JPH09122218A - オゾン殺菌装置 - Google Patents

オゾン殺菌装置

Info

Publication number
JPH09122218A
JPH09122218A JP7304976A JP30497695A JPH09122218A JP H09122218 A JPH09122218 A JP H09122218A JP 7304976 A JP7304976 A JP 7304976A JP 30497695 A JP30497695 A JP 30497695A JP H09122218 A JPH09122218 A JP H09122218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
humidifier
humidity
space
sterilized space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7304976A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yajima
健司 矢嶋
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP7304976A priority Critical patent/JPH09122218A/ja
Publication of JPH09122218A publication Critical patent/JPH09122218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被殺菌空間の湿度が規定以上にまで高められ
ていることを間接的に保証するオゾン殺菌装置を提供す
る。 【解決手段】 オゾン殺菌装置は、被殺菌空間の容積を
設定する手段と、被殺菌空間に対応する湿度を検出する
湿度センサと、加湿用タンクに蓄積されている水量を検
出する水量検出手段とを有する。設定された容積に基づ
いてオゾン発生部の運転時間が決定され(ステップ5
4)、設定された容積と被殺菌空間に対応する湿度とに
基づいて加湿器の運転時間が決定される(ステップ5
6)。加湿器の運転時間に対応した水量が実際に消費さ
れているか否かが検知される(ステップ68)。オゾン
殺菌に必要な被殺菌空間の湿度を加湿器の稼働時間と消
費水量の両面から保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被殺菌空間をオ
ゾン殺菌するために用いられるオゾン殺菌装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被殺菌空間を殺菌するオゾン殺菌装置と
しては、例えば、特開平5−57005号公報等に示さ
れるように、オゾンを発生させるオゾン発生器4とこの
オゾン発生器4に酸素を供給する酸素発生装置5とを有
し、コントローラ8からの制御信号に基づいてオゾン発
生器を所定時間作動させ、オゾン発生器によって生成さ
れたオゾンを被殺菌空間から吸入された空気とミキシン
グボックス3で混合し、このオゾンを含んだ空気を被殺
菌空間へ戻すようにしたものが公知となっている。ま
た、この装置にあっては、殺菌効率を高めるために加湿
器を設けた点が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被殺菌空間は、確実な
殺菌を保証するために、所定のオゾン濃度以上で所定時
間(例えば、オゾン濃度200ppm以上で2時間)保
たれる必要があるが、オゾン濃度が十分であっても約8
0%以上の相対湿度が確保されていない場合には十分な
殺菌効果が得られないことが判っている。上述のオゾン
殺菌装置にあってもこの点を考慮して被殺菌空間の湿度
が加湿器によって調整されるわけであるが、規定以上の
湿度が得られているという保証はなかった。
【0004】即ち、従来においては、被殺菌空間の容積
を取扱者が把握し、殺菌前の湿度に基づいて換算表から
加湿器の運転時間を割り出し、その時間を操作パネル上
でいちいち設定しなければならないものであり、ともす
れば設定操作を誤って規定以上の湿度が得られなくなる
ことが懸念される。また、加湿器を適切に稼働させたつ
もりでも加湿器が正常に作動されない場合には予定する
湿度が得られなくなることも想定される。
【0005】これを解決するためには、湿度センサを被
殺菌空間に設置して被殺菌空間の湿度を検出し、規定湿
度以上になったことを直接検知することも考えられる
が、現実には殺菌に有効なオゾン濃度(約200pp
m)に耐えられ、かかる環境下で正常に動作するような
湿度センサがないという問題点がある。
【0006】そこで、この発明においては、被殺菌空間
の湿度が直接検出されなくても被殺菌空間の湿度を規定
以上にまで高めることを間接的に保証したオゾン殺菌装
置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明に係るオゾン殺菌装置は、被殺菌空間へ供
給するオゾンを生成するオゾン発生部と、このオゾン発
生部に酸素を供給する酸素供給部と、被殺菌空間の湿度
を調節する加湿器とを有するものに関し、前記被殺菌空
間の容積を設定する容積設定手段と、前記オゾン発生部
の稼働前に於ける前記被殺菌空間に対応する湿度を検出
する湿度センサと、前記容積設定手段によって設定され
た容積に基づいてオゾン発生部の運転時間を決定するオ
ゾン発生時間決定手段と、前記容積設定手段によって設
定された容積と前記湿度サンサによって検出された被殺
菌空間に対応する湿度とに基づいて前記加湿器の運転時
間を決定する加湿時間決定手段と、前記オゾン発生時間
決定手段によって決定された運転時間だけ前記オゾン発
生部を稼働させると共に前記加湿時間決定手段によって
決定された運転時間だけ加湿器を稼働させる稼働制御手
段とを具備することを特徴としている(請求項1)。
【0008】したがって、取扱者が被殺菌空間の容積を
把握し、容積設定手段によってこの容積を設定すれば、
オゾン発生時間決定手段によってオゾン発生部の運転時
間が自動的に決定されると共に、加湿時間決定手段によ
って加湿器の作動時間が自動的に決定され、稼働制御手
段によってオゾン発生部と加湿器とが決定された時間だ
け稼働される。
【0009】また、オゾン殺菌装置は、被殺菌空間へ供
給するオゾンを生成するオゾン発生部と、このオゾン発
生部に酸素を供給する酸素供給部と、被殺菌空間の湿度
を調節する加湿器とを有するものに関し、加湿用タンク
に蓄積されている水量を検出する水量検出手段と、前記
加湿器の運転時間に対応した消費水量であるか否かを検
知する消費水量検知手段とを具備するものであってもよ
い(請求項2)。
【0010】このような構成においては、消費水量検知
手段によって加湿器の運転時間に対応した水量が実際に
消費されているか否かが検知されるので、被殺菌空間の
湿度を直接検知するものではないが、消費された水量だ
け被殺菌空間の湿度が高められたことを間接的に把握す
ることができる。
【0011】さらに、オゾン殺菌装置は、被殺菌空間へ
供給するオゾンを生成するオゾン発生部と、このオゾン
発生部に酸素を供給する酸素供給部と、被殺菌空間の湿
度を調節する加湿器とを有するものに関し、前記被殺菌
空間の容積を設定する容積設定手段と、前記オゾン発生
部の稼働前に於ける前記被殺菌空間に対応する湿度を検
出する湿度センサと、加湿用タンクに蓄積されている水
量を検出する水量検出手段と、前記容積設定手段によっ
て設定された容積に基づいてオゾン発生部の運転時間を
決定するオゾン発生時間決定手段と、前記容積設定手段
によって設定された容積と前記湿度サンサによって検出
された被殺菌空間に対応する湿度とに基づいて前記加湿
器の運転時間を決定する加湿時間決定手段と、前記オゾ
ン発生時間決定手段によって決定された運転時間だけ前
記オゾン発生部を稼働させると共に、前記加湿時間決定
手段によって決定された運転時間だけ加湿器を稼働させ
る稼働制御手段と、前記加湿器の運転時間に対応した消
費水量であるか否かを検知する消費水量検知手段とを具
備するものであってもよい(請求項3)。
【0012】このような構成にあっては、取扱者が被殺
菌空間の容積を把握し、容積設定手段によってこの容積
を設定すれば、オゾン発生時間決定手段によってオゾン
発生部の運転時間が自動的に決定されると共に加湿時間
決定手段によって加湿器の作動時間が自動的に決定さ
れ、稼働制御手段によってオゾン発生部と加湿器とが決
定された時間だけ稼働される。また、消費水量検知手段
によって加湿器の運転時間に対応した水量が実際に消費
されているか否かが検知される。よって、規定以上の湿
度が得られる状態を加湿器の稼働時間と消費水量の両面
から保証することが可能となる。
【0013】ここで、オゾン発生部としては、高圧電源
と、この高圧電源によって高電圧が印加される放電電極
を備えたオゾナイザとを有し、酸素供給装置からの酸素
をオゾナイザへ供給する構成が考えられ、酸素供給部と
しては、酸素ボンベと酸素供給通路を開閉する電磁弁と
を有し、電磁弁の開閉によってオゾン発生部への酸素供
給をON/OFFさせるものが考えられる。
【0014】また、容積設定手段は、ダイヤル式の摘ま
みを回すことによって容積設定するものや、レバーを動
かして容積設定するもの、所望の容積をテンキーによっ
て入力するもの等、何らかの手段によって取扱者が被殺
菌空間の容積を指定できるものであればよい。
【0015】湿度センサは、大気中または低オゾン濃度
で正常に作動するものであれば足り、被殺菌空間に設け
るものであってもよいが、オゾン殺菌前であれば被殺菌
空間の内外で湿度に大差がないことから、オゾンによる
破損、誤動作を防ぐために被殺菌空間の外部に設けるこ
とが望ましい。
【0016】オゾン発生時間決定手段としては、設定容
積に対するオゾン発生部の稼働時間を予めマップデータ
として記憶しておき、容積が設定された場合にそのデー
タが読み出されるものであっても、容積とオゾン発生部
の稼働時間との間に所定の演算式による相関関係が分か
っているのであれば、容積が設定された場合に稼働時間
を演算式に基づいて算出するようにしてもよい。同様
に、加湿時間決定手段にあっても、設定容積と湿度セン
サによって検出された湿度に対して加湿器の稼働時間を
予めマップとして記憶しておき、それを直接読み出すも
のであっても、所定の演算式に基づいて稼働時間を算出
するものであってもよい。
【0017】水量検出手段は、タンク内の水位を検出す
ることによって水量を把握するものや、タンクの底に設
けられた圧力センサからの出力に基づいて水量を把握す
るもの等が考えられる。さらに、消費水量検知手段にあ
っては、加湿器の作動時間に正常時における単位時間当
たりの水位変化量を乗じて正常時での水位変化を算出
し、これを、実際に測定された水位変化と比較して運転
時間に対応した水量が実際に消費されたか否かを検知す
るものが考えられる。
【0018】尚、加湿用タンク内の水量が所定量以下で
ある場合に前記オゾン発生部と前記加湿器とを作動させ
ないようにした運転留保の手段を設けてもよく(請求項
4)、消費水量検知手段により運転時間に対応した水量
が消費されていないと検知された場合には、規定以上の
湿度が得られていないことを示す警告を発するようにし
てもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
【0020】図1において、この発明に係るオゾン殺菌
装置1は、パスボックスや安全キャビネット等からなる
被殺菌空間2の外部に配置されており、被殺菌空間2と
吸気ダクト3及び送出ダクト4によって接続され、被殺
菌空間2から空気を吸入すると共に同空間に対して吸入
した空気を送出するようにしている。
【0021】オゾン殺菌装置1は、図2に具体的に示さ
れるように、内部にステンレス等の耐腐食性材によって
画成された流出入空間5が形成されている。この流出入
空間5は、吸気側空間部6と送出側空間部7にて構成さ
れ、これら空間部が送風機8を介して連通されている。
即ち、送風機8は、例えば吸気側空間部6に配されたシ
ロッコファンから成り、送風口8aを送出側空間部7に
開口して吸気側空間部6から送出側空間部7へ空気を圧
送するようになっている。
【0022】吸気側空間部6は、その上部に突出形成さ
れたダクト接続部9に接続する吸気ダクト3(図1に示
す)を介して被殺菌空間と連通しており、ダクト接続部
9と送風機8との間が活性炭等のオゾン分解触媒10を
配した第1通路11とこれをバイパスする第2通路12
とに分けられている。第1通路11のオゾン分解触媒よ
りも上流側には、この第1通路11を開閉する第1の開
閉ダンパ13が設けられ、第2通路12には、該第2通
路を開閉する第2の開閉ダンパ14が設けられている。
【0023】送出側空間部7は、その上部に突出形成さ
れたダクト接続部15に接続する送出ダクト4(図1に
示す)を介して被殺菌空間と連通している。また、この
空間部7には、加湿器16に通じる往路17と復路18
が接続されると共に、オゾンを供給するオゾン供給通路
19が接続されている。
【0024】加湿器16は、オゾンによる殺菌効果を高
めるために送出側空間部7に対して湿度を与えるための
もので、電源20の投入によりタンク21内の水を超音
波を利用して微粒化し、これを往路17を介して送られ
てくる空気中に放出し、この湿度を与えられた空気を復
路18を介して送出側空間部7へ供給するようになって
いる。
【0025】オゾン発生部22は、放電電極を備えたオ
ゾナイザ30とこの放電電極に高電圧を印加する高圧電
源31とを備え、酸素ボンベ23から酸素供給通路24
に設けられた手動バルブ25、ボンベ取り付け用レギュ
レータ26、酸素用レギュレータ27、酸素供給用電磁
弁28、酸素流量調節弁29を介してオゾナイザ30に
酸素を供給し、オゾナイザ30を放電させてここに供給
された酸素をオゾンに変換し、このオゾンをオゾン供給
通路19から送出側空間部7へ供給するようになってい
る。
【0026】前記加湿器16やオゾン発生部22は装置
内のうち流出入空間5の外側の領域(大気雰囲気領域3
2)に配置され、この部分にはさらに換気ファン33及
び各機器を制御するコントロールユニット34等が配置
されている。そのうち換気ファン33は、装置の壁面に
形成された換気孔35を介して外気を吸入排出し、積極
的に大気雰囲気領域内の換気を図り、ここに配された各
機器(加湿器16、オゾナイザ30、各種電源20、3
1、コントロールユニット34等)を冷却する機能を有
している。特に、この態様においては、換気ファン33
によって吸引された空気がオゾナイザ22に直接吹きつ
けられるようになっており、オゾナイザ22の冷却を促
進するようになっている。
【0027】前記加湿器16に供給する蒸留水が蓄積さ
れたタンク21には、図3に示されるように、タンク内
の水位に応じて上下するフロート40が設けられ、この
フロート40の動きは水位センサ38を構成する例えば
ポテンショメータの摺動端子38aに伝達されるように
なっている。このため、ポテンショメータは、摺動端子
38aがフロート40の動きに連動することから水位に
対応した大きさの電圧を水位信号として出力するように
なっている。
【0028】また、オゾン殺菌装置1の大気雰囲気領域
32には、湿度を検出する湿度センサ36が設けられて
いる。オゾン殺菌装置1が被殺菌空間2の近傍に設置さ
れており、加湿器16の稼働前にあっては被殺菌空間2
の湿度が外部の湿度とほぼ同じであることから、この湿
度センサ36は加湿器16を稼働するまでの被殺菌空間
2の湿度を実質的に検出する機能を有している。
【0029】さらに、オゾン発生装置1の外面には、容
量設定器37(図2に示す)や警告ランプ41(図3に
示す)等が配置された図示しない操作パネルが設けられ
ている。容量設定器37は、例えば、回動可能な容量設
定ダイヤル37aを有し、この容量設定ダイヤル37a
を被殺菌空間1の容積に対応した目盛りに合わせる構成
となっている。
【0030】コントロールユニット34は、マイクロコ
ンピュータ、A/D変換器、ROM、RAM、I/O、
各種作動機器を駆動制御する駆動回路等を備え、電源ス
イッチ39の投入により、水位センサ38や湿度センサ
36等からの諸信号や容量設定器37からの信号が入力
され、所定のプログラムにしたがって第1及び第2の開
閉ダンパ13、14を駆動するアクチュエータ39、4
0や、送風機8、換気ファン33、酸素供給用電磁弁2
8、加湿器16、オゾン発生部22等の各種作動機器を
制御すると共に、警告ランプ41や各種インジケータを
必要により点灯するようになっている。
【0031】図4において、コントロールユニット34
による殺菌処理の制御作動例がフローチャートとして示
され、オゾン殺菌装置1のコントロールユニット34
は、電源スイッチ39の投入により初期制御処理が行わ
れ(ステップ50)、酸素供給用電磁弁28を開として
オゾナイザ30へ酸素を供給し、換気ファン33を回転
させて換気を開始し、高圧電源31に対して交流電圧
(AC100V)を供給してコントロールユニット34
からの指令により何時でもオゾナイザ30へ高電圧を印
加できるスタンバイ状態とする。また、第1の開閉ダン
パ13を閉、第2の開閉ダンパ14を開としてダクト接
続部9と送風機8との間を第2通路12で連通し、送風
機8を回転させて被殺菌空間2の空気を吸気ダクト3を
介して流出入空間5の吸気側空間部6に吸引し、送出側
空間部7から送出ダクト4を介して被殺菌空間2へ戻す
還流状態を形成する。
【0032】その後、容量設定器37によって設定され
た被殺菌空間1の設定容量と湿度センサ36によって検
出された湿度に対応する信号をコントロールユニット3
4に入力し(ステップ52)、ROMに予め記憶されて
いるオゾン発生時間のマップデータから被殺菌空間1の
設定容積に対応するオゾン発生時間を演算する(ステッ
プ54)。代表的な被殺菌空間1の容積に対するオゾン
発生時間は、例えば表1のように設定されており、この
値は、オゾナイザ30によるオゾンの生成能力に応じて
理論的に或いは実験によって被殺菌空間1のオゾン濃度
が200ppm以上になるように決められている。
【0033】
【表1】
【0034】さらに、ROMに予め記憶されている加湿
器16の稼働時間に関するマップデータに基づき、設定
された被殺菌空間1の容積と検出された被殺菌空間1の
初期湿度とから加湿器16の稼働時間を演算する(ステ
ップ56)。代表的な被殺菌空間1の容積と湿度に対す
る加湿器16の稼働時間は、被殺菌空間1の容量が4m
3 で初期湿度50%RHである場合を”1”としたとき
の比として例えば表2のように設定されており、オゾナ
イザ30によるオゾンの生成能力に応じて理論的に或い
は実験によって被殺菌空間1の湿度が80%RH以上に
なるように決められている。加湿器16の能力によって
も異なるが、0.4リットル/hの水蒸気を発生させる
加湿器を用いた場合には、”1”の状態で20〜30分
を予定すればよい。
【0035】
【表2】
【0036】オゾナイザ30と加湿器16の稼働時間が
設定された後に、水位セイサ38によって検出された水
位信号を入力し(ステップ58)、水位が所定水位以上
か否かを判定する(ステップ60)。水位が低い場合に
は、タンク内の水が加湿器16の稼働中になくなり、規
定以上の湿度が得られなくなる恐れがあることから、水
位が所定水位より低い場合(NO)には、オゾナイザ3
0と加湿器16の運転開始を留保し、警告ランプ41を
点灯したり、ブザーの警報を発生する等の水量不足の警
告を行う(ステップ62)。
【0037】これに対して、水位が所定水位以上あると
判定された場合(YES)には、加湿器16の稼働中に
タンクが空になる心配がないことから、オゾナイザ30
に高圧電源31から高電圧を印加して放電を開始し、ス
テップ54で演算された時間だけオゾン発生部22を運
転すると共に、オゾン殺菌の効率を高めるために加湿器
16をステップ56で演算された時間だけ運転する(ス
テップ64)。尚、オゾナイザ30で生成されたオゾン
は、オゾン供給通路19を介して送出側空間部7へ供給
され、被殺菌空間2から吸入された空気と混合され、送
出ダクト4を介して被殺菌空間2に戻される。被殺菌空
間2の空気は、このようなオゾンとの混合過程を繰り返
し、オゾン濃度が200ppm以上まで高められる。こ
れと同時に、加湿器16によって微粒化された水は、同
じく被殺菌空間2から吸入された空気と混合され、送出
ダクト4を介して被殺菌空間2に戻され、被殺菌空間2
の湿度を80%RH以上に高める。
【0038】加湿器16を稼働させれば、タンク内の水
量が消費されて時間に比例した水位の低下が認められる
ことから、ステップ66においては、運転時間に見合っ
た水位の低下(Δh)を、加湿器16の稼働前の水位h
1とステップ56で演算された稼働時間経過後の水位h
2との差(Δh=h1−h2)として水位センサ38か
らの水位信号に基づいて検知する(ステップ66)。
【0039】単位時間当たりの水位変化量Kは加湿器1
6の能力やタンク21の大きさから予め分かっているの
で、ステップ56で加湿器16の稼働時間が演算される
と、水位がどれだけ低下するか予め算出できる。このこ
とから、稼働時間に相当する水位の変化が実際の変化と
一致しているか否かを比較すれば、被殺菌空間1の湿度
が規定値以上となっているか否かを間接的に確認するこ
とができる。
【0040】したがって、ステップ68で実際の水位の
変化(Δh)が稼働時間から割り出した水位(K・Δ
t)と比較してこれ以上であるか否かを判定し、Δh≧
K・Δtであれば、被殺菌空間1が規定値以上の湿度に
なっていると間接的に言えるので、この場合には、正常
に加湿された状態である旨の表示をインジケータの点灯
等の適当な手段によって行う(ステップ70)。これに
対して、Δh<K・Δtであれば、予定する量の加湿が
行われていないと間接的に言えるので、加湿が不足であ
る旨の表示をインジケータ上の警告ランプ41の点灯等
によって行う(ステップ72)。
【0041】したがって、被殺菌空間1の容量を取扱者
が容量設定器37で設定するだけで必要とするオゾナイ
ザ30と加湿器16の稼働時間が自動的に設定されるの
で、稼働時間の設定ミスは設定容量を間違えない限り生
じる恐れがなく、規定以上のオゾン濃度と湿度とを誤り
なく得ることができ、確実なオゾン殺菌を保証すること
ができる。特に、加湿器16が故障している場合には、
ステップ56によって加湿器の稼働時間が適切に演算さ
れても実際には規定以上の湿度が得られないので、稼働
時間からの評価のみでは被殺菌空間の湿度状態を把握す
ることができないが、ステップ66〜72においては、
タンク21の水量変化を検知することによって間接的に
被殺菌空間1の加湿状態を把握することができるので、
ステップ70において正常表示がなされれば、被殺菌空
間の湿度が80%RH以上であることを間接的に保証す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1にかかる発
明によれば、取扱者が被殺菌空間の容積を設定すれば、
オゾン発生時間決定手段によってオゾン発生部の運転時
間が自動的に決定されると共に、加湿時間決定手段によ
って加湿器の作動時間が自動的に決定され、稼働制御手
段によってオゾン発生部と加湿器とが決定された時間だ
け稼働されるので、被殺菌空間の湿度を直接検知するも
のではないが、規定以上のオゾン濃度と湿度とをオゾン
発生部や加湿器の稼働時間の面から保証することが可能
となる。
【0043】また、請求項2にかかる発明によれば、消
費水量検知手段によって加湿器の運転時間に対応した水
量が実際に消費されているか否かが検知されるので、消
費水量に見合った分だけ被殺菌空間の湿度が高められて
いることを間接的に把握でき、規定以上の湿度を消費水
量の面から保証することが可能となる。
【0044】請求項3にかかる発明によれば、取扱者が
被殺菌空間の容積を設定すれば、オゾン発生時間決定手
段によってオゾン発生部の運転時間が自動的に決定され
ると共に加湿時間決定手段によって加湿器の作動時間が
自動的に決定され、稼働制御手段によってオゾン発生部
と加湿器とが決定された時間稼働され、また、消費水量
検知手段によって加湿器の運転時間に対応した水量が実
際に消費されているか否かが検知されるので、規定以上
の湿度を加湿器の稼働時間と消費水量との両面から保証
することが可能となる。
【0045】請求項4にかかる発明によれば、加湿用タ
ンク内の水量が所定量以下である場合にオゾン発生部と
加湿器とを作動させないようにすれば、規定以上の湿度
が得られないことが明らかな状態でオゾン殺菌装置が稼
働されてしまい、十分な殺菌能力が確保できなくなる不
都合がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るオゾン殺菌装置と被殺菌
空間とをダクトで接続した状態を示す図である。
【図2】図2は、オゾン殺菌装置の構成を示す概略図で
ある。
【図3】図3は、加湿器に用いられるタンクと水位セン
サとの関係を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係るオゾン殺菌装置による制
御動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 オゾン殺菌装置 2 被殺菌空間 3、4 ダクト 16 加湿器 21 タンク 22 オゾン発生部 23 酸素ボンベ 28 酸素供給用電磁弁 30 オゾナイザ 34 コントロールユニット 36 湿度センサ 37 容量設定器 38 水位センサ 41 警告ランプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被殺菌空間へ供給するオゾンを生成する
    オゾン発生部と、このオゾン発生部に酸素を供給する酸
    素供給部と、被殺菌空間の湿度を調節する加湿器とを有
    するオゾン殺菌装置において、 前記被殺菌空間の容積を設定する容積設定手段と、 前記オゾン発生部の稼働前に於ける前記被殺菌空間に対
    応する湿度を検出する湿度センサと、 前記容積設定手段によって設定された容積に基づいてオ
    ゾン発生部の運転時間を決定するオゾン発生時間決定手
    段と、 前記容積設定手段によって設定された容積と前記湿度サ
    ンサによって検出された被殺菌空間に対応する湿度とに
    基づいて前記加湿器の運転時間を決定する加湿時間決定
    手段と、 前記オゾン発生時間決定手段によって決定された運転時
    間だけ前記オゾン発生部を稼働させると共に、前記加湿
    時間決定手段によって決定された運転時間だけ加湿器を
    稼働させる稼働制御手段と、を具備することを特徴とす
    るオゾン殺菌装置。
  2. 【請求項2】 被殺菌空間へ供給するオゾンを生成する
    オゾン発生部と、このオゾン発生部に酸素を供給する酸
    素供給部と、被殺菌空間の湿度を調節する加湿器とを有
    するオゾン殺菌装置において、 加湿用タンクに蓄積されている水量を検出する水量検出
    手段と、 前記加湿器の運転時間に対応した水量が消費されたか否
    かを検知する消費水量検知手段と、を具備することを特
    徴とするオゾン殺菌装置。
  3. 【請求項3】 加湿用タンクに蓄積されている水量を
    検出する水量検出手段と、加湿器の運転時間に対応した
    水量が消費されたか否かを検知する消費水量検知手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のオゾン殺菌装
    置。
  4. 【請求項4】 前記加湿用タンク内の水量が所定量以下
    である場合に前記オゾン発生部と前記加湿器とを作動さ
    せないようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載
    のオゾン殺菌装置。
JP7304976A 1995-10-30 1995-10-30 オゾン殺菌装置 Pending JPH09122218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7304976A JPH09122218A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 オゾン殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7304976A JPH09122218A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 オゾン殺菌装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09122218A true JPH09122218A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17939586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7304976A Pending JPH09122218A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 オゾン殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09122218A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2468641A (en) * 2009-03-12 2010-09-22 Steritrox Ltd Sterilisation of a environment with ozone and increased humidity
US9186428B2 (en) 2009-03-12 2015-11-17 Dow Global Technologies, Llc Sterilization and decontamination of an enclosed environment
CN115300656A (zh) * 2022-08-04 2022-11-08 深圳市彩斓光电科技有限公司 一种家用智能杀菌方法和系统、智能终端及可读存储介质
KR102631876B1 (ko) * 2022-08-11 2024-01-30 최정욱 공간별 살균제 생성량이 가변되는 안전살균장치를 이용한 살균처리박스
EP4132596A4 (en) * 2020-04-10 2024-04-10 Scott A. Elrod FRAGRANCE CONTROL DEVICE AND METHOD FOR TREATING AN ENVIRONMENT

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2468641A (en) * 2009-03-12 2010-09-22 Steritrox Ltd Sterilisation of a environment with ozone and increased humidity
GB2468641B (en) * 2009-03-12 2014-01-15 Steritrox Ltd Improvements in and relating to sterilisation and decontamination
US9186428B2 (en) 2009-03-12 2015-11-17 Dow Global Technologies, Llc Sterilization and decontamination of an enclosed environment
EP4132596A4 (en) * 2020-04-10 2024-04-10 Scott A. Elrod FRAGRANCE CONTROL DEVICE AND METHOD FOR TREATING AN ENVIRONMENT
CN115300656A (zh) * 2022-08-04 2022-11-08 深圳市彩斓光电科技有限公司 一种家用智能杀菌方法和系统、智能终端及可读存储介质
CN115300656B (zh) * 2022-08-04 2024-01-02 深圳市彩斓光电科技有限公司 一种家用智能杀菌方法和系统、智能终端及可读存储介质
KR102631876B1 (ko) * 2022-08-11 2024-01-30 최정욱 공간별 살균제 생성량이 가변되는 안전살균장치를 이용한 살균처리박스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09122218A (ja) オゾン殺菌装置
JP5102714B2 (ja) 加湿器
KR20130047941A (ko) 취침전 물보충 표시 방법 및 이를 이용한 가습장치
JP4476795B2 (ja) 加湿器
JPH09315141A (ja) 陰イオン発生装置
JPH09122214A (ja) オゾン殺菌装置の能力確認装置
JPH05296505A (ja) 加湿器
JP3561443B2 (ja) 加湿器
CN111765610B (zh) 一种室内湿度控制方法
JP3021732B2 (ja) 空気調和装置の加湿制御装置
JP4404463B2 (ja) 加湿器
JP3497738B2 (ja) 加湿器
JP2003194371A (ja) 加湿器
JPH09108318A (ja) オゾン殺菌装置
JP2000266370A (ja) 加湿装置
JP2003202137A (ja) 加湿器
JP2000135278A (ja) 空気清浄装置
JPH10132272A (ja) 液体燃料燃焼暖房機
KR20050039112A (ko) 공기청정 겸용 가습장치의 제어 방법
KR0157750B1 (ko) 압력센서를 이용한 가습기 동작제어장치와 그 방법
JPH09201406A (ja) オゾン殺菌装置
JPH09108319A (ja) オゾン殺菌装置
JP3335084B2 (ja) 生ゴミ処理装置
KR0182750B1 (ko) 가습기의 과 가습 방지 방법
JP2000046384A (ja) 加湿器