JPH09122555A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH09122555A
JPH09122555A JP28290995A JP28290995A JPH09122555A JP H09122555 A JPH09122555 A JP H09122555A JP 28290995 A JP28290995 A JP 28290995A JP 28290995 A JP28290995 A JP 28290995A JP H09122555 A JPH09122555 A JP H09122555A
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liquid discharge
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Koji Kizaki
幸治 木▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の表面に溶剤やフォトレジスト液等の所
定の処理液を供給して所定の処理を行なう基板処理装置
において、処理液の加圧給送が停止された後の液吐出ヘ
ッドからの処理液の不要な吐出を抑制する。 【解決手段】 処理液を溜める液溜め部593及び液溜
め部593に連通する液吐出口594を有する液吐出ヘ
ッド59と、この液吐出ヘッド59の液溜め部593に
処理液を加圧給送する液給送手段60とを備えて構成さ
れ、液吐出ヘッド59にその液溜め部593を外部に連
通する開閉可能な連通手段70を設け、液給送手段60
による処理液の給送を停止したときに連通手段70を開
状態にして液溜め部593を外部に連通するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に溶剤等の所
定の処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示器等の製造工程におい
て、フォトレジスト液等が塗布されて表面に薄膜が形成
されたガラス基板等の角形基板に対し、その端縁に形成
された不要薄膜を溶剤で溶解して除去するという除去処
理が施されている。このような不要薄膜を溶解除去する
基板処理装置として、例えば、図7に示すような構成の
溶剤を供給する液吐出ヘッドを備えたものが知られてい
る(特開平6−97067号公報)。
【0003】この基板処理装置は、複数の管状のノズル
200が長手方向に沿って接続された液吐出ヘッド20
1と、この液吐出ヘッド201に接続された溶剤を給送
するための配管202とから構成されているものであ
る。この基板処理装置は、液吐出ヘッド201を基板B
の端縁に沿わせて水平方向に相対移動させながらノズル
200から溶剤を吐出し、基板Bの端縁の不要薄膜を溶
解除去する。すなわち、上記液吐出ヘッド201は内部
に液溜め部が形成されており、溶剤は加圧された状態で
図略の加圧容器から配管202を介して液溜め部に給送
され、この液溜め部の溶剤がノズル200から基板Bの
表面に吐出されて端縁の不要薄膜を溶解除去する。配管
202は不要薄膜を溶解除去した後に閉じられ、液吐出
ヘッド201に対する加圧容器からの溶剤の給送が停止
される。
【0004】なお、このように基板端縁の不要薄膜を除
去することで、基板を搬送する搬送機構が基板端縁を把
持してもその基板端縁からの発塵を防ぐことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
基板処理装置においては、配管202が閉じられて加圧
容器からの溶剤の給送が停止されても、液吐出ヘッド2
01内の液溜め部には溶剤が残留しており、しかも、そ
の液溜め部は残圧による加圧状態にあるため、液溜め部
が外気圧と同じ圧力に減圧されるまでノズル200から
不要な溶剤が吐出されることになり、その結果、溶剤が
不要な箇所に付着したり、その後の乾燥工程において乾
燥不足が生じたりするという問題点を有していた。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、溶剤等の所定の処理液の加圧給送
が停止された後の液吐出ヘッドからの処理液の不要な吐
出を抑制することのできる基板処理装置を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
処理液を溜める液溜め部及びこの液溜め部に連通する液
吐出口を有する液吐出ヘッドと、この液吐出ヘッドの液
溜め部に処理液を加圧給送する液給送手段とを備えてな
る基板処理装置において、液吐出ヘッドの液溜め部を外
部に連通する開閉可能な連通手段と、上記液給送手段に
よる処理液の給送を停止したときに上記連通手段を開状
態にして上記液溜め部を外部に連通する減圧制御手段と
を設けたことを特徴とするものである。
【0008】この発明によれば、液給送手段の作動が停
止したとき、連通手段が作動して開状態とされることに
より液吐出ヘッドの液溜め部が外部に連通され、その結
果、液溜め部内の圧力が減圧されて液吐出ヘッドからの
処理液の不要な吐出が抑制される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の基
板処理装置において、上記液吐出ヘッドは上記基板を挟
むように上下に一対配置され、上記連通手段はそれぞれ
の液吐出ヘッドに設けられていることを特徴とするもの
である。
【0010】この発明によれば、基板の両面に同時に所
定の処理液が供給され、液給送手段の作動が停止したと
き、それぞれの連通手段が作動して液吐出ヘッドの液溜
め部が外部に連通され、液溜め部内の圧力が減圧され
る。その結果、それぞれの液吐出ヘッドからの処理液の
不要な吐出が抑制され、短時間で基板の両面への処理液
の供給が終了する。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の基板処理装置において、上記液吐出ヘッドは長尺
で、長手方向に沿って複数の液吐出口が形成されたもの
であり、一端に上記液供給手段と連通する供給口を有
し、他端に上記連通手段と連通する減圧口を有すること
を特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、上記液給送手段が作動
しているときには液吐出ヘッドの一端の供給口から処理
液が供給され、上記液給送手段の作動が停止したときに
は他端の減圧口から減圧される。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の基板処理装置において、上記液吐出ヘッドは長尺
で、長手方向に沿ってスリット状の液吐出口が形成され
たものであり、一端に上記液供給手段と連通する供給口
を有し、他端に上記連通手段と連通する減圧口を有する
ことを特徴とするものである。
【0014】この発明によれば、上記液給送手段が作動
しているときには液吐出ヘッドの一端の供給口から処理
液が供給され、上記液給送手段の作動が停止したときに
は他端の減圧口から減圧される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る基板処理装置
の平面図、図2はその要部縦断面図、図3は図1の左方
から見た溶剤吐出手段の構成図である。この実施形態に
おける基板処理装置1は、フォトレジスト液等の塗布液
を塗布して基板の表面に薄膜を形成したのち、その基板
端縁に溶剤を吐出して基板端縁の不要薄膜を溶解除去す
るようにしたもので、薄膜形成手段と不要薄膜除去手段
とを一体に備えたものである。
【0016】これらの図において、基板処理装置1は、
基板Bの表面にフォトレジスト液等の塗布液を塗布する
塗布処理空間を囲繞する環状フード2、この環状フード
2内に設けられるとともに、基板Bを保持した状態で回
転可能とされた昇降自在の基板支持手段3、基板Bの昇
降を許容する退避位置と基板Bにおける塗布液供給位置
との間で移動可能に構成されるとともに、その塗布液供
給位置で基板Bの表面に塗布液を供給する塗布液供給手
段4及び基板Bの上昇位置における水平面内で進退移動
可能に構成されるとともに、基板Bの端縁に溶剤を吐出
して不要薄膜を溶解除去する溶剤吐出手段5から構成さ
れている。
【0017】上記環状フード2は、上方が開放した偏平
形状を有するものであり、円形の底板21と、この底板
21の外周縁部に沿って延設された環状溝部22と、こ
の環状溝部22の外周縁部から内側斜め上方に突設され
た環状堰部23とを備えている。上記環状溝部22の底
部は底板21よりも低い位置に設定されるとともに、上
記環状堰部23の上縁部は底板21よりも高い位置に設
定されている。この結果、底板21の上部には環状堰部
23に囲まれた基板収納空間24が形成され、この基板
収納空間24内で基板Bに塗布及び不要薄膜の除去が施
されるようになっている。
【0018】上記環状溝部22の適所にはドレンパイプ
221が接続されており、塗布液供給手段4から基板B
の表面に供給され、基板Bの回転による遠心力により飛
ばされた余剰の塗布液が環状堰部23に捕捉されて環状
溝部22に捕集されたのち、ドレンパイプ221を通っ
て系外に排出されるようになっている。
【0019】上記基板支持手段3は、環状フード2の底
板21の中心部分を上下方向に貫通した支持軸31と、
この支持軸31の上端部に固定された水平姿勢の回転支
持板32と、支持軸31の下端部に設けられた回転昇降
機構33とを備えている。この回転昇降機構33は、図
略のモータやギア等からなる駆動手段が内装され、この
駆動手段の駆動により支持軸31が回転し、かつ、昇降
するようになっている。回転支持板32は、上面に載置
された基板Bの位置ずれを防止して基板Bを確実に保持
するべく吸着手段等を備え、載置された基板Bの下面か
ら基板Bを吸引している。そして、基板Bを回転支持板
32に対して給排するときには図2の実線で示すように
回転昇降機構33の駆動により上方位置に上昇され、塗
布液供給手段4により塗布液を供給して基板Bを回転さ
せるときには図2の鎖線で示すように回転昇降機構33
の駆動により下方位置に降下されるようになっている。
【0020】上記塗布液供給手段4は、フォトレジスト
液等の塗布液を吐出するノズル411を備えた回動アー
ム41、塗布液の蓄えられた塗布液タンク42及び塗布
液タンク42内の塗布液を回動アーム41に給送する給
送ポンプ43を備えている。回動アーム41は、基端の
支持軸412を中心にして図1の実線で示した基板B外
方の退避位置と、鎖線で示した基板B上の塗布液供給位
置との間で回動するようになっており、塗布液供給位置
において給送ポンプ43が駆動されて回動アーム41に
塗布液が給送されることにより、ノズル411から基板
B上に塗布液を吐出するようになっている。
【0021】上記溶剤吐出手段5は、環状フード2の上
方位置に配置され、上方位置に上昇された回転支持板3
2上に保持されている基板Bの相対向する端縁に対応す
る位置にそれぞれ配設されている。それぞれの溶剤吐出
手段5は、図3に示すように、本体フレームF上に固定
された一対の支持体51、52、この一対の支持体5
1、52間に配設された一対のガイドシャフト53、5
4(なお、図3ではガイドシャフト53は見えていな
い。図1参照)、このガイドシャフト53、54に摺動
自在に装着された可動枠体55、この可動枠体55上に
搭載されたモータ56により駆動される一対のリンク機
構57、58、及びこのリンク機構57、58の先端に
ピン結合によって支持された液吐出ヘッド59とを備え
ている。モータ56の回転軸561にはギア562が連
結され、このギア562には同形のギア563が噛合さ
れている。上記リンク機構57、58は、その基端がギ
ア562、563に連結した軸にそれぞれ連結されてお
り、モータ56の正逆転によりギア562、563が回
転駆動されることによって伸縮し、液吐出ヘッド59を
基板Bに対して進退移動するようになっている。すなわ
ち、液吐出ヘッド59は、リンク機構57、58によ
り、基板Bの端縁における溶剤吐出位置と、回転支持板
32上において基板Bの給排を可能とする基板B外方に
離間した退避位置との間で進退移動する。
【0022】また、上記溶剤吐出手段5は、次のような
揺動機構を備えている。すなわち、図1に示すように、
一方の支持体51内にモータ511が配設されており、
その回転軸がベベルギア機構512を介して円板513
に連結されている。円板513にはリンク514の一端
が偏心してピン結合され、このリンク514の他端はロ
ッド515の一端にピン結合されている。このロッド5
15の他端は可動枠体55の一端に連結されている。こ
の構成において、モータ511により円板513が回転
駆動されると、これに伴ってリンク514が直線上を往
復駆動される。これにより、可動枠体55がガイドシャ
フト53、54に沿って往復移動し、液吐出ヘッド59
が基板Bの端縁に沿って揺動する。その結果、液吐出ヘ
ッド59の吐出口から吐出された溶剤が基板Bの端縁に
均等に供給される。
【0023】上記液吐出ヘッド59は、基板Bの長辺よ
りも若干長めに形成されており、図4及び図5を参照し
てその構造を説明する。図4は液吐出ヘッド59の断面
図と配管系を示した図であり、図5は図4に示す上部液
吐出ヘッド59aの内部の正面図である。これらの図に
おいて、液吐出ヘッド59は、基板Bの端縁上方から下
方に向けて溶剤を吐出する上部液吐出ヘッド59aと、
基板Bの端縁下方から上方に向けて溶剤を吐出する下部
液吐出ヘッド59bを備え、両液吐出ヘッド59a、5
9bが基板Bを挟むように上下に配置されている。各液
吐出ヘッド59a、59bは、長尺形状の厚みの異なる
2枚の板部材591、592を面接合することによって
構成されている。一方の板部材591の一面側には、周
囲を残して長手方向に沿って凹溝591aが形成されて
おり、その幅方向の一方側の縁には凹溝591aと外部
空間とを連通する小径の溝591bが長手方向に所定の
ピッチを有して多数形成されている。この一方の板部材
591に他方の板部材592を面接合することにより、
凹溝591aは液溜め部593を構成し、多数の溝59
1bは液溜め部593と外部空間とを連通する多数の液
吐出口594を構成する。
【0024】上記液溜め部593には、加圧容器61等
を含む液給送手段60から溶剤が加圧給送される。すな
わち、加圧容器61から導出された配管62はフィルタ
63を介して配管64に接続されている。配管64は2
方向に分岐され、一方の分岐管641は制御弁V1を介
して配管65の一端に接続されている。配管65には流
量計M1と流量調整用の制御弁V2が設けられている。
配管65の他端は上部液吐出ヘッド59aの液溜め部5
93の長手方向の一端に連通接続されている。上記配管
64の他方の分岐管642は制御弁V3を介して配管6
7の一端に接続されている。配管67には流量計M2と
流量調整用の制御弁V4が設けられている。配管67の
他端は下部液吐出ヘッド59bの液溜め部593の長手
方向の一端に連通接続されている。すなわち、上下の液
吐出ヘッド59a、59bは、その一端に液給送手段6
0と連通する供給口を有している。
【0025】また、上部液吐出ヘッド59aと下部液吐
出ヘッド59bには、液溜め部593を外部空間に連通
する開閉可能な連通手段70がそれぞれ配設されてい
る。この連通手段70は、液溜め部593の長手方向の
他端に一端が連通接続された配管71と、この配管71
の他端に接続された制御弁V5とを備えている。すなわ
ち、上下の液吐出ヘッド59a、59bは、その他端に
連通手段70と連通する減圧口を有している。また、液
吐出ヘッド59の背面側である板部材591側には溶剤
排出手段80が配設されている。この溶剤排出手段80
は、上部液吐出ヘッド59aと下部液吐出ヘッド59b
の両方に跨って配設された溶剤排出流路部材81と、こ
の溶剤排出流路部材81内のエアーを吸引することによ
り基板端縁の洗浄後の溶解物を含んだ溶剤廃液を系外に
排出する排気ブロア82とを備えている。溶剤排出流路
部材81は配管83の一端に接続されている。配管83
の他端は制御弁V6を介して配管84の一端に接続さ
れ、配管84の他端は廃液と排気を分離するドレンボッ
クス85に接続されている。ドレンボックス85には配
管86の一端が接続され、配管86の他端は排気ブロア
82に接続されている。
【0026】上記制御弁V1、V3、V5及びV6は、
制御部90により開閉制御される。なお、上記制御弁V
2及びV4は、手動で開閉調整が行なわれる。上記制御
部90は、CPUやROM等により構成されており、R
OMには基板処理装置1の全体の動作を制御するプログ
ラムが格納されている。CPUはそのプログラムに従っ
て配管系の各制御弁や各手段のモータ等の動作を駆動回
路を介して制御するようになっている。
【0027】なお、上記溶剤は、例えば、塗布液がフォ
トレジスト液である場合は、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類や、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類や、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭
化水素や、四塩化炭素、トリクロルエチレン等のハロゲ
ン化炭化水素等が用いられる。また、塗布液が染色剤で
ある場合は、30〜60゜Cの温湯や、メタノール、エ
タノール、プロパノール等の低級アルコールや、アセト
ン等が用いられる。
【0028】上記のように構成された基板処理装置1
は、次のように動作する。まず、回転昇降機構33を動
作させて回転支持板32を上方位置に上昇させ、回転支
持板32上に基板Bを載置する。その後、回転支持板3
2を下方位置に下降させ、次いで退避位置にある回動ア
ーム41を基板Bの塗布液供給位置に移動させて塗布液
供給手段4の回動アーム41のノズル411から基板B
の表面中心部分に所定量の塗布液を吐出する。その後、
回動アーム41を退避位置に移動させ、環状フード2内
で回転支持板32を回転させて遠心力で塗布液を基板B
の外周方向に拡散移動させ、基板Bの外面全域に均一な
塗布液の薄膜を形成する。このとき、基板Bの表面端縁
と裏面端縁にも不可避的に薄膜が形成されてしまう。裏
面端縁に薄膜が形成されるのは、表面側で拡散移動した
塗布液が基板裏面側に回り込むからである。余剰の塗布
液は、遠心力で基板Bから飛ばされて環状フード2の環
状堰部23に捕捉され、ドレンパイプ221から系外に
排出される。基板Bの外面に薄膜が形成されると、回転
支持板32は回転を停止し、上方位置に上昇する。
【0029】回転支持板32が上方位置に上昇すると、
溶剤吐出手段5の退避位置にあった液吐出ヘッド59が
基板B側に前進移動し、基板Bの端縁を上部液吐出ヘッ
ド59aと下部液吐出ヘッド59bとで挟む位置にまで
達すると、その位置で前進移動を停止する。この状態
で、溶剤排出手段80の制御弁V6を開状態にし、排気
ブロア82を作動させて溶剤排出流路部材81内のエア
ーを配管83、84、ドレンボックス85及び配管86
を介して吸引する。同時に制御弁V1、V3を開状態に
し、各制御弁V5を閉状態にする。加圧容器61は、予
め窒素ガス等の加圧気体が導入されて加圧状態とされて
いる。そのため、加圧容器61内の溶剤が配管62等を
介して各分岐された最終位置の配管65、67に給送さ
れ、上部液吐出ヘッド59aと下部液吐出ヘッド59b
の各液溜め部593に加圧された状態で供給される。そ
れによって、各液溜め部593の内部も加圧された状態
となり、各液吐出口594から溶剤が吐出される。吐出
された溶剤は基板Bの両面端縁の不要薄膜を溶解する。
不要薄膜を溶解した溶剤は、溶剤排出流路部材81内に
吸引されて配管83、84を介してドレンボックス85
に廃液として排出される。
【0030】基板Bの端縁の不要薄膜が溶解除去される
と、加圧容器61への窒素ガス等の加圧気体の導入が停
止されるとともに、制御弁V1、V3が閉じられて液溜
め部593への溶剤の供給が停止される。同時に今まで
閉状態となっていた各連通手段70の制御弁V5が開状
態にされ、各液溜め部593が外部と連通された状態と
なる。それにより各液溜め部593内部の圧力が減圧さ
れ、溶剤の供給が停止された後の残圧による吐出口59
4からの不要な吐出が抑制される。配管71の径は、液
吐出口594の径や個数等に対応して、各液溜め部59
3内部の圧力が減圧され液吐出口594からの不要な吐
出が抑制されるような値に適宜設定される。なお、連通
手段70の制御弁V5を開状態にする時間は、例えば、
2秒乃至5秒程度で十分であり、その後は閉状態にして
もよい。
【0031】その後、液吐出ヘッド59は退避位置に後
退移動し、回転支持板32が90゜回転して不要薄膜の
除去されていない端縁が液吐出ヘッド59側に向けら
れ、続いて液吐出ヘッド59が再度前進移動して上記と
同様に溶剤が吐出され、その端縁の不要薄膜を溶解除去
する。不要薄膜が溶解除去されると、上記と同様にして
溶剤の供給が停止される。基板Bのすべての端縁の不要
薄膜が溶解除去されると、液吐出ヘッド59は退避位置
に後退移動し、基板Bは不図示の基板搬出ロボット等に
よって回転支持板32から搬出され、以後、上述の動作
が繰り返し実行される。
【0032】なお、本発明の基板処理装置は、上記の実
施形態のものに限定されるものではなく、以下の種々の
実施形態のものも採用し得るものである。
【0033】すなわち、上記の実施形態においては、液
吐出ヘッド59は、基板Bの長辺よりも若干長めに形成
されているが、かかる液吐出ヘッドを用いる代わりに基
板Bの各辺よりも短いものを採用し、この液吐出ヘッド
を基板Bの端縁に沿って一方の端部から他方の端部へ移
動させながら不要薄膜の溶解除去を行なうようにしても
よい。
【0034】また、上記の実施形態においては、各液吐
出ヘッド59a、59bの液吐出口594は、2枚の板
部材591、592を面接合することにより形成されて
いるが、従来のような管状のノズルを用いて構成しても
よい。また、各液吐出ヘッド59a、59bの液吐出口
594は、スリット状に形成するようにすることもでき
る。
【0035】また、上記の実施形態においては、薄膜形
成手段と不要薄膜除去手段とを一体に備えたものである
が、薄膜形成手段は別の装置に構成し、本発明の基板処
理装置としては不要薄膜除去手段のみで構成するように
することもできる。
【0036】また、本発明の基板処理装置は、不要薄膜
を除去するようにしたものに限らず、基板の表面に所定
の処理液を供給して所定の処理を行なう基板処理装置で
あれば種々の用途に適用できるものである。すなわち、
図6に示すように、配管100からフォトレジスト液1
01を加圧した状態で液吐出ヘッド102の液溜め部1
03に給送し、そのスリット状の液吐出口104から基
板Bの表面にフォトレジスト液101を供給して液吐出
ヘッド102を相対移動させ、基板B表面の所定領域に
フォトレジスト液101を塗布して薄膜を形成するよう
にした装置にも適用できる。
【0037】この装置は、液吐出ヘッド102が多数の
液吐出口を備えたものではなく、幅広の1個のスリット
状の液吐出口を備えたものであり、このような場合でも
フォトレジスト液101の給送を停止すると液溜め部1
03内の残圧により不要なフォトレジスト液101が液
吐出口104から吐出される。しかし、この液吐出ヘッ
ド102に、上記の実施形態におけるのと同様の構成で
ある、液溜め部103を外部に連通する開閉可能な連通
手段を設けておき、液溜め部103へのフォトレジスト
液101の給送を停止すると同時に液溜め部103を外
部に連通させるとフォトレジスト液101の不要な吐出
が抑制される。
【0038】
【発明の効果】請求項1及び4記載の基板処理装置は、
液吐出ヘッドの液溜め部を外部に連通する開閉可能な連
通手段を設けたので、液溜め部内の圧力が減圧され、処
理液の加圧給送が停止された後の液吐出ヘッドからの処
理液の不要な吐出が抑制される。
【0039】請求項2記載の基板処理装置は、液吐出ヘ
ッドが基板を挟むように上下に一対配置され、連通手段
がそれぞれの液吐出ヘッドに設けられているので、各液
吐出ヘッドからの処理液の不要な吐出が抑制されるとと
もに、短時間で基板の両面へ処理液を供給することがで
きる。
【0040】請求項3及び4記載の基板処理装置は、液
吐出ヘッドの一端に液給送手段と連通する供給口を有
し、他端に連通手段と連通する減圧口を有しているの
で、液給送手段が作動しているときには液吐出ヘッドの
一端の供給口から液溜め部に処理液を供給することがで
き、上記液給送手段の作動が停止したときには他端の減
圧口から液溜め部内の圧力を減圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る基板処理装置の平面図
である。
【図2】図1の基板処置装置の要部縦断面図である。
【図3】図1の基板処置装置の溶剤吐出手段を構成図で
ある。
【図4】図1の基板処置装置の溶剤吐出手段を構成する
液吐出ヘッドの断面図と配管系を示す図である。
【図5】図4の液吐出ヘッドを構成する上部液吐出ヘッ
ド内部の正面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る基板処理装置の液
吐出ヘッド部分の断面図である。
【図7】従来の基板処理装置の液吐出ヘッド部分の斜視
図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置 2 環状フード 3 基板支持手段 4 塗布液供給手段 5 溶剤吐出手段 59、102 液吐出ヘッド 593、103 液溜め部 594、104 吐出口 60 液給送手段 70 連通手段 80 溶剤排出手段 90 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を溜める液溜め部及びこの液溜め
    部に連通する液吐出口を有する液吐出ヘッドと、この液
    吐出ヘッドの液溜め部に処理液を加圧給送する液給送手
    段とを備えてなる基板処理装置において、 上記液吐出ヘッドの液溜め部を外部に連通する開閉可能
    な連通手段と、上記液給送手段による処理液の給送を停
    止したときに上記連通手段を開状態にして上記液溜め部
    を外部に連通する減圧制御手段とを設けたことを特徴と
    する基板処理装置。
  2. 【請求項2】 上記液吐出ヘッドは上記基板を挟むよう
    に上下に一対配置され、上記連通手段はそれぞれの液吐
    出ヘッドに設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 上記液吐出ヘッドは長尺で、長手方向に
    沿って複数の液吐出口が形成されたものであり、一端に
    上記液供給手段と連通する供給口を有し、他端に上記連
    通手段と連通する減圧口を有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 上記液吐出ヘッドは長尺で、長手方向に
    沿ってスリット状の液吐出口が形成されたものであり、
    一端に上記液供給手段と連通する供給口を有し、他端に
    上記連通手段と連通する減圧口を有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の基板処理装置。
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