JPH09122767A - 側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方法 - Google Patents

側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方法

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JPH09122767A
JPH09122767A JP7286301A JP28630195A JPH09122767A JP H09122767 A JPH09122767 A JP H09122767A JP 7286301 A JP7286301 A JP 7286301A JP 28630195 A JP28630195 A JP 28630195A JP H09122767 A JPH09122767 A JP H09122767A
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JP
Japan
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deep hole
side wall
thickness
molded product
vicinity
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JP7286301A
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Yoshihiko Kanbe
芳彦 神戸
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Kobayashi Industry Co Ltd
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Kobayashi Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の製造方法においては、機械研削により
切削屑として捨てる分量が多く、材料の利用率が低いと
いう問題があった。 【解決手段】 円筒状側壁11の近傍に深孔壁部20を
有する成形品を製造するための方法であって、板体30
に絞り加工を施して円筒状側壁11を含む成形品本体部
10を形成し、板体30の円筒状側壁11の近傍に圧縮
加工を施して板体30の厚さt2 よりも大きな深さdの
深孔21を有する深孔壁部20を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側壁近傍に深孔壁
部を有する成形品を製造するための方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】機械部品として側壁近傍に雌螺子孔、袋
ナット、貫通孔等の深孔壁部を有する成形品が使用され
ることがある。このような成形品の一例を図4および図
5に示す。図において、成形品Aは、成形品本体部10
と深孔壁部20とから構成されている。成形品本体部1
0は、厚さtの円筒状側壁11、縮径部12、肉厚とさ
れた肩部13、厚さが円筒状側壁11よりも薄い薄肉壁
部14とからなるものである。深孔壁部20は、深孔2
1を有するものである。深孔21は、円筒状側壁11の
近傍において円筒状側壁11の立ち上がり方向と同じ方
向を向く軸線を有して形成されており、その内面には雌
螺子が形成されて雌螺子孔とされている。この場合、深
孔21の深さdは、側壁2の厚さtよりも大きいものと
されている。
【0003】従来、上記のような円筒状側壁11の近傍
に深孔壁部20を有する成形品Aを製造するに際して
は、まず図6(a)に示すように、丸棒25から所定の
厚さのスラグ26を所定長さに切り出す。そして、図6
(b)に示すように、このスラグ26に冷間鍛造を施し
て外形の形成を行う。さらに、トリミング加工を施した
後、図6(c)に示すように、壁厚がt1 から所望の壁
厚tになるまで機械研削を行う。この機械研削により、
成形品本体部10を得る。そして、図6(d)に示すよ
うに、フランジ部20’に深さdの深孔21をドリル加
工にて開けた後タップ加工を行って雌螺子孔として、深
孔壁部20を得る。以上により所望の成形品Aが得られ
ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法においては、機械研削により切削屑として
捨てる分量が多く、材料の利用率が低いという問題があ
った。これは以下の理由に起因するものである。すなわ
ち、深孔壁部20が円筒状側壁11の近傍に位置してい
るために、深孔壁部20をバーリング加工で形成できな
いことにより、深孔壁部20をドリル加工で形成するこ
とになる。したがって、深孔21の深さdを確保するた
めには、フランジ部20’の厚さを厚く形成することが
不可欠となり、結局、冷間鍛造の出発材料であるスラグ
26を厚くする必要が生じる。結果的に、冷間鍛造後の
壁厚t1 が大きくなり、削り代(t1 −tに相当)が大
きくなる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、側壁近傍に深孔壁部を有する成形品を製造す
るに際して、側壁に対する機械研削を不要として製造工
程を単純化するとともに出発原料を薄くし得ることによ
り材料の利用率を高め得る製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の側壁近傍
に深孔壁部を有する成形品の製造方法においては、側壁
近傍に深孔壁部を有する成形品を製造するための方法で
あって、板体に絞り加工を施して前記側壁を含む成形品
本体部を形成し、前記板体の前記側壁の近傍に圧縮加工
を施して前記板体の厚さよりも大きな深さの深孔を有す
る前記深孔壁部を形成することを特徴としている。請求
項2記載の側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方
法においては、請求項1記載の側壁近傍に深孔壁部を有
する成形品の製造方法において、前記深孔は、その内面
に雌螺子が形成されて雌螺子孔とされることを特徴とし
ている。
【0007】請求項1記載の発明によると、深孔壁部が
圧縮加工で形成されることにより、余肉を利用して深孔
の深さが確保されるので、深孔の深さが側壁の厚さより
も大きいにもかかわらず、側壁が絞り加工だけで形成さ
れ、側壁に対して機械研削を行う必要がない。したがっ
て、絞り加工の出発原料である板体を薄くし得る。請求
項2記載の発明によると、圧縮加工にて深孔壁部を形成
しているので、深孔のだれが、例えばバーリング加工と
比較して小さくなる。よって、深孔を雌螺子孔として使
用する場合には、深孔の深さが同じであっても有効な螺
子山の数が多くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の側壁近傍に深孔壁
部を有する成形品の製造方法の一実施形態について、図
面を参照して説明する。ここで説明する実施形態は、図
4および図5に示す成形品Aを製造する場合の例であ
る。
【0009】図1および図2は、図4および図5に示す
成形品Aの製造方法を順に示すものである。以下、各工
程について説明する。図1(a)は、絞り加工の出発材
料である板体30を示しており、板体30の厚さはt2
である。
【0010】この板体30に対して、図1(b)に示す
ように、複数の段階に分けて絞り加工を施し、順次絞り
深さを深くするとともに、絞り径を小さくしていく。こ
こで得られる円筒状側壁11(側壁)の厚さtは、絞り
加工操作により板体30の厚さt2 よりも薄くなるもの
のその差はわずかである。言い換えれば、板体30の厚
さt2 としては、所望の側壁厚さtに対して絞り加工操
作による厚さの減少分を見込むだけでよい。
【0011】次に、図1(c)に示すように、複数の段
階に分けて成形加工を施して、順次所望の成形品本体部
10の外形に近づけていく。この場合、図1(c)−3
において明らかなように、肩部13が円筒状側壁11よ
りも厚肉に形成され、薄肉壁部14が円筒状側壁11よ
りも薄肉に形成されている。すなわち、薄肉壁部14を
形成する際の余肉を肩部13へと回して肩部13の部分
を増肉することにより、厚肉化を達成している。これと
ともに、凹部14aを形成しており、後述の穴抜き加工
を容易なものとしている。
【0012】さらに、図2(a)に示すように、円筒状
側壁11の近傍において圧縮加工が施され、深孔21が
形成される。この圧縮加工は、図3に示すように、雌型
40により形成される空間内に板体30を挟んで雄型4
1を圧入することにより、板体の厚さt2 よりも大きい
深さdの深孔21を形成するものである。
【0013】その後、図2(b)に示すように、穴抜き
加工を行い、不要部分45、46を除去する。さらに、
図2(c)に示すように、不要部分47のトリミング、
および深孔21の内面に対してのタップ加工による雌螺
子の形成を行い、深孔21を雌螺子孔として目的の成形
品Aを得る。
【0014】上記製造方法によれば、深孔壁部20を圧
縮加工で形成するので、余肉を利用して深孔21の深さ
dを確保することができ、深孔21の深さdが円筒状側
壁11の厚さtよりも大きいにもかかわらず、円筒状側
壁11を絞り加工だけで形成することができ、円筒状側
壁11に対する機械研削を不要とすることができる。よ
って、工程を単純化することができ、製造の短時間化、
低コスト化を図ることができる。また、円筒状側壁11
が機械研削によらず絞り加工だけで形成できることか
ら、所望の側壁厚さtに対して板体30の厚さt2 とし
ては、絞り加工による減少分を見込むだけでよく出発原
料となる板体30を可能な限り薄くすることができる。
したがって、原材料の利用率を高めることができ、より
一層の低コスト化を実現することができる。また、側壁
が機械研削によらず絞り加工だけで形成できることか
ら、所望の側壁厚さに対して板体の厚さとしては、絞り
加工による減少分を見込むだけでよく出発原料となる板
体を可能な限り薄くすることができる。したがって、材
料の利用率を高めることができ、より一層の低コスト化
を実現することができる。
【0015】さらに、圧縮加工にて深孔壁部20を形成
しているので、図3(b)に示すように、だれ21a
を、例えばバーリング加工と比較して小さくすることが
できる。よって、深孔21を雌螺子孔として使用する場
合には、深孔21の深さdが同じであっても有効な螺子
山の数を多くとることができる。逆に言えば、必要な螺
子山の数を確保するに際して深孔21の深さdを浅く設
計することが可能となる。
【0016】また、薄肉壁部14を形成する際の余肉を
肩部13へと回して肩部13の厚肉化が達成されている
ので、材料が捨てられることなく有効に利用されてお
り、原材料の利用率が高められている。加えて、肩部1
3が壁厚tより厚いにもかかわらず、出発原料を厚くす
ることが不要とされており、原材料の利用率がより一層
高められている。
【0017】なお、本発明の側壁近傍に深孔壁部を有す
る成形品の製造方法は、上記実施形態に何ら限定される
ものではなく、以下のような変形を行っても、もちろん
本発明の主旨を逸脱することはない。 a)深孔21の内面にタップ加工を施して雌螺子を形成
することに代えて、深孔21にタップ加工を施さず貫通
孔として使用すること。 b)深孔21に穴抜き加工を施すことに代えて、穴抜き
加工を施さずタップ加工のみを施して袋ナットとして使
用すること。 c)円筒状側壁11の近傍に深孔壁部20を有する成形
品Aに対して適用することに代えて、四角筒状側壁等、
他の側壁の近傍に深孔壁部20を有する成形品に対して
適用すること。
【0018】
【発明の効果】本発明の側壁近傍に深孔壁部を有する成
形品の製造方法によれば、以下の効果を奏する。請求項
1記載の側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方法
によれば、深孔壁部を圧縮加工で形成するので、余肉を
利用して深孔の深さを確保することができ、よって深孔
の深さが側壁の厚さよりも大きいにもかかわらず、側壁
を絞り加工だけで形することができ、側壁に対する機械
研削を不要とすることができる。よって、工程を単純化
することができ、製造の短時間化、低コスト化を図るこ
とができる。また、側壁が機械研削により薄くされない
ことから、絞り加工の出発原料である板体を薄くするこ
とができる。したがって、材料の利用率を高めることが
でき、より一層の低コスト化を実現することができる。
請求項2記載の側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製
造方法によれば、圧縮加工にて深孔壁部を形成している
ので、深孔のだれを、例えばバーリング加工と比較して
小さくすることができる。よって、深孔を雌螺子孔とし
て使用する場合には、深孔の深さが同じであっても有効
な螺子山の数を多くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の
製造方法の一実施形態を示すもので、(a)〜(c)は
各製造段階における成形品の断面形状を示している。な
お、製造方法は図2へと続くものである。
【図2】本発明の側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の
製造方法の一実施形態を示すもので、(a)〜(c)は
各製造段階における成形品の断面形状を示している。な
お、製造方法は図1から続くものである。
【図3】本発明における圧縮加工工程を示すもので、
(a)圧縮加工前、(b)は圧縮加工後をそれぞれ示し
ている。
【図4】側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の一例を示
す断面図であって、図5のX−X線矢視断面を示してい
る。
【図5】側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の一例を示
す底面図である。
【図6】側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方法
の従来例を示すもので、(a)〜(d)は各製造段階に
おける成形品の断面形状を示している。
【符号の説明】
A 成形品 d 深さ t 壁厚(厚さ) t2 板体の厚さ 10 成形品本体部 11 円筒状側壁(側壁) 20 深孔壁部 21 深孔 30 板体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁近傍に深孔壁部を有する成形品を製
    造するための方法であって、 板体に絞り加工を施して前記側壁を含む成形品本体部を
    形成し、 前記板体の前記側壁の近傍に圧縮加工を施して前記板体
    の厚さよりも大きな深さの深孔を有する前記深孔壁部を
    形成することを特徴とする側壁近傍に深孔壁部を有する
    成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記深孔は、その内面に雌螺子が形成さ
    れて雌螺子孔とされることを特徴とする側壁近傍に深孔
    壁部を有する成形品の製造方法。
JP7286301A 1995-11-02 1995-11-02 側壁近傍に深孔壁部を有する成形品の製造方法 Pending JPH09122767A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100468229B1 (ko) * 2002-01-16 2005-01-26 박종환 단조가공에 의해 다양한 종류의 밸브를 제조하는 장치
JP2007021508A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 燃料インジェクター用ホルダー及びその製造方法
KR101145139B1 (ko) * 2010-06-07 2012-05-14 한일튜브 주식회사 자동차용 연료레일의 인젝터 컵의 제조방법
DE102005053827B4 (de) * 2005-03-03 2015-05-07 Ab Skf Bauteil

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