JPH06133934A - 眼底撮像装置 - Google Patents

眼底撮像装置

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Publication number
JPH06133934A
JPH06133934A JP4287779A JP28777992A JPH06133934A JP H06133934 A JPH06133934 A JP H06133934A JP 4287779 A JP4287779 A JP 4287779A JP 28777992 A JP28777992 A JP 28777992A JP H06133934 A JPH06133934 A JP H06133934A
Authority
JP
Japan
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fundus
video signal
filter
photography
light
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Application number
JP4287779A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Takahashi
嘉裕 高橋
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP4287779A priority Critical patent/JPH06133934A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】蛍光撮影および各種の単色撮影の場合にも、光
量の損失なく効率よく撮影する眼底撮像装置を提供する
ことである。 【構成】光源14からの光線は、フィルター群16中か
ら撮影法に基づいて選択されたフィルターを介して、眼
100に入射され、眼底Fを照明する。この眼底Fから
の反射光は、合焦レンズ3に入射される。合焦レンズ3
から出射された光線は、レンズ1、有孔鏡2、レンズ3
を介しプリズム25に入射され、R,G,B3色に分光
されて各々3つの撮像素子26に入射される。3つの撮
像素子26の映像信号は、映像信号選択部29で最適に
選択された後、映像信号発生器28に入力されて映像信
号が生成される。映像信号の選択方法は、フィルター位
置検出部17により検知された撮影法に応じて設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオ撮像素子を用
いた眼底撮像装置、特にカラー撮影の他に蛍光撮影およ
び各種の単色撮影を行なう眼底撮像装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】眼底の病変が、網膜・脈絡膜のどの層に
存在するかということは、眼底疾患の診断・経過観察・
視力予後推測の上で重要な意味を持つ。そこで、眼底の
病変がどの層に存在するかを観察・記録表現するための
方法として、蛍光眼底撮影法および単色光眼底撮影法が
ある。
【0003】蛍光眼底撮影は、肘静脈から注入されたf
luorescein sodium(以下、fluo
resceinと称する)が、網膜循環系に到達したと
きに、眼底を青色光で照明して、血液中から蛍光を発生
させ、これを撮影するというものである。そして、この
蛍光を撮影するときには、フィルムの前に緑色あるいは
黄色のフィルターをおいて、眼底からの青色の反射分を
除去して、蛍光を発している部分と蛍光を発していない
部分とのコントラストを強めるようにする(以上、Di
abetes Journal Vol.2 No.3
1974)。
【0004】単色光による眼底撮影とは、眼底が光エネ
ルギーに対して異なる特性を有する各層からできている
ことを利用し、波長幅が狭く、透過率が高いモノクラマ
ティック・フィルタを用いて、病巣が眼底のどの層に存
在するかを観察・記録表現しようという試みである。
【0005】図2は、従来のビデオ撮像素子を用いた眼
底撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0006】図2の眼底撮像装置は、対物レンズ1、有
孔鏡2、フィルター15,16、合焦レンズ3、クイッ
クリターンミラー4,6、撮影装置5、接眼レンズ7、
リレーレンズ8,18、リング絞り9、固定鏡10,1
9、コンデンサレンズ11,13、撮影照明光源12、
観察照明光源14、ビデオ撮像素子20、カメラコント
ロールユニット21、モニタ22、映像記録器23、同
調制御装置24、レリーズスイッチ30から構成され
る。
【0007】対物レンズ1は、撮像すべき眼100を対
象とする凸レンズである。
【0008】有孔鏡2は、中央部分に孔を有する鏡であ
る。
【0009】合焦レンズ3、リレーレンズ8,18、コ
ンデンサレンズ11,13は、凸レンズである。
【0010】クイックリターンミラー4,6は、可動式
の鏡である。
【0011】撮影装置5は、35ミリカメラである。
【0012】接眼レンズ7は、眼100を診察する眼科
医等の眼に接眼する凸レンズである。
【0013】リング絞り9は、光線をリング状に絞る絞
りである。
【0014】固定鏡10,19は、固定された鏡であ
る。
【0015】撮影照明光源12、観察照明光源14は、
それぞれ、撮影時または観察時に、使用される照明用の
光源である。
【0016】ビデオ撮像素子20は、市販のビデオの撮
像用の素子である。
【0017】コントロールユニット21は、色調コント
ロール用のつまみを備えている。このつまみを操作者に
操作されることにより、ビデオ撮像素子20の色調をコ
ントロールする。
【0018】モニタ22は、動画像を表示することがで
きる表示装置である。
【0019】映像記録器23は、映像信号を格納するこ
とができるメモリである。
【0020】同調制御装置24は、撮影時に、撮影照明
光源の点灯を制御する制御装置である。
【0021】フィルター15は、分光分布のピークが5
20nm(励起された蛍光のピーク)にあるフィルター
で、蛍光撮影時に光路に挿入される。
【0022】フィルター群16は、カラー撮影、蛍光撮
影、または、各種の単色光撮影(赤,緑または青の単色
光により照明し撮影する方法)を行なうためのフィルタ
ーを有する。カラー撮影、蛍光撮影、または、各種の単
色光撮影時に、当該撮影法を行なうためのフィルター
が、フィルター群16中から選択されて光路中に挿入さ
れる。
【0023】フィルター群16中のフィルターの特性に
ついて説明する。
【0024】カラー撮影を行なうためのフィルターは、
たとえば、光源から発生する眼に有害な成分(紫外線
等)を透過しない分光分布を有するフィルターを使用し
て、眼を保護することができる。
【0025】蛍光撮影を行なうためのフィルターは、分
光分布のピークが490nm(蛍光の吸収帯のピーク)
にあるフィルターである。赤色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが600nm
にあるフィルターである。緑色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが570nm
にあるフィルターである。青色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが470nm
にあるフィルターである。
【0026】レリーズスイッチ30は、外部から押下さ
れてオン状態となると、撮影モードが設定される。オフ
状態では、観察モードが設定される。
【0027】次に、図2の眼底撮像装置の動作について
説明する。
【0028】観察照明光源14から出射された光線は、
コンデンサレンズ13を介して、フィルター群16を通
過する。フィルター群16からは、予め、撮影法(カラ
ー撮影、蛍光撮影、または、各種の単色光撮影)に適し
たフィルターを、外部から選択し、セットしておく。
【0029】フィルター群16中から選択されてセット
されたフィルターを通過した光線は、コンデンサレンズ
11を介して固定鏡10に入射され、光軸を90度折り
曲げられる。折り曲げられた光は、リング絞り9でリン
グ状に絞られ、リレーレンズ8を介して有孔鏡2でさら
に90度反射され、対物レンズ1を介して、観察対象で
ある患者の眼100に入射される。入射された光は、眼
100の角膜Eの近辺にリング状の二次光源を形成し、
眼100の眼底Fを照明する。
【0030】上記のように患者の眼100に入射された
観察照明光源14を光源とする光は、眼100の眼底F
により反射される。この反射光は、対物レンズ1、有孔
鏡2を介して合焦レンズ3に入射される。蛍光眼底撮影
の場合にのみ、眼100からの反射光は、対物レンズ
1、有孔鏡2、フィルター15を介して、合焦レンズ3
に入射される。合焦レンズ3から出射された光線は、ク
イックリターンミラー4,6を介して接眼レンズ7に入
射される。眼科医等は、この接眼レンズ7を介して、患
者の眼100の眼底Fを診察、および、撮影のシャッタ
ーチャンスの決定を行なうことができる。
【0031】クイックリターンミラー6が、図2の点線
の位置にある場合には、観察照明光源14で照らされた
眼100の眼底Fからの反射光は、リレーレンズ18お
よび固定鏡19を介して、ビデオ撮像素子20に入力さ
れる。ビデオ撮像素子20に入力された反射光は、カラ
ー撮影の場合には、外部から、カメラコントロールユニ
ット21の色調節用のつまみを操作されて色調等の調節
をされた後、映像記録器23に入力され、モニタ22に
出力される。各種の単色撮影、および、蛍光撮影の場合
には、ビデオ撮像素子20に入力された反射光は、色調
節されずに映像記録器23に入力され、モニタ22に出
力される。眼科医等は、モニタ22に出力された動画像
を見て、眼100の病状等の診断、および、静止画像を
得る際のシャッターチャンスの決定を行なうことができ
る。
【0032】モニタ22に出力された動画像である映像
の静止画を得たい場合には、眼科医等によりレリーズス
イッチ30をオン状態にされ、撮影モードが設定され
る。撮影モードが設定されると、同調制御装置24の制
御により、撮影照明光源12から撮影用の照明光が発生
される(ストロボがたかれる)。
【0033】この撮影用の照明光は、コンデンサレンズ
13、フィルター群16から選択されたフィルター、コ
ンデンサレンズ11を介して固定鏡10に入射され、光
軸を90度折り曲げられる。折り曲げられた光は、リン
グ絞り9で絞られ、リレーレンズ8を介して有孔鏡2で
さらに90度反射され、対物レンズ1を介して、撮影対
象である患者の眼100に入射される。
【0034】上記のように患者の眼100に入射された
撮影照明光源12を光源とする光は、眼100により反
射される。この、眼100からの反射光は、対物レンズ
1、有孔鏡2を介して合焦レンズ3に入射される。蛍光
眼底撮影の場合にのみ、眼100からの反射光は、対物
レンズ1、有孔鏡2、フィルター15を介して、合焦レ
ンズ3に入射される。
【0035】クイックリターンミラー4が、図2の点線
の位置にある場合には、撮影照明光源14で照らされた
眼100からの反射光を、撮影装置5により撮影するこ
とができる。
【0036】クイックリターンミラー6が、図2の点線
の位置にある場合には、合焦レンズ3から出射された光
線は、クイックリターンミラー4、リレーレンズ18お
よび固定鏡19を介して、ビデオ撮像素子20に入力さ
れる。ビデオ撮像素子20に入力された反射光は、コン
トロールユニット21の色調節用のつまみにより色調の
調節をされた後、映像記録器23に入力され、記録器2
3のメモリに格納される。メモリに記録された映像信号
を切り出して撮影出力とする。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の眼
底撮像装置においては、カラー撮影を行なう際に、手動
で色の調整を行なう必要があるという問題がある。
【0038】また、蛍光撮影および各種の単色撮影の場
合には、カラー撮影の場合に調整された色のままである
ので、画像を白黒で記録できない。また、たとえば、青
色による単色撮影の場合には、赤と緑の映像信号は0に
近く、モニターで観察できる像が暗くなるという欠点が
あった。
【0039】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、蛍光撮影および各種の単色撮影の
場合にも、光量の効率よく撮影することができる眼底撮
像装置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によれば、被検眼の眼底を照明するための
照明手段と、この照明手段により照明された眼底を、観
察および撮影するための撮像手段と、撮像された眼底を
表示する表示手段と、眼底の観察を行なうか撮影を行な
うかを、外部から指示される手段とを備え、被検眼の眼
底のカラー撮影、および、蛍光撮影または各種の単色光
撮影による観察および撮影を行なう眼底撮像装置におい
て、照明手段として、被検眼を観察するために眼底を照
明するための第1の光源と、眼底を撮影するために眼底
を照明するための第2の光源と、第1または第2の光源
からの光を眼底へ入射させる第1の光学手段と、眼底に
入射された光の反射光を、撮像手段へ入射させる第2の
光学手段と、カラー撮影、蛍光撮影、または各種の単色
光撮影に対して選択的に使用される、予め定められた分
光分布を有する複数種類のフィルターと、外部からの操
作に応じて、フィルターが無い状態をも含めて、第1の
光学手段中に、前記複数種類のフィルターの挿脱を行な
う挿脱手段とを備えることができる。撮像手段として、
眼底について、3つの異なる色成分の撮像を行なう、そ
れぞれ異なる色に対応する3系統の撮像素子と、3系統
の撮像素子で得られた3系統の映像信号を、前記挿脱手
段により挿入されたフィルターの種類に応じて、選択し
た後、3系統の映像信号を再発生させる映像信号選択部
と、再発生された映像信号を入力し、カラー映像信号を
生成する映像信号発生器と、生成されたカラー映像信号
を格納する記憶手段とを備えることができる。表示手段
として、格納されたカラー映像信号を出力するモニタ
と、撮影が指示されると、格納されたカラー映像信号か
ら、映像信号を切りだして出力する手段とを備えること
ができる。
【0041】
【作用】カラー撮影、蛍光撮影、および、各種の単色撮
影に応じて、R,G,B3つの撮像素子の選択を自動的
に設定することができる。
【0042】
【実施例】図1は、この発明の、ビデオ撮像素子を用い
た眼底撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0043】図1の眼底撮像装置は、対物レンズ1、有
孔鏡2、合焦レンズ3、リレーレンズ8、リング絞り
9、固定鏡10、コンデンサレンズ11,13、撮影照
明光源12、観察照明光源14、フィルター15、フィ
ルター群16、フィルター位置検出部17、モニタ2
2、映像記録器23、同調制御装置24、ダイクロイッ
クプリズム25、撮像素子26、映像信号発生器28、
映像信号選択部29、レリーズスイッチ30から構成さ
れる。
【0044】対物レンズ1は、撮像すべき眼を対象とす
る凸レンズである。
【0045】有孔鏡2は、中央部分に孔を有する鏡であ
る。
【0046】合焦レンズ3、リレーレンズ8、コンデン
サレンズ11,13は、凸レンズである。
【0047】リング絞り9は、光線をリング状に絞る絞
りである。
【0048】固定鏡10は、固定された鏡である。
【0049】撮影照明光源12、観察照明光源14は、
それぞれ、撮影時または観察時に、使用される照明用の
光源である。
【0050】モニタ22は、動画像を表示することがで
きる表示装置である。
【0051】映像記録器23は、映像信号を格納するこ
とができるメモリである。
【0052】同調制御装置24は、撮影時に、撮影照明
光源を制御する制御装置である。
【0053】ダイクロイックプリズム25は、光をR,
G,B3色に分光するためのプリズムである。
【0054】撮像素子26は、それぞれ、R,G,Bの
色毎の信号を撮像するための素子である。
【0055】映像信号発生器28は、R,G,B3色の
信号から映像信号を発生させる。
【0056】映像信号選択部29は、カラー撮影、蛍光
撮影、または、各種の単色光撮影の各場合に、各々、予
め設定されたように入力信号を選択し、出力信号を発生
する。図3にその内容の1例を示す。
【0057】フィルター15、フィルター群16は、図
2に示したものと同様である。
【0058】すなわち、フィルター15は、分光分布の
ピークが520nm(励起された蛍光のピーク)にある
フィルターで、蛍光撮影時に光路に挿入される。
【0059】フィルター群16は、カラー撮影、蛍光撮
影、または、各種の単色光撮影(赤,緑または青の単色
光により照明し撮影する方法)を行なうためのフィルタ
ーを有する。カラー撮影、蛍光撮影、または、各種の単
色光撮影時に、当該撮影法を行なうためのフィルター
が、フィルター群16中から選択されて光路中に挿入さ
れる。
【0060】フィルター群16中のフィルターの特性に
ついて説明する。
【0061】カラー撮影を行なうためのフィルターは、
たとえば、光源から発生する眼に有害な成分(紫外線
等)を透過しない分光分布を有するフィルターを使用し
て、眼を保護することができる。
【0062】蛍光撮影を行なうためのフィルターは、分
光分布のピークが490nm(蛍光の吸収帯のピーク)
にあるフィルターである。赤色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが600nm
にあるフィルターである。緑色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが570nm
にあるフィルターである。青色による単色光撮影を行な
うためのフィルターは、分光分布のピークが470nm
にあるフィルターである。
【0063】フィルター位置検出部17は、フィルター
群16中のいずれのフィルターが選択されているかを検
出する。
【0064】レリーズスイッチ30は、外部から押下さ
れてオン状態となると、撮影モードが設定される。オフ
状態では、観察モードが設定される。
【0065】次に、図1の眼底撮像装置の動作について
説明する。
【0066】観察照明光源14から出射された光線は、
コンデンサレンズ13、フィルター群16中から選択さ
れたフィルター、コンデンサレンズ11を介して固定鏡
10に入射され、光軸を90度折り曲げられる。折り曲
げられた光は、リング絞り9で絞られ、リレーレンズ8
を介して有孔鏡2でさらに90度反射され、対物レンズ
1を介して、観察対象である患者の眼100に入射され
る。入射された光は、眼100の角膜Eの近辺にリング
状の二次光源を形成し、眼100の眼底Fを照明する。
【0067】上記のように患者の眼100の眼底Fに入
射された観察照明光源14を光源とする光は、眼底Fに
より反射される。この反射光は、対物レンズ1、有孔鏡
2を介して合焦レンズ3に入射される。蛍光眼底撮影の
場合にのみ、眼100からの反射光は、対物レンズ1、
有孔鏡2、フィルター15を介して、合焦レンズ3に入
射される。合焦レンズ3から出射された光線は、ダイク
ロイックプリズム25に入射され、R,G,B3色に分
光される。分光されたR,G,B3色の光は、それぞ
れ、3つの撮像素子26に入射される。3つの撮像素子
より出力された各映像信号は、映像信号選択部29に入
力される。映像信号選択部29では、選択されたフィル
ター16をフィルター位置検出部17で検知し、選択さ
れたフィルター16に応じた映像信号を、たとえば図3
に従って発生する。発生した信号は、映像信号発生器2
8に入力される。映像信号発生器28においては、R,
G,B3色の信号から映像信号が生成される。生成され
た映像信号は、映像記録器23に入力され、メモリに記
録される。メモリに記録された映像信号は、モニタ22
に出力される。眼100を診察する眼科医等は、このモ
ニタ22に出力された映像を観察し、眼100の病状等
を診断することができる。
【0068】モニタ22に出力された動画像である映像
の静止画を得たい場合には、眼科医等によりレリーズス
イッチ30を押下され、撮影モードが設定される。撮影
モードが設定されると、同調制御装置24の制御によ
り、眼底Fを短時間強力な光で照明するための撮影照明
光源12から、撮影用の照明光が発生される。
【0069】この撮影用の照明光は、フィルター群16
中から選択されたフィルター、コンデンサレンズ11を
介して固定鏡10に入射され、光軸を90度折り曲げら
れる。折り曲げられた光は、リング絞り9で絞られ、リ
レーレンズ8を介して有孔鏡2でさらに90度反射さ
れ、対物レンズ1を介して、撮影対象である患者の眼1
00に入射される。
【0070】上記のように患者の眼100に入射された
撮影照明光源12を光源とする光は、眼100により反
射される。この、眼100からの反射光は、対物レンズ
1、有孔鏡2を介して合焦レンズ3に入射される。蛍光
眼底撮影の場合にのみ、眼100からの反射光は、対物
レンズ1、有孔鏡2、フィルター15を介して、合焦レ
ンズ3に入射される。合焦レンズ3から出射された光線
は、ダイクロイックプリズム25に入射され、R,G,
B3色に分光される。分光されたR,G,B3色の光
は、それぞれ、3つの撮像素子26に入射される。3つ
の撮像素子26より出力された各映像信号は、映像信号
選択部29に入力される。映像信号選択部29では、選
択されたフィルター16に応じた映像信号を、たとえば
図3に従って発生する。この制御のために、映像信号選
択部29に、各撮影方法に対して効率よい映像信号が得
られるように、予め信号選択方法を設定しておく。映像
信号選択部29は、フィルター位置検出部17により検
出された、現在選択されているフィルターの種類から、
撮影法(カラー撮影、蛍光撮影、または、各種の単色光
撮影)を検知する。そして、検知された撮影法に対する
信号選択方法を自動的に設定する。このように設定され
た信号選択方法により得られた3つの信号は、映像信号
発生器28に入力される。映像信号発生器28において
は、R,G,B3色の信号から映像信号が生成される。
生成された映像信号は、映像記録器23に入力され、メ
モリに記録される。メモリに記録された映像信号の1フ
レームが、切り出されて撮影出力とされる。
【0071】眼底撮影時には同調制御装置24により撮
影照明光源12と映像記録器23とを同調させることに
より、撮影照明光源12による眼底像が、映像記録器2
3に記録される。記録された画像は一定時間モニタ22
に表示され、また撮影後の任意の時に、この画像を映像
記録器23からモニタ22に映し出すことができる。
【0072】図3は、図1に示した映像信号選択部29
の機能(図1のフィルター16で選択されるフィルター
の種類に応じて設定された、映像信号選択部29におけ
る、R,G,B3つの撮像素子26による映像信号の選
択方法)の1例を示すための図である。
【0073】図3のR,G,Bは、図1のダイクロイッ
クプリズム25(ストライプフィルターでもよい)によ
りR,G,B各色に色分解された光線を、撮像素子26
のR,G,Bに関する各撮像素子で受光した、R,G,
B各色のみの波長の光である。R’,G’,B’は、映
像信号選択部29により選択されて出力される信号であ
り、このR’,G’,B’を3原色として、モニタ22
(図1参照)に映像が出力される。
【0074】フィルターが、カラー撮影用である場合に
は、映像信号選択部29からの出力信号R’,G’,
B’として、R,G,Bが出力され、モニタ22にはカ
ラー映像が出力される。
【0075】フィルターが、緑色の単色光撮影用である
場合(フィルターG(RF))には、もし、R’,
G’,B’として、各々R,G,Bを出力すると、R,
Bは“0”でGにしか出力がないために、モニタ22
(カラーモニタ)に出力される映像は、暗く、緑色の映
像となる(従来は、単色光撮影の場合には、通常白黒銀
鉛フィルムで撮影している)という問題がある。そこ
で、緑色の単色光撮影用である場合に、図3に示すよう
に、R’,G’,B’の全てにGを出力すると、モニタ
22に出力される映像は、明るく、白黒の映像となる。
【0076】フィルターが、赤色または青色の単色光撮
影用である場合にも、同様である。すなわち、赤色の単
色光撮影である場合(フィルターR)には、図3に示す
ように、R’,G’,B’の全てにRを出力する。青色
の単色光撮影である場合(フィルターB)には、図3に
示すように、R’,G’,B’の全てにBを出力する。
【0077】フィルターが、蛍光眼底撮影である場合
(フィルターF)には、中心波長が約520nmである
ので、G(570nm),B(470nm)を加算した
ものを、R’,G’,B’の全てに出力する。すなわ
ち、 R’=G’=B’=G+B とする。
【0078】上記のように、各種フィルター(カラー,
G,F,R,B)に対応した、R,G,BからR’,
G’,B’を生成するための方法(規則)は、図4に示
すようなマトリックスで示すことができる。
【0079】たとえば、フィルターが、カラー撮影用で
ある場合には、 m11=m22=m33=1, m12=m13=m21=m23=m31=m32=0 としたマトリックスで、上記規則を表現することがで
き、また、フィルターがG(RF)の場合には、 m12=m22=m32=1, m11=m13=m21=m23=m31=m33=0 としたマトリックスで、上記規則を表現することができ
る。
【0080】さらに、フィルターがRの場合には、 m11=m21=m31=1, m12=m13=m22=m23=m32=m33=0 としたマトリックスで、上記規則を表現することがで
き、また、フィルターがBの場合には、 m13=m23=m33=1, m11=m12=m21=m22=m31=m32=0 としたマトリックスで、上記規則を表現することができ
る。
【0081】さらに、フィルターがFの場合には、 m11=m21=m31=0, m12=m13=m22=m23=m32=m33=1 としたマトリックスで、上記規則を表現することができ
る。
【0082】これらの、各フィルターに対応したマトリ
ックスの要素(mij(i=1,2,3,j=1,2,
3))を、図1の映像信号選択部29に設けたメモリに
格納しておく。フィルター位置検出部17によりフィル
ターの種類が検出されると、映像信号選択部29にフィ
ルターの種類を示す信号が伝達され、この種類に対応し
たマトリックスの要素が取り出される。
【0083】映像信号選択部29には、たとえば、図5
(a)に示すような回路を設ける。そして、上記のよう
に取り出されたマトリックスの要素が示す規則に従って
スイッチ部50,51,52を切り換え、R,G,Bか
らR’,G’,B’を生成することができる。
【0084】図5(b)は、図5(a)の回路におけ
る、各フィルターに対応したスイッチの切り換えの様子
を示す図である。
【0085】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、眼底
撮像装置において、カラー撮影、蛍光撮影、および、各
種の単色撮影に応じて、R,G,B3つの撮像素子によ
る映像信号の選択を自動的に最適値に設定することがで
きる。このため、蛍光撮影および各種の単色撮影の場合
にも、光量の損失なく効率よく撮影することができる。
【0086】また、蛍光撮影および各種単色撮影の場合
には、白黒画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における眼底撮像装置のブロック図。
【図2】従来の眼底撮像装置のブロック図。
【図3】図1の映像信号選択部29の機能を示すための
図。
【図4】映像信号選択部29の機能を示すマトリックス
の図。
【図5】映像信号選択部29の回路図。
【符号の説明】
1…対物レンズ、2…有孔鏡、3…合焦レンズ、8…リ
レーレンズ、9…リング絞り、10…固定鏡、11,1
3…コンデンサレンズ、12…撮影照明光源、14…観
察照明光源、15…フィルター、16…フィルター群、
17…フィルター位置検出部、22…モニタ、23…映
像記録器、24…同調制御装置、25…ダイクロイック
プリズム、26…撮像素子、28…映像信号発生器、2
9…映像信号選択部、30…レリーズスイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼の眼底を照明するための照明手段
    と、 前記照明手段により照明された眼底を、観察および撮影
    するための撮像手段と、 前記撮像された眼底を表示する表示手段と、 を備え、被検眼の眼底のカラー撮影、および、蛍光撮影
    または各種の単色光撮影による観察および撮影を行なう
    眼底撮像装置において、 前記照明手段は、 被検眼を観察するために前記眼底を照明するための第1
    の光源と、 前記眼底を撮影するために前記眼底を照明するための第
    2の光源と、 前記第1または第2の光源からの光を、前記眼底へ入射
    させる第1の光学手段と、 前記眼底に入射された光の反射光を、前記撮像手段へ入
    射させる第2の光学手段と、 カラー撮影、蛍光撮影、または各種の単色光撮影に対し
    て選択的に使用される、予め定められた分光分布を有す
    る複数種類のフィルターと、 外部からの操作に応じて、フィルターが無い状態をも含
    めて、前記第1の光学手段中に、前記複数種類のフィル
    ターの挿脱を行なう挿脱手段と、 を備え、 前記撮像手段は、 前記眼底について、3つの異なる色成分の撮像を行な
    う、それぞれ異なる色に対応する3系統の撮像素子と、 前記3系統の撮像素子で得られた3系統の映像信号を、
    前記挿脱手段により挿入されたフィルターの種類に応じ
    て、選択した後、3系統の映像信号を再発生させる映像
    信号選択部と、 前記映像信号選択部により出力された3系統の映像信号
    を入力し、カラー映像信号を生成する映像信号発生器
    と、 前記生成されたカラー映像信号を格納する記憶手段と、 を備え、 前記表示手段は、 前記格納されたカラー映像信号を出力するモニタと、 撮影が指示されると、前記格納されたカラー映像信号か
    ら、映像信号を切りだして出力する手段と、 を備えることを特徴とする眼底撮像装置。
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