JPH05201245A - 車両用空気調和機の防臭装置 - Google Patents

車両用空気調和機の防臭装置

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JPH05201245A
JPH05201245A JP4034548A JP3454892A JPH05201245A JP H05201245 A JPH05201245 A JP H05201245A JP 4034548 A JP4034548 A JP 4034548A JP 3454892 A JP3454892 A JP 3454892A JP H05201245 A JPH05201245 A JP H05201245A
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ozone
blower
air conditioner
humidity sensor
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Toshio Harada
利雄 原田
Shinichi Hara
慎一 原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分に高濃度のオゾンを発生させて効果的な
殺菌、脱臭が行えると共に、複雑な機構も必要としない
車両用空気調和機用防臭装置を提供する。 【構成】 車両用空気調和機のエバポレータ(9)より
発する臭気を防止する装置において、エバポレータ
(9)の上流側に設けられたオゾン発生素子(25)
と、エバポレータ(9)の表面が凝縮水により濡れてい
ることを検出する湿度センサ(27)と、エバポレータ
(9)の下流側に設けられたオゾン分解触媒(29)
と、湿度センサ(27)によりエバポレータ表面の濡れ
が検出されている時、必要な時間区間の間、ブロワ
(7)の風量を所定値まで低下させると共にオゾン発生
素子(25)よりオゾンを発生させる制御部(31)と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空気調和機から発
生する臭気を防止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空気調和機の臭気発生の原因は、
エバポレータ表面に繁殖する微生物(カビ、細菌等)の
代謝物であることが知られている。従って、エバポレー
タ表面の殺菌によって臭気発生を抑止することができ
る。
【0003】エバポレータの殺菌技術は既に種々のもの
が知られている。このうち、オゾンを殺菌に利用したも
のとして、例えば実開平1−100030号、実開平2
−96519号、実公平2−40411号公報に記載の
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平1−10003
0号のものは、空気調和機の運転停止後にオゾンを発生
させて殺菌を行なうものである。しかし、車両用空気調
和機への適用を考えた場合、運転停止後のみにオゾン発
生が限定されているので不便であると共に、オゾン分解
触媒を備えていないため、オゾン発生後直ちに運転に入
れないという問題がある。
【0005】実開平2−96519号のものは、エバポ
レータの上流側にオゾン発生器を配し、下流側にオゾン
分解触媒を設けたものである。しかし、これは、通常の
運転条件では風量が相当大きいため、オゾン分解能力の
範囲内でオゾン発生量を限定しなければならないから、
オゾン濃度を十分に上げることができず、満足すべき脱
臭、殺菌効果が得られないという問題がある。
【0006】実公平2−40411号のものは、エバポ
レータの上流側にオゾン水噴霧ノズルを設けたものであ
る。しかし、これは、ポンプ、オゾン水製造機、ノズル
部等の安価とはいえない機構が必要となり、そのための
スペース確保やメンテナンスの点でも問題が多い。
【0007】従って、本発明の目的は、十分に高濃度の
オゾンを発生させて効果的な殺菌、脱臭が行えると共
に、複雑な機構も必要としない車両用空気調和機の防臭
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、送風を生じる
ブロワ及びブロワ下流に配されたエバポレータを有する
車両用空気調和機のエバポレータより発する臭気を防止
する装置において、エバポレータの上流側に設けられた
オゾン発生手段と、エバポレータの表面が凝縮水により
濡れていることを検出する湿度センサと、エバポレータ
の下流側に設けられたオゾン分解触媒と、湿度センサに
よりエバポレータ表面の濡れが検出されている時、必要
な時間区間の間、ブロワの風量を所定値まで低下させる
と共にオゾン発生手段よりオゾンを発生させる制御手段
とを有することを特徴とする車両用空気調和機の防臭装
置を提供する。
【0009】
【作用】エバポレータ表面が凝縮水により濡れている
時、必要に応じた時間区間の間、ブロワの風量が低めら
れ、同時にオゾンがエバポレータ上流側で発生される。
これにより、オゾンが弱風にのってエバポレータに運ば
れ、その表面の凝縮水に吸収されてオゾン水を生成す
る。このオゾン水によりエバポレータ表面の殺菌・脱臭
が行われる。オゾン水にならずにエバポレータを通過し
たオゾンは、オゾン分解触媒によって分解される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の防臭装置の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】図1において、空気調和機の運転中は、外
気1又は車室内気がインテークドア5により選択されて
ブロワ7へ導入され、送風となる。ブロワ7からの送風
はエバポレータ9を通った後、ミクスドア11によって
ヒートコア13へ送られるか、又はヒートコア13をバ
イパスし、そして吹出口切換ドア15,17により選択
される3方向の吹出口19,21,23のいずれかを通
じて車室内へ吹出される。
【0012】このような空気調和機において、エバポレ
ータ9の上流側にはオゾン発生素子25が設けられ、ま
た、エバポレータ9の下流側表面には湿度センサ27が
取付けられ、さらに、エバポレータ9の下流側には送風
ダクト断面の全面にわたってハニカム状のオゾン分解触
媒29が設けられている。ここで、オゾン発生素子25
としては、セラミックプレートを用いた沿面放電タイプ
のものや、コロナ放電タイプのもの等が採用される。
【0013】オゾン発生素子25と湿度センサ27と
は、例えばワンチップマイクロコンピュータを用いた制
御部31に接続される。制御部31はさらに、ブロワ7
及び殺菌・脱臭スイッチ33に接続される。
【0014】湿度センサ27は、空調運転開始後にエバ
ポレータ9表面に凝縮水が発生して表面が濡れると検出
信号を出力する。制御部31は、殺菌・脱臭スイッチ3
3がオンである時、湿度センサ27の出力に基づいて、
オゾン発生素子25及びブロワ7の運転をコントロール
する。
【0015】図2は制御部31の行なう処理流れを示
す。
【0016】図2を参照して、殺菌・脱臭スイッチがオ
ンされると(ステップS1 )、制御部31はまず湿度セ
ンサ27の出力を周期的に取込んでエバポレータ9表面
が濡れているか否かのチェックを行なう(ステップ
2 )。
【0017】チェック結果がイエスであれば、ブロワ7
の回転数を落として風量を所定の値まで低くする(ステ
ップS3 )。この所定値とは、例えば50m3 /時〜1
00m3 /時の範囲内が適当である。通常の空調運転時
は、風量をローとした場合に210〜220m3 /時程
度の風量であるから、その半分以下の風量にまで低下さ
せることになる。これと同時に、オゾン発生素子25に
通電してオゾンを発生させる。
【0018】これにより、発生したオゾンが弱風によっ
てエバポレータ9へ運ばれることになる。エバポレータ
9の表面では、運ばれて来たオゾンが凝縮水に吸収され
てオゾン水を生成する。このオゾン水はエバポレータ9
表面の微生物を殺菌し、かつ、凝縮水に捕捉された臭気
物質を分解する。
【0019】凝縮水に吸収されずにエバポレータ9を通
過するオゾンは、オゾン分解触媒29によって分解され
る。例えば、風量50m3 /時において、触媒29の入
口オゾン濃度が1〜20ppm 程度であれば、殆んど10
0%のオゾン分解率を得ることが十分に可能である。
【0020】このような殺菌・脱臭モードを所定時間継
続したならば(ステップS5 )、オゾンの発生を停止
し、同時にブロワを通常モードの回転数へ戻す(ステッ
プS6 ,S7 )。ここで、殺菌・脱臭モードの継続時間
は例えば10分程度が適当である。各種微生物のオゾン
による除菌効果を調べる実験によれば、水中除菌率が9
9.9%となるまでの時間は、細菌類が5〜10秒、酵
母類が1〜5分、かび類が10〜30分程度であること
が知られている。この事実から、上記10分間という殺
菌・脱臭モードの継続時間は、相当の殺菌・脱臭効果が
得られると共にあまりに長過ぎることもない適当な時間
と考えられる。
【0021】エバポレータ表面に生成されたオゾン水
は、図示しないドレーンホースから排出される。このオ
ゾン水中のオゾンは直ぐに分解するので環境に悪影響を
与えることはない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エバポレータ表面の凝縮水を利用してオゾン水を生成す
ると共に、余分なオゾンはオゾン分解触媒で分解させる
ようにし、かつ、風量を低下させて十分な濃度のオゾン
水の生成とオゾンの殆んど完全な分解とを可能としてい
るので、比較的簡単な構造で高い殺菌・脱臭効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防臭装置の一実施例を車両用空気
調和機の全体構成と共に示した図である。
【図2】図1の制御部の処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
7 ブロワ 9 エバポレータ 25 オゾン発生素子 27 湿度センサ 29 オゾン分解触媒 31 制御部 33 殺菌・脱臭スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風を生じるブロワ及びブロワ下流に配
    されるエバポレータを有する車両用空気調和機の前記エ
    バポレータより発する臭気を防止する装置において、 前記エバポレータの上流側に設けられたオゾン発生手段
    と、 前記エバポレータの表面が凝縮水により濡れていること
    を検出する湿度センサと、 前記エバポレータの下流側に設けられたオゾン分解触媒
    と、 前記湿度センサによりエバポレータ表面の濡れが検出さ
    れている時、必要な時間区間の間、前記ブロワの風量を
    所定値まで低下させると共に前記オゾン発生手段よりオ
    ゾンを発生させる制御手段とを有することを特徴とする
    車両用空気調和機の防臭装置。
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