JPH09122214A - オゾン殺菌装置の能力確認装置 - Google Patents
オゾン殺菌装置の能力確認装置Info
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- JPH09122214A JPH09122214A JP7304974A JP30497495A JPH09122214A JP H09122214 A JPH09122214 A JP H09122214A JP 7304974 A JP7304974 A JP 7304974A JP 30497495 A JP30497495 A JP 30497495A JP H09122214 A JPH09122214 A JP H09122214A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低濃度検出用のオゾンセンサをもって、オゾ
ンの殺菌能力を確認することができるオゾン殺菌装置の
能力確認装置を提供する。 【解決手段】 オゾン殺菌装置は、被殺菌空間に供給さ
れるオゾンを発生するオゾン発生部と、オゾンを分解す
るオゾン分解装置と、被殺菌空間のオゾン濃度を検出す
るオゾン濃度検出センサとを有する。オゾン発生部によ
るオゾンの発生を開始した時点から所定時間t1内にオ
ゾン濃度が所定濃度αを越えない場合に殺菌能力不足と
判定する。また、オゾン分解装置によるオゾン分解を開
始した時点から所定時間tx内にオゾン濃度が所定値α
以下となった場合にも殺菌能力不足と判定する。
ンの殺菌能力を確認することができるオゾン殺菌装置の
能力確認装置を提供する。 【解決手段】 オゾン殺菌装置は、被殺菌空間に供給さ
れるオゾンを発生するオゾン発生部と、オゾンを分解す
るオゾン分解装置と、被殺菌空間のオゾン濃度を検出す
るオゾン濃度検出センサとを有する。オゾン発生部によ
るオゾンの発生を開始した時点から所定時間t1内にオ
ゾン濃度が所定濃度αを越えない場合に殺菌能力不足と
判定する。また、オゾン分解装置によるオゾン分解を開
始した時点から所定時間tx内にオゾン濃度が所定値α
以下となった場合にも殺菌能力不足と判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被殺菌空間をオ
ゾン殺菌するために用いられるオゾン殺菌装置に関す
る。
ゾン殺菌するために用いられるオゾン殺菌装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被殺菌空間を殺菌するオゾン殺菌装置と
しては、例えば、特開平5−57005号公報等に示さ
れるように、オゾンを発生させるオゾン発生器4とこの
オゾン発生器4に酸素を供給する酸素発生装置5とを有
し、システムの始動時にコントローラ8からの制御信号
に基づいてオゾン発生器を所定時間作動させ、オゾン発
生器によって生成されたオゾンを被殺菌空間から吸入さ
れた空気とミキシングボックス3で混合し、このオゾン
を含んだ空気を被殺菌空間へ戻すようにしたものが公知
となっている。
しては、例えば、特開平5−57005号公報等に示さ
れるように、オゾンを発生させるオゾン発生器4とこの
オゾン発生器4に酸素を供給する酸素発生装置5とを有
し、システムの始動時にコントローラ8からの制御信号
に基づいてオゾン発生器を所定時間作動させ、オゾン発
生器によって生成されたオゾンを被殺菌空間から吸入さ
れた空気とミキシングボックス3で混合し、このオゾン
を含んだ空気を被殺菌空間へ戻すようにしたものが公知
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなオゾン殺
菌装置において、オゾンによる殺菌を保証するには、所
定のオゾン濃度以上で所定時間(例えば、オゾン濃度2
00ppm以上で2時間)保たれる必要がある。この状
態を把握するためには、被殺菌空間のオゾン濃度が所定
濃度以上(200ppm以上)に保たれているか否かを
検知するオゾン濃度検出センサを設けることも考えられ
るが、これを実現しようとすると、高濃度のオゾンを検
知する例えば紫外線感知式の高価なオゾンセンサを使用
しなければならない。
菌装置において、オゾンによる殺菌を保証するには、所
定のオゾン濃度以上で所定時間(例えば、オゾン濃度2
00ppm以上で2時間)保たれる必要がある。この状
態を把握するためには、被殺菌空間のオゾン濃度が所定
濃度以上(200ppm以上)に保たれているか否かを
検知するオゾン濃度検出センサを設けることも考えられ
るが、これを実現しようとすると、高濃度のオゾンを検
知する例えば紫外線感知式の高価なオゾンセンサを使用
しなければならない。
【0004】そこで、この発明においては、安価な低濃
度検出用のオゾンセンサをもって、オゾンの殺菌能力を
確認することができるオゾン殺菌装置の能力確認装置を
提供することを課題としている。
度検出用のオゾンセンサをもって、オゾンの殺菌能力を
確認することができるオゾン殺菌装置の能力確認装置を
提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
るオゾン殺菌装置は、オゾンを発生するオゾン発生部
と、このオゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を
供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生
したオゾンを被殺菌空間へ供給するものに関し、前記被
殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出センサ
を設け、前記オゾン発生部によるオゾンの発生を開始し
た時点から所定時間内に前記被殺菌空間のオゾン濃度が
所定濃度を越えない場合に殺菌能力不足と判定すること
を特徴としている(請求項1)。
るオゾン殺菌装置は、オゾンを発生するオゾン発生部
と、このオゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を
供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生
したオゾンを被殺菌空間へ供給するものに関し、前記被
殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出センサ
を設け、前記オゾン発生部によるオゾンの発生を開始し
た時点から所定時間内に前記被殺菌空間のオゾン濃度が
所定濃度を越えない場合に殺菌能力不足と判定すること
を特徴としている(請求項1)。
【0006】したがって、オゾン発生部によりオゾンが
発生すると、被殺菌空間のオゾン濃度が徐々に高められ
ていき、この状態がオゾン濃度検出センサで感知され
る。正常時であれば、被殺菌空間の容積に見合った速度
でオゾン濃度が徐々に高められて殺菌に必要な規定濃度
以上に至るはずであり、オゾン発生初期においても、所
定時間内に所定濃度以上のオゾン濃度が得られるはずで
ある。しかしながら、所定時間内にオゾン濃度が所定濃
度を越えない場合には、オゾン発生部を同じ時間だけ作
動させたところで規定以上のオゾン濃度は得られないの
で、このような場合には殺菌能力不足として判定され
る。
発生すると、被殺菌空間のオゾン濃度が徐々に高められ
ていき、この状態がオゾン濃度検出センサで感知され
る。正常時であれば、被殺菌空間の容積に見合った速度
でオゾン濃度が徐々に高められて殺菌に必要な規定濃度
以上に至るはずであり、オゾン発生初期においても、所
定時間内に所定濃度以上のオゾン濃度が得られるはずで
ある。しかしながら、所定時間内にオゾン濃度が所定濃
度を越えない場合には、オゾン発生部を同じ時間だけ作
動させたところで規定以上のオゾン濃度は得られないの
で、このような場合には殺菌能力不足として判定され
る。
【0007】このように殺菌能力の不足の有無をオゾン
の発生開始初期のオゾン濃度が低い時点で把握すること
ができるので、オゾン濃度検出センサは、高濃度のオゾ
ン濃度を正確に検知できるようなものを用いる必要がな
く、低濃度のオゾンを正確に検知できるものであれば足
りる。
の発生開始初期のオゾン濃度が低い時点で把握すること
ができるので、オゾン濃度検出センサは、高濃度のオゾ
ン濃度を正確に検知できるようなものを用いる必要がな
く、低濃度のオゾンを正確に検知できるものであれば足
りる。
【0008】また、殺菌能力が不足していると判定され
た場合には、警告ランプの点灯、ブザーの警報等の警告
を発生する異常処理を行うようにするとよい(請求項
4)。
た場合には、警告ランプの点灯、ブザーの警報等の警告
を発生する異常処理を行うようにするとよい(請求項
4)。
【0009】オゾン殺菌装置は、オゾンを発生するオゾ
ン発生部と、このオゾン発生部にオゾンを生成するため
の酸素を供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生
部で発生したオゾンを被殺菌空間へ供給するものに関
し、前記被殺菌空間のオゾンを分解するオゾン分解装置
と、前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度
検出センサとを設け、前記オゾン分解装置によるオゾン
分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が所定値以下となった場合に殺菌能力不足と
判定するようにしてもよい(請求項2)。
ン発生部と、このオゾン発生部にオゾンを生成するため
の酸素を供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生
部で発生したオゾンを被殺菌空間へ供給するものに関
し、前記被殺菌空間のオゾンを分解するオゾン分解装置
と、前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度
検出センサとを設け、前記オゾン分解装置によるオゾン
分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が所定値以下となった場合に殺菌能力不足と
判定するようにしてもよい(請求項2)。
【0010】このような構成においては、被殺菌空間が
オゾンで充満されている状態で、オゾン殺菌を終了する
ためにオゾン分解装置が稼働し始めると、被殺菌空間の
オゾン濃度が徐々に低下していき、この状態がオゾン濃
度検出センサで感知される。正常時であれば、被殺菌空
間のオゾン量に見合った時間をかけてオゾン濃度が徐々
に低められていくはずであり、殺菌に必要な十分なオゾ
ンが被殺菌空間に充満されているのであれば、オゾン濃
度が所定濃度以下となるためにはある程度の時間が必要
となる。しかし、被殺菌空間に規定濃度以上のオゾンが
満たされていなければ、オゾン濃度は予定した時間より
も短い時間で所定レベル以下に低下することから、この
ような場合には、被殺菌空間のオゾン濃度が十分でなか
ったと言えるので、殺菌能力不足として判定される。
オゾンで充満されている状態で、オゾン殺菌を終了する
ためにオゾン分解装置が稼働し始めると、被殺菌空間の
オゾン濃度が徐々に低下していき、この状態がオゾン濃
度検出センサで感知される。正常時であれば、被殺菌空
間のオゾン量に見合った時間をかけてオゾン濃度が徐々
に低められていくはずであり、殺菌に必要な十分なオゾ
ンが被殺菌空間に充満されているのであれば、オゾン濃
度が所定濃度以下となるためにはある程度の時間が必要
となる。しかし、被殺菌空間に規定濃度以上のオゾンが
満たされていなければ、オゾン濃度は予定した時間より
も短い時間で所定レベル以下に低下することから、この
ような場合には、被殺菌空間のオゾン濃度が十分でなか
ったと言えるので、殺菌能力不足として判定される。
【0011】よって、この構成にあっても、殺菌能力の
不足の有無を被殺菌空間のオゾン濃度が低くなった時点
をもって把握することができるので、オゾン濃度検出セ
ンサは、高濃度のオゾンを検知するようなものを用いる
必要がなく、低濃度のオゾンを検知できるものであれば
足りる。
不足の有無を被殺菌空間のオゾン濃度が低くなった時点
をもって把握することができるので、オゾン濃度検出セ
ンサは、高濃度のオゾンを検知するようなものを用いる
必要がなく、低濃度のオゾンを検知できるものであれば
足りる。
【0012】また、この場合にあっても、殺菌能力が不
足していると判定された場合には、警告ランプの点灯、
ブザーの警報発生等の警告を発生する異常処理を行うよ
うにするとよい(請求項4)。
足していると判定された場合には、警告ランプの点灯、
ブザーの警報発生等の警告を発生する異常処理を行うよ
うにするとよい(請求項4)。
【0013】さらに、オゾンを発生するオゾン発生部
と、このオゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を
供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生
したオゾンを被殺菌空間へ供給するオゾン殺菌装置にお
いて、前記被殺菌空間のオゾンを分解するオゾン分解装
置と、前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃
度検出センサを設け、前記オゾン発生部によるオゾンの
発生を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が第1設定濃度を越えない場合に殺菌能力不
足と判定する手段と、前記オゾン分解装置によるオゾン
分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が第2設定濃度以下となった場合に殺菌能力
不足と判定する手段とを具備するようにしてもよい(請
求項3)。
と、このオゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を
供給する酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生
したオゾンを被殺菌空間へ供給するオゾン殺菌装置にお
いて、前記被殺菌空間のオゾンを分解するオゾン分解装
置と、前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃
度検出センサを設け、前記オゾン発生部によるオゾンの
発生を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が第1設定濃度を越えない場合に殺菌能力不
足と判定する手段と、前記オゾン分解装置によるオゾン
分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間の
オゾン濃度が第2設定濃度以下となった場合に殺菌能力
不足と判定する手段とを具備するようにしてもよい(請
求項3)。
【0014】この場合にも、殺菌能力が不足していると
判定された場合には、警告ランプの点灯、ブザーの警報
発生等の警告を発生する異常処理を行うようにするとよ
い(請求項4)。また、第1設定濃度と第2設定濃度と
を等しい値に設定する構成が考えられる(請求項5)。
特に、オゾン濃度検出センサとして薄膜白金電極を利用
したガスセンサであり、センサ出力がオゾン濃度の所定
値以上でONとなり、所定値以下でOFFとなるものを
使用すれば、第1及び第2設定濃度を同じにすることで
同一のオゾン濃度検出センサをもってオゾン発生時とオ
ゾン分解時の能力判定を行うことができる。
判定された場合には、警告ランプの点灯、ブザーの警報
発生等の警告を発生する異常処理を行うようにするとよ
い(請求項4)。また、第1設定濃度と第2設定濃度と
を等しい値に設定する構成が考えられる(請求項5)。
特に、オゾン濃度検出センサとして薄膜白金電極を利用
したガスセンサであり、センサ出力がオゾン濃度の所定
値以上でONとなり、所定値以下でOFFとなるものを
使用すれば、第1及び第2設定濃度を同じにすることで
同一のオゾン濃度検出センサをもってオゾン発生時とオ
ゾン分解時の能力判定を行うことができる。
【0015】尚、上述において、オゾン発生部として
は、高圧電源と、この高圧電源によって高電圧が印加さ
れる放電電極を備えたオゾナイザとを有し、酸素供給装
置からの酸素をオゾナイザへ供給する構成が考えられ、
酸素供給部としては、酸素ボンベと酸素供給通路を開閉
する電磁弁とを有し、電磁弁の開閉によってオゾン発生
部への酸素供給をON/OFFさせるものが考えられ
る。また、殺菌能力不足を判定するオゾン濃度は、オゾ
ン濃度検出センサの正常動作範囲で任意に設定すればよ
いが、人体に影響のない0.1ppm以下に設定すると
よい。
は、高圧電源と、この高圧電源によって高電圧が印加さ
れる放電電極を備えたオゾナイザとを有し、酸素供給装
置からの酸素をオゾナイザへ供給する構成が考えられ、
酸素供給部としては、酸素ボンベと酸素供給通路を開閉
する電磁弁とを有し、電磁弁の開閉によってオゾン発生
部への酸素供給をON/OFFさせるものが考えられ
る。また、殺菌能力不足を判定するオゾン濃度は、オゾ
ン濃度検出センサの正常動作範囲で任意に設定すればよ
いが、人体に影響のない0.1ppm以下に設定すると
よい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。
面により説明する。
【0017】図1において、この発明に係るオゾン殺菌
装置1は、パスボックスや安全キャビネット等からなる
被殺菌空間2の外部に配置されており、被殺菌空間2と
吸気ダクト3及び送出ダクト4によって接続され、被殺
菌空間2から空気を吸入すると共に同空間に対して吸入
した空気を送出するようにしている。
装置1は、パスボックスや安全キャビネット等からなる
被殺菌空間2の外部に配置されており、被殺菌空間2と
吸気ダクト3及び送出ダクト4によって接続され、被殺
菌空間2から空気を吸入すると共に同空間に対して吸入
した空気を送出するようにしている。
【0018】オゾン殺菌装置1は、図2に具体的に示さ
れるように、内部にステンレス等の耐腐食性材によって
画成された流出入空間5が形成されている。この流出入
空間5は、吸気側空間部6と送出側空間部7にて構成さ
れ、これら空間部が送風機8を介して連通されている。
即ち、送風機8は、例えば吸気側空間部6に配されたシ
ロッコファンから成り、送風口8aを送出側空間部7に
開口して吸気側空間部6から送出側空間部7へ空気を圧
送するようになっている。
れるように、内部にステンレス等の耐腐食性材によって
画成された流出入空間5が形成されている。この流出入
空間5は、吸気側空間部6と送出側空間部7にて構成さ
れ、これら空間部が送風機8を介して連通されている。
即ち、送風機8は、例えば吸気側空間部6に配されたシ
ロッコファンから成り、送風口8aを送出側空間部7に
開口して吸気側空間部6から送出側空間部7へ空気を圧
送するようになっている。
【0019】吸気側空間部6は、その上部に突出形成さ
れたダクト接続部9に接続する吸気ダクト3(図1に示
す)を介して被殺菌空間と連通しており、ダクト接続部
9と送風機8との間が活性炭等のオゾン分解触媒10を
配した第1通路11とこれをバイパスする第2通路12
とに分けられている。第1通路11のオゾン分解触媒よ
りも上流側には、この第1通路11を開閉する第1の開
閉ダンパ13が設けられ、第2通路12には、該第2通
路を開閉する第2の開閉ダンパ14が設けられている。
れたダクト接続部9に接続する吸気ダクト3(図1に示
す)を介して被殺菌空間と連通しており、ダクト接続部
9と送風機8との間が活性炭等のオゾン分解触媒10を
配した第1通路11とこれをバイパスする第2通路12
とに分けられている。第1通路11のオゾン分解触媒よ
りも上流側には、この第1通路11を開閉する第1の開
閉ダンパ13が設けられ、第2通路12には、該第2通
路を開閉する第2の開閉ダンパ14が設けられている。
【0020】送出側空間部7は、その上部に突出形成さ
れたダクト接続部15に接続する送出ダクト4(図1に
示す)を介して被殺菌空間と連通している。また、この
空間部7には、加湿器16に通じる往路17と復路18
が接続されると共に、オゾンを供給するオゾン供給通路
19が接続されている。
れたダクト接続部15に接続する送出ダクト4(図1に
示す)を介して被殺菌空間と連通している。また、この
空間部7には、加湿器16に通じる往路17と復路18
が接続されると共に、オゾンを供給するオゾン供給通路
19が接続されている。
【0021】加湿器16は、オゾンによる殺菌効果を高
めるために送出側空間部7に対して湿度を与えるための
もので、電源20の投入により水槽21内の水を超音波
を利用して微粒化し、これを往路17を介して送られて
くる空気中に放出し、この湿度を与えられた空気を復路
18を介して送出側空間部7へ供給するようになってい
る。
めるために送出側空間部7に対して湿度を与えるための
もので、電源20の投入により水槽21内の水を超音波
を利用して微粒化し、これを往路17を介して送られて
くる空気中に放出し、この湿度を与えられた空気を復路
18を介して送出側空間部7へ供給するようになってい
る。
【0022】オゾン発生部22は、放電電極を備えたオ
ゾナイザ29とこの放電電極に高電圧を印加する高圧電
源30とを備え、酸素ボンベ23から酸素供給通路に設
けられた手動バルブ24、ボンベ取り付け用レギュレー
タ25、酸素用レギュレータ26、酸素供給用電磁弁2
7、酸素流量調節弁28を介してオゾナイザ29に酸素
を供給し、オゾナイザ29を放電させてここに供給され
た酸素をオゾンに変換し、このオゾンをオゾン供給通路
19から送出側空間部7へ供給するようになっている。
ゾナイザ29とこの放電電極に高電圧を印加する高圧電
源30とを備え、酸素ボンベ23から酸素供給通路に設
けられた手動バルブ24、ボンベ取り付け用レギュレー
タ25、酸素用レギュレータ26、酸素供給用電磁弁2
7、酸素流量調節弁28を介してオゾナイザ29に酸素
を供給し、オゾナイザ29を放電させてここに供給され
た酸素をオゾンに変換し、このオゾンをオゾン供給通路
19から送出側空間部7へ供給するようになっている。
【0023】前記加湿器16やオゾン発生部22は装置
内のうち流出入空間5の外側の領域(大気雰囲気領域3
1)に配置され、この部分にはさらに換気ファン32及
び各機器を制御するコントロールユニット33等が配置
されている。そのうち換気ファン32は、装置の壁面に
形成された換気孔34を介して外気を吸入排出し、積極
的にこの領域内の換気を図り、ここに配された各機器
(加湿器16、オゾナイザ29、各種電源20、30、
コントロールユニット33等)を冷却する機能を有して
いる。特に、この態様においては、換気ファン32によ
って吸引された空気がオゾナイザ29に直接吹きつけら
れるようになっており、オゾナイザ29の冷却を促進す
るようになっている。
内のうち流出入空間5の外側の領域(大気雰囲気領域3
1)に配置され、この部分にはさらに換気ファン32及
び各機器を制御するコントロールユニット33等が配置
されている。そのうち換気ファン32は、装置の壁面に
形成された換気孔34を介して外気を吸入排出し、積極
的にこの領域内の換気を図り、ここに配された各機器
(加湿器16、オゾナイザ29、各種電源20、30、
コントロールユニット33等)を冷却する機能を有して
いる。特に、この態様においては、換気ファン32によ
って吸引された空気がオゾナイザ29に直接吹きつけら
れるようになっており、オゾナイザ29の冷却を促進す
るようになっている。
【0024】また、流出入空間5の吸入側空間部6内に
は第1のオゾンセンサ35が設けられ、被殺菌空間2の
オゾン濃度を検出できるようになっている。また、大気
雰囲気領域31には第2のオゾンセンサ36が設けら
れ、流出入空間5等から漏れたオゾンを検出できるよう
になっている。これらオゾンセンサ35、36は、例え
ば、コンパレータ・オープンコレクタ方式のものを用
い、所定の基準濃度以上のオゾンを検知した場合にON
となり、それ未満の濃度でOFFとなる薄膜型半導体式
センサからなり、ON/OFFの基準濃度が人体に影響
する濃度(0.1ppm前後)に設定されている。尚、
ON/OFFの基準濃度は、大気雰囲気領域31に配置
された機器に影響がでる濃度(0.3ppm前後)に設
定するようにしてもよい。
は第1のオゾンセンサ35が設けられ、被殺菌空間2の
オゾン濃度を検出できるようになっている。また、大気
雰囲気領域31には第2のオゾンセンサ36が設けら
れ、流出入空間5等から漏れたオゾンを検出できるよう
になっている。これらオゾンセンサ35、36は、例え
ば、コンパレータ・オープンコレクタ方式のものを用
い、所定の基準濃度以上のオゾンを検知した場合にON
となり、それ未満の濃度でOFFとなる薄膜型半導体式
センサからなり、ON/OFFの基準濃度が人体に影響
する濃度(0.1ppm前後)に設定されている。尚、
ON/OFFの基準濃度は、大気雰囲気領域31に配置
された機器に影響がでる濃度(0.3ppm前後)に設
定するようにしてもよい。
【0025】コントロールユニット33は、マイクロコ
ンピュータ、メモリ、I/O、各種作動機器を駆動制御
する駆動回路等を備え、電源スイッチ40の投入によ
り、第1及び第2のオゾンセンサ35、36等からの諸
情報を入力し、所定のプログラムにしたがって第1及び
第2の開閉ダンパ13、14を駆動するアクチュエータ
37、38や、送風機8、換気ファン32、酸素供給用
電磁弁27、加湿器16、オゾン発生部22等の各種作
動機器を制御するようになっている。
ンピュータ、メモリ、I/O、各種作動機器を駆動制御
する駆動回路等を備え、電源スイッチ40の投入によ
り、第1及び第2のオゾンセンサ35、36等からの諸
情報を入力し、所定のプログラムにしたがって第1及び
第2の開閉ダンパ13、14を駆動するアクチュエータ
37、38や、送風機8、換気ファン32、酸素供給用
電磁弁27、加湿器16、オゾン発生部22等の各種作
動機器を制御するようになっている。
【0026】図3において、コントロールユニット33
による殺菌処理の全体作動例が示され、オゾン殺菌装置
は、電源スイッチ40の投入により起動されてオゾンを
発生させるための運転準備を行うスタートモードに入る
(ステップ52)。
による殺菌処理の全体作動例が示され、オゾン殺菌装置
は、電源スイッチ40の投入により起動されてオゾンを
発生させるための運転準備を行うスタートモードに入る
(ステップ52)。
【0027】このスタートモードは、図示しない各種イ
ンジケータの必要箇所のを点灯し、酸素供給用電磁弁2
7を開としてオゾナイザ29へ酸素を供給し、換気ファ
ン32を回転させて換気を開始し、高圧電源30に対し
て交流電圧(AC100V)を供給してコントロールユ
ニット33からの指令により何時でもオゾナイザ29へ
高電圧を印加できるスタンバイ状態とする。また、この
スタートモードでは、第1の開閉ダンパ13を閉、第2
の開閉ダンパ14を開としてダクト接続部9と送風機8
との間を第2通路12で連通し、また、タイマをリセッ
トする等の初期設定を行う。
ンジケータの必要箇所のを点灯し、酸素供給用電磁弁2
7を開としてオゾナイザ29へ酸素を供給し、換気ファ
ン32を回転させて換気を開始し、高圧電源30に対し
て交流電圧(AC100V)を供給してコントロールユ
ニット33からの指令により何時でもオゾナイザ29へ
高電圧を印加できるスタンバイ状態とする。また、この
スタートモードでは、第1の開閉ダンパ13を閉、第2
の開閉ダンパ14を開としてダクト接続部9と送風機8
との間を第2通路12で連通し、また、タイマをリセッ
トする等の初期設定を行う。
【0028】スタートモードが所定時間なされた後に、
オゾン殺菌装置はオゾン発生・加湿モードに入り(ステ
ップ54)、このモードにおいて、コントロールユニッ
ト33は、送風機8を回転させて被殺菌空間2の空気を
吸気ダクト3を介して流出入空間5の吸気側空間部6に
吸引し、送出側空間部7から送出ダクト4を介して被殺
菌空間2へ戻す還流状態を形成する。また、オゾナイザ
29に高圧電源30から高電圧を印加して放電を開始
し、供給された酸素からオゾンを生成する。ここで生成
されたオゾンは、オゾン供給通路19を介して送出側空
間部7へ供給され、被殺菌空間2から吸入された空気と
混合され、送出ダクト4を介して被殺菌空間2に戻され
る。被殺菌空間2の空気は、このようなオゾンとの混合
過程を繰り返し、図4の実線に示されるように、オゾン
濃度を200ppm以上まで高める。これと同時に、オ
ゾン殺菌の効率を高めるために加湿器16を作動し、図
4の破線に示されるように、被殺菌空間2の湿度を80
%RH以上に高める。
オゾン殺菌装置はオゾン発生・加湿モードに入り(ステ
ップ54)、このモードにおいて、コントロールユニッ
ト33は、送風機8を回転させて被殺菌空間2の空気を
吸気ダクト3を介して流出入空間5の吸気側空間部6に
吸引し、送出側空間部7から送出ダクト4を介して被殺
菌空間2へ戻す還流状態を形成する。また、オゾナイザ
29に高圧電源30から高電圧を印加して放電を開始
し、供給された酸素からオゾンを生成する。ここで生成
されたオゾンは、オゾン供給通路19を介して送出側空
間部7へ供給され、被殺菌空間2から吸入された空気と
混合され、送出ダクト4を介して被殺菌空間2に戻され
る。被殺菌空間2の空気は、このようなオゾンとの混合
過程を繰り返し、図4の実線に示されるように、オゾン
濃度を200ppm以上まで高める。これと同時に、オ
ゾン殺菌の効率を高めるために加湿器16を作動し、図
4の破線に示されるように、被殺菌空間2の湿度を80
%RH以上に高める。
【0029】オゾナイザ29や加湿器16を作動させる
時間は操作者によってセットされることになるが、約8
m3 の被殺菌空間で200ppm以上のオゾン濃度と8
0%RH以上の湿度とを得るためには、約6g/hのオ
ゾン発生能力を有するオゾナイザと、0.4リットル/
hの水蒸気を発生させる加湿器とをそれぞれ1時間程作
動させればよい。
時間は操作者によってセットされることになるが、約8
m3 の被殺菌空間で200ppm以上のオゾン濃度と8
0%RH以上の湿度とを得るためには、約6g/hのオ
ゾン発生能力を有するオゾナイザと、0.4リットル/
hの水蒸気を発生させる加湿器とをそれぞれ1時間程作
動させればよい。
【0030】オゾナイザ29を作動させてから設定時間
を経過した時点(この実施例では60分経過時)でオゾ
ナイザ29と加湿器16は停止し、オゾン殺菌装置はオ
ゾン発生モードから燻蒸殺菌モードにはいる(ステップ
56)。このモードでは、送風機8を停止し、被殺菌空
間2を高オゾン濃度、高湿度に保持したまま放置し、さ
らには、オゾナイザ29を停止してから酸素供給用電磁
弁27を閉とし、換気ファン32を停止し、高圧電源3
0への交流電圧(AC100V)の供給を停止し、第2
の開閉ダンパ14を閉とする。
を経過した時点(この実施例では60分経過時)でオゾ
ナイザ29と加湿器16は停止し、オゾン殺菌装置はオ
ゾン発生モードから燻蒸殺菌モードにはいる(ステップ
56)。このモードでは、送風機8を停止し、被殺菌空
間2を高オゾン濃度、高湿度に保持したまま放置し、さ
らには、オゾナイザ29を停止してから酸素供給用電磁
弁27を閉とし、換気ファン32を停止し、高圧電源3
0への交流電圧(AC100V)の供給を停止し、第2
の開閉ダンパ14を閉とする。
【0031】燻蒸殺菌モードはおよそ2時間程おこなわ
れ、その後、オゾン殺菌装置はオゾン分解・終了モード
に入る(ステップ58)。オゾン分解モードでは、第1
の開閉ダンパ13を開、送風機8をONとし、ダクト接
続部9と送風機8との間を第1通路11で連通して還流
するオゾン含有空気をオゾン分解触媒10に通す。これ
により、空気中に含有されたオゾンが徐々に除去されて
いき、被殺菌空間2や流出入空間5内のオゾン濃度が低
下していく。
れ、その後、オゾン殺菌装置はオゾン分解・終了モード
に入る(ステップ58)。オゾン分解モードでは、第1
の開閉ダンパ13を開、送風機8をONとし、ダクト接
続部9と送風機8との間を第1通路11で連通して還流
するオゾン含有空気をオゾン分解触媒10に通す。これ
により、空気中に含有されたオゾンが徐々に除去されて
いき、被殺菌空間2や流出入空間5内のオゾン濃度が低
下していく。
【0032】第1のオゾンセンサ35は、検出された被
殺菌空間のオゾン濃度が0.1ppm以下になるとオフ
信号を出力するが、この実施例においては、第1のオゾ
ンセンサ35がオフとなってから数分間、オゾナイザ内
のオゾンを排出するために酸素供給用電磁弁27を開と
して酸素をオゾナイザ29へ供給し続け、数分後にこの
電磁弁を閉にすると共に送風機8をOFF、第1の開閉
ダンパ13を閉とし、図示しない運転終了ランプを点灯
すると共に燻蒸中ランプを消灯する等の終了モードに移
行する。
殺菌空間のオゾン濃度が0.1ppm以下になるとオフ
信号を出力するが、この実施例においては、第1のオゾ
ンセンサ35がオフとなってから数分間、オゾナイザ内
のオゾンを排出するために酸素供給用電磁弁27を開と
して酸素をオゾナイザ29へ供給し続け、数分後にこの
電磁弁を閉にすると共に送風機8をOFF、第1の開閉
ダンパ13を閉とし、図示しない運転終了ランプを点灯
すると共に燻蒸中ランプを消灯する等の終了モードに移
行する。
【0033】さらに、上記オゾン発生・加湿モードと、
オゾン分解・終了モードでは、能力確認処理が行われ、
能力不足と判定された場合には、図3に示されるよう
に、異常処理モードに移行し(ステップ60)、警告ラ
ンプの点灯、ブザーの警報発生等の警告を行う。
オゾン分解・終了モードでは、能力確認処理が行われ、
能力不足と判定された場合には、図3に示されるよう
に、異常処理モードに移行し(ステップ60)、警告ラ
ンプの点灯、ブザーの警報発生等の警告を行う。
【0034】より具体的に説明すると、オゾン発生・加
湿モードでの能力確認処理は、例えば図5に示されるよ
うに、このモードに入ってからオゾナイザ29に対して
高電圧が印加されると共に加湿器16がONとなり(ス
テップ62)、次のステップ64において、オゾナイザ
29へ高電圧の印加を開始してから所定時間(t1)内
に第1のオゾンセンサ35がONとなったか否かが判定
される。オゾナイザ29に高電圧が印加されてオゾンが
生成され始めると被殺菌空間2のオゾン濃度はほぼ所定
の割合で徐々に上昇し、被殺菌空間2のオゾン濃度が
0.1ppm以上になると第1のオゾンセンサ35がO
Nとなる。この実施例においては、およそ60分で被殺
菌空間2のオゾン濃度が200ppm以上でなければな
らないので、所定時間(t1)内にオゾン濃度がα(=
0.1ppm)を越えなければならないことが予め分か
っている。そこで、ステップ64でt1内に第1のオゾ
ンセンサからON信号が出力された場合には60分後に
200ppm以上のオゾン濃度を確保できるといえる
が、t1内に第1のオゾンセンサ35がONとならない
場合には60分後に所定のオゾン濃度を得ることができ
ないので、この場合には、殺菌能力の不足が生じるとみ
なし、ステップ60へ進んで前記異常処理モードを実行
する。
湿モードでの能力確認処理は、例えば図5に示されるよ
うに、このモードに入ってからオゾナイザ29に対して
高電圧が印加されると共に加湿器16がONとなり(ス
テップ62)、次のステップ64において、オゾナイザ
29へ高電圧の印加を開始してから所定時間(t1)内
に第1のオゾンセンサ35がONとなったか否かが判定
される。オゾナイザ29に高電圧が印加されてオゾンが
生成され始めると被殺菌空間2のオゾン濃度はほぼ所定
の割合で徐々に上昇し、被殺菌空間2のオゾン濃度が
0.1ppm以上になると第1のオゾンセンサ35がO
Nとなる。この実施例においては、およそ60分で被殺
菌空間2のオゾン濃度が200ppm以上でなければな
らないので、所定時間(t1)内にオゾン濃度がα(=
0.1ppm)を越えなければならないことが予め分か
っている。そこで、ステップ64でt1内に第1のオゾ
ンセンサからON信号が出力された場合には60分後に
200ppm以上のオゾン濃度を確保できるといえる
が、t1内に第1のオゾンセンサ35がONとならない
場合には60分後に所定のオゾン濃度を得ることができ
ないので、この場合には、殺菌能力の不足が生じるとみ
なし、ステップ60へ進んで前記異常処理モードを実行
する。
【0035】図6に上述した処理の変形例が示され、こ
の例においては、殺菌能力の確認処理が終わった後にス
テップ70へ進み、オゾン発生開始から第1のオゾンセ
ンサ35がONとなるまで、即ち、オゾン濃度が0.1
ppmとなるまでの時間を記憶し、被殺菌空間2のオゾ
ン濃度が200ppm以上になるまでのオゾン発生時間
Tを算出する。
の例においては、殺菌能力の確認処理が終わった後にス
テップ70へ進み、オゾン発生開始から第1のオゾンセ
ンサ35がONとなるまで、即ち、オゾン濃度が0.1
ppmとなるまでの時間を記憶し、被殺菌空間2のオゾ
ン濃度が200ppm以上になるまでのオゾン発生時間
Tを算出する。
【0036】そして、オゾン発生部をTまで稼働させ、
被殺菌空間2を規定通りのオゾン濃度まで高める(ステ
ップ72)。このようにすれば、t1内に第1のオゾン
センサ35からON信号が出力されないような場合であ
っても、オゾン殺菌装置を稼働させる時間は長くなるも
のの、確実に殺菌能力を確保できるメリットがある。
被殺菌空間2を規定通りのオゾン濃度まで高める(ステ
ップ72)。このようにすれば、t1内に第1のオゾン
センサ35からON信号が出力されないような場合であ
っても、オゾン殺菌装置を稼働させる時間は長くなるも
のの、確実に殺菌能力を確保できるメリットがある。
【0037】尚、他のステップ(60〜64)において
は、図5のステップと同様であるので、同一ステップに
同一番号を付して説明を省略する。
は、図5のステップと同様であるので、同一ステップに
同一番号を付して説明を省略する。
【0038】次に、オゾン分解・終了モードでの能力確
認処理を説明すると、コントロールユニット33は、オ
ゾン分解が開始された時点で送風機8をONとし(ステ
ップ80)、第2の開閉ダンパ14を閉にしたまま第1
の開閉ダンパ13を開とし、ダクト接続部9と送風機8
との間を第1通路11で連通して還流しているオゾン含
有空気をオゾン分解触媒10に通す(ステップ82)。
認処理を説明すると、コントロールユニット33は、オ
ゾン分解が開始された時点で送風機8をONとし(ステ
ップ80)、第2の開閉ダンパ14を閉にしたまま第1
の開閉ダンパ13を開とし、ダクト接続部9と送風機8
との間を第1通路11で連通して還流しているオゾン含
有空気をオゾン分解触媒10に通す(ステップ82)。
【0039】そして、ステップ84において、オゾン分
解を開始してから、即ち、ステップ80、82の処理が
なされてから所定時間tx内に第1のオゾンセンサ35
がOFFになったか否かを判定する。オゾン含有空気が
オゾン分解触媒10を通過し始めると、被殺菌空間2の
オゾン濃度はほぼ所定の割合で徐々に低下し、被殺菌空
間2のオゾン濃度が0.1ppm以下になると第1のオ
ゾンセンサがOFFとなる。被殺菌空間が規定通りのオ
ゾン濃度となっていれば、所定時間txを経過するまで
はオゾン濃度がα(=0.1ppm)以下にならないこ
とが予め分かっているので、ステップ84でtx内に第
1のオゾンセンサがOFFにならなければ殺菌能力は規
定通りにあったといえるが、tx内に第1のオゾンセン
サがOFFになった場合には、被殺菌空間2が200p
pm以上のオゾン濃度にまで高められていなかったと見
なすことができるので、この場合には、殺菌能力が不十
分であったとしてステップ60へ進み、前記異常処理モ
ードに移行する。
解を開始してから、即ち、ステップ80、82の処理が
なされてから所定時間tx内に第1のオゾンセンサ35
がOFFになったか否かを判定する。オゾン含有空気が
オゾン分解触媒10を通過し始めると、被殺菌空間2の
オゾン濃度はほぼ所定の割合で徐々に低下し、被殺菌空
間2のオゾン濃度が0.1ppm以下になると第1のオ
ゾンセンサがOFFとなる。被殺菌空間が規定通りのオ
ゾン濃度となっていれば、所定時間txを経過するまで
はオゾン濃度がα(=0.1ppm)以下にならないこ
とが予め分かっているので、ステップ84でtx内に第
1のオゾンセンサがOFFにならなければ殺菌能力は規
定通りにあったといえるが、tx内に第1のオゾンセン
サがOFFになった場合には、被殺菌空間2が200p
pm以上のオゾン濃度にまで高められていなかったと見
なすことができるので、この場合には、殺菌能力が不十
分であったとしてステップ60へ進み、前記異常処理モ
ードに移行する。
【0040】図8に上述した図7の処理の変形例が示さ
れ、この例においては、殺菌能力の確認処理を行う前
に、オゾン発生部22の稼働時間に基づいて判定時間t
xを算出する(ステップ86)。つまり、オゾン発生部
22が正常であれば、その稼働時間が長いほど被殺菌空
間2のオゾン濃度は高く、稼働時間が短いほどオゾン濃
度は低くなるので、被殺菌空間2のオゾン濃度に対応し
た判定時間txに応じてステップ84、60の処理を行
えば、オゾン発生時間の設定を変更した場合に対応する
ことができる。
れ、この例においては、殺菌能力の確認処理を行う前
に、オゾン発生部22の稼働時間に基づいて判定時間t
xを算出する(ステップ86)。つまり、オゾン発生部
22が正常であれば、その稼働時間が長いほど被殺菌空
間2のオゾン濃度は高く、稼働時間が短いほどオゾン濃
度は低くなるので、被殺菌空間2のオゾン濃度に対応し
た判定時間txに応じてステップ84、60の処理を行
えば、オゾン発生時間の設定を変更した場合に対応する
ことができる。
【0041】尚、他のステップ(60、80〜84)に
おいては、図7のステップと同様であるので、同一ステ
ップに同一番号を付して説明を省略する。
おいては、図7のステップと同様であるので、同一ステ
ップに同一番号を付して説明を省略する。
【0042】したがって、上述のオゾン殺菌装置にあっ
ては、オゾン発生・加湿モードの初期の段階で、これか
ら行われるオゾン殺菌の能力の適否が判定され、オゾン
分解・終了モードにおいては、分解終了の間際の段階で
既に行われたオゾン殺菌能力の適否が判定され、いずれ
も、被殺菌空間2のオゾン濃度が低い段階で燻蒸殺菌モ
ードの殺菌能力を確認することができるので、オゾン濃
度を高濃度の段階で検出して実際にオゾン濃度が規定の
能力を得る濃度にまで高められているか否かを判定する
必要がなくなる。
ては、オゾン発生・加湿モードの初期の段階で、これか
ら行われるオゾン殺菌の能力の適否が判定され、オゾン
分解・終了モードにおいては、分解終了の間際の段階で
既に行われたオゾン殺菌能力の適否が判定され、いずれ
も、被殺菌空間2のオゾン濃度が低い段階で燻蒸殺菌モ
ードの殺菌能力を確認することができるので、オゾン濃
度を高濃度の段階で検出して実際にオゾン濃度が規定の
能力を得る濃度にまで高められているか否かを判定する
必要がなくなる。
【0043】しかも、殺菌能力の確認を第1のオゾンセ
ンサ35のON/OFFを利用して行っているので、オ
ゾン発生初期とオゾン分解後期とで別々のセンサを用い
る必要がなく、また、オゾンセンサ35のON/OFF
設定値が人体に影響のない0.1ppmに設定されてい
るので、被殺菌空間にオゾンが殆ど存在しない危険のな
い段階での能力確認が可能となる。
ンサ35のON/OFFを利用して行っているので、オ
ゾン発生初期とオゾン分解後期とで別々のセンサを用い
る必要がなく、また、オゾンセンサ35のON/OFF
設定値が人体に影響のない0.1ppmに設定されてい
るので、被殺菌空間にオゾンが殆ど存在しない危険のな
い段階での能力確認が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1にかかる発
明によれば、オゾンの発生を開始した時点から所定時間
内に被殺菌空間のオゾン濃度が所定濃度を越えなければ
殺菌能力不足と判定され、請求項2にかかる発明によれ
ば、オゾン分解を開始した時点から所定時間内に前記被
殺菌空間のオゾン濃度が所定濃度以下となれば殺菌能力
不足と判定され、また、請求項3にかかる発明によれ
ば、オゾンの発生を開始した時点から所定時間内に被殺
菌空間のオゾン濃度が所定濃度を越えた場合、または、
オゾン分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌
空間のオゾン濃度が所定濃度以下となった場合に殺菌能
力不足と判定されるので、いずれも殺菌能力不足の有無
を被殺菌空間のオゾン濃度が低い時点で把握することが
でき、オゾン濃度検出センサは、高濃度のオゾンを検知
できるようなものを用いる必要がなく、低濃度のオゾン
を検知できるものであれば足りる。換言すれば、安価な
低濃度オゾンセンサをもって、殺菌能力の確認ができ
る。
明によれば、オゾンの発生を開始した時点から所定時間
内に被殺菌空間のオゾン濃度が所定濃度を越えなければ
殺菌能力不足と判定され、請求項2にかかる発明によれ
ば、オゾン分解を開始した時点から所定時間内に前記被
殺菌空間のオゾン濃度が所定濃度以下となれば殺菌能力
不足と判定され、また、請求項3にかかる発明によれ
ば、オゾンの発生を開始した時点から所定時間内に被殺
菌空間のオゾン濃度が所定濃度を越えた場合、または、
オゾン分解を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌
空間のオゾン濃度が所定濃度以下となった場合に殺菌能
力不足と判定されるので、いずれも殺菌能力不足の有無
を被殺菌空間のオゾン濃度が低い時点で把握することが
でき、オゾン濃度検出センサは、高濃度のオゾンを検知
できるようなものを用いる必要がなく、低濃度のオゾン
を検知できるものであれば足りる。換言すれば、安価な
低濃度オゾンセンサをもって、殺菌能力の確認ができ
る。
【0045】請求項4のように殺菌能力が不足している
と判定された場合に警告を発生するようにすれば、殺菌
能力不足を容易に把握することができ、また、請求項5
のように請求項3の第1設定濃度と第2設定濃度とを等
しい値に設定すれば、同一のオゾン検出センサをもっ
て、オゾン発生時とオゾン分解時の能力確認に対応する
ことができ、オゾン検出センサの数を減らし、安価なオ
ゾン発生装置を提供することが可能となる。
と判定された場合に警告を発生するようにすれば、殺菌
能力不足を容易に把握することができ、また、請求項5
のように請求項3の第1設定濃度と第2設定濃度とを等
しい値に設定すれば、同一のオゾン検出センサをもっ
て、オゾン発生時とオゾン分解時の能力確認に対応する
ことができ、オゾン検出センサの数を減らし、安価なオ
ゾン発生装置を提供することが可能となる。
【図1】図1は、本発明に係るオゾン殺菌装置と被殺菌
空間とをダクトで接続した状態を示す図である。
空間とをダクトで接続した状態を示す図である。
【図2】図2は、オゾン殺菌装置の構成を示す概略図で
ある。
ある。
【図3】図3は、本発明に係るオゾン殺菌装置による殺
菌処理の全体作動例を示すフローチャートである。
菌処理の全体作動例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、殺菌処理の各工程における被殺菌空間
のオゾン濃度と湿度の変化を示す線図である。
のオゾン濃度と湿度の変化を示す線図である。
【図5】及び
【図6】図5及び図6は、オゾン発生・加湿モード時に
おける殺菌能力の確認処理を含む制御動作例を示すフロ
ーチャートである。
おける殺菌能力の確認処理を含む制御動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】及び
【図8】図7及び図8は、オゾン分解・終了モード時に
おける殺菌能力の確認処理を含む制御動作例を示すフロ
ーチャートである。
おける殺菌能力の確認処理を含む制御動作例を示すフロ
ーチャートである。
1 オゾン殺菌装置 2 被殺菌空間 3、4 ダクト 10 オゾン分解触媒 13 第1の開閉ダンパ 14 第2の開閉ダンパ 22 オゾン発生部 23 酸素ボンベ 27 酸素供給用電磁弁 29 オゾナイザ 30 高圧電源 33 コントロールユニット 35 第1のオゾンセンサ
Claims (5)
- 【請求項1】 オゾンを発生するオゾン発生部と、この
オゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を供給する
酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生したオゾ
ンを被殺菌空間へ供給するオゾン殺菌装置において、 前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出
センサを設け、前記オゾン発生部によるオゾンの発生を
開始した時点から一定時間内に前記被殺菌空間のオゾン
濃度が所定濃度を越えない場合に殺菌能力不足と判定す
ることを特徴とするオゾン殺菌装置の能力確認装置。 - 【請求項2】 オゾンを発生するオゾン発生部と、この
オゾン発生部にオゾンを生成するための酸素を供給する
酸素供給部とを備え、前記オゾン発生部で発生したオゾ
ンを被殺菌空間へ供給するオゾン殺菌装置において、 前記被殺菌空間のオゾンを分解するオゾン分解装置と、
前記被殺菌空間のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出
センサとを設け、前記オゾン分解装置によるオゾン分解
を開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間のオゾ
ン濃度が所定値以下となった場合に殺菌能力不足と判定
することを特徴とするオゾン殺菌装置の能力確認装置。 - 【請求項3】 前記オゾン発生部によるオゾンの発生を
開始した時点から所定時間内に前記被殺菌空間のオゾン
濃度が所定値を越えない場合に殺菌能力不足と判定する
手段を付加したことを特徴とする請求項2記載のオゾン
殺菌装置の能力確認装置。 - 【請求項4】 殺菌能力が不足していると判定された場
合に警告を発生することを特徴とする請求項1、2又は
3記載のオゾン殺菌装置の能力確認装置。 - 【請求項5】 前記殺菌能力不足を判定するオゾン濃度
の所定値は、オゾンの発生を開始した場合とオゾン分解
を開始した場合とで等しい値に設定されている請求項3
記載のオゾン殺菌装置の能力確認装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304974A JPH09122214A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | オゾン殺菌装置の能力確認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7304974A JPH09122214A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | オゾン殺菌装置の能力確認装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09122214A true JPH09122214A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17939560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7304974A Pending JPH09122214A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | オゾン殺菌装置の能力確認装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09122214A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11114037A (ja) * | 1997-10-14 | 1999-04-27 | Hidetoshi Ishida | オゾン殺菌装置および殺菌方法 |
JPH11319046A (ja) * | 1998-05-13 | 1999-11-24 | Tokyu Car Corp | 滅菌方法、滅菌装置及び無菌試験装置 |
US6585898B1 (en) | 1998-03-09 | 2003-07-01 | Otre Ab | Method and apparatus for preparation and use of ozone water |
JP2005342314A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Koichi Arai | 殺菌装置 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP7304974A patent/JPH09122214A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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