JPH09130004A - 過電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出ic - Google Patents

過電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出ic

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JPH09130004A
JPH09130004A JP7284929A JP28492995A JPH09130004A JP H09130004 A JPH09130004 A JP H09130004A JP 7284929 A JP7284929 A JP 7284929A JP 28492995 A JP28492995 A JP 28492995A JP H09130004 A JPH09130004 A JP H09130004A
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overcurrent
resistor
transistor
detection circuit
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Sumio Okuno
純夫 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出電流の公差を十分に低減することできる
とともに、大電流電装品における過電流を検出できる過
電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出ICを提
供すること。 【解決手段】 実装基板としてセラミック基板10Fを
用いるとともに、セラミック基板10F上に印刷・焼成
して形成した厚膜導体を過電流検出抵抗10Cとして用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の過電流検出回路、お
よびこれを用いた過電流検出IC(集積回路)は、電子
回路内に発生する過電流状態を検出するための過電流検
出回路、およびこれを用いた過電流検出ICに関し、特
に、自動車等の車両に搭載されているテールランプ、エ
アコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電装品に
実装される電子回路内に発生する過電流状態を検出する
ための過電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出
ICに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の過電流検出回路1として
は、例えば、図4に示すようなものがある。過電流検出
回路1の主要部は、図4(a)に示すように、過電流状
態における検出電流1E(過電流に応じて生成される)
を検出するための過電流検出抵抗1C、過電流検出抵抗
1Cで検出された過電流信号を増幅するためのトランジ
スタ1A、およびトランジスタ1Aのベースに接続され
た抵抗1Bとから構成されていた。
【0003】過電流検出抵抗1Cは、図4(b)に示す
ように、シャント抵抗と呼ばれるものであって、ニッケ
ル・クロムの合金材料から成る線材を、コの字形状に曲
げて形成したものであった。過電流検出抵抗1Cの抵抗
値の公差は±5%程度であり、過電流検出回路1の所定
の位置(則ち、抵抗1Bの一端とトランジスタ1Aのエ
ミッタとの間)に挿入する形態で基板実装されていた。
【0004】従来技術の過電流検出回路1においては、
過電流が流れた際に発生する検出電流1Eを過電流検出
抵抗1Cが検出し、検出された過電流信号によってトラ
ンジスタ1AがON状態となり、ON状態となったトラ
ンジスタ1Aが過電流信号を増幅することによって、過
電流の検出が実行されていた。なお、トランジスタ1A
に代えてオペアンプなどの集積回路を用いることも可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の過電流検出回路1においては、過電流検出抵
抗1C(所謂、シャント抵抗)がニッケル・クロムの合
金材料から成る線材をコの字形状に曲げて形成したもの
であったため過電流検出抵抗1Cの抵抗値の公差が±5
%程度となってしまうため、検出電流1Eの公差を十分
に低減することが難しいという問題点があった。
【0006】また、過電流検出抵抗1C(所謂、シャン
ト抵抗)が過電流検出回路1の所定の位置(則ち、抵抗
1Bの一端とトランジスタ1Aのエミッタとの間)に挿
入する形態で基板実装されていたので、基板との間で接
触抵抗を生じてしまうという問題点があった。その結
果、検出電流1Eの公差を十分に低減することが難しい
という問題点があった。
【0007】さらに、過電流検出抵抗1C(所謂、シャ
ント抵抗)が過電流検出回路1の所定の位置(則ち、抵
抗1Bの一端とトランジスタ1Aのエミッタとの間)に
挿入する形態で基板実装されていたので、基板との間で
熱抵抗を生じてしまうという問題点があった。その結
果、検出電流1Eに起因して発生するジュール熱が挿入
箇所付近に集中してしまい、大電流電装品向けの過電流
検出回路を作成することが難しいという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、実装基板としてセラミック基板を
用いるとともに、セラミック基板上に印刷・焼成して形
成した厚膜導体を過電流検出抵抗として用いることによ
って、過電流検出抵抗の抵抗値の公差を±1%程度に低
減でき、過電流検出抵抗と実装基板との間で接触抵抗低
減でき、その結果、検出電流の公差を十分に低減するこ
とができる過電流検出回路、およびこれを用いた過電流
検出ICを提供することを目的としている。
【0009】さらに、セラミック基板上に印刷・焼成し
て形成した厚膜導体を過電流検出抵抗として用いること
により、基板との間で熱抵抗を低減することができ、検
出電流に起因して発生するジュール熱を挿入箇所付近に
速やかに拡散することができ、その結果、大電流電装品
における過電流を検出できる過電流検出回路、およびこ
れを用いた過電流検出ICを提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下の各項に存する。 [1]項 電子回路内に発生する過電流状態に応じて生成される検
出電流(10E)を検出するための過電流検出抵抗(1
0C)を備えて成る過電流検出回路(10)であって、
印刷および焼成して形成した厚膜導体を過電流検出抵抗
(10C)として用いる、ことを特徴とする過電流検出
回路(10)。
【0011】[2]項 前記厚膜導体の材料としてAgとPdとの合金材料を用
いる、ことを特徴とする[1]項に記載の過電流検出回
路(10)。 [3]項 [2]項に記載の厚膜導体を用いることによって、過電
流検出抵抗(10C)の公差を±1%以内とする、こと
を特徴とする過電流検出回路(10)。
【0012】[4]項 前記過電流検出抵抗(10C)で検出された過電流信号
を増幅するためのトランジスタ(10A)とを備えて成
る、ことを特徴とする[1]項〜[3]項に記載の過電
流検出回路(10)。
【0013】[5]項 [1]項〜[4]項に記載の過電流検出回路(10)を
用いた過電流検出IC(20)であって、前記過電流検
出抵抗(10C)または前記トランジスタ(10A)の
少なくとも一方がセラミック基板(10F)上に作成さ
れている、ことを特徴とする過電流検出IC(20)。
【0014】[6]項 [1]項〜[4]項に記載の過電流検出回路(10)を
用いた過電流検出IC(20)であって、前記過電流検
出抵抗(10C)および前記トランジスタ(10A)が
共通のセラミック基板(10F)上に作成されている、
ことを特徴とする過電流検出IC(20)。
【0015】[7]項 前記過電流検出抵抗(10C)または前記トランジスタ
(10A)における配線(10G)として前記厚膜導体
を用いる、ことを特徴とする[6]項、または[7]項
に記載の過電流検出IC(20)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
過電流検出回路(10)の構成図である。図2は本発明
の実施の形態にかかる過電流検出回路(10)を用いた
過電流検出IC(20)の構成図である。
【0017】始めに、発明の実施の形態の過電流検出回
路(10)の構成を説明する。本発明の実施の形態にか
かる過電流検出回路(10)、およびこれを用いた過電
流検出IC(集積回路の略)(20)は、電子回路内に
発生する過電流状態を検出するためのものであって、特
に、自動車等の車両に搭載されているテールランプ、エ
アコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電装品に
実装される電子回路内に発生する過電流状態を検出する
ためのものである。
【0018】本発明の実施の形態にかかる過電流検出回
路(10)は、過電流検出抵抗(10C)とトランジス
タ(10A)とを備えて成る。過電流検出抵抗(10
C)とは、抵抗素子を意味し、具体的には、厚膜技術を
用いて作成可能な厚膜抵抗体を用いて形成することがで
きる。なお、厚膜技術とは、ハイブリッドデバイスを形
成するための膜形成技術の一つであって、コストが安
く、設計の自由度が高いという利点を持つ。
【0019】トランジスタ(10A)とは、バイポーラ
トランジスタ素子を意味し、具体的には、PNP型のト
ランジスタを用いている。なお、PNP型のトランジス
タに代えてNPNトランジスタを用いて過電流検出回路
(10)を設計できることは周知技術である。またバイ
ポーラトランジスタに代えて、FETやサイリスタを用
いて過電流検出回路(10)を設計できることは周知技
術である。
【0020】またトランジスタ(10A)は過電流検出
抵抗(10C)で検出された過電流信号を増幅するため
の電子素子であって、図1に示すように、そのベースに
は、流入するエミッタ電流を制限するための抵抗(10
B)の一端が接続されている。
【0021】さらにトランジスタ(10A)のコレクタ
は端子(10D−3)に接続されている。過電流検出抵
抗(10C)は電子回路内に発生する過電流状態に応じ
て生成される検出電流(10E)を検出するための電子
素子であって、その一端とトランジスタ(10A)のエ
ミッタとは端子(10D−1)に接続されている。
【0022】また、過電流検出抵抗(10C)の他端と
抵抗(10B)の他端とは端子(10D−2)に接続さ
れている。次に、発明の実施の形態の過電流検出IC
(20)の構成を説明する。本発明の実施の形態にかか
る過電流検出IC(20)は、図2に示すように、共通
のセラミック基板(10F)上に作成された過電流検出
回路(10)、外部との電気的な接続をするためのリー
ドフレーム(10H)とを備えて成る。
【0023】セラミック基板(10F)とは、無機系基
板を意味し、具体的には、高放熱性を有するアルミナ材
料を用いて形成することができる。なお、アルミナ材料
に代えて、窒化シリコン(SiC)、窒化アルミ(Al
N)、アルミナグリーンシート材料、ガラスセラミック
材料等の高放熱性材料を用いることは周知技術である。
【0024】セラミック基板(10F)上に印刷・焼成
して形成した厚膜導体を過電流検出抵抗(10C)とし
て用いることにより、基板との間で熱抵抗を低減するこ
とができる。さらに、実装基板としてセラミック基板
(10F)を用いることにより、検出電流(10E)に
起因して発生するジュール熱を挿入箇所付近に速やかに
拡散することができ(則ち、蓄熱現象を回避することが
でき)、その結果、大電流電装品向けの過電流検出回路
(10)を作成することが容易となる。
【0025】過電流検出回路(10)を構成する、トラ
ンジスタ(10A)、抵抗(10B)、および過電流検
出抵抗(10C)を電気的に接続するための配線(10
G)は、同一の厚膜導体を印刷(具体的には、スクリー
ン印刷)および焼成して、共通のセラミック基板(10
F)上に形成されている。
【0026】厚膜導体を過電流検出抵抗(10C)とし
て用いることにより、過電流検出抵抗(10C)の抵抗
値の公差を±1%程度に低減でき、過電流検出抵抗(1
0C)と実装基板との間で接触抵抗低減でき、その結
果、検出電流(10E)の公差を十分に低減することが
できる。
【0027】配線(10G)に用いられる厚膜導体とし
ては、AgとPdとの合金材料を用いている。なお、低
抵抗率の厚膜導体を実現するためにはAg(銀)とPd
(パラジウム)との合金材料を含有した導伝ペーストが
最適であるが、この他に、Ag−Pd,Ag−Pt(白
金),Au(金)−Pd,Au,Au−Pt等の貴金属
系の他、Cu(銅),Ni(ニッケル),W(タングス
テン)等の金属を含有した導伝ペーストを用いることも
可能である。
【0028】配線(10G)は、具体的には、AgとP
dとの合金材料の導体ペーストをスクリーン印刷法を用
いて共通のセラミック基板(10F)上にパターンニン
グした後、約850℃で焼成して形成される。各リード
フレーム(10H)は、端子(10D−1)、端子(1
0D−2)、端子(10D−3)と配線(10G)を介
して、共通のセラミック基板(10F)上で各々接続さ
れている。
【0029】過電流検出抵抗(10C)の材料として
は、前述したように、AgとPdとの合金材料の導体ペ
ーストをスクリーン印刷法を用いて共通のセラミック基
板(10F)上にパターンニングした後、約850℃で
焼成して形成される。この様にして作成された過電流検
出抵抗(10C)の抵抗値は、1cm×1cmの面積に
対して約50mΩである。
【0030】本発明の実施の形態の過電流検出抵抗(1
0C)は、具体的には、0.7Ωに設定されている。ま
た公差は±1%以内としている。抵抗(10B)は、酸
化ルテニウム(RuO2)を主材とする導体ペーストを
スクリーン印刷法を用いて共通のセラミック基板(10
F)上にパターンニングした後、約850℃で焼成して
形成される。
【0031】次に、発明の実施の形態の作用を説明す
る。始めに、発明の実施の形態の過電流検出回路(1
0)の動作を説明する。本発明の実施の形態にかかる過
電流検出回路(10)、およびこれを用いた過電流検出
IC(集積回路の略)(20)は、電子回路内に発生す
る過電流状態を検出するためのものであって、特に、自
動車等の車両に搭載されているテールランプ、エアコ
ン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電装品に実装
される電子回路内に発生する過電流状態を検出すること
ができる。
【0032】更に詳しく、発明の実施の形態の過電流検
出回路(10)の動作を説明する。過電流検出抵抗(1
0C)は、電子回路内に発生する過電流状態に応じて生
成される検出電流(10E)を検出することができる。
検出された検出電流(10E)に応じて、過電流検出抵
抗(10C)に電位が発生する。この電位によってトラ
ンジスタ(10A)をON状態にすることができる。
【0033】本発明の実施の形態にかかる過電流検出回
路(10)に実装されたトランジスタ(10A)は、過
電流検出抵抗(10C)で検出された過電流信号を増幅
することができる。抵抗(10B)は、トランジスタ
(10A)のエミッタに流入する電流を制限することが
できる。具体的には、エミッタ電流は数mA程度に制限
されている。
【0034】次に、発明の実施の形態の過電流検出IC
(20)の動作を説明する。過電流が発生すると、前述
したように、トランジスタ(10A)がON状態とな
る。トランジスタ(10A)がON状態となると、過電
流の一部はエミッタ電流(具体的には、エミッタ電流は
数mA程度に制限されている)としてトランジスタ(1
0A)のエミッタに流入する。
【0035】トランジスタ(10A)のエミッタに流入
したエミッタ電流はほぼそのままコレクタ電流として、
トランジスタ(10A)のコレクタより流出する。トラ
ンジスタ(10A)のコレクタより流出したコレクタ電
流は、抵抗(20C)の電位の上昇を促す。この上昇電
位によって、トランジスタ(20A)のベース−エミッ
タ間電位が減少することによって、負荷であるランプ
(20B)への過電流の流入を防ぐことができる。
【0036】以上説明したように本発明の実施の形態に
かかる過電流検出回路(10)、およびこれを用いた過
電流検出IC(20)によれば、過電流検出抵抗(10
C)および配線(10G)を厚膜技術を用いてハイブリ
ッド化することによって、自動車等の車両に搭載されて
いるテールランプ、エアコン、ワイパー、ウィンドウォ
ッシャー等の電装品に実装される電子回路内に発生する
過電流状態を十分に小さい公差の下に検出することがで
きる。
【0037】さらに、過電流検出抵抗(10C)および
配線(10G)を、高放熱性を有するセラミック基板
(10F)上に、厚膜技術を用いてハイブリッド化する
ことによって、自動車等の車両に搭載されているテール
ランプ、エアコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等
の電装品に実装される電子回路内に発生する、従来に比
べて大きな過電流状態を十分に小さい公差の下に検出す
ることができる。
【0038】
【実施例】図3は本発明の一実施例にかかる過電流検出
IC20の応用例を示す回路図である。負荷の一実施例
としてランプ20Bを用いて、過電流検出IC20にお
ける過電流検出動作を説明する。
【0039】始めに、構成を説明する。端子10D−2
には、ランプ20Bに過電流が流れないようにするため
のトランジスタ20Aが接続されている。トランジスタ
20Aのベースには、この過電流を検出するための抵抗
20Cが接続されている。
【0040】トランジスタ20Aとは、バイポーラトラ
ンジスタ素子を意味し、具体的には、PNP型のトラン
ジスタを用いている。なお、PNP型のトランジスタに
代えてNPNトランジスタを用いて過電流検出IC20
の応用例を設計できることは周知技術である。またバイ
ポーラトランジスタに代えて、FETやサイリスタを用
いて過電流検出IC20の応用例を設計できることは周
知技術である。
【0041】次に動作を説明する。過電流に応じて検出
電流10Eが過電流検出IC20の過電流検出抵抗10
Cによって検出されると、トランジスタ10Aのエミッ
タ−ベース間に電位が発生してトランジスタ10AはO
N状態となる。
【0042】トランジスタ10Aのベースにはエミッタ
に流入するエミッタ電流を制限する抵抗10Bが接続さ
れているため、数mA程度のエミッタ電流しか流れな
い。則ち、過電流の大部分はトランジスタ20Aのエミ
ッタに流入する。また、トランジスタ10Aから流出し
たコレクタ電流エミッタ電流とほぼ同程度、つまり数m
Aは、抵抗20Cに流入する。
【0043】抵抗20Cにトランジスタ10Aからのコ
レクタ電流が流入すると、抵抗20Cに電位が発生し、
トランジスタ20Aのベース電位を上昇させる。これに
より、トランジスタ20Aのベース−エミッタ間の電位
が下降してトランジスタ20Aにに流入する過電流が制
限される。
【0044】トランジスタ20Aに流入する過電流が制
限されることにより、負荷であるランプ20Bに過電流
が流入することを防ぐことが可能となる。以上説明した
ように本発明の実施例にかかる過電流検出回路10、お
よびこれを用いた過電流検出IC20によれば、過電流
検出抵抗10Cおよび配線10Gを厚膜技術を用いてハ
イブリッド化することによって、自動車等の車両に搭載
されているテールランプ、エアコン、ワイパー、ウィン
ドウォッシャー等の電装品に実装される電子回路内に発
生する過電流状態を十分に小さい公差の下に検出するこ
とができる。
【0045】さらに、過電流検出抵抗10Cおよび配線
10Gを、高放熱性を有するセラミック基板(10F)
上に、厚膜技術を用いてハイブリッド化することによっ
て、自動車等の車両に搭載されているテールランプ、エ
アコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電装品に
実装される電子回路内に発生する、従来に比べて大きな
過電流状態を十分に小さい公差の下に検出することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】本発明にかかる過電流検出回路、および
これを用いた過電流検出ICによれば、厚膜導体を過電
流検出抵抗として用いることにより、過電流検出抵抗の
抵抗値の公差を±1%程度に低減でき、過電流検出抵抗
と実装基板との間で接触抵抗低減でき、その結果、検出
電流の公差を十分に低減することができる。
【0047】さらに、セラミック基板上に印刷・焼成し
て形成した厚膜導体を過電流検出抵抗として用いること
により、基板との間で熱抵抗を低減することができる。
さらに、実装基板としてセラミック基板を用いることに
より、検出電流に起因して発生するジュール熱を挿入箇
所付近に速やかに拡散することができ(則ち、蓄熱現象
を回避することができ)、その結果、大電流電装品向け
の過電流検出回路を作成することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる過電流検出回路の
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる過電流検出回路を
用いた過電流検出ICの構成図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる過電流検出ICの応
用例を示す回路図である。
【図4】従来の過電流検出回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 過電流検出回路 10A トランジスタ 10B 抵抗 10C 過電流検出抵抗 10D−1 端子 10D−2 端子 10D−3 端子 10E 検出電流 10F セラミック基板 10G 配線 20 過電流検出IC
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】本発明の実施の形態の過電流検出抵抗(1
0C)は、具体的には、0.7Ωに設定されている。ま
た公差は±1%以内としている。抵抗(10B)は、酸
化ルテニウム(RuO2)を主材とする抵抗体ペースト
をスクリーン印刷法を用いて共通のセラミック基板(1
0F)上にパターンニングした後、約850℃で焼成し
て形成される。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子回路内に発生する過電流状態に応じて
    生成される検出電流を検出するための過電流検出抵抗を
    備えて成る過電流検出回路であって、 印刷および焼成して形成した厚膜導体を過電流検出抵抗
    として用いる、 ことを特徴とする過電流検出回路。
  2. 【請求項2】前記厚膜導体の材料としてAgとPdとの
    合金材料を用いる、 ことを特徴とする請求項1に記載の過電流検出回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の厚膜導体を用いることに
    よって、過電流検出抵抗の公差を±1%以内とする、 ことを特徴とする過電流検出回路。
  4. 【請求項4】前記過電流検出抵抗で検出された過電流信
    号を増幅するためのトランジスタとを備えて成る、 ことを特徴とする請求項1〜3に記載の過電流検出回
    路。
  5. 【請求項5】請求項1〜4に記載の過電流検出回路を用
    いた過電流検出ICであって、 前記過電流検出抵抗または前記トランジスタの少なくと
    も一方がセラミック基板上に作成されている、 ことを特徴とする過電流検出IC。
  6. 【請求項6】請求項1〜4に記載の過電流検出回路を用
    いた過電流検出ICであって、 前記過電流検出抵抗および前記トランジスタが共通のセ
    ラミック基板上に作成されている、 ことを特徴とする過電流検出IC。
  7. 【請求項7】前記過電流検出抵抗または前記トランジス
    タにおける配線として前記厚膜導体を用いる、 ことを特徴とする請求項6、または7に記載の過電流検
    出IC。
JP7284929A 1995-11-01 1995-11-01 過電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出ic Withdrawn JPH09130004A (ja)

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JP7284929A Withdrawn JPH09130004A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 過電流検出回路、およびこれを用いた過電流検出ic

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003048790A1 (en) * 2001-12-03 2003-06-12 Sanken Electric Co., Ltd. Current detecting circuit and actuator driving apparatus

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