガイド73、ミラー74、2孔絞り75、リ
レーレンズ76、ハーフミラー31を備え、O2はその
光路の光軸である。
【0044】ライトガイド73の射出端73aは光軸O
3上に位置するように配置されている。しかも、アライ
メント光源71からライトガイド73に入射した後、射
出端73aから出射されたアライメント光束は、ミラー
74により反射されて2孔絞り75の2つの孔部を通過
してリレーレンズ76に導かれる。
【0045】リレーレンズ76を通過したアライメント
光束はハーフミラー31により孔空きミラー24に向け
て反射される。リレーレンズ76はアライメント像とし
て用いるための射出端73aの像を孔部24aの中央位
置に一旦形成する。その孔部24aの中央位置に形成さ
れたアライメント像を形成する一対のアライメント光束
は、対物レンズ25を介して角膜Ecに投影される。
【0046】ここで、被検眼Eから装置本体までの作動
距離と上下左右方向の位置が適正であるときには、射出
端63aの像を形成する一対のアライメント光束により
その角膜Ecの頂点と角膜曲率中心との中間位置である
角膜曲率1/2位置にアライメント像が結像投影され
る。
【0047】角膜Ecにより反射された適正作動距離で
のアライメント反射光束は、対物レンズ25により眼底
Efと共役位置に結像される。
【0048】その位置に結像されたアライメント反射光
束は孔部24aを通り、観察・撮影光学系30から撮影
系50を経TVカメラ56に受像され、眼底像と共にア
ライメント像としての光点が画面58aに表示される。
また、作動距離が適正位置からずれているときには光点
が分離して形成され、従って、検者はこのアライメント
光束に基づくアライメント像としての光点の合致・分離
を視認することによりアライメント調整を行うことがで
きる。
【0049】演算制御回路57は、撮影スイッチ、撮影
条件選択スイッチ、タイマースイッチ等からの信号が入
力されるようになっている。また、演算制御回路57
は、ハロゲンランプ11、キセノンランプ13、アライ
メント光源71の発光を制御する。
【0050】上記の構成において、図示しない眼底カメ
ラの電源スイッチをONさせると演算制御回路57が作
動して初期化される。この際、フィルター15a,15
b,53a,53bは光路から離脱され、ハーフミラー
34及びクイックリターンミラー41は共に観察・撮影
光路内へと挿入され、ダイクロイックミラー35aが光
路内へと挿入された状態となる。
【0051】[アライメント]この状態で、ハロゲンラ
ンプ11を点灯させると、このハロゲンランプ11から
の照明光がコンデンサーレンズ12から対物レンズ25
までの光学部品を介して眼底Efに投影される。
【0052】眼底Efに反射された眼底反射光束は、対
物レンズ25、孔部24a、ハーフミラー31、合焦レ
ンズ32、結像レンズ33、ハーフミラー34を経てダ
イクロイックミラー35aへと導かれる。
【0053】ダイクロイックミラー35aは、400〜
500nmの波長の眼底反射光束を観察系40へと透過
してこの400〜500nmの波長の眼底反射光束に基
づく眼底像が観察可能となり、500nm以上の波長の
眼底反射光束を撮影系50へと反射してこの500nm
以上の波長の眼底反射光束に基づく眼底像がエリアCC
D56aに結像される。
【0054】一方、アライメント光源71を点灯してア
ライメント光源71から出射された照明光をコンデンサ
ーレンズ72を介してライトガイド73に入射させ、そ
の出射端73aからのアライメント光束を斜設ミラー7
4、2孔絞り75、リレーレンズ76、ハーフミラー3
1、対物レンズ25を介して被検眼Eの前眼部に投影す
る。
【0055】前眼部に反射されたアライメント反射光束
は、観察・撮影光学系30によりダイクロイックミラー
35aに導かれてダイクロイックミラー35aに反射さ
れ、撮影系50によりエリアCCD56aに光点像が結
像される。
【0056】エリアCCD56aに結像された眼底像と
光点像は画面58aに表示される。検者は画面58aに
表示された眼底像と光点像に基づいてアライメント操作
を行い、光点像が画面58a上で所定位置となった時に
アライメントが完了する。
【0057】[可視蛍光撮影]撮影条件選択スイッチに
より可視蛍光撮影モードを選択すると、ハロゲンランプ
11が点灯を継続(場合によっては光量をアップする)
すると共に、演算制御回路57がソレノイドを作動制御
し、エキサイタフィルター15aとバリアフィルター5
3aとを各光路中に挿入する。
【0058】バリアフィルター53aが光路内へと挿入
されると、画面58aの表示状態はバリアフィルター5
3aの波長特性により真っ暗な状態となるが、観察系4
0では蛍光域以外の波長による眼底像がそのまま観察可
能となっている。
【0059】ビデオ撮影を行う場合には、被検者にFA
G蛍光剤を静注してカウントを開始すると共にビデオ撮
影を開始すると、所定時間経過後に眼底Efに蛍光が現
れ、この蛍光は観察・撮影光学系30を経てダイクロイ
ックミラー35aにより撮影系50へと反射され、エリ
アCCD56aに可視蛍光の眼底像が結像されて画面5
8aに可視蛍光の眼底像が表示される。
【0060】この際、可視蛍光の眼底像が画面58aに
表示されるまでの間、すなわち、画面58aの表示状態
が真っ暗な間は、観察系40により眼底像を観察してア
ライメントにずれ等がないかを確認し、アライメントに
ずれが生じた場合には観察系40の眼底像に基づいてア
ライメントの再調節を行う。
【0061】このようにすることで、眼底Efの血流速
度を計測するなど、蛍光剤を被検者に静注して蛍光が出
てくる初期の状態を含めて可視蛍光の眼底像の撮影が可
能となる。また、テレビカメラ56による可視蛍光の眼
底像の静止画撮影も可能である。
【0062】[赤外蛍光撮影]撮影条件選択スイッチに
より赤外蛍光撮影モードを選択すると、ハロゲンランプ
11が点灯を継続(場合によっては光量をアップする)
すると共に、演算制御回路57がソレノイドを作動制御
し、エキサイタフィルター15bとバリアフィルター5
3bとを各光路中に挿入する、また、ハーフミラー34
並びにダイクロイックミラー35aを光路から離脱させ
ると共に、ダイクロイックミラー35bを光路内に挿入
する。
【0063】バリアフィルター53bが光路内へと挿入
されると、蛍光がでてくるまでは画面58aの表示状態
はバリアフィルター53bの波長特性により真っ暗な状
態となるが、観察系40では蛍光域以外の波長の光によ
る眼底像がそのまま観察可能となっている。
【0064】ビデオ撮影を行う場合には、この状態から
被検者にICG蛍光剤を静注してカウントを開始すると
共にビデオ撮影を開始すると所定時間経過後に眼底Ef
に蛍光が現れ、この蛍光は観察・撮影光学系30を経て
ダイクロイックミラー35bにより撮影系50へと反射
され、エリアCCD56bに赤外蛍光の眼底像が結像さ
れて画面58aに赤外蛍光の眼底像が表示される。
【0065】この際、蛍光の発光が始まり赤外蛍光の眼
底像が画面58aに表示されるまでの間、すなわち、画
面58aの表示状態が真っ暗な間は、観察系40により
眼底像を観察してアライメントにずれ等がないかを確認
し、アライメントにずれが生じた場合には観察系40の
眼底像に基づいてアライメントの再調節を行う。
【0066】そして、蛍光の発光が始まって画面58a
に像が現れた後であってもアライメントの再調節の必要
がある場合には、画面58aに表示された像を併用しな
がら行うこともできる。
【0067】眼底Efの血流速度を計測するなど、蛍光
剤を被検者に静注して蛍光が出てくる初期の状態を含め
て赤外蛍光の眼底像の撮影が可能となる。また、テレビ
カメラ56による赤外蛍光の眼底像の静止画撮影も可能
である。
【0068】ところで、上記実施例では、バリアフィル
ター58a,58bを撮影モードに応じて挿脱する構成
を開示したが、例えば、テレビリレーレンズユニットを
装置本体と別途にアタッチメントとして設け(公知)た
場合には、このユニットを可視蛍光用と赤外蛍光用との
2種類とすると共にユニット内に各々の波長特性のバリ
アフィルター58a,58bを内装してもよい。
【0069】(第2実施例)図5及び図6は本発明の眼
底カメラの第2実施例を示し、静止画(フィルム撮影)
による可視蛍光撮影の専用機とした場合の例を示す。
尚、第2実施例において、上記実施例と同一の構成には
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0070】また、この第2実施例での眼底カメラは可
視蛍光専用機であるため、エキサイターフィルターは可
視蛍光用の1種類のエキサイターフィルター15となっ
ている。
【0071】図5において、第2実施例の眼底カメラ2
は、照明光学系10、観察・撮影光学系80、観察・撮
影光学系80の光路終端部で分岐された観察系90と撮
影系100、固視目標光学系60、アライメント光学系
70を備えている。
【0072】観察・撮影光学系80は、対物レンズ25
からハーフミラー34までの光学部材と、光路分岐手段
であるダイクロイックミラー81を備えている。
【0073】観察系90は、マスク51、フィールドレ
ンズ52、反射ミラー54、リレーレンズ55、エリア
CCD56a内蔵のテレビカメラ56、演算制御回路5
7、モニタ装置58を備えている。
【0074】撮影系100は、バリアフィルター101
と、クイックリターンミラー41から接眼レンズ45ま
での光学部材を備えていると共に、クイックリターンミ
ラー41の観察・撮影光路の光軸O2と同軸延長線上の
後方に、マスク46と、被検眼からの光を撮影する35
mmカメラのフィルム47とが設けられている。
【0075】バリアフィルター101は可視蛍光撮影を
行う場合に撮影系100の光路内に挿入される可視蛍光
用として用いられる。尚、バリアフィルター101は、
図示しないソレノイド等の駆動手段により挿脱される。
【0076】可視蛍光撮影の場合、図6(A)に示すよ
うに、エキサイターフィルター15には450〜520
nmの波長を透過する特性(線分E1)を有するものが
使用され、ダイクロイックミラー81には500nm以
上の波長を透過する特性(線分D5)を有し、且つ、図
6(B)に示すように、400〜500nmの波長を反
射する特性(線分D6)を有するものが使用され、バリ
アフィルター101には520〜650nmの波長を透
過する特性(線分B1)を有するものが使用される。
【0077】従って、光路内に固定のダイクロイックミ
ラー81は、エキサイターフィルター15が光路内へ挿
入された可視蛍光撮影の状態では、可視蛍光域の波長以
外の眼底反射光束を観察系90に向けて反射して画面5
8aに可視蛍光域の波長以外の眼底像を画像表示させ、
可視蛍光域の波長の眼底反射光束を撮影系100に向け
て透過して可視蛍光域の波長の眼底像を観察させる。
【0078】上記の構成において、図示しない眼底カメ
ラの電源スイッチをONさせると演算制御回路57が作
動して初期化される。この際、フィルター15,101
は光路から離脱され、ハーフミラー34及びクイックリ
ターンミラー41は観察・撮影光路内へと挿入された状
態となる。
【0079】[アライメント]この状態で、ハロゲンラ
ンプ11を点灯させると、このハロゲンランプ11から
の照明光がコンデンサーレンズ12から対物レンズ25
までの光学部品を介して眼底Efに投影される。
【0080】眼底Efに反射された眼底反射光束は、対
物レンズ25、孔部24a、ハーフミラー31、合焦レ
ンズ32、結像レンズ33、ハーフミラー34を経てダ
イクロイックミラー81へと導かれる。
【0081】ダイクロイックミラー81は、400〜5
00nmの波長の眼底反射光束を観察系90へと反射し
てこの400〜500nmの波長の眼底反射光束に基づ
く眼底像をエリアCCD56aに結像させ、500nm
以上の波長の眼底反射光束を撮影系100へと透過して
この500nm以上の波長の眼底反射光束に基づく眼底
像を観察可能とする。
【0082】一方、アライメント光源71から出射され
た照明光に基づくアライメント反射光束は、ダイクロイ
ックミラー81に反射され、観察系90によりエリアC
CD56aに光点像が結像される。
【0083】エリアCCD56aは結像された眼底像と
光点像とを画面58aに表示する。検者は、この画面5
8aに表示された眼底像と光点像に基づいてアライメン
ト操作を行い、光点像が画面58a上で所定位置となっ
たときにアライメントが完了する。
【0084】[可視蛍光撮影]撮影条件選択スイッチに
より可視蛍光撮影モードを選択すると、ハロゲンランプ
11が点灯を継続(場合によっては光量をアップする)
すると共に、演算制御回路57がソレノイドを作動制御
し、エキサイタフィルター15とバリアフィルター10
1とを各光路中に挿入する。
【0085】バリアフィルター101が光路内へと挿入
されると、接眼レンズ45からはバリアフィルター10
1の波長特性により何も見えなくなるが、観察系90の
画面58a上では蛍光域以外の波長の光による眼底像が
そのまま観察可能となっている。
【0086】この状態から被検者にFAG蛍光剤を静注
してカウントを開始すると、所定時間経過後に眼底Ef
に蛍光が現れ、この蛍光は観察・撮影光学系80を経て
ダイクロイックミラー81により撮影系100へと透過
され、接眼レンズ45から観察される。
【0087】この際、蛍光の発光が始まり、可視蛍光の
眼底像が観察可能となるまでの間は観察系90により眼
底像を観察してアライメントにずれ等がないかを確認
し、アライメントにずれが生じた場合には観察系90の
眼底像に基づいてアライメントの再調節を行う。
【0088】蛍光の発光が始まった場合は、接眼レンズ
45により蛍光波長域の像を観察して所定の状態や頃合
に応じて図示しない撮影スイッチを押圧することによ
り、ハーフミラー34が光路から離脱され、クイックリ
ターンミラー41が跳ね上がると共にキセノンランプ1
3が点灯してフィルム47に可視蛍光域の波長に基づく
眼底像が撮影される。尚、テレビカメラ56による眼底
像の静止画または動画撮影も可能である。
【0089】尚、上記実施例においては、バリアフィル
ター101が、予め光路中に挿入されているが、撮影に
同期して挿脱させてもよい。
【0090】(第3実施例)図7は本発明の眼底カメラ
の第3実施例を示し、静止画(フィルム撮影)による可
視蛍光撮影専用の眼底カメラとした場合を示す。尚、第
3実施例において、上記各実施例と同一の構成には同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0091】図7において、第3実施例の眼底カメラ3
は、照明光学系10、観察・撮影光学系110、観察・
撮影光学系110の光路終端部で分岐された観察系12
0と撮影系130、固視目標光学系60、アライメント
光学系70を備えている。
【0092】照明光学系10は、ハロゲンランプ11か
ら対物レンズ25までの光学部材を備えていると共に、
コンデンサーレンズ14と遮光板16との間にエキサイ
タフィルター15が光路内へと挿入されている。
【0093】観察・撮影光学系110は、対物レンズ2
5からハーフミラー34までの光学部材と、光路分岐手
段であるクイックリターンミラー111を備えている。
【0094】観察系120は、マスク42、フィールド
レンズ43、反射プリズム44、接眼レンズ45を備え
ている。
【0095】撮影系130は、光路内に固定のバリアフ
ィルター131、マスク46、被検眼からの光を撮影す
る35mmカメラのフィルム47を備えている。
【0096】バリアフィルター131は可視蛍光撮影を
行う場合に撮影系100の光路内に挿入される可視蛍光
用として用いられる。尚、バリアフィルター131は、
図示しないソレノイド等の駆動手段により挿脱される。
【0097】可視蛍光撮影の場合、エキサイターフィル
ター15には450〜520nmの波長を透過する特性
を有するものが使用される、また、バリアフィルター1
31には520〜650nmの波長を透過する特性を有
するものが使用される。
【0098】[アライメント]この状態で、ハロゲンラ
ンプ11を点灯させると、このハロゲンランプ11から
の照明光がコンデンサーレンズ12から対物レンズ25
までの光学部品を介して眼底Efに投影される。
【0099】眼底Efに反射された眼底反射光束は、対
物レンズ25、孔部24a、ハーフミラー31、合焦レ
ンズ32、結像レンズ33、ハーフミラー34を経てク
イックリターンミラー111へと導かれ、このクイック
リターンミラー111に反射され、マスク42、フィー
ルドレンズ43、反射プリズム44を経て接眼レンズ4
5により観察される。
【0100】一方、アライメント光源71から出射され
た波長500nm以下の照明光に基づくアライメント反
射光束は、クイックリターンミラー111に反射され、
観察系120により光点像が観察される。
【0101】検者は結像された眼底像と光点像に基づい
てアライメント操作を行い、光点像が所定位置となった
ときにアライメントが完了する。
【0102】[可視蛍光撮影]可視蛍光撮影を行う場合
には、ハロゲンランプ11が点灯を継続(場合によって
は光量をアップ)すると共に、ハーフミラー34が光路
から離脱される。
【0103】尚、バリアフィルター131はクイックリ
ターンミラー111よりも後方の撮影系130に位置し
ていて、接眼レンズ45での観察状態には変化がないた
め、何も見えなくなるという状況は回避されている。
【0104】この状態から被検者にFAG蛍光剤を静注
してカウントを開始すると、所定時間経過後に眼底Ef
に蛍光が現れ、この蛍光は観察・撮影光学系30を経て
クイックリターンミラー111に至る。
【0105】検者は、所定の状態や頃合に応じて図示し
ない撮影スイッチを押圧することによりキセノンランプ
13が点灯して、フィルム47に可視蛍光域の波長に基
づく眼底像が撮影される。
【0106】この際、可視蛍光の眼底像が撮影可能とな
るまでの間にアライメントにずれ等がないかを接眼レン
ズ45を介して確認し、アライメントにずれが生じた場
合には観察系120の眼底像に基づいてアライメントの
再調節を行う。
【0107】また、撮影スイッチの操作に同期してアラ
イメント光源71を消灯するか、ハーフミラー31を光
路から離脱させるとよい。
【0108】尚、このような構成とすることにより、被
検眼を照明するハロゲンランプ11からの照明光量は従
来のものに較べて少ない光量で済むため、被検者の目や
精神的な負担が軽減される。
【0109】(第4実施例)図8は本発明の眼底カメラ
の第4実施例を示し、動画による赤外蛍光撮影(ビデオ
撮影記録)の専用機とした場合の例を示す。
【0110】この図8において、第4実施例の眼底カメ
ラ4は、照明光学系180、観察・撮影光学系190、
この観察・撮影光学系190の光路終端部で分岐された
観察系200と撮影系210、固視目標光学系60、ア
ライメント光学系70を備えている。
【0111】照明光学系180は、赤外レーザー光を出
射するレーザーダイオード181、コンデンサーレンズ
14、遮光板16、リング状絞り17、遮光板18、リ
レーレンズ19、反射ミラー20、リレーレンズ21、
黒点板22、リレーレンズ23、孔空きミラー24、対
物レンズ25等の光学部品を備えている。
【0112】そして、観察及び撮影時にはレーザーダイ
オード181から出射された照明光がコンデンサーレン
ズ14から対物レンズ25までの光学部品を介して眼底
Efに投影される。
【0113】観察・撮影光学系190は、対物レンズ2
5からハーフミラー34までの光学部品と、光路分岐手
段としてのダイクロイックミラー191を備えている。
【0114】観察系200は、マスク201、眼底Ef
と共役なフィールドレンズ202、リレーレンズ203
を備えていると共に、以下、エリアCCD内蔵のテレビ
カメラ、演算制御回路、モニタ装置(図示せず)を備え
ている。
【0115】撮影系210は、マスク51、眼底Efと
共役なフィールドレンズ52、バリアフィルター21
1、反射ミラー54、リレーレンズ55、エリアCCD
56a内蔵のテレビカメラ56、演算制御回路57、モ
ニタ装置58を備えている。
【0116】尚、観察系200の光路長は撮影系210
と同じであればその光路内の所定箇所に反射ミラー54
と同様のものを配置してもよい。従って、観察系200
と撮影系210とは実質的には、バリアフィルター21
1が設けられているか否かというところにのみ差異を有
し、ダイクロイックミラー191に分割された被検眼像
が異なった画面(一方の画面58aのみ図示する。)に
表示されるように設定されている。
【0117】赤外蛍光撮影の場合、他の実施例で示した
エキサイターフィルター15は必要なく、ダイクロイッ
クミラー191には650〜800nmの波長を透過す
る特性を有し、且つ、少なくとも800nm以上の波長
を反射する特性を有するものが使用され、バリアフィル
ター211には820〜950nmの波長を透過する特
性を有するものが使用される。
【0118】従って、ダイクロイックミラー191は、
赤外蛍光域の波長以外の眼底反射光束を観察系200に
向けて透過して赤外蛍光域の波長以外の眼底像を画面5
8aと同様の画面に画像表示させ、赤外蛍光域の波長の
眼底反射光束を撮影系210に向けて反射して赤外蛍光
域の波長の眼底像を画面58aに画像表示させる。
【0119】上記の構成において、図示しない眼底カメ
ラの電源スイッチをONさせると演算制御回路57が作
動して初期化される。
【0120】[アライメント]この状態で、レーザーダ
イオード181を点灯させると、このレーザーダイオー
ド181からの照明光がコンデンサーレンズ14から対
物レンズ25までの光学部品を介して眼底Efに投影さ
れる。
【0121】眼底Efに反射された眼底反射光束は、対
物レンズ25、孔部24a、ハーフミラー31、合焦レ
ンズ32、結像レンズ33、ハーフミラー34を経てダ
イクロイックミラー191へと導かれる。
【0122】ダイクロイックミラー191は、650〜
800nmの波長の眼底反射光束を観察系200へと透
過させる。この650〜800nmの波長の眼底反射光
束に基づく眼底像はエリアCCDに結像されて画面に画
像表示され、800nm以上の波長の眼底反射光束は撮
影系210へと反射してこの800nm以上の波長の眼
底反射光束にはダイクロイックミラー191において基
づく眼底像がエリアCCD56aに結像される。
【0123】一方、アライメント光源71を点灯してア
ライメント光源71から出射された照明光をコンデンサ
ーレンズ72を介してライトガイド73に入射させ、そ
の出射端73aからのアライメント光束を斜設ミラー7
4、2孔絞り75、リレーレンズ76、ハーフミラー3
1、対物レンズ25を介して被検眼Eの前眼部に投影す
る。
【0124】前眼部に反射されたアライメント反射光束
は、観察・撮影光学系190によりダイクロイックミラ
ー191に導かれてダイクロイックミラー191を透過
し、観察系200によりエリアCCDに光点像が結像さ
れる。
【0125】観察系200の図示しないエリアCCD
は、この光点像と波長650〜800nmの眼底反射光
束の基づく眼底像とを画面に表示する。検者は、画面に
表示された眼底像と光点像に基づいてアライメント操作
を行い、光点像が画面上で所定位置となったときにアラ
イメントが完了する。
【0126】[赤外蛍光撮影]バリアフィルター211
が光路内へと挿入されると、画面58aの表示状態はバ
リアフィルター211の波長特性により真っ暗な状態と
なるが、観察系200では蛍光域以外の波長の光による
眼底像がそのまま観察可能となっている。
【0127】ビデオ撮影を行う場合には、被検者にIC
G蛍光剤を静注してカウントを開始すると共にビデオ撮
影を開始すると、所定時間経過後に眼底Efに蛍光が現
れ、この蛍光は観察・撮影光学系190を経てダイクロ
イックミラー211により撮影系210へと反射され、
エリアCCD56aに赤外蛍光の眼底像が結像されて画
面58aに赤外蛍光の眼底像が表示される。
【0128】この際、蛍光が出始めて赤外蛍光域の波長
による眼底像が画面58aに表示されるまでの間、すな
わち、画面58aの表示状態が真っ暗な間は、観察系2
00の画面上での眼底像を観察してアライメントにずれ
等がないかを確認し、アライメントにずれが生じた場合
には観察系200の眼底像に基づいてアライメントの再
調節を行なう。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明の眼科器械に
あっては、照明光源から出射された照明光を被検眼に導
びく照明光学系と、該照明光学系の光路途中に配設され
た蛍光撮影用のエキサイターフィルターと、前記照明光
学系により照明されて被検眼で反射した反射光束を導く
観察・撮影光学系と、該観察・撮影光学系の光路途中に
設けられた光路分岐部材と、該光路分岐部材に分岐され
る一方の光路に設けられた観察手段と、光路分岐部材に
分岐される他方の光路に設けられた撮影手段と、該撮影
手段と前記光路分岐部材との間に配置された蛍光撮影用
のバリアフィルターとを備えていることにより、被検眼
の蛍光撮影を行う際の初期状態の撮影を確実に行うこと
ができ、しかも、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼科器械を示し、光学系の説明図であ
る。
【図2】本発明の眼科器械の変形例を示し、光学系の説
明図である。
【図3】本発明の眼科器械のダイクロイックミラーの光
学特性を示し、(A)は波長特性のグラフ、(B)は波
長特性のグラフである。
【図4】本発明の眼科器械の他の変形例を示し、光学系
の説明図である。
【図5】本発明の眼科器械の第2実施例を示し、光学系
の説明図である。
【図6】ダイクロイックミラーの光学特性を示し、
(A)は波長特性のグラフ、(B)は波長特性のグラフ
である。
【図7】本発明の眼科器械の第3実施例を示し、光学系
の説明図である。
【図8】本発明の眼科器械の第4実施例を示し、光学系
の説明図である。
【図9】従来の眼科器械を示し、一部を省略した光学系
の説明図である。
【符号の説明】
E…被検眼 1…眼底カメラ(眼科機械) 10…照明光学系 11…ハロゲンランプ(照明光源) 15a,15b…エキサイタフィルター 30…観察・撮影光学系 35a…ダイクロイックミラー(光路分岐手段) 35b…ダイクロイックミラー(光路分岐手段) 40…観察系 45…接眼レンズ(観察手段) 50…撮影系 53a,53b…バリアフィルター 58…モニタ(撮影手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光源から出射された照明光を被検眼に
    導びく照明光学系と、該照明光学系の光路途中に配設さ
    れた蛍光撮影用のエキサイターフィルターと、前記照明
    光学系により照明されて被検眼で反射した反射光束を導
    く観察・撮影光学系と、該観察・撮影光学系の光路途中
    に設けられた光路分岐部材と、該光路分岐部材に分岐さ
    れる一方の光路に設けられた観察手段と、光路分岐部材
    に分岐される他方の光路に設けられた撮影手段と、該撮
    影手段と前記光路分岐部材との間に配置された蛍光撮影
    用のバリアフィルターとを備えている眼科器械。
  2. 【請求項2】前記光路分岐部材は、蛍光域の波長の反射
    光束を前記撮影装置に導き且つ蛍光域の波長以外の反射
    光束を前記観察手段に導くダイクロイックミラーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科器械。
  3. 【請求項3】照明光源から出射された照明光を被検眼に
    導びく照明光学系と、該照明光学系の光路途中に配設さ
    れた蛍光撮影用のエキサイターフィルターと、前記照明
    光学系により照明されて被検眼で反射した反射光束を撮
    影カメラに導く観察・撮影光学系と、該撮影カメラのク
    イックリターンミラーと撮影フィルムとの間に配置され
    た蛍光撮影用のバリアフィルターとを備えている眼科器
    械。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167068A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Kowa Co 眼科撮影装置
JP2008183106A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Tomey Corporation 眼科装置
JP2009261438A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Canon Inc 眼底カメラ
JP2015147141A (ja) * 2009-06-11 2015-08-20 キヤノン株式会社 眼科撮像装置及び眼科撮像装置の制御方法

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