JP3455722B2 - ブラシ、基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

ブラシ、基板処理装置及び基板処理方法

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JP3455722B2
JP3455722B2 JP2000253268A JP2000253268A JP3455722B2 JP 3455722 B2 JP3455722 B2 JP 3455722B2 JP 2000253268 A JP2000253268 A JP 2000253268A JP 2000253268 A JP2000253268 A JP 2000253268A JP 3455722 B2 JP3455722 B2 JP 3455722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、基板を洗浄する
ためのブラシ、基板処理装置及び基板処理方法、特に、
基板収納部から取り出された基板を処理するブラシ、基
板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 半導体基板及び液晶用やフォトマスク
用のガラス基板等の基板に対して洗浄処理等の基板処理
を行う基板処理装置として、特開平4−162426号
公報に開示された装置がある。この装置は、上下に多数
のウエハを収納したカセットを載置するローダキャリア
と、ローダキャリア上の基板収納部から基板を取り出す
ローダ用搬送ロボットと、基板の表裏両面を同時に洗浄
する回転ブラシ機構と、洗浄後のウエハを回転させて乾
燥する回転乾燥機構とを備えている。
【0003】この基板処理装置では、ローダキャリアに
載置された基板収納部からローダ用搬送ロボットが1枚
ずつ基板を取り出す。このとき、基板収納部及び基板は
清浄な空気にさらされている。ローダ用搬送ロボットで
取り出された基板は回転ブラシ機構により両端面を支持
され、表面と裏面との洗浄が同時に行われる。洗浄後の
ウエハは両端面が支持されたまま回転乾燥機構により回
転させられ乾燥される。乾燥が終了したウエハは、アン
ローダキャリア上に載置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前記従来の構成で
は、基板にパーティクルが残存するおそれがある。本発
明の目的は、基板の洗浄を確実に行うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、基板主面に回転中心軸が交差す
るように配置可能で、基板に対して洗浄液を供給しつつ
基板を洗浄するためのブラシであって、中心を通る十字
形状に形成された植設部と、植設部以外の部分に形成さ
れた非植設部とを備えていることを特徴とするブラシで
ある。この請求項1の発明によると、基板から除去され
たパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こすこ
とが防止できる。
【0006】上記の目的を達成するための請求項2の発
明は、基板主面に回転中心軸が交差するように配置可能
で、基板に対して洗浄液を供給しつつ基板を洗浄するた
めのブラシであって、中心から外周に延びる複数の放射
状に形成された植設部と、前記植設部以外の部分に形成
された非植設部とを備えていることを特徴とするブラシ
である。この請求項1の発明によると、基板から除去さ
れたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こす
ことが防止できる。上記の目的を達成するための請求項
の発明は、基板主面に回転中心軸が交差するように配
置可能で、基板に対して洗浄液を供給しつつ基板を洗浄
するためのブラシであって、円形に形成された多数の植
設部と、植設部以外の部分に形成された非植設部とを備
えていることを特徴とするブラシである。この請求項
の発明によると、基板から除去されたパーティクルがブ
ラシに付着して目詰まりを起こすことが防止できる。
【0007】上記の目的を達成するための請求項の発
明は、請求項1から3のいずれかに記載のブラシにおい
て、前記洗浄液としての純水を基板に放出するための純
水供給用ノズルが中央部に配置されていることを特徴と
するものである。この請求項3の発明によると、基板か
ら除去されたパーティクルがブラシに付着して目詰まり
を起こすことがさらに防止できる。
【0008】上記の目的を達成するための請求項の発
明は、基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手
段に保持される基板を洗浄するための、請求項1ないし
のいずれかに記載のブラシと、前記基板保持手段に保
持される基板と前記ブラシとを相対回転させる回転手段
と、を備えることを特徴とする基板処理装置である。こ
の請求項の発明によると、基板から除去されたパーテ
ィクルがブラシに付着して目詰まりを起こすことを防止
し、基板の洗浄を確実に行える基板処理装置を提供でき
る。
【0009】上記の目的を達成するための請求項6の発
明は、請求項5に記載の基板処理装置において、前記基
板は、円盤状の基板であり、前記基板保持手段は、基板
の周縁に当接可能なウエハエッジ当接部と、前記ウエハ
エッジ当接部を前記基板方向に付勢する付勢手段と、前
記ウエハエッジ当接部及び付勢手段を前記基板に対して
進退させるウエハ保持・解除機構とを含み、前記基板保
持手段に保持される基板と前記ブラシとを相対的に揺動
させる揺動手段をさらに備えることを特徴とするもので
ある。この請求項の発明によると、ウエハ保持・解除
機構は、ウエハエッジ当接部及び付勢手段を基板に対し
て進退させることが可能であるため、ウエハエッジ当接
部による基板の保持力を解除または減少すれば、ブラシ
と基板との当接面における摩擦力がウエハエッジ当接部
と基板との摩擦力に勝り、ブラシの回転に伴って基板が
回転する。従って、ウエハエッジ当接部と基板との当接
位置が未処理となることを防止できる。さらにその上、
ブラシは、中心を通る十字形状に形成された植設部を有
しているか、中心から外周に延びる複数の放射状に形成
された植設部を有しているか、または、円形の植設部が
多数配置されているので、ブラシと基板との接触面積を
変更して、洗浄処理中の基板の回転を調整することがで
きる。
【0010】ここで、ウエハ保持・解除機構は、一定時
間毎にウエハエッジ当接部及び付勢手段を基板に対して
後退させ、基板保持力を解除または減少するように構成
することができる。この場合には、基板保持力を解除ま
たは減少した時間内で、ブラシの回転に伴って基板が回
転し、前述の作用が顕著となる。また、ブラシは、基板
保持手段に保持される基板の下面に当接可能に構成する
ことができる。この場合には、基板の裏面及び周縁のパ
ーティクルの残存を防止することができる。また、ウエ
ハエッジ当接部は、基板の周縁に当接する複数のローラ
で構成することが可能である。この場合には、ブラシの
回転に伴って基板が円滑に回転し、上述した作用が一層
顕著である。さらに、水平方向に対設されたローラ支持
部材を設け、このローラ支持部材によってローラを回転
自在に支持するように構成することが可能である。この
場合にも、上述した作用が一層顕著である。また、ロー
ラ支持部材が付勢手段より基板方向に付勢されている構
成とした場合には、常に適度な圧力で基板を把持するこ
とができ、基板を把持する際にローラ支持部材の移動ス
トロークを高精度に行う必要がなくなる。なお、ここで
ウエハエッジ当接部として設けられるローラは、基板の
周縁に当接する環状溝を有する構成であることが好まし
い。この場合には、この環状溝を用いて基板周縁を確実
に保持することができる。また、ウエハエッジ当接部
は、基板の周縁に当接する当接面と、この当接面上方に
おいて基板中心方向に向け突接された凸部とを有し、基
板の下面全面が下方に露出するように基板の周縁を把持
する構成とすることができる。この場合には、基板の下
面を下方から洗浄することが容易であり、基板の裏面及
び周縁のパーティクルの残存を防止することが可能であ
る。
【0011】上記の目的を達成するための請求項の発
明は、基板保持手段に保持される基板と、請求項1ない
のいずれかに記載のブラシと、を相対回転させつ
つ、基板を洗浄することを特徴とする基板処理方法であ
る。この請求項7の発明によると、基板から除去された
パーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こすこと
を防止し、基板の洗浄を確実に行える基板処理方法を提
供できる。
【0012】
【発明の実施の形態】 図1及び図2に示された本発明
の一実施例としての基板処理装置は、半導体ウエハW
(基板の一例)に対する洗浄及び乾燥処理を行う。
【0013】これらの図において、基板処理装置は、カ
セットC(基板収納部の一例)に収容された多数のウエ
ハWを純水中に浸漬する水中ローダ1と、カセットCか
ら取り出されたウエハWの裏面(下面)をブラシ洗浄す
る裏面洗浄装置2と、ウエハWの表面(上面)をブラシ
洗浄する表面洗浄装置3と、ウエハWの水洗及び乾燥処
理を行う水洗乾燥装置4と、処理されたウエハWを別の
カセットCに収容して排出するためのアンローダ5とが
この順に配置された構成となっている。
【0014】各ローダ1,5及び装置2〜4の間には、
多関節ロボット7を有する搬送装置6が配置されてい
る。この搬送装置6と各ローダ1,5及び装置2〜4の
間は、図示しないシャッタにより遮断され得る。また、
ローダ1及び装置2〜4,6には、純水供給装置8から
制御弁9を介して純水が供給される。ローダ1及び装置
2〜4,6からの排水は、排液回収装置10により回収
される。
【0015】水中ローダ1は、図3〜図6に示すよう
に、内部に純水を貯溜し、カセットCを純水中に浸漬さ
せるための水槽11と、カセットCを水槽11内で上下
動させるためのカセット昇降装置12とを有している。
この昇降装置12は、少なくとも、カセットCを、カセ
ットC内に収納された最上段のウエハWが完全に純水中
に浸漬する位置と、カセットC内に収納された最下段の
ウエハWが純水中より浮上する位置との間で上下動させ
る。カセットCは中空状であり、その図3右手前側に
は、収容されたウエハWを出し入れするための開口13
が形成されている。
【0016】水槽11は、合成樹脂製であり、カセット
Cの開口13が対向配置される側面と逆側の側面(図4
左側)には上下位置を調節可能な堰14が設けられてい
る。この堰14により水槽11内の液面の高さが決定さ
れる。また、水槽11の底面においてカセットCの開口
13に近い部分には純水供給口15が形成されており、
この供給口15から純水が水槽11に供給される。ま
た、供給された純水は堰14から溢れて排出される。こ
のため、純水供給中においては、水槽11内の少なくと
も液面付近でカセットCの開口13から奥側への水流が
形成される。また、水槽11の一側面には、静電容量セ
ンサ18を用いた液面計17が配置されている。
【0017】カセット昇降装置12は昇降フレーム19
を備えている。昇降フレーム19は、上下に配置された
2本のガイド軸20により上下移動自在に支持されてい
る。昇降フレーム19の中央には、ボールナット21が
配置されている。ボールナット21は、上下に延びるボ
ールスクリュー22に螺合している。ボールスクリュー
22は、ガイド軸20を支持するガイドフレーム23に
より回転自在に支持されている。ボールスクリュー22
は、下端に配置された歯付プーリ24及び歯付ベルト2
5を介してモータ26により回転駆動される。これによ
り、昇降フレーム19が昇降駆動される。
【0018】昇降フレーム19の両側端には、ステンレ
ス製薄板部材からなる1対の昇降部材27と、これに連
結する垂直部材31とが配置されている。各垂直部材3
1の下端には合成樹脂製平板部材からなるカセット台3
2が取り付けられている。カセット台32上には、カセ
ットCの四隅を位置決めするための位置決め部材33が
取り付けられている。
【0019】また、各昇降部材27の上端は繋ぎ部材3
0により連結されており、この繋ぎ部材30の中央部に
は、カセットCを水槽11に浸漬する際にカセットCの
浮き上がりを防止するための浮き上がり防止部材44a
が配設されている。この浮き上がり防止部材44aは、
繋ぎ部材30に固定された軸受部45aと、軸46aを
介して軸受部45aに回動自在に連結されたストッパー
47aとにより構成される。
【0020】図2に示す搬送装置6において、搬送方向
上流側の3つの多関節ロボット7の上方には、図7及び
図8に示すように純水噴射用のノズル34が設けられて
いる。このノズル34は、多関節ロボット7に吸着保持
されたウエハWに対して純水を噴霧し、ウエハWの乾燥
を防止し、ウエハWと空気との接触を抑えるためのもの
である。このノズル34は、ウエハWよりやや大きい径
のコーン状に純水を噴霧する。
【0021】多関節ロボット7は、基板処理装置のフレ
ーム40に取り付けられた垂直コラム41と、垂直コラ
ム41上で水平方向に回動自在に支持されたベース42
と、ベース42の先端で水平方向に回動自在に支持され
た搬送アーム43とから構成されている。多関節ロボッ
ト7は、図7に実線で示す待機姿勢と、二点鎖線で示す
搬出姿勢と、点線で示す搬入姿勢とをとり得る。待機姿
勢は搬送アーム43がベース42上に折り込まれた姿勢
である。搬出姿勢は、ベース42が待機姿勢から図7の
反時計回りに90°旋回し、ベース42と搬送アーム4
3とが一直線上に延びて配置された姿勢である。搬入姿
勢は、待機姿勢を挟んで搬出姿勢と線対称の姿勢であ
る。
【0022】垂直コラム41はステンレス製であり、図
9に示すように、概ね円筒状である。垂直コラム41の
内部には、ステンレス製のベアリング45,46により
回動自在に支持された回動軸44が配置されている。回
動軸44の上端には合成樹脂製の回動レバー49が固定
されており、下端側には図示しないモータを含む回転駆
動機構が連結されている。回動レバー49は、図10に
示すように扇状であり、その外縁部がベース42に固定
されている。このため、ベース42と回動軸44とは一
体的に回動する。
【0023】垂直コラム41の上端には、合成樹脂製の
平歯車50が固定されている。このため平歯車50は垂
直コラム41と一体的に回動する。垂直コラム41の上
端外周にはステンレス製のベアリング47,48が配設
されている。このベアリング47,48はベース42を
回動自在に支持するためのものである。
【0024】ベース42は、アルミニウム製であり、外
面が4フッ化エチレン樹脂で被覆されている。ベース4
2は、概ね小判形状であり、その基部にベアリング4
7,48を収納する軸受収納部51を有している。ま
た、ベース42の先端と中間部とには合成樹脂製の固定
軸52,53が立設されている。中間部の固定軸53に
は平歯車50に噛合する合成樹脂製の中間歯車54が回
転自在に支持されている。この中間歯車54は、バック
ラッシュを取り除くための調整が可能な2枚構造の歯車
である。先端の固定軸52には合成樹脂製のピニオン5
5が回転自在に支持されている。ピニオン55は上部に
ボス部56を有しており、ボス部56の上端には搬送ア
ーム43の基端が固定されている。
【0025】なお、これらの回動レバー49、平歯車5
0、中間歯車54及びピニオン55は、ベース42の周
囲にねじ止めされた合成樹脂製のカバー57で覆われて
いる。
【0026】搬送アーム43はステンレス製薄板部材か
らなり、その内部には、搬送アーム43の先端上面に開
口し、そこから固定軸52へと延びる吸着孔58が形成
されている。また、固定軸52及び固定軸53の軸心に
も同じく吸着孔59,60が形成されている。この吸着
孔59,60を結ぶように、ベース42にも吸着孔61
が形成されている。さらに、回動軸44の軸心にも吸着
孔62が形成されており、この吸着孔62と吸着孔60
とは吸着配管63で接続されている。
【0027】回動軸44の基端には、図11に示すよう
に、負圧配管64の一端が接続されている。そして、吸
着孔58〜62、吸着配管63及び負圧配管64により
吸着経路65が構成されている。負圧配管64の他端は
負圧発生部66に接続されている。
【0028】負圧発生部66は、アスピレータ方式であ
り、負圧発生部66に接続されたエア源67からの高圧
エアにより負圧を発生する。負圧発生部66には計測配
管68を介して下限接点付真空計69が接続されてい
る。この計測配管68において真空計69の近傍には、
大気に開放された開放配管70が接続されている。開放
配管70には電磁制御方式のオンオフ弁71が配置され
ている。この開放配管70は、計測配管68中に吸着経
路65から侵入した純水を除去するためのものである。
【0029】負圧発生部66の下流側には気水分離装置
72が接続されている。気水分離装置72は、エア中に
含まれる水分と空気とを分離するためのものである。気
水分離装置72の下流側は、排気管73と排水管74と
に接続されている。
【0030】ここでは、搬送アーム43の先端で濡れた
ウエハWを吸着すると、吸着経路65に水が侵入する。
侵入した水は負圧発生部66から気水分離装置72に流
れる。そして、気水分離装置72で分離された空気は排
気管73に排出され、また水分は排水管74に排出され
る。また、水の一部が計測配管68にも侵入する。計測
配管68に純水が滞留すると真空計69での計測が不能
になるため、真空計69による計測の直前にオンオフ弁
71を開き、計測配管68を大気開放して計測配管68
中の純水を負圧発生部66側へ排出する。
【0031】裏面洗浄装置2は、図12に示すように、
ウエハWを把持して揺動させるウエハ把持機構80と、
ウエハWの裏面に当接してウエハWの裏面を洗浄するブ
ラシ洗浄機構81と、ウエハWの表面に純水を噴射する
表面洗浄ノズル82とを有している。
【0032】ウエハ把持機構80は、ウエハWを矢印A
方向に遊星回転させるものであり、対向配置された1対
の把持部83,84を有している。把持部83,84
は、ウエハWの外周に沿って間隔を隔てて配置されたロ
ーラ201,202と、これらのローラ201,202
を回転自在に支持する把持アーム87,88とを有して
いる。把持アーム87,88はカバー部材203,20
4に固定されている。カバー部材203,204は、外
方に配置されている摺動ブラケット207,208に支
持されている。一方側の把持アーム88及びカバー部材
204は、摺動ブラケット208とカバー部材204と
の間に設けられたスプリング206によって常にウエハ
Wを押圧する方向に付勢されている。また摺動ブラケッ
ト207,208は、エアシリンダ209,210のピ
ストンロッド211,212に固定されており、エアシ
リンダ209,210の駆動に伴って互いに接離可能と
なっている。これにより、把持アーム87,88は互い
に接離可能となっている。
【0033】この裏面洗浄装置2は、図13及び図14
に示すように、処理槽301を有しており、ローラ20
1,202を含む把持アーム87,88は処理槽301
の内部に配置されている。処理槽301の側方には開口
302,303が設けられている。開口302,303
は、処理槽301の内方に突出する円筒形状であり、カ
バー部材203,204が内方より開口302,303
を覆うように配置されている。また、エアシリンダ20
9,210のピストンロッド211,212及び摺動ブ
ラケット207,208は、開口302,303を通し
て移動可能である。
【0034】またローラ201,202は、図15に示
すように、鉛直方向に延びる支軸213を介して把持ア
ーム87(88)の先端に回転自在に支持されている。
ローラ201(202)の外周面には環状溝214が形
成されており、この環状溝214内にウエハWが挿入可
能となっている。
【0035】エアシリンダ209,210はそれぞれ揺
動フレーム304,305に固定されている。揺動フレ
ーム304,305は図16に示すように(揺動フレー
ム305は図示せず)、連結部材306,307を介し
て下部揺動フレーム95に連結されている。下部揺動フ
レーム95の裏面には軸受100,101が間隔を隔て
て配置されている。軸受100,101には、上部に偏
心カム104を有する揺動軸102,103の先端が回
転自在に支持されている。この揺動軸102,103が
回転すると、偏心カム104の作用により下部揺動フレ
ーム95は矢印B方向に偏心揺動運動を行う。これによ
りローラ201,202に把持されたウエハWが揺動運
動する。
【0036】揺動軸102,103は、偏心カム104
の下方に配置された上部昇降フレーム106と、揺動軸
102,103の下部に配置された下部昇降フレーム1
08とにより回転自在に支持されている。また、上部昇
降フレーム106及び下部昇降フレーム108の間に配
置された上部固定フレーム107により、回転自在かつ
上下方向移動自在に支持されている。
【0037】図16左手前側の揺動軸102の下端に
は、下部昇降フレーム108から下方に延びるブラケッ
ト110に固定された揺動用モータ111が連結されて
いる。この揺動用モータ111の駆動力は、下部昇降フ
レーム108とモータ111との間に配置されたプーリ
112、タイミングベルト113及びプーリ114を介
して他方の揺動軸103に伝達される。このため、揺動
軸102と揺動軸103とは同期して同方向に回転す
る。
【0038】上部固定フレーム107と下部固定フレー
ム109とはガイド軸115,116により連結されて
いる。ガイド軸115,116は、下部昇降フレーム1
08を昇降自在に支持している。またガイド軸115と
ガイド軸116との間にはねじ軸117が配置されてい
る。ねじ軸117は上部固定フレーム107及び下部固
定フレーム109に回転自在に支持されている。ねじ軸
117は、下部昇降フレーム108に設けられた雌ネジ
(図示せず)に螺合し、下部固定フレーム109に固定
された昇降用モータ118により回転駆動される。この
モータ118の回転駆動により下部昇降フレーム108
が昇降駆動される。これによりウエハWを矢印C方向に
昇降させることができる。
【0039】ブラシ洗浄機構81は、図17に示すよう
に、ブラシ部120を備えている。ブラシ部120は、
回転軸121の上端に固定されている。回転軸121
は、回転軸121と同心に配置された筒状の軸支持部1
22により回転自在に支持されている。軸支持部122
の下端は装置フレーム40に固定されている。回転軸1
21にはプーリ及びタイミングベルトからなる伝達機構
123を介してモータ124の駆動力が伝達される。こ
れによりブラシ部120はウエハWに対して矢印D方向
に回転駆動される。
【0040】ブラシ部120は多数のナイロン製の繊維
を植設した構成であり、その中央には流水孔126の上
端に連通する純水供給用ノズル127が配置されてい
る。洗浄時にノズル127から純水を放出すると、放出
された純水は遠心力によりブラシ部120の外周側へ流
れる。これにより、ブラシ部120で除去したパーティ
クルを効率良く除去できる。また、待機時にノズル12
7から純水を放出すると、放出された純水は遠心力によ
りブラシ部120の外周側へ流れる。これにより、ブラ
シ部120に付着したパーティクルを確実に除去でき、
また待機時のブラシ部120の乾燥を防止できる。
【0041】ブラシ部120は、ウエハWに対応してナ
イロンブラシを円形状に植設した構成とすることもでき
るが、図18から図20に示すような形状とすることも
できる。図18では、中心を通る十字形状に繊維を植設
して植設部308を形成し、その他の部分を非植設部3
09としている。図19では、中心から外周に延びる複
数の放射状の植設部310を形成し、その他の部分を非
植設部311としている。図20においては、円形の植
設部312を多数配置し、その他の部分を非植設部31
3としている。図18から図20においては中央部に純
水供給用ノズル127を配置している。この図18から
図20に示した形状のブラシを用いることで、ウエハW
から除去されたパーティクルがブラシの繊維に付着して
目詰まりを起こすことが防止できる。またウエハWの下
面との接触面積を変更して、洗浄処理中のウエハWの回
転を調整することも可能である。
【0042】表面洗浄装置3は、図21に示すように、
ウエハWを把持して昇降及び回転させるためのウエハ昇
降回転機構130と、ウエハWの表面に当接してウエハ
Wの表面を洗浄するブラシ洗浄機構131と、ウエハW
の表面に純水を噴射する純水噴射機構132とを有して
いる。
【0043】ウエハ昇降回転機構130は、ウエハWの
側面を把持する複数の把持爪133を有している。この
把持爪133は、ウエハ昇降回転部134により昇降及
び回転させられる。
【0044】ブラシ洗浄機構131はアーム135を有
している。アーム135は、その先端がウエハWの中心
から外周に向って揺動するように構成されている。アー
ム135の先端には、下向きの円形ブラシ136が回転
可能に配置されている。図に二点鎖線で示す待機位置に
アーム135が配置された状態において、円形ブラシ1
36に対向する位置には、円形ブラシ136を洗浄する
ための洗浄ノズル137が配置されている。この洗浄ノ
ズル137により円形ブラシ136に付着したパーティ
クルが除去され得る。この円形ブラシ136は、ナイロ
ン繊維を植設したものを用いることができ、この他にも
塩化ビニル(PVA)スポンジ、モヘア等を利用するこ
とができる。
【0045】純水噴射機構132は、昇降及び揺動する
ノズル支持アーム138を有している。ノズル支持アー
ム138の先端には、超音波で振動した純水を噴射する
超音波ノズル139が、ウエハWの中心に向かい斜め下
方に純水を噴射し得るように配置されている。なお、こ
の噴射角度は調整可能である。
【0046】ウエハWの下面には、洗浄時に表面から裏
面に回り込むパーティクルを除去するための裏面洗浄ノ
ズル140が配置されている。裏面洗浄ノズル140
は、ウエハWの裏面に対して2方向に純水を噴射する。
【0047】水洗乾燥装置4は、図22に示すように、
表面洗浄装置3と同様なウエハ昇降回転機構141と、
ウエハWの表面に対して径方向に出没可能なリンスノズ
ル142と、ウエハWの中心に窒素ガスを噴射するため
のガスノズル143とを有している。ウエハ昇降回転機
構141は、ウエハWの側面を把持するための複数の把
持爪144を有している。この把持爪144がウエハW
を把持し、ウエハ昇降回転機構141がウエハWを低速
回転しつつリンスノズル142から純水を噴射して水洗
し、その後ウエハWを高速回転して水切り及び乾燥を行
う。
【0048】さらに、この水洗乾燥装置4にも、表面か
ら裏面へ回り込むパーティクルを除去するために裏面洗
浄用ノズル145が配置されている。なお、リンスノズ
ル142が出没可能な理由は、非使用時に液だれによっ
てウエハWが濡れるのを防止するためである。
【0049】このように構成された基板処理装置では、
水中ローダ1から水洗乾燥装置4までの間において、搬
送中や処理中において常に純水が供給されるので、ウエ
ハWの乾燥を防止でき、ウエハWが空気と接触するのを
抑えることができる。
【0050】次に、上述の基板処理装置の動作について
説明する。
【0051】多数のウエハWを上下に収納したカセット
Cが位置決め部材33により水中ローダ1のカセット台
32に位置決めされて載置されると、昇降フレーム10
が下降して水槽11内にカセットCが浸漬される。この
とき、純水供給口15から純水が供給されている。供給
された純水は、堰14から溢れ出す。この結果、水槽1
1の液面近くでは、カセットCの開口13から奥側に向
かう水流が形成される。したがって、昇降フレーム19
が下降する際に、各ウエハWが水流による付勢力を受
け、カセットCからウエハWが滑り出さない。
【0052】裏面洗浄装置2側にウエハWを供給する際
には、浸漬されていたカセットCがカセット昇降装置1
2により上昇する。そして、搬出すべきウエハWを取り
出し位置よりやや上方に位置させた状態でカセット昇降
装置12が停止する。
【0053】続いて、多関節ロボット7の回動軸44を
図示しないモータにより図10の反時計回りに回転さ
せ、回動レバー49を介してベース42を反時計回りに
回動させる。すると、ベース42に固定された平歯車5
0がベース42とともに回転し、中間歯車54を介して
ピニオン55を回転駆動する。ピニオン55が回転する
と、搬送アーム58が旋回する。そしてベース42が反
時計回りに90°回転すると、ベース42と旋回アーム
43とが一直線に並んだ搬出姿勢(図7の二点鎖線の姿
勢)になる。そして僅かにカセット昇降装置12を下降
させることにより、多関節ロボット7の搬送アーム43
上でウエハWを受け取る。
【0054】ここで、吸着経路65内を負圧にし、ウエ
ハWを吸着保持する。また、オンオフ弁71を瞬時開
き、計測配管68を大気開放する。これにより、計測配
管68に侵入して滞留している水が排出され、真空計6
9により負圧の確認ができるようになる。そして、真空
計69の下限接点がオンしているか否かをチェックす
る。下限接点がオンしているときは、負圧が充分ではな
いので装置を停止させる。
【0055】正常な負圧が検出され、ウエハWの吸着が
正常に行われている場合には、回動軸44を逆方向(図
10の時計回り)に回転させ、ベース42を逆方向に9
0°回動させる。この結果、搬送アーム43がベース4
2上に位置する待機姿勢になる。ここでは、水中ローダ
1からウエハWを受け取って抜き出す際にウエハWと搬
送装置6及びカセットCとの摺接が生じない。このため
磨耗によるパーティクルの発生を防止できる。
【0056】多関節ロボット7の待機姿勢は、裏面洗浄
装置2からの搬送要求がくるまで維持される。この間、
ノズル34から純水が噴霧される。このため、ウエハW
は搬送中及び待機中に乾燥せず、空気との接触によって
生じる酸化や、パーティクルや薬剤の固着等を防止でき
る。
【0057】裏面洗浄装置2から搬送要求が生じると、
回動軸44がさらに時計回りに90°回動する。すると
搬送アーム43が裏面洗浄装置2側に延びた搬入姿勢と
なり、その先端が裏面洗浄装置2の中心位置に配置され
る(図23ステップS1)。このとき裏面洗浄装置2側
では、エアシリンダ209,210が進出し、ローラ2
01,202によりウエハWを把持する(図23ステッ
プS2)。また、多関節ロボット7は待機姿勢に復帰す
る。この時、一方側の把持アーム88及びカバー部材2
04は、摺動ブラケット208とカバー部材204との
間に設けられたスプリング206によってウエハWを押
圧する方向に付勢されており、ローラ201,202に
よるウエハWの把持は適度な押圧力で確実に行われる。
また、エアシリンダ209,210による把持アーム8
7,88の移動ストロークは、スプリング206の伸縮
許容範囲内であれば、高精度を必要としない。
【0058】続いて、ウエハ把持機構80をモータ11
8により下降させ、回転しているブラシ部120にウエ
ハWの裏面を当接させる。この状態でモータ111を回
転駆動し、ウエハWを、ブラシ部120の周縁がウエハ
Wの周縁に内接するように揺動させる(図23ステップ
S3)。このとき、表面洗浄ノズル82によりウエハW
の表面にも純水を供給することにより、ウエハW表面の
乾燥とパーティクルの付着を防止する。
【0059】ここでは、ウエハWはローラ201,20
2によって回転可能に把持されている。しかしながら、
ウエハ把持機構80は、揺動軸102,103の回転に
伴って偏心揺動運動を行っている。このため、ローラ2
01,202によって把持されたウエハWとブラシ部1
20の回転中心は、相対的に偏心揺動しており、ウエハ
Wがブラシ部120と一体的に回転することはない。
【0060】ステップS3においてローラ201,20
2によるウエハWの保持力は、エアシリンダ209,2
10による摺動ブラケット207,208の移動位置及
びスプリング206の付勢力によって与えられている。
ステップS3のウエハWの裏面洗浄中のエアシリンダ2
09のピストンロッド211が一定位置であるとする
と、ローラ201,202がウエハWを保持する力はエ
アシリンダ210及びスプリング206によって与えら
れる。図24及び図25に示すように、エアシリンダ2
10は電磁弁215によって制御されている。エアシリ
ンダ210のM室を排気しN室をに空気を供給すると、
図24に示すように、エアシリンダ210のピストンロ
ッド212は延び切った状態となり、スプリング206
のローラ202に対する付勢力が最大となる。エアシリ
ンダ210のM室及びN室を共に排気状態とすると、図
25に示すように摺動ブロック208がスプリング20
6の付勢力と釣り合った状態の位置で停止する。電磁弁
215を制御してエアシリンダ210のピストンロッド
212を図24の位置に制御した場合には、ローラ20
1,202によるウエハWの保持力は最大となり、ブラ
シ部120に植設された繊維の先端がウエハWの下面に
当接していても、ブラシ部120の回転に伴ってウエハ
Wが回転することが困難である。この状態でブラシ部1
20を回転させウエハWの裏面の洗浄を行う。
【0061】また、エアシリンダ210のピストンロッ
ド212を図25の位置に制御した場合には、ウエハW
とローラ201,202の当接位置における摩擦力が最
小となるためウエハWは下面に当接したブラシ部120
の回転に伴って同じ方向に回転する。このことによりウ
エハWのローラ201,202に当接した部分が露出す
ることとなる。ここでエアシリンダ210のピストンロ
ッド212を図24に示すような位置に再度制御を行
う。このことによりウエハWのローラ201,202に
当接していた部分が露出した状態でウエハWがローラ2
01,202によって保持され、ブラシ部120による
洗浄が行われる。
【0062】このエアシリンダ210の制御は例えば図
26に示すようなタイミングチャートで行うことができ
る。ここでは図24に示すポジションを時間T1 ,図2
5に示すポジションを時間T2 だけ行い、これを繰り返
している。このことからウエハWはローラ201,20
2と当接する位置における未洗浄の状態がなくなり、パ
ーティクルの残存を防止できる。
【0063】ノズル127から放出された純水は遠心力
によりウエハWの外周側へと流れるので、パーティクル
をより効率良く洗い流せ、パーティクルの再付着防止効
果が高い。なお、裏面から表面に回り込むパーティクル
はノズル82により除去される。
【0064】ウエハWの裏面の洗浄が終了したと判断す
ると(図23ステップS4)、ウエハ把持機構80が上
昇する。続いて裏面洗浄装置2と表面洗浄装置3との間
に配置された多関節ロボット7が、ウエハWを受け取っ
て表面洗浄装置3に搬送する(図23ステップS5)。
なお、この間の待機中にも、ノズル34から純水がウエ
ハWに噴霧され、ウエハWの酸化や乾燥が防止される。
【0065】表面洗浄装置3では、ウエハ昇降回転機構
130が上昇し、把持爪133がウエハWを把持する。
続いて、ウエハWが回転し、ノズル支持アーム138を
揺動させつつ超音波ノズル139から純水をウエハWの
表面に噴射する。同時に、円形ブラシ136が回転しつ
つアーム135が揺動し、ウエハWの表面を洗浄する。
【0066】このときアーム135は、ウエハWの中心
付近で下降し円形ブラシ136をウエハWの表面に当接
させる。その状態でアーム135はウエハWの外周方向
に移動する。円形ブラシ136が外周部に到達すると、
アーム135は上昇する。このサイクルを洗浄中に繰り
返すことでウエハWの洗浄が行われる。
【0067】洗浄中においては、ウエハWの裏面に対し
て裏面洗浄ノズル145が純水を噴射する。これによ
り、表面から裏面に回り込むパーティクルが除去され
る。また、アーム135が待機位置(図21の二点鎖
線)にある場合には、洗浄ノズル137から純水が円形
ブラシ136に向かって噴射される。これにより円形ブ
ラシ136に付着したパーティクルが除去され得る。
【0068】ここでは、回転しているウエハWの表面の
中心に、円形ブラシ136を当接させ、径方向に円形ブ
ラシ136を移動させている。この移動及びウエハWの
回転により、円形ブラシ136がウエハWを擦ることに
より生じるパーティクルは、効率良くウエハWの外周側
へ排出される。
【0069】なお、円形ブラシ136と超音波ノズル1
39は同時に動作させなくてもよい。その片方でも充分
な場合にはそれらを単独で動作させることも可能であ
る。また、超音波ノズル139の噴射角度が調整できる
ので、より効率良くパーティクルを除去できる。
【0070】ウエハWの表面の洗浄が終了すると、表面
洗浄装置3と水洗乾燥装置4との間に配置された多関節
ロボット7が、ウエハWを受け取って水洗乾燥装置4に
搬送する。この間の待機中にも、ノズル34から純水が
ウエハWに噴霧され、ウエハWの酸化や乾燥が防止され
る。
【0071】水洗乾燥装置4では、ウエハ昇降回転機構
141が上昇し、把持爪144がウエハWを把持する。
そしてリンスノズル142が進出し、純水を噴射すると
ともに、裏面洗浄ノズル145が純水を裏面に噴射す
る。この状態でウエハWを回転させる。そして、所定時
間後にノズル142,145からの純水の噴射を終了
し、水洗を終了する。
【0072】続いて、ウエハWを高速回転させる。これ
により、ウエハWの表面及び裏面に付着した水分はウエ
ハWの外周方向に飛ばされ、ウエハWの水切り及び乾燥
処理がなされる。最後に、ガスノズル143から窒素ガ
スを噴射することにより、ウエハWの中央に残った水分
を除去する。なお、窒素ガスはウエハWの回転中に噴射
してもよい。また、ウエハWの中央部のみでなく全面に
噴射してもよい。
【0073】ウエハWの水切り乾燥が終了すると、水洗
乾燥装置4とアンローダ5との間に配置された多関節ロ
ボット7が、ウエハWを受け取ってアンローダ5に搬送
する。アンローダ5では、受けたウエハWを別のカセッ
トC内に収容する。
【0074】供給側のカセットC内の全てのウエハWが
処理されて収容側のカセットC内に収容されると、アン
ローダ5上のカセットCは排出される。
【0075】ここでは、水洗乾燥装置4までの工程にお
いて、搬送中や処理中にウエハWは常に濡れた状態にあ
る。このためウエハWの乾燥を防止でき、空気との接触
によるウエハWの酸化やウエハWへのパーティクルの固
着等を防止できる。
【0076】〔他の実施例〕 (a) 把持部83,84は図27に示すように、ウエ
ハWの外周に沿って間隔を隔てて配置された把持爪8
5,86と、先端でこの把持爪85,86を支持する把持
アーム87,88とによって構成することも可能であ
る。このとき把持爪85,86は、ウエハWを把持する
当接面93,94を下部にそれぞれ有している。把持爪
85,86は当接面93,94から上方に行くにつれてそ
の図左右方向に徐々に厚くなる。また、当接面93,9
4は、ウエハWの中心を中心とする同一円筒面の一部を
構成し、ウエハWの外周端縁にそれぞれ当接し得る。こ
のため、把持爪85,86がウエハWを把持する際に
は、ウエハWの裏面全面が下方に露出する。 (b) ウエハWの保持力の大きさは、ウエハWの回転
を防止し得る大きさから、保持力が全く無くなる解除状
態まで変化させるようにしてもよく、また、ウエハWが
回転可能な状態まで減少させるようにしてもよい。 (c) 液晶用またはフォトマスク用のガラス基板を処
理する基板処理装置においても、本発明を同様に実施で
きる。 (d) 図16の構成において、ウエハ把持機構を揺動
させる代わりにブラシを揺動させてもよい。また両方を
揺動させてもよい。 (e) 水槽11の開口13に面する側壁の液面付近
に、純水供給口15とは別に純水を噴出するノズルまた
はスリットを設け、開口13から奥側へ水流を形成する
ようにしてもよい。また、純水供給口15自体を水槽1
1の側壁に設けて水流を形成するようにしてもよい。さ
らに、堰14側の側面に、堰14の代わりに強制排水孔
を設けることにより、水流を形成するようにしてもよ
い。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明によると、基板から除去
されたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こ
すことが防止できる。
【0078】請求項2の発明によると、基板から除去さ
れたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こす
ことが防止できる。請求項の発明によると、基板から
除去されたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを
起こすことが防止できる。
【0079】請求項の発明によると、基板から除去さ
れたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こす
ことがさらに防止できる。
【0080】請求項の発明によると、基板から除去さ
れたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起こす
ことを防止し、基板の洗浄を確実に行える基板処理装置
を提供できる。
【0081】請求項6の発明によると、ウエハ保持・解
除機構は、ウエハエッジ当接部及び付勢手段を基板に対
して進退させることが可能であるため、ウエハエッジ当
接部による基板の保持力を解除または減少すれば、ブラ
シと基板との当接面における摩擦力がウエハエッジ当接
部と基板との摩擦力に勝り、ブラシの回転に伴って基板
が回転する。従って、ウエハエッジ当接部と基板との当
接位置が未処理となることを防止できる。さらにその
上、ブラシは、中心を通る十字形状に形成された植設部
を有しているか、中心から外周に延びる複数の放射状に
形成された植設部を有しているか、または、円形の植設
部が多数配置されているので、ブラシと基板との接触面
積を変更して、洗浄処理中の基板の回転を調整すること
ができる。
【0082】この請求項の発明によると、基板から除
去されたパーティクルがブラシに付着して目詰まりを起
こすことを防止し、基板の洗浄を確実に行える基板処理
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用された基板処理装置の
斜視図。
【図2】その縦断面概略図。
【図3】水中ローダの斜視部分図。
【図4】水中ローダの縦断面図。
【図5】水中ローダの平面図。
【図6】水槽の斜視図。
【図7】搬送装置の平面図。
【図8】搬送装置の側面図。
【図9】多関節ロボットの一部破断側面図。
【図10】多関節ロボットの一部破断平面図。
【図11】多関節ロボットの配管図。
【図12】裏面洗浄装置の斜視部分図。
【図13】その一部破断平面部分図。
【図14】その一部破断側面部分図。
【図15】ローラの側面図。
【図16】裏面洗浄装置の縦断面部分図。
【図17】ブラシ回転機構の一部切欠き斜視図。
【図18】ブラシ部の一実施例の斜視部分図。
【図19】ブラシ部の他の実施例の斜視部分図。
【図20】ブラシ部の他の実施例の斜視部分図。
【図21】表面洗浄装置の斜視部分図。
【図22】水洗乾燥装置の斜視部分図。
【図23】裏面洗浄装置の制御フローチャート。
【図24】裏面洗浄装置の部分説明図。
【図25】裏面洗浄装置の部分説明図。
【図26】裏面洗浄装置のエアシリンダの制御を示すタ
イミングチャート。
【図27】他の実施例の要部説明図。
【符号の説明】
1 水中ローダ 2 裏面洗浄装置 3 表面洗浄装置 6 搬送装置 7 多関節ロボット 80 ウエハ把持機構 81 ブラシ洗浄機構 82 表面洗浄ノズル 85,86 把持爪 87,88 把持アーム 120 ブラシ部 121 回転軸 122 軸支持部 123 伝達機構 124 モータ 127 純水供給用ノズル 201,202 ローラ 203,204 カバー部材 205,206 スプリング 207,208 摺動ブラケット 209,210 エアシリンダ 211,212 ピストンロッド 308,310,312 植設部 309,311,313 非植設部 W ウエハ
フロントページの続き (72)発明者 澤村 雅視 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会 社 野洲事業所内 (72)発明者 平井 信行 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会 社 野洲事業所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/04 B08B 3/02 B08B 7/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板主面に回転中心軸が交差するように配
    置可能で、基板に対して洗浄液を供給しつつ基板を洗浄
    するためのブラシであって、 中心を通る十字形状に形成された植設部と、 前記植設部以外の部分に形成された非植設部とを備えて
    いる ことを特徴とするブラシ。
  2. 【請求項2】基板主面に回転中心軸が交差するように配
    置可能で、基板に対して洗浄液を供給しつつ基板を洗浄
    するためのブラシであって、 中心から外周に延びる複数の放射状に形成された植設部
    と、 前記植設部以外の部分に形成された非植設部とを備えて
    いることを特徴とするブラシ。
  3. 【請求項3】基板主面に回転中心軸が交差するように配
    置可能で、基板に対して洗浄液を供給しつつ基板を洗浄
    するためのブラシであって、 円形に形成された多数の植設部と、 前記植設部以外の部分に形成された非植設部とを備えて
    いることを特徴とするブラシ。
  4. 【請求項4】前記洗浄液としての純水を基板に放出する
    ための純水供給用ノズルが中央部に配置されていること
    を特徴とする請求項1からのいずれかに記載のブラ
    シ。
  5. 【請求項5】基板を保持する基板保持手段と、 前記基板保持手段に保持される基板を洗浄するための、
    請求項1ないしのいずれかに記載のブラシと、 前記基板保持手段に保持される基板と前記ブラシとを相
    対回転させる回転手段と、を備えることを特徴とする基
    板処理装置。
  6. 【請求項6】前記基板は、円盤状の基板であり、 前記基板保持手段は、基板の周縁に当接可能なウエハエ
    ッジ当接部と、前記ウエハエッジ当接部を前記基板方向
    に付勢する付勢手段と、前記ウエハエッジ当接部及び付
    勢手段を前記基板に対して進退させるウエハ保持・解除
    機構とを含み、 前記基板保持手段に保持される基板と前記ブラシとを相
    対的に揺動させる揺動手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】基板保持手段に保持される基板と、請求項
    1ないしのいずれかに記載のブラシと、を相対回転さ
    せつつ、基板を洗浄することを特徴とする基板処理方
    法。
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