JPH09134899A - 洗浄方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
洗浄方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法Info
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- JPH09134899A JPH09134899A JP23280596A JP23280596A JPH09134899A JP H09134899 A JPH09134899 A JP H09134899A JP 23280596 A JP23280596 A JP 23280596A JP 23280596 A JP23280596 A JP 23280596A JP H09134899 A JPH09134899 A JP H09134899A
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Abstract
程において、フッ酸及びフッ酸とフッ化アンモニウムの
混合水溶液などの洗浄液中で、半導体装置の表面に微粒
子が付着し、歩留まりが低下する。 【解決手段】 洗浄液中に存在する微粒子2に付着され
やすい膜1を、その微粒子2と静電気反発力の大きい膜
4で被覆して、膜1と微粒子2との間の静電気反発力を
増大させる。 【効果】 微粒子の付着を防止できるため、これに起因
する不良を低減でき、半導体装置、薄膜デバイス、ディ
スク等のエレクトロニクス部品の歩留りを高めることが
できる。
Description
子材料、磁性材料、光学材料、セラミックスなど多くの
製造プロセスにおいて、無機物または有機物を含む化合
物の試料を洗浄する方法及び本洗浄方法を用いた製品の
製造方法に係る。
防止あるいは低減させるのに適した洗浄方法及びそれ用
いた半導体装置の製造方法に関する。
る集積回路は、近年ますます集積度が増加しており、そ
れにつれてパターンの線幅が微細化してきている。次期
64MDRAMにおいて最小加工寸法は0.3μmであ
り、その製造工程において、より微小な微粒子が製品の
品質や歩留りの向上の障害になると考えられる。
ールシーエーレビュー31(1970年)第187頁か
ら第206頁[RCA Review,31(197
0)P.187〜206]で述べられているように、ア
ンモニア水と過酸化水素水の混合水溶液を80℃程度に
加熱し、これにウェハを浸漬する方法や、超純水中で、
超音波を加える方法がある。
いでウェットエッチングによりSiO2膜39を除去す
る方法もあった。この方法は、図16に示すように、ポ
リSi膜38上にSiO2膜39、ポリSi膜40が形
成され、フィンを形成する際、使用されていた。なお、
この後は、レジスト37とSiO2膜39が除去され、
ポリSi38、40上に図示しないSi3N4が形成さ
れ、1.5枚フィンが形成される。
集積度の高密度化により次期64MDRAMにおける最
小加工寸法は0.3μmであり、それにつれて、洗浄の
対象となる微粒子の大きさも微小化し、0.03μmの
微粒子をも除去する必要があると考えられている。
る存在数が増加し、現在(16MDRAM)対象となっ
ている0.05μmの微粒子より0.03μmの微粒子
は数倍多く存在する。また、微粒子が微小化するにつれ
て、基板に付着しやすくなると考えられ、微粒子の洗浄
技術の必要性がますます高まっているといえる。
粒子を除去する従来法では、微粒子が微小化するにつれ
て、その質量や表面積が小さくなるため、1個当たりに
印加できる機械的な力は小さくなり除去しにくくなる。
また、基板へのダメージも、半導体の集積度の向上に伴
って問題になってきている。そのため従来法では、微小
化した微粒子の除去は難しいと考えられる。
ウムの混合水溶液の場合、上記液中で見られる微粒子
は、半導体ウェハ裏面に付着していた微粒子が離脱する
等種々の要因で発生するものや、酸化膜をエッチングす
る際新たに発生するものがある。特に後者は、酸化膜を
エッチングする際化学反応等により発生するSiを主成
分とするものや、ドライエッチング等酸化膜エッチング
工程以前に生じた反応生成物が基板に付着し、エッチン
グにより離脱したもの等を含む。これら後者の要因で発
生する微粒子は、上記溶液及び半導体ウェハ裏面等を清
浄にしても、基板への付着を防止することが極めて困難
な微粒子である。
2膜39(図16)のウェットエッチング終了時にポリ
Si膜面38が露出するため、このポリSi膜面38に
微粒子が付着する。具体的には製品上の微粒子付着数は
0.9個/cm2以上であった。
装置の製造工程において、製品の歩留りを低減させる主
な要因の一つになっている。
等の半導体装置を高歩留りで製造するために、半導体装
置を洗浄する工程において、フッ酸及びフッ酸とフッ化
アンモニウムの混合水溶液などの洗浄液中で、半導体装
置の表面に微粒子が付着するのを防止するあるいは低減
することが可能な、洗浄方法及びそれを用いた半導体装
置の製造方法を提供することにある。
着しやすい基板や膜を覆うように、微粒子との静電気反
発力の大きな膜を形成することにより達成される。これ
により、溶液中にある微粒子の基板表面への付着を防止
することが可能となる。なお、シリコンよりも微粒子が
吸着しやすい膜の洗浄に特に効果がある。具体的にはア
ルミニウム膜やポリシリコン膜に微粒子が付着しやす
く、これらの膜に特に効果がある。
より静電気反発力が増加する概念図を示す。図1(a)
は基板と微粒子間の静電気反発力が小さいため、微粒子
が基板に付着している状態を示している。図1(b)は
本発明の概念図、すなわち特定の物質を基板に被覆する
ことにより静電気反発力が増加し、微粒子の付着を防止
している状態を示している。
す。図2(a)は、基板−微粒子間の距離とポテンシャ
ルエネルギー(W)の関係を示したものであり、図2
(b)は、基板1と微粒子2との間の表面電荷3により
形成される電気二重層による静電気反発力、図2(c)
は、基板1と微粒子2との間のvan der Waa
ls力による引力を示す概念図である。図2(a)に示
すように、液中では基板1と微粒子2との間のポテンシ
ャルエネルギーWは、van der Waals力に
よる引力(VA)と電気二重層による静電気反発力(V
R)の2つのポテンシャルの和(W=VA+VR)であ
り、このポテンシャルの山を超えることにより基板に微
粒子が付着すると考えられる。そこで、本発明は、この
ポテンシャルの山を高くして、基板への微粒子の付着を
低減させるために基板の表面電位(実験的にはゼータ電
位値として測定できる。)の絶対値を大きくし静電気反
発力を高めることに着目してなされたものである。
ゼータ電位の関係を示す。図3において、5はフッ酸で
エッチング処理したシリコン(Si)粒子(容積比でH
F[市販のフッ酸濃度50%、以下同様]:H2O=
1:99のフッ酸に浸漬後フィルタで捕集した微粒子。
以降ベアSi粒子という。)、6は処理しないSi粒
子、7はポリスチレン粒子である。粒子の種類によって
ゼータ電位が異なっており、また同じSi粒子でも表面
状態によりゼータ電位の値が異なり、基板への微粒子の
付着量が異なっている。したがって、ゼータ電位を制御
することによって基板への微粒子の付着を防止あるいは
低減することができると考えられる。
的には負であるが、まれにアルミナ基板とアルミナ粒子
の様に両者が正である場合もあり得る。本明細書では、
ゼータ電位を制御するとは、その絶対値を大きくするこ
とを意味する。
等については、例えば北原文雄「分散・乳化系の化学」
(工学図書S54年)の第77から79頁において解説
されている。
物質で基板を被覆することにより、溶液中の基板のゼー
タ電位の絶対値が大きくなり、液中の基板と微粒子との
間の静電気反発力が増大する。その結果、微粒子と基板
間のポテンシャルエネルギーが高くなり、基板への微粒
子の付着を防止あるいは低減することが可能となる。
り、高品質な半導体を、従来以上に高歩留りで製造する
ことが可能となる。
に示す。ここでは、Si粒子を分散したフッ化アンモニ
ウム/フッ酸のvol%比で20のフッ酸とフッ化アン
モニウムの混合水溶液中にSiウェハを浸漬し、微粒子
付着数を測定した。ゼ−タ電位は界面活性剤の添加量に
より制御している。ゼータ電位が−20mV付近では微
粒子付着数は2〜8個/cm2と多く、かつばらつきが
大きいが、ゼータ電位が−25mV以下になると微粒子
付着数が2個/cm2以下と少なくなっている。すなわ
ち本発明は、基板を特定の物質で被覆し基板のゼータ電
位の絶対値を約25mV以上とすることにより達成され
る。上記微粒子付着数のゼータ電位依存性はフッ酸中の
場合でも同様の傾向を示す。また、このゼータ電位のし
きい値は、液中イオン濃度、液の組成等によって変化す
る。
以下以下であると、極めて歩留まりが向上する。
力の指標となる表面電位、即ちゼ−タ電位の測定法につ
いて述べる。
ることができる。電気泳動とは、液中に電場をかけたと
き、表面電荷を持つ微粒子が移動する現象をいい、その
微粒子の移動速度を測定することによって、移動速度と
比例関係にある微粒子のゼータ電位を求めることができ
る。本発明では、この原理に基づいたペンケム社(Pe
n Kem Inc.)製レーザ ズィー ティエム
モデル 501(LASER ZEE TM Mode
l 501)により、微粒子のゼータ電位の測定を行っ
た。
材料の粒子、ポリスチレン粒子、Si粒子、SiO2粒
子、Si3N4粒子及びFe粒子を用いた。これらの粒子
を用いたのは、単に粒子径の揃ったものが容易に入手で
きるためであり、本発明の効果は、もちろんこれらの微
粒子に限定されるものではない。
iP3100(主成分はメチル−3−メトキシプロピオ
ネイトノボラック樹脂)のレジスト材料を塊状に固化さ
せ、それを粉砕して平均粒子径(以下粒子径と略す。)
1μmにしたものを用いた。ポリスチレン粒子は、ダウ
ケミカル社(The Dow Chemical Co
mpany)製の スーパー モデファイド ユニフォ
ーム ラテックス パーティクルズ(Surface
modified Uniform Latex Pa
rticles)の粒子径1〜0.038μmのものを
用いた。Si粒子、SiO2粒子、Si3N4粒子及びF
e粒子は、高純度化学研究所製の粒子径1μmのものを
用いた。Si粒子については、前処理しない場合と、容
積比が、HF:H O=1:99のフッ酸中にて1分間
エッチング処理した後実験に用いたベアSi粒子の場合
とがある。
験結果を得ており、上記粒子径での測定データは、半導
体ウェハのような平面状の物質や、0.05μm程度の
超微粒子においてもそのまま用いることができると考え
られる。したがって、本発明で用いるレジスト材料、S
i3N4等で被覆した半導体ウェハのゼータ電位は、それ
ぞれの粒子のゼータ電位から値を得ることができる。表
1に、レジスト材料、Si3N4等のゼータ電位を示す。
止効果を、以下の手順により確認した。図5に示すよう
に、0.038μmのポリスチレン粒子を液槽10の中
で市販の50%フッ酸及び40%フッ化アンモニウムを
用いた容積比HF:NH4F:H2O=1:5:19(H
F2%,NH4F8%)混合水溶液に分散し(液中粒子
濃度は5×105個/cm3に調製。)、6インチSiウ
ェハ9を一定時間浸漬した。次いで、これを液槽10中
より引き上げてスピンナー乾燥し、電子顕微鏡(SE
M)により、ポリスチレン粒子付着数を測定した。浸漬
時間とポリスチレン粒子付着数との関係を、図6及び図
7に線11として示す。浸漬時間とともに、付着数は増
加することが分かった。
を用いて、同様の条件でポリスチレン粒子の付着実験を
行った。その結果を、図6に線12として示す。ほとん
ど付着は見られなかった。
の代りに、Si3N4を被覆したSiウェハを用いて同様
の実験を行った結果でも、ほとんどポリスチレン粒子の
付着が見られなかった。これを図7に線13として示
す。
を被覆することにより、Siウェハへの微粒子の付着数
を格段に低減させることができた。
が挙げられ、具体的には、ノボラック樹脂、環化天然ゴ
ム、環化合成ゴム、ポリケイ皮酸ビニル、ポリメチルイ
ソプロペニルケトン、ポリビニルフェノール、感光性ポ
リイミド、ポリビニル−p−アジドベンゾエート、ポリ
メタクリロイルオキシベンザルアセトフェノン、ポリビ
ニルシンナミリデンアセテート、ポリメタクリル酸メチ
ル、4,4’−ジアジドジフェニルスルフィド、ポリ−
4−ビニルフェノール、3,3’−ジアジドジフェニル
スルホン、クロロメチル化ポリスチレン、2,4−ジク
ロロ安息香酸誘導体を結合したスチレン化ポリマー、塩
素化スチレン系ポリマー、メタクリル酸ヘキサフルオロ
ブチル重合体、メタクリル酸テトラフルオロプロピル重
合体、ナフトキノンジアジド化合物、メタクリル酸メチ
ル−アクリルニトリル共重合体、ポリメタクリル酸グリ
シジル、ポリ2−メチル−1ペンテンスルホン、ヨウ素
化ポリスチレン、ポリα−シアノアクリレート、ポリメ
タクリル酸ヘキサフルオロブチル、ポリメタクリル酸ジ
メチルテトラフルオロプロピル、ポリメタクリル酸トリ
クロロエチル、ポリトリフルオロエチル−α−クロロア
クリレート、側鎖にマレイン酸メチルを導入したポリメ
タクリル酸エステル、塩素化ポリメチルスルホン、ノボ
ラック樹脂−ベンゾキノンジアジド、トリクロロエチル
メタクリレート重合体、トリフルオロエチルクロロアク
リレート重合体、ポリメタクリレート、エチルアクリレ
ート共重合体、スルホン共重合体等が挙げられる。特
に、ノボラック樹脂、環化天然ゴム、環化合成ゴム、ポ
リケイ皮酸ビニルが、フッ酸に耐性があるため優れてい
る。また、感光剤としては、o−ナフトキノンジアジド
化合物、ビスアジド化合物、増感剤、α−ナフトキノン
ジアジド化合物、4−アジドカルコン等が挙げられる。
この増感剤としては、例えばアミンやアミドなどが挙げ
られる。また、微粒子付着防止の効果がある膜として、
この他有機膜でも良く、特に有機膜を構成する有機材料
が極性基を有していたり、分子内に水酸基(−OH)、
エステル結合(−COO−)、酸アミド(−CONH
−)、エーテル結合(−O−)を有するものでも良い。
具体的には、2ーアミノエタノールや2−プロパノール
が挙げられる。また、この膜は、紫外線照射等の表面処
理により静電気反発力を生じるようになったものでも良
い。
ッ酸とフッ化アンモニウムの混合溶液を用いたが、
(A)フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、有機酸の何れ
かを含む酸性溶液、(B)前記(A)の酸性溶液と過酸
化水素水、フッ化アンモニウム等を含む酸性溶液、
(C)アンモニア水、アミン等のいずれか1種類以上を
含むアルカリ性溶液、(D)前記(C)のアルカリ性溶
液と過酸化水素水、フッ化アンモニウム等を含むアルカ
リ性溶液、(E)前記(A)あるいは(B)と、前記
(C)あるいは(D)とを含む混合液、または前記
(A)、(B)、(C)、(D)を含む混合液、(F)
水(超純水)等の中性溶液でも良い。酸性溶液としては
特にpHが1〜4の間にあるとき、特にフッ化アンモニ
ウムを用いた場合に微粒子付着の防止効果が優れてい
る。また、この洗浄液に、陽イオン界面活性剤、陰イオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤、2−アミノエタノール
や2−プロパノール等の有機溶剤等の添加剤を添加して
も良い。
i等各種半導体装置に用いられる材料の他、金属、合
金、セラミックス等、無機物や有機物であってもよい。
また、被覆される材料は、平板のみならず、球形、ブロ
ック状等、または様々な複雑な形状を有するものであっ
ても良い。さらに、大きさに関しては、超微粒子等微小
なものから大きなものまでどのような大きさのものであ
っても良い。
び40%フッ化アンモニウムを用いて、容積比でHF:
NH4F:H2O=1:5:35(HF1.25%,NH
4F5%)のフッ酸とフッ化アンモニウムの混合水溶液
を調製して粒子径1μmのSi粒子を分散させ(粒子濃
度は5×107個/cm3に調製)、実施例1と同様に6
インチSiウェハ9へのSi粒子の付着実験を行った。
なお、微粒子付着数は、異物検査装置(テンコール イ
ンスツルメント社(TENCOR INSTURUME
NTS Inc.)製のサーフスキャン 3000(S
urfscan 3000)測定粒子径0.3μm以
上)を用いて測定した。その結果を、図8に線14とし
て示す。この結果より、浸漬時間と共に付着数が増加す
ることが分かった。
いて、同様の条件でSi粒子の付着実験を行った。その
結果を、図8に線15で示す。この実験の結果から、S
i粒子の付着がほとんど見られなかったことがわかる。
とフッ化アンモニウムの混合水溶液を調製して、粒子径
1μmのベアSi粒子を分散させ(粒子濃度は5×10
7個/cm3に調製)、同様に6インチSiウェハ9への
付着実験を行った。その結果を、図9に線16で示す。
この結果から、浸漬時間と共にベアSi粒子の付着数が
増加することが分かった。
を用いて、同様の条件でベアSi粒子の付着実験を行
い、得られた結果を図9に線17で示す。この結果か
ら、レジスト材料を被覆したSiウェハへのベアSi粒
子の付着は、ほとんど見られなかった。
とフッ化アンモニウムの混合水溶液を調製して粒子径1
μmのSiO2粒子を分散させ(粒子濃度は5×107個
/cm3に調製)、同様に6インチSiウェハ9への付
着実験を行った。その結果を、図10に線18で示す。
この結果より、浸漬時間と共にSiO2粒子の付着数が
増加することが分かった。
を用いて、上記と同様の条件で付着実験を行った。その
結果を、同じく図10に線19として示す。この実験の
結果から、レジスト材料を被覆したSiウェハへのSi
O2粒子の付着は、ほとんど見られなかった。
とフッ化アンモニウムの混合水溶液を調製して粒子径1
μmのFe粒子を分散させ(粒子濃度は5×107個/
cm3に調製)、同様に6インチSiウェハ9への付着
実験を行った。その結果を図11に線20として示す。
この結果より、浸漬時間と共にFe粒子の付着数は増加
することが分かった。
を用いて、上記と同様の条件でFe粒子の付着実験を行
った。得られた結果を、同じく図11に線21で示す。
この実験の結果から、レジスト材料を被覆したSiウェ
ハへのFe粒子の付着はほとんど見られなかった。
ている従来製品から発生する微粒子の付着防止につい
て、実施例2と同様の実験を行った。ここで、実験に用
いた従来製品はスタック型フィン構造を有する半導体素
子(ティ エマ 他、 アイ イー ディーエム テク
ニカル ダイジェスト,pp592〜594,1988
(T.Ema et al.,IEDM Tech.D
ig.,pp592〜594,1988参照))が形成
されたウェハ(以下、半導体製品ウェハと略す)であ
る。図12に、従来製品のフィン構造キャパシタ部の断
面図を示す。
プのエッチング槽29を用い、このエッチング槽29
に、実施例2と同様に調製した混合水溶液30を満たし
た状態で行った。図13に示すように、液循環系34の
配管には循環ポンプ35が設置され、そのポンプから流
れた溶液をフィルタ36で清浄化された水溶液が、再び
エッチング槽29に入るように構成されている。図12
に示した半導体製品ウェハ31と微粒子付着数測定用の
ウェハとして自然酸化膜付きSiウェハ及び全面にSi
3N4(膜厚0.03μm)またはレジスト材料(膜厚1
μm)の膜を均一に形成したSiウェハなどの微粒子付
着数測定用のウエハ32を、それぞれウェハカセット3
3に装着し、10分間浸漬した。その後、微粒子付着数
測定用の各ウェハ32をエッチング槽29から引上げ、
水洗した後スピンナにより乾燥して、異物検査装置で各
Siウェハ32に付着した微粒子数を測定した。その結
果を、表2に示す。
ウェハに対して、ウェハ全面にSi3N4またはレジスト
材料の膜を均一に形成したSiウェハ上への付着微粒子
数は、一桁以上少なかった。
品ウェハを用いて実験を行った。ただし、フッ酸とフッ
化アンモニウムの混合水溶液は市販の50%フッ酸及び
40%フッ化アンモニウムを用いて容積比でHF:NH
4F:H2O=1:5:19の組成のものとした。実験の
結果を、表3に示す。
に、自然酸化膜付きウェハに対して、Siウェハ全面に
Si3N4またはレジスト材料の均一な膜を形成したSi
ウェハ上への微粒子付着数は少なかった。
有する半導体製品ウェハの製造方法を、図14と図15
を用いて説明する。図14の22に示す半導体基板にト
ランジスタを形成した後、SiO2膜46上にSi3N4
膜(膜厚0.05〜0.1μm)23を成長させる。次
いで、SiO2膜24(膜厚約0.1μm)、ポリSi
膜25、SiO2膜26(膜厚約0.1μm)を順次成
長させ、コンタクトホール(口径約0.5μm)27を
形成する。この後、ポリSi膜28を全面に成長させる
〔図14(a)〕。次に、パターン状のレジスト37を
形成した後〔図14(b)〕、このレジストをマスクと
し、Si3N4膜23をストッパーとして、ポリSi膜2
5、SiO2膜26をドライエッチングによりパターニ
ングする〔図14(c)〕。以上の工程は、前記ティー
エマ 他の文献に示されている。
開平4−30464に記述されるように、図14(d)
に示す如く、レジスト37を除去し、次いでウェットエ
ッチングによりSiO2膜24と26を除去し、フィン
構造を形成していた〔図14(e)〕。
〜(c)までと同様の工程を経た図15(c)に示すよ
うな状態で、レジスト37を残したままSiO2膜24
と26をエッチング除去する。図14に示したような、
レジストを除去した後にエッチングを行う製造方法の場
合には、露出したポリSi面28に微粒子が付着した。
しかし、図15に示すような、レジスト37を残したま
まエッチングする製造方法の場合、レジスト面37への
微粒子付着が少なく、かつ、SiO2膜24をエッチン
グ後に露出するSi3N4膜23への微粒子付着も少なか
った。
素子面上の0.3μm以上の微粒子を、日本ケー・エル
・エー製モデルKLA−2111外観検査装置にて測
定)は、従来の方法によれば平均0.9個/cm2であ
ったのに対して、本発明の方法では0.2個/cm2以
下であった。この結果を、表4に示す。
されていないポリSi面25とポリSi面28の向き合
った面への微粒子付着に関して、以下に述べる。
の、ウェットエッチング中に発生する微粒子の大きさの
大半は、0.1μm以上である。一方、図15に示すレ
ジスト37が塗布されていないポリSi面25とポリS
i面28の、向き合った面の間隔が約0.1μmであ
る。したがって、上記大きさの微粒子が入り込めないた
め、ポリSi面25とポリSi面28間への微粒子付着
は問題にならない。
時に微粒子が付着しにくいSi3N4面を露出させる点に
特徴があり、レジスト面との併用により製品への微粒子
付着低減に効果があるものである。なお、本実施例でウ
エットエッチングに用いた溶液は、洗浄液としての役割
をも果たすが、これとは別に、ウエットエッチングを行
った後に、ウエットエッチングに使用した溶液とは別の
洗浄液にウエハーを浸しても良い。
な工程を経て製造された従来の半導体製品ウェハと、本
発明による図15に示したような工程を経て製造された
半導体製品ウェハとを用いて、フッ酸とフッ化アンモニ
ウムの混合水溶液による酸化膜エッチング処理を、1枚
ずつ行った。なお、微粒子付着数は、実施例8と同様に
して測定した。
体製品ウェハの微粒子付着数は少なかった。
ータイプのエッチング槽中に入れた実施例2で用いた混
合水溶液中に、図12に示したものと同様の半導体製品
ウェハを10分間浸漬した後、微粒子付着数を測定し
た。なお、微粒子付着数は、実施例8と同様にして測定
した。
用いて、このウエハの周辺部から5mmを除いた全面
に、陰イオン界面活性剤を塗布した後、同様の実験を行
った。
剤を塗布した半導体製品ウェハへの微粒子の付着は、ほ
とんど見られなかった。
浄システムの一例を、図17に示す。図17において、
洗浄液またはエッチング液調合部41で調合された洗浄
液またはエッチング液と、静電気反発力を有する物質貯
蔵部42から供給される静電気反発力を有する物質を、
被覆装置43で半導体製品ウェハに被覆し、Siウェハ
搬送系44から洗浄槽45に運ばれる半導体製品ウェハ
の洗浄に用いられる。
グ液中における微粒子の付着を防止及び低減することが
できるため、半導体装置、薄膜デバイス、ディスク等の
エレクトロニクス部品の歩留りを高めることができ、低
コストで上記製品を製造することができる。
り基板に微粒子が付着しにくくなる概念図である。
ャルエネルギーの関係を示す図である。
す図である。
す図である。
ムの混合水溶液に6インチSiウエハを浸漬して取り出
す工程図である。
すグラフである。
すグラフである。
すグラフである。
すグラフである。
示すグラフである。
示すグラフである。
シタ部の断面図である。
混合水溶液に浸漬して取り出す工程図である。
のフィン構造キャパシタ部の各製造工程の断面図であ
る。
のフィン構造キャパシタ部の各製造工程の断面図であ
る。
シタ部の断面図である。
ある。
力を有する物質、5…ベアSi粒子、6…Si粒子、7
…ポリスチレン粒子、8…Al2O3粒子、9…6インチ
Siウェハ、10…液槽、11…Siウェハの場合、1
2…Siウェハにレジスト材料を被覆したウェハの場
合、13…SiウェハにSi3N4を被覆したウェハの場
合、14…Siウェハの場合、15…Siウェハにレジ
スト材料を被覆したウェハの場合、16…Siウェハの
場合、17…Siウェハにレジスト材料を被覆したウェ
ハの場合、18…Siウェハの場合、19…Siウェハ
にレジスト材料を被覆したウェハの場合、20…Siウ
ェハの場合、21…Siウェハにレジスト材料を被覆し
たウェハの場合、22…半導体基板、23…Si3N
4膜、24…SiO2膜、25…ポリSi膜、26…Si
O2膜,27…コンタクトホール,28…ポリSi膜,
29…エッチング槽、30…エッチング液、31…半導
体製品ウェハ、32…自然酸化膜付きウェハ及びSiウ
ェハ全面にSi3N4またはレジスト材料の均一な膜を形
成したウェハ、33…ウェハカセット、34…液循環
系、35…循環ポンプ、36…フィルタ、37…レジス
ト、38…ポリSi膜、39…SiO2膜、40…ポリ
Si膜、41…洗浄液またはエッチング液調合部、42
…静電反発力を有する物質貯蔵部、43…静電反発力を
有する物質被覆装置、44…Siウェハ搬送系、45…
洗浄槽、46…SiO2膜。
Claims (22)
- 【請求項1】基体上に、単結晶シリコンと同等または単
結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料からな
る第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜を覆うように、前記微粒子と静電気反発力
を有する第2の膜を形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、前記微粒子を含
む洗浄液を用いて洗浄する工程とを有することを特徴と
する洗浄方法。 - 【請求項2】基体上にアルミニウム膜を形成する工程
と、 前記アルミニウム膜が露出しないように、洗浄液中に存
在する大半の微粒子と静電気反発力を有する第2の膜を
形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、前記洗浄液を用
いて洗浄する工程とを有することを特徴とする洗浄方
法。 - 【請求項3】基体上にポリシリコン膜を形成する工程
と、 前記ポリシリコン膜が露出しないように、洗浄液中に存
在する大半の微粒子と静電気反発力を有する第2の膜を
形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、前記洗浄液を用
いて洗浄する工程とを有することを特徴とする洗浄方
法。 - 【請求項4】洗浄液中におけるゼータ電位の絶対値が2
5mV以上の膜が形成された基体を、前記洗浄液を用い
て洗浄することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項5】基体上に、単結晶シリコンと同等または単
結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料からな
る第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜が露出しないように、前記微粒子と静電気
反発力を有する2種類以上の膜を形成する工程と、 前記2種類以上の膜が形成された前記基体を、洗浄液に
浸漬させて洗浄する工程とを有することを特徴とする洗
浄方法。 - 【請求項6】基体上に、単結晶シリコンと同等または単
結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料からな
る第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜が露出しないように、レジスト、Si
3N4、SiO2の少なくとも何れか一つからなる第2の
膜を形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、前記微粒子を含
む洗浄液を用いて洗浄する工程とを有することを特徴と
する洗浄方法。 - 【請求項7】前記レジストは、ノボラック樹脂、環化天
然ゴム、環化合成ゴム、ポリケイ皮酸ビニル、ポリメチ
ルイソプロペニルケトン、ポリビニルフェノール、感光
性ポリイミド、ポリビニル−p−アジドベンゾエート、
ポリメタクリロイルオキシベンザルアセトフェノン、ポ
リビニルシンナミリデンアセテート、ポリメタクリル酸
メチル、4,4’−ジアジドジフェニルスルフィド、ポ
リ−4−ビニルフェノール、3,3’−ジアジドジフェ
ニルスルホン、クロロメチル化ポリスチレン、2,4−
ジクロロ安息香酸誘導体を結合したスチレン化ポリマ
ー、塩素化スチレン系ポリマー、メタクリル酸ヘキサフ
ルオロブチル重合体、メタクリル酸テトラフルオロプロ
ピル重合体、ナフトキノンジアジド化合物、メタクリル
酸メチル−アクリルニトリル共重合体、ポリメタクリル
酸グリシジル、ポリ2−メチル−1ペンテンスルホン、
ヨウ素化ポリスチレン、ポリα−シアノアクリレート、
ポリメタクリル酸ヘキサフルオロブチル、ポリメタクリ
ル酸ジメチルテトラフルオロプロピル、ポリメタクリル
酸トリクロロエチル、ポリトリフルオロエチル−α−ク
ロロアクリレート、側鎖にマレイン酸メチルを導入した
ポリメタクリル酸エステル、塩素化ポリメチルスルホ
ン、ノボラック樹脂−ベンゾキノンジアジド、トリクロ
ロエチルメタクリレート重合体、トリフルオロエチルク
ロロアクリレート重合体、ポリメタクリレート、エチル
アクリレート共重合体、スルホン共重合体のうち、少な
くともいずれか1つが含まれていることを特徴とする請
求項6記載の洗浄方法。 - 【請求項8】前記レジストは、o−ナフトキノンジアジ
ド化合物、ビスアジド化合物、増感剤、α−ナフトキノ
ンジアジド化合物、4−アジドカルコンの少なくとも1
つが含まれていることを特徴とする請求項6または7に
記載の洗浄方法。 - 【請求項9】基体上にアルミニウム膜を形成する工程
と、 前記アルミニウム膜が露出しないように、レジスト、S
i3N4、SiO2の少なくとも何れか一つからなる第2
の膜を形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、洗浄液を用いて
洗浄する工程とを有することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項10】基体上にポリシリコン膜を形成する工程
と、 前記ポリシリコン膜を覆うように、レジスト、Si
3N4、SiO2の少なくとも何れか一つからなる第2の
膜を形成する工程と、 前記第2の膜が形成された前記基体を、洗浄液を用いて
洗浄する工程とを有することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項11】基体上に、単結晶シリコンと同等または
単結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料から
なる第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜が露出しないように有機膜を形成する工程
と、 前記有機膜が形成された基体を、洗浄液を用いて洗浄す
る工程とを有することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項12】前記第1の膜はアルミニウム膜またはポ
リシリコン膜であることを特徴とする請求項11記載の
洗浄方法。 - 【請求項13】前記有機膜は、極性基を有する膜である
ことを特徴とする請求項11記載の洗浄方法。 - 【請求項14】前記有機膜は水酸基、エステル結合、酸
アミド結合、エーテル結合の少なくとも何れか1つを有
していることを特徴とする請求項11記載の洗浄方法。 - 【請求項15】洗浄液中におけるゼータ電位の絶対値が
25mV以上の膜が形成された基体を、 (A)フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、有機酸の何れ
かを含む酸性溶液、または(B)前記酸性溶液と過酸化
水素水、フッ化アンモニウムとを含む酸性溶液、または
(C)アンモニア水、アミンのいずれか1種類以上を含
むアルカリ性溶液、または(D)それら1種類以上のア
ルカリ性溶液と過酸化水素水、フッ化アンモニウムを含
むアルカリ性溶液、または(E)前記(A)あるいは
(B)と、前記(C)あるいは(D)との混合液、また
は前記(A)、(B)、(C)、(D)の混合液、また
は(F)中性溶液である前記洗浄液に、浸漬させて洗浄
する工程とを有することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項16】前記洗浄液は陽イオン界面活性剤、陰イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、有機溶剤が添加さて
いることを特徴とする請求項15記載の洗浄方法。 - 【請求項17】基体上に、単結晶シリコンと同等または
単結晶シリコンよりも微粒子が付着しやすい材料からな
る第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜を覆うように、洗浄液中の大半の微粒子と
静電気反発力を有する第2の膜を形成する工程と、 第2の膜が形成された前記基体を、pH1から4の前記
洗浄中で洗浄する工程とを有することを特徴とする洗浄
方法。 - 【請求項18】洗浄液におけるゼータ電位の絶対値が2
5mV以上の膜が形成された基体を、pH1から4の洗
浄液を用いて洗浄することを特徴とする洗浄方法。 - 【請求項19】基体が露出しないように、洗浄液中に存
在する大半の微粒子と静電気反発力を有する膜を形成し
て、前記基体を前記洗浄液に浸漬させて洗浄することを
特徴とする洗浄方法。 - 【請求項20】基体上に、単結晶シリコンと同等または
単結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料から
なる第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜上に、前記微粒子と静電気反発力を有する
第2の膜を形成する工程と、 前記第2の膜上に、第3の膜を形成する工程と、 前記第3の膜上に、所望の形状を有するレジスト膜を形
成する工程と、 前記レジスト膜をマスクとし、前記第2の膜をストッパ
ーとして、前記第3の膜をドライエッチングする工程
と、 前記レジスト膜が形成された前記基体を洗浄液に浸漬さ
せる工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項21】基体上に、溶液におけるゼータ電位の絶
対値が25mV以上の第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜上に、前記溶液中に存在する大半の微粒子
と静電気反発力を有する第2の膜を形成する工程と、 前記第2の膜上に、第3の膜を形成する工程と、 前記第3の膜上に、所望の形状を有するレジスト膜を形
成する工程と、 前記レジスト膜をマスクとし、前記第2の膜をストッパ
ーとして、前記第3の膜をドライエッチングする工程
と、 前記レジスト膜が形成された前記基体を前記溶液に浸漬
する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項22】基体上に、単結晶シリコンと同等または
単結晶シリコンよりも微粒子に付着されやすい材料から
なる第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜上に、第2の膜を形成する工程と、 前記第2の膜上に、第3の膜とポリシリコン膜との積層
膜を形成する工程と、 前記積層膜上にレジスト膜を形成する工程と、 前記レジスト膜をマスクとし、前記第2の膜をストッパ
ーとして、前記積層膜をドライエッチングする工程と、 前記レジスト膜が形成された前記基体を、溶液に浸漬さ
せ、前記第3の膜をウエットエッチングする工程とを有
することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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-
1996
- 1996-09-03 JP JP23280596A patent/JP3863229B2/ja not_active Expired - Fee Related
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