JPH0913264A - 耐切創性布帛および耐切創性繊維製品の製造方法および防護用品 - Google Patents

耐切創性布帛および耐切創性繊維製品の製造方法および防護用品

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JPH0913264A
JPH0913264A JP7159453A JP15945395A JPH0913264A JP H0913264 A JPH0913264 A JP H0913264A JP 7159453 A JP7159453 A JP 7159453A JP 15945395 A JP15945395 A JP 15945395A JP H0913264 A JPH0913264 A JP H0913264A
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JP
Japan
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fiber
protective article
cut
fabric
aromatic polyamide
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JP7159453A
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English (en)
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Tsutomu Yamamoto
勉 山本
Fumihiro Yasui
文弘 安井
Susumu Kano
進 加納
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Toray Industries Inc
Du Pont Toray Kevlar Co Ltd
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Toray Industries Inc
Du Pont Toray Kevlar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、柔軟で軽く、しかも耐切創性ならび
に耐摩耗性にも優れた繊維およびその製造方法およびか
かる繊維で構成された防護用品を提供せんとするもので
ある。 【構成】本発明の耐切創性布帛は、芳香族ポリアミド系
繊維からなる布帛であって、かつ該繊維の水分含有率が
3%以下であることを特徴とするものであり、かかる布
帛を製造する方法は、芳香族ポリアミド系繊維からなる
繊維製品を、下記熱処理温度条件で、2〜8分間熱処理
することを特徴とするものである。 熱処理温度=(芳香族ポリアミド系繊維の熱分解温度)
−(250 ℃±30℃) また、本発明の防護用品は、防護用品が、水分含有率が
3%以下である芳香族ポリアミド系繊維からなる繊維製
品で構成されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐切創性を有
し、かつ、耐摩耗性にも優れた布帛および耐切創性繊維
製品の製造方法および防護用品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手袋、脚半、作業衣、および、自
転車競技選手、騎手、オートレース選手、モーターボー
ト選手などの競技用衣服等、大きな外力に対抗し得る耐
切創性を最も必要とする防護用繊維製品や、転倒しても
破れたり摩耗しにくくした衣料用布帛等には、通常のポ
リアミド繊維などの合成繊維や木綿に、ステンレス等の
金属線を混入したり、耐切創性の優れたアラミド繊維を
製織または編成して形成されたもので、製品の全体また
は一部に使用して構成された防護具が使用されてきた。
またアラミド繊維の場合には少量の使用では耐切創効果
が少ないため、目付を大きくして使用したり、単糸繊度
の大きい原糸や原綿を使用したり、更には基布または製
品に樹脂加工して耐切創性を向上するなどの手段が取ら
れていた。しかし、これらの従来品は金属線が切断され
て、手にささったり、繊維の目付の大きいものや樹脂加
工を施したもの等は製品が硬くなり、使用者の着用感が
悪い上に、かかる特殊繊維では製織または編成がしにく
いという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解決し、柔軟で軽く、しかも耐切創性ならびに耐摩耗性
にも優れた布帛および耐切創性繊維製品の製造方法およ
び防護用品を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を採用する。
【0005】すなわち、本発明の耐切創性布帛は、芳香
族ポリアミド系繊維からなる布帛であって、かつ該繊維
の水分含有率が3%以下であることを特徴とするもので
あり、かかる布帛を製造する方法は、芳香族ポリアミド
系繊維からなる繊維製品を、下記熱処理温度条件で、2
〜8分間熱処理することを特徴とするものである。
【0006】熱処理温度=(芳香族ポリアミド系繊維の
熱分解温度)−(250 ℃±30℃) また、本発明の防護用品は、防護用品が、水分含有率が
3%以下である芳香族ポリアミド系繊維からなる繊維製
品で構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明は、芳香族ポリアミド系繊維、特にアラ
ミド繊維の利用について、種々検討したところ、水分含
有率が特定な少ない領域にある場合には、意外にも耐切
創性を大幅に向上させることができ、しかも耐摩耗性に
も優れた性能を発揮させ得る事実を究明したものであ
る。
【0008】本発明は、かかる耐切創性繊維製品を用い
た防護用品に関するものであり、たとえば、衣料副資材
類、すなわち、手袋、靴下、帽子類、さらには脚半、脛
当て、肘当てなど、作業衣または競技用衣類、ライダー
スーツ類、ヘルメットまたはヘッドギヤーなどを構成す
るものである。本発明のかかる耐切創性繊維製品は、特
に上述の競技用衣服、具体的には、自転車競技選手、騎
手、オートレース選手、モーターボート選手などの競技
用の衣服等に好適に使用することができる。
【0009】本発明の耐切創性布帛、つまりこれを構成
する芳香族ポリアミド系繊維は、好ましくはヤング率が
500g/d以上、引張強度が20g/d 以上であるものが好まし
く、なかでも全芳香族ポリアミド系繊維、特に好ましく
はアラミド繊維が優れた耐切創性および耐摩耗性効果を
達成するので好ましく使用される。かかるアラミド繊維
としては、具体的には、全芳香族ポリアミド繊維である
“ケブラー”、“テクノーラ”、“トワロン”等の商品
を使用することができる。本発明の、かかる繊維からな
る繊維製品は、該繊維の原綿、原糸を高温乾熱処理した
後、かかる熱処理繊維で織物、編み物や不織布等の繊維
製品に加工するか、または、該繊維で、予め織物、編み
物や不織布等の繊維製品に加工した後、高温乾熱処理す
る方法かのいずれかの方法で製造されるものである。
【0010】本発明の耐切創性布帛は、水分含有率が3
%以下の芳香族ポリアミド繊維で構成されている必要が
ある。すなわち、ここでいう水分含有率とは、JIS-L 10
13(化学繊維フィラメント糸試験方法)や、JIS-L 1096
(一般織物試験方法)に示す方法で原綿、原糸、または
布帛の水分率を測定する際に、乾燥機中で105 ℃×2時
間処理して、絶乾した試料をJIS-L 1013等でいう標準状
態(温度20±2℃、相対湿度65±2%)の雰囲気中に24
時間以上放置した後、試料の重量を測定し、次式により
求めたものである。
【0011】 水分含有率(%)=W1−W2/W2×100 式中、W1:絶乾後標準状態で24時間以上放置後の重量 W2:絶乾後の重量 この水分含有率は、標準状態の部屋に長時間放置後でも
ほとんど変化せず、また、高温乾熱処理した原糸や布帛
などの繊維製品の水分含有率は、高温乾熱処理により減
少するが、一旦、水分含有率の減少した原糸、布帛を吸
湿させた後、再び絶乾して水分含有率を測定しても、吸
湿前と水分含有率は変わらないという特徴を有するもの
である。しかも、かかる水分含有率が変動しない以上、
該布帛の耐切創性、耐摩耗性効果も変動しないという事
実を究明したものである。つまり、かかる耐切創性や耐
摩耗性機能が低下した場合は、再度、該水分含有率を3
%以下に調整することにより、該機能を再生させること
ができるという特徴を有する。
【0012】上述の耐切創性布帛を構成する芳香族ポリ
アミド繊維のヤング率、引張強度は、JIS-L 1013に準じ
て測定され、原綿、原糸がステープル糸からなる不織布
や織物、編み物等の繊維製品の場合は、単糸のヤング
率、引張強度で示し、またフィラメント糸から成る不織
布や織物、編み物等の場合は、フイラメント原糸のヤン
グ率、引張強度で表す。
【0013】本発明でいう繊維製品のうち不織布とは、
予め捲縮を与えた繊維をニードルパンチ法やウォーター
ジェットパンチ法で繊維自身を交絡して形成する方法
や、繊維層の間に接着剤や熱で溶解する繊維、樹脂等を
介在し、熱プレスする方法等どのような方法で得られた
ものでも良い。また、織物は、通常の一重の織物のほ
か、非常に大きな耐切創性を必要とする場合には多重織
物でも良く、またその織物の組織は通常の3原組織のほ
か、変化組織や、絡み組織のもの、またパイル組織等も
含む。編み物は通常のタテ編みのほか、ネット分野等に
使用されるラッセル編み、ヨコ編みからなるもの等をい
う。これらの不織布、織物、編み物はそれぞれ単独の形
態や組織、さらにはこれらの組み合わせ構造物の形で使
用され防護用品に成形される。たとえば耐熱性、耐切創
性手袋として、表裏の織物の間に不織布を挟んだ状態で
縫製したものは非常に耐切創性効果が大きくて好まし
い。また、編み物に織物を接着させたものなど基布の必
要または要求特性により、種々の組み合わせ組織で使用
することができる。さらにこれら不織布や織物、編み物
やこれらの組み合わせによる繊維製品からなる防護用品
は、これらの防護用品を成す繊維の全部が耐切創性布帛
を使用したものでもよいが、特に耐切創性が必要な部分
のみに耐切創性布帛を使用したものであってもよい。
【0014】本発明の耐切創性布帛の製造方法は、前述
したように、該芳香族ポリアミド系繊維からなる布帛
を、高温熱処理温度条件で、2〜8分間熱処理すること
で得られる。ここでいう高温熱処理温度とは、該布帛を
構成する繊維、つまり芳香族ポリアミド系繊維の熱分解
温度−(250 ℃±30℃)である。該熱分解温度はメトラ
ー社製のTA-3000 システムを用い、試料を昇温速度10℃
/分で昇温させ、チャートに現れるTG一次微分曲線
(DTG)のピーク値から求めたものであり、例えばデ
ュポン社のアラミド繊維の“ケブラー”の場合は、熱分
解温度は537.7 ℃である。熱処理する際の原糸や布帛状
物は、張力がかかった状態で熱処理しても、張力のかか
らない状態で熱処理しても良く、また必要により染色し
た後で熱処理しても、予め樹脂加工などをした後に熱処
理しても良い。かかる熱処理では、水分含有率を3%以
下に減少させることが目的であるので、乾熱下で処理す
るのが好ましい。
【0015】かかる熱処理において、該熱処理温度が上
記温度範囲より低いと、熱処理後の繊維製品または防護
用品の耐切創性および耐摩耗性の効果が見られず、逆に
熱処理温度が上記条件範囲より高過ぎても耐切創性が低
くなる傾向がある。また熱処理温度が高すぎると耐切創
性が低下するのみでなく、糸や布帛状物の引張強度が極
度に低下するので上記条件で処理する必要がある。熱処
理は市販のオーブンなどによりバッチ式で処理しても良
いが、連続セッターで処理したほうが作業効率が良い。
乾燥機やセッターの熱源は特に固定するものではなく、
電熱、ガス等なんでも良いが電熱の場合は温度コントロ
ールがしやすく、炉内の温度バラツキが小さくて好まし
い。高温乾熱処理することにより耐切創性が向上する理
由は定かではないが、ケブラー等のアラミド繊維は極微
細繊維の状態で多数のミクロボイドを有しているといわ
れており、乾熱処理によってこのミクロボイドの数が減
少、または変形して小さくなり、結果的に大気中の水分
付着量が減少するのではないかと考えられ、繊維への水
分付着率が小さいと刃物と繊維が接触する際に滑りにく
くなり、耐切創性が向上するものと考えられる。
【0016】また本発明の高温乾熱処理した該繊維およ
びそれから成る繊維製品は、高温乾熱処理により柔軟で
しかも耐摩耗性が向上する特徴を有する。一般にヤング
率の高い繊維であるほど剛性を有し、かかる繊維の布帛
状物、例えば織物では、その曲げ硬さが大きいという特
徴を発揮させることができる。一般的には、本発明の原
糸、布帛状物は耐切創性が向上した上にさらに柔軟性、
耐摩耗性が優れるという特徴を達成する。高温乾熱処理
で柔軟性が向上する理由は、上記繊維のミクロボイドが
変形、またはボイドが減少する段階で、繊維自身の直径
が小さくなる、または薄くなるなどによるものではない
かと考えられるが、通常の電子顕微鏡等では確認する事
ができない微少変形であり、はっきりしたことは不明で
ある。高温乾熱処理により耐摩耗性が向上する理由も明
確ではないが、ケブラーの場合高温乾熱処理することに
より繊維の結晶サイズは子午線方向で約5オングストロ
ーム、赤道線方向で5〜15オングストローム程度増加す
る。従って極微細繊維の表面は硬くなり耐摩耗性が向上
するのではないかと考えられる。いずれにしても乾熱処
理条件と、先に述べた各特性の関係から、例えばケブラ
ーの場合、乾熱処理条件が200 ℃×3分より低いと水分
率は3.5%以上と高く引張強力は高いものの、未処理にた
いし耐切創性の向上率は低い。また柔軟性もあまり改善
されない。逆に乾熱処理条件が350 ℃×3分より高い
と、水分率は3%より低く柔軟性も優れているものの、耐
切創性の向上率は低く、特に引張強力が低すぎて使用中
に破れやすくなる。したがって高温乾熱処理条件の設定
は非常に重要である。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0018】実施例1 ヤング率525g/d、引張強度23g/d の1500デニール1000フ
ィラメントのデュポン社製芳香族ポリアミド“ケブラ
ー”29の原糸を綛状態に採取し、タバイ株式会社製の高
温乾燥機で300 ℃×3分間無張力の状態で乾熱処理し
た。この原糸の特性を表1に示す。比較例1として、実
施例1の原糸で、乾熱処理しなかったものの特性を示し
た。
【0019】実施例2 ヤング率525g/d、引張強度23g/d のデュポン社製芳香族
ポリアミド“ケブラー”29を紡績してなる20番手双糸の
紡績糸を5本引き揃え、島精機株式会社製の軍手編み機
で8ゲージで軍手に編成した。この軍手を実施例1で使
用した高温乾燥機中に吊るした状態で、それぞれ250 ℃
×3分、300 ℃×3分、300 ℃×5分間乾熱処理した。
【0020】この軍手の特性を、それぞれ実施例2−
1、2−2、2−3に示す。また、比較例として、実施
例2の糸使いで編成し、乾熱処理しなかったものの特性
を、比較例2−1に、200 ℃×3分間乾熱処理した軍手
の特性を比較例2−2として、それぞれ示した。
【0021】
【表1】 表1において、耐切創性は株式会社島津製作所製の引張
試験機を用い、5mmのスリット幅を有する鉄製のサンプ
ル保持具にサンプルを挟んで蝶ネジで締め付け、引張試
験機の応力検知部のロードセルに取り付けた治具の先端
に、フェザー株式会社製の片刃カミソリをカミソリの先
端の取り付け角度が60度になるように2枚取り付け、50
cm/ 分の速度でカミソリでサンプルを押し付けて切創す
るときの抵抗値を読み取ったものであり、数値の高いも
のほど抵抗が高く切れにくいことを示している。
【0022】なお、実施例1,比較例1の原糸の場合
は、上記サンプル保持具に原糸を5mm間隔で巻き付け、
原糸と原糸の間の5mm間隔部にカミソリ刃の先端が位置
するようにした後カミソリ刃を押し付けて抵抗値を求め
たものであり、軍手の場合は軍手の掌部分を切り取り1
枚の状態でサンプル保持具に挟み、試験したものであ
る。また柔軟性は東洋精機株式会社製ガーレ剛軟度試験
機を用い、軍手の人指し指の部分のみをチャックに取り
付け、試長2インチで試験したものであり、数値の大き
いものほど硬いことを示すものである。
【0023】引張強力は、実施例1と比較例1の場合は
原糸強力を、軍手の場合は軍手のループを構成する糸、
すなわち20番手双糸を5本引き揃えた状態での強力を示
す。耐摩耗性は、JIS L-1096に準じ、大栄化学精機株式
会社製のカストム式摩耗試験機を用い、エメリーペーパ
ーCC400 、押圧荷重1ポンドの条件でサンプルに穴が開
くまでの回数で示したものである。
【0024】表1に見られるように高温乾熱処理した実
施例1の原糸は高温乾熱処理しない比較例1の原糸に比
べ水分率が低く、切創抵抗が約28%高くなる。また引張
強力は乾熱処理しても低下が見られず比較例1とほとん
ど変わらない。また軍手を高温乾熱処理した実施例2−
1、2−2,2−3は軍手を高温乾熱処理しない比較例
2−1に比べて水分率は低く、耐切創性は高い。また柔
軟性は低く、比較例2−1に比べて約20〜30%程度柔軟
である。引張強力は乾熱処理温度が高くなると若干低下
傾向が見られるが300 ℃×5分処理でも強力低下は大き
くなく、十分使用できる範囲である。摩耗性は比較例2
−1の高温乾熱処理しないものに比べ、いずれも8〜20
%高い。比較例2−2は請求範囲より低い200 ℃で熱処
理したものであるが、耐切創性、耐摩耗性は高温熱処理
しなかった比較例2−1より若干高い程度で大きな効果
があるとはいえない。
【0025】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。
【0026】(1) 本発明に係る耐切創用繊維、およびそ
れから成る防護用品は、従来の高弾性糸、および高弾性
糸使いの防護用品に比べ耐切創性が高く優れている。
【0027】(2) 本発明に係る耐切創用繊維、およびそ
れから成る防護用品は、従来の高弾性糸、および高弾性
糸使いの防護用品に比べ柔軟であり、本繊維を使用して
製織、編成等の加工をする場合に加工しやすく、機械、
特にガイド部の損耗が少ない。また特に手袋等直接身体
に装着する防護用品の場合、手が疲れないため作業性が
優れる等の効果を有する。
【0028】(3) ステンレス等の金属繊維を使用しなく
ても耐切創性が高いため、金属繊維が切断して身体に刺
さる等の事故がない。 (4) また耐摩耗性が高いため長寿命である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/60 371 D01F 6/60 371 D03D 15/00 D03D 15/00 A (72)発明者 加納 進 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミド系繊維からなる布帛で
    あって、かつ該繊維の水分含有率が3%以下であること
    を特徴とする耐切創性布帛。
  2. 【請求項2】 該繊維が、ヤング率が500g/d以上で、か
    つ引張強度が20g/d 以上である請求項1記載の耐切創性
    布帛。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリアミド系繊維からなる繊維製
    品を、下記熱処理温度条件で、2〜8分間熱処理するこ
    とを特徴とする耐切創性繊維製品の製造方法。 熱処理温度=(芳香族ポリアミド系繊維の熱分解温度)
    −(250 ℃±30℃)
  4. 【請求項4】 防護用品が、水分含有率が3%以下であ
    る芳香族ポリアミド系繊維からなる繊維製品で構成され
    ていることを特徴とする防護用品。
  5. 【請求項5】 該繊維製品が、織物、編み物および不織
    布から選ばれた少なくとも1種である請求項4記載の防
    護用品。
  6. 【請求項6】 該防護用品が、衣料副資材類である請求
    項5に記載の防護用品。
  7. 【請求項7】 該衣料副資材が、手袋類である請求項6
    に記載の防護用品。
  8. 【請求項8】 該衣料副資材が、脛当て及び肘当てから
    選ばれてた少なくとも1種である請求項6に記載の防護
    用品。
  9. 【請求項9】 該防護用品が、ヘルメットまたはヘッド
    ギヤーである請求項4に記載の防護用品。
  10. 【請求項10】 該防護用品が、作業衣または競技用衣
    類である請求項5に記載の防護用品。
  11. 【請求項11】 該防護用品が、ライダースーツ類であ
    る請求項5に記載の防護用品。
JP7159453A 1995-06-26 1995-06-26 耐切創性布帛および耐切創性繊維製品の製造方法および防護用品 Pending JPH0913264A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001140116A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Toray Ind Inc 制 服
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CN103437023A (zh) * 2013-07-28 2013-12-11 安徽丹凤电子材料股份有限公司 一种玻璃纤维布的制备工艺

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