JPH09125043A - 難燃性接着剤組成物、その複合体及びそのプリント配線板 - Google Patents
難燃性接着剤組成物、その複合体及びそのプリント配線板Info
- Publication number
- JPH09125043A JPH09125043A JP30228595A JP30228595A JPH09125043A JP H09125043 A JPH09125043 A JP H09125043A JP 30228595 A JP30228595 A JP 30228595A JP 30228595 A JP30228595 A JP 30228595A JP H09125043 A JPH09125043 A JP H09125043A
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- Japan
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- flame
- weight
- retardant
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/0373—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 (A)熱可塑性ポリエステル樹脂1
00重量部に対し、(B)イソシアネート2〜10重量
部、(D)ハロゲン系難燃剤30〜60重量部、(E)
三酸化アンチモン20〜60重量部を配合した難燃性接
着剤組成物。熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がガラ
ス転移点の異なる2種類の樹脂を2:8〜8:2の割合
のブレンドであること。の組成物をポリエステル
フィルム表面に積層した複合体。の複合体を積層
したFPC。 【効果】 接着性、耐熱性、難燃性に優れている。ポリ
エステルフィルム等の高分子フィルムに積層した積層体
としたので、低価格のフレキシブルプリント配線板を得
ることができる。
00重量部に対し、(B)イソシアネート2〜10重量
部、(D)ハロゲン系難燃剤30〜60重量部、(E)
三酸化アンチモン20〜60重量部を配合した難燃性接
着剤組成物。熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がガラ
ス転移点の異なる2種類の樹脂を2:8〜8:2の割合
のブレンドであること。の組成物をポリエステル
フィルム表面に積層した複合体。の複合体を積層
したFPC。 【効果】 接着性、耐熱性、難燃性に優れている。ポリ
エステルフィルム等の高分子フィルムに積層した積層体
としたので、低価格のフレキシブルプリント配線板を得
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルプリ
ント配線板(以下、単にFPCと略称する)に使用され
る新規な難燃性接着剤組成物、その複合体及びそれを積
層してなるFPCに関するものである。より詳細には、
本発明は、高Tg樹脂と低Tg樹脂とをブレンドした熱
可塑性ポリエステル樹脂に対して、イソシアネートとハ
ロゲン系難燃剤と三酸化アンチモン難燃助剤を配合した
接着剤としたので、十分な難燃性を付与でき、ポットラ
イフが長く、短時間で接着し、且つプリント配線板に必
要な耐熱性を持つ新規な難燃性接着剤組成物、その複合
体及びそれを積層してなるFPCに関するものである。
ント配線板(以下、単にFPCと略称する)に使用され
る新規な難燃性接着剤組成物、その複合体及びそれを積
層してなるFPCに関するものである。より詳細には、
本発明は、高Tg樹脂と低Tg樹脂とをブレンドした熱
可塑性ポリエステル樹脂に対して、イソシアネートとハ
ロゲン系難燃剤と三酸化アンチモン難燃助剤を配合した
接着剤としたので、十分な難燃性を付与でき、ポットラ
イフが長く、短時間で接着し、且つプリント配線板に必
要な耐熱性を持つ新規な難燃性接着剤組成物、その複合
体及びそれを積層してなるFPCに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器には小型化、軽量化、省
スペース化が要求されている。このような要求に対し
て、電子機器には軽量でしかも折り曲げできるフレキシ
ブルプリント配線板、フラットケーブル等が組み込まれ
ている。例えば、フレキシブルプリント配線板では絶縁
フィルム上にプリント回路を接着剤により接着させてい
るように接着剤が多用されている。このような用途に使
用する接着剤としては、主にエポキシ系樹脂やアクリル
系樹脂等の熱硬化性接着剤が使用されてきた。
スペース化が要求されている。このような要求に対し
て、電子機器には軽量でしかも折り曲げできるフレキシ
ブルプリント配線板、フラットケーブル等が組み込まれ
ている。例えば、フレキシブルプリント配線板では絶縁
フィルム上にプリント回路を接着剤により接着させてい
るように接着剤が多用されている。このような用途に使
用する接着剤としては、主にエポキシ系樹脂やアクリル
系樹脂等の熱硬化性接着剤が使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱硬化性接着
剤においては、接着剤溶液や塗工フィルムのポットライ
フが短く、かつ接着には硬化反応が必要であるため一般
に高温・長時間を要するという問題があった。この問題
を解決するために、熱可塑性接着剤の使用が考えられる
が、従来の熱可塑性接着剤では耐熱性が不十分であり、
プリント配線板には利用できなかった。
剤においては、接着剤溶液や塗工フィルムのポットライ
フが短く、かつ接着には硬化反応が必要であるため一般
に高温・長時間を要するという問題があった。この問題
を解決するために、熱可塑性接着剤の使用が考えられる
が、従来の熱可塑性接着剤では耐熱性が不十分であり、
プリント配線板には利用できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題に
ついて種々検討した結果、高ガラス転移点(以下、Tg
という)樹脂と低Tg樹脂とをブレンドした熱可塑性ポ
リエステル樹脂に対して、イソシアネートとハロゲン系
難燃剤と三酸化アンチモン難燃助剤を配合した接着剤と
することにより、十分な難燃性を付与できると共に、ポ
ットライフが長く、短時間で接着し、且つプリント配線
板に必要な耐熱性を持つことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
ついて種々検討した結果、高ガラス転移点(以下、Tg
という)樹脂と低Tg樹脂とをブレンドした熱可塑性ポ
リエステル樹脂に対して、イソシアネートとハロゲン系
難燃剤と三酸化アンチモン難燃助剤を配合した接着剤と
することにより、十分な難燃性を付与できると共に、ポ
ットライフが長く、短時間で接着し、且つプリント配線
板に必要な耐熱性を持つことを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】すなわち、本発明は: (A)熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対
し、(B)イソシアネート2〜10重量部、(C)ハロ
ゲン系難燃剤30〜60重量部、(D)三酸化アンチモ
ン20〜60重量部を配合してなる難燃性接着剤組成物
を提供する。また、 熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がガラス転移点の
異なる2種類の樹脂を2:8〜8:2の割合で混合した
ものである点にも特徴を有する。また、 記載の難燃性接着剤組成物をポリエステルフィル
ム表面に積層してなる複合体を提供する。また、 記載の複合体を単独又は組み合わせて積層したフ
レキシブルプリント配線板を提供する。
し、(B)イソシアネート2〜10重量部、(C)ハロ
ゲン系難燃剤30〜60重量部、(D)三酸化アンチモ
ン20〜60重量部を配合してなる難燃性接着剤組成物
を提供する。また、 熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がガラス転移点の
異なる2種類の樹脂を2:8〜8:2の割合で混合した
ものである点にも特徴を有する。また、 記載の難燃性接着剤組成物をポリエステルフィル
ム表面に積層してなる複合体を提供する。また、 記載の複合体を単独又は組み合わせて積層したフ
レキシブルプリント配線板を提供する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)とは、基本的に
ジカルボン酸成分とジオール成分との縮重合により得ら
れる線状の飽和ポリエステルであり、その分子量は約1
万〜5万程度である。上記ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸やアジ
ピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸を、ジオー
ル成分としてエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等を用いることができる。これらの熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(A)としては、例えば商品名;ユニチカ(株)
製エリテールUE3200、UE3400、UE360
0、東レ(株)製ケミットR−99、K−1294、東
亜合成(株)製アロンメルトPES340、PES36
0を挙げることができる。
用いる熱可塑性ポリエステル樹脂(A)とは、基本的に
ジカルボン酸成分とジオール成分との縮重合により得ら
れる線状の飽和ポリエステルであり、その分子量は約1
万〜5万程度である。上記ジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸やアジ
ピン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカルボン酸を、ジオー
ル成分としてエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等を用いることができる。これらの熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(A)としては、例えば商品名;ユニチカ(株)
製エリテールUE3200、UE3400、UE360
0、東レ(株)製ケミットR−99、K−1294、東
亜合成(株)製アロンメルトPES340、PES36
0を挙げることができる。
【0007】本発明では、これらの熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(A)はTgの異なる樹脂を単独で又は2種類以
上組合せて使用することが耐熱性向上の見地から必要で
ある。Tgの異なる樹脂の配合比は2:8〜8:2、好
ましくは3:7〜7:3である。Tgの高い樹脂のTg
は50℃以上、好ましくは50℃〜80℃、より好まし
くは60℃〜70℃であり、またTgの低い樹脂のTg
が50℃未満、好ましくは−30℃〜20℃、より好ま
しくは−20℃〜10℃とすることが望ましい。
ル樹脂(A)はTgの異なる樹脂を単独で又は2種類以
上組合せて使用することが耐熱性向上の見地から必要で
ある。Tgの異なる樹脂の配合比は2:8〜8:2、好
ましくは3:7〜7:3である。Tgの高い樹脂のTg
は50℃以上、好ましくは50℃〜80℃、より好まし
くは60℃〜70℃であり、またTgの低い樹脂のTg
が50℃未満、好ましくは−30℃〜20℃、より好ま
しくは−20℃〜10℃とすることが望ましい。
【0008】本発明の場合、Tgの高い樹脂が多すぎる
と低温での接着力が悪くなり、またTgの低い樹脂が多
すぎると高温での接着力が悪くなる。本発明に使用する
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)の軟化点はTgとも関
連しており、通常80℃〜200℃、好ましくは100
℃〜160℃を有することが望ましい。本発明の熱可塑
性ポリエステル樹脂(A)はイソシアネート(B)で架
橋することにより、樹脂の凝集力を高め、耐熱性を挙げ
る作用を呈する。その場合、上記高Tg熱可塑性ポリエ
ステル樹脂と低Tg熱可塑性ポリエステル樹脂とを所定
の範囲でブレンドすることにより、高温から低温まで広
範囲の高い接着力を得ることができる。
と低温での接着力が悪くなり、またTgの低い樹脂が多
すぎると高温での接着力が悪くなる。本発明に使用する
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)の軟化点はTgとも関
連しており、通常80℃〜200℃、好ましくは100
℃〜160℃を有することが望ましい。本発明の熱可塑
性ポリエステル樹脂(A)はイソシアネート(B)で架
橋することにより、樹脂の凝集力を高め、耐熱性を挙げ
る作用を呈する。その場合、上記高Tg熱可塑性ポリエ
ステル樹脂と低Tg熱可塑性ポリエステル樹脂とを所定
の範囲でブレンドすることにより、高温から低温まで広
範囲の高い接着力を得ることができる。
【0009】本発明に用いるイソシアネート(B)とし
ては、芳香族ポリイソシアネート(住友バイエルウレタ
ン(株)製スミジュールLなど)、トリレンジイソシア
ネート等を使用できる。イソシアネート(B)の配合量
は熱可塑性ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し
て2〜50重量部、好ましくは2〜10重量部である。
イソシアネートの配合量が2重量部未満では耐熱性が向
上せず、50重量部を越える多量の配合では接着力の低
下を招くので望ましくない。
ては、芳香族ポリイソシアネート(住友バイエルウレタ
ン(株)製スミジュールLなど)、トリレンジイソシア
ネート等を使用できる。イソシアネート(B)の配合量
は熱可塑性ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し
て2〜50重量部、好ましくは2〜10重量部である。
イソシアネートの配合量が2重量部未満では耐熱性が向
上せず、50重量部を越える多量の配合では接着力の低
下を招くので望ましくない。
【0010】本発明では、接着剤組成物に難燃性を付与
するために、特にハロゲン系難燃剤(C)を配合するこ
とが必要である。該ハロゲン系難燃剤(C)としては特
に制限されないが、例えばテトラブロモブタン、パーク
ロロペンタシクロデカン、テトラブロモビスフェノール
A、塩素化パラフィン、デカブロモジフェニルエーテル
等を挙げることができるが、デカブロモジフェニルエー
テルなどの芳香族ハロゲン化合物が耐熱性などの観点か
ら望ましい。
するために、特にハロゲン系難燃剤(C)を配合するこ
とが必要である。該ハロゲン系難燃剤(C)としては特
に制限されないが、例えばテトラブロモブタン、パーク
ロロペンタシクロデカン、テトラブロモビスフェノール
A、塩素化パラフィン、デカブロモジフェニルエーテル
等を挙げることができるが、デカブロモジフェニルエー
テルなどの芳香族ハロゲン化合物が耐熱性などの観点か
ら望ましい。
【0011】なお、必要に応じて他の難燃剤、例えば有
機リン化合物や酸化亜鉛、硫酸亜鉛、水酸化アルミ、水
酸化バリウム、テトラ硼酸バリウム等の無機系難燃剤
(充填剤)を少量加えてもよい。上記ハロゲン系難燃剤
(C)の配合量は、熱可塑性ポリエステル樹脂(A)1
00重量部に対して30〜60重量部、好ましくは40
〜60重量部が望ましい。この場合、ハロゲン系難燃剤
(C)の配合量が30重量部未満では難燃性に劣るので
好ましくないし、また60重量部を越えると接着力の低
下となる。
機リン化合物や酸化亜鉛、硫酸亜鉛、水酸化アルミ、水
酸化バリウム、テトラ硼酸バリウム等の無機系難燃剤
(充填剤)を少量加えてもよい。上記ハロゲン系難燃剤
(C)の配合量は、熱可塑性ポリエステル樹脂(A)1
00重量部に対して30〜60重量部、好ましくは40
〜60重量部が望ましい。この場合、ハロゲン系難燃剤
(C)の配合量が30重量部未満では難燃性に劣るので
好ましくないし、また60重量部を越えると接着力の低
下となる。
【0012】本発明の難燃接着剤組成物には、更に難燃
助剤として三酸化アンチモン(D)20〜60重量部、
好ましくは30〜50重量部を配合することが必要であ
る。その場合、三酸化アンチモン(D)が20重量部未
満では難燃性に劣るので好ましくないし、また60重量
部を越えると接着力の低下となる。本発明では、所望に
より銅、鉄等に対する安定剤、酸化防止剤、老化防止剤
等や種々の充填剤、着色剤等の添加剤を適量配合でき
る。さらに、本発明の接着剤には、各成分を溶解又は分
散させるための任意の有機溶剤、例えばトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン等の有機溶剤を使用する。そ
の際の液状接着剤の固形分濃度は通常10〜80重量
部、好ましくは30〜50重量部である。本発明の難燃
性接着剤組成物は、優れた接着性、耐熱性、難燃性を有
するので、特にポリエステルフィルム等の高分子フィル
ムと積層した複合体とすることができ、低価格のフレキ
シブルプリント配線板を得ることができる。
助剤として三酸化アンチモン(D)20〜60重量部、
好ましくは30〜50重量部を配合することが必要であ
る。その場合、三酸化アンチモン(D)が20重量部未
満では難燃性に劣るので好ましくないし、また60重量
部を越えると接着力の低下となる。本発明では、所望に
より銅、鉄等に対する安定剤、酸化防止剤、老化防止剤
等や種々の充填剤、着色剤等の添加剤を適量配合でき
る。さらに、本発明の接着剤には、各成分を溶解又は分
散させるための任意の有機溶剤、例えばトルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン等の有機溶剤を使用する。そ
の際の液状接着剤の固形分濃度は通常10〜80重量
部、好ましくは30〜50重量部である。本発明の難燃
性接着剤組成物は、優れた接着性、耐熱性、難燃性を有
するので、特にポリエステルフィルム等の高分子フィル
ムと積層した複合体とすることができ、低価格のフレキ
シブルプリント配線板を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下の実施例で本発明を具体的に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限しない。表1に示すよ
うに、熱可塑性樹ポリエステル樹脂100重量部を固形
分濃度30%になるように溶解した溶液(溶剤としてト
ルエン/MEK=1/1重量比)に、イソシアネート
(住友バイエル製、商品名 スミジュールL)、ハロゲ
ン系難燃剤(浅野ケミカルズ(株)製、商品名 Say
tex8010)50重量部、三酸化アンチモン40重
量部、硫酸亜鉛10重量部、チタン白10重量部を配合
し、ホモジナイザーにより均一に混合して液状接着剤組
成物を得た。
が、これらは本発明の範囲を制限しない。表1に示すよ
うに、熱可塑性樹ポリエステル樹脂100重量部を固形
分濃度30%になるように溶解した溶液(溶剤としてト
ルエン/MEK=1/1重量比)に、イソシアネート
(住友バイエル製、商品名 スミジュールL)、ハロゲ
ン系難燃剤(浅野ケミカルズ(株)製、商品名 Say
tex8010)50重量部、三酸化アンチモン40重
量部、硫酸亜鉛10重量部、チタン白10重量部を配合
し、ホモジナイザーにより均一に混合して液状接着剤組
成物を得た。
【0014】得られた接着剤組成物をドクターナイフで
50μm厚のポリエステルフィルムに30μmの厚さで
コートした。次いで、120℃×2時間乾燥後、35μ
m厚みの圧延銅箔の粗面と重ね合わせ、160℃、30
kg/cm2 で1分間ヒートプレスし、貼り合わせた。
得られた積層シートを1cm幅に切断し、25℃、60
℃、80℃、100℃で引張速度50mm/分で180
°剥離し、接着力を測定した。
50μm厚のポリエステルフィルムに30μmの厚さで
コートした。次いで、120℃×2時間乾燥後、35μ
m厚みの圧延銅箔の粗面と重ね合わせ、160℃、30
kg/cm2 で1分間ヒートプレスし、貼り合わせた。
得られた積層シートを1cm幅に切断し、25℃、60
℃、80℃、100℃で引張速度50mm/分で180
°剥離し、接着力を測定した。
【0015】
【表1】 ポリエステル樹脂A;商品名 ケミットR−99(東レ
(株)製) ポリエステル樹脂B;商品名 ケミットR−1294
(東レ(株)製) ポリエステル樹脂C;商品名 エリーテルUE3400
(ユニチカ(株)製) ポリエステル樹脂D;商品名 アロンメルトPES36
0(東亞合成(株))
(株)製) ポリエステル樹脂B;商品名 ケミットR−1294
(東レ(株)製) ポリエステル樹脂C;商品名 エリーテルUE3400
(ユニチカ(株)製) ポリエステル樹脂D;商品名 アロンメルトPES36
0(東亞合成(株))
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接着剤組
成物は、十分な難燃性を付与でき、ポットライフが長
く、短時間で接着し、且つプリント配線板に必要な耐熱
性を持つ新規な難燃性接着剤組成物を提供できる。ま
た、本発明の接着剤組成物は、ポリエステルフィルム等
の高分子フィルムに積層した積層体としたので、低価格
のフレキシブルプリント配線板を提供できる。
成物は、十分な難燃性を付与でき、ポットライフが長
く、短時間で接着し、且つプリント配線板に必要な耐熱
性を持つ新規な難燃性接着剤組成物を提供できる。ま
た、本発明の接着剤組成物は、ポリエステルフィルム等
の高分子フィルムに積層した積層体としたので、低価格
のフレキシブルプリント配線板を提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性ポリエステル樹脂100
重量部に対し、(B)イソシアネート2〜10重量部、
(D)ハロゲン系難燃剤30〜60重量部、(E)三酸
化アンチモン20〜60重量部を配合してなることを特
徴とする、難燃性接着剤組成物。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリエステル樹脂(A)がガラ
ス転移点の異なる2種類の樹脂を2:8〜8:2の割合
で混合したものであることを特徴とする、請求項1記載
の難燃性接着剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の難燃性接着剤組成物をポ
リエステルフィルム表面に積層してなることを特徴とす
る複合体。 - 【請求項4】 請求項3記載の複合体を単独又は組み合
わせて積層したことを特徴とするフレキシブルプリント
配線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30228595A JPH09125043A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 難燃性接着剤組成物、その複合体及びそのプリント配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30228595A JPH09125043A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 難燃性接着剤組成物、その複合体及びそのプリント配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09125043A true JPH09125043A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17907168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30228595A Pending JPH09125043A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 難燃性接着剤組成物、その複合体及びそのプリント配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09125043A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121525A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 接着剤組成物、接着フィルム、半導体搭載用配線基板及び半導体装置 |
JP2008179148A (ja) * | 2008-02-08 | 2008-08-07 | Toray Ind Inc | レンズシート用フィルム |
CN112297551A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-02-02 | 中纺新材料科技有限公司 | 一种撤离滑梯/救生筏囊体材料及其制造方法 |
KR20220156542A (ko) | 2020-03-30 | 2022-11-25 | 도요보 가부시키가이샤 | 접착제 조성물 |
CN115427630A (zh) * | 2020-04-27 | 2022-12-02 | 赛美西有限公司 | 阻燃纸 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP30228595A patent/JPH09125043A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121525A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 接着剤組成物、接着フィルム、半導体搭載用配線基板及び半導体装置 |
JP2008179148A (ja) * | 2008-02-08 | 2008-08-07 | Toray Ind Inc | レンズシート用フィルム |
KR20220156542A (ko) | 2020-03-30 | 2022-11-25 | 도요보 가부시키가이샤 | 접착제 조성물 |
CN115427630A (zh) * | 2020-04-27 | 2022-12-02 | 赛美西有限公司 | 阻燃纸 |
CN115427630B (zh) * | 2020-04-27 | 2024-06-07 | 赛美西有限公司 | 阻燃纸 |
CN112297551A (zh) * | 2020-10-28 | 2021-02-02 | 中纺新材料科技有限公司 | 一种撤离滑梯/救生筏囊体材料及其制造方法 |
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