JPH09124325A - 光学素子の成形方法 - Google Patents

光学素子の成形方法

Info

Publication number
JPH09124325A
JPH09124325A JP28137595A JP28137595A JPH09124325A JP H09124325 A JPH09124325 A JP H09124325A JP 28137595 A JP28137595 A JP 28137595A JP 28137595 A JP28137595 A JP 28137595A JP H09124325 A JPH09124325 A JP H09124325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass material
molding
holding member
diameter
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28137595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3752282B2 (ja
Inventor
Kenji Kikuchi
健次 菊地
Yoshichika Nakaura
克周 中浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP28137595A priority Critical patent/JP3752282B2/ja
Publication of JPH09124325A publication Critical patent/JPH09124325A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3752282B2 publication Critical patent/JP3752282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/61Positioning the glass to be pressed with respect to the press dies or press axis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の駄肉部を少なくし、材料費および芯
取り加工費を削減する。 【解決手段】 ガラス素材12の加熱終了後、保持部材
1が上下の成形型9,10の間に搬送される。下型10
が上昇を始めると、下型10のテーパ面10aがツメ2
の突起部5のテーパ面5aに当接して保持部材1を持ち
上げ、保持部材固定突起11の下面に当接し、保持部材
1の上昇が規制される。さらに、下型10が上昇する
と、下型10のテーパ面10aによって保持部材1のツ
メ2が外側に開き、ガラス素材12は落下して下型10
の成形面10b上に載置される。ガラス素材12を載置
した状態で下型10が上昇を続けると、保持部材1のツ
メ2はさらに外側に開き、ツメ2の先端は成形型9,1
0の外側に退避する。その後、下型10がさらに上昇す
ることによりガラス素材12は押圧成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱軟化したガラ
ス素材を上下一対の成形型により押圧成形する光学素子
の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱軟化したガラス素材を成形型
により押圧成形して光学素子を得る成形方法として、例
えば特開平6−100321号公報に記載される発明が
ある。上記発明は、ガラス素材を真空吸着してガラス素
材保持部材に載置し、ガラス素材保持部材にてガラス素
材を上下一対の成形型間に搬送し、押圧成形することに
より所望の光学素子を得るものである。
【0003】上記発明で用いるガラス素材保持部材は、
図15に示すように、筒形状のガラス素材保持部材91
の内径部には段部91aが形成されている。段部91a
には上型93および下型94から成る成形型の下型94
を通すため、成形型94の外径よりも大きな径の型通し
孔95が形成されている。この段部91aに下型94の
外径よりも大きな径であるガラス素材92の非光学的有
効面が載置されることにより、光学的有効面が開放され
た状態でガラス素材92は保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には以下のような問題がある。すなわち、前記従
来技術で用いるガラス素材保持部材はガラス素材の光学
的有効面の外周部である非光学的有効面でガラス素材を
保持する構成となっている。
【0005】そのため、成形されるガラス素材は少なく
とも光学的有効面よりも大きな径で且つ成形型の外径よ
りも大きくなければならない。従って、必要以上に大き
な径のガラス素材を用意しなければならず、ガラス素材
の材料費が高くなるという問題点があった。また、成形
後に芯取りをして光学素子の外径を加工する際の削り代
が大きくなり、加工費も高くなるという問題点があっ
た。
【0006】請求項1の課題は、ガラス素材保持部材へ
設置するのに必要なガラス素材外周部を不要とし、成形
品外周部の余計な部分(以下、駄肉部という)を少なく
できる成形方法の提供にある。
【0007】請求項2の課題は、所望する光学素子の直
径よりも小さな径のガラス素材を用いることにより、駄
肉部を極力小さくできる成形方法の提供にある。
【0008】請求項3の課題は、ガラス素材保持部材を
用いずにガラス素材の搬送を行うとともに、ガラス素材
外周部の駄肉部を少なくできる成形方法の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加熱
軟化したガラス素材を上型および下型よりなる成形型で
押圧成形する光学素子の成形方法において、水平方向へ
摺動可能なツメを有するガラス素材保持部材により前記
成形型の直径よりも小さな径のガラス素材を保持して加
熱軟化した後、下型の成形面上に載置して押圧成形する
ことを特徴とする光学素子の成形方法である。
【0010】請求項1の発明においては、成形型の直径
よりも小さな径のガラス素材が水平方向へ摺動可能なツ
メを有したガラス素材保持部材に載置され、加熱炉内に
搬送される。ガラス素材は加熱炉内でガラス素材の転移
点以上・屈伏点以下の温度に加熱軟化され、成形可能な
粘度になる。加熱軟化されたガラス素材はガラス素材保
持部材により上下一対の成形型間に搬送され、次いで下
型が上昇する。この下型の上昇に合わせてガラス素材保
持部材のツメが成形型の直径よりも外側に開き、ガラス
素材は下型の成形面上に載置される。この状態でさらに
下型が上昇し、上下の成形型によって押圧成形が行われ
る。
【0011】請求項2の発明は、前記ガラス素材が所望
する光学素子の直径よりも小さな径であることを特徴と
する請求項1記載の光学素子の成形方法である。
【0012】請求項2の発明においては、まず所望とす
る光学素子の直径よりも小さな径のガラス素材を用意す
る。このガラス素材を水平方向へ摺動可能なツメを有し
たガラス素材保持部材に載置し、加熱炉内に搬送して成
形可能な粘度に加熱軟化する。加熱軟化されたガラス素
材はガラス素材保持部材により上下一対の成形型間に搬
送され、次いで下型が上昇する。この下型の上昇に合わ
せてガラス素材保持部材のツメが成形型の直径よりも外
側に開き、ガラス素材は下型の成形面上に載置される。
この状態でさらに下型が上昇し、上下の成形型によって
押圧成形が行われる。この時、ガラス素材は押圧される
ことで外径が大きくなり、所望とする光学素子の直径よ
りも大きな径になる。
【0013】請求項3の発明は、加熱軟化したガラス素
材を上型および下型よりなる成形型で押圧成形する光学
素子の成形方法において、水平方向へ別々に摺動可能な
前後のガラス素材搬送部材間に前記成形型の直径よりも
小さな径のガラス素材を保持して加熱軟化した後、下型
の成形面上に載置して押圧成形することを特徴とする光
学素子の成形方法である。
【0014】請求項3の発明においては、成形型の直径
よりも小さな径のガラス素材が水平方向へ別々に摺動可
能な前後のガラス搬送部材間に保持され、加熱炉内で加
熱軟化される。その後、前後のガラス素材搬送部材が一
緒に前進してガラス素材は成形型間に搬送され、次いで
下型が上昇する。この下型の上昇に合わせて前後のガラ
ス素材搬送部材がそれぞれ成形型の直径よりも外側に移
動し、ガラス素材を下型の成形面上に載置する。この状
態でさらに下型が上昇し、上下の成形型によって押圧成
形が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)図1は本発明の実施の形態で用
いるガラス素材保持部材の平面図、図2は同縦断面図、
図3は同部分斜視図、図4は本発明の実施の形態で用い
る成形装置の概略構成図、図5〜図9は一部を省略した
成形工程図である。
【0016】保持部材1には水平方向へ摺動自在な2個
のツメ2が対向配設されている。ツメ2の先端はガラス
素材の直径に合わせた曲面に形成され、ガラス素材を載
置できるように段部2aが設けられている。ツメ2の後
端には保持部材1との間にセラミックス等のような高温
部でも使用できるバネ3が設けられており、常時ツメ2
を先端側(内側)へ付勢している。
【0017】ツメ2は保持部材1に設けられた溝4をガ
イドにして水平方向へ移動可能となっているが、溝4の
端に設けたストッパ4aによってツメ2の内側に押され
る位置が規制されている。従って、ツメ2が最も内側に
押された状態の位置では、向かい合った2個のツメ2の
間隔はガラス素材の直径よりも僅かに大きくなるように
構成されている。また、ツメ2の下面には突起部5が垂
設されており、突起部5の下端には内側が高く外側の低
いテーパ面5aが形成されている。
【0018】保持部材1の中心には下型が通過できるよ
うに孔1aが設けられている。それぞれを形成する材質
としては、保持部材1にタングステン合金(線膨張係数
6.35×10-6)を使用し、ツメ2にはそれよりも線
膨張係数の小さいタングステン合金(5.25×1
-6)を使用する。これにより、保持部材1を加熱して
もツメ2は滑らかに移動することが可能となる。
【0019】次に、本発明の実施の形態で用いる成形装
置を説明する。成形装置は隣設された加熱炉6と成形室
7とから構成されている。加熱炉6内にはヒーター8が
設けられている。成形室7内には上型9,下型10およ
び保持部材固定突起11が設けられている。成形室7上
部下面の中央付近には上型9が固定されており、上型9
の近傍には保持部材固定突起11が垂設されている。
【0020】下型10は上下方向へ摺動可能に支持され
ている。下型10の下部にはテーパ面10aが設けられ
ており、該テーパ面10aは前記ツメ2の突起部5のテ
ーパ面5aと同様な角度に形成されている。成形される
ガラス素材12はその直径が成形型9,10の直径より
も小さなものを用意する。ガラス素材12は保持部材1
に載置され、水平方向に摺動可能な搬送部材13によっ
て加熱炉6内および成形室7内へ搬送される。
【0021】以上の構成からなる成形装置を用いての成
形方法は、まずガラス素材12を搬送部材13上に設置
された保持部材1の2個のツメ2の段部2aに載置す
る。その後、ガラス素材12を載置した保持部材1は搬
送部材13によって加熱炉6内へ搬送される。加熱炉6
内では、ヒーター8によってガラス素材12は成形可能
な粘度に加熱される。加熱終了後、搬送部材13は成形
室7内へ前進し、保持部材1が上下の成形型9,10の
間に搬送され、ここでガラス素材12は押圧成形され
る。
【0022】成形室7内では、下型10の上昇に合わせ
て保持部材1のツメ2およびガラス素材12は以下のよ
うな動きをする。下型10が上昇を始めると(図5参
照)、まず下型10のテーパ面10aがツメ2の突起部
5のテーパ面5aに当接して保持部材1を持ち上げる。
保持部材1の上昇により、その上面が成形室7内に固定
された保持部材固定突起11の下面に当接し、保持部材
1の上昇が規制される(図6参照)。
【0023】さらに、下型10が上昇すると、下型10
のテーパ面10aによって保持部材1のツメ2が外側に
広げられる(図7参照)。ツメ2が外側に開くと、ツメ
2の段部2aに載置されたガラス素材12は落下し、ガ
ラス素材12は下型10の成形面10b上に載置される
(図8参照)。ガラス素材12を載置した状態で下型1
0が上昇を続けると、保持部材1のツメ2はさらに外側
に開き、ツメ2の先端は成形型9,10の外側に退避す
る。その後、下型10がさらに上昇することによりガラ
ス素材12が上型9に接触し、上下の成形型9,10に
よって押圧成形される(図9参照)。
【0024】以上の成形方法により、本発明の実施の形
態ではガラス素材としてBAL41(転移点535℃,
屈伏点559℃)を成形した。所望する光学素子の直径
は13mmであり、成形型9,10の直径は17mmに
加工してある。ガラス素材12は所望の光学素子の近似
形状である曲率半径r=45,直径15mm,厚さ4m
mに形成してある。このガラス素材12を保持部材1に
載置して加熱炉6内に搬送し、550℃程度に加熱す
る。
【0025】加熱後、ガラス素材12を成形室7内に搬
送して上下の成形型9,10により押圧成形を行う。こ
の時、保持部材1のツメ2が外側に開くことにより、成
形型9,10の直径よりも小さな径のガラス素材12を
成形することができる。成形後、成形されたガラス素材
12を取り出し、直径が13mmとなるように芯取りを
行い、所望の光学素子を得る。
【0026】本発明の実施の形態によれば、成形時にガ
ラス素材を保持する保持部材のツメが成形型の外側へ退
避するようにしたことで、成形型の直径よりも小さな径
のガラス素材を成形できる。因って、成形品外周部の余
計な部分である駄肉部を少なくすることができ、ガラス
素材の材料費および成形後の芯取り加工時の加工費を削
減することができる。
【0027】尚、ガラス素材12を保持する保持部材1
の構成を本発明の実施の形態のみに限定するものではな
く、例えば摺動可能なツメを3方向に設けて構成しても
良い。また、成形前のガラス素材12の形状も、両面を
球面に加工したものの他に、両面が平面のガラス素材や
球状のガラス素材でも良い。
【0028】(発明の実施の形態2)通常、成形前のガ
ラス素材の直径は所望する光学素子の直径よりも大きな
ものである。本発明の実施の形態で用いるガラス素材の
直径は、成形型の直径よりも小さく、さらに所望する光
学素子の直径よりも小さなものを用いる。本発明の実施
の形態で用いる保持部材や成形装置の構成は前記発明の
実施の形態1と同様であり、構成の説明を省略する。
【0029】本発明の実施の形態の成形方法は、前記発
明の実施の形態1と同様に行われる。すなわち、ガラス
素材は加熱炉で加熱軟化された後、成形室に搬送されて
下型の成形面上に設置される。その後、保持部材が成形
型の外側に退避して上下の成形型によって押圧成形され
る。この時、所望する光学素子の直径よりも小さな径の
ガラス素材は、上下の成形型で押圧されることでその直
径が大きくなる。従って、所望する光学素子の直径より
も僅かに大きな成形品が得られる。
【0030】以下、本発明の実施の形態の成形方法を用
い、ガラス素材としてBAL41(転移点535℃,屈
伏点559℃)を成形した場合を述べる。所望する光学
素子の直径は13mmであり、成形型の直径は17mm
に加工してある。ガラス素材は所望の光学素子の近似形
状である曲率半径r=45,厚さ4mmとし、直径を所
望する光学素子の直径よりも0.1mm小さい12.9
mmとする。このガラス素材を保持部材に載置して加熱
炉内に搬送し、550℃程度に加熱する。
【0031】加熱後、ガラス素材を成形室に搬送して上
下の成形型により押圧成形を行う。この押圧成形時に保
持部材のツメが外側へ開くため、成形型の直径よりも小
さな径のガラス素材を成形することができる。この時、
ガラス素材の直径は押圧されることで13.2mmまで
広がる。成形後、ガラス素材を取り出してその直径が1
3mmとなるように芯取りを行い、所望の光学素子を得
る。
【0032】本発明の実施の形態によれば、所望する光
学素子の直径よりも小さな径のガラス素材を用い、成形
品の直径が所望する光学素子の直径よりも僅かに大きく
なるように成形する。因って、成形のために用意するガ
ラス素材の材料を最小限に少なくすることができ、材料
費を削減することができる。また、成形後に芯取りする
量も少なくなるため、加工費も削減することができる。
【0033】(発明の実施の形態3)図10は本発明の
実施の形態で用いる成形装置の概略構成図、図11〜図
14は一部を省略した成形工程図である。成形装置は隣
設した加熱炉22と成形室23とから構成されている。
加熱炉22内にはヒーター24が設けられている。成形
室23内には上型27および下型28が設けられてい
る。上型27は成形室23の上部下面に固定されてい
る。下型28は上下摺動可能に支持されており、下型2
8の上部には下型28の上昇を検出する光電スイッチの
センサ29が設けられている。
【0034】加熱炉22と成形室23とを水平方向へ出
入り可能な2つの搬送部材25,26が移動自在に設け
られている。この搬送部材25,26は図示省略した別
々のアクチュエータでそれぞれ独自に移動し、対向する
端部が接近離反自在となるように支持されている。搬送
部材25,26の対向する端部は、それぞれガラス素材
の直径に合わせた曲面に形成されており、ガラス素材を
載置できるように段部25a,26aが形成されてい
る。
【0035】以上の構成からなる装置を用いての成形方
法は、まず成形するためのガラス素材21としてその直
径が成形型27,28の直径よりも小さなものを用意す
る。次に、加熱炉22の近傍で搬送部材25,26それ
ぞれの対向する端部を接近させ、その端部の間隔がガラ
ス素材21の直径よりも僅かに大きくなり、搬送部材2
5,26の段部25a,26aにガラス素材21を載置
できる位置に停止させ、段部25a,26aにガラス素
材21を載置する。
【0036】その後、ガラス素材21を載置した状態で
2つの搬送部材25,26を同方向へ同速度で動かし、
加熱炉22内にガラス素材21を搬送してヒーター24
で加熱軟化する。ガラス素材21が所望の粘度まで加熱
軟化されると、再び2つの搬送部材25,26が同方向
へ同速度で成形室23側へ移動し、ガラス素材21は上
下の成形型27,28間に搬送される(図11参照)。
【0037】ガラス素材21が成形型27,28間に搬
送されると下型28が上昇する。この下型28の上昇を
光電スイッチのセンサ29が検出すると、2つの搬送部
材25と26とはそれぞれ離反する方向へ移動して成形
型27,28から離れる(図12参照)。2つの搬送部
材25,26の離反により、段部25a,26aに載置
されたガラス素材21は落下し、下型28の成形面28
a上に載置される(図13参照)。その後も2つの搬送
部材25,26は離反を続けてその先端が成形型27,
28の外側に退避し、下型28が上昇を続けて上下の成
形型27,28により押圧成形が行われる(図14参
照)。
【0038】以下、本発明の実施の形態の成形方法を用
い、ガラス素材としてBAL41(転移点535℃,屈
伏点559℃)を成形した場合を述べる。所望する光学
素子の直径は13mmであり、成形型27,28の直径
は17mmに加工してある。ガラス素材21は所望の光
学素子の近似形状である曲率半径r=45,直径15m
m,厚さ4mmに形成してある。このガラス素材21を
2つの搬送部材25,26間に載置して加熱炉22内に
搬送し、550℃程度に加熱する。
【0039】加熱後、ガラス素材21を成形室23内に
搬送して上下の成形型27,28により押圧成形を行
う。この時、2つの搬送部材25,26がそれぞれ成形
型27,28の外側に開くことにより、成形型27,2
8の直径よりも小さな径のガラス素材21を成形するこ
とができる。成形後、成形されたガラス素材21を取り
出し、直径が13mmとなるように芯取りを行い、所望
の光学素子を得る。
【0040】本発明の実施の形態によれば、ガラス素材
保持部材を用いることなく成形を行うことができる。ま
た、成形時に2つの搬送部材が成形型の外側に退避する
ため、成形型の直径よりも小さな径のガラス素材を成形
することができる。因って、成形品の駄肉部が少なくな
り、ガラス素材の材料費および成形後の加工費を削減す
ることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の効果は、成形型の直径よりも
小さな径のガラス素材を成形することにより、成形品の
駄肉部を少なくし、材料費および芯取り加工費を削減で
きる。請求項2の効果は、所望する光学素子の直径より
も小さな径のガラス素材を成形することにより、成形品
の駄肉部を極力少なくし、材料費および芯取り加工費を
大幅に削減できる。請求項3の効果は、ガラス素材保持
部材を用いることなく成形するとともに、成形型の直径
よりも小さな径のガラス素材を成形することにより、成
形品の駄肉部を少なくし、材料費および芯取り加工費を
削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1を示す部分斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態1を示す概略構成図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態1を示す成形工程図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態1を示す成形工程図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態1を示す成形工程図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態1を示す成形工程図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態1を示す成形工程図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態3を示す概略構成図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態3を示す成形工程図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態3を示す成形工程図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態3を示す成形工程図であ
る。
【図14】本発明の実施の形態3を示す成形工程図であ
る。
【図15】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保持部材 2 ツメ 3 バネ 4 溝 5 突起部 6 加熱炉 7 成形室 8 ヒーター 9 上型 10 下型 11 保持部材固定突起 12 ガラス素材 13 搬送部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化したガラス素材を上型および下
    型よりなる成形型で押圧成形する光学素子の成形方法に
    おいて、水平方向へ摺動可能なツメを有するガラス素材
    保持部材により前記成形型の直径よりも小さな径のガラ
    ス素材を保持して加熱軟化した後、下型の成形面上に載
    置して押圧成形することを特徴とする光学素子の成形方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ガラス素材が所望する光学素子の直
    径よりも小さな径であることを特徴とする請求項1記載
    の光学素子の成形方法。
  3. 【請求項3】 加熱軟化したガラス素材を上型および下
    型よりなる成形型で押圧成形する光学素子の成形方法に
    おいて、水平方向へ別々に移動可能な2つのガラス素材
    搬送部材間に前記成形型の直径よりも小さな径のガラス
    素材を保持して加熱軟化した後、下型の成形面上に載置
    して押圧成形することを特徴とする光学素子の成形方
    法。
JP28137595A 1995-10-30 1995-10-30 光学素子の成形方法 Expired - Fee Related JP3752282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28137595A JP3752282B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 光学素子の成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28137595A JP3752282B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 光学素子の成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09124325A true JPH09124325A (ja) 1997-05-13
JP3752282B2 JP3752282B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=17638261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28137595A Expired - Fee Related JP3752282B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 光学素子の成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3752282B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124274A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Hoya Corp モールドプレス成形装置及び光学素子の製造方法
JP2007230844A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Hoya Corp モールドプレス成形型、及び光学素子の製造方法
JP2008230863A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Konica Minolta Opto Inc 光学素子の製造方法及び成形金型
JP2012082096A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Ohara Inc ガラス成形体の製造方法、ガラス成形型及びガラス成形型用部品
US20220298049A1 (en) * 2021-02-01 2022-09-22 Docter Optics Se Process for manufacturing an optical element from glass

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124274A (ja) * 2004-09-30 2006-05-18 Hoya Corp モールドプレス成形装置及び光学素子の製造方法
JP2007230844A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Hoya Corp モールドプレス成形型、及び光学素子の製造方法
JP2008230863A (ja) * 2007-03-16 2008-10-02 Konica Minolta Opto Inc 光学素子の製造方法及び成形金型
JP2012082096A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Ohara Inc ガラス成形体の製造方法、ガラス成形型及びガラス成形型用部品
US20220298049A1 (en) * 2021-02-01 2022-09-22 Docter Optics Se Process for manufacturing an optical element from glass
US11884570B2 (en) * 2021-02-01 2024-01-30 Docter Optics Se Process for manufacturing an optical element from glass

Also Published As

Publication number Publication date
JP3752282B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5588980A (en) Apparatus for molding a glass optical element with a transporting supporting member
TW567172B (en) Press-forming machine for glass
JPH09124325A (ja) 光学素子の成形方法
CN103582616A (zh) 玻璃成型品的成型装置
JP2000095532A (ja) プレス成形光学素子とその製造方法と光学素子プレス成形用型および光学素子プレス成形装置
JP2718452B2 (ja) ガラス光学素子の成形方法
JP2008247671A (ja) 光学素子成形装置
JPH048374B2 (ja)
JPH07330347A (ja) 光学素子成形方法
JP3681782B2 (ja) ガラス成形品の製造方法および装置
JP3618936B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP2001158627A (ja) 光学ガラス素子の成形方法及び成形用ガラス素材
JP3852129B2 (ja) 光学部品の成形装置
JP3860450B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP2718451B2 (ja) 光学ガラス部品の成形方法
JP4327974B2 (ja) 光学ガラス素子の成形方法
JP2002145630A5 (ja)
JPH06166526A (ja) 光学素子の成形装置
JPH0450124A (ja) 精密光学ガラス成形装置
JP3379779B2 (ja) 光学素子の成形方法
JPH0470261B2 (ja)
JP2935903B2 (ja) 光学素子成形方法
JPS6335425A (ja) プレスレンズ成形方法
JP3173867B2 (ja) 光学素子の成形方法
JP5186174B2 (ja) 成形品の製造方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20051212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees