JPH09123186A - 高周波加熱方法及び加熱装置 - Google Patents

高周波加熱方法及び加熱装置

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JPH09123186A
JPH09123186A JP7313575A JP31357595A JPH09123186A JP H09123186 A JPH09123186 A JP H09123186A JP 7313575 A JP7313575 A JP 7313575A JP 31357595 A JP31357595 A JP 31357595A JP H09123186 A JPH09123186 A JP H09123186A
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JP
Japan
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work
tank
frequency heating
detecting
frequency
Prior art date
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Application number
JP7313575A
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English (en)
Inventor
Takao Mukogawa
隆夫 向川
Tetsuo Katayama
哲郎 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP7313575A priority Critical patent/JPH09123186A/ja
Publication of JPH09123186A publication Critical patent/JPH09123186A/ja
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱対象であるワークの量に応じて自動的に
高周波発振出力を調節する。 【解決手段】 高周波加熱槽1内を連続的に移動する長
尺状の物体であるワーク8を加熱する方法又は装置にお
いて、高周波加熱槽1の入口でのワーク8の有無を検知
する入口側ワーク検知部4と、高周波加熱槽1を通過す
るワーク8の移動量を検知するワーク移動量検知部3
と、入口側ワーク検知部4によりワーク8の先端又は終
端を検知した時からのワーク移動量検知部3により検知
したワーク移動量よりワーク8の先端又は終端の高周波
加熱槽1内の位置を求めることにより高周波加熱槽1内
のワーク長を検知する槽内ワーク長算出部31と、槽内
ワーク長算出部31により算出された高周波加熱槽1内
のワーク8の量に応じて高周波の発振出力を変更する出
力変更部32とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波によるワー
クの加熱方法及びその方法に使用する加熱装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】加熱対象であるワークが長尺状の物体で
ある場合、高周波加熱槽内にワークを連続的に送り込ん
で、該高周波加熱槽内を通過するワークを連続的に加熱
する方法がとられる。この例として、図6にゴムの押出
成形品の高周波加硫ラインを示す。このラインでは、押
出機9から連続的に押し出される未加硫ゴムのワーク8
が、まず赤外線加熱炉10で予熱された後、高周波加硫
槽40で加熱され、さらに電熱加熱炉11へと送られ
る。図7は、ワーク8が高周波加硫槽40を通過する様
子を、からの順で時系列的に示したものである。こ
の高周波加硫槽40における高周波発生器の出力は、高
周波加硫槽40内をワーク8が連続的に通過している定
常的な状態〜を基準にし、このときの高周波加硫槽
40内でのワーク8の長さ(=高周波加硫槽40の実効
長)、ワーク8の断面積及びワーク8の送り速度に基づ
いて決定され、手動で設定される。そして、一旦設定さ
れた後は、その設定出力のまま一定に運転される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ワークが長
尺状の物体である場合、図7の又はに示すように、
ワーク8の先端又は終端が高周波加硫槽40を通過中
は、前記定常的な状態〜と比較して高周波加硫槽4
0内に存在するワーク8の量が少ないため、仮に、高周
波を前記設定出力で発生させると、その高周波が少量の
ワーク8に集中し、ワーク8が加熱され過ぎてしまう。
図8は、高周波加硫槽40内におけるワーク8の温度の
時間的変化を示したものであり、グラフの横軸の下には
図7の〜に対応した時点を同じ〜の符号で示し
ている。同図に二点鎖線で示すように、図7のの状態
で高周波の発生を開始した場合にはaとなり、の状態
まで高周波の発生を継続した場合にはbとなる。すなわ
ち、いずれもワーク8の温度が急上昇して過熱し、30
0℃を越えるとワーク8の先端又は終端が過加硫される
ことを示している。
【0004】そこで、現実の運転では、上記過熱を防止
するために、ワーク8が高周波加硫槽40の入口から出
口までを貫通している前記定常的な状態〜でのみ高
周波を発生させ、又はの状態では高周波を停止して
いた。この場合、図8に実線で示すように、の状態で
高周波の発生を開始した際にcとなってワーク8の温度
が徐々に上昇し、の状態に至ると初めてdとなってワ
ーク8の温度が安定し、の状態で高周波の発生を停止
した際にeとなってワーク8の温度が徐々に下降する。
このため、ワーク8の先端における高周波加硫槽40の
実効長分と、ワーク8の終端における高周波加硫槽40
の実効長分については、温度が徐々に変化する分だけ加
硫が不十分な状態となり、屑として廃棄していた。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決し、加熱
対象であるワークの量に応じて自動的に高周波発生器の
出力を調節する高周波加熱方法及び加熱装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ワークを高周波加熱槽内で高周波発生
器から発生される高周波により加熱する方法において、
前記高周波加熱槽内のワークの量を検知する槽内ワーク
量検知段階と、前記槽内ワーク量検知段階で検知した高
周波加熱槽内のワークの量に応じて高周波発生器の出力
を変更する出力変更段階とを含むように構成した。
【0007】ここで、ワークの材質は加熱の必要なあら
ゆる材質を含み、未加硫ゴム、接着・成形等すべき合成
樹脂、乾燥すべき木材、食品等を例示できる。ワークの
形状としては長尺状、板状、塊状等を例示できる。高周
波の周波数は特に限定されず、例えば数MHz〜300
0MHzの範囲からワークの材質や加熱温度等に応じて
適宜選択でき、それに応じて及び高周波発生器の種類を
適宜選択できる。
【0008】特に、ワークが連続的に高周波加熱槽に送
り込まれて該高周波加熱槽内を通過する長尺状の物体で
ある場合、前記槽内ワーク量検知段階は高周波加熱槽内
のワーク長を検知する槽内ワーク長検知段階を含むよう
に構成できる。
【0009】この槽内ワーク長検知段階は、高周波加熱
槽の入口でのワークの有無を検知する入口側ワーク検知
段階と、ワークの移動量を検知するワーク移動量検知段
階と、前記入口側ワーク検知段階でワークの先端又は終
端を検知した時から前記ワーク移動量検知段階で検知し
たワークの移動量を算出して高周波加熱槽内のワーク長
を算出する槽内ワーク長算出段階とを含むように構成で
きる。
【0010】さらに、この槽内ワーク長検知段階は高周
波加熱槽の出口でのワークの有無を検知する出口側ワー
ク検知段階を含み、前記槽内ワーク長算出段階は、入口
側ワーク検知段階及び出口側ワーク検知段階で同時にワ
ークを検知している場合には、高周波加熱槽内のワーク
長が最大であるとみなすように構成できる。
【0011】また、出力変更段階は、高周波発生器の出
力を該ワークの量に見合った計算値よりも諸損失分だけ
多目にオフセットして設定するように構成できる。この
「諸損失分」とは、高周波加熱槽内に定常的に存在する
汚れや水分に吸収されて失われる高周波の一部をいう。
【0012】次に、本発明の高周波加熱装置は、高周波
発生器を備えた高周波加熱槽と、前記高周波加熱槽内の
ワークの量を検知する槽内ワーク量検知手段と、前記槽
内ワーク量検知手段で検知した高周波加熱槽内のワーク
の量に応じて高周波発生器の出力を変更する出力変更手
段とを含むように構成した。
【0013】ここで、ワークの材質及び形状、高周波の
周波数及び高周波発生器の種類については、前述の通り
である。特に、ワークが長尺状の物体である場合、前記
高周波加熱槽は長尺状のワークが連続的に送り込まれて
該高周波加熱槽内を通過できるように構成され、前記槽
内ワーク量検知手段は高周波加熱槽内のワーク長を検知
する槽内ワーク長検知検知手段を含むように構成でき
る。
【0014】この槽内ワーク長検知手段は、高周波加熱
槽の入口でのワークの有無を検知する入口側ワーク検知
手段と、ワークの移動量を検知するワーク移動量検知手
段と、前記入口側ワーク検知手段でワークの先端又は終
端を検知した時から前記ワーク移動量検知手段で検知し
たワークの移動量を算出して高周波加熱槽内のワーク長
を算出する槽内ワーク長算出手段とを含むように構成で
きる。
【0015】さらに、この槽内ワーク量検知手段は高周
波加熱槽の出口でのワークの有無を検知する出口側ワー
ク検知手段を含み、前記槽内ワーク長算出手段は、入口
側ワーク検知手段及び出口側ワーク検知手段で同時にワ
ークを検知している場合には、高周波加熱槽内のワーク
長が最大であるとみなすように構成できる。
【0016】また、出力変更手段は、高周波発生器の出
力を該ワークの量に見合った計算値よりも諸損失分だけ
多目にオフセットして設定するように構成できる。この
諸損失分については、前述の通りである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をゴムの連続押出成
形品を加熱加硫する高周波加硫装置として実施した形態
例について、図面を参照して説明する。図1はこの高周
波加硫装置が使用された高周波加硫ライン全体を示し、
図3はこの高周波加硫装置の制御系を示している。図1
に示すように、押出機9から連続的に押し出された未加
硫ゴムのワーク8は、連続的に送られながら、まず赤外
線加熱炉10で予熱され、次に高周波加硫装置の高周波
加硫槽1に送り込まれて加熱され、さらに電熱加熱炉1
1で加熱される。
【0018】高周波加硫槽1は、長尺状のワーク8が連
続的に送り込まれて該高周波加硫槽1内を通過できるよ
うに構成されている。具体的には、高周波加硫槽1の両
端にワーク8の入口と出口とが設けられ、高周波加硫槽
1の内部にはワーク8を載せて連続的に移動させるベル
トコンベア7が設けられている。このベルトコンベア7
は、両端のスプロケット18a,18bと、これらに巻
き掛けられて移動する無端環状のベルト19とにより構
成されている。
【0019】一方のスプロケット18bにはワーク8の
移動量を検知するためのワーク移動量検知器3が設けら
れている。このワーク移動量検知器3は、図2に示すよ
うに、スプロケット18bと共に回転する軸17に取り
付けられた1つの金属突部15を有する円盤14と、そ
の金属突部15の接近を検知する近接センサー16とで
構成されている。そして、スプロケット18bが一回転
する毎に、近接センサー16が金属突部15の接近を検
知し、1パルスの信号を発生する。
【0020】本実施例の高周波加硫槽1内の実効長(す
なわち、ワーク8が高周波加硫槽1内に入り込んで加熱
され得る最大のワーク長)は約600cmである。ま
た、ベルトコンベア7は、スプロケット18bが1回転
すると、ベルトがワーク8と共に40cm移動する。従
って、ワーク8が高周波加硫槽1内の実効長である60
0cmを移動する間に、スプロケット18bは15回転
し、ワーク移動量検知器3から15パルスの信号が発生
する。
【0021】また、高周波加硫槽1の外部において、入
口近傍には入口におけるワーク8の有無を検知する入口
側ワーク検知器4が設けられ、出口近傍には出口におけ
るワーク8の有無を検知する出口側ワーク検知器5が設
けられている。
【0022】高周波加硫槽1には、移動中のワーク8を
連続的に加熱加硫するためのUHF(超極短波)発生器
6a,6bが設けられている。このUHF発生器6a,
6bと各検知器3,4,5とは、UHF発生器6a,6
bの高周波の出力を制御する加硫制御装置2に接続され
ており、加硫制御装置2は、これら検知器3,4,5か
ら得られる信号に基づきUHF発生器6a,6bを制御
する。また、加硫制御装置2には警報ランプ12が接続
されており、高周波加硫装置の異常が検知された場合に
は、点灯して警報を発するようになっている。
【0023】図3に示すように、UHF発生器6a,6
bはそれぞれ、UHF発振器であるマグネトロン20
a,20bと、マグネトロン20a,20bに接続され
て高周波の発生を制御する発生制御装置21a,21b
と、発生制御装置21a,21bに接続されてマグネト
ロン20a,20bの出力を設定する可変抵抗である出
力設定器22a,22bとから構成されており、発生制
御装置21a,21bへの入力電圧に比例した高周波を
出力する。出力設定器22a,22bの可変端子27
a,27b及び発生制御装置21a,21bの出力設定
入力端子28a,28bは、加硫制御装置2に接続され
ている。
【0024】加硫制御装置2は、各検知器3,4,5か
らの信号に基づき高周波加硫槽1内のワーク長を算出す
る槽内ワーク長算出手段31と、UHF発生器6a,6
bの出力を変更する出力変更手段32(出力オフセット
手段33を含む)と、高周波加硫槽1の異常を検知して
警報信号を発する異常検知手段34と(各手段は以下に
詳述する)から構成されている。そして、ワーク移動量
検知器3、入口側ワーク検知器4、出口側ワーク検知器
5及び槽内ワーク長算出手段31が、ワーク8の高周波
加硫槽1内の量を検知する槽内ワーク長検知手段30を
構成している。
【0025】槽内ワーク長算出手段31は、ワーク移動
量検知器3から入力されるパルス信号をカウントするカ
ウンタと、カウンタのカウント動作の開始・停止タイミ
ングを一定時間ずらせるためのシフトレジスタとを中心
に構成されている。このカウンタは、0〜15までをカ
ウントできるものであり、ワーク8が入口側ワーク検知
器4に検知され、出口側ワーク検知器5に検知されてい
ない場合には、パルス入力毎にカウント値を増加させる
(高周波加硫槽1内のワーク長を0〜600cmまで4
0cm刻みに加算することに相当する。)一方、入口側
ワーク検知器4に検知されず、出口側ワーク検知器5に
検知されている場合にはパルス入力毎にカウント値を減
少させる(高周波加硫槽1内のワーク長を600〜0c
mまで40cm刻みに減算することに相当する。)よう
に構成されている。
【0026】さらに、このカウンタは、カウント値増加
時に最大値である15をカウントした後、さらにパルス
が入力されても最大値15を保持する一方、カウント減
少時に最小値である0をカウントした後、さらにパルス
が入力されても最小値0を保持するように構成されてい
る。また、このカウント値は、カウント開始スイッチ2
6がOFFにされているときは最小値である0に設定さ
れ、入口側ワーク検知器4及び出口側ワーク検知器5の
両側で検知されているときは最大値である15に設定さ
れるように構成されている。なお、本実施例では、入口
側ワーク検知器4でワーク8の先端又は終端を検知した
時から、ワーク8の先端又は終端が高周波加硫槽1内の
加硫可能な位置に到達するまでには、ワーク移動量検知
器3からのパルス数にして4カウント分必要であるた
め、カウンタのカウント動作は入口側ワーク検知器4で
ワーク8の先端又は終端を検知した時から4カウント分
をシフトレジスタで遅延させた後に開始される。
【0027】出力変更手段32は、出力設定器22a,
22bから入力される設定電圧を0Vを除いて15段階
の電圧値に分圧する分圧抵抗と、槽内ワーク長算出手段
31から入力されるパルスのカウント値(0〜15)に
基づいて、前記分圧された電圧を選択してUHF発生器
6a,6bの出力設定入力端子28a,28bへ出力す
るためのアナログマルチプレクサを中心に構成されてい
る。つまり、出力変更手段32はカウント値が大きいほ
ど大きい電圧を出力し、具体的には、カウント値が0の
場合には0Vを出力し、カウント値が0から1増加する
毎に出力設定器22a,22bからの入力電圧の1/1
5ずつ増加した電圧を出力し、カウント値が最大値であ
る15の場合には出力設定器22a,22bから入力さ
れた電圧をそのまま出力し、カウント値が15から1減
少する毎に出力設定器22a,22bからの入力電圧の
1/15ずつ減少した電圧を出力する。これにより、U
HF発生器6a,6bの出力は、図5に実線で示すよう
に段階的に変化する。
【0028】また、出力オフセット手段33は、前記分
圧抵抗のうち、最低電圧を生成するものに直列に挿入さ
れた可変抵抗である。この出力オフセット手段33は、
UHF発生器6a,6bの出力を該ワーク長に見合った
計算値よりも前記諸損失分だけ多目にオフセットして設
定できるように、可変抵抗値を調節して分圧電圧値を全
体的に高めるものである。この出力オフセットを行なう
場合、UHF発生器6a,6bの出力は、図5に破線で
示すように変化する。
【0029】異常検知手段34は、入口側ワーク検知器
4又は出口側ワーク検知器5でワークが検知されず、か
つ槽内ワーク長算出手段31によるパルスのカウント値
が最小値である0又は最大値である15となってから一
定時間経過した場合に警報信号を発する論理回路及びタ
イマ回路を中心に構成されており、該警報信号により点
灯する警報ランプ12とともに警報手段を構成してい
る。これは、ワーク8の先端又は終端が入口側ワーク検
知器4により検知されてから、移動量検知器により前記
高周波加硫槽1内の実効長分の移動量が検知され、さら
にワーク先端又は終端が高周波加硫槽1から出て出口側
ワーク検知器5に検知されるまでの所定時間が経過する
と、ワークの先端又は終端が出口側ワーク検知器5によ
り検知されるはずであるが、高周波加硫槽1の内部でワ
ーク8が蛇行するなど異常が発生してこれが検知されな
い場合の異常を検知するためである。
【0030】なお、電源としては、200Vの交流電源
23に接続されて交流電圧をそれぞれ24V,12Vの
直流に変換する電源装置24,25が設けられている。
24Vの直流はワーク移動量検知器3と、入口側ワーク
検知器4と、出口側ワーク検知器5とに供給され、12
Vの直流は加硫制御装置2に供給されている。UHF発
生器6a,6bへの電源については、図示を省略してい
る。
【0031】次に、上記のように構成された高周波加硫
槽1の制御動作を、図4に基づき説明する。この図4は
ワーク8が高周波加硫槽1内を通過する様子をから
の順に時系列的に示したものである。
【0032】押出機9から連続的に押し出された未加硫
ゴムのワーク8は、赤外線加熱炉10で予熱された後、
その先端が高周波加硫槽1の入口に近付いてゆく。ワー
ク8の先端が入口側ワーク検知器4に到達してから高周
波加硫槽1の入口に到達する前に作業者がカウント開始
スイッチ26をONにすると、槽内ワーク長算出手段3
1のカウント動作が許可される。
【0033】入口側ワーク検知器4でワーク8を検知す
ると、槽内ワーク長算出手段31はワーク移動量検知器
3からのパルスを4カウント分シフトレジスタで遅延さ
せた後にカウントを開始し、さらにワークが40cm移
動するとカウント値を0から1へ増加させ、高周波加硫
槽1内のワーク長が40cmであることを実質的に算出
する。
【0034】出力変更手段32では、そのカウント値1
に基づき、アナログマルチプレクサにより分圧電圧のう
ち最低電圧を選択し、UHF発生器6a,6bの発生制
御装置21a,21bの出力設定入力端子28a,28
bへ出力する。発生制御装置21a,21bはこの出力
設定入力に応じてマグネトロン20a,20bを制御
し、マグネトロン20a,20bは高周波加硫槽1へ高
周波を出力する。例えば、前記出力オフセットを行なっ
ていない場合において、出力設定器22a,22bによ
り出力を10kWに設定しているときは、図5に実線に
示すように、カウント値が1であれば10kW/15、
すなわち約0.67kWの高周波が出力される。このよ
うに、高周波加硫槽1内のワーク長が40cmと短いに
も拘らず、そのワーク長に見合った高周波が出力される
ため、ワーク8の先端部は適度に加熱され、過加硫は起
こらない。
【0035】上記と同様にして、ワーク8がさらに移動
し、ワーク移動量検知器3からのパルスが槽内ワーク長
算出手段31により1つカウントされる毎に、出力変更
手段32により発生制御装置21a,21bに出力され
る分圧電圧が段階的に1レベルずつ上げられてゆき、そ
れにつれて高周波の出力が約0.67kWずつ上昇して
ゆく(図5の左部分)。このときも、ワーク8はワーク
長に見合った高周波により適度に加熱される。
【0036】そして、前述した通り、ワーク8の先端が
高周波加硫槽1の入口から出口に到達するまでにワーク
移動量検知器3から15個のパルスが生成され、槽内ワ
ーク長算出手段31がこれをカウントして高周波加硫槽
1内のワーク長が600cmであることを実質的に算出
すると、15個目のパルスにより出力変更手段32によ
り発生制御装置21a,21bに出力される分圧電圧は
最大値となり、高周波の出力は出力設定器22a,22
bの設定値である10kWとなる(図5の中央部分)。
【0037】ワーク8がさらに移動し、入口側ワーク検
知器4と出口側ワーク検知器5とで同時にワーク8を検
知すると、槽内ワーク長算出手段31のカウンタのカウ
ント値は強制的に最大値である15とみなされる。これ
は、出口側ワーク検知器5でワーク8の先端が検知され
てもノイズ等の原因により槽内ワーク長算出手段31の
カウント値が15になっていない場合や、必要に応じて
加硫ラインを停止した後ワーク8が高周波加硫槽1の入
口から出口までを既に貫通した状態から加硫を再開する
場合があるため、このような場合には発生開始と同時に
発生制御装置21a,21bに出力される分圧電圧を最
大値とする必要があるからである。
【0038】そして、押出機9からのワーク8の押出し
が止まり、ワーク8の終端が入口側ワーク検知器4を通
過すると、槽内ワーク長算出手段31のカウンタは、ワ
ーク移動量検知器3からのパルス毎にカウントを減少さ
せ始める。その結果、前述のワーク8の先端通過時とは
逆に、ワーク8の移動に伴って、出力変更手段32は、
発生制御装置21a,21bへの出力電圧を段階的に減
少させてゆく(図5の右部分)。このときも、ワーク8
はワーク長に見合った高周波により適度に加熱され、過
熱や発火は起こらない。
【0039】ワーク8の終端が高周波加硫槽1の出口か
ら出てきたところで、作業者がカウント開始スイッチ2
6をOFFにすると、槽内ワーク長算出手段31のカウ
ント動作が禁止される。
【0040】以上の例では、高周波の出力変化が同じ割
合となっているが、出力オフセット手段33により前記
の通り高周波の出力をオフセットした場合には、高周波
の出力が諸損失分だけ多目にオフセットされ、図5に破
線で示すように変化する。これにより、ワーク8には必
要な高周波が吸収され、諸損失による加熱不足が防止さ
れる。
【0041】ところで、入口側ワーク検知器4でワーク
8の先端を検知してから、ワーク移動量検知器3で所定
の移動量を検知し、槽内ワーク長算出手段31でのカウ
ント値が最大値15となってから所定の時間が経過して
も、ワーク8の先端が出口側ワーク検知器5に到達しな
い異常が発生した場合には、異常検知手段34はこれを
検知して警報ランプ12を点灯する。また、入口側ワー
ク検知器4でワーク8の終端を検知してから、ワーク移
動量検知器3で所定の移動量を検知し、槽内ワーク長算
出手段31でのカウント値が最小値0となってから所定
の時間が経過しても、カウント開始スイッチ26がOF
Fにされない異常が発生した場合には、異常検知手段3
4はこれを検知して警報ランプ12を点灯する。
【0042】以上詳述した通り、本実施例によれば、ワ
ーク8の先端から終端までの全体を適度にかつ均一に加
熱して加硫することができ、未加硫屑が実質的に生じな
いため、省資源化、省コスト化及び生産性の向上を図る
ことができる。また、UHF発生器6a,6bの出力が
無駄なく制御されるので、省エネルギ化を図ることもで
きる。
【0043】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)槽内ワーク長検出手段として、高周波加硫層1内
にワーク移動方向に複数個設けられてワーク8の先端又
は終端を直接検知する光学センサ等を採用すること。 (2)出力変更手段からの出力電圧を連続的(無段階)
に変化させ、UHF発生器6a,6bの出力を連続的に
増減させること。 (3)槽内ワーク量(ワーク長)検知手段をマイクロプ
ロセッサ及びメモリ等を中心に構成すること。 (4)異常検知手段34により警報ブザーを鳴らした
り、警報メッセージをディスプレイに表示したりするこ
と。また、警報が出されたときには、強制的に高周波加
硫槽の電源を切るようにすること。 (5)ワークが板状又は塊状である場合において、高周
波加熱槽内のワークの量をワークの重量等により検知す
ること。
【0044】
【発明の効果】本発明の高周波加熱方法及び加熱装置
は、上記の通り構成されているので、加熱対象であるワ
ークの量に応じて自動的に高周波の出力を調節できると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の高周波加硫装置が使用され
た高周波加硫ラインの概略図である。
【図2】同高周波加硫装置のワーク移動量検知器の斜視
図である。
【図3】同高周波加硫装置の制御系のブロック図であ
る。
【図4】同高周波加硫ラインの動作を時系列的に示した
概略図である。
【図5】同高周波加硫装置におけるUHF発生器の出力
の時間的変化を示したグラフである。
【図6】従来例の高周波加硫装置が使用された高周波加
硫ラインの概略図である。
【図7】同高周波加硫ラインの動作を時系列的に示した
概略図である。
【図8】同高周波加硫槽内でのワークの温度の時間的変
化を示したグラフである。
【符号の説明】
1 高周波加硫槽 3 ワーク移動量検知器 4 入口側ワーク検知器 5 出口側ワーク検知器 6 UHF発生器 8 ワーク 9 押出機 30 槽内ワーク長検知手段 31 槽内ワーク長算出手段 32 出力変更手段 33 出力オフセット手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを高周波加熱槽内で高周波発生器
    から発生される高周波により加熱する方法において、前
    記高周波加熱槽内のワークの量を検知する槽内ワーク量
    検知段階と、前記槽内ワーク量検知段階で検知した高周
    波加熱槽内のワークの量に応じて高周波発生器の出力を
    変更する出力変更段階とを含むことを特徴とする高周波
    加熱方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークは連続的に高周波加熱槽に送
    り込まれて該高周波加熱槽内を通過する長尺状の物体で
    あって、前記槽内ワーク量検知段階は高周波加熱槽内の
    ワーク長を検知する槽内ワーク長検知段階を含む請求項
    1記載の高周波加熱方法。
  3. 【請求項3】 前記槽内ワーク長検知段階は、高周波加
    熱槽の入口でのワークの有無を検知する入口側ワーク検
    知段階と、ワークの移動量を検知するワーク移動量検知
    段階と、前記入口側ワーク検知段階でワークの先端又は
    終端を検知した時から前記ワーク移動量検知段階で検知
    したワークの移動量を算出して高周波加熱槽内のワーク
    長を算出する槽内ワーク長算出段階とを含む請求項2記
    載の高周波加熱方法。
  4. 【請求項4】 前記槽内ワーク長検知段階は高周波加熱
    槽の出口でのワークの有無を検知する出口側ワーク検知
    段階を含み、前記槽内ワーク長算出段階は、入口側ワー
    ク検知段階及び出口側ワーク検知段階で同時にワークを
    検知している場合には、高周波加熱槽内のワーク長が最
    大であるとみなす請求項3記載の高周波加熱方法。
  5. 【請求項5】 前記出力変更段階は、高周波発生器の出
    力を該ワークの量に見合った計算値よりも諸損失分だけ
    多目にオフセットして設定する請求項1、2、3又は4
    記載の高周波加熱方法。
  6. 【請求項6】 高周波発生器を備えた高周波加熱槽と、
    前記高周波加熱槽内のワークの量を検知する槽内ワーク
    量検知手段と、前記槽内ワーク量検知手段で検知した高
    周波加熱槽内のワークの量に応じて高周波発生器の出力
    を変更する出力変更手段とを含むことを特徴とする高周
    波加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記高周波加熱槽は長尺状のワークが連
    続的に送り込まれて該高周波加熱槽内を通過できるよう
    に構成され、前記槽内ワーク量検知手段は高周波加熱槽
    内のワーク長を検知する槽内ワーク長検知手段を含む請
    求項6記載の高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記槽内ワーク長検知手段は、高周波加
    熱槽の入口でのワークの有無を検知する入口側ワーク検
    知手段と、ワークの移動量を検知するワーク移動量検知
    手段と、前記入口側ワーク検知手段でワークの先端又は
    終端を検知した時から前記ワーク移動量検知手段で検知
    したワークの移動量を算出して高周波加熱槽内のワーク
    長を算出する槽内ワーク長算出手段とを含む請求項7記
    載の高周波加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記槽内ワーク量検知手段は高周波加熱
    槽の出口でのワークの有無を検知する出口側ワーク検知
    手段を含み、前記槽内ワーク長算出手段は、入口側ワー
    ク検知手段及び出口側ワーク検知手段で同時にワークを
    検知している場合には、高周波加熱槽内のワーク長が最
    大であるとみなすように構成された請求項8記載の高周
    波加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記出力変更手段は、高周波発生器の
    出力を該ワークの量に見合った計算値よりも諸損失分だ
    け多目にオフセットして設定するように構成された請求
    項6、7、8又は9記載の高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6271627B1 (en) 1997-04-11 2001-08-07 Ushiodenki Kabushiki Kaisha Sealing body having a shielding layer for hermetically sealing a tube lamp
JP2008229931A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp 未加硫ゴムホースの予備加熱方法および装置。
CN104066561A (zh) * 2012-11-22 2014-09-24 三菱重工机械科技株式会社 电源控制装置及具备电源控制装置的硫化系统

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