JPH09129543A - 荷電粒子線転写装置 - Google Patents

荷電粒子線転写装置

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JPH09129543A
JPH09129543A JP7285118A JP28511895A JPH09129543A JP H09129543 A JPH09129543 A JP H09129543A JP 7285118 A JP7285118 A JP 7285118A JP 28511895 A JP28511895 A JP 28511895A JP H09129543 A JPH09129543 A JP H09129543A
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Japan
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charged particle
particle beam
lens
deflector
transfer apparatus
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JP7285118A
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Mamoru Nakasuji
護 中筋
Hiroyasu Shimizu
弘泰 清水
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • HELECTRICITY
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
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    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31777Lithography by projection
    • H01J2237/31788Lithography by projection through mask

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収差の小さな荷電粒子線転写装置の提供。 【解決手段】 マスク6上の副視野6aa通過した荷電
粒子線は、第1の偏向器7によって投影レンズ8のレン
ズ中心を通過するように偏向される。また、投影レンズ
8を通過した荷電粒子線は、第2の偏向器9によって第
1の偏向器7の偏向方向に対して逆方向に偏向され、マ
スク6上における副視野6aaの位置に対応する試料1
0上の位置に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線転写装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線転写装置では、光学系の収差
のために光軸から離れた位置のマスクパターンを転写す
る場合、荷電粒子線は投影レンズである電磁レンズの軸
から離れた部分を通過するため転写像に歪が生じ易い。
そこで、この光学系の収差による像の歪を低減するため
に(a)MOL(Moving Objective Lens)方式,VA
L(Variable Axis Lens)方式,PREVAIL(Proj
ection Exposure with Vriable Axis Immersion Lense
s)方式、(b)SMD(Symmetric Magnetic Double
t)方式、等による荷電粒子線転写装置が提案されてい
る。
【0003】(a)の各方式では、電磁レンズの軸から
離れた部分に入射する荷電粒子線の場合でも、偏向器を
用いて電磁レンズの軸を等価的に荷電粒子線方向に移動
し、実質的に荷電粒子線が電磁レンズの軸を通過するよ
うに調整している。そのため、マスクの各副視野を通過
して電磁レンズに入射する荷電粒子線は、常に電磁レン
ズの光軸近傍を通過するためレンズ収差の影響を低減す
ることができる。
【0004】一方、SMD方式の荷電粒子線転写装置に
ついて図6を参照して説明する。図6は荷電粒子線転写
装置の投影レンズ部分の概略構成図であり、荷電粒子線
転写装置の縮小率を1/M,(1≦M<20)としたと
きに、マスク6および試料10間の距離をM:1に分割
する光軸上の点をクロスオーバと定義している。投影レ
ンズ3は、クロスオーバCOを挟んで配設された一対の
電磁レンズ30,31で構成されている。さらに、この
電磁レンズ30,31は以下のような対称磁気ダブレッ
ト条件を満たしている。
【0005】すなわち、電磁レンズ30に関して、その
主面30aとマスク6およびクロスオーバCOとの距離
をそれぞれLM1,LC1、磁極301および302のボ
ーア半径をそれぞれR1,R2、クロスオーバCOと磁極
301のクロスオーバ側の面301aおよび磁極302
のマスク側の面302aとの距離をそれぞれA1,A2と
し、電磁レンズ31に関して、その主面31aと試料1
0およびクロスオーバCOとの距離をそれぞれLW2,
LC2、磁極311,312のボーア半径をそれぞれr
1,r2、クロスオーバCOと磁極311のクロスオーバ
側の面311aおよび磁極312のマスク側の面312
aとの距離をそれぞれa1,a2としたときに、
【数6】LM1=LC1,LW2=LC2 …(1) R1/r1=R2/r2=M …(2) A1/a1=A2/a2=M …(3) の関係が成り立つとともに、電磁レンズ30および31
はAT(アンペア・ターン)数が等しく、それぞれが形
成する磁場の向きが互いに逆向きになっている。このよ
うに電磁レンズ30,31を構成することによって電磁
レンズ30,31の磁気回路の対称性が向上し、投影レ
ンズ3のレンズ収差が減少する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(a)
の方式では、偏向器を用いて荷電粒子線を偏向している
ため偏向収差が発生する。この偏向収差(特に歪収差)
を小さくするのは原理的に困難であるとともに、この偏
向収差のために主視野および副視野を大きくすることが
できないという問題点があった。一方、(b)の方式で
は、レンズ収差のうち非点収差および像面湾曲収差が補
正されずに残るため、開口を大きくすることができな
い。そのため、回折の問題や、空間電荷効果によるビー
ムのぼけが生じることにより大きなビーム電流で転写が
行えず、高スループットが得られないという欠点があっ
た。
【0007】本発明の目的は、収差の少ない荷電粒子線
転写装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1〜5に対応付けて説明する。図1および2に対応付
けて説明すると、請求項1の発明は、マスク6上の主視
野6aを複数の副視野6aaに分割し、荷電粒子線を投
影レンズ8で試料10上に結像して副視野6aaのそれ
ぞれに含まれるパターンを順次転写することにより、マ
スク6のパターンを試料10上に転写する荷電粒子線転
写装置に適用され、副視野6aaを通過した荷電粒子線
を投影レンズ8のレンズ中心を通過するように偏向する
第1の偏向器7と、投影レンズ8を通過した荷電粒子線
を第1の偏向器7の偏向方向に対して逆方向に偏向し、
マスク6上における副視野6aaの位置に対応する試料
10上の位置に導く第2の偏向器9とを備えて上述の目
的を達成する。請求項2の発明による荷電粒子線転写装
置では、投影レンズ8は一段のレンズで構成され、第1
の偏向器7によって偏向された荷電粒子線のクロスオー
バCO2と投影レンズ8の主面8aとが一致する。請求
項3の発明による荷電粒子線転写装置では、投影レンズ
8の縮小率を1/Mとしたときに、投影レンズ8の主面
8aと第1の偏向器7の偏向中心7aおよび第2の偏向
器9の偏向中心9aとの距離L1,L2は、
【数7】L1/L2=M を満足する。図5に対応付けて説明すると、請求項4の
発明による荷電粒子線転写装置では、投影レンズ8は二
段のレンズ80,81で構成され、荷電粒子線転写装置
の縮小率が1/Mで、マスク6と試料10との距離を
M:1に内分する光軸RX上の点をクロスオーバCOと
したときに、第1の偏向器7はマスク6からの荷電粒子
線がクロスオーバCOを通るように偏向する。請求項5
の発明による荷電粒子線転写装置では、投影レンズ8は
マスク側電磁レンズ80および試料側電磁レンズ81の
二段の電磁レンズで構成され、マスク側電磁レンズ80
のマスク側磁極801のボーア半径R1および試料側磁
極802のボーア半径R2と、試料側電磁レンズ81の
マスク側磁極812のボーア半径r2および試料側磁極
811のボーア半径r1との間に、
【数8】R1/r1=M または、
【数9】R2/r2=M が成立する。請求項6の発明による荷電粒子線転写装置
では、投影レンズ8はマスク側電磁レンズ80および試
料側電磁レンズ81の二段の電磁レンズで構成され、マ
スク側電磁レンズ80および試料側電磁レンズ81のA
T(アンペア・ターン、すなわち電磁レンズの励磁電流
と電磁レンズのコイル巻線数との積)数が等しく、それ
ぞれが形成する磁場の向きが互いに逆向きである。図1
に対応付けて説明すると、請求項7の発明による荷電粒
子線転写装置では、荷電粒子線には電子ビームを用い、
投影レンズ8を磁気レンズで構成した。請求項8の発明
による荷電粒子線転写装置では、荷電粒子線にはイオン
ビームを用い、投影レンズ8を静電レンズで、第1およ
び第2の偏向器7,9を静電偏向器でそれぞれ構成し
た。請求項9の発明による荷電粒子線転写装置では、第
1および第2の偏向器7,9を8極子型静電偏向器とし
た。請求項10の発明による荷電粒子線転写装置では、
第1の偏向器7の内径D7および軸方向長さL7と第2の
偏向器9の内径D9および軸方向長さL9との間に、
【数10】D7/D9=M または、
【数11】L7/L9=M が成立する。図1,3および4に対応付けて説明する
と、請求項10の発明による荷電粒子線転写装置では、
第1および第2の偏向器7,9をトロイダル型または鞍
型の電磁偏向器とした。
【0009】請求項1の発明では、マスク6上の副視野
6aa通過した荷電粒子線は、第1の偏向器7によって
投影レンズ8のレンズ中心を通過するように偏向され
る。また、投影レンズ8を通過した荷電粒子線は、第2
の偏向器9によって第1の偏向器7の偏向方向に対して
逆方向に偏向され、マスク6上における副視野6aaの
位置に対応する試料10上の位置に導かれる。請求項4
の発明による荷電粒子線転写装置では、マスク6上の副
視野6aa通過した荷電粒子線は、第1の偏向器7によ
って光軸RX方向に偏向されて投影レンズ8のレンズ中
心の近傍を通過する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施の形態を説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明に係る荷電粒子線転写装置の第1の実施の
形態を説明する図であり、電子ビームを用いて縮小転写
を行う電子線縮小転写装置の概略構成を示す。図1の装
置では、マスク6に形成されたパターンが電子ビームに
よって試料10に縮小転写される。1は電子ビームの発
生源である電子銃、2は電子銃1からの電子ビームを集
束するコンデンサレンズ、3は電子銃1から放出された
電子ビームを正方形に整形するアパーチャである。4は
電子ビームをマスク6上の副視野6aa方向に偏向する
副視野選択偏向器であり、5は副視野選択偏向器4から
の電子ビームを光軸RXに対して平行にしてマスク6上
の副視野6aaに導くコンデンサレンズである。
【0012】マスク1のパターンは電子ビームによって
試料10に縮小転写される。マスク6には図2に示すよ
うに複数の主視野6a(斜線で示した部分)が形成さ
れ、各主視野6aはx軸方向に一列に並んだ複数の副視
野6aaに分割されている。各副視野6aaにはそれぞ
れ転写パターンが形成され、複数の転写パターンを試料
10上に転写して所望の回路パターンが形成される。な
お、図のように光軸RXをz軸方向に取った場合、図1
はxz平面に関する断面を示している。6bは各副視野
6aaを分離する境界領域で、各副視野6aaのパター
ンは試料10の対応する領域10bにそれぞれ転写され
る。試料10の各領域10aには、マスク6のパターン
全体がそれぞれ転写される。
【0013】図1に戻って、7は電子ビームを光軸RX
方向に偏向する偏向器であり、9は試料10に転写像を
結像する投影レンズ8からの電子ビームを光軸RXと平
行になるように偏向する偏向器である。
【0014】図1の転写装置では、縮小率を1/Mとし
たときに、投影レンズ8の主面8aと偏向器7の偏向中
心7aおよび偏向器9の偏向中心9aと間の距離L1お
よびL2が、
【数12】L1/L2=M …(4) を満足している。
【0015】電子銃1から放出された電子ビームはアパ
ーチャ3で正方形に整形された後、コンデンレンズ2に
よって集束されて副視野選択偏向器4の偏向中心4aで
クロスオーバCO1を形成する。この電子ビームは副視
野選択偏向器4によって角度+αだけ偏向された後、コ
ンデンサレンズ5によって角度−αだけ曲げられ、光軸
RXと平行にされてマスク6上の副視野6aaに照射さ
れる。ここで、ビームが反時計回りに曲る場合にはその
角度をプラスとし、時計回りの場合にはマイナスとす
る。アパーチャ3とマスク6とは光学的に共役であり、
アパーチャ3の開口部の大きさはマスク6では副視野6
aaの大きさになっている。なお、コンデンサレンズ5
は電子ビームを曲げると同時にほぼ平行なビームにする
が、正確には平行ビームではなく、後述するように偏向
器7で偏向されて投影レンズ8のレンズ中心方向にクロ
スオーバを形成する。
【0016】マスク6を透過してパターン化された電子
ビームは、偏向器7によって光軸RX方向に角度−βだ
け偏向され、投影レンズ8のレンズ中心方向でクロスオ
ーバCO2を形成する。投影レンズ8を通過した電子ビ
ームは偏向器9によって光軸RXと平行になるように角
度+βだけ偏向され、試料10に垂直に照射される。こ
の際、電子ビームと光軸との距離δ1,δ2がδ1/δ2=
Mとなるように偏向器9の偏向感度が調整される。
【0017】上述したように、本実施の形態によれば、
光軸RXから離れた副視野であっても、副視野を通過し
た電子ビームを偏向器7によって偏向して投影レンズ8
のレンズ中心を通過するようにしているため、像面湾曲
収差および非点収差も含めてレンズ収差の小さな転写像
を得ることができる。また、投影レンズ8の口径を小さ
くすることができるので、装置の小型化,軽量化を図る
ことができる。さらに、偏向器7と偏向器9とは偏向方
向が互いに逆方向なので、偏向器7,9によって生じる
偏向収差が互いに打ち消し合い、偏向収差の転写像への
影響を抑えることができる。
【0018】なお、上述した実施の形態では、荷電粒子
として電子ビームを使用したが、イオンビームを用いて
もよい。この場合、投影レンズ8および偏向器7,9と
しては、イオンの質量が電子質量に比べて大きいので、
荷電粒子に対する作用の大きい静電レンズおよび静電偏
向器が用いられる。
【0019】また、偏向器7の内径D7および長さL7と
偏向器9の内径D9および長さL9との関係を
【数13】D7/D9=M …(5) または、
【数14】L7/L9=M …(6) とすることにより、転写像への偏向収差の影響を小さく
することができる。
【0020】なお、偏向器7,9として鞍型またはトロ
イダル型の電磁偏向器や8極子型静電偏向器を用いても
よい。図3は鞍型およびトロイダル型電磁偏向器を説明
する斜視図であって、(a)は鞍型電磁偏向器の偏向コ
イル21a,21bを、(b)はトロイダル型電磁偏向
器の偏向コイル22a,22bをそれぞれ示している。
偏向コイル21a,21bは偏向器の中心線CLに関し
て対称な一対の湾曲面を描くように巻回され、図示矢印
方向の電流により中心線CLと直交する方向の磁界Hを
発生する。一方、偏向コイル22a,22bは、円筒形
のコア22cにその中心線CLに関して対称をなすよう
に巻き付けられ、図示矢印方向の電流によりコア22c
の中心線CLと直交する方向の磁界Hを発生する。
【0021】図4は8極子型静電偏向器を光軸RXに直
交する面で断面した図である。正の電極23bおよび負
の電極23a間にはx軸方向の電場が発生するが、電極
23a,23bの図示上端部分および下端部分では電場
がx軸に平行にならずに広がりが発生する。8極子型静
電偏向器では、この上端部分および下端部分に電極部2
41,242,243からなる補正電極24を設けて、
この部分でも電場がx軸に平行になるように補正してい
る。そのため、電子ビームが光軸RXから離れた部分を
通過しても、転写像の偏向による歪が小さくなる。
【0022】−第2の実施の形態− 図5は本発明に係る荷電粒子線転写装置の第2の実施の
形態を説明する図である。本実施の形態では、図1の投
影レンズ8が2段の電磁レンズ80,81によって構成
されている。なお、図1と同一の部分には同一の符号を
付した。転写装置の縮小率を1/Mとし、光軸RX上に
おいてマスク6および試料10間の距離をM:1に内分
する点をクロスオーバCOと定義したときに、クロスオ
ーバCOを挟んで配置された電磁レンズ80および81
間には以下のような関係が成り立つ。
【0023】すなわち、電磁レンズ80に関して、その
主面80aとクロスオーバCOとの距離をLC1、磁極
801および802のボーア半径をそれぞれR1,R2、
クロスオーバCOと磁極801のクロスオーバ側の面8
01aおよび磁極802のマスク側の面802aとの距
離をそれぞれA1,A2とし、電磁レンズ81に関して、
その主面81aとクロスオーバCOとの距離をLC2、
磁極811,812のボーア半径をそれぞれr1,r2、
クロスオーバCOと磁極811のクロスオーバ側の面8
11aおよび磁極812の試料側の面812aとの距離
をそれぞれa1,a2としたときに、
【数15】LC1/LC2=M …(7) R1/r1=R2/r2=M …(8) A1/a1=A2/a2=M …(9) が成り立つとともに、電磁レンズ80および81はAT
(アンペア・ターン)数が等しく、それぞれが形成する
磁場の向きが互いに逆向きになっている。
【0024】さらに、偏向器7,9に関して前述した式
(4)が成立しているとともに、偏向器7,9の内径お
よび光軸方向長さをそれぞれD7,D9およびL7,L9と
したときに、
【数16】D7/D9=L7/L9=M …(10) が成立している。また、マスク6から偏向器7に入射す
る電子ビームの軌道半径δ1は、偏向器9から試料10
に入射する電子ビームの軌道半径δ2のM倍となってい
る。
【0025】電子銃1から放出された電子ビームは、第
1の実施の形態の装置と同様にして光軸RXと平行な平
行ビームとされてマスク6上の副視野6aaに照射され
る。マスク6を透過した電子ビームは偏向器7で光軸R
X方向に角度−βだけ偏向され、電磁レンズ80で集束
されてクロスオーバCOを通過する。このとき、偏向器
7による偏向量(−β)は、電磁レンズ80を通過した
電子ビームがクロスオーバCO通過するように設定され
る。電子ビームは電磁レンズ81を通過した後に、偏向
器9によって角度+βだけ偏向されて試料10に垂直に
入射する。なお、電子ビームが光軸から遠く離れた副視
野を通った場合には、光軸付近の副視野を通った場合に
比べて光路長が長くなるため合焦条件からズレが生じる
が、電磁レンズ80,81の励磁電流を調整して全ての
副視野で合焦条件を満足するようにしている。
【0026】上述したように投影レンズ8を2段の電磁
レンズ80,81で構成し、マスク6を透過した電子ビ
ームを偏向器7によって光軸RX方向に偏向し、電子ビ
ームが投影レンズ8を構成する電磁レンズ80,81の
レンズ中心の近傍を通過するようにしているため、像面
湾曲収差および非点収差も含めてレンズ収差を小さくす
ることができる。特に、本実施の形態では、投影レンズ
8は対称磁気ダブレット条件のうち、電磁レンズ80の
主面80aをマスク6とクロスオーバCOの中間に配置
し、電磁レンズ81の主面81aを試料10とクロスオ
ーバCOの中間に配置するという条件のみを除いて他の
全ての条件を満足しているので、レンズ収差がさらに減
少する。また、本実施例においても偏向器7および9の
偏向方向は互いに逆方向なので、第1の実施例と同様の
効果を得ることができる。さらに、投影レンズおよび偏
向器をそれぞれ2段で構成し、前段の電磁レンズ80で
発生した収差は後段の電磁レンズ81で発生する収差で
打ち消し、前段の偏向器7で発生した収差は後段の偏向
器9で発生する収差で打ち消すようにしているため、そ
れぞれの収差を別々に取り扱うことができ、光学系の設
計が容易になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスクのどの副視野を通過した荷電粒子線であっても、
第1の偏向器によって投影レンズのレンズ中心またはレ
ンズ中心の近傍を通過するように偏向されるため、転写
像へのレンズ収差の影響を低減することができる。ま
た、第1および第2の偏向器によって生じる偏向収差は
互いに打ち消し合うため、荷電粒子線を偏向することに
よって発生する偏向収差の転写像への影響を抑えること
ができる。その結果、従来の転写装置に比べて大きな視
野を得ることができるため、スループットの向上を図る
ことができる。さらに投影レンズの口径を小さくするこ
とができ、光学系の小型化,軽量化を図ることができ
る。特に請求項4〜6の発明では、投影レンズおよび偏
向器をそれぞれ2段で構成し、前段のレンズで発生した
収差は後段のレンズで発生する収差で打ち消し、前段の
偏向器で発生した収差は後段の偏向器で発生する収差で
打ち消すようにしているため、それぞれの収差を別々に
取り扱うことができ、光学系の設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による荷電粒子線転写装置の第1の実施
の形態を説明する図。
【図2】マスク6の主視野6aおよび副視野6aaを説
明する図。
【図3】鞍型およびトロイダル型電磁偏向器を説明する
図。
【図4】8極子型静電偏向器を説明する図。
【図5】本発明による荷電粒子線転写装置の第2の実施
の形態を説明する図。
【図6】対称磁気ダブレット方式の荷電粒子線転写装置
を説明する図。
【符号の説明】
1 電子銃 2 アパーチャ 3,5 コンデンサレンズ 6 マスク 6a 主視野 6aa 副視野 7,9 偏向器 8 投影レンズ 80,81 電磁レンズ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上の主視野を複数の副視野に分割
    し、荷電粒子線を投影レンズで試料上に結像して前記副
    視野のそれぞれに含まれるパターンを順次転写すること
    により、前記マスクのパターンを試料上に転写する荷電
    粒子線転写装置において、 前記副視野を通過した荷電粒子線を前記投影レンズのレ
    ンズ中心またはレンズ中心の近傍を通過するように偏向
    する第1の偏向器と、 前記投影レンズを通過した荷電粒子線を前記第1の偏向
    器の偏向方向に対して逆方向に偏向し、前記マスク上に
    おける前記副視野の位置に対応する前記試料上の位置に
    導く第2の偏向器とを備えることを特徴とする荷電粒子
    線転写装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷電粒子線転写装置に
    おいて、 前記投影レンズは一段のレンズで構成され、前記第1の
    偏向器によって偏向された荷電粒子線のクロスオーバと
    前記投影レンズの主面とが一致することを特徴とする荷
    電粒子線転写装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の荷電粒子線転写装置に
    おいて、 前記投影レンズの縮小率を1/Mとしたときに、前記投
    影レンズの主面と前記第1の偏向器の偏向中心および第
    2の偏向器の偏向中心との距離L1,L2は、 【数1】L1/L2=M を満足していることを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の荷電粒子線転写装置に
    おいて、 前記投影レンズは二段のレンズで構成され、前記荷電粒
    子線転写装置の縮小率が1/Mで、前記マスクと前記試
    料との距離をM:1に内分する光軸上の点をクロスオー
    バとしたときに、前記第1の偏向器はマスクからの荷電
    粒子線が前記クロスオーバを通るように偏向することを
    特徴とする荷電粒子線転写装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の荷電粒子線転写装置に
    おいて、 前記投影レンズはマスク側電磁レンズおよび試料側電磁
    レンズの二段の電磁レンズで構成され、前記マスク側電
    磁レンズのマスク側磁極のボーア半径R1および試料側
    磁極のボーア半径R2と、前記試料側電磁レンズのマス
    ク側磁極のボーア半径r2および試料側磁極のボーア半
    径r1との間に、 【数2】R1/r1=M または、 【数3】R2/r2=M が成立することを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の荷電粒子線転写装置に
    おいて、 前記投影レンズはマスク側電磁レンズおよび試料側電磁
    レンズの二段の電磁レンズで構成され、前記マスク側電
    磁レンズおよび試料側電磁レンズのAT(アンペア・タ
    ーン)数が等しく、それぞれが形成する磁場の向きが互
    いに逆向きであることを特徴とする荷電粒子線転写装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の荷電粒
    子線転写装置において、 前記荷電粒子線には電子ビームを用い、前記投影レンズ
    を磁気レンズで構成したことを特徴とする荷電粒子線転
    写装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の荷電粒
    子線転写装置において、 前記荷電粒子線にはイオンビームを用い、前記投影レン
    ズを静電レンズで、前記第1および第2の偏向器を静電
    偏向器でそれぞれ構成したことを特徴とする荷電粒子線
    転写装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の荷電粒子線転写装
    置において、 前記第1および第2の偏向器を8極子型静電偏向器とし
    たことを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の荷電
    粒子線転写装置において、 第1の偏向器の内径D7および軸方向長さL7と第2の偏
    向器の内径D9および軸方向長さL9との間に、 【数4】D7/D9=M または、 【数5】L7/L9=M が成立することを特徴とする荷電粒子線転写装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の荷電粒子線転写装
    置において、 前記第1および第2の偏向器をトロイダル型または鞍型
    の電磁偏向器としたことを特徴とする荷電粒子線転写装
    置。
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