JPH05123297A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JPH05123297A
JPH05123297A JP3287622A JP28762291A JPH05123297A JP H05123297 A JPH05123297 A JP H05123297A JP 3287622 A JP3287622 A JP 3287622A JP 28762291 A JP28762291 A JP 28762291A JP H05123297 A JPH05123297 A JP H05123297A
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JP
Japan
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light
image
fundus
fluorescence
optical system
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JP3287622A
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English (en)
Inventor
Akio Sakurai
桜井明男
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、眼底像撮影と蛍光による眼底血管
像の撮影とを時間ズレなしに行うことが出来、又、この
撮影された眼底像と眼底血管像とを合成して見ることが
出来る眼科装置を提供すること。 【構成】制御回路22は、撮影スイッチ24のON操作に
より、まず撮像素子19a,19bに蛍光による眼底血
管像及び眼底像がそれぞれ結像させ、撮像素子19a,
19bからの画像情報をバッファーB1,B2に記憶保
存させた後、このバッファB1,B2の画像情報信号を
合成させて、合成された眼底像と眼底血管像とをモニタ
ーTV25に表示させるように設定されている。また、撮
像素子19aに蛍光による眼底血管像及び眼底像を結像
させて、モニターTV25に表示させるように設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、眼底像と血管造影撮
影法による眼底血管像とを略同時に撮影可能な眼科装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の眼底カメラを用いて蛍
光撮影を行う場合、まず、蛍光剤を被検者の静脈に注射
(以下、単に静注と略称)する。この静注後、数分経過す
ると、蛍光剤は被検者の眼底の網膜血管に達し始める。
【0003】一方、眼底カメラ側では、照明光学系に蛍
光励起フィルターすなわちエキサイタフィルターを撮影
照明光学系内に配設すると共に、蛍光剤が網膜血管に到
達する時間を見計らって撮影照明光源を発光させ、撮影
を開始させる。
【0004】これにより、撮影照明光源からの光の内、
蛍光励起可能な波長の光のみがエキサイターフィルタを
透過して被検眼眼底に投影される。この蛍光励起波長
は、眼底血管内に到達した蛍光剤に吸収されて、この蛍
光剤を励起する。この励起により蛍光剤からは蛍光が放
射されて、この眼底血管からの蛍光は撮影光学系を介し
てフィルム面或は撮像素子に案内され、フィルム面或は
撮像素子による撮影が行われる。
【0005】ところで、被検者に静注された蛍光剤は、
血液循環によりまず眼底の太い血管内に到達し、時間の
経過と共に細い血管内にも徐々に浸透して行くことにな
る。このため、この間に行なわれる血液循環によって蛍
光撮影初期に血管内に存在する蛍光剤の濃度は、蛍光撮
影後期に血管内に存在する蛍光剤の濃度よりも非常に高
くなる。換言すれば、蛍光剤を静注後に眼底血管に達す
る蛍光剤の量(濃度)は、数分経過した時点が最大とな
り、この後は徐々に減少する傾向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な時間の経過に
伴う蛍光剤の浸透状態を調べることで、眼底血管に疾患
があるか否かを判断できる。しかも、撮影された眼底血
管像から患部疾患等を判断する場合でも、眼底血管以外
の部分との関係を知る必要がある。
【0007】このためには、眼底像撮影と蛍光による眼
底血管像の撮影とを出来るだけ時間ズレなしに行うこと
が出来、又、この撮影された眼底像と眼底血管像とを合
成して見ることが出来るのが望ましい。
【0008】そこで、この発明は、要望に沿うもので、
眼底像撮影と蛍光による眼底血管像の撮影とを時間ズレ
なしに同時に行うことが出来、又、この撮影された眼底
像と眼底血管像とを合成して見ることが出来る眼科装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、観察照明光源または撮影照明光
源からの照明光を対物レンズを介して被検眼に投光する
照明光学系と、前記被検眼からの反射光を前記対物レン
ズを介して撮像手段まで導く観察撮影光学系と、前記撮
像手段の出力信号から出力される1フレーム分の画像信
号を一時的に蓄えるバッファーと、前記バッファーから
の信号を基に被検眼像を表示する表示手段と、前記照明
光学系の光路途中に挿脱可能に設けられたエキサイタフ
ィルターと、前記観察撮影光学系の光路途中に設けられ
た光分離手段と、撮影スイッチからのON信号を受けて前
記撮影光源を発光制御し且つこの際の被検眼の画像情報
を前記バッファーに保存させる制御回路を備える眼科装
置であって、前記撮像手段は第1,第2の撮像素子を有
し、前記エキサイタフィルターは蛍光励起光と前記蛍光
励起光により励起される蛍光の波長域から外れた波長域
の光を透過可能に設けられ、前記光分離手段は、前記蛍
光の波長域の光を眼底反射光から分離透過して前記第1
撮像素子に案内すると共に、前記眼底反射光を第2撮像
素子に案内するように設定されていることを特徴とする
眼科装置。
【0010】請求項2の発明では、前記光分離手段は、
前記蛍光の波長域の光を眼底反射光から分離透過して前
記第1撮像素子に案内するバリヤフィルターと、該バリ
ヤフィルターと孔明きミラーとの間から分岐して前記眼
底反射光を第2撮像素子に案内する分岐光学系を有す
る。
【0011】請求項3の発明では、前記光分離手段は、
前記蛍光の波長域の光を眼底反射光から分離透過して前
記第1撮像素子に案内すると共に、前記眼底反射光を第
2撮像素子に案内するダイクロイックミラーである。
【0012】請求項4の発明では、前記バッファは2つ
設けられ、前記制御回路は前記撮影スイッチからのON信
号を受けて前記第1,第2の撮像素子より夫々出力され
る画像情報信号から1フレーム分の眼底血管像情報及び
眼底像情報を前記2つのバッファに夫々記憶保存させる
と共に、前記制御回路は2つの前記バッファに保存され
た眼底血管像情報と眼底像情報を画像処理回路で合成さ
せて表示手段に表示させるように設定されている。
【0013】請求項5の発明は、観察照明光源または撮
影照明光源からの照明光を孔明きミラー及び対物レンズ
を介して被検眼に投光する照明光学系と、前記被検眼か
らの反射光を前記対物レンズ及び孔明きミラーの中心孔
を介して撮像手段まで案内する観察撮影光学系と、前記
撮像手段の出力信号から出力される1フレーム分の画像
信号を一時的に蓄えるバッファーと、前記バッファーか
らの信号を基に被検眼像を表示する表示手段と、前記照
明光源から孔明きミラーまでの光路途中に挿脱可能に設
けられたエキサイタフィルターと、前記孔明きミラーか
ら撮像手段までの光路途中に設けられた光分離手段と、
撮影スイッチからのON信号を受けて前記撮影光源を発光
制御し且つこの際の被検眼の画像情報を前記バッファー
に保存させる制御回路を備える眼科装置であって、前記
エキサイタフィルターは蛍光励起光と前記蛍光励起光に
より励起される蛍光の波長域から外れた波長域の光を透
過可能に設けられ、前記光分離手段は、前記蛍光の波長
域の光を眼底反射光から分離透過して前記撮像手段に案
内する蛍光案内光学系と、前記蛍光案内光学系に並設さ
れて前記眼底反射光を前記撮像手段に案内する迂回光学
系とを有し、前記迂回光学系は前記眼底反射光の光量レ
ベルを略前記蛍光の光量レベルに制限する光学部品を有
することを特徴とする。
【0014】
【作用】この様な構成によれば制御回路が撮影スイッチ
からのON信号を受けて前記撮影光源を発光制御すると、
撮影光源からの照明光が照明光学系を介して被検眼に案
内される際、照明光学系のエキサイタフィルターが蛍光
励起光を含み且つ該蛍光励起光により励起される蛍光の
波長域から外れた波長域の眼底照明光を透過させて、眼
底照明光を被検眼眼底に投光する。
【0015】この際、蛍光励起光の一部が眼底血管内を
循環させられる血管造影剤に吸収されると、血管造影剤
が励起されて蛍光が発する。一方、蛍光励起光の残り及
び眼底照明光は眼底で反射させられて眼底反射光とな
る。
【0016】この様にして眼底血管から発する蛍光及び
眼底反射光は観察撮影光学系に入射させられる。この観
察光学系の光分離手段は、蛍光及び眼底反射光を第1,
第2撮像素子に案内し、蛍光による眼底血管像と眼底反
射光による眼底像を第1,第2撮像素子に結像させる。
【0017】ここで、前記光分離手段が前記バリヤフィ
ルターと前記分岐光学系から構成されている場合、蛍光
が前記バリヤフィルターを透過して第1の撮像素子に案
内され、眼底反射光が前記分岐光学系により第2の撮像
素子に案内される。
【0018】また、前記制御回路は、前記撮影スイッチ
からのON信号を受けて前記第1,第2の撮像素子より夫
々出力される画像情報信号から1フレーム分の眼底血管
像情報及び眼底像情報を前記2つのバッファに夫々記憶
保存させると共に、2つの前記バッファに保存された眼
底血管像情報と眼底像情報を画像処理回路で合成させて
表示手段に表示させる。
【0019】更に、前記光分離手段を、前記蛍光の波長
域の光を眼底反射光から分離透過して前記撮像手段に案
内する蛍光案内光学系と、前記蛍光案内光学系に並設さ
れて前記眼底反射光を前記撮像手段に案内する迂回光学
系とから構成し、前記迂回光学系に前記眼底反射光の光
量レベルを低く制限する光学部品を設けた場合、蛍光に
よる眼底血管像と眼底反射光による眼底像とが光量レベ
ルを略同じにして1つの撮像手段に同時に結像される。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0021】(第1実施例)図1において、この発明に
かかる眼科装置としての眼底カメラは照明光学系1,観
察撮影光学系2を有し、照明光学系1は観察照明光学系
と撮影照明光学系を有する。
【0022】観察照明光学系は、観察光源3,コンデン
サーレンズ4,リングスリット5,リレーレンズ6,反
射ミラー7,リレーレンズ8,孔明きミラー9,対物レ
ンズ10の光学部品をこの順に有する。そして、観察光
源3からの照明光は、コンデンサーレンズ4,リングス
リット5,リレーレンズ6,反射ミラー7,リレーレン
ズ8,孔明きミラー9,対物レンズ10等を介して被検
眼Eの眼底Efに投光される。9aは孔明きミラー9の
中心孔である。
【0023】撮影照明光学系は、キセノンランプ等の撮
影光源11,コンデンサーレンズ12,コンデンサーレ
ンズ4とリングスリット5との間に配設されたハーフミ
ラー13,観察照明光学系のリングスリット5から対物
レンズ10までの光学部品を有する。そして、撮影光源
11からの照明光は、コンデンサーレンズ12,コンデ
ンサーレンズ4とリングスリット5との間に配設された
ハーフミラー13,観察照明光学系のリングスリット5
から対物レンズ10までの光学部品等を介して眼底Ef
に投光される。
【0024】このハーフミラー13とリングスリット5
との間には、エキサイターフィルター14,15(光学
部品)が選択的に挿脱可能に設けられている。このエキ
サイタフィルター14は図2の曲線E1に示した様に例
えば略500nm以下の波長域の可視光(例えば480
nmをピーク波長とし且つ波長幅が40nmの波長域の
可視蛍光励起光を含む)を透過可能に設けられ、エキサ
イタフィルター15は図3の曲線E3で示した様に略8
20nm以下の光(800nmをピーク波長とし且つ波
長幅が40nmの赤外蛍光励起光を含む)が透過可能に
設けられている。このエキサイタフィルター14,15
は、第1駆動手段であるモータM1により、照明光学系
1の光路に対して挿脱されるようになっている。
【0025】観察撮影光学系2は、対物レンズ10,孔
明きミラー9,合焦レンズ16,結像レンズ17,反射
光案内光学系18を有する。この反射光案内光学系18
は、合焦レンズ16と結像レンズ17との間に配設され
たハーフミラー18a,反射ミラー18b,結像レンズ
18cを有する。
【0026】この孔明きミラー9と合焦レンズ16との
間には、可視蛍光撮影用のバリヤフィルター20,21
(光学部品)が選択的に挿脱可能に設けられている。バ
リヤフィルター20は、図2の曲線E2に示した様に5
00nmを越える波長(520nmをピーク波長とし且
つ波長幅が40nmの波長域の可視蛍光を含む)が透過
可能に設けられている。また、バリヤフィルター21
は、図3の曲線E4に示した様に820nmを越える波
長(520nmをピーク波長とし且つ波長幅が40nm
の波長域の可視蛍光を含む)が透過可能に設けられてい
る。
【0027】しかも、眼底Efの眼底血管からの光は対
物レンズ10,孔明きミラー9の中心孔9a,合焦レン
ズ16,ハーフミラー18aまで案内される。そして、
このハーフミラー18aを透過した光はバリヤフィルタ
ー20,21(光路にあるときのみ)や結像レンズ17
等を介して撮像手段19の第1の撮像素子19aに案内
される。一方、ハーフミラー18aで反射された光は、
反射ミラー18b,結像レンズ18c等を介して撮像手
段19の第1の撮像素子19bに案内されることにな
る。尚、撮像素子19a,19bには、可視光領域及び
赤外光領域を含む固体撮像素子が用いられる。
【0028】また、バリヤフィルター20は、第2駆動
手段であるモータM2により、観察撮影光学系2の光路
に対して挿脱されるようになっている。
【0029】上述したモータM1,M2はCPUを有する
制御回路22で駆動制御される。また、撮影光源11は
制御回路22で発光制御されるようになっている。
【0030】この制御回路22には、バッファB1(フ
レームメモリ),バッファB2(フレームメモリ),画
像処理回路23,撮影スイッチ24等が接続され、画像
処理回路23には表示手段としてのモニターTV25が接
続されている。
【0031】次に、この制御回路22の制御を説明す
る。
【0032】[可視カラーによる眼底の撮影]この様な構
成において通常、制御回路22は、モータM1,M2を
駆動制御して、エキサイタフィルター14,15及びバ
リヤフィルター20,21を光路から外した状態として
いる。
【0033】また、制御回路22は、図示しない電源ス
イッチのON操作で観察光源3を点灯させる。これによ
り、この観察光源3からの照明光は、コンデンサーレン
ズ4,リングスリット5,リレーレンズ6,反射ミラー
7,リレーレンズ8,孔明きミラー9,対物レンズ10
等を介して被検眼Eの眼底Efに投光される。
【0034】この際、眼底Efの眼底血管からの蛍光及
び眼底Efからの反射光は対物レンズ10,孔明きミラ
ー9の中心孔9a,合焦レンズ16,ハーフミラー18
aまで案内される。そして、このハーフミラー18aを
透過した光は結像レンズ17を介して撮像素子19aに
案内され、撮像素子19aに眼底像が結像される。一
方、ハーフミラー18aで反射された光は、反射ミラー
18b,結像レンズ18c等を介して撮像手段19の第
1の撮像素子19bに案内され、撮像素子19bに眼底
像が結像される。
【0035】この撮像素子19a,19bからの画像情
報信号は制御回路22に入力され、この制御回路22は
画像処理回路23を介してモニターTV25に眼底Efの
画像を表示させる。この表示はリアルタイムで行われ
る。
【0036】このモニターTV25を観察しながら、眼底
カメラ全体を移動させて眼底Efの撮影したい部位に大
まかに合わせ、次に図示しないハンドルにより合焦レン
ズ16を光軸方向に移動操作して眼底Efに合焦させ
る。
【0037】この状態で、撮影スイッチ24をONさせる
と、このON信号が制御回路22に入力される。制御回路
22は、このON信号を受けると、撮像素子19aまたは
19bからの1フレーム分の画像情報信号をバッファB
1またはB2に記憶保存させる。
【0038】この後、前記制御回路22は、前記2つの
バッファーB1またはB2に保存された被検眼情報を画
像処理回路23に転送してモニターTV25に表示させる
ようになっている。
【0039】[可視蛍光による眼底血管の撮影]また、こ
の様な状態から可視蛍光撮影をする場合には、図示しな
いフィルター選択スイッチを操作して、制御回路22に
よりモータM1,M2を駆動制御させ、エキサイタフィ
ルター15を照明光学系1の光路内に挿入すると同時
に、バリヤフィルター21を観察撮影光学系2の光路内
に挿入する。
【0040】次に、撮影スイッチ24をONさせて、撮影
光源11を発光制御すると、撮影光源11からの照明光
は、コンデンサーレンズ12,コンデンサーレンズ4と
リングスリット5との間に配設されたハーフミラー1
3,エキサイタフィルター14,観察照明光学系のリン
グスリット5から対物レンズ10までの光学部品を介し
て眼底Efに投光される。この際、眼底Efには、エキサ
イタフィルター14の作用により480nmがピーク波
長の可視蛍光励起光を含む500nm以下の可視光が眼
底Efに投光されることになる。
【0041】この可視蛍光励起光は眼底血管内の血管造
影剤(フルオレスセイン)に吸収されて、この血管造影
剤から520nmにピーク波長を有する可視蛍光を発さ
せる。一方、可視蛍光励起光の残りは他の可視光と共に
眼底を照明して眼底で反射させられる。
【0042】この可視蛍光と眼底反射光を含む光は、対
物レンズ10,孔明きミラー9の中心孔9a,合焦レン
ズ16を介してハーフミラー18aまで案内され、半分
がハーフミラー18aを透過し、残りがハーフミラー1
8bで反射させられる。
【0043】このハーフミラー18aを透過した光の内
520nmにピーク波長を有する可視蛍光のみがバリヤ
フィルター20を透過した後に結像レンズ17を介して
撮像素子19aに案内されて、撮像素子19に可視蛍光
による眼底血管像が結像される。
【0044】一方、ハーフミラー18aで反射された光
が反射ミラー18b,結像レンズ18c等を介して撮像
手段19の第1の撮像素子19bに案内されて、撮像素
子19aに眼底反射光による眼底像が結像される。
【0045】そして、制御回路22は、撮像素子19
a,19bからの1フレーム分の画像情報信号をバッフ
ァB1,B2に記憶させる。
【0046】この後、前記制御回路22は、前記2つの
バッファーB1,B2に保存された被検眼情報を画像処
理回路23に転送して合成しモニターTV25に表示させ
るようになっている。
【0047】[赤外蛍光による眼底血管の撮影]以上説明
した実施例では、可視蛍光による眼底血管像の撮影につ
いて説明したが、赤外蛍光による眼底血管像の撮影を制
御回路22で同様に制御して行うこともできる。
【0048】この場合には、制御回路22でモータM
1,M2を駆動制御して、エキサイタフィルター14,
バリヤフィルター21を光路中から外して、エキサイタ
フィルター15,バリヤフィルター21を光路に挿入し
ておく。
【0049】次に、撮影スイッチ24をONさせて、撮影
光源11を発光制御すると、撮影光源11からの照明光
は、コンデンサーレンズ12,コンデンサーレンズ4と
リングスリット5との間に配設されたハーフミラー1
3,エキサイタフィルター15,観察照明光学系のリン
グスリット5から対物レンズ10までの光学部品を介し
て眼底Efに投光される。この際、眼底Efには、エキサ
イタフィルター15の作用により800nmがピーク波
長の赤外蛍光励起光を含む820nm以下の可視光が眼
底Efに投光されることになる。
【0050】この赤外蛍光励起光は眼底血管内の血管造
影剤であるICG(インドシアニングリーン)に吸収さ
れて、この血管造影剤から850nmにピーク波長を有
する赤外蛍光を発する。一方、赤外蛍光励起光の残りは
他の可視光と共に眼底を照明して眼底で反射させられ
る。
【0051】この赤外蛍光と眼底反射光を含む光は、対
物レンズ10,孔明きミラー9の中心孔9a,合焦レン
ズ16を介してハーフミラー18aまで案内され、半分
がハーフミラー18aを透過し、残りがハーフミラー1
8bで反射させられる。
【0052】このハーフミラー18aを透過した光の内
950nmにピーク波長を有する赤外蛍光のみがバリヤ
フィルター20を透過した後に結像レンズ17を介して
撮像素子19aに案内されて、撮像素子19に赤外蛍光
による眼底血管像が結像される。
【0053】一方、ハーフミラー18aで反射された光
が反射ミラー18b,結像レンズ18c等を介して撮像
手段19の第1の撮像素子19bに案内されて、撮像素
子19aに眼底反射光による眼底像が結像される。
【0054】そして、制御回路22は、撮像素子19
a,19bからの1フレーム分の画像情報信号をバッフ
ァB1,B2に記憶させる。
【0055】この後、前記制御回路22は、前記2つの
バッファーB1,B2に保存された被検眼情報を画像処
理回路23に転送して合成しモニターTV25に表示させ
るようになっている。
【0056】この様な赤外蛍光の撮影では、ハーフミラ
ー18aで反射される光が可視域の光を全て含んでい
る。この結果、この反射光は、反射ミラー18b,結像
レンズ18c等を介して撮像手段19の第1の撮像素子
19bに案内され、撮像素子19aにカラーの眼底像を
結像させる。
【0057】尚、以上説明した実施例では、バリヤフィ
ルター20,21を設けて、可視蛍光または赤外蛍光を
眼底からの光から分離して、撮像素子19aに案内させ
るようにした例を示したが、必ずしもこれに限定される
ものではない。例えば、ハーフミラー18aを可視蛍光
または赤外蛍光のみを透過可能なダイクロイックミラー
に代えてもよい。
【0058】(第2実施例)以上説明した実施例では、
可視光による眼底像と蛍光による眼底血管像とを2つの
撮像素子19a,19bに別々に結像させるようにした
例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。
【0059】例えば、図4に示した様にバリヤフィルタ
ー21と結像レンズ17を蛍光案内光学系としたときに
おいて、眼底反射光を撮像素子19aに案内する迂回光
学系26を蛍光案内光学系と並列に設けてもよい。
【0060】この迂回光学系26は、合焦レンズ16と
エキサイタフィルター21との間に配設されたハーフミ
ラー27,反射ミラー28,NDフィルター29,結像
レンズ30,反射ミラー31,結像レンズ17と撮像素
子19aとの間に配設されたハーフミラー32を有す
る。しかも、NDフィルター29は、蛍光による眼底血
管像の撮影を阻害しない程度に眼底像の光量レベルを低
減させる。
【0061】尚、NDフィルター29に代えて透過波長
域及び透過光量を制限したフィルターを用いることもで
きる。この場合において、透過光量はNDフィルターと
同様に設定されるが、透過波長域は可視蛍光または赤外
蛍光の波長域から充分に外すと良い。
【0062】(第3実施例)以上説明した実施例の発明
では、エキサイタフィルター15が820nm以下の波
長域の赤外光及び可視光域の全ての波長を透過可能に設
けた例を示したが、必ずしもこれに限定されるものでは
ない。
【0063】例えば、図5に示した様にエキサイタフィ
ルター15は、曲線E5の可視光と曲線E6の赤外蛍光
励起光とを透過可能としてもよい。この曲線E5で示し
た可視光は略500nmをピーク波長とし且つ波長幅が
100nmに設定され、曲線E6で示した赤外蛍光励起
光は800nmをピーク波長とし且つ波長幅が60nm
に設定されている。しかも、曲線E5で示した可視光の
透過率は、赤外蛍光励起光の曲線E5と赤外蛍光を含む
820nmを越える曲線E4との交点Pにおける透過率
Qと略同じに設定されている。
【0064】この場合には、撮像素子に案内される可視
光の光量レベルが赤外蛍光による眼底血管像の撮影を阻
害しないほど低いので、第2実施例に示した様に1つの
撮像素子19aに可視光による眼底像と赤外蛍光による
眼底血管像とを重ねて結像させても、NDフィルター2
9等を省略することができる。
【0065】また、エキサイタフィルター15を透過さ
せる可視光としては、曲線E5´で示した様に700n
m以下の可視光の波長域を全て含むようにして、赤外蛍
光による眼底血管像の撮影を阻害しない状態で眼底のカ
ラー撮影を行うことができるようにすることもできる。
【0066】尚、以上説明した実施例では、可視光によ
る眼底像と可視蛍光または赤外蛍光による眼底血管像と
を2つの撮像素子に同時に撮影して合成または1つの撮
像素子に同時に撮影するようにした例を示したが、必ず
しもこれに限定されるものではない。
【0067】例えば、可視蛍光または赤外蛍光による眼
底血管像と赤外光による眼底像とを2つの撮像素子に同
時に撮影して合成または1つの撮像素子に同時に撮影す
るようにしても良い。
【0068】
【効果】この発明は、以上説明したように構成したの
で、眼底像撮影と蛍光による眼底血管像の撮影とを時間
ズレなしに同時に行うことが出来、又、この撮影された
眼底像と眼底血管像とを合成して見ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る眼科装置の第1実施例を示す説
明図である。
【図2】図1に示したエキサイタフィルターの特性説明
図である。
【図3】図1に示したバリヤフィルターの特性説明図で
ある。
【図4】この発明に係る眼科装置の第2実施例を示す説
明図である。
【図5】この発明に係る眼科装置の第3実施例を示すエ
キサイタフィルターの特性説明図である。
【符号の説明】 1…照明光学系 2…観察・撮影光学系 3…観察照明光源 9…孔明きミラー 9a…中心孔 10…対物レンズ 11…撮影照明光源 14,15…エキサイタフィルター 20,21…バリヤフィルター 22…制御回路 23…画像処理回路 25…モニターTV(表示手段) M1…モータ(第1駆動手段) M2…モータ(第2駆動手段) B1,B2…バッファー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察照明光源または撮影照明光源からの
    照明光を対物レンズを介して被検眼に投光する照明光学
    系と、 前記被検眼からの反射光を前記対物レンズを介して撮像
    手段まで導く観察撮影光学系と、 前記撮像手段の出力信号から出力される1フレーム分の
    画像信号を一時的に蓄えるバッファーと、 前記バッファーからの信号を基に被検眼像を表示する表
    示手段と、 前記照明光学系の光路途中に挿脱可能に設けられたエキ
    サイタフィルターと、 前記観察撮影光学系の光路途中に設けられた光分離手段
    と、 撮影スイッチからのON信号を受けて前記撮影光源を発光
    制御し且つこの際の被検眼の画像情報を前記バッファー
    に保存させる制御回路を備える眼科装置であって、 前記撮像手段は第1,第2の撮像素子を有し、 前記エキサイタフィルターは蛍光励起光と前記蛍光励起
    光により励起される蛍光の波長域から外れた波長域の光
    を透過可能に設けられ、 前記光分離手段は、前記蛍光の波長域の光を眼底反射光
    から分離透過して前記第1撮像素子に案内すると共に、
    前記眼底反射光を第2撮像素子に案内するように設定さ
    れていることを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記光分離手段は、前記蛍光の波長域の
    光を眼底反射光から分離透過して前記第1撮像素子に案
    内するバリヤフィルターと、該バリヤフィルターと孔明
    きミラーとの間から分岐して前記眼底反射光を第2撮像
    素子に案内する分岐光学系を有することを特徴とする請
    求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記光分離手段は、前記蛍光の波長域の
    光を眼底反射光から分離透過して前記第1撮像素子に案
    内すると共に、前記眼底反射光を第2撮像素子に案内す
    るダイクロイックミラーであることを特徴とする請求項
    1に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記バッファは2つ設けられ、前記制御
    回路は前記撮影スイッチからのON信号を受けて前記第
    1,第2の撮像素子より夫々出力される画像情報信号か
    ら1フレーム分の眼底血管像情報及び眼底像情報を前記
    2つのバッファに夫々記憶保存させると共に、前記制御
    回路は2つの前記バッファに保存された眼底血管像情報
    と眼底像情報を画像処理回路で合成させて表示手段に表
    示させるように設定されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1つに記載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 観察照明光源または撮影照明光源からの
    照明光を孔明きミラー及び対物レンズを介して被検眼に
    投光する照明光学系と、 前記被検眼からの反射光を前記対物レンズ及び孔明きミ
    ラーの中心孔を介して撮像手段まで案内する観察撮影光
    学系と、 前記撮像手段の出力信号から出力される1フレーム分の
    画像信号を一時的に蓄えるバッファーと、 前記バッファーからの信号を基に被検眼像を表示する表
    示手段と、 前記照明光源から孔明きミラーまでの光路途中に挿脱可
    能に設けられたエキサイタフィルターと、 前記孔明きミラーから撮像手段までの光路途中に設けら
    れた光分離手段と、 撮影スイッチからのON信号を受けて前記撮影光源を発光
    制御し且つこの際の被検眼の画像情報を前記バッファー
    に保存させる制御回路を備える眼科装置であって、 前記エキサイタフィルターは蛍光励起光と前記蛍光励起
    光により励起される蛍光の波長域から外れた波長域の光
    を透過可能に設けられ、 前記光分離手段は、前記蛍光の波長域の光を眼底反射光
    から分離透過して前記撮像手段に案内する蛍光案内光学
    系と、前記蛍光案内光学系に並設されて前記眼底反射光
    を前記撮像手段に案内する迂回光学系とを有し、 前記迂回光学系は前記眼底反射光の光量レベルを略前記
    蛍光の光量レベルに制限する光学部品を有することを特
    徴とする眼科装置。
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