JPH0912377A - 耐酸性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法 - Google Patents
耐酸性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法Info
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- JPH0912377A JPH0912377A JP7180713A JP18071395A JPH0912377A JP H0912377 A JPH0912377 A JP H0912377A JP 7180713 A JP7180713 A JP 7180713A JP 18071395 A JP18071395 A JP 18071395A JP H0912377 A JPH0912377 A JP H0912377A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミックフイルタ−等の使用に好適な耐酸
性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 アルミナ粉末100重量部に対し粘土鉱物:0.5
〜15重量部、水ガラス:0.25〜25重量部、シリカゾル:
0.25〜25重量部を混練し、乾式成形後焼成してなる耐酸
性多孔質アルミナ焼結体。 【効果】 耐酸性に優れた、気孔率が30〜50%で気孔径
が10〜50μmの多孔質焼結体が得られる。また、セラミ
ックフイルタ−等に好適な薄肉中空円筒状構造の成形体
を乾式成形で、容易に且つ均質に成形することができ、
しかも生角の保形性が得られ、ハンドリング等が容易で
あるという効果が生じる。
性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 アルミナ粉末100重量部に対し粘土鉱物:0.5
〜15重量部、水ガラス:0.25〜25重量部、シリカゾル:
0.25〜25重量部を混練し、乾式成形後焼成してなる耐酸
性多孔質アルミナ焼結体。 【効果】 耐酸性に優れた、気孔率が30〜50%で気孔径
が10〜50μmの多孔質焼結体が得られる。また、セラミ
ックフイルタ−等に好適な薄肉中空円筒状構造の成形体
を乾式成形で、容易に且つ均質に成形することができ、
しかも生角の保形性が得られ、ハンドリング等が容易で
あるという効果が生じる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐酸性の多孔質アルミ
ナ焼結体及びその製造方法に関し、特にセラミックフイ
ルタ−等の使用に好適な耐酸性多孔質アルミナ焼結体及
びその製造方法に関する。
ナ焼結体及びその製造方法に関し、特にセラミックフイ
ルタ−等の使用に好適な耐酸性多孔質アルミナ焼結体及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビ−ル、日本酒、ワイン等の飲料品、食
品、医薬品などの製造工程において、原料被濾過液(以
下、単に“濾液”という)中に含まれている酵母菌、微
細なタンパク質、コロイド状物質等を除去する手段とし
て、セラミックフイルタ−を用いて濾液の濾過を行う方
法が知られている。
品、医薬品などの製造工程において、原料被濾過液(以
下、単に“濾液”という)中に含まれている酵母菌、微
細なタンパク質、コロイド状物質等を除去する手段とし
て、セラミックフイルタ−を用いて濾液の濾過を行う方
法が知られている。
【0003】上記セラミックフイルタ−としては、一般
に、セラミックエレメントに珪藻土、パ−ライト、セル
ロ−ス、活性炭等の濾過助剤をプリコ−トしたものが用
いられている。そして、この形成されたプリコ−ト層に
よって濾過を行い、濾液中に含まれている酵母菌、有機
物質等がプリコ−ト層に補促させるものである。
に、セラミックエレメントに珪藻土、パ−ライト、セル
ロ−ス、活性炭等の濾過助剤をプリコ−トしたものが用
いられている。そして、この形成されたプリコ−ト層に
よって濾過を行い、濾液中に含まれている酵母菌、有機
物質等がプリコ−ト層に補促させるものである。
【0004】この種のセラミックフイルタ−は、飲料
品、食品、医薬品などの分野で使用するものであるか
ら、衛生上の見地から定期的に殺菌せざるを得ない。こ
の殺菌の手段としては、最も簡便で確実な方法として12
0〜130℃のスチ−ムによる殺菌法が一般に採用されてい
る。
品、食品、医薬品などの分野で使用するものであるか
ら、衛生上の見地から定期的に殺菌せざるを得ない。こ
の殺菌の手段としては、最も簡便で確実な方法として12
0〜130℃のスチ−ムによる殺菌法が一般に採用されてい
る。
【0005】また、この種のセラミックエレメントとし
ては、Al2O3を主成分とするものなどが利用されてい
る。例えば、特開平5−309220号公報には「Al2O3の含有
量が70〜100重量%からなる外径100〜150mm、長さ150〜
1000mmの円筒形セラミックフイルタ−エレメントにおい
て、30〜50%の気孔率と10〜50μmの平均気孔径を有
し、肉厚が5〜17mmの範囲内にあることを特徴とするプ
リコ−ト濾過用円筒形セラミックフイルタ−エレメン
ト」が開示されている。
ては、Al2O3を主成分とするものなどが利用されてい
る。例えば、特開平5−309220号公報には「Al2O3の含有
量が70〜100重量%からなる外径100〜150mm、長さ150〜
1000mmの円筒形セラミックフイルタ−エレメントにおい
て、30〜50%の気孔率と10〜50μmの平均気孔径を有
し、肉厚が5〜17mmの範囲内にあることを特徴とするプ
リコ−ト濾過用円筒形セラミックフイルタ−エレメン
ト」が開示されている。
【0006】また、セラミックフイルタ−の製造方法と
して、特開平4−325473号公報には「アルミナ粉末100重
量部に対し、成形焼結助剤として水ガラスを0.5〜50重
量部加え、これをアルミナ粒表面にコ−ティングし、水
分量を全体の0.1〜15重量%とし、該粉末を乾式成形し
た後焼結することを特徴とする高強度多孔質アルミナ焼
結体の製造方法」について記載されている。
して、特開平4−325473号公報には「アルミナ粉末100重
量部に対し、成形焼結助剤として水ガラスを0.5〜50重
量部加え、これをアルミナ粒表面にコ−ティングし、水
分量を全体の0.1〜15重量%とし、該粉末を乾式成形し
た後焼結することを特徴とする高強度多孔質アルミナ焼
結体の製造方法」について記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Al2O3を主
成分とする上述のような多孔質セラミックは、一般に耐
酸性に問題があり、このセラミックを用いたフイルタ−
では、特に濾液が酸性の場合、強度劣化が著しいという
欠点があった。また、この種のセラミックフイルタ−
は、耐酸性に問題があることから、フイルタ−の目詰ま
り等を解消するために通常実施されている“酸による洗
浄処理”が行い難いという問題があった。
成分とする上述のような多孔質セラミックは、一般に耐
酸性に問題があり、このセラミックを用いたフイルタ−
では、特に濾液が酸性の場合、強度劣化が著しいという
欠点があった。また、この種のセラミックフイルタ−
は、耐酸性に問題があることから、フイルタ−の目詰ま
り等を解消するために通常実施されている“酸による洗
浄処理”が行い難いという問題があった。
【0008】本発明は、上記欠点、問題点に鑑み成され
たものであって、その目的とするところは、耐酸性を向
上させ、強度劣下を抑制した多孔質アルミナ焼結体及び
その製造方法を提供することにある。また、本発明の別
の目的は、気孔率や気孔径分布をコントロ−ルし、乾式
成形後焼成してなる薄肉形状の耐酸性多孔質アルミナ焼
結体及びその製造方法を提供することにある。
たものであって、その目的とするところは、耐酸性を向
上させ、強度劣下を抑制した多孔質アルミナ焼結体及び
その製造方法を提供することにある。また、本発明の別
の目的は、気孔率や気孔径分布をコントロ−ルし、乾式
成形後焼成してなる薄肉形状の耐酸性多孔質アルミナ焼
結体及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る耐酸性多孔
質アルミナ焼結体は、アルミナ粉末100重量部に対して
粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガラス0.25〜25重量部、シ
リカゾル0.25〜25重量部を混練し、乾式成形後焼成して
なることを特徴としている(請求項1)。
質アルミナ焼結体は、アルミナ粉末100重量部に対して
粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガラス0.25〜25重量部、シ
リカゾル0.25〜25重量部を混練し、乾式成形後焼成して
なることを特徴としている(請求項1)。
【0010】また、本発明に係る耐酸性多孔質アルミナ
焼結体の製造方法は、粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガラ
ス0.25〜25重量部、シリカゾル0.25〜25重量部(いずれ
もアルミナ粉末100重量部に対する重量部)を混合して水
ガラス組成物を調製し、該水ガラス組成物をアルミナ粉
100重量部の表面にコ−ティングし、該コ−ティング粉
末を所望形状の型中に充填して乾式成形した後、焼成す
ることを特徴としている(請求項3)。
焼結体の製造方法は、粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガラ
ス0.25〜25重量部、シリカゾル0.25〜25重量部(いずれ
もアルミナ粉末100重量部に対する重量部)を混合して水
ガラス組成物を調製し、該水ガラス組成物をアルミナ粉
100重量部の表面にコ−ティングし、該コ−ティング粉
末を所望形状の型中に充填して乾式成形した後、焼成す
ることを特徴としている(請求項3)。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で用いるアルミナ粉末としては、その粒度について
は、本発明で意図する多孔質アルミナ焼結体の気孔率、
気孔径が所望値になるように粒度調整する必要がある
が、通常70〜120μm程度が適当である。
発明で用いるアルミナ粉末としては、その粒度について
は、本発明で意図する多孔質アルミナ焼結体の気孔率、
気孔径が所望値になるように粒度調整する必要がある
が、通常70〜120μm程度が適当である。
【0012】また、粘土鉱物としては、水ヒ粘土,カオ
リン,パイロフィライト,ベントナイトなどを使用する
ことができ、その添加量は、アルミナ粉末100重量部に
対して0.5〜15重量部であり、より好ましくは1〜10重量
部である。粘土鉱物が0.5重量部未満では、焼結体の耐
酸化性及び焼結強度が劣るので好ましくなく、逆に、15
重量部を超えると、焼結体の気孔率が低下し、また、気
孔径も小さくなり易く、所望の多孔質アルミナ焼結体が
得られ難いので好ましくない。
リン,パイロフィライト,ベントナイトなどを使用する
ことができ、その添加量は、アルミナ粉末100重量部に
対して0.5〜15重量部であり、より好ましくは1〜10重量
部である。粘土鉱物が0.5重量部未満では、焼結体の耐
酸化性及び焼結強度が劣るので好ましくなく、逆に、15
重量部を超えると、焼結体の気孔率が低下し、また、気
孔径も小さくなり易く、所望の多孔質アルミナ焼結体が
得られ難いので好ましくない。
【0013】本発明で使用する水ガラスは、原料混練中
に空気中の炭酸ガスによりゲル化して混練物に対する強
粘着化に寄与し、乾式成形性及び生角の保形性を発現さ
せるために配合するものであり、水ガラス1号、2号、
3号などが使用できる。その添加量は、0.25〜25重量部
が好ましく、より好ましくは1〜15重量部である。0.25
重量部未満では、乾式成形性及び生角の保形性が得られ
ず、一方、25重量部を超えると、焼結体の耐酸化性が劣
るので好ましくない。
に空気中の炭酸ガスによりゲル化して混練物に対する強
粘着化に寄与し、乾式成形性及び生角の保形性を発現さ
せるために配合するものであり、水ガラス1号、2号、
3号などが使用できる。その添加量は、0.25〜25重量部
が好ましく、より好ましくは1〜15重量部である。0.25
重量部未満では、乾式成形性及び生角の保形性が得られ
ず、一方、25重量部を超えると、焼結体の耐酸化性が劣
るので好ましくない。
【0014】シリカゾルとしては、例えば、粒径3〜7μ
mのコロイダルシリカであって、SiO2として15〜20重量
%含有し、SiO2/M2O(但し、MはK又はNa)のモル比が30
〜100、塩酸度が300〜3000ppm、pHが8.5〜10.0、粘度が
20cp以下のものが好ましい。なお、このようなコロイダ
ルシリカについては、例えば特公平4−55127号公報に記
載の方法で得ることができる。シリカゾルの添加量とし
ては、0.25〜25重量部が好ましく、より好ましくは1〜1
0重量部である。0.25重量部未満では、耐酸性に劣り、
また、25重量部を超えると、乾式成形性及び生角の保形
性が劣るので好ましくない。
mのコロイダルシリカであって、SiO2として15〜20重量
%含有し、SiO2/M2O(但し、MはK又はNa)のモル比が30
〜100、塩酸度が300〜3000ppm、pHが8.5〜10.0、粘度が
20cp以下のものが好ましい。なお、このようなコロイダ
ルシリカについては、例えば特公平4−55127号公報に記
載の方法で得ることができる。シリカゾルの添加量とし
ては、0.25〜25重量部が好ましく、より好ましくは1〜1
0重量部である。0.25重量部未満では、耐酸性に劣り、
また、25重量部を超えると、乾式成形性及び生角の保形
性が劣るので好ましくない。
【0015】本発明において、粘土鉱物,水ガラス,シ
リカゾルより生成されるガラスボンドは、そのSiO2/Na
2O重量比が4.0〜20であるのが好ましい。この比が4.0未
満では、耐酸性に劣り、また、20を超えると、焼結強度
が低下するので、いずれも好ましくない。
リカゾルより生成されるガラスボンドは、そのSiO2/Na
2O重量比が4.0〜20であるのが好ましい。この比が4.0未
満では、耐酸性に劣り、また、20を超えると、焼結強度
が低下するので、いずれも好ましくない。
【0016】次に、本発明に係る耐酸性多孔質アルミナ
焼結体の製造法について説明すると、まず、前記した所
定量の粘土鉱物,水ガラス,シリカゾルを混合して水ガ
ラス組成物を調製し、この水ガラス組成物を所定量のア
ルミナ粉の表面にコ−ティングする。次に、このコ−テ
ング粉末を所望の型中に振動充填して成形した後、1200
〜1500℃で焼成して耐酸性多孔質アルミナ焼結体を製造
する。
焼結体の製造法について説明すると、まず、前記した所
定量の粘土鉱物,水ガラス,シリカゾルを混合して水ガ
ラス組成物を調製し、この水ガラス組成物を所定量のア
ルミナ粉の表面にコ−ティングする。次に、このコ−テ
ング粉末を所望の型中に振動充填して成形した後、1200
〜1500℃で焼成して耐酸性多孔質アルミナ焼結体を製造
する。
【0017】本発明に係る耐酸性多孔質アルミナ焼結体
の形状については、特に限定するものではないが、セラ
ミックフイルタ−等に使用するため、薄肉中空円筒形状
が好ましい。このため、成形型としては、中子を有する
肉薄円筒形状の型の使用が好ましい。
の形状については、特に限定するものではないが、セラ
ミックフイルタ−等に使用するため、薄肉中空円筒形状
が好ましい。このため、成形型としては、中子を有する
肉薄円筒形状の型の使用が好ましい。
【0018】
【作用】本発明は、前記した所定量のアルミナ粉末,粘
土鉱物,水ガラス,シリカゾルを配合することを特徴と
し、これにより薄肉形状構造成形体を乾式成形で均質に
成形することができ、また、生角の保形性が得られ、ハ
ンドリング等が容易であるという作用効果が生じる。ま
た、上記薄肉形状構造成形体を1200〜1500℃で焼成する
ことによって、気孔率が30〜50%で気孔径が10〜50μm
であり、かつ、耐酸性に優れた多孔質焼結体が得られる
作用効果が生じる。
土鉱物,水ガラス,シリカゾルを配合することを特徴と
し、これにより薄肉形状構造成形体を乾式成形で均質に
成形することができ、また、生角の保形性が得られ、ハ
ンドリング等が容易であるという作用効果が生じる。ま
た、上記薄肉形状構造成形体を1200〜1500℃で焼成する
ことによって、気孔率が30〜50%で気孔径が10〜50μm
であり、かつ、耐酸性に優れた多孔質焼結体が得られる
作用効果が生じる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明を詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に
のみ限定されるものではない。
本発明を詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に
のみ限定されるものではない。
【0020】(実施例1)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)8部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)2
部にパイロフィライト5部を加え、10分間混合してパイ
ロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製した。
電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)100
部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練して、
水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングした。
8)8部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)2
部にパイロフィライト5部を加え、10分間混合してパイ
ロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製した。
電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)100
部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練して、
水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングした。
【0021】得られたコ−ティング粉末は、その保有水
分量が2.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
3重量%に調製した。
分量が2.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
3重量%に調製した。
【0022】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は6.7であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は6.7であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
【0023】この成形体を大気炉中で1400℃、6時間焼
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは538kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは510kg/cm2、重量減少率は0.13
%であった。
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは538kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは510kg/cm2、重量減少率は0.13
%であった。
【0024】なお、3点曲げ強さ試験は、焼結体から8
×8×40mmの試験片を切り出し、スパン30mm、クロスヘ
ッド速度0.5mm/minの条件で3点曲げ強さを測定したも
のである。また、耐酸試験は、試料を20%濃度の塩酸に
室温で120時間浸漬した後、洗浄、乾燥したものであ
る。一方、重量減少率は、耐酸試験後の重量減少量を耐
酸試験前の重量で割った値に100を掛けた値である。
×8×40mmの試験片を切り出し、スパン30mm、クロスヘ
ッド速度0.5mm/minの条件で3点曲げ強さを測定したも
のである。また、耐酸試験は、試料を20%濃度の塩酸に
室温で120時間浸漬した後、洗浄、乾燥したものであ
る。一方、重量減少率は、耐酸試験後の重量減少量を耐
酸試験前の重量で割った値に100を掛けた値である。
【0025】(実施例2)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)10部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)2
部にパイロフィライト2部を加え、10分間混合してパイ
ロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製した。
電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)100
部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練して、
水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングした。
8)10部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)2
部にパイロフィライト2部を加え、10分間混合してパイ
ロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製した。
電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)100
部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練して、
水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングした。
【0026】得られたこのコ−ティング粉末は、その保
有水分量は3.1重量%であり、コ−ティング前のアルミ
ナ粉末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500
μmの篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量
を1.7重量%に調製した。
有水分量は3.1重量%であり、コ−ティング前のアルミ
ナ粉末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500
μmの篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量
を1.7重量%に調製した。
【0027】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は4.1であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は4.1であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
【0028】この成形体を大気炉中で1400℃、6時間焼
成した。得られた焼結体の気孔率は39%、平均気孔径29
μm、3点曲げ強さは522kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは380kg/cm2、重量減少率は0.27
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
成した。得られた焼結体の気孔率は39%、平均気孔径29
μm、3点曲げ強さは522kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは380kg/cm2、重量減少率は0.27
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
【0029】(実施例3)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)3部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)7
部にパイロフィライト2.5部を加え、10分間混合してパ
イロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
8)3部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)7
部にパイロフィライト2.5部を加え、10分間混合してパ
イロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
【0030】得られたコ−ティング粉末は、その保有水
分量が2.0重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
1重量%に調製した。
分量が2.0重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
1重量%に調製した。
【0031】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は11.6であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は11.6であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
【0032】この成形体を大気炉中で1400℃、6時間焼
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは545kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは537kg/cm2、重量減少率は0.09
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは545kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは537kg/cm2、重量減少率は0.09
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
【0033】(比較例1)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)10部にパイロフィライト2部を加え、10分間混合して
パイロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
8)10部にパイロフィライト2部を加え、10分間混合して
パイロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
【0034】得られたコ−ティング粉末は、その保有水
分量が2.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
3重量%に調製した。
分量が2.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉
末と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μm
の篩に通した後、さらに1時間混練を行って水分量を1.
3重量%に調製した。
【0035】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は3.7であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は3.7であ
り、外径120mm、内径90mm、高さ500mmで充分な保形強
度、ハンドリング強度を有するものであり、成形体の中
心を片手で持ち、運搬することが可能であった。
【0036】この成形体を大気炉中で1400℃、6時間焼
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは588kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは224kg/cm2、重量減少率は0.82
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
成した。得られた焼結体の気孔率は38%、平均気孔径27
μm、3点曲げ強さは588kg/cm2であった。また、耐酸
試験後の3点曲げ強さは224kg/cm2、重量減少率は0.82
%であった。なお、3点曲げ強さ試験、耐酸試験、耐酸
試験後の重量減少率は、前記実施例1における試験方法
と同一である。
【0037】比較例1では、耐酸試験後の3点曲げ強さ
が“224kg/cm2”であり、これは、塩酸溶液下で強度低
下を起こしたことが明らかである。従って、比較例1で
は、セラミックフィルタ−として長寿命とならず、頻繁
に交換しなくてはならないものであった。
が“224kg/cm2”であり、これは、塩酸溶液下で強度低
下を起こしたことが明らかである。従って、比較例1で
は、セラミックフィルタ−として長寿命とならず、頻繁
に交換しなくてはならないものであった。
【0038】(比較例2)シリカゾル(日産化学社製の
“PC−500”)10部にパイロフィライト5部を加え、10分
間混合してパイロフィライトが均一に分散された水ガラ
スを作製した。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒
径100μm)100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3
時間混練して、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−テ
ィングした。
“PC−500”)10部にパイロフィライト5部を加え、10分
間混合してパイロフィライトが均一に分散された水ガラ
スを作製した。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒
径100μm)100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3
時間混練して、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−テ
ィングした。
【0039】得られたコ−テング粉末は、その保有水分
量が1.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉末
と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μmの
篩に通した後、さらに20分間混練を行って水分量を1.3
重量%に調製した。
量が1.4重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉末
と同程度の流動性を有していた。この粉末を500μmの
篩に通した後、さらに20分間混練を行って水分量を1.3
重量%に調製した。
【0040】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は1180であ
り、保形強度が全くなく、型から取りだしたときにくず
れが生じた。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は1180であ
り、保形強度が全くなく、型から取りだしたときにくず
れが生じた。
【0041】(比較例3)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)1部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)9
部にパイロフィライト1.5部を加え、10分間混合してパ
イロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
8)1部及びシリカゾル(日産化学社製の“PC−500”)9
部にパイロフィライト1.5部を加え、10分間混合してパ
イロフィライトが均一に分散された水ガラスを作製し
た。電融アルミナ粉末(75〜100μm、平均粒径100μm)
100部に上記水ガラスを加え、混練機中で3時間混練し
て、水ガラスをアルミナ粉末の表面にコ−ティングし
た。
【0042】このコ−ティング粉末は、その保有水分量
が1.3重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉末と
同程度の流動性を有していた。この粉末を500μmの篩
に通した後、さらに20分間混練を行って水分量を1.0重
量%に調製した。
が1.3重量%であり、コ−ティング前のアルミナ粉末と
同程度の流動性を有していた。この粉末を500μmの篩
に通した後、さらに20分間混練を行って水分量を1.0重
量%に調製した。
【0043】このコ−ティング粉末を外径130mm、高さ5
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は26であ
り、保形強度が十分ではなく、型から取出したときに成
形体の外面や端面の欠けとくずれが生じた。また、運搬
する時にも更にくずれが生じた。
00mmで中心に90mmの中子を有する肉薄円筒形状の型の中
に振動充填した。なお、コ−ティング粉末の流動性が良
いため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充填され
た。この充填体に対し、500kg/cm2の圧力でCIP処理
を行った。得られた成形体の珪素・ソ−ダ比は26であ
り、保形強度が十分ではなく、型から取出したときに成
形体の外面や端面の欠けとくずれが生じた。また、運搬
する時にも更にくずれが生じた。
【0044】(比較例4)水ガラス(2号、ボ−メ度:4
8)8部及びりん酸アルミ系バインダ−2部にパイロフィ
ライト5部を加え、10分間混合してパイロフィライトが
均一に分散された水ガラスを作製した。電融アルミナ粉
末(75〜100μm、平均粒径100μm)100部に上記水ガラ
スを加え、混練機中で3時間混練して、水ガラスをアル
ミナ粉の表面にコ−ティングした。
8)8部及びりん酸アルミ系バインダ−2部にパイロフィ
ライト5部を加え、10分間混合してパイロフィライトが
均一に分散された水ガラスを作製した。電融アルミナ粉
末(75〜100μm、平均粒径100μm)100部に上記水ガラ
スを加え、混練機中で3時間混練して、水ガラスをアル
ミナ粉の表面にコ−ティングした。
【0045】得られたコ−ティング粉末は、その保有水
分量が2.5重量%であった。この粉末は、乾いてはいる
が、砂状であり、流動性を有していなかった。このコ−
ティング粉末を外径130mm、高さ500mmで中心に90mmの中
子を有する肉薄円筒形状の型の中に振動充填した。
分量が2.5重量%であった。この粉末は、乾いてはいる
が、砂状であり、流動性を有していなかった。このコ−
ティング粉末を外径130mm、高さ500mmで中心に90mmの中
子を有する肉薄円筒形状の型の中に振動充填した。
【0046】しかし、この比較例4では、粉末の流動性
に欠けるため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充
填することはできなかった。この充填体に対し、500kg
/cm2の圧力でCIP処理を行った。得られた成形体の
珪素・ソ−ダ比は6.4であり、不均一充填に起因する密
度不均一により、割れが入っていた。
に欠けるため、幅20mm、高さ500mmの型の中に容易に充
填することはできなかった。この充填体に対し、500kg
/cm2の圧力でCIP処理を行った。得られた成形体の
珪素・ソ−ダ比は6.4であり、不均一充填に起因する密
度不均一により、割れが入っていた。
【0047】ここで、前記実施例1〜3、比較例1〜4
における原料配合、焼結体の性質などをまとめて表1に
示す。
における原料配合、焼結体の性質などをまとめて表1に
示す。
【0048】
【表1】
【0049】上記表1から、アルミナ粉末に本発明で規
定する所定量の粘土鉱物(パイロフィライト),水ガラ
ス,シリカゾルを混練し、乾式成形後焼成して得られた
実施例1〜3の多孔質アルミナ焼結体は、耐酸性に極め
て優れた焼結体であることが理解できる。これに対し
て、本発明で規定する水ガラスやシリカゾルを欠く比較
例、例えばシリカゾルを欠く比較例1では、耐酸試験後
の3点曲げ強度が極端に低下し、耐酸性に劣るものであ
った。
定する所定量の粘土鉱物(パイロフィライト),水ガラ
ス,シリカゾルを混練し、乾式成形後焼成して得られた
実施例1〜3の多孔質アルミナ焼結体は、耐酸性に極め
て優れた焼結体であることが理解できる。これに対し
て、本発明で規定する水ガラスやシリカゾルを欠く比較
例、例えばシリカゾルを欠く比較例1では、耐酸試験後
の3点曲げ強度が極端に低下し、耐酸性に劣るものであ
った。
【0050】また、アルミナ粉末に本発明で規定する所
定量の粘土鉱物(パイロフィライト),水ガラス,シリカ
ゾルを混練して得られたコ−ティング粉末は、流動性が
極めて良好であり、さらに、このコ−ティング粉末を乾
式成形した成形体は、高い保形強度を有していることが
理解できる(実施例1〜3参照)。これに対して、本発明
で規定する水ガラスやシリカゾルを欠く比較例2〜4で
は、表1から明らかなように、特に乾式成形した成形体
の保形強度が低いものであった。
定量の粘土鉱物(パイロフィライト),水ガラス,シリカ
ゾルを混練して得られたコ−ティング粉末は、流動性が
極めて良好であり、さらに、このコ−ティング粉末を乾
式成形した成形体は、高い保形強度を有していることが
理解できる(実施例1〜3参照)。これに対して、本発明
で規定する水ガラスやシリカゾルを欠く比較例2〜4で
は、表1から明らかなように、特に乾式成形した成形体
の保形強度が低いものであった。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、アルミ
ナ粉末100重量部に対して粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガ
ラス0.25〜25重量部、シリカゾル0.25〜25重量部を混練
し、乾式成形後焼成してなる耐酸性多孔質アルミナ焼結
体及びその製造方法であり、これにより、耐酸性に優れ
た、気孔率が30〜50%で気孔径が10〜50μmの多孔質焼
結体が得られる効果が生じる。また、本発明によれば、
セラミックフイルタ−等に好適な薄肉中空円筒状構造の
成形体を乾式成形で、容易に且つ均質に成形することが
でき、しかも生角の保形性が得られ、ハンドリング等が
容易であるという効果が生じる。
ナ粉末100重量部に対して粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガ
ラス0.25〜25重量部、シリカゾル0.25〜25重量部を混練
し、乾式成形後焼成してなる耐酸性多孔質アルミナ焼結
体及びその製造方法であり、これにより、耐酸性に優れ
た、気孔率が30〜50%で気孔径が10〜50μmの多孔質焼
結体が得られる効果が生じる。また、本発明によれば、
セラミックフイルタ−等に好適な薄肉中空円筒状構造の
成形体を乾式成形で、容易に且つ均質に成形することが
でき、しかも生角の保形性が得られ、ハンドリング等が
容易であるという効果が生じる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルミナ粉末100重量部に対して粘土鉱
物0.5〜15重量部、水ガラス0.25〜25重量部、シリカゾ
ル0.25〜25重量部を混練し、乾式成形後焼成してなるこ
とを特徴とする耐酸性多孔質アルミナ焼結体。 - 【請求項2】 前記粘土鉱物、前記水ガラス、前記シリ
カゾルより生成されるガラスボンドは、そのSiO2/Na2O
重量比が4.0〜20であることを特徴とする請求項1記載
の耐酸性多孔質アルミナ焼結体。 - 【請求項3】 粘土鉱物0.5〜15重量部、水ガラス0.25
〜25重量部、シリカゾル0.25〜25重量部(いずれもアル
ミナ粉末100重量部に対する重量部)を混合して水ガラス
組成物を調製し、該水ガラス組成物をアルミナ粉100重
量部の表面にコ−ティングし、該コ−ティング粉末を所
望形状の型中に充填して乾式成形した後、焼成すること
を特徴とする耐酸性多孔質アルミナ焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180713A JP2766464B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 耐酸性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180713A JP2766464B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 耐酸性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912377A true JPH0912377A (ja) | 1997-01-14 |
JP2766464B2 JP2766464B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=16088021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7180713A Expired - Fee Related JP2766464B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 耐酸性多孔質アルミナ焼結体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766464B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078779A1 (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-03 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 多孔質セラミックス物品の製造方法 |
CN118125807A (zh) * | 2024-05-08 | 2024-06-04 | 兴化市东昌合金钢有限公司 | 一种用于制备流道小于4mm叶轮的陶瓷型芯及其制备方法 |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP7180713A patent/JP2766464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078779A1 (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-03 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 多孔質セラミックス物品の製造方法 |
JPWO2008078779A1 (ja) * | 2006-12-26 | 2010-04-30 | 日本板硝子株式会社 | 多孔質セラミックス物品の製造方法 |
CN118125807A (zh) * | 2024-05-08 | 2024-06-04 | 兴化市东昌合金钢有限公司 | 一种用于制备流道小于4mm叶轮的陶瓷型芯及其制备方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2766464B2 (ja) | 1998-06-18 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |