JPH09123747A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH09123747A
JPH09123747A JP8157134A JP15713496A JPH09123747A JP H09123747 A JPH09123747 A JP H09123747A JP 8157134 A JP8157134 A JP 8157134A JP 15713496 A JP15713496 A JP 15713496A JP H09123747 A JPH09123747 A JP H09123747A
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JP
Japan
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viscous heater
plate
chamber
housing body
heater according
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JP8157134A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Mori
英文 森
Takashi Ban
孝志 伴
Tatsuyuki Hoshino
辰幸 星野
Satoshi Yagi
聖史 八木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Priority to DE69616973T priority patent/DE69616973D1/de
Priority to CA 2203414 priority patent/CA2203414C/en
Priority to EP96926636A priority patent/EP0787608B1/en
Priority to PCT/JP1996/002288 priority patent/WO1997008000A1/ja
Priority to KR1019960034313A priority patent/KR0180943B1/ko
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/04Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant from cooling liquid of the plant
    • B60H1/08Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant from cooling liquid of the plant from other radiator than main radiator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/20Cooling circuits not specific to a single part of engine or machine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/18Heater

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易であり、安価に製造可能なビスカス
ヒータを提供する。 【解決手段】後部ハウジング6が後部プレート2と後部
ハウジング本体3とからなり、後部プレート2、後部ハ
ウジング本体3及び前部ハウジング1が各々積層された
状態で通しボルト5により締結され、後部プレート2及
び後部ハウジング本体3によって後部ウォータジャケッ
トRWが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−246823号公報に
車両用暖房装置に利用されるビスカスヒータが開示され
ている。このビスカスヒータでは、前部及び後部ハウジ
ングが対設された状態で通しボルトにより締結され、内
部に発熱室と、この発熱室の外域にウォータジャケット
とを形成している。ウォータジャケット内では循環水が
入水ポートから取り入れられ、出水ポートから外部の暖
房回路へ送り出されるべく循環されている。前部ハウジ
ングには軸受装置を介して駆動軸が回動可能に支承さ
れ、駆動軸には発熱室内で回動可能なロータが固定され
ている。発熱室の壁面とロータの外面とは互いに近接す
るラビリンス溝を構成し、これら発熱室の壁面とロータ
の外面との間隙にはシリコンオイル等の粘性流体が介在
される。
【0003】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、
発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の
壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱する。
この発熱はウォータジャケット内の循環水に熱交換さ
れ、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供され
ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のビ
スカスヒータでは、それぞれ一部材たる前部及び後部ハ
ウジングのみにより発熱室と放熱室としてのウォータジ
ャケットとを形成しているため、前部及び後部ハウジン
グが複雑な形状をなしており、製造が面倒であるという
欠点を有する。このため、このビスカスヒータでは、製
造コストが高騰してしまう。
【0005】また、このビスカスヒータでは、放熱室を
構成する壁面の表面積が比較的小さく、放熱室内で循環
流体としての循環水の短絡や滞留を生じるおそれがある
等のため、十分な熱交換を行うことができない。さら
に、このビスカスヒータでは、発熱室が軸受装置を介し
て外部に連通されているため、粘性流体が外部に漏れる
おそれがある。この点、軸封装置を設けることも考えら
れるが、単に軸封装置を設けるのみでは、軸封装置のゴ
ム材が発熱室内の粘性流体の熱影響により劣化するおそ
れがあり、耐久後にはやはり粘性流体の漏れのおそれが
ある。この問題は、発熱室内の粘性流体、放熱室内の循
環流体及び外気間における相互の漏れにも帰結する。
【0006】本発明の第1の課題は、製造が容易であ
り、安価に製造可能なビスカスヒータを提供することに
ある。また、本発明の第2の課題は、第1の課題の解決
とともに、十分な熱交換が可能なビスカスヒータを提供
することにある。さらに、本発明の第3の課題は、第
1、2の課題の解決とともに、粘性流体、循環流体及び
外気間における相互の漏れを確実に防止可能なビスカス
ヒータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室を形
成する前部及び後部ハウジングと、該前部及び後部ハウ
ジングの少なくとも一方に形成され、該発熱室に隣接し
て循環流体を循環させる放熱室と、該前部ハウジングに
軸受装置を介して回動可能に支承された駆動軸と、該発
熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられたロータ
と、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙に介在さ
れ、該ロータの回動により発熱される粘性流体とを有す
るビスカスヒータにおいて、前記放熱室を形成する前部
及び後部ハウジングの少なくとも一方は、軸方向の一端
面で前記発熱室の一壁面を形成し、他端面で該放熱室の
一壁面を形成するプレートと、残部のハウジング本体と
からなり、該プレート、該ハウジング本体並びに該前部
及び後部ハウジングの他方は、各々積層された状態で通
しボルトにより締結されていることを特徴とする。
【0008】プレートは十分な熱交換を行なうために高
い熱伝導性を有するアルミニウム系材料、銅系材料等の
材質、ハウジング本体は外部へ熱が漏れないように低い
熱伝導性を有する鉄系材料等の材質で構成することが好
ましい。このビスカスヒータでは、前部及び後部ハウジ
ングの少なくとも一方がプレートとハウジング本体とか
らなり、プレート、ハウジング本体並びに前部及び後部
ハウジングの他方が各々積層された状態で通しボルトに
より締結され、プレート及びハウジング本体によって放
熱室が形成されている。
【0009】このため、このビスカスヒータでは、プレ
ート及びハウジング本体が簡易な形状をなし、製造が容
易である。 (2)請求項2のビスカスヒータは、請求項1記載のビ
スカスヒータにおいて、ハウジング本体の外周部はプレ
ートの外周縁を囲包していることを特徴とする。
【0010】ハウジング本体等の外周部を通しボルトで
締結する場合、中央部では比較的弱い締め付け力しか作
用しない。ここで、ハウジング本体やプレートが軽量化
の目的で比較的低い剛性のものであれば、発熱室内の粘
性流体が外部に漏れたり、その粘性流体が放熱室内に漏
れたり、放熱室内を循環する循環流体が外部に漏れたり
しやすい。
【0011】この点、このビスカスヒータでは、ハウジ
ング本体の外周部がプレートの外周縁を囲包しているた
め、かかる不具合を防止できる。 (3)請求項3のビスカスヒータは、請求項1又は2記
載のビスカスヒータにおいて、プレートは中央部で軸方
向に突出する凸部を有し、ハウジング本体は該凸部と軸
方向又は周方向で当接する当接部を有することを特徴と
する。
【0012】このビスカスヒータでは、ハウジング本体
とプレートとが中央部で互いに当接して高剛性のものと
なるため、ハウジング本体等の外周部を通しボルトで締
結するとしても、発熱室内の粘性流体が外部に漏れた
り、その粘性流体が放熱室内に漏れたり、放熱室内の循
環流体が外部に漏れたりしにくい。 (4)請求項4のビスカスヒータは、請求項1、2又は
3記載のビスカスヒータにおいて、プレートとハウジン
グ本体との間にはシール部材が介在されていることを特
徴とする。
【0013】このビスカスヒータでは、プレートとハウ
ジング本体との間にシール部材が介在されているため、
発熱室内の粘性流体が外部に漏れたり、その粘性流体が
放熱室内に漏れたり、放熱室内を循環する循環流体が外
部に漏れたりすることはない。 (5)請求項5のビスカスヒータは、請求項4記載のビ
スカスヒータにおいて、シール部材はガスケットである
ことを特徴とする。
【0014】このビスカスヒータは簡易な構成により請
求項4の手段を具体化している。その作用は実施形態に
おいて説明する。 (6)請求項6のビスカスヒータは、請求項4記載のビ
スカスヒータにおいて、シール部材は軸方向の変位が可
能なものであることを特徴とする。循環流体は、放熱室
ばかりでなく、外部の暖房回路をも循環するものである
ため、回路内の抵抗が高ければ、放熱室内に滞留して発
熱室内の発熱を吸熱しにくくなり、発熱室の極端な温度
上昇を生じる場合がある。この場合、粘性流体の膨脹に
より発熱室内の圧力が高くなり、プレートやハウジング
本体がそれらの剛性に抗して軸方向に変位し、粘性流体
が外部や放熱室内に漏れるおそれがある。また、この
際、発熱室内の圧力上昇に比べれば比較的低いものの、
放熱室内の圧力も高くなり、同様に循環流体も外部に漏
れるおそれがある。
【0015】この点、このビスカスヒータでは、発熱室
や放熱室が高圧になることによりプレートやハウジング
本体が軸方向に変位したとしても、軸方向の変位が可能
なシール部材がそれらの間を確実に封止できる。かかる
シール部材としては、請求項8記載のOリングの他、X
リング、角リング等を適宜選択することができる。 (7)請求項7のビスカスヒータは、請求項5又は6記
載のビスカスヒータにおいて、ガスケットはハウジング
本体及びプレートの外周部に介在され、軸方向の変位が
可能なシール部材は該ハウジング本体及び該プレートの
中央部に介在されていることを特徴とする。
【0016】ビスカスヒータは、一旦車両等に組み込ま
れた後、放熱室内の循環流体は補充・交換を容易に行い
得るものの、発熱室内の粘性流体は補充・交換をほとん
ど行い得ない。また、上記のように、放熱室内の圧力上
昇に比べて発熱室内の圧力上昇の方が極端である。この
ため、粘性流体の漏れは確実に防止しなければならな
い。
【0017】この点、このビスカスヒータでは、発熱室
内の粘性流体が外部に漏れたり、その粘性流体が放熱室
内に漏れたりすることを軸方向の変位が可能なシール部
材が確実に防止する。また、放熱室内を循環する循環流
体が外部に漏れることをガスケットが簡易に防止する。 (8)請求項8のビスカスヒータは、請求項6又は7記
載のビスカスヒータにおいて、軸方向の変位が可能なシ
ール部材はOリングであることを特徴とする。
【0018】このビスカスヒータは簡易な構成により請
求項6又は7の手段を具体化している。その作用は実施
形態において説明する。 (9)請求項9のビスカスヒータは、請求項1又は2記
載のビスカスヒータにおいて、プレートは中央部で軸方
向に突出する凸部を有し、ハウジング本体は該凸部と周
方向で当接する当接部を有し、該凸部と該当接部との周
面間にはOリングが介在されていることを特徴とする。
【0019】このビスカスヒータでは、プレートやハウ
ジング本体が軸方向に変位した場合、Oリング自身の弾
性変形の程度が同一のまま、それらの変位を許容しつつ
それらの間を確実に封止できる。 (10)請求項10のビスカスヒータは、請求項1又は
2記載のビスカスヒータにおいて、プレートは中央部で
軸方向に突出する凸部を有し、ハウジング本体は該凸部
と軸方向で当接する当接部を有し、該凸部と該当接部と
の端面間にはOリングが介在されていることを特徴とす
る。
【0020】このビスカスヒータでは、プレートやハウ
ジング本体が軸方向に変位した場合、Oリング自身の弾
性変形の程度が変わり、それらの変位を許容しつつそれ
らの間を確実に封止できる。 (11)請求項11のビスカスヒータは、請求項1又は
2記載のビスカスヒータにおいて、プレートは中央部で
軸方向に突出する凸部を有し、ハウジング本体は該凸部
と軸方向で当接する当接部を有し、該凸部と該当接部と
の角部間にはOリングが介在されていることを特徴とす
る。
【0021】このビスカスヒータでは、Oリングが請求
項9、10の中間的な作用をする。 (12)請求項12のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の
ビスカスヒータにおいて、プレート又はハウジング本体
の放熱室を形成する一壁面は軸方向に突出するフィンを
構成していることを特徴とする。
【0022】このビスカスヒータでは、プレート又はハ
ウジング本体の放熱室を形成する一壁面がフィンを構成
しているため、表面積が比較的大きい。ここで、フィン
は軸方向に突出しており、プレート又はハウジング本体
の簡易な形状を損なわず、やはり製造が容易である。 (13)請求項13のビスカスヒータは、請求項12記
載のビスカスヒータにおいて、フィンの先端はハウジン
グ本体又はプレートと当接されていることを特徴とす
る。
【0023】このビスカスヒータでは、フィンの先端が
ハウジング本体又はプレートと当接されているため、プ
レートとハウジング本体との直接接触で熱が伝達しやす
い。 (14)請求項14のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又
は13記載のビスカスヒータにおいて、後部放熱室を形
成する後部ハウジングは、前端面で発熱室の後壁面を形
成し、後端面で該後部放熱室の前壁面を形成する後部プ
レートと、残部の後部ハウジング本体とからなり、該後
部プレート又は該後部ハウジングの中央域は互いに当接
されていることを特徴とする。
【0024】このビスカスヒータでは、後部ハウジング
が後部プレートと後部ハウジング本体とからなり、これ
らによって後部放熱室が形成されている。ここで、後部
プレート又は後部ハウジング本体の中央域は互いに当接
されているため、後部プレートと後部ハウジング本体と
の直接接触で熱が伝達しやすい。また、放熱室内を循環
流体が特定順路で循環する。
【0025】(15)請求項15のビスカスヒータは、
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13又は14記載のビスカスヒータにおい
て、放熱室は、第1ポートから取り入れられる循環流体
を特定順路で循環し、第2ポートから外部の暖房回路へ
送り出すべく構成されていることを特徴とする。このビ
スカスヒータでは、第1ポートから取り入れられた循環
流体が放熱室内を特定順路で循環し、第2ポートから外
部の暖房回路へ送り出される。このため、このビスカス
ヒータでは、放熱室内で循環流体の短絡や滞留を生じる
おそれがない。
【0026】(16)請求項16のビスカスヒータは、
請求項15記載のビスカスヒータにおいて、第1ポート
及び第2ポートは同一面に形成されていることを特徴と
する。このビスカスヒータでは、第1ポート及び第2ポ
ートが同一面に形成されており、製造が容易であるとと
もに、車両等への搭載性に優れている。
【0027】(17)請求項17のビスカスヒータは、
請求項16記載のビスカスヒータにおいて、第1ポート
及び第2ポートは隣接されていることを特徴とする。こ
のビスカスヒータでは、第1ポート及び第2ポートが隣
接されており、車両等への搭載性に一層優れている。 (18)請求項18のビスカスヒータは、請求項15、
16又は17記載のビスカスヒータにおいて、前部放熱
室を形成する前部ハウジングは、後端面で発熱室の前壁
面を形成し、前端面で該前部放熱室の後壁面を形成する
前部プレートと、残部の前部ハウジング本体とからな
り、後部放熱室を形成する後部ハウジングは、前端面で
発熱室の後壁面を形成し、後端面で該後部放熱室の前壁
面を形成する後部プレートと、残部の後部ハウジング本
体とからなり、第1ポート及び第2ポートが形成される
該前部放熱室及び該後部放熱室の一方から他方へは、複
数本の流体路が連通されていることを特徴とする。
【0028】このビスカスヒータでは、前部ハウジング
が前部プレートと前部ハウジング本体とからなり、これ
らによって前部放熱室が形成されている。また、このビ
スカスヒータでは、後部ハウジングが後部プレートと後
部ハウジング本体とからなり、これらによって後部放熱
室が形成されている。そして、第1ポート及び第2ポー
トが形成される前部放熱室及び後部放熱室の一方から他
方へは、複数本の流体路が連通されており、流体路によ
っても効率的に熱交換が行われる。
【0029】(19)請求項19のビスカスヒータは、
請求項18記載のビスカスヒータにおいて、流体路はそ
れぞれ同一断面積で形成されていることを特徴とする。
このビスカスヒータでは、流体路がそれぞれ同一断面積
に形成されており、加工が容易である。 (20)請求項20のビスカスヒータは、請求項18記
載のビスカスヒータにおいて、流体路は、第1ポートに
近い方が小さい断面積であり、遠い方が大きい断面積で
形成されていることを特徴とする。
【0030】このビスカスヒータでは、第1ポートに近
い方の流体路が小さい断面積であり、遠い方の流体路が
大きい断面積で形成されているため、各流体路を循環流
体が同程度の流量で流れ、効率的な熱交換を行う。 (21)請求項21のビスカスヒータは、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13、14、15、16、17、18、19又は20記
載のビスカスヒータにおいて、前部放熱室を形成する前
部ハウジングは、後端面で発熱室の前壁面を形成し、前
端面で該前部放熱室の後壁面を形成する前部プレート
と、残部の前部ハウジング本体とからなり、該前部プレ
ート又は該前部ハウジング本体には該発熱室と軸受装置
との間で駆動軸を軸封する軸封装置が設けられ、該前部
放熱室は該軸封装置近傍まで形成されていることを特徴
とする。
【0031】このビスカスヒータでは、前部ハウジング
が前部プレートと前部ハウジング本体とからなり、これ
らによって前部放熱室が形成されている。ここで、前部
プレート又は前部ハウジング本体には発熱室と軸受装置
との間で駆動軸を軸封する軸封装置が設けられているた
め、粘性流体が外部に漏れるおそれがない。特に、前部
放熱室が軸封装置近傍まで形成されているため、軸封装
置のゴム材が前部放熱室内を循環する循環流体によって
間接的に冷却され、発熱室内の粘性流体の熱影響により
劣化するおそれが減少する。また、これにより循環流体
の温度上昇も実現される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、各請求項記載の発明を具体
化した実施形態1〜5及び変形形態を図面を参照しつつ
説明する。 (実施形態1)実施形態1のビスカスヒータは請求項
1、4、5、12〜17を具体化している。
【0033】このビスカスヒータでは、図1に示すよう
に、前部ハウジング1、後部プレート2及び後部ハウジ
ング本体3が後部プレート2と後部ハウジング本体3と
の間にシール部材としてのガスケット4を介し、各々積
層された状態で複数本の通しボルト5により締結されて
いる。ここで、後部プレート2及び後部ハウジング本体
3が後部ハウジング6を構成している。後部プレート2
は十分な熱交換を行なうために高い熱伝導性を有するア
ルミニウム系材料からなり、前部ハウジング1及び後部
ハウジング本体3は外部へ熱が漏れないように低い熱伝
導性を有する鉄系材料からなる。そして、前部ハウジン
グ1の後端面に凹設された凹部は後部プレート2の平坦
な前端面とともに発熱室7を形成している。また、後部
プレート2の後端面と後部ハウジング本体3の内面とが
発熱室7に隣接する後部放熱室としての後部ウォータジ
ャケットRWを形成している。このため、このビスカス
ヒータでは、後部プレート2及び後部ハウジング本体3
が簡易な形状をなし、製造が容易である。なお、後部プ
レート2と後部ハウジング本体3との間にガスケット4
が介在されているため、後部ウォータジャケットRW内
を循環する循環流体としての循環水が外部に漏れること
はない。
【0034】後部ハウジング本体3の後面の外域には、
図2に示すように、外部の図示しない暖房回路から循環
水を取り入れる第1ポートとしての入水ポート8と、循
環水を暖房回路へ送り出す第2ポートとしての出水ポー
ト9とが隣接して形成され、入水ポート8と出水ポート
9とは後部ウォータジャケットRWに連通されている。
こうして、このビスカスヒータでは、入水ポート8及び
出水ポート9が同一面において隣接して形成されている
ため、製造が容易であるとともに、車両への搭載性に優
れている。
【0035】後部プレート2の後端面では中央域に円柱
状の凸部2aが突設され、入水ポート8と出水ポート9
との間には凸部2aから一径方向に延在する隔壁2bが
突設されている。また、後部プレート2の後端面では、
入水ポート8近傍から出水ポート9近傍まで凸部2a回
りに円弧状に延在する4条のフィン2c〜2fが軸方向
に突設されている。このため、このビスカスヒータで
は、各フィン2c〜2fにより表面積が比較的大きくな
っている。ここで、各フィン2c〜2fは軸方向に突出
しており、後部プレート2の簡易な形状を損なわず、や
はり製造が容易である。
【0036】これら凸部2a、隔壁2b及び各フィン2
c〜2fの先端は、図1に示すように、後部ハウジング
本体3の内面と当接されている。このため、このビスカ
スヒータでは、後部プレート2と後部ハウジング本体3
との直接接触で熱が伝達しやすい。また、前部ハウジン
グ1には発熱室7に隣接して軸封装置10及び軸受装置
11が設けられ、これら軸封装置10及び軸受装置11
を介して駆動軸12が回動可能に支承されている。駆動
軸12の後端には発熱室7内で回動可能な平板形状のロ
ータ13が圧入されている。ロータ13は、後部プレー
ト2と異なる材質であることが万一の両者の干渉時に好
ましく、かつ駆動軸12からトルクを伝達されることも
考慮し、鉄系材料で構成されている。発熱室7の壁面と
ロータ13の外面との間隙には粘性流体としてのシリコ
ンオイルが介在されている。こうして、このビスカスヒ
ータでは、前部ハウジング1に発熱室7と軸受装置11
との間で軸封装置10が設けられているため、粘性流体
としてのシリコンオイルが外部に漏れるおそれがない。
駆動軸12の先端にはボルト14によりプーリ15が固
定され、プーリ15は車両のエンジンによりベルトで回
転されるようになっている。
【0037】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸12がプーリ15を介してエンジ
ンにより駆動されれば、発熱室7内でロータ13が回動
するため、シリコンオイルが発熱室7の壁面とロータ1
3の外面との間隙でせん断により発熱する。この発熱は
後部ウォータジャケットRW内の循環水に熱交換され、
加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供されるこ
ととなる。
【0038】このとき、循環水は、図3に示すように、
入水ポート8から後部ウォータジャケットRWの後方か
ら見て右側の部屋RWR に取り入れられ、凸部2a、隔
壁2b及び各フィン2c〜2fによって仕切られた5本
のルートで後部ウォータジャケットRWの後方から見て
左側の部屋RWL に辿り、出水ポート9から暖房回路へ
送り出される。こうして、このビスカスヒータでは、循
環水が後部ウォータジャケットRW内を特定順路で循環
することから、後部ウォータジャケットRW内で循環水
の短絡や滞留を生じるおそれがない。
【0039】したがって、このビスカスヒータは、製造
が容易であり、安価に製造可能であるとともに、十分な
熱交換が可能である。なお、プーリ15の代わりに電磁
クラッチを用いて駆動軸12の断続駆動を行ってもよ
い。 (実施形態2)実施形態2のビスカスヒータは請求項
1、4、5、14〜19、21を具体化している。
【0040】このビスカスヒータでは、図4に示すよう
に、前部ハウジング本体21、前部プレート22、後部
プレート23及び後部ハウジング本体24が前部ハウジ
ング本体21と前部プレート22との間及び後部プレー
ト23と後部ハウジング本体24との間にシール部材と
してのガスケット25、26を介し、各々積層された状
態で複数本の通しボルト27により締結されている。こ
こで、前部ハウジング本体21及び前部プレート22が
前部ハウジング28を構成し、後部プレート23及び後
部ハウジング本体24が後部ハウジング29を構成して
いる。前部プレート22はアルミニウム系材料からな
る。そして、前部プレート22の後端面に凹設された凹
部は後部プレート23の平坦な前端面とともに発熱室3
0を形成している。また、前部ハウジング本体21の内
面と前部プレート22の前端面とが発熱室30の前部に
隣接する前部放熱室としての前部ウォータジャケットF
Wを形成し、後部プレート23の後端面と後部ハウジン
グ本体24の内面とが発熱室30の後部に隣接する後部
放熱室としての後部ウォータジャケットRWを形成して
いる。このため、このビスカスヒータにおいても、前部
ハウジング本体21、前部プレート22、後部プレート
23及び後部ハウジング本体24が簡易な形状をなし、
製造が容易である。なお、前部ハウジング本体21と前
部プレート22との間及び後部プレート23と後部ハウ
ジング本体24との間にガスケット25、26が介在さ
れているため、前部及び後部ウォータジャケットFW、
RW内を循環する循環流体としての循環水が外部に漏れ
ることはない。
【0041】後部ハウジング本体24の後面の中央域に
は、図5に示すように、外部の暖房回路から循環水を取
り入れる第1ポートとしての入水ポート31と、循環水
を暖房回路へ送り出す第2ポートとしての出水ポート3
2とが隣接して形成され、入水ポート31と出水ポート
32とは後部ウォータジャケットRWに連通されてい
る。こうして、このビスカスヒータにおいても、入水ポ
ート31及び出水ポート32が同一面において隣接して
形成されているため、製造が容易であるとともに、車両
への搭載性に優れている。
【0042】後部プレート23の後端面では中央域に円
柱状の凸部23aが突設され、入水ポート31と出水ポ
ート32との間には凸部23aから両径方向に延在する
隔壁23b、23cが突設されている。これら凸部23
a及び隔壁23b、23cの先端は、図4に示すよう
に、後部ハウジング本体24の内面と当接されている。
このため、このビスカスヒータにおいても、後部プレー
ト23と後部ハウジング本体24との直接接触で熱が伝
達しやすい。
【0043】図5に示すように、ガスケット26、後部
プレート23、前部プレート22及びガスケット25に
は各通しボルト27間で等間隔に流体路としての水路3
3〜38が貫設されている。各水路33〜38はそれぞ
れ同一断面積の円孔で形成されており、加工が容易であ
る。入水ポートが形成される後部ウォータジャケットR
Wから前部ウォータジャケットFWへは水路33〜35
が連通され、前部ウォータジャケットFWから出水ポー
トが形成される後部ウォータジャケットRWへは水路3
6〜38が連通されている。
【0044】図4に示すように、実施形態1と同様の軸
封装置10は前部プレート22に設けられ、実施形態1
と同様の軸受装置11は前部ハウジング本体21に設け
られている。前部ハウジング本体21には発熱室30側
に軸方向に延在する内ボス21aが突設され、この内ボ
ス21aには軸封装置10側に複数の開口21bが貫設
されているため、前部ウォータジャケットFWは前部プ
レート22の厚みを残すのみで軸封装置10近傍まで形
成されている。他の構成は実施形態1と同一である。こ
うして、このビスカスヒータでは、前部プレート22に
発熱室30と軸受装置11との間で軸封装置10が設け
られているため、粘性流体が外部に漏れるおそれがな
い。
【0045】このビスカスヒータにおいても、実施形態
1と同様、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に
供されることとなる。このとき、循環水は、図6に示す
ように、入水ポート31から後部ウォータジャケットR
Wの後方から見て右側の部屋RWR に取り入れられ、水
路33〜35のルートで前部ウォータジャケットFWの
後方から見て右側の部屋FWR に辿り、部屋FWR と一
体をなす前部ウォータジャケットFWの後方から見て左
側の部屋FWL に辿り、水路36〜38のルートで後部
ウォータジャケットRWの後方から見て左側の部屋RW
L に辿り、出水ポート32から暖房回路へ送り出され
る。こうして、このビスカスヒータでは、循環水が後部
ウォータジャケットRW内を特定順路で循環することか
ら、後部ウォータジャケットRW内で循環水の短絡や滞
留を生じるおそれがない。また、水路33〜38によっ
ても効率的に熱交換が行われる。
【0046】したがって、このビスカスヒータにおいて
も、製造が容易であり、安価に製造可能であるととも
に、十分な熱交換が可能である。また、このビスカスヒ
ータでは、前部ウォータジャケットFWが軸封装置10
近傍まで形成されているため、軸封装置10のゴム材が
前部ウォータジャケットFW内を循環する循環水によっ
て間接的に冷却され、発熱室30内のシリコンオイルの
熱影響により劣化するおそれが減少されている。また、
これにより循環水の温度上昇も実現される。
【0047】したがって、このビスカスヒータは、耐久
後においてもシリコンオイルの漏れを確実に防止可能で
ある。なお、実施形態1と同様なフィンを前部ウォータ
ジャケットFW内に設けることもできる。 (実施形態3)実施形態3のビスカスヒータは請求項
1、4、5、14〜18、20、21を具体化してい
る。
【0048】このビスカスヒータは、図7に示すよう
に、入水ポート31に最も近い水路34が最も小径であ
り、次に近い水路35が次に小径であり、遠い水路33
が大径に形成されている。他の構成は実施形態2と同一
である。このビスカスヒータでは、各水路31〜33の
加工はやや面倒ではあるものの、各水路31〜33を循
環流体としての循環水が同程度の流量で流れるため、効
率的な熱交換を行うことができる。他の作用及び効果は
実施形態2と同一である。 (変形形態)循環流体としての循環水の特定順路を図8
に示すように構成することもできる。この場合、循環水
は、第1ポートとしての入水ポート40から後部放熱室
としての後部ウォータジャケットRWの後方から見て右
側の部屋RWR に取り入れられ、部屋RWR と一体をな
す後部ウォータジャケットRWの後方から見て左側の部
屋RWL に辿り、図示しない流体路としての水路のルー
トで前部放熱室としての前部ウォータジャケットFWの
後方から見て左側の部屋FWL に辿り、部屋FWL と一
体をなす前部ウォータジャケットFWの後方から見て右
側の部屋FWRに辿り、第2ポートとしての出水ポート
41から暖房回路へ送り出される。なお、入水ポート4
0及び出水ポート41はビスカスヒータの同一面に隣接
して形成されている。
【0049】このビスカスヒータにおいても、実施形態
2と同様の作用及び効果を奏することができる。 (実施形態4)実施形態4のビスカスヒータは請求項1
〜9、11〜17を具体化している。このビスカスヒー
タでは、図9に示すように、前部ハウジング本体51、
前部プレート52、後部プレート53及び後部ハウジン
グ本体54が各々積層され、それらの外周部において複
数本の通しボルト50により締結されている。ここで、
これら前部ハウジング本体51と前部プレート52との
間、前部プレート52と後部プレート53との間及び後
部プレート53と後部ハウジング本体54との間の外周
部にはシール部材としてのガスケット55〜57が介在
されている。ここで、前部ハウジング本体51及び前部
プレート52が前部ハウジング58を構成し、後部プレ
ート53及び後部ハウジング本体54が後部ハウジング
59を構成している。
【0050】前部ハウジング本体51はカップ状に形成
され、その外周部は前部プレート52の外周縁を囲包し
ている。また、前部プレート52は中央部で軸方向に突
出する凸部としてのボス52aを有し、前部ハウジング
本体51はこのボス52aと軸方向及び周方向で当接す
る当接部としてのボス51aを有している。そして、ボ
ス52aとボス51aとの角部間にはOリング60が介
在されている。
【0051】他方、後部ハウジング本体54もカップ状
に形成され、その外周部は後部プレート53の外周縁を
囲包している。また、後部プレート53は中央部で軸方
向に突出する円柱状の凸部53aを有し、後部ハウジン
グ本体54はこの凸部53aと周方向で当接する当接部
としてのリング状のリブ54aを有している。そして、
凸部53aとリブ54aとの周面間にもOリング61が
介在されている。
【0052】そして、前部プレート52の後端面に凹設
された凹部は後部プレート53の平坦な前端面とともに
発熱室62を形成している。また、前部ハウジング本体
51の内面と前部プレート52の前端面とが発熱室62
の前部に隣接する前部放熱室としての前部ウォータジャ
ケットFWを形成している。さらに、後部プレート53
の後端面と後部ハウジング本体54におけるリブ54a
より外側の内面とが発熱室62の後部に隣接する後部放
熱室としての後部ウォータジャケットRWを形成し、後
部プレート53の後端面と後部ハウジング本体54にお
けるリブ54aより内側の内面とが貯留室SRを形成し
ている。
【0053】後部ハウジング本体54の後面には第1ポ
ートとしての入水ポート63及び第2ポートとしての出
水ポート64が隣接して形成され、入水ポート63と出
水ポート64とは後部ウォータジャケットRWに連通さ
れている。後部プレート53及び前部プレート52には
各通しボルト50間で等間隔に複数の流体路としての水
路65が貫設され、前部ウォータジャケットFWと後部
ウォータジャケットRWとは水路65により連通されて
いる。
【0054】前部プレート52のボス52a内には発熱
室62に隣接する軸封装置66が設けられ、前部ハウジ
ング本体51のボス51a内には軸受装置67が設けら
れている。これら軸封装置66及び軸受装置67を介し
て駆動軸68が回動可能に支承され、駆動軸68の後端
には発熱室62内で回動可能な平板形状のロータ69が
圧入されている。
【0055】後部プレート53には、中央域の上方の位
置に図示しない回収孔が後端面まで貫設されているとと
もに、中央域の下方の位置に回収孔より連通面積の大き
な供給孔53bが貫設されている。また、後部プレート
53には、発熱室62側が開口し、その内端が供給孔5
3bと連通する供給溝53cが凹設されている。そし
て、貯留室SR及び発熱室62の壁面とロータ69の外
面との間隙には、空気とともに粘性流体としてのシリコ
ンオイルが介在されている。駆動軸68の先端には前部
ハウジング本体51との間に軸受装置70を介してボル
ト71によりプーリ72が結合され、プーリ72は車両
のエンジンによりベルトで回転されるようになってい
る。
【0056】このビスカスヒータでは、前部ハウジング
本体51等の外周部を通しボルト50で締結しても、発
熱室62内のシリコンオイルが外部に漏れたり、そのシ
リコンオイルが前部及び後部ウォータジャケットFW、
RW内に漏れたり、前部及び後部ウォータジャケットF
W、RW内の循環流体としての循環水が外部に漏れたり
しにくい。
【0057】したがって、このビスカスヒータでは、軽
量化の目的から前部及び後部ハウジング本体51、54
並びに前部及び後部プレート52、53として比較的薄
肉のものを採用していても、シリコンオイル、循環水及
び外気間における相互の漏れを確実に防止できるため、
優れた耐久性を発揮することができる。他の作用及び効
果は実施形態1〜3と同様である。 (実施形態5)実施形態5のビスカスヒータは請求項1
〜8、10、12〜17を具体化している。
【0058】このビスカスヒータでは、図10に示すよ
うに、前部プレート52が中央部で軸方向に突出する凸
部としてのボス52bを有し、前部ハウジング本体51
はこのボス52bと軸方向で当接する当接部としての受
承面51bを有している。そして、ボス52bと受承面
51bとの端面間にOリング73が介在されている。他
方、後部ハウジング本体54のリング状のリブ54bは
後部プレート53の平坦な後端面53dと軸方向で当接
し、リブ54bと後端面53dとの端面間にもOリング
74が介在されている。他の構成は実施形態4と同一で
ある。
【0059】このビスカスヒータにおいても実施形態4
と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項のビスカ
スヒータは、各請求項記載の手段の採用により、以下の
効果を奏することができる。請求項1〜21記載のビス
カスヒータは、製造が容易であり、安価に製造可能であ
る。
【0061】また、請求項12〜15、18、20記載
のビスカスヒータは、十分な熱交換が可能である。さら
に、請求項2〜11、21記載のビスカスヒータは、粘
性流体、循環流体及び外気間における相互の漏れを確実
に防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図2】実施形態1のビスカスヒータの横断面図であ
る。
【図3】実施形態1のビスカスヒータに係り、循環水の
流れを示す模式図である。
【図4】実施形態2のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図5】実施形態2のビスカスヒータの横断面図であ
る。
【図6】実施形態2のビスカスヒータに係り、循環水の
流れを示す模式図である。
【図7】実施形態3のビスカスヒータの横断面図であ
る。
【図8】変形形態のビスカスヒータに係り、循環水の流
れを示す模式図である。
【図9】実施形態4のビスカスヒータの横断面図であ
る。
【図10】実施形態5のビスカスヒータの横断面図であ
る。
【符号の説明】
1、28、58…前部ハウジング 22、52…前部プレート 52a、52b…凸部(ボス) 21…前部ハウジング本体 51a、51b…当接部(51a…ボス、51b…受承
面) 6、29、59…後部ハウジング 23、53…後部プレート 53a…凸部 24、54…後部ハウジング本体 54a、54b…当接部(リブ) 7、30、62…発熱室 FW…前部放熱室(前部ウォータジャケット) RW…後部放熱室(後部ウォータジャケット) 11、67…軸受装置 12、68…駆動軸 13、69…ロータ 4、25、26、55〜57、60、61、73、74
…シール部材(4、25、26、55〜57…ガスケッ
ト、60、61、73、74…Oリング) 5、27、50…通しボルト 2c〜2f…フィン 2a、23a…凸部(中央域) 8、31、40、63…第1ポート(入水ポート) 9、32、41、64…第2ポート(出水ポート) 33〜38、65…流体路(水路) 10、66…軸封装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 聖史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室を形成する前部及び後部ハウ
    ジングと、該前部及び後部ハウジングの少なくとも一方
    に形成され、該発熱室に隣接して循環流体を循環させる
    放熱室と、該前部ハウジングに軸受装置を介して回動可
    能に支承された駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸により
    回動可能に設けられたロータと、該発熱室の壁面と該ロ
    ータの外面との間隙に介在され、該ロータの回動により
    発熱される粘性流体とを有するビスカスヒータにおい
    て、 前記放熱室を形成する前部及び後部ハウジングの少なく
    とも一方は、軸方向の一端面で前記発熱室の一壁面を形
    成し、他端面で該放熱室の一壁面を形成するプレート
    と、残部のハウジング本体とからなり、 該プレート、該ハウジング本体並びに該前部及び後部ハ
    ウジングの他方は、各々積層された状態で通しボルトに
    より締結されていることを特徴とするビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】ハウジング本体の外周部はプレートの外周
    縁を囲包していることを特徴とする請求項1記載のビス
    カスヒータ。
  3. 【請求項3】プレートは中央部で軸方向に突出する凸部
    を有し、ハウジング本体は該凸部と軸方向又は周方向で
    当接する当接部を有することを特徴とする請求項1又は
    2記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】プレートとハウジング本体との間にはシー
    ル部材が介在されていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】シール部材はガスケットであることを特徴
    とする請求項4記載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】シール部材は軸方向の変位が可能なもので
    あることを特徴とする請求項4記載のビスカスヒータ。
  7. 【請求項7】ガスケットはハウジング本体及びプレート
    の外周部に介在され、軸方向の変位が可能なシール部材
    は該ハウジング本体及び該プレートの中央部に介在され
    ていることを特徴とする請求項5又は6記載のビスカス
    ヒータ。
  8. 【請求項8】軸方向の変位が可能なシール部材はOリン
    グであることを特徴とする請求項6又は7記載のビスカ
    スヒータ。
  9. 【請求項9】プレートは中央部で軸方向に突出する凸部
    を有し、ハウジング本体は該凸部と周方向で当接する当
    接部を有し、該凸部と該当接部との周面間にはOリング
    が介在されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    のビスカスヒータ。
  10. 【請求項10】プレートは中央部で軸方向に突出する凸
    部を有し、ハウジング本体は該凸部と軸方向で当接する
    当接部を有し、該凸部と該当接部との端面間にはOリン
    グが介在されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のビスカスヒータ。
  11. 【請求項11】プレートは中央部で軸方向に突出する凸
    部を有し、ハウジング本体は該凸部と軸方向で当接する
    当接部を有し、該凸部と該当接部との角部間にはOリン
    グが介在されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載のビスカスヒータ。
  12. 【請求項12】プレート又はハウジング本体の放熱室を
    形成する一壁面は軸方向に突出するフィンを構成してい
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10又は11記載のビスカスヒータ。
  13. 【請求項13】フィンの先端はハウジング本体又はプレ
    ートと当接されていることを特徴とする請求項12記載
    のビスカスヒータ。
  14. 【請求項14】後部放熱室を形成する後部ハウジング
    は、前端面で発熱室の後壁面を形成し、後端面で該後部
    放熱室の前壁面を形成する後部プレートと、残部の後部
    ハウジング本体とからなり、 該後部プレート又は該後部ハウジングの中央域は互いに
    当接されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記
    載のビスカスヒータ。
  15. 【請求項15】放熱室は、第1ポートから取り入れられ
    る循環流体を特定順路で循環し、第2ポートから外部の
    暖房回路へ送り出すべく構成されていることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、
    11、12、13又は14記載のビスカスヒータ。
  16. 【請求項16】第1ポート及び第2ポートは同一面に形
    成されていることを特徴とする請求項15記載のビスカ
    スヒータ。
  17. 【請求項17】第1ポート及び第2ポートは隣接されて
    いることを特徴とする請求項16記載のビスカスヒー
    タ。
  18. 【請求項18】前部放熱室を形成する前部ハウジング
    は、後端面で発熱室の前壁面を形成し、前端面で該前部
    放熱室の後壁面を形成する前部プレートと、残部の前部
    ハウジング本体とからなり、 後部放熱室を形成する後部ハウジングは、前端面で発熱
    室の後壁面を形成し、後端面で該後部放熱室の前壁面を
    形成する後部プレートと、残部の後部ハウジング本体と
    からなり、 第1ポート及び第2ポートが形成される該前部放熱室及
    び該後部放熱室の一方から他方へは、複数本の流体路が
    連通されていることを特徴とする請求項15、16又は
    17記載のビスカスヒータ。
  19. 【請求項19】流体路はそれぞれ同一断面積で形成され
    ていることを特徴とする請求項18記載のビスカスヒー
    タ。
  20. 【請求項20】流体路は、第1ポートに近い方が小さい
    断面積であり、遠い方が大きい断面積で形成されている
    ことを特徴とする請求項18記載のビスカスヒータ。
  21. 【請求項21】前部放熱室を形成する前部ハウジング
    は、後端面で発熱室の前壁面を形成し、前端面で該前部
    放熱室の後壁面を形成する前部プレートと、残部の前部
    ハウジング本体とからなり、 該前部プレート又は該前部ハウジング本体には該発熱室
    と軸受装置との間で駆動軸を軸封する軸封装置が設けら
    れ、 該前部放熱室は該軸封装置近傍まで形成されていること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13、14、15、16、1
    7、18、19又は20記載のビスカスヒータ。
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