JPH09132470A - 溶射補修材 - Google Patents
溶射補修材Info
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- JPH09132470A JPH09132470A JP7317194A JP31719495A JPH09132470A JP H09132470 A JPH09132470 A JP H09132470A JP 7317194 A JP7317194 A JP 7317194A JP 31719495 A JP31719495 A JP 31719495A JP H09132470 A JPH09132470 A JP H09132470A
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- repairing
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/622—Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/64—Burning or sintering processes
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/66—Monolithic refractories or refractory mortars, including those whether or not containing clay
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 窯炉等の耐火炉壁を、溶射によって安全に、
接着性よく、施工体の強度も劣化せずに補修することに
ある。 【解決手段】 酸素気流中に熱間供給し、金属シリコン
の燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射補修
材であって、粒径10μm以下が5〜10重量%、残り
の5〜25重量%が粒径10〜250μmの金属シリコ
ンを10〜30重量%と、粒径1000μm以下のコー
クス粉を0.5〜5.0重量%配合し、残部が焼成処理
された耐火性粉体であって、その粒径が100μm以下
の微粒が該耐火性粉体の10重量%以下としたものであ
る。これによって、溶射補修材の流動性を低下せずに安
定して供給でき、かつ逆火も生じなく、着火性と火炎が
安定して溶射補修できる。
接着性よく、施工体の強度も劣化せずに補修することに
ある。 【解決手段】 酸素気流中に熱間供給し、金属シリコン
の燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射補修
材であって、粒径10μm以下が5〜10重量%、残り
の5〜25重量%が粒径10〜250μmの金属シリコ
ンを10〜30重量%と、粒径1000μm以下のコー
クス粉を0.5〜5.0重量%配合し、残部が焼成処理
された耐火性粉体であって、その粒径が100μm以下
の微粒が該耐火性粉体の10重量%以下としたものであ
る。これによって、溶射補修材の流動性を低下せずに安
定して供給でき、かつ逆火も生じなく、着火性と火炎が
安定して溶射補修できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火物補修分野に
おける溶射補修材に関し、例えばコークス炉などの珪石
れんがを用いた炉壁に溶射補修材を噴射して、金属シリ
コンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射
補修材に関する。
おける溶射補修材に関し、例えばコークス炉などの珪石
れんがを用いた炉壁に溶射補修材を噴射して、金属シリ
コンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射
補修材に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉などの珪石れんがを用いた窯
炉は、冷却すると珪石れんがの変質による損傷が大きく
なる。そのため、窯炉を冷却することなく、熱間補修
(600℃以上)とする方法として溶射補修法が用いら
れている。
炉は、冷却すると珪石れんがの変質による損傷が大きく
なる。そのため、窯炉を冷却することなく、熱間補修
(600℃以上)とする方法として溶射補修法が用いら
れている。
【0003】溶射補修法は、耐火性粉体を高温火炎で溶
融して損傷部に噴射する方法で、緻密で強度が高く、か
つ母材耐火物との接着も良好であるという特徴を有して
いる。
融して損傷部に噴射する方法で、緻密で強度が高く、か
つ母材耐火物との接着も良好であるという特徴を有して
いる。
【0004】このような溶射補修法に用いられる溶射補
修材としては、例えば特開昭56─54276号公報に
開示されたものが知られている。この溶射補修材は、耐
火性微粉100重量部に炭素固体燃料10〜60重量部
とスラグ粉1〜50重量部とを混合した材料であり、酸
素気流中に噴射して炭素質固体燃料の燃焼火炎によって
溶射補修するものである。
修材としては、例えば特開昭56─54276号公報に
開示されたものが知られている。この溶射補修材は、耐
火性微粉100重量部に炭素固体燃料10〜60重量部
とスラグ粉1〜50重量部とを混合した材料であり、酸
素気流中に噴射して炭素質固体燃料の燃焼火炎によって
溶射補修するものである。
【0005】しかし、上記溶射補修材においては、スラ
グ粉が低融点物質であるため、付着率は高いが、溶射温
度が高くなると、スラグが発泡して溶射層の気孔率が高
くなり、溶射層の強度が低下するという問題点がある。
グ粉が低融点物質であるため、付着率は高いが、溶射温
度が高くなると、スラグが発泡して溶射層の気孔率が高
くなり、溶射層の強度が低下するという問題点がある。
【0006】また、特公昭49−46364号公報に
は、平均粒子径が50μm以下の金属または半金属の少
なくとも1種の固体粒子の燃焼火炎によって溶射する方
法が開示されている。
は、平均粒子径が50μm以下の金属または半金属の少
なくとも1種の固体粒子の燃焼火炎によって溶射する方
法が開示されている。
【0007】しかし、この方法においては、10μm以
下の金属シリコンを10重量%以上使用した溶射材を酸
素気流中に噴出して着火させるため、爆発的に燃焼する
ことがあり、逆火が発生しやすいため作業者に危険であ
るという問題点がある。
下の金属シリコンを10重量%以上使用した溶射材を酸
素気流中に噴出して着火させるため、爆発的に燃焼する
ことがあり、逆火が発生しやすいため作業者に危険であ
るという問題点がある。
【0008】さらに、平均粒子径が50μm以下の金属
シリコンを20重量%より多く使用した溶射補修材は、
金属シリコン粉体の流動性が悪いため、溶射材(粉体)
の流動性が悪くなり、脈動が発生しやすいという問題点
がある。
シリコンを20重量%より多く使用した溶射補修材は、
金属シリコン粉体の流動性が悪いため、溶射材(粉体)
の流動性が悪くなり、脈動が発生しやすいという問題点
がある。
【0009】そして、溶射補修材の供給に脈動が発生す
ると、溶射火炎が不安定になり、火炎が極度に小さくな
ったり、大きくなったりして作業者にとって危険である
ばかりでなく、溶射層の物性が不均一になって好ましく
ないという問題点がある。
ると、溶射火炎が不安定になり、火炎が極度に小さくな
ったり、大きくなったりして作業者にとって危険である
ばかりでなく、溶射層の物性が不均一になって好ましく
ないという問題点がある。
【0010】また、特公平4−13308号公報には、
平均粒子径50μm以下の金属シリコンや金属アルミニ
ウムの発熱的酸化性材料の粒子を不燃性耐火材料の粒子
と混合し、該混合物を一表面に噴射しつつ燃焼させて、
その表面上で密着耐火性結集体を形成させる方法が開示
されている。
平均粒子径50μm以下の金属シリコンや金属アルミニ
ウムの発熱的酸化性材料の粒子を不燃性耐火材料の粒子
と混合し、該混合物を一表面に噴射しつつ燃焼させて、
その表面上で密着耐火性結集体を形成させる方法が開示
されている。
【0011】しかし、この方法のように金属シリコンや
金属アルミニウムを用いた場合、これらの添加量が多く
なると発熱量が大きくなり、溶射施工体の強度が大きく
なるとともに接着性も向上するが、逆火が発生しやすく
なるという問題点がある。
金属アルミニウムを用いた場合、これらの添加量が多く
なると発熱量が大きくなり、溶射施工体の強度が大きく
なるとともに接着性も向上するが、逆火が発生しやすく
なるという問題点がある。
【0012】また、金属アルミニウムの添加量が少な
く、金属粉の含量が20重量%以下の場合、発熱量が小
さくなるため耐火性粉体に低融点物質を添加するか、1
0μm以下の耐火性微粉が10重量%以上になるような
粒度構成にしなければ付着率が低下する。
く、金属粉の含量が20重量%以下の場合、発熱量が小
さくなるため耐火性粉体に低融点物質を添加するか、1
0μm以下の耐火性微粉が10重量%以上になるような
粒度構成にしなければ付着率が低下する。
【0013】しかし、耐火性粉体中の10μm以下の微
粉の割合が多くなるにつれて、粉塵の発生量が多くな
り、作業環境を悪化させるという問題点がある。
粉の割合が多くなるにつれて、粉塵の発生量が多くな
り、作業環境を悪化させるという問題点がある。
【0014】さらに、シリカ質の耐火性粉体に珪石れん
がを作る場合と同様の焼成処理を施したものを用いなけ
れば、未溶融物が残存した場合に結晶の転位(573
℃)に起因して線変化が大きくなり、溶射施工体の剥落
が増大して好ましくないという問題点がある。
がを作る場合と同様の焼成処理を施したものを用いなけ
れば、未溶融物が残存した場合に結晶の転位(573
℃)に起因して線変化が大きくなり、溶射施工体の剥落
が増大して好ましくないという問題点がある。
【0015】なお、特開平6−199576号公報に
は、流動促進剤として鱗状黒鉛が開示されているが、こ
れは鱗片状の結晶度の高いものであり、燃え難く、他の
材料と分離しやすい欠点がある。
は、流動促進剤として鱗状黒鉛が開示されているが、こ
れは鱗片状の結晶度の高いものであり、燃え難く、他の
材料と分離しやすい欠点がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点について鑑みたもので、上記の課題を解決するため
に、金属シリコンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して
補修する溶射補修材であって、金属シリコンが流動性を
低下せずに安定して供給して付着でき、かつ逆火を生じ
ない粒径の所要量に、上記金属シリコンの着火性と火炎
の安定に寄与して流動性を保持する粒径の所要量のコー
クス材を配合したことを特徴とする溶射補修材を提供す
るにある。
点について鑑みたもので、上記の課題を解決するため
に、金属シリコンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して
補修する溶射補修材であって、金属シリコンが流動性を
低下せずに安定して供給して付着でき、かつ逆火を生じ
ない粒径の所要量に、上記金属シリコンの着火性と火炎
の安定に寄与して流動性を保持する粒径の所要量のコー
クス材を配合したことを特徴とする溶射補修材を提供す
るにある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の溶射補修材は、金属シリ
コンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射
補修材であって、金属シリコンが流動性を低下せずに安
定して供給して付着でき、かつ逆火を生じない粒径の所
要量に、上記金属シリコンの着火性と火炎の安定に寄与
して流動性を保持する粒径の所要量のコークス材を配合
したことを特徴とするものである。
コンの燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射
補修材であって、金属シリコンが流動性を低下せずに安
定して供給して付着でき、かつ逆火を生じない粒径の所
要量に、上記金属シリコンの着火性と火炎の安定に寄与
して流動性を保持する粒径の所要量のコークス材を配合
したことを特徴とするものである。
【0018】金属シリコンは、燃焼させてその熱量で耐
火性粉体を溶融させるのに10〜30重量%の範囲内で
使用することが好ましい。金属シリコンを多く使用する
と、それだけ発熱量が大きくなり、緻密で強固な溶射施
工体が得られるが、粉体の流動性が悪くなり、安定した
火炎が得られない。さらに、金属シリコンは高価である
ため、材料費も高くなるので、できるだけ少ない方が好
ましい。
火性粉体を溶融させるのに10〜30重量%の範囲内で
使用することが好ましい。金属シリコンを多く使用する
と、それだけ発熱量が大きくなり、緻密で強固な溶射施
工体が得られるが、粉体の流動性が悪くなり、安定した
火炎が得られない。さらに、金属シリコンは高価である
ため、材料費も高くなるので、できるだけ少ない方が好
ましい。
【0019】金属シリコンの粒径が10μm以下である
と、着火性と火炎の安定に寄与し、5重量%以上用いる
ことが必要であるが、10重量%以上使用すると、逆火
や爆発的な燃焼が発生し、安全上で問題点がある。した
がって、粒径が10μm以下の金属シリコンの使用量
は、5〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
と、着火性と火炎の安定に寄与し、5重量%以上用いる
ことが必要であるが、10重量%以上使用すると、逆火
や爆発的な燃焼が発生し、安全上で問題点がある。した
がって、粒径が10μm以下の金属シリコンの使用量
は、5〜10重量%の範囲にあることが好ましい。
【0020】コークス粉は、その粒径が1000μm以
下とすることによって着火性と火炎の安定に寄与し、粉
体の流動性の向上にも寄与する。また、金属シリコンの
使用量も低減でき、材料費の低減にもなる。金属シリコ
ンは、粉体としての流動性が極めて悪く、金属シリコン
の使用量を少なくして、コークス粉を用いることは、材
料の流動性をよくし、火炎の安定に大きく寄与できる。
下とすることによって着火性と火炎の安定に寄与し、粉
体の流動性の向上にも寄与する。また、金属シリコンの
使用量も低減でき、材料費の低減にもなる。金属シリコ
ンは、粉体としての流動性が極めて悪く、金属シリコン
の使用量を少なくして、コークス粉を用いることは、材
料の流動性をよくし、火炎の安定に大きく寄与できる。
【0021】そこで、粒径1000μm以下のコークス
材を0.5重量%以上使用することにより、粉体として
の流動性が向上するとともに、燃焼性が向上するため、
金属シリコンの使用量を30重量%以下にできる。これ
により、火炎の安定がはかれ、溶射作業を良好にでき
る。
材を0.5重量%以上使用することにより、粉体として
の流動性が向上するとともに、燃焼性が向上するため、
金属シリコンの使用量を30重量%以下にできる。これ
により、火炎の安定がはかれ、溶射作業を良好にでき
る。
【0022】コークス粉を5重量%以上使用すると、溶
射施工体の中に未燃焼のコークス粉の残留が多くなり、
施工体の強度が小さくなって好ましくない。
射施工体の中に未燃焼のコークス粉の残留が多くなり、
施工体の強度が小さくなって好ましくない。
【0023】また、コークス炉炭化室などの珪石れんが
を用いた炉室を補修する場合、溶射施工体も珪石れんが
に近い組成を有するものの方が、熱間係膨張率が珪石れ
んがと同等になり、温度変化による剥離が少なくできて
好ましい。
を用いた炉室を補修する場合、溶射施工体も珪石れんが
に近い組成を有するものの方が、熱間係膨張率が珪石れ
んがと同等になり、温度変化による剥離が少なくできて
好ましい。
【0024】また、完全溶融された溶射施工体では施工
体がガラス化し、耐熱スポール性に劣るが、未溶融の耐
火性粉体を含む溶射施工体とすることにより、耐熱スポ
ール性を向上させることができる。
体がガラス化し、耐熱スポール性に劣るが、未溶融の耐
火性粉体を含む溶射施工体とすることにより、耐熱スポ
ール性を向上させることができる。
【0025】この未溶融の耐火性粉体は、珪石れんがと
同一の鉱物組成物となるように焼成処理した耐火性粉体
粒子が好ましい。粒径は、100μm以下の微粉が該耐
火性粉体の10重量%以下であることが好ましい。
同一の鉱物組成物となるように焼成処理した耐火性粉体
粒子が好ましい。粒径は、100μm以下の微粉が該耐
火性粉体の10重量%以下であることが好ましい。
【0026】またさらに、固体燃料の燃焼火炎によって
溶射する方式の溶射材で、溶射施工体を珪石れんがと同
等の組成にするためには、金属シリコンを用いるのが燃
焼によってシリカが生成されるため有利である。
溶射する方式の溶射材で、溶射施工体を珪石れんがと同
等の組成にするためには、金属シリコンを用いるのが燃
焼によってシリカが生成されるため有利である。
【0027】金属シリコンは、粉体として流動性が悪
く、溶射補修材を定量的に供給することが困難になる
が、上記のようにコークス粉を所定量添加することによ
って流動性を改良できる。また、燃焼性も良いため、火
炎を安定させることができる。
く、溶射補修材を定量的に供給することが困難になる
が、上記のようにコークス粉を所定量添加することによ
って流動性を改良できる。また、燃焼性も良いため、火
炎を安定させることができる。
【0028】
【実施例】コークス炉内にれんがを入れ、600〜70
0℃に加熱しておき、それに表1に示す溶射補修材1を
図1のように溶射した。
0℃に加熱しておき、それに表1に示す溶射補修材1を
図1のように溶射した。
【0029】表1 比較表
【表1】
【0030】溶射状態は、表1に示したように実施例の
ものはいずれも脈動が生じなく、逆火もなく、火炎も安
定していた。
ものはいずれも脈動が生じなく、逆火もなく、火炎も安
定していた。
【0031】そして、被溶射材料2を切断し、図2のよ
うな試験装置3で剪断し、接着強さ(剪断強さ)を測定
した。その結果、表1に示したように実施例ではいずれ
も気孔率も小さく、曲げ強さも冷却後でも10MN/m
2 以上あるが、比較例では気孔率もやや大きく、曲げ強
さも7MN/m2 以下であった。
うな試験装置3で剪断し、接着強さ(剪断強さ)を測定
した。その結果、表1に示したように実施例ではいずれ
も気孔率も小さく、曲げ強さも冷却後でも10MN/m
2 以上あるが、比較例では気孔率もやや大きく、曲げ強
さも7MN/m2 以下であった。
【0032】
【発明の効果】以上のようにコークス炉窯口等の補修で
は、従来半乾式の材料で補修していたが、本発明の溶射
補修材で溶射補修することによって、金属シリコンを添
加しても流動性が低下せずに、安定して定量的な供給が
可能で、かつ溶射施工体の強度が大きく、また逆火も生
じずに安全に作業ができる。
は、従来半乾式の材料で補修していたが、本発明の溶射
補修材で溶射補修することによって、金属シリコンを添
加しても流動性が低下せずに、安定して定量的な供給が
可能で、かつ溶射施工体の強度が大きく、また逆火も生
じずに安全に作業ができる。
【0033】さらに、接着性に優れ、特にコークス炉炭
化室などの珪石れんがを用いた炉壁材の補修に好適で、
その耐用性が従来の補修法の5〜10倍(従来では1〜
2ヵ月の耐用が本発明によって6ヵ月〜20ヵ月の耐
用)にできる。
化室などの珪石れんがを用いた炉壁材の補修に好適で、
その耐用性が従来の補修法の5〜10倍(従来では1〜
2ヵ月の耐用が本発明によって6ヵ月〜20ヵ月の耐
用)にできる。
【図1】本発明の一実施例の溶射補修状態の説明用断面
図、
図、
【図2】同上の溶射接着強さ試験の説明用図。
1…溶射補修材 2…被溶射材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 忠勝 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材 株式会社内 (72)発明者 中島 正義 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材 株式会社内 (72)発明者 山崎 貞行 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材 株式会社内 (72)発明者 田辺 洋一 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材 株式会社内 (72)発明者 湯元 俊秀 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2 川 崎炉材 株式会社内 (72)発明者 安藤 猛 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目 川崎製鉄 株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 高平 拓也 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目 川崎製鉄 株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 笠岡 玄樹 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目 川崎製鉄 株式会社水島製鉄所内
Claims (2)
- 【請求項1】 金属シリコンの燃焼によって耐火性粉体
を溶融して補修する溶射補修材であって、 金属シリコンが流動性を低下せずに安定して供給して付
着でき、かつ逆火を生じない粒径の所要量に、上記金属
シリコンの着火性と火炎の安定に寄与して流動性を保持
する粒径の所要量のコークス材を配合したことを特徴と
する溶射補修材。 - 【請求項2】 酸素気流中に熱間供給し、金属シリコン
の燃焼によって耐火性粉体を溶融して補修する溶射補修
材であって、粒径10μm以下が5〜10重量%、残り
の5〜25重量%が粒径10〜250μmの金属シリコ
ンを10〜30重量%と、粒径1000μm以下のコー
クス粉を0.5〜5.0重量%配合し、残部が焼成処理
された耐火性粉体であって、その粒径が100μm以下
の微粒が該耐火性粉体の10重量%以下とした請求項1
に記載の溶射補修材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7317194A JPH09132470A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 溶射補修材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7317194A JPH09132470A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 溶射補修材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132470A true JPH09132470A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18085513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7317194A Pending JPH09132470A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 溶射補修材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132470A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005336001A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Jfe Refractories Corp | 溶射材料 |
JP2007238977A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Nippon Tokushu Rozai Kk | 溶射装置 |
JP2009120406A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Jfe Refractories Corp | 溶射材料 |
CN114031379A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-11 | 瑞泰科技股份有限公司 | 一种铝硅质高温喷涂料 |
JP7173650B1 (ja) * | 2022-09-21 | 2022-11-16 | 日本特殊炉材株式会社 | 溶射材用粉末 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7317194A patent/JPH09132470A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005336001A (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Jfe Refractories Corp | 溶射材料 |
JP4493404B2 (ja) * | 2004-05-26 | 2010-06-30 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | 溶射材料 |
JP2007238977A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Nippon Tokushu Rozai Kk | 溶射装置 |
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