JPH09124517A - イソアミレン中の2−メチル−2−ブテンの濃度を増加させる方法 - Google Patents

イソアミレン中の2−メチル−2−ブテンの濃度を増加させる方法

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JPH09124517A
JPH09124517A JP8237154A JP23715496A JPH09124517A JP H09124517 A JPH09124517 A JP H09124517A JP 8237154 A JP8237154 A JP 8237154A JP 23715496 A JP23715496 A JP 23715496A JP H09124517 A JPH09124517 A JP H09124517A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、2−メチル−2−ブテン
(2MB2)と2−メチル−1−ブテン(2MBl)を
含むイソアミレン中の2MB2の比率を容易にかつ高水
準まで増加させる方法を提供することである。 【解決手段】 本発明の方法において、イソアミレンを
含有する蒸気相の炭化水素流れを酸処理された粘土触媒
上に通して2MB1と2MB2を含有する反応生成物を
形成する。反応温度は100℃から250℃までの範囲
内である。つぎに前記反応生成物から成る供給物流れを
分別して塔頂留分と側流留分に分離して、2MB2の減
少した塔頂留分と6乃至12:1の比の2MB2と2M
B1から構成される側流留分を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソアミレン中の2
−メチル−2−ブテンの含有率を増加する方法に関し、
そして特に2−メチル−1−ブテンの形のイソアミレン
を2−メチル−2−ブテンの形のイソアミレンに転化す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソアミレンはC5の精油所流れに含ま
れている。このような炭化水素流れの中のC5の部分は
それぞれ少なくとも2つのイソアミレンモノマー、すな
わち2−メチル−1−ブテンと2−メチル−2−ブテン
を約1:1乃至約1:4の重量比そ含有するのが一般的
であり、そして約1:2の場合が最も多い。
【0003】イソアミレンをその他のC5成分から分別
によって分離することは若干困難であ。何故なら、これ
らの沸点が接近している、すなわちこれらの成分の多く
のものの沸点の差が約10°F未満であるからである。
このような混合物中のイソアミレン成分を従来の分別法
によって回収するためには、例えば米国特許第3,23
6,908号に開示されているように、多くの段階を必
要とするのが一般的である。しかし多段階操作によって
得られる分別物の各々の成分をさらに分離しなければな
らないがこれらの成分は比較的狭い範囲で沸とうするの
で複雑で高価な装置を必要とする。
【0004】サンフォード(SANF0RD)ほかの米
国特許第3,236,908号は、液相、雰囲気温度
の、選ばれた異性化工程を用いて、接触分解ガソリン中
に存在する2−メチル−l−ブテンから2−メチル−2
−ブテンを主とするイソアミレンを製造する方法を用い
ることによって前述の複雑で高価な分別装置を使用しな
くて済ませようと試みている。彼等の方法において、軽
油の接触分解からの流出物を分別して主として2−メチ
ル−1−ブテンおよび沸点のより低いC5炭化水素から
成り沸点のより高い物質を実質的に含有しない塔頂留分
を造る。つぎに、2−メチル−1−ブテンを2−メチル
−2−ブテンに異性化するため、このようにして造られ
た留分を水に対して重量で60乃至70%の濃度の硫酸
と混合する。硫酸相を炭化水素相から分離し、つぎに炭
化水素相を分別して、2−メチル−2−ブテンを生成物
として回収する。
【0005】スミス、ジュニア(SMITH,Jr.)
ほかの米国特許第4,447,668号は、対応するア
ルキルエーテルを解離し、それに引き続きオレフィンを
2量体化して、高純度のオレフィン2量体を造ることに
よって高純度の第3C4およびC5オレフィンを製造す
る方法に関するものである。彼等の方法の1つの実施態
様においては、Cl乃至C6アルキルの第3アミルエー
テルからなる供給物流れを蒸発させて、蒸気状態の供給
物流れを酸性の陽イオン交換樹脂の固定床に通し、そこ
でエーテルの少なくとも−部を解離させる。触媒床から
の解離生成物流れはイソアミレン、アルキルラジカルに
対応するアルコールおよび未反応のアルコール第3アミ
ルエーテルを含有する。つぎに、解離生成物流れからア
ルコールを分離し、主としてイソアミレンと未反応のエ
ーテル供給物から成る濃縮された流れを分別してイソア
ミレンを回収する。
【0006】前述のほかに、その他多くの方法が、各種
の触媒を用いてアルキルtert−アルキルエーテルか
ら第3オレフィンを製造するために提案されている。
【0007】例えば、米国特許第4,398,051号
はシリカまたはその他の担体に担持されたアルミニウム
化合物を用いている。米国特許第4,320,232号
は各種の担持体上のリン酸を用いている。英国特許第
1,173,128号は表面積20M2/gmの担体上
の金属含有弱酸性成分を用いている。米国特許第4,3
98,051号はメチル第3ブチルエーテルの分解にお
いて、担体のみを用いてアルキルtert−アルキルエ
ーテルから第3オレフィンを製造することを目的として
いる。この目的に対し、米国特許第4,254,290
号はt−アルキルエーテルーアルキノールの分解にH2
SO4処理の粘土を用いている。
【0008】ミカエルソン(MICHAELSON)の
米国特許第4,691.073号は、アルキルtert
−アルキルエーテルを特定の触媒、すなわちフッ化水素
酸および/または塩酸で処理された粘土、と接触させる
ことによって高純度のオレフィンが極めて高収率で持続
して得られることを発見した。
【0009】チャプリック(CHAPLlTS)らのソ
連特許明細書第644,767号は、ポリプロピレンお
よびポリエチレンのような熱可塑性物質と共に成形され
たスルホ陽イオン交換樹脂で構成される触媒の存在のも
とに、そしてメチル−tert−アミルエ−テル、te
rt−アミルアルコール、エチルアルコール、アセトン
またはそれらの混合物であって原料物質の重量の5〜1
0%の量で用いられるものの存在のもとに、60〜80
℃そして好ましくは70〜80℃の温度および2.5〜
4.5気圧の圧力において2−メチル−1−ブテンを異
性化することによって高収率で2−メチル−2−ブテン
を得ることを目的とする。
【0010】公知のとうり、第3オレフィンは、石油供
給物中の第3オレフィンを酸触媒の存在のもとに第1ア
ルコールと選択的に反応させて対応するアルキルter
t−アルキルエーテルを造ることによって製造できる。
このようなアルキルtert−アルキルエーテルはその
後分離され、引き続き分解されて第3オレフィンと第1
アルコールに戻すことができる。
【0011】例えば、グロエネベルド(GROENEV
ELD)のヨーロッパ特許出願第123,338号はメ
チル第3ブチルエーテル(MTBE)の製造方法を目指
しており、その方法によればイソブテンをメタノールと
酸触媒の存在のもとに反応させてMTBEを造り、つぎ
に炭化水素流れの中に存在するノルマルブテンをイソブ
テンに転化して後このようにして得られた混合物をMT
BEを造るための反応領域に通す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2−
メチル−2−ブテン(2MB2)と2−メチル−1−ブ
テン(2MB1)を含むイソアミレン中の2MB2の比
率を容易にかつ高水準まで増加させる方法を提供するこ
とである。
【0013】
【問題を解決するための手段】本発明の方法において、
イソアミレンを含有する蒸気相の炭化水素流れを酸処理
された粘土触媒上に通して2MB1と2MB2を含有す
る反応生成物を造り、供給物流れとする。反応温度は1
00℃から250℃までの範囲内、そしてさらに好まし
くは110℃から250℃までの範囲内である。炭化水
素流れがTAMEを含有してもよいが、このときは反応
生成物はメタノール(MeOH)のほかに未反応のTA
MEを含有する。この場合には反応生成物を水で洗浄し
てMeOHを除去し、供給物流れとする。2MB2と2
MB1が反応生成物中で、約1乃至5:1の比で存在す
るのが好ましい。つぎに供給物流れを分別して塔頂留分
と側流留分に分離する。塔頂留分は2MB2と2MB1
を1:1の比で含有するのが好ましいが、いかなる場合
にも供給物流れ中の2MB2と2MB1の比より小であ
る。そして側流留分は本質的に、6乃至12:1の比の
2MB2と2MB1から構成される。約1:1の比で2
MB2と2MB1を含有するイソアミレンから成る塔頂
炭化水素留分を、供給物流れに戻しその後供給物流れを
分解反応器に導入して、そこで前述の反応を行なわせる
のが好ましい。
【0014】本発明によれば、イソアミレン中の2−メ
チル−1−ブテン(2MB1)に対する2−メチル−2
−ブテンの比を制御する方法が提供され、この方法は約
2乃至5:1の比の2MB2と2MB1から成るイソア
ミレンを含有する供給物流れを分別して、約1:1の比
で存在する2MB2と2MB1を含有するイソアミレン
の塔頂炭化水素留分および約6乃至12:1の比で存在
する2MB2と2MB1を含有するイソアミレンから主
に構成される側流炭化水素留分に分けること、そして側
流炭化水索留分を回収すること、そして好ましくはイソ
アミレンの側流炭化水素留分中の2MB2と2MB1の
比が約9:1であることを含む。イソアミレンを含有す
る供給物流れが2MB2および2MB1のほかに、好ま
しくは第3アミルメチルエーテル(TAME)およびメ
チル第3ブチルエーテル(MTBE)から成る群から選
ばれるアルキル第3エーテルを含有することがある。供
給物流れ中の2MB2と2MB1の好ましい比は約5:
1である。好ましいアルキル第3エーテルはTAMEで
ある。供給物流れの中にTAMEが存在する場合の実施
態様において、供給物流れ中の未反応TAMEを塔底留
分としてさらに分離するように分別を行なうのが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の1つの実施態様はイソア
ミレンをエーテル分解反応器へのTAME供給物と混合
することに関する。
【0016】さらに詳しく述べると、この実施態様にお
いて、イソアミレンおよび、選択的に、例えば上述の方
法によって造られるかまたは以下に述べる蒸留塔から戻
された第3アミルメチルエーテル(TAME)を含有す
る供給物流れを蒸気相にして酸処理された粘土の分解触
媒に通し、触媒床から出るイソアミレン含有の流出生成
物流れを造る。TAMEが初めに供給物流れに導入され
るとき、この生成物流れはまた未反応のTAMEのほか
にアルキルラジカルに対応するアルコール、すなわちメ
タノールを含有する可能性がある。後者の場合には、ア
ルコールを例えば水洗浄によって生成物流れから先ず除
去して、イソアミレン、すなわち2MB1と2MB2お
よび未反応TAMEを主成分とする洗浄された流れを分
留塔に通し、2MB1に対する2MB2の比が所要の値
に高められたイソアミレンを側流として分離すことによ
ってイソアミレンの純度をさらに改善する。
【0017】本方法に基き、イソアミレンからエーテ
ル、すなわちTAMEを造ることおよび引き続き分解す
ることは本発明の重要な特徴である。既述のとうり、炭
化水素流れから分別によって直接イソアミレンを分離す
る従来の方法は成分の沸点が接近しているから極めて困
難である。そして極めて高純度のイソアミレンが必要な
ときはなおさら難しいことが明らかであった。しかし、
つぎのことが判明した。すなわちイソアミレンを最初C
1−C6のアルコール、すなわちメタノールと反応させ
てTAMEのようなエーテルにすると、TAMEは従来
の別の蒸留方法によってその他のC5成分から分離でき
る。したがって、本発明に基いて、TAMEを分解する
とき、極めて高純度のイソアミレン、すなわち他のC5
成分が非常に少なく、そして2MB1に対する2MB2
の比が高く6乃至12:1の範囲内であるイソアミレン
が製造される。
【0018】前述のとおり、この目的にとって最も好ま
しい第3アルキルエーテルは第3アミルメチルエーテ
ル、すなわちTAMEであるがその他の第3アミルアル
キルエーテルも用いられる。エーテルの種類によって、
その分解時に生じるアルコールはエタノール、イソプロ
パノール、第3ブタノールおよびその他のものとなるが
TAMEを処理するとメタノールが生成する。
【0019】本プロセスのこの段階の分解工程に用いら
れる適切な触媒と条件は本出願と共通に所有されてい
る、ミカエルソン(MICHAELSON)の米国特許
第4,691,073号に開示されており、そしてその
開示は本書に参考として組み込まれている。簡単に述べ
ると、本発明に用いられる触媒は、天然産のまたは合成
による粘土をフッ化水素酸(HF)または塩酸(HC
l)と反応させその後カ焼することによって造られる。
HFまたはHClの粘土との反応または組み込みはなん
らかの方法によって無水状態のHFまたはHClを粘土
と接触させること、または粘土に水溶液の酸を含浸させ
ること例えば混合による平衡吸着法、蒸発・乾固法、噴
霧乾燥などによって行なわれる。粘土を1.0乃至70
重量%、好ましくは20乃至50重畳%のフッ化水素酸
または1.0から30%乃至37%、好ましくは20乃
至30重量%の塩酸と0℃乃至50℃、好ましくは10
℃乃至30℃の温度で30〜120分問反応させるのが
良い。酸の量は粘土1グラム当りの無水の酸のグラム数
で表わすと0.001乃至1.0、そして好ましくは
0.01乃至0.10gmである。反応の後に、液体を
デカンテーションによって除去し、そしてつぎに粘土を
先ず水洗し、それからアルコールで洗浄してカ焼するの
が好ましい。カ焼温度は水分含有率が5重量%未満の非
常に活性な大表面積の触媒が得られるように選ばれる。
温度は250℃乃至1,000℃であるのが好ましく、
そして400℃乃至700℃がさらに好ましい。カ焼は
一般的に空気中で行なわれるが、不活性ガス、例えば窒
素、炭酸ガスおよびアルゴンの雰囲気ならびに水蒸気ま
たはそれらの混合物もまた用いられる。カ焼時問は0.
1乃至24時間が一般的であり、そして0.5乃至10
時間が好ましい。しかしその時間はカ焼温度によって異
なる。担体に担持されるフッ素または塩素化合物の量は
担体の重量で0.1乃至100部であり、そして1.5
%乃至6.0%が好ましい。酸化ケイ素を含有する担体
の例にはシリカ、モンモリロナイト、カオリナイト、ア
タパルジャイト、ベントナイト、および酸性白土ならび
にシリカ−アルミナ、シリカージルコニア、シリカーマ
グネシアおよびそれらの混合物が含まれる。シリカはゲ
ルまたはゾルのいずれかの形でよい。特に好ましい担体
はアタパルジャイトまたはモンモリロナイト形の鉱物か
ら造られるものである。担体の表面積は1m2/gmよ
り大であるのが好ましく、そして40m2/gmより大
であるのがさらに好ましい。カ焼後の表面積は100m
2/gm乃至400m2/gmの範囲内であるのが好まし
い。
【0020】tert−アルキルエーテルの分解反応は
大気圧の圧力のもとで高収率に行なわれるが、しかし得
られる生成物の凝縮を行なうのに冷却水だけを使用して
他の手段を使用しなくて済むように大気圧よりやや高い
圧力のもとに運転するのが好ましい。
【0021】作業圧力は絶対圧力で1乃至20キログラ
ム/平方センチの範囲であるのが一般的であり;そして
予測される凝縮温度におけるイソアミレンとTAMEの
蒸気圧に少なくともひとしい庄力であるのが好ましい。
【0022】反応は250℃以下、そして好ましくは1
00℃〜250℃の範囲内の、そしてさらに好ましくは
110℃〜230℃の範囲内の温度において行なわれ
る。反応は、1時間あたりの液の容積対触媒の容積で表
わされる空間速度(LHSV)が0.5乃至30、そし
て好ましくは1乃至5の範囲において行なわれる。イソ
アミレンおよびtert−アルキルエーテルの転化率が
80%、そして好ましくは90%に達するように条件を
選ぶのが好ましい。このことを考えると、分解反応器の
正常運転温度は120℃乃至170℃の範囲内に維持さ
れるべきであろう。
【0023】したがって、供給物流れはまた米国特許第
4,691,073号の開示によるTAMEの分解、お
よび水洗してメタンを除いた後のイソアミレン流れ中に
所望畳のTAMEが残るようにTAMEの転化を制御す
ることによっても造られる。別の方法として、イソアミ
レンを含有するC5の炭化水素流れを酸性の触媒上でメ
タノールと反応させて2HB1と2MB2をTAMEに
転化しそれを混合物の形成に用いることもできる。
【0024】さて、第1図を参照すると、系の概略図が
示されているが、これを用いて高純度のイソアミレンを
製造することができる。
【0025】90重量%の第3アミルメチルエーテル
(TAME)を含有する供給物流れ10を供給物流れ1
2の中のイソアミレンと共に分解反応器14に導入す
る。示されているとおり、イソアミレンとTAMEを蒸
留塔20からそれぞれ塔頂および塔底留分として戻し、
供給物流れ12および10の少なくとも1部分を補うこ
とができる。その代わりに、またはそれに追加して、イ
ソアミレンとTAMEを別の供給源から供給してもよ
い。例えば、TAMEはC5炭化水素流れから回収され
る。それは前述のとうりC5炭化水素流れをメタノール
を共に酸性の触媒上で反応させてC5炭化水素流れ中に
含まれる2−メチル−l−ブテンおよび2−メチル−2
−ブテンをtert−アミルメチルエーテル(TAM
E)に転化することによって行なわれる。
【0026】分解反応器14には本書に既述のとおり酸
処理された粘土触媒が設けられ、それを120℃乃至1
70℃の範囲内の温度に加熱する。分解反応器を出る流
出液または生成物流れはイソアミレン、すなわち1:2
乃至5の比、そして好ましくは1:5の比の2MB1と
2MB2、未反応TAMEおよびメタノール(MeO
H)から成る。つぎに水洗浄段階16において、イソア
ミレンと未反応TAMEからメタノールを分離するため
生成物流れを水洗する。蒸留塔に入る生成供給物流れは
イソアミレン、すなわち1:2乃至5そして好ましくは
1:5の比の2MB1と2MB2および未反応のTAM
Eから主として構成され、そしてつぎにこれを蒸留塔2
0に供給する。蒸留塔20はイソアミレンを蒸発させる
ため適切に運転される。供給物流れ中の2MB1と2M
B2の比より小さく、そして好ましくは約1:1の比で
2MB1と2MB2を含有するイソアミレンから成る蒸
気状の塔頂物22を前述のとおり配管12aを径由して
供給物流れ12内に戻し分解反応器14に再導入する。
本発明によれば、2MB1と2MB2を1:9の比で含
有するイソアミレンによって主として構成される側流2
4を取り出す。そのとき、未反応TAMEを塔底留分2
6として抜き出し、そして配管10aを径由して供給物
流れ10に戻して分解反応器14に再導入するか、また
は前述の、2MB1と2MB2に転化するための異性化
反応において樹脂触媒の作用上必要な環境を与えるため
に用いることができる。
【0027】
【実施例】2MB1に対する2MB2の比が1:1であ
るイソアミレンならびにTAMEから成る供給物流れを
前述のとおり酸性の分解触媒を含有し、125℃で運転
される反応に気相で供給した。反応器の出口における2
MB1に対する2MB2の比は以下に示すように増加し
た。
【0028】 成分 供給物流れ 反応器流出物 イソアミレン/TAME 36/64重量% 76/2重量% 2MB2/2MB1 l8/18重量% 51/25 2MB2の2MB1に対する比 1:1 2:1
【0029】分別設計コンピュータープログラムを用
い、上記の試験から得られた反応器生成物組成を蒸留塔
へ供給物のデータとしてコンピュータによる模擬実験を
行ない、この反応器生成物をつぎの3つの流れに分離で
きる蒸留塔の設計仕様を決定した:主として未反応TA
MEから成る塔底生成物;2MB1に対する2MB2の
比が1:1であるイソアミレンから成る塔頂流れ;およ
び2MB1に対する2MB2の比が6:1またはそれ以
上である高純度のイソアミレン側流。
【0030】本発明は特定の方法および実施態様に関し
詳細に記述されているが、これまでの記述は本発明の好
ましい実施態様の記述であることはさらに明白である。
しかし、本発明はここに開示された事項に限定されな
い、そしてすべての同等な事項にわたるものである。し
たがって本発明に関して行なわれる変更および修正は本
発明の精神およぴ範囲から離れるものでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2−メチル−1−ブテンに対して高い比率の2
−メチル−2−ブテンを製造するための方法の1つを示
す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガスタボ・セリ アメリカ合衆国07005ニュー・ジャージー 州ブーントン、グレンブルック・ドライブ 13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−メチル−1−ブテン(2MB1)を
    2−メチル−2−ブテン(2MB2)に転化させる方法
    であって、 イソアミレンを含む炭化水素流れを供給すること;当該
    炭化水素流れを100℃から250℃までの温度で、酸
    処理された粘土触媒上に通して1乃至5:1の比で2M
    B2と2MB1を含む生成物の流れを形成することを含
    む、方法。
  2. 【請求項2】 当該2MB2と2MB1を1乃至5:1
    の比で含む流れを分別して、2MB2と2MB1を含有
    するイソアミレンの塔頂炭化水素留分と6乃至12:l
    の比の2MB2と2MB1で本質的に構成される側流留
    分に分離することを含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 当該イソアミレンの塔頂炭化水素留分を
    当該炭化水素流れに再循環させることを含む、請求項2
    記載の方法。
JP8237154A 1987-10-01 1996-08-20 イソアミレン中の2−メチル−2−ブテンの濃度を増加させる方法 Expired - Fee Related JP2756513B2 (ja)

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