JPH09323531A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH09323531A
JPH09323531A JP8141942A JP14194296A JPH09323531A JP H09323531 A JPH09323531 A JP H09323531A JP 8141942 A JP8141942 A JP 8141942A JP 14194296 A JP14194296 A JP 14194296A JP H09323531 A JPH09323531 A JP H09323531A
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JP
Japan
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viscous heater
housing
heat generating
generating chamber
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP8141942A
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English (en)
Inventor
Takashi Ban
孝志 伴
Hidefumi Mori
英文 森
Satoshi Yagi
聖史 八木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Priority to CA002206818A priority patent/CA2206818A1/en
Priority to DE69709242T priority patent/DE69709242T2/de
Priority to EP97108848A priority patent/EP0811514B1/en
Priority to US08/868,872 priority patent/US5947107A/en
Publication of JPH09323531A publication Critical patent/JPH09323531A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/02Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant
    • B60H1/14Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant otherwise than from cooling liquid of the plant, e.g. heat from the grease oil, the brakes, the transmission unit
    • B60H2001/146Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived from the propulsion plant otherwise than from cooling liquid of the plant, e.g. heat from the grease oil, the brakes, the transmission unit from a viscous fluid heater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2060/00Cooling circuits using auxiliaries
    • F01P2060/18Heater

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】限られた搭載スペースであっても、全体の大幅
な設計変更を要することなく、容易にその搭載を実現可
能なビスカスヒータを提供する。 【解決手段】駆動軸の前端及び後端に他の機器との結合
手段となるボルト穴18a、外スプライン18bを形成
し、ハウジングから前後に突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−246823号公報に
車両用暖房装置に利用されるビスカスヒータが開示され
ている。このビスカスヒータでは、前部及び後部ハウジ
ングが対設された状態で通しボルトにより締結され、内
部に発熱室と、この発熱室の外域にウォータジャケット
とを形成している。ウォータジャケット内では循環水が
入水ポートから取り入れられ、出水ポートから外部の暖
房回路へ送り出されるべく循環されている。前部ハウジ
ングには軸受装置を介して駆動軸が回動可能に支承さ
れ、駆動軸には発熱室内で回動可能なロータが固定され
ている。発熱室の壁面とロータの外面とは互いに近接す
るラビリンス溝を構成し、これら発熱室の壁面とロータ
の外面との間隙にはシリコンオイル等の粘性流体が介在
される。
【0003】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、
発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の
壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱する。
この発熱はウォータジャケット内の循環水に熱交換さ
れ、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供され
ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のビ
スカスヒータは、駆動軸がハウジングの後方にのみ突出
したものであるため、例えば車両のエンジンルーム等の
狭いスペースに搭載しにくいという不具合がある。すな
わち、以下車両を例にとって説明すれば、車両には、エ
ンジンが搭載されている他、エアコン用コンプレッサ、
ウォータポンプ、パワーステアリング用油圧ポンプ、オ
ルタネータ、アイドラー等のエンジンに対して補助的な
役割をする補機も多数搭載されている。これらの補機は
個別のプーリ又は電磁クラッチからなる動力伝達装置が
クランクシャフトプーリとベルトにより接続されてエン
ジンにより駆動されるようになっており、エンジンルー
ム内はこれらエンジン及び補機によってほぼ埋め尽くさ
れている状態である。この状態は近年進められている車
両の軽量化によってますます助長される傾向にある。
【0005】かかる状況下、上記従来のビスカスヒータ
を車両のエンジンルームに搭載せんとする場合、同公報
記載のように、ハウジングの後方に突出した駆動軸の後
端に電磁クラッチのハブ等を結合し、そのビスカスヒー
タを他の補機とは別個に扱うこととすれば、エンジンル
ーム内において、エンジン、他の補機、これらのレイア
ウト等の大幅な変更を免れ得ない。これでは、車両全体
の大幅な設計変更から、車両全体の製造コストの高騰化
を招来してしまう。
【0006】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、限られた搭載スペースであっても、全
体の大幅な設計変更を要することなく、容易にその搭載
を実現可能なビスカスヒータを提供することを解決すべ
き課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに回動可能に支承され
た駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設
けられたロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面と
の間隙に介在され、該ロータの回動により発熱される粘
性流体とを有するビスカスヒータにおいて、前記駆動軸
は、前端及び後端に他の機器との結合手段を有し、前記
ハウジングから前後に突出していることを特徴とする。
【0008】ここで、他の機器とはビスカスヒータ以外
の機器であって、動力を要するものと、動力を伝達する
ためのものとがある。車両に搭載する場合を例にとれ
ば、上記エアコン用コンプレッサ、ウォータポンプ、パ
ワーステアリング用油圧ポンプ、オルタネータ、アイド
ラー等の動力装置に対して補助的な役割をする補機や、
ビスカスヒータに動力を伝達するプーリ、電磁クラッチ
等の動力伝達装置が該当する。
【0009】このビスカスヒータでは、ハウジングから
前方に突出した駆動軸の前端においてその結合手段によ
り第1の機器を結合することができるとともに、ハウジ
ングから後方に突出した駆動軸の後端においてその結合
手段により第2の機器を結合することができる。ここ
で、突出とは、他の機器と結合手段により結合すること
ができる駆動軸の状態をいう。
【0010】こうして、このビスカスヒータは、全体で
狭いスペースであっても、第1の機器と第2の機器との
間にそのビスカスヒータのスペースさえ確保できるので
あれば、他の機器を含めた全体の大幅な設計変更を要す
ることなく、搭載が実現される。このため、ビスカスヒ
ータの搭載にあたって全体の製造コストの低廉化が実現
される。
【0011】(2)請求項2のビスカスヒータは、請求
項1記載のビスカスヒータにおいて、ハウジングは前部
及び後部ハウジングからなり、該前部及び後部ハウジン
グの少なくとも一方は、軸方向の一端面で発熱室の一壁
面を形成し、他端面で放熱室の一壁面を形成するプレー
トと、残部のハウジング本体とからなり、該プレート、
該ハウジング本体並びに該前部及び後部ハウジングの他
方は、各々積層されていることを特徴とする。
【0012】このビスカスヒータは、軸方向の小型化が
容易であるため、第1の機器と第2の機器との間のスペ
ースを確保しやすい。また、このビスカスヒータでは、
プレート及びハウジング本体が簡易な形状をなし、組付
けが容易であるため、製造コストの低廉化が実現され
る。 (3)請求項3のビスカスヒータは、請求項1又は2記
載のビスカスヒータにおいて、循環流体を放熱室に取り
入れる第1ポートと、該循環流体を該放熱室から外部の
暖房回路に送り出す第2ポートとは、ハウジングの外周
面に形成されていることを特徴とする。
【0013】このビスカスヒータは、第1ポート及び第
2ポートが他の機器との結合に際して障害にならないた
め、第1の機器と第2の機器との間のスペースを確保し
やすい。 (4)請求項4のビスカスヒータは、請求項1、2又は
3記載のビスカスヒータにおいて、結合手段はスプライ
ンであることを特徴とする。
【0014】結合手段としては、ボルト穴、キー溝、内
・外スプライン等を採用し得るが、請求項4のビスカス
ヒータのように、結合手段がスプラインであれば、一対
の機器間にビスカスヒータを組付けるに際し、他の機器
を軸方向に近づけるだけでビスカスヒータの駆動軸と他
の機器の駆動軸とが互いにスプライン嵌合されるため、
組付け性に優れる。
【0015】(5)請求項5のビスカスヒータは、請求
項1、2、3又は4記載のビスカスータにおいて、駆動
軸の発熱室を跨いだ両側は、該発熱室側からみてハウジ
ングにそれぞれ軸封装置及び軸受装置を介して回動可能
に支承されていることを特徴とする。駆動軸の前後がハ
ウジングから突出したビスカスヒータでは、駆動軸の前
後とハウジングとの間に軸受装置を設けることが可能に
なり、これにより各軸受装置のスパンを確保して駆動軸
の振れが抑制される。また、ビスカスヒータでは発熱室
の壁面とロータの外面との間隙に粘性流体が介在される
ため、仮に発熱室の前後に軸封装置を設けなければ、そ
の粘性流体が外部に漏れてしまう。また、この粘性流体
は必ずしも潤滑性に優れるとは限らないため、それぞれ
軸受装置を設けていたとしても、駆動軸の回動が阻害さ
れてしまう。このため、請求項5のビスカスヒータのよ
うに、駆動軸の発熱室を跨いだ両側にそれぞれ軸封装置
及び軸受装置を設けることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、請求項1〜5を具体化した
実施形態1、2を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1のビスカスヒータは能力可変
型のものとして具体化している。
【0017】このビスカスヒータでは、図1に示すよう
に、前部ハウジング本体1、前部プレート2、後部プレ
ート3及び後部ハウジング本体4が各々の間にガスケッ
ト5〜7を介し、各々積層された状態で複数本の通しボ
ルト8により締結されている。ここで、前部ハウジング
本体1及び前部プレート2が前部ハウジングを構成し、
後部プレート3及び後部ハウジング本体4が後部ハウジ
ングを構成し、これら全体でハウジングを構成してい
る。
【0018】前部プレート2の後端面に凹設された凹部
は後部プレート3の平坦な前端面とともに発熱室9を形
成している。また、前部プレート2は中央に前方軸方向
に延在するボス2aを有し、ボス2a内には前部軸封装
置10が設けられている。後部プレート3の中央には前
部プレート2のボス2aの内周面と同一径で貫通孔3a
が貫設され、貫通孔3aより上方の位置には第1回収孔
3bが後端面まで貫設されている。また、この後部プレ
ート3の前端面には、貫通孔3aより下方の位置から発
熱室9の下側外域まで供給溝3cが延在されており、供
給溝3cの内よりの位置において第1供給孔3dがやは
り後端面まで貫設されている。
【0019】また、前部ハウジング本体1の内面と前部
プレート2の前端面とが発熱室9の前部に隣接する前部
放熱室としての前部ウォータジャケットFWを形成して
いる。他方、後部ハウジング本体4にはガスケット7と
当接する内リブ4a及び外リブ4bがリング状に突設さ
れており、後部プレート3の後端面と後部ハウジング本
体4における外リブ4bより外側の内面とが発熱室9の
後部に隣接する後部放熱室としての後部ウォータジャケ
ットRWを形成しているとともに、後部プレート3の後
端面と後部ハウジング本体4における内リブ4a及び外
リブ4bで囲まれた内面とが貯溜室ともなる制御室CR
を形成している。
【0020】後部ハウジング本体4の外周面には第1ポ
ートとしての入水ポート11及び第2ポートとしての図
示しない出水ポートが隣接して形成され、入水ポート1
1と出水ポートとは後部ウォータジャケットRWに連通
されている。後部プレート3及び前部プレート2には各
通しボルト9間で等間隔に複数の水路12が貫設され、
前部ウォータジャケットFWと後部ウォータジャケット
RWとは水路12により連通されている。
【0021】後部ハウジング本体4の制御室CR内で
は、内リブ4aの底部外周に温度感応型アクチュエータ
としてのバイメタル渦巻ばね13の内端が係止され、バ
イメタル渦巻ばね13の外端には弁体14の軸部14a
が係止されている。このバイメタル渦巻ばね13は、設
定された暖房温度の過強・過弱に基づき、変位のための
所定温度が設定されている。弁体14は軸部14aと一
体にリング状の回転弁14bを有し、この回転弁14b
は第1回収孔3b及び第1供給孔3dの制御室CR側の
開口を閉塞する方向に押圧されている。この回転弁14
bには回転角度により第1回収孔3b又は第1供給孔3
dと連通可能な第2回収孔14c及び第2供給孔14d
が貫設されている。
【0022】さらに、後部ハウジング本体4の内リブ4
a内には後部軸封装置15及び後部軸受装置16が設け
られている。また、前部ハウジング本体1には前方軸方
向に延在するボス1aが突設され、このボス1c内には
前部軸受装置17が設けられている。これら前部軸受装
置17、前部軸封装置10、後部軸封装置15及び後部
軸受装置16を介して駆動軸18が回動可能に支承され
ている。駆動軸18の中央部には発熱室9内で回動可能
な平板形状のロータ19が圧入され、発熱室9の壁面と
ロータ19の外面との間隙には粘性流体としてのシリコ
ンオイルが介在されている。
【0023】駆動軸18は前部ハウジング本体1及び後
部ハウジング本体4から前後に突出されており、その前
端には前部結合手段としてのボルト穴18aが形成さ
れ、その後端には後部結合手段としての外スプライン1
8bが形成されている。このビスカスヒータを車両のエ
ンジンルーム内に搭載する場合、全体で狭いスペースで
あっても、プーリ21と例えば図示しないエアコン用コ
ンプレッサとの間にそのビスカスヒータのスペースさえ
確保できるのであれば、ボルト穴18aにボルト20に
より第1の機器としてのプーリ21を固定する。なお、
プーリ21とボス1aとの間には軸受装置22を設け
る。また、駆動軸18の後端の外スプライン18bにエ
アコン用コンプレッサの駆動軸を組付け得る。この際、
プーリ21及びエアコン用コンプレッサを軸方向に近づ
けるだけで駆動軸18にプーリ21を組付けることがで
きることは当然ではあるものの、さらにビスカスヒータ
の駆動軸18とエアコン用コンプレッサの駆動軸とが互
いにスプライン嵌合される。
【0024】こうして、このビスカスヒータは、エアコ
ン用コンプレッサを含めた車両全体の大幅な設計変更を
要することなく、優れた組付け性の下、搭載が実現され
る。このため、ビスカスヒータの搭載にあたって車両全
体の製造コストの低廉化が実現される。また、このビス
カスヒータは、前部ハウジング本体1等を積層すること
によりハウジングを構成し、かつロータ19が平板形状
であるため、軸方向に小型化されている。このため、プ
ーリ21とエアコン用コンプレッサとの間のスペースを
確保しやすい。また、このビスカスヒータでは、前部ハ
ウジング本体1、前部プレート2、後部プレート3及び
後部ハウジング本体4が簡易な形状をなし、組付けが容
易であるため、製造コストの低廉化が実現される。
【0025】さらに、このビスカスヒータは、入水ポー
ト11及び出水ポートがエアコン用コンプレッサとの結
合に際して障害にならないため、プーリ21とエアコン
用コンプレッサとの間のスペースを確保しやすい。そし
て、車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカスヒータ
では、駆動軸18がプーリ21を介してベルトによりエ
ンジン駆動されれば、発熱室9内でロータ19が回動す
るため、シリコンオイルが発熱室9の壁面とロータ19
の外面との間隙でせん断により発熱する。この発熱は前
部及び後部ウォータジャケットFW、RW内の循環流体
としての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖房
回路で車両の暖房に供されることとなる。
【0026】この間、ロータ19が回動されたままであ
れば、発熱室9内のシリコンオイルは、ワイセンベルク
効果により、中央域に集合しようとする。ここで、制御
室CR内のシリコンオイルの温度が低ければ、暖房が過
弱であるため、バイメタル渦巻ばね13が弁体14の回
転弁14bが正転し、第1回収孔3bと第2回収孔14
cとの連通を閉じ、第1供給孔3dと第2供給孔14d
とを連通させる。このため、制御室CR内に回収されて
いたシリコンオイルが第2供給孔14d、第1供給孔3
d及び供給溝3cを経て発熱室9内に供給される。この
ため、発熱室9の壁面とロータ19の外面との間隙の発
熱量が増大し(能力拡大)、暖房が強められることとな
る。
【0027】他方、制御室CR内のシリコンオイルの温
度が高くなれば、暖房が過強になりつつあるため、バイ
メタル渦巻ばね13が弁体14の回転弁14bを反転
し、第1回収孔3bと第2回収孔14cとを連通させ、
第1供給孔3dと第2供給孔14dとの連通を閉じる。
このため、発熱室9内のシリコンオイルが第1回収孔3
b及び第2回収孔14cを経て制御室CR内に回収され
る。このため、発熱室9の壁面とロータ19の外面との
間隙の発熱量が減少し(能力縮小)、暖房が弱められる
こととなる。
【0028】こうして、このビスカスヒータでは、簡易
な構成の下、ビスカスヒータ内部の物性変化により能力
縮小及び能力拡大を確実に行うことができる。この間、
このビスカスヒータでは、駆動軸18の前後と前部及び
後部ハウジングとの間に前部及び後部軸受装置17、1
6を設け、これにより各軸受装置17、16のスパンを
確保しているため、駆動軸18の振れが抑制される。ま
た、このビスカスヒータでは、発熱室9と各軸受装置1
7、16との間に前部及び後部軸封装置10、15を設
けているため、シリコンオイルが外部に漏れたり、各軸
受装置17、16の機能を阻害することはない。 (実施形態2)実施形態2のビスカスヒータは能力固定
型のものとして具体化している。
【0029】このビスカスヒータでは、図2に示すよう
に、前部ハウジング31、後部プレート32及び後部ハ
ウジング本体33が各々の間にガスケット34、35を
介し、各々積層された状態で複数本の通しボルト36に
より締結されている。ここで、後部プレート32及び後
部ハウジング本体33が後部ハウジングを構成し、前部
ハウジング31も合わせてハウジングを構成している。
【0030】そして、前部ハウジング31の後端面に凹
設された凹部は後部プレート32の平坦な前端面ととも
に発熱室37を形成している。また、後部プレート32
の後端面と後部ハウジング本体33の内面とが発熱室3
7に隣接する放熱室としてのウォータジャケットWJを
形成している。また、後部ハウジング本体33の外周面
には第1ポートとしての入水ポート37及び第2ポート
としての図示しない出水ポートが隣接して形成され、入
水ポート37と出水ポートとはウォータジャケットWJ
に連通されている。
【0031】また、前部ハウジング31には発熱室37
に隣接して前部軸封装置38が設けられ、ボス31a内
にはさらに前部軸受装置39が設けられている。他方、
後部ハウジング本体33にも発熱室37に隣接して後部
軸封装置40及び後部軸受装置41が設けられている。
これら前部及び後部軸封装置38、40及び前部及び後
部軸受装置39、41を介して駆動軸42が回動可能に
支承されている。駆動軸42の中央部には発熱室37内
で回動可能な平板形状のロータ43が圧入され、発熱室
37の壁面とロータ43の外面との間隙には粘性流体と
してのシリコンオイルが介在されている。
【0032】駆動軸42は前部ハウジング31及び後部
ハウジング本体33から前後に突出されており、その前
端には前部結合手段としてのボルト穴42a及びキー溝
42bが形成され、その後端には後部結合手段としての
外スプライン42cが形成されている。このビスカスヒ
ータを車両のエンジンルーム内に搭載する場合、全体で
狭いスペースであっても、電磁クラッチMCと例えば図
示しないエアコン用コンプレッサとの間にそのビスカス
ヒータのスペースさえ確保できるのであれば、駆動軸4
2の前端に第1の機器としての電磁クラッチMCを結合
する。ここで、電磁クラッチMCでは、ビスカスヒータ
の前部ハウジング31のボス31aに軸受装置46を介
してクラッチロータ47が回転可能に支承されており、
ボス31aにはクラッチロータ47内に位置すべく励磁
コイル48が設けられている。そして、駆動軸42のボ
ルト穴42aにボルト44を螺合させるとともにキー溝
42aにキー45を圧入することによりハブ49が固定
され、ハブ49はゴム部材50及びフランジ51を介し
てアーマチュア52と固定されている。他の構成は実施
形態1と同様である。
【0033】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、電磁クラッチMCが接続状態にある間、
駆動軸42がエンジンにより駆動されれば、発熱室37
内でロータ43が回動するため、シリコンオイルが発熱
室37の壁面とロータ43の外面との間隙でせん断によ
り発熱する。この発熱はウォータジャケットWJ内の循
環流体としての循環水に熱交換され、加熱された循環水
が暖房回路で車両の暖房に供されることとなる。
【0034】したがって、このビスカスヒータにおいて
は、能力可変の作用を除き、実施形態1と同様の効果を
奏することができる。なお、上記実施形態1、2では、
第1の機器として、能力可変型ビスカスヒータについて
はプーリ21を結合し、能力固定型のビスカスヒータに
ついては電磁クラッチMCを結合したが、この逆で結合
を行なうことも可能である。
【0035】また、他の機器として、エンジンに対して
補助的な役割をする補機を各々組み合わせて結合するこ
とも可能である。さらに、循環流体として、オイル等を
用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータ等の縦断面図であ
る。
【図2】実施形態2のビスカスヒータ等の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3、4、31、32、33…ハウジング(1…
前部ハウジング本体、2…前部プレート、3、32…後
部プレート、4、33…後部ハウジング本体、31…前
部ハウジング) 9、37…発熱室 FW、RW、WJ…放熱室(FW…前部ウォータジャケ
ット、RW…後部ウォータジャケット、WJ…ウォータ
ジャケット) 18、42…駆動軸 19、43…ロータ 21、MC…第1の機器(21…プーリ、MC…電磁ク
ラッチ) 18a、18b、42a、42b、42c…結合手段
(18a、42a……ボルト穴、18b、42c…外ス
プライン、42b…キー溝) 37…入水ポート 10、15、38、40…軸封装置 17、16、39、41…軸受装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに回動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内
    で該駆動軸により回動可能に設けられたロータと、該発
    熱室の壁面と該ロータの外面との間隙に介在され、該ロ
    ータの回動により発熱される粘性流体とを有するビスカ
    スヒータにおいて、 前記駆動軸は、前端及び後端に他の機器との結合手段を
    有し、前記ハウジングから前後に突出していることを特
    徴とするビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】ハウジングは前部及び後部ハウジングから
    なり、該前部及び後部ハウジングの少なくとも一方は、
    軸方向の一端面で発熱室の一壁面を形成し、他端面で放
    熱室の一壁面を形成するプレートと、残部のハウジング
    本体とからなり、該プレート、該ハウジング本体並びに
    該前部及び後部ハウジングの他方は、各々積層されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のビスカスヒータ。
  3. 【請求項3】循環流体を放熱室に取り入れる第1ポート
    と、該循環流体を該放熱室から外部の暖房回路に送り出
    す第2ポートとは、ハウジングの外周面に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のビスカスヒー
    タ。
  4. 【請求項4】結合手段はスプラインであることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】駆動軸の発熱室を跨いだ両側は、該発熱室
    側からみてハウジングにそれぞれ軸封装置及び軸受装置
    を介して回動可能に支承されていることを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載のビスカスヒータ。
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