JPH09125251A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH09125251A
JPH09125251A JP30823395A JP30823395A JPH09125251A JP H09125251 A JPH09125251 A JP H09125251A JP 30823395 A JP30823395 A JP 30823395A JP 30823395 A JP30823395 A JP 30823395A JP H09125251 A JPH09125251 A JP H09125251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばリンをドープしたポリシリコン膜をウ
エハ表面に形成するに当たって、高速に成膜でき、しか
もステップカバレジ(埋め込み特性)が良好で、膜厚に
ついて高い面内均一性が得られるようにすること。 【解決手段】 真空チャンバ2内の圧力を例えば10T
orr程度の高い圧力にしてリンドープポリシリコン膜
を成膜すれば高速に成膜できる。この場合真空チャンバ
2の壁部及びガス供給部51内に冷却用流体を通流して
これらを冷却することにより、反応中間種の高次反応が
抑えられるので、ステップカバレジが良好になる。そし
てウエハWと壁部との温度差が大きくなるが、ウエハW
の周囲に補助加熱部4を設けているためウエハWの周縁
からの放熱量が小さく、ウエハWの温度面内均一性が高
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスの一つと
して、半導体ウエハ(以下ウエハという)の表面に処理
ガスを供給して例えば熱により分解させ、気相反応によ
り薄膜を生成するCVD処理がある。このような処理を
行うための従来の枚葉式CVD装置を図7に示すと、こ
の装置では、載置部11に載置されたウエハWを裏面側
から例えば加熱ランプ12で透過窓12aを介して加熱
し、真空チャンバ13内を排気管14を介して所定の真
空度まで真空排気すると共に、ウエハWに対向するガス
供給部15より処理ガスを供給して、処理ガスの反応に
よる生成物をウエハW表面に堆積して薄膜を形成するよ
うにしている。
【0003】ところで枚葉CVD装置には真空チャンバ
13の内壁面をウエハの処理温度程度に加熱するホット
ウオールタイプと前記内壁面を加熱しないコ−ルドウオ
−ルタイプとがあるが、コ−ルドウオ−ルタイプの装置
が主流である。その理由について述べると、成膜の高速
化を図るためには処理温度を高くするかあるいは圧力を
高くすることが挙げられるが、処理温度を高くすると、
例えばリンをド−プしたポリシリコン膜を成膜する場合
には低い抵抗値が得られないなどの不都合がある。
【0004】一方圧力を例えば10Torr程度まで高
くすると、ウエハ表面で起こった処理ガスの反応の中間
種が対流の影響により逆拡散するが、このとき内壁面か
ら熱エネルギ−を受けて高次反応が進行し、例えば10
Torr程度もの圧力になると、高次反応の進行の度合
いが大きく、分子量の大きい高次反応物が多量にウエハ
表面に付着し、予定とする薄膜が得られない。
【0005】これに対してコ−ルドウオ−ルタイプで
は、圧力を高くしても中間種が内壁面から受ける熱エネ
ルギ−は小さいのでホットウオ−ルタイプのような問題
は起こらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら真空チャ
ンバ内の圧力を高くすると、対流の影響によりウエハW
の熱が内壁面に伝熱して内壁面の温度が上昇する。この
ため逆拡散した反応中間種が内壁面から受ける熱が小さ
いとはいえ高次反応が進行し、ポリシリコンと共に高次
反応物がウエハW上に堆積されるためステップカバレジ
(凹部の埋め込み形状)が悪くなり、パターンの微細化
が進んでいることからボイド(空隙)が発生し、歩留ま
りが低下するという問題がある。
【0007】更にコ−ルドウオ−ルタイプの場合、ウエ
ハWと内壁面との温度差が大きいため、ウエハエッジか
らの放熱によりウエハの温度面内均一性が低く、この傾
向は処理温度が高い程顕著である。例えば800℃でH
TO酸化膜を成膜する場合には、ウエハ面内の温度のば
らつきは数十度にもなるため、膜厚の面内均一性が悪い
という問題がある。
【0008】本発明は、このような事情の下になされた
ものであり、その目的は、膜厚の面内均一姓の高い成膜
装置を提供することにある。更に他の目的は、ステップ
カバレジの良好な成膜装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、真空
チャンバ内の載置部に載置された被処理基板を加熱しな
がら被処理基板の表面に処理ガスを供給し、処理ガスの
反応により生成された反応生成物を被処理基板の表面に
堆積して薄膜を生成する成膜装置において、処理ガスの
被処理基板の側周面を囲むように補助加熱部を設け、こ
の補助加熱部の表面温度を、処理ガスの反応が起こる温
度以上に加熱することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の成膜装
置において、補助加熱部の表面を、処理ガスの反応が起
こる温度以上に加熱することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、真空チャンバ内の載置
部に載置された被処理基板を加熱しながら被処理基板の
表面に処理ガスを供給し、処理ガスの反応により生成さ
れた反応生成物を被処理基板の表面に堆積して薄膜を生
成する成膜装置において、前記被処理基板の側周面を囲
むように断熱部材を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、真空チャンバ内の載置
部に載置された被処理基板を加熱しながら被処理基板の
表面に処理ガスを供給し、処理ガスの反応により生成さ
れた反応生成物を被処理基板の表面に堆積して薄膜を生
成する成膜装置において、前記被処理基板の側周面を囲
むように設けられた補助加熱部と、前記真空チャンバの
壁部に形成された流体通路と、この流体通路内に冷却用
流体を通流させるための冷却手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0013】請求項5の発明は、真空チャンバ内の載置
部に載置された被処理基板を加熱しながら被処理基板の
表面に処理ガスを供給し、処理ガスの反応により生成さ
れた反応生成物を被処理基板の表面に堆積して薄膜を生
成する成膜装置において、前記被処理基板の側周面を囲
むように設けられた断熱部材と、前記真空チャンバの壁
部内に形成された流体通路と、この流体通路内に冷却用
流体を通流させるための冷却手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0014】請求項6の発明は、請求項1、2または4
記載の発明において、補助加熱部と被処理基板との間か
ら排気口に連通する排気通路を設けたことを特徴とす
る。
【0015】請求項7の発明は、請求項3または5記載
の発明において、断熱部材と被処理基板との間から排気
口に連通する排気通路を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、真空チャンバ内の載置
部に載置された被処理基板を加熱しながら被処理基板の
表面に処理ガスを供給し、処理ガスの反応により生成さ
れた反応生成物を被処理基板の表面に堆積して薄膜を生
成する成膜装置において、前記真空チャンバの壁部に形
成された流体通路と、この流体通路内に加熱用流体と冷
却用流体とを夫々通流させるための加熱手段及び冷却手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態を示す
図である。2は例えばアルミニウムよりなる円筒状の真
空チャンバであり、この真空チャンバ2の底部中央は内
方に突出した環状部21として形成されている。この環
状部21には、その開口部を気密に塞ぐように石英製の
透過窓22が設けられると共に、環状部21の上面に
は、図2に詳しく示すようにウエハWの周縁部4ヶ所を
夫々保持する4本の保持アーム31(図1では保持アー
ム31の一部のみ記載してある)が昇降自在に設けられ
ている。
【0018】これら保持アーム31は、真空チャンバ2
の内壁面付近に沿って配置されたリング体32から内方
に伸び出しており、このリング体32は例えば真空チャ
ンバ2の上部に設けられた図示しない昇降手段により、
昇降できるようになっている。保持アーム31及びリン
グ体32は、リフタをなすものであり、図示しない搬送
アームとの間でウエハWを受け渡すときに前記環状部2
1より上方に位置し、成膜時には環状部21の上面に位
置してウエハWを保持している。この例では4本の保持
アーム31は、ウエハWの載置部をなすものである。
【0019】前記透過窓22の下方側には、加熱手段例
えば加熱ランプ23が設けられている。この加熱ランプ
23はモータMにより回転されるターンテーブル24上
に配設されている。
【0020】前記環状部21の周縁部には、ウエハWを
取り囲むようにリング状の補助加熱部4が設けられてい
る。この補助加熱部4は、例えばリング状のセラミック
体の中に、電源部41から給電されて発熱する抵抗発熱
体を設けて構成され、上端が例えばプロセス時のウエハ
W表面と略同じ高さに設定されると共に、内周面がウエ
ハWの外周縁から例えば5ミリメートル離れている。
【0021】真空チャンバ2の上部には、環状部21と
対向するようにシャワーヘッドなどと呼ばれているガス
供給部51が設けられている。このガス供給部51は、
多数のガス噴射孔52が形成されたガス拡散部50を備
え、例えばガス供給管53、54から夫々送られる処理
ガスをガス噴射孔52から別々に真空チャンバ2内に供
給するように構成されている。前記ガス供給部51の側
周部及びガス拡散部50には、温調用の流体を通流させ
るための流体通路25が形成されている。また真空チャ
ンバ2の側壁と環状部21との間の底面には、真空ポン
プ55が介設された排気管56が接続されている。
【0022】前記真空チャンバ2の例えば上壁及び側壁
の内部には、温調用の流体を通流させるための流体通路
61が形成されると共に、この流体通路61内に例えば
エチレングリコールを主剤とする温調用の流体を循環さ
せるための循環供給路62が接続されている。温調用の
流体を流体通路61内に循環させる具体的構成例として
は、例えば流体通路61を側壁内に螺旋状に形成し、循
環供給路62の一端側及び他端側を夫々流体通路61の
上端及び下端に接続する構成などを挙げることができる
が、図1では略解して記載してある。またこの循環供給
路62は、ガス供給部51に設けられた流体通路25に
も接続されており、流体通路25内に温調用の流体が循
環するようになっている。
【0023】前記循環供給路62には、冷却手段例えば
熱交換器よりなる冷却器63が設けられており、この冷
却器63は循環供給路62の入口側及び出口側に設けら
れた温度検出部64、65の検出値及び設定値に基づい
て、コントローラ66を介して制御されるように構成さ
れている。ただし温調用の流体により真空チャンバ2の
壁部の温度を制御する構成としては、真空チャンバ2の
壁部の外側に、流体通路を備えた例えば円筒状の通路ユ
ニットを密着して接合してもよいし、流体としては液体
に限らず気体であってもよい。
【0024】次に上述実施の形態の作用について、例え
ばモノシランガス(SiH4 )及びフォスフィンガス
(PH3 )により、リンがドープされたポリシリコン膜
を成膜する場合について述べる。先ず図示しない搬送ア
ームにより真空チャンバ2内にウエハWを搬入し、リフ
タ32の保持アーム31上に受け渡す。そして加熱ラン
プ23によりウエハWを、例えば640℃程度に加熱す
ると共に、真空ポンプ55により真空チャンバ2内を真
空排気して例えば10Torrの圧力に維持しながらガ
ス供給管53、54より、夫々SiH4 ガス及びPH3
ガスを例えば流量200cc/分及び10cc/分で処
理ガス供給部51を介して真空チャンバ内に導入する。
【0025】このとき補助加熱部4をその表面温度が例
えば400℃以上になるように加熱すると共に冷却器6
3で冷却された冷却用流体を循環供給路62から真空チ
ャンバ2の壁部内の流体通路61及びガス供給部51内
の流体通路25内に通流させ、これにより真空チャンバ
2の上部及び側部の内壁面を例えば100℃以下に冷却
する。こうしてSiH4 が熱分解して、リンガードープ
されたポリシリコン膜が例えば500オングストローム
/分の成膜速度で成膜され、ウエハW表面に例えば厚さ
0.1μmの薄膜が形成される。
【0026】このような実施の形態によれば、ウエハW
の表面温度を約620℃にて成膜してもアモルフォス状
態にできるため低い抵抗値のリンドープポリシリコン膜
が得られ、一方真空チャンバ2内を10Torrの高い
圧力にしているため成膜速度が早く、高いスループット
が得られる。そして真空チャンバ2内を高い圧力にする
と対流の影響でウエハWから真空チャンバ2の内壁面や
ガス供給部51への伝熱が大きくなるが、真空チャンバ
2の壁部及びガス供給部51を冷却しているため、これ
らの部分の昇温を抑えることができる。このため、ウエ
ハW表面付近でSiH4 の熱分解により中間種が生成さ
れ、この中間種が逆拡散していっても真空チャンバ2の
壁部やガス供給部51から受ける熱エネルギーは少な
く、この結果高次反応の進行が抑制され、良好なステッ
プカバレジ(埋め込み特性)が得られる。
【0027】このように真空チャンバ2の壁部を冷却す
るとウエハWと壁部との温度差が大きくなるが、ウエハ
Wの側周面を囲むように補助加熱部4を設けているた
め、ウエハWから壁部に放熱する熱量が少なくなってウ
エハWの周縁部の温度低下が抑えられるので、ウエハW
の温度面内均一性が高く、従って膜厚について高い面内
均一性が得られる。
【0028】またウエハWの周りには未反応ガスや反応
中間種が拡散するが、補助加熱部4の表面を処理ガスの
反応が起こる温度以上に加熱しているため、未反応ガス
や反応中間種が消費されて薄膜化され、補助加熱部4の
表面に付着する。この点からも高次反応が抑制され、ス
テップカバレジが良好になり、更に薄膜化されることか
らパーティクルの発生が防止される。またこれらの効果
に加え、補助加熱部4を設けることにより加熱ランプ2
3に要する電力(主電力)が少なくなり、トータルとし
ての電力を少なくできる利点もある。
【0029】以上において本発明では、ジクロルシラン
(SiH2 Cl2)とアンモニア(NH3 )とを用いてシ
リコンナイトライド膜(Si3 4 )を生成するプロセ
スにも適用できる。このプロセスでは、圧力を例えば1
0Torrとし、ウエハW表面の温度を例えば650℃
〜760℃とし、補助加熱部4の表面温度を例えば50
0℃とする。この反応では、塩化アンモニウム(NH4
Cl)が副生成物として生成されるので、真空チャンバ
2の内壁面及びガス供給部51の表面の温度は、塩化ア
ンモニウムが気化する温度以上であることが必要であ
り、例えば150℃に設定される。
【0030】また本発明では、Ta(OC2 5 4
2 とからTa2 5 膜を生成するプロセスにも適用で
きる。このプロセスでは、圧力を例えば10Torrと
し、ウエハW表面の温度を例えば450℃とし、真空チ
ャンバ2の内壁面及びガス供給部51の表面温度を20
0℃とし、補助加熱部4の表面温度を例えば200℃と
する。
【0031】ここで図3及び図4に夫々本発明の他の実
施の形態の要部を示す。図3の実施の形態では、補助加
熱部4の高さをウエハW表面よりも例えば1ミリメート
ル高くし、かつ補助加熱部4の底部付近に横方向に貫通
する排気路42を、例えばほぼ全周に亘って形成してい
る。図4の実施例では環状部21における補助加熱部4
とウエハWとの間と、環状部21の外周部との間を連通
する排気路43を例えばほぼ全周に亘って形成してい
る。
【0032】このような実施の形態によれば、補助加熱
部4をウエハW表面よりも高くしているので、ウエハW
の周縁部からの放熱がより一層少なくなると共に、ウエ
ハWの近傍のみならず補助加熱部4で囲まれた領域内に
気相反応空間を形成できるので、未反応ガスや中間種の
逆拡散量が少なくなり、従って高次反応防止効果が大き
いので良好なステップのカバレジが得られる。そして補
助加熱部4の内側から排気口へ抜ける排気路42、43
を形成しているので、ガスの滞留を防止でき、膜厚の面
内均一性に対する悪影響を避けることができる。
【0033】更にまた本発明では、ウエハWを加熱ラン
プで加熱するタイプの装置に限らず図5に示すように加
熱部をなす抵抗発熱体71を埋設した載置台(載置部)
72の上に突起73により若干浮かせてウエハWを載
せ、抵抗発熱体71よりの伝熱によってウエハWを加熱
するタイプの装置に適用してもよい。
【0034】そしてまた本発明は、図6に示すように構
成してもよい。この実施の形態が図1の実施例と異なる
点は、補助加熱部の代りに断熱部材8を設けた点、及び
温調用の流体の循環供給路62中に加熱手段67を設け
た点にある。断熱部材8は、例えばセラミックよりな
り、ウエハWの周囲を取り囲むようにリング状に形成さ
れている。また断熱部材8の上端は例えばウエハWの表
面よりも高く位置し、断熱部材8の下部には排気通路8
1が形成されている。このように断熱部材8を設けた場
合にも、ウエハWから真空チャンバ2の壁部へ放熱され
る熱量が少なくなり、真空チャンバ2の壁部の温度をウ
エハWの表面温度より低くしてもウエハWの温度面内均
一性が高いという効果が得られる。
【0035】また加熱手段67を備えていることで次の
ような利点がある。即ちリンドープポリシリコン膜を成
膜する場合でも、ウエハWの表面における凹部の幅が大
きいため、ステップカバレジの悪化がそれ程問題となら
ない場合や凹部のない表面を成膜する場合には、加熱手
段67により温調用の流体を加熱して加熱用流体とし、
真空チャンバ2の壁部の温度を成膜が起こらない範囲に
おいて高い温度に設定してウエハWの周縁部からの放熱
をより一層抑え、ウエハWの温度について極めて高い面
内均一性を確保することができる。
【0036】更に真空チャンバ2の壁部を冷却すること
も加熱することもできるように構成すれば、プロセスの
種類によって気相反応を起こす温度が例えば150℃か
ら900℃程度と広い範囲に亘っているため、各プロセ
スにおいて温度面内均一性やステップカバレジの優先性
に応じて内壁面の温度を設定できるため、種々のプロセ
スに適用できる適用範囲の広い成膜装置になる。なお、
循環供給路62に冷却手段63及び加熱手段67を設
け、ウエハWの周囲に補助加熱部4や断熱部材8を設け
ない成膜装置も本発明の範囲に含まれるものである。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜7の発明によれば、膜厚につ
いて面内均一性の高い成膜処理を行うことができる。そ
して請求項1の発明のように補助加熱部の表面温度を処
理ガスの反応により成膜が起こる温度以上にすれば、不
要な未反応ガス及び中間種が消費されるので、高次反応
が抑えられステップカバレジが良好になる。また請求項
6の発明によれば、真空チャンバの壁部を加熱すること
も冷却することもできるため、広範囲のプロセスに対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1の実施の形態における要部を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の更にまた他の実施の形態を示す断面図
である。
【図6】本発明の上記以外の実施の形態を示す断面図で
ある。
【図7】従来の成膜装置を示す断面図である。
【符号の説明】
2 真空チャンバ 21 環状部 23 加熱ランプ 31 保持アーム 4 補助加熱部 42、43 排気路 51 ガス供給部 61、25 流体通路 62 循環供給路 63 冷却器 67 加熱手段 71 抵抗発熱体 72 載置台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバ内の載置部に載置された被
    処理基板を加熱しながら被処理基板の表面に処理ガスを
    供給し、処理ガスの反応により生成された反応生成物を
    被処理基板の表面に堆積して薄膜を生成する成膜装置に
    おいて、 前記被処理基板の側周面を囲むように補助加熱部を設け
    たことを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 補助加熱部の表面を、処理ガスの反応が
    起こる温度以上に加熱することを特徴とする請求項1記
    載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 真空チャンバ内の載置部に載置された被
    処理基板を加熱しながら被処理基板の表面に処理ガスを
    供給し、処理ガスの反応により生成された反応生成物を
    被処理基板の表面に堆積して薄膜を生成する成膜装置に
    おいて、 前記被処理基板の側周面を囲むように断熱部材を設けた
    ことを特徴とする成膜装置。
  4. 【請求項4】 真空チャンバ内の載置部に載置された被
    処理基板を加熱しながら被処理基板の表面に処理ガスを
    供給し、処理ガスの反応により生成された反応生成物を
    被処理基板の表面に堆積して薄膜を生成する成膜装置に
    おいて、 前記被処理基板の側周面を囲むように設けられた補助加
    熱部と、 前記真空チャンバの壁部に形成された流体通路と、 この流体通路内に冷却用流体を通流させるための冷却手
    段と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  5. 【請求項5】 真空チャンバ内の載置部に載置された被
    処理基板を加熱しながら被処理基板の表面に処理ガスを
    供給し、処理ガスの反応により生成された反応生成物を
    被処理基板の表面に堆積して薄膜を生成する成膜装置に
    おいて、 前記被処理基板の側周面を囲むように設けられた断熱部
    材と、 前記真空チャンバの壁部内に形成された流体通路と、 この流体通路内に冷却用流体を通流させるための冷却手
    段と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  6. 【請求項6】 補助加熱部と被処理基板との間から排気
    口に連通する排気通路を設けたことを特徴とする請求項
    1、2または4記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】 断熱部材と被処理基板との間から排気口
    に連通する排気通路を設けたことを特徴とする請求項3
    または5記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 真空チャンバ内の載置部に載置された被
    処理基板を加熱しながら被処理基板の表面に処理ガスを
    供給し、処理ガスの反応により生成された反応生成物を
    被処理基板の表面に堆積して薄膜を生成する成膜装置に
    おいて、 前記真空チャンバの壁部に形成された流体通路と、 この流体通路内に加熱用流体と冷却用流体とを夫々通流
    させるための加熱手段及び冷却手段と、を備えたことを
    特徴とする成膜装置。
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