JPH09126606A - 製氷用熱交換器 - Google Patents
製氷用熱交換器Info
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- JPH09126606A JPH09126606A JP28494095A JP28494095A JPH09126606A JP H09126606 A JPH09126606 A JP H09126606A JP 28494095 A JP28494095 A JP 28494095A JP 28494095 A JP28494095 A JP 28494095A JP H09126606 A JPH09126606 A JP H09126606A
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- Japan
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- ice making
- ice
- cooling pipe
- heat exchanger
- making plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製氷面全体に亘ってむらなく氷粒を生成する
とともに、除氷を迅速にかつ製氷面全体に亘って同時に
少ない熱損失で以ってなし得、さらには構造が簡単で製
造工数が低減された製氷用熱交換器を提供する。 【解決手段】 氷粒を生成するための製氷板と、同製氷
板の背面に配設される冷却管とよりなる製氷用熱交換器
において、上記製氷板の製氷面は平坦面に形成されると
ともに、同製氷板の背面には上記冷却管が所定ピッチで
間欠的に接触されて、上記製氷板と冷却管との伝熱部が
間欠的に形成されてなり、各伝熱部に半円状断面の氷粒
を生成する。
とともに、除氷を迅速にかつ製氷面全体に亘って同時に
少ない熱損失で以ってなし得、さらには構造が簡単で製
造工数が低減された製氷用熱交換器を提供する。 【解決手段】 氷粒を生成するための製氷板と、同製氷
板の背面に配設される冷却管とよりなる製氷用熱交換器
において、上記製氷板の製氷面は平坦面に形成されると
ともに、同製氷板の背面には上記冷却管が所定ピッチで
間欠的に接触されて、上記製氷板と冷却管との伝熱部が
間欠的に形成されてなり、各伝熱部に半円状断面の氷粒
を生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は氷蓄熱空気調和装置
等に適用される製氷用熱交換器に関する。
等に適用される製氷用熱交換器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】製氷部にて冷媒との熱
交換によりシャーベット状の氷を生成し、この氷を蓄熱
槽に収容して冷房等に利用する氷蓄熱システム、及びこ
の氷蓄熱システムに使用する製氷用熱交換器の1例とし
て、実公平3−28280号により提案されているもの
を図5〜図8に示す。
交換によりシャーベット状の氷を生成し、この氷を蓄熱
槽に収容して冷房等に利用する氷蓄熱システム、及びこ
の氷蓄熱システムに使用する製氷用熱交換器の1例とし
て、実公平3−28280号により提案されているもの
を図5〜図8に示す。
【0003】図5において、1は製氷型、2は冷却管、
3は圧縮機、4は凝縮器、5はキャピラリーチューブ、
15は貯水タンクであり、製氷サイクル時においては、
製氷型1の製氷面1aには製氷用水が製氷用水散水部7
から供給され、製氷面1aを流下する製氷用水は冷却管
2内を通る冷媒によって冷却される。
3は圧縮機、4は凝縮器、5はキャピラリーチューブ、
15は貯水タンクであり、製氷サイクル時においては、
製氷型1の製氷面1aには製氷用水が製氷用水散水部7
から供給され、製氷面1aを流下する製氷用水は冷却管
2内を通る冷媒によって冷却される。
【0004】製氷時において、製氷面1aの各垂直製氷
凹部18内に除々に氷結が始まるが、製氷型1が銅より
も熱伝導率が低いステンレスで出来ているため、上下方
向への氷の成長は少なく、冷却管2の各直線部分を中心
とした半円柱形状の氷粒14(図7)が成長する。
凹部18内に除々に氷結が始まるが、製氷型1が銅より
も熱伝導率が低いステンレスで出来ているため、上下方
向への氷の成長は少なく、冷却管2の各直線部分を中心
とした半円柱形状の氷粒14(図7)が成長する。
【0005】十分に氷粒14が成長すると、図示しない
サーモスタット、タイマー等の周知の手段により製氷完
了が検知され、循環ポンプ11が停止すると共に、第1
電磁弁6が開となって、冷却管2にバイパス管2a″を
介してホットガスが送られ製氷面1aに接する氷粒14
の平面14cが融解を開始する。
サーモスタット、タイマー等の周知の手段により製氷完
了が検知され、循環ポンプ11が停止すると共に、第1
電磁弁6が開となって、冷却管2にバイパス管2a″を
介してホットガスが送られ製氷面1aに接する氷粒14
の平面14cが融解を開始する。
【0006】この場合、製氷型の熱伝導率が低く冷却管
2から離間するにつれて氷粒14の融解が悪くなるた
め、第2電磁弁16も開となって、各垂直リブ17の裏
面開放部17a内に除氷水散水部8から除氷水を供給す
ると、氷粒14の側面も融解し、氷粒14は自重によっ
て垂直製氷凹部18内を水の表面張力により製氷面1a
に密着した状態で滑落を始め、水平突出部19の上流側
傾斜面19aに氷粒14の下縁14aが達して傾斜面1
9aに乗り上げるため、氷粒14の平面14cと製氷面
1aとの間に空気が入り、氷粒14は垂直製氷凹部18
の面から離脱して貯水タンク15内に収納される。
2から離間するにつれて氷粒14の融解が悪くなるた
め、第2電磁弁16も開となって、各垂直リブ17の裏
面開放部17a内に除氷水散水部8から除氷水を供給す
ると、氷粒14の側面も融解し、氷粒14は自重によっ
て垂直製氷凹部18内を水の表面張力により製氷面1a
に密着した状態で滑落を始め、水平突出部19の上流側
傾斜面19aに氷粒14の下縁14aが達して傾斜面1
9aに乗り上げるため、氷粒14の平面14cと製氷面
1aとの間に空気が入り、氷粒14は垂直製氷凹部18
の面から離脱して貯水タンク15内に収納される。
【0007】前記ホットガスは冷却管2の上端から入り
下端から抜けるのが普通であるから、製氷面1aからの
氷粒の離脱は上方位置のものほど早い。従って、水平突
出部19が存在しないと仮定すると、早く溶けた上方の
氷粒が落下して下方の氷粒に接触し下方の氷粒によって
保持されるので、上方の氷粒は更に融解される。その結
果、氷粒の形状が不揃いになるだけでなく、製氷能力も
低下することになる。
下端から抜けるのが普通であるから、製氷面1aからの
氷粒の離脱は上方位置のものほど早い。従って、水平突
出部19が存在しないと仮定すると、早く溶けた上方の
氷粒が落下して下方の氷粒に接触し下方の氷粒によって
保持されるので、上方の氷粒は更に融解される。その結
果、氷粒の形状が不揃いになるだけでなく、製氷能力も
低下することになる。
【0008】全ての氷粒14が製氷型1から離脱する
と、その状態が例えば図示しないサーモスタットにより
検知され、除氷完了が検知されたものとして製氷サイク
ルに再び戻る。
と、その状態が例えば図示しないサーモスタットにより
検知され、除氷完了が検知されたものとして製氷サイク
ルに再び戻る。
【0009】上記製氷機は、以上のような構成と作用と
を備えているため、隣接する凸部間に画成された各製氷
面上に、いわゆる角氷ではなくカマボコ形乃至半円柱形
で、しかもチョコレート板状につながらない独立した氷
粒を比較的に密集して効率的に形成可能であると共に、
かかる氷粒の回収に際して、上方の氷粒が下方のものに
捕捉されることなく製氷型から離脱できる。
を備えているため、隣接する凸部間に画成された各製氷
面上に、いわゆる角氷ではなくカマボコ形乃至半円柱形
で、しかもチョコレート板状につながらない独立した氷
粒を比較的に密集して効率的に形成可能であると共に、
かかる氷粒の回収に際して、上方の氷粒が下方のものに
捕捉されることなく製氷型から離脱できる。
【0010】しかしながら、図5〜図8に示される実公
昭平3−28280号のものは、図8に示されるよう
に、製氷型1に凸形状の垂直リブ17や水平突起部19
を設けていること等により、次のような問題点を内包し
ている。
昭平3−28280号のものは、図8に示されるよう
に、製氷型1に凸形状の垂直リブ17や水平突起部19
を設けていること等により、次のような問題点を内包し
ている。
【0011】(1)垂直リブ17は冷却管2に接触して
いないため、除氷時冷却管2からの伝熱量が低く、氷粒
14の水平部(垂直製氷凹部18に接している箇所)に
比較して、氷粒14の側面部(垂直リブ17に接してい
る箇所)は、融解速度が低くなり、このため氷粒14の
水平部が必要以上に融解し、熱損失を生じる。
いないため、除氷時冷却管2からの伝熱量が低く、氷粒
14の水平部(垂直製氷凹部18に接している箇所)に
比較して、氷粒14の側面部(垂直リブ17に接してい
る箇所)は、融解速度が低くなり、このため氷粒14の
水平部が必要以上に融解し、熱損失を生じる。
【0012】(2)また、氷粒14の側面部が融解し落
下可能状態になっても、垂直リブ17が氷粒14を左右
から拘束するため、下部に未落下の氷粒11があるとこ
れが落下を妨げてしまい、結果的に氷粒水平部の融解を
増大させてしまう。
下可能状態になっても、垂直リブ17が氷粒14を左右
から拘束するため、下部に未落下の氷粒11があるとこ
れが落下を妨げてしまい、結果的に氷粒水平部の融解を
増大させてしまう。
【0013】(3)製氷型1に垂直リブ17や氷粒14
の落下を促がす水平突出部19を賦形させるため、プレ
スの金型費、工程費がかさみ、製品のコストアップにつ
ながる。またこの賦形のため冷却管2との接合(ロー付
け)工程のおいて寸法合せ等の工数が増加しこの面から
もコストアップの要因となる。
の落下を促がす水平突出部19を賦形させるため、プレ
スの金型費、工程費がかさみ、製品のコストアップにつ
ながる。またこの賦形のため冷却管2との接合(ロー付
け)工程のおいて寸法合せ等の工数が増加しこの面から
もコストアップの要因となる。
【0014】本発明の目的は、製氷面全体に亘ってむら
なく氷粒を生成するとともに、除氷を迅速にかつ製氷面
全体に亘って同時に少ない熱損失で以ってなし得、さら
には構造が簡単で製造工数が低減された製氷用熱交換器
を提供することである。
なく氷粒を生成するとともに、除氷を迅速にかつ製氷面
全体に亘って同時に少ない熱損失で以ってなし得、さら
には構造が簡単で製造工数が低減された製氷用熱交換器
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するもので、その第1の手段は、氷粒を生
成するための製氷板と、同製氷板の背面に配設される冷
却管とを備えた製氷用熱交換器において、上記製氷板の
製氷面は平坦面に形成されるとともに、同製氷板の背面
には上記冷却管が所定ピッチで間欠的に接触されて、上
記製氷板と冷却管との間の伝熱を行う伝熱部が間欠的に
形成されてなることを特徴とする製氷用熱交換器にあ
る。
問題点を解決するもので、その第1の手段は、氷粒を生
成するための製氷板と、同製氷板の背面に配設される冷
却管とを備えた製氷用熱交換器において、上記製氷板の
製氷面は平坦面に形成されるとともに、同製氷板の背面
には上記冷却管が所定ピッチで間欠的に接触されて、上
記製氷板と冷却管との間の伝熱を行う伝熱部が間欠的に
形成されてなることを特徴とする製氷用熱交換器にあ
る。
【0016】また、第2の手段は、上記第1の手段にお
いて、上記冷却管は、その外表面に長手方向に沿い所定
ピッチで間欠的に凹部が形成され、同凹部と上記製氷板
の背面とを非接触とすることにより、上記伝熱部を間欠
的に形成するように構成している。
いて、上記冷却管は、その外表面に長手方向に沿い所定
ピッチで間欠的に凹部が形成され、同凹部と上記製氷板
の背面とを非接触とすることにより、上記伝熱部を間欠
的に形成するように構成している。
【0017】さらに第4の手段は、上記第1の手段をさ
らに具体化して、上下方向に配設された平坦な製氷面を
有する製氷板と、同製氷板の背面に上下方向に所定ピッ
チで水平に配設された複数条の冷却管とからなり、同各
冷却管をその長さ方向において前記製氷板の背面に所定
ピッチで間欠的に接触させて、同冷却管と製氷板との伝
熱部を間欠的に形成してなることを特徴とする製氷用熱
交換器に構成している。
らに具体化して、上下方向に配設された平坦な製氷面を
有する製氷板と、同製氷板の背面に上下方向に所定ピッ
チで水平に配設された複数条の冷却管とからなり、同各
冷却管をその長さ方向において前記製氷板の背面に所定
ピッチで間欠的に接触させて、同冷却管と製氷板との伝
熱部を間欠的に形成してなることを特徴とする製氷用熱
交換器に構成している。
【0018】上記第1、第2、第4の手段によれば、製
氷時においては、間欠的に形成された伝熱部に対応する
製氷面に、半円状断面の氷粒が製氷面全体に亘ってむら
なく生成され、除氷時においては、上記のようにして氷
粒が生成されている伝熱部に対応する製氷面を局部的に
加熱するので、氷粒は迅速にかつ全体が同時に製氷面か
ら離れて落下せしめられる。従って、熱損失を最小限に
とどめて製氷、除氷を行うことが可能となる。
氷時においては、間欠的に形成された伝熱部に対応する
製氷面に、半円状断面の氷粒が製氷面全体に亘ってむら
なく生成され、除氷時においては、上記のようにして氷
粒が生成されている伝熱部に対応する製氷面を局部的に
加熱するので、氷粒は迅速にかつ全体が同時に製氷面か
ら離れて落下せしめられる。従って、熱損失を最小限に
とどめて製氷、除氷を行うことが可能となる。
【0019】また、製氷板が平板で構成され、この1対
の平板の間に冷却管を挟持する構造であるので、従来の
もののような垂直リブや氷粒落下、促進用の突出部等の
複雑な構造のものに較べて、著しく簡単な構造で、部品
数も少なく、製造工数も大幅に低減される。
の平板の間に冷却管を挟持する構造であるので、従来の
もののような垂直リブや氷粒落下、促進用の突出部等の
複雑な構造のものに較べて、著しく簡単な構造で、部品
数も少なく、製造工数も大幅に低減される。
【0020】これにより、簡単で低コストの構造で以っ
て、氷粒を製氷面全体に亘ってむらなく生成できるとと
もに、除氷を迅速かつ確実に行い得る製氷用熱交換器が
実現できる。
て、氷粒を製氷面全体に亘ってむらなく生成できるとと
もに、除氷を迅速かつ確実に行い得る製氷用熱交換器が
実現できる。
【0021】さらに本発明の第3の手段は、上記第1の
手段において、上記冷却管は、その外周に、長手方向に
沿い所定ピッチで間欠的に間座が設けられ、同間座と上
記製氷板の背面とを接触せしめることにより上記伝熱部
を間欠的に形成する。
手段において、上記冷却管は、その外周に、長手方向に
沿い所定ピッチで間欠的に間座が設けられ、同間座と上
記製氷板の背面とを接触せしめることにより上記伝熱部
を間欠的に形成する。
【0022】この場合は、冷却管の外周面に弧状の間座
を一定ピッチで間欠的にろう付け固着するのみで伝熱部
及び凹部を形成できるので、上記第1〜第3の手段より
もさらに少ない製造工数で以って製氷用熱交換器を製作
できる。
を一定ピッチで間欠的にろう付け固着するのみで伝熱部
及び凹部を形成できるので、上記第1〜第3の手段より
もさらに少ない製造工数で以って製氷用熱交換器を製作
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の1形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施の第
1形態に係る氷蓄熱システムの製氷用熱交換器の製氷型
100の外観斜視図が、図2には図1のA−A矢視拡大
図が、図3には図1のB−B矢視拡大図がそれぞれ示さ
れている。
の1形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施の第
1形態に係る氷蓄熱システムの製氷用熱交換器の製氷型
100の外観斜視図が、図2には図1のA−A矢視拡大
図が、図3には図1のB−B矢視拡大図がそれぞれ示さ
れている。
【0024】図1〜図3において、製氷型100は、対
をなして設けられ製氷面1aが平滑な製氷板1,1と、
同製氷板1,1間に所定間隔sで屈曲、挟持され、内部
を冷媒が流過する冷却管2から構成される。即ち上記冷
却管2は、1本の管を1対の製氷板1,1間に所定の間
隔sにて蛇行状に屈曲され、その外周面が製氷板1の背
面1bに熱伝導率の大きい金属ろうによりろう付けされ
る。
をなして設けられ製氷面1aが平滑な製氷板1,1と、
同製氷板1,1間に所定間隔sで屈曲、挟持され、内部
を冷媒が流過する冷却管2から構成される。即ち上記冷
却管2は、1本の管を1対の製氷板1,1間に所定の間
隔sにて蛇行状に屈曲され、その外周面が製氷板1の背
面1bに熱伝導率の大きい金属ろうによりろう付けされ
る。
【0025】また上記冷却管2は、図3に示されるよう
に、所定のピッチpにて、一定長さeの部分を縮径する
ことにより凹部2cが形成されている。従って上記冷却
管2は、縮径されないままの凸部2bの外周が上記製氷
板1の背面1bにろう付けされ、製氷板の背面1bとの
間で接合部即ち伝熱部21を形成する。これにより、上
記製氷板1,1と冷却管2との間の熱伝導は、冷却管2
の凸部2bと製氷板1,1との伝熱部21で行なわれ、
凹部2cは空間となって熱伝導は遮断される。
に、所定のピッチpにて、一定長さeの部分を縮径する
ことにより凹部2cが形成されている。従って上記冷却
管2は、縮径されないままの凸部2bの外周が上記製氷
板1の背面1bにろう付けされ、製氷板の背面1bとの
間で接合部即ち伝熱部21を形成する。これにより、上
記製氷板1,1と冷却管2との間の熱伝導は、冷却管2
の凸部2bと製氷板1,1との伝熱部21で行なわれ、
凹部2cは空間となって熱伝導は遮断される。
【0026】上記のように構成された製氷型100を備
えた製氷用熱交換器による製氷時において、キャピラリ
ーチューブ(図5参照)を経た冷媒は冷却管2内に導入
される。冷却管2内を流れる低温の冷媒は、冷却管2の
凸部2bと製氷板1の背面1bとの伝熱部21を介して
製氷板1の表面即ち製氷面1aから奪熱し、製氷面1a
に流下せしめられている水を冷却、固化し、氷を生成せ
しめる。
えた製氷用熱交換器による製氷時において、キャピラリ
ーチューブ(図5参照)を経た冷媒は冷却管2内に導入
される。冷却管2内を流れる低温の冷媒は、冷却管2の
凸部2bと製氷板1の背面1bとの伝熱部21を介して
製氷板1の表面即ち製氷面1aから奪熱し、製氷面1a
に流下せしめられている水を冷却、固化し、氷を生成せ
しめる。
【0027】この場合、図3に示されるように、製氷板
1の背面1bと冷却管2の凸部との伝熱部21にて伝熱
が行われ、冷却管2の凹部空間2cでは伝熱が実質的に
遮断され、上記伝熱部21に対応する製氷面1aが局部
的に冷却されるので、上記製氷面1aには図2〜3に示
されるような半円状断面の氷粒14が、伝熱部21に対
応する製氷面1aに断続的に生成される。
1の背面1bと冷却管2の凸部との伝熱部21にて伝熱
が行われ、冷却管2の凹部空間2cでは伝熱が実質的に
遮断され、上記伝熱部21に対応する製氷面1aが局部
的に冷却されるので、上記製氷面1aには図2〜3に示
されるような半円状断面の氷粒14が、伝熱部21に対
応する製氷面1aに断続的に生成される。
【0028】この氷粒14の大きさは、伝熱部21の接
合面積と製氷時間とにより定まる。
合面積と製氷時間とにより定まる。
【0029】除氷の際には、図5に示される従来のもの
と同様な方法(製氷時とは冷媒を逆に循環せしめる)で
冷却管2を加熱する。冷却管2からの熱は、上記冷却管
の凸部と製氷板1との接合部21を通って製氷面1aに
伝達され、製氷面1aに生成されている半円状の氷粒1
4は、この熱により製氷面1aから外れて落下する。
と同様な方法(製氷時とは冷媒を逆に循環せしめる)で
冷却管2を加熱する。冷却管2からの熱は、上記冷却管
の凸部と製氷板1との接合部21を通って製氷面1aに
伝達され、製氷面1aに生成されている半円状の氷粒1
4は、この熱により製氷面1aから外れて落下する。
【0030】この場合、上記氷粒14が伝熱部21に対
応する製氷面1a上に集中して生成されており、かつ冷
却管2からの熱は上記伝熱部21を通って製氷面1aへ
と伝達されるので、各氷粒14は殆ど同時にかつ速やか
に製氷面1aから離れて落下する。
応する製氷面1a上に集中して生成されており、かつ冷
却管2からの熱は上記伝熱部21を通って製氷面1aへ
と伝達されるので、各氷粒14は殆ど同時にかつ速やか
に製氷面1aから離れて落下する。
【0031】図4には本発明の実施の第2形態が示され
ている。この実施形態においては、冷却管2の外周の対
向部位に板材を弧状に切断してなる間座22,22をろ
う付けしている。
ている。この実施形態においては、冷却管2の外周の対
向部位に板材を弧状に切断してなる間座22,22をろ
う付けしている。
【0032】上記間座22は、図4に示されるように、
冷却管2の長手方向に、所定のピッチpにて複数組(表
裏2個で1組)間欠的に固着され、その両外面に上記製
氷板1の背面1bがろう付けされ、幅eなる接合部21
を形成する。これにより、各接合部21の間には製氷板
1と接合しない凹部23が形成される。
冷却管2の長手方向に、所定のピッチpにて複数組(表
裏2個で1組)間欠的に固着され、その両外面に上記製
氷板1の背面1bがろう付けされ、幅eなる接合部21
を形成する。これにより、各接合部21の間には製氷板
1と接合しない凹部23が形成される。
【0033】この実施形態の場合も、上記図1〜図3に
示される第1形態と同様、製氷時も除氷時も冷却管2と
製氷面1aとの間の伝熱は上記伝熱部21を通して行わ
れ、上記伝熱部21に対応する製氷面1aに第1形態と
同様な半円状の氷粒14が生成され、除氷せしめられ
る。
示される第1形態と同様、製氷時も除氷時も冷却管2と
製氷面1aとの間の伝熱は上記伝熱部21を通して行わ
れ、上記伝熱部21に対応する製氷面1aに第1形態と
同様な半円状の氷粒14が生成され、除氷せしめられ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
請求項1,2及び4の発明によれば、製氷時において
は、間欠的に形成された伝熱部に対応する製氷面に、半
円状の氷粒が製氷面全体に亘ってむらなく生成すること
ができ、また、除氷時においては、氷粒が生成されてい
る伝熱部に対応する製氷面を局部的に加熱するので、氷
粒は迅速にかつ全体が同時に製氷面から離れて落下せし
められ、確実な除氷をなすことができる。従って熱損失
を最小限にとどめて製氷、除氷を行うことが可能とな
る。
請求項1,2及び4の発明によれば、製氷時において
は、間欠的に形成された伝熱部に対応する製氷面に、半
円状の氷粒が製氷面全体に亘ってむらなく生成すること
ができ、また、除氷時においては、氷粒が生成されてい
る伝熱部に対応する製氷面を局部的に加熱するので、氷
粒は迅速にかつ全体が同時に製氷面から離れて落下せし
められ、確実な除氷をなすことができる。従って熱損失
を最小限にとどめて製氷、除氷を行うことが可能とな
る。
【0035】また、製氷板が平板で構成され、この平板
からなる1対の製氷板の間に冷却管を挟持して製氷型を
構成しているので、従来のもののような、垂直リブや氷
粒落下促進用の突出部等の複雑な構造のものに較べて著
しく簡単化された構造であるとともに、部品点数も少な
く、さらには製造工数も大幅に低減される。
からなる1対の製氷板の間に冷却管を挟持して製氷型を
構成しているので、従来のもののような、垂直リブや氷
粒落下促進用の突出部等の複雑な構造のものに較べて著
しく簡単化された構造であるとともに、部品点数も少な
く、さらには製造工数も大幅に低減される。
【0036】これにより、簡単で低コストの構造で以っ
て、氷粒を製氷面全体に亘ってむらなく生成できるとと
もに、除氷を迅速かつ確実に行い得る製氷用熱交換器を
得ることができる。
て、氷粒を製氷面全体に亘ってむらなく生成できるとと
もに、除氷を迅速かつ確実に行い得る製氷用熱交換器を
得ることができる。
【0037】また請求項3の発明によれば、冷却管の外
周面に弧状の間座を一定ピッチで間欠的にろう付け固着
するのみで伝熱部及び凹部を形成できるので、さらに製
造工数が低減され、より低コストの製氷用熱交換器を得
ることができる。
周面に弧状の間座を一定ピッチで間欠的にろう付け固着
するのみで伝熱部及び凹部を形成できるので、さらに製
造工数が低減され、より低コストの製氷用熱交換器を得
ることができる。
【図1】本発明の実施の第1形態に係る氷蓄熱システム
の製氷用熱交換器の製氷型の外観斜視図。
の製氷用熱交換器の製氷型の外観斜視図。
【図2】図1のA−A断面拡大図。
【図3】図1のB−B断面拡大図。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る冷却管の拡大斜
視図。
視図。
【図5】従来の製氷システムの系統図。
【図6】従来の製氷用熱交換器の斜視図。
【図7】図6のA−A断面図。
【図8】図6のB−B断面図。
100 製氷型 1 製氷板 1a 製氷面 1b 背面 2 冷却管 2a,23 凹部 2b 凸部 21 伝熱部 22 間座
フロントページの続き (72)発明者 松田 徹 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社技術本部電気利用 研究所内 (72)発明者 西村 勝 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 平尾 康彦 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 山中 敏彦 名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱 重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 大塚 高秋 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内
Claims (4)
- 【請求項1】 氷粒を生成するための製氷板と、同製氷
板の背面に配設される冷却管とを備えた製氷用熱交換器
において、上記製氷板の製氷面は平坦面に形成されると
ともに、同製氷板の背面には上記冷却管が所定ピッチで
間欠的に接触されて、上記製氷板と冷却管との間の伝熱
を行う伝熱部が間欠的に形成されてなることを特徴とす
る製氷用熱交換器。 - 【請求項2】 上記冷却管は、その外表面に長手方向に
沿い所定ピッチで間欠的に凹部が形成され、同凹部と上
記製氷板の背面とを非接触とすることにより、上記伝熱
部を間欠的に形成してなる請求項1記載の製氷用熱交換
器。 - 【請求項3】 上記冷却管は、その外周に、長手方向に
沿い所定ピッチで間欠的に間座が設けられ、同間座と上
記製氷板の背面とを接触せしめることにより上記伝熱部
を間欠的に形成してなる請求項1記載の製氷用熱交換
器。 - 【請求項4】 上下方向に配設された平坦な製氷面を有
する製氷板と、同製氷板の背面に上下方向に所定ピッチ
で水平に配設された複数条の冷却管とからなり、同各冷
却管をその長さ方向において前記製氷板の背面に所定ピ
ッチで間欠的に接触させて、同冷却管と製氷板との伝熱
部を間欠的に形成してなることを特徴とする製氷用熱交
換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28494095A JPH09126606A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 製氷用熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28494095A JPH09126606A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 製氷用熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09126606A true JPH09126606A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17685044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28494095A Pending JPH09126606A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 製氷用熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09126606A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000230762A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-22 | Taikisha Ltd | 製氷装置 |
JP2005233457A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 製氷機及び製氷板製造方法 |
WO2006059495A1 (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | 製氷装置 |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP28494095A patent/JPH09126606A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000230762A (ja) * | 1999-02-08 | 2000-08-22 | Taikisha Ltd | 製氷装置 |
JP2005233457A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 製氷機及び製氷板製造方法 |
WO2006059495A1 (ja) * | 2004-12-01 | 2006-06-08 | Sharp Kabushiki Kaisha | 製氷装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040323 |