JPH09122069A - 内視鏡用管路切換え装置 - Google Patents
内視鏡用管路切換え装置Info
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- JPH09122069A JPH09122069A JP7275948A JP27594895A JPH09122069A JP H09122069 A JPH09122069 A JP H09122069A JP 7275948 A JP7275948 A JP 7275948A JP 27594895 A JP27594895 A JP 27594895A JP H09122069 A JPH09122069 A JP H09122069A
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Abstract
潤滑油を使用することなくピストンの摺動抵抗を適度に
保ち、操作時におけるシリンダとピストンとの摺動性を
向上させ、操作性を良好にする。 【解決手段】 内視鏡用管路切換え装置としての送気送
水バルブ13は、シリンダ部31に対してピストン部3
2が着脱自在に嵌挿されて構成されている。ピストン部
32のピストン本体45には、シリンダ部31のシリン
ダ35内壁面と当接してシリンダ35との間の水密及び
気密を保つシール部材53,56,58と弁体48とが
設けられている。シール部材53,56,58は、円盤
状で外周部のシール部53a,56a,58aが薄肉に
形成されていると共に、シール部材の変形部以外の内周
側において円周方向等間隔にリブ状の強度補強部53
b,56b,58bが設けられている。
Description
る送気送水管路等の流体管路において管路切換えを行う
内視鏡用管路切換え装置に関する。
観察窓が設けられており、観察窓を介して体腔の内部を
観察できるようになっている。
により汚染されるので、その洗浄を行うため、また体腔
内に空気を供給して体腔を膨らませて観察視野を確保す
るために、観察窓に向けて送気、送水を行う送気送水ノ
ズルが設けられている。この送気送水ノズルには、流体
管路を介して洗浄水や加圧空気等が供給され、挿入部の
先端より空気や洗浄用液体を噴出できるようになってい
る。
内視鏡挿入部内には可撓性チューブからなる送気チュー
ブと送水チューブが挿通され、操作部近傍にこれらのチ
ューブと連通して管路切換えを行うバルブ等からなる管
路切換え装置が設けられ、この管路切換え装置を操作す
ることによって送気と送水の動作切り換えなどを行える
ようになっている。
は、例えば本出願人の特願平6−65898号に示され
ているように、シリンダとピストンとを有してなるバル
ブによって構成されたものがある。この従来の管路切換
え装置では、シリンダ内を摺動するピストンの周囲に
は、シリンダとの間の通路の水密、気密を保つためにシ
ール部材が設けられている。このシール部材は、肉厚を
薄くするとピストンの可動方向の動きに対して変形して
しまい、水密および気密が保たれなくなるおそれがあ
る。このため、ピストンの動きにより水・気密性が失わ
れないように、可動方向の動きに対して強度的に耐性を
持たせるようシール部材の可動方向の肉厚を全周にわた
って厚く形成している。
ル部材の肉厚を大きくするとピストンの摺動抵抗が大き
くなってしまう。そこで、ピストンがなめらかに摺動可
能なように、シール部材にシリコンオイル等の潤滑油を
塗布してスムーズに動くようにする対策がとられてい
る。
操作ボタンの押込み操作を行って吸引動作を行わせる吸
引切換え弁と、操作ボタンの押込み操作や操作ボタンに
設けられたリーク孔を指で塞ぐ操作を行って送水動作,
送気動作を行わせる送気送水切換え弁とを備えたものが
開示されている。
65898号の装置と同様に、操作ボタンが連設された
ピストンと、このピストンが嵌入するシリンダとを有し
て構成され、シリンダ内を摺動するピストンの周囲に
は、シリンダとの間の通路の水密、気密を保つためにシ
ール部材が設けられている。
は、バネの操作力量に着目して、吸引切換え弁と送気送
水切換え弁とにおける操作ボタンの待機時からの押込み
操作開始力量を、吸引切換え弁よりも送気送水切換え弁
の方を大きく設定し、送気送水用の操作ボタンの操作性
を向上させている。
内視鏡用管路切換え装置では、シリンダ内を摺動するピ
ストンの周囲に設けられるシール部材は、ピストンの可
動方向の動きに対して強度的に耐性を持たせて水・気密
性を保持するために、可動方向の肉厚が全周にわたって
厚く形成されており、また、ピストンをスムーズに摺動
できるようにシール部材にシリコンオイル等の潤滑油を
塗布することが行われている。
を塗布するようにした場合、塗布量により摺動抵抗にば
らつきがでたり、ピストンを洗浄する際に潤滑油を全て
拭き取る必要があるため拭き取り作業に手間がかかるな
どの問題点がある。
を塗付しないようにした場合は、従来の構成では強度上
の理由からシール部材の可動方向の肉厚を厚くしている
ので、ピストンの摺動抵抗が増し、操作性が悪化してし
まう問題点が生じる。
は、押込み操作時の押込み力量についてのみ考慮がなさ
れ、操作ボタンの操作力だけを改善するようになってお
り、送気送水用の操作ボタンのピストンがシリンダ内部
で摺動するときの、ピストンに設けられたシール部材と
シリンダとの間の摺動性については特に考慮がなされて
いなかった。このため、操作ボタンの操作によりピスト
ンがシリンダ内を摺動する際に、シリンダとの摩擦によ
りシール部材に変形を生じるが、このときシール部材の
外周部が過剰に押圧変形を受け、ピストンの摺動特性が
悪化するおそれがあった。
部が過剰に押圧変形を受け、その結果シール部材とシリ
ンダの間の摩擦力が増加し、ピストンの作動力量が増加
してピストンの摺動性が悪化するおそれがあった。
シール部の変形量を小さくして、シール部材とシリンダ
との間の摩擦力を小さくすればよいが、この場合、シー
ル部の強度が不足して、シール部材の本来の機能である
水密、気密を保てなくなるおそれがある。シール部の強
度を確保するには、シール部を大きくする必要がある
が、この場合、前述のようにシール部材とシリンダの間
の摩擦力が増加し、ピストンの摺動性が悪くなってしま
うという問題点がある。
もので、ピストンの周囲に設けたシール部材の可動方向
に対する強度を保ちピストンの摺動抵抗による変形を防
止してシリンダ内の水・気密性を保持できると共に、潤
滑油を使用することなくピストンの摺動抵抗を適度に保
ち操作時におけるシリンダとピストンとの摺動性を向上
させることができ、操作性が良好で、洗浄時の取り扱い
も簡便な内視鏡用管路切換え装置を提供することを目的
としている。
路切換え装置は、シリンダと、このシリンダに進退自在
に嵌挿されたピストンとを有してなり、内視鏡に配設さ
れた管路を切り換える内視鏡用管路切換え装置におい
て、前記ピストンの外周部には前記シリンダに当接して
シリンダとの間の水密及び気密を保持するシール部材が
固設され、該シール部材の内周部の一部に強度補強部を
設けたものであり、ピストンの摺動に対するシール部材
の強度が向上する。
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1の
実施形態に係り、図1は内視鏡装置の全体構成を示す構
成説明図、図2は管路切換え装置としての送気送水バル
ブの構成を示す断面図、図3はシール部材の構成を示す
斜視図、図4はシール部材を上下面両方から見た平面
図、図5は自然状態でのシール部材の形状を示す断面
図、図6はシリンダ内を摺動しているときのシール部材
の変形状態を示す断面図である。
る内視鏡1は、細長の挿入部2、使用者が把持して操作
を行う操作部3、光源装置5及びビデオプロセッサ6と
接続するための連結コード4を有して構成されている。
挿入部2は、ポリウレタン等の樹脂で被覆されるととも
に、先端部分には軟らかい弾性体で被覆された湾曲自在
な湾曲部7が設けられている。
られており、この先端硬質部8に観察光学系、撮像素
子、照明光学系、送気送水ノズル等が設けられている。
また先端硬質部8には、挿入部2の内部に延設された鉗
子チャンネルの一方の開口が設けられ、一方操作部3の
鉗子口カバー9には鉗子チャンネルの他方の開口が鉗子
開口部10として設けられており、この鉗子開口部10
には必要に応じて鉗子栓11が取り付けられるようにな
っている。
引管路切換装置12、送気送水を行う際に操作する送気
送水管路切換装置(送気送水バルブとも呼ぶ)13、先
端の撮像素子で得られた映像信号の各種処理を行うため
のリモートスイッチ14が設けられている。さらに操作
部3には、硬い樹脂製のアングルノブ15が設けられて
おり、これらを操作することによって湾曲部7を上下左
右方向に湾曲させることができるようになっている。ま
たアングルノブ15の上部には、湾曲部7を湾曲固定状
態に保ったり、湾曲固定状態を開放するときに使用する
硬い樹脂製のエンゲージレバー16が設けられている。
被覆されており、その先端には硬い樹脂で形成されるコ
ネクタ17が取り付けられている。コネクタ17には、
コード側の側周部に高周波漏れ電流を焼灼装置電源に戻
すためのアース端子18、送水タンク19に接続して送
水を行うための金属製の加圧管20及び送水管21、図
示していない吸引ポンプに接続して吸引を行うための吸
引口金22が設けられると共に、先端側に電気接点2
3、ライトガイド端部24が設けられている。コネクタ
17を光源装置5のコネクタ受け25に接続することに
より、光源装置5からの照明光が内視鏡内部に延設され
たライトガイドに伝達され、先端硬質部8の照明光学系
から出射されるようになっている。
イド端部24と略並行して送気管26が突設されてお
り、この送気管26に光源装置5内のポンプからの加圧
空気が送られるようになっている。
タク部27が設けられている。この電気コネタク部27
にビデオプロセッサ6から延出した接続コード28のコ
ネクタ受け29を接続してビデオプロセッサ6と接続す
ることにより、内視鏡先端部の撮像素子から出力された
電気信号をビデオプロセッサ6で信号処理してモニタ3
0上に内視鏡画像として映出できるようになっている。
送水バルブ13の詳細構成を図2を基にして説明する。
ピストン部32とから構成されている。図2において、
左側はピストン部32の自然状態、右側はピストン部3
2の押し込み状態を示している。
取付け孔34が穿設されており、この取付け孔34には
シリンダ部31が後述する手段によって固定され、この
シリンダ部31に対してピストン部32が着脱自在に嵌
挿されている。
円筒状のシリンダ35を有して構成されている。このシ
リンダ35の側壁には、開口側から底部側に向かって順
に、内視鏡先端部の図示しない送気送水ノズルに連通す
る気体出口である送気管路36と、前記連結コード4端
部のコネクタ17に連通する気体入口である送気管路3
7と、前記送気送水ノズルに連通する液体出口である送
水管路38と、前記送水タンク19及び送水管21に連
通する液体入口である送水管路39とが設けられてい
る。
部40が形成され、このネジ部40に操作部3のケーシ
ング33の外側から口金41をねじ込むことにより、ケ
ーシング33を内外両側から挟み込む形でシリンダ35
がケーシング33に固定されている。口金41の外周部
には、口金41を回転させるための治具を嵌入できる治
具穴42が設けられている。
部フランジ41bとを有しており、この下部フランジ4
1bによって取付け孔34の内周面に形成された環状溝
43の内部のOリング44を圧縮し、取付け孔34を密
封することにより、操作部3の内部への気体、液体の侵
入を防止している。
の剛性を有する材料からなる略円筒状のピストン本体4
5を有して構成されている。このピストン本体45の内
部には、長手軸方向に連通路46が設けられている。連
通路46の下端部には側方向に開口する開口部47が形
成されている。
には、弾性材からなる弁体48がインサート成形されて
いる。ピストン本体45の上端部には、抜け止め筒体4
9及び押さえ部材50が螺合しており、抜け止め筒体4
9とピストン本体45の間でシール部支持部材51を挟
持している。シール部支持部材51には、側部に周回状
にシール部材53がインサート成形され、下端部にスラ
イダ52が設けられている。
3は、内周側の周上の所定間隔毎に強度補強部53bを
有して構成されている。また、シール部材53の外周端
部には、前記シリンダ35内に前記ピストン本体45が
嵌挿されたときに、シリンダ35内面と接触して変形す
るシール部53aが設けられている。
るときの摺動抵抗を小さくするには、シール部材53の
シール部53aがシリンダ35内面と接触して変形する
際に、変形しやすくする必要がある。つまり、シール部
材53のシリンダ35との接触部(シール部53a)の
肉厚を薄くすれば良い。しかし、肉厚を薄くした場合、
この送気送水バルブ13のピストン部32は図2におい
て上下方向に可動するため、シール部材53が変形して
しまい、水密および気密が保たれなくなり、送気送水バ
ルブ13の機能が果たされなくなるおそれがある。そこ
で、本実施形態のようにシール部材53の一部に強度補
強部53bを設けることにより、ピストン部32の摺動
に対するシール部材53の過度の変形を防止することが
でき、過度の変形による水および空気の漏れを防止する
ことができる。
動方向に対して、例えば図3及び図4に示すようにシー
ル部材53の上下面にそれぞれ上面に4つ、下面に4つ
設けられている。これら上下面に各々4つ設けた強度補
強部53bは、図4に示すように円形のシール部材53
の円周方向に均等な間隔で、また、シール部材53の上
下面で同一位置となるよう上下対称な位置に設けられて
いる。
肉厚を厚くした強度補強部を設けてピストンの摺動抵抗
によるシール部材の変形に対して抵抗力をもたせなが
ら、かつシール部材の外周部の肉厚を薄くしてピストン
中の摺動抵抗が過度にならないようにすることにより、
水密性・気密性を保ちつつ操作性を向上させることがで
きる。
さえ部材54が螺合しており、押さえ部材54とピスト
ン本体45の間でシール部支持部材55を挟持してい
る。この押さえ部材54には、側部に周回状にシール部
材56がインサート成形されており、またシール部支持
部材55にも同様に、側部に周回状にシール部材58が
インサート成形され、下端部にスライダ57が設けられ
ている。
どの硬質樹脂で形成されている。このスライダ57の樹
脂を、例えば高圧蒸気滅菌対応を示す緑などの色にして
も良い。色を付けることで使用者が容易に高圧蒸気滅菌
対応であることを認識することができる。
8には、前記シール部材53と同様に、強度補強部56
a,58aがそれぞれ設けられている。そして、各シー
ル部材53,56,58は、シール部53a,56a,
58aにおいてシリンダ35の内周面に弾性的に密接し
ている。
け止め筒体49の外側には、円筒状のピストンストッパ
60が設けられ、抜け止め筒体49下端部のフランジ部
49aとピストンストッパ60内面のフランジ部60a
とが当接するようになっている。そして、ピストンスト
ッパ60のフランジ部60a上面と押さえ部材50の下
面との間には、コイルスプリングからなる付勢ばね61
が介装されている。すなわち、この付勢ばね61の付勢
力によって、押さえ部材50は上方に、ピストンストッ
パ60は下方にそれぞれ付勢されており、自然状態にお
いて抜け止め筒体49のフランジ部49aがピストンス
トッパ60のフランジ部60aに当接してピストン本体
45を係止している。
は、絶縁部材からなる囲い部材62が一体的に設けら
れ、この囲い部材62の内面の突出部62aが前記口金
41の上部フランジ41aと係合している。
別ピン59が螺合しており、押さえ部材50の外周部に
は指当て部材63が接着固定されている。この指当て部
材63の中央部には、ピストン本体45の連通路46と
連通したリーク孔64が設けられている。指当て部材6
3と囲い部材62は、ピストン部32が自然状態、押し
込み状態いずれにおいても指当て部材63と囲い部材6
2の上端部との間に常に隙間が保たれるように配設され
ている。
弁体48は、天然ゴム、合成ゴム等により形成されてい
る。合成ゴムとしては、シリコンゴム、フッ素ゴム、ア
クリロニトリルゴム、NBR等を用いることができる。
このとき、ゴムの硬度は、作動力量の軽減とシール機能
を両立させるためにはJIS A 硬度で50°以下が適当で
ある。なお、ゴムの代わりに熱可塑性ポリウレタン等の
エラストマーや合成樹脂を用いても良い。エラストマー
や合成樹脂の硬度は、ゴムを用いた場合と同様、JIS A
硬度で50°以下が適当である。
た色を付けても良い。このような色を付けることによっ
て使用者の注意を引くことができるため、シール部材が
破損したり、あるいは傷付いた場合にすぐに発見するこ
とができる。
において、シリンダ部31内の所定位置にピストン部3
2を取り付ける場合のシール部材53,56,58近傍
の位置関係を図5及び図6に示す。ここでは、代表して
シール部材58を例にとり説明する。
状態では図5に示すように、その断面において強度補強
部58bまでの径方向の長さがL1となっている。この
シール部58aは、ピストン部32をシリンダ35内に
挿入すると、図6に示すようにシリンダ35の内壁に当
接し、弾性変形してL2の長さになる。
部58aの範囲であるL2にのみとどまり、強度補強部
58bには弾性変形が及ばない。この位置関係は、他の
シール部材53,56についても同様である。
に、ピストン本体45にインサート成形された弁体48
においても、上面部の内周側の一部にリブ状の強度補強
部48bが設けられている。図7において、(b)は
(a)のA−A線断面図である。弁体48の外周部のシ
ール部48aは、図8及び図9に示すように、前記シー
ル部材53,56,58と同様に自然状態ではその断面
の径方向の長さがL1となっており、シリンダ35内に
挿入されると弾性変形してL2の長さとなる。すなわ
ち、シール部材と同様にシール部48aのみが変形して
強度補強部48bには弾性変形が及ばないようになって
いる。また強度補強部48bは、図7の(b)に示すよ
うに半円形の断面になっている。
3bの数は、図10の(a),(b)に示すように、円
周方向に均等に設けられていれば、前述した4箇所に限
らず、5箇所あるいは6箇所設けるようにしても良い。
またこれに限らず、円周方向に均等に設けるようにすれ
ば、強度補強部の数は任意に設定しても良い。
ないと、シール部材の変形が円周方向で不均等になり、
十分なシール機能が確保できなくなるおそれがある。ま
た、強度補強部53bの数を多くすることで、シール部
材53の強度をより大きくすることができるため、シー
ル部53aの大きさを小さくしてピストンの摺動性を向
上させることができる。
の(c),(d)に示すように、前述した方形状のもの
に限らず、三角形状や扇形状のものとしても良いし、あ
るいは任意の形状に設定しても良い。
シール部材53の全周に強度補強部53bを設けても良
い。
11の(a),(b)に示すように、図5に示した三角
形状のものに限らず、四角形状であったり、曲線形状で
あっても良い。
ル部材56,58の強度補強部56b,58bについて
も同様に適用することができる。
部材の外径と気密用シール部材の外径を比較すると、水
密用のほうが気密用に比べて小さくなっている。これ
は、次に述べる理由による。
非圧縮性流体である。このため、気密を保持する場合に
比べて、水密を保持する場合の方がより大きな力でシー
ルをする必要がある。これはすなわち、ピストン本体4
5をシリンダ35内に挿入したとき、水密用のシール部
材58,56の変形量の方が、気密用のシール部材53
及び弁体48の変形量よりも大きくする必要があるとい
うことを意味する。気密用のシール部材53及び弁体4
8の変形量が大きくなると、その分摺動力量が大きくな
ってしまう。
48の外径を小さくすれば、シリンダ35とシール部材
とが接触する周方向の長さが減少する。よって気密用の
シール部材53及び弁体48の外径を小さくすることに
より、摺動力量を減少させることができる。
部材であるリブ部が設けられているものに限らず、リブ
部のないシール部材についても同様に適用できる。
換装置12の詳細構造を図12ないし図16に示す。図
12はシリンダ部の下部の構成を示す断面図、図13は
吸引チューブの構成を示す横断面図、図14はピストン
部の構成を示す断面図、図15は図14のA部分の拡大
図、図16は図14のB−B断面図である。
1とピストン部402とから構成されている。シリンダ
部401は、図12に示すように、シリンダ本体403
と、これに接続されるSUSなどの金属製のパイプから
なる上流管路404、および下流管路405の3部品か
ら構成される。このシリンダ本体403に接続される上
流管路404,下流管路405は、ともにシリンダ本体
403に対して半田あるいは接着剤等によって固定され
ている。
ブ406が接続され、この接続部にコイル426が外装
されている。吸引チューブ406は、図13に示すよう
に、内側のPTFE、TFEなどの硬質の樹脂で形成さ
れた硬質層407と、外側の硬質層407よりも軟らか
い樹脂で形成された軟質層408との二層構造となって
いる。このような二層構造のチューブを使用することに
よって、チューブ全体がPTFEなどの硬質樹脂で形成
されたチューブを使用した場合に比べて吸引チューブ4
06を先端側の図示されない管路分岐部に接続する際に
チューブの座屈を防止でき、接続作業性が向上する。
シリコン樹脂、塩化ビニル、ポリエチレン、イラックス
などの樹脂で形成された吸引チューブ409が接着剤に
よって接続固定されている。吸引チューブ409端部の
接続部外周には、接着剤を塗布することで硬質部410
が形成されている。このような硬質部410を形成する
ことによって、下流管路405と吸引チューブ409の
接着強度を向上させる効果が得られる。また、硬質部4
10を下流管路405の端部よりも下側まで設けること
により、吸引チューブ409の座屈防止効果が得られ
る。
に、ピストン本体411、取付部412、キャップ部4
13から構成される。キャップ部413は、キャップ4
14の内側に金属部材415が接着剤によって接着固定
されている。このキャップ部413の金属部材415
は、ピストン本体411に対してネジ部416により螺
合され、さらにこの部分が接着剤によって固定されてい
る。このような接着剤による固定を行うことで、ピスト
ン部402のキャップ部413が使用中に分解するおそ
れがなくなる。また、キャップ部413の接着強度をさ
らに高めるために、キャップ部413とピストン本体4
11との間には接着剤溜まり部417を設けてある。
は、付勢手段であるバネ418が設けられており、ピス
トン本体411が上方に付勢されている。取付部412
の内部には、インサート部材419を介して柱部420
が設けられ、この柱部420の中央の挿通孔にピストン
本体411の下部が挿通している。
向に溝部421が設けられており、この溝部421には
柱部420の上端部内側に突設されたストッパ422が
係合している。前記柱部420は、図16に示すように
ピストン本体411の外周に沿ってストッパ422を内
包するよう円弧状に形成されており、ストッパ422の
強度確保が十分なされている。
ンダ部401に取り付ける際には、柱部420の下部に
突設された固定部423をシリンダ本体403上部に設
けられた図示しない固定穴にはめ込んで固定する。これ
により、ピストン部402がシリンダ本体403内を摺
動自在に取り付けられる。
ことによって、下流管路405とピストン本体411内
に形成された連通路424、側面連通路425、及び上
流管路404が連通し、下流管路405に接続した吸引
ポンプによって、上流管路404から下流管路405に
向けて吸引が行われる。
作用について説明する。
ては、ピストン本体45は付勢ばね61の付勢力によっ
て押し上げられ、下側のシール部材56のシール部56
aによって送水管路38と送水管路39との間が遮断
し、送水タンク19から送出されて送水管路39から送
水管路38に向かう流体の流れが遮断されている。
58aと弁体48のシール部48aによって形成される
シリンダ35内の流路を通って、光源装置5内のポンプ
から送出される気体は送気管路37を経てピストン本体
45の側面に位置する開口部47に流入し、ピストン本
体45の連通路46を通って指当て部材63のリーク孔
64から大気に流出している。
リーク孔64に操作者が指を添えて塞ぐと、弁体48が
光源装置5からの気体の送出圧力によって内側に折り曲
げられて、シリンダ35の内壁面からシール部48aが
離間する。この結果、送気管路37から流入した気体は
中間のシール部材58のシール部58aと上側のシール
部材53のシール部53aによって形成されるシリンダ
35内の流路を通過して送気管路36から流出する。こ
れにより、挿入部先端の送気送水ノズルから送気が行わ
れる。
部材63を指で押し、ピストン本体45を付勢ばね61
の付勢力に抗して押し込んだ状態において、前記リーク
孔64に指を添えて塞ぐと、前記弁体48のシール部4
8aはシリンダ35のテーパ面35aに圧接されて、中
間のシール部材58のシール部58aとの間が気密とな
り、光源装置5からの気体は流路を遮断される。
部56aは、シリンダ35下側の太径部35bに移動
し、シリンダ35の内壁面と隙間が生じている。この結
果、送水管路39から流入した液体は中間のシール部材
58のシール部58aによって形成されるシリンダ35
内の流路を通過して送水管路38から流出する。これに
より、挿入部先端の送気送水ノズルから送水が行われ
る。
ば、シール部材外周部のシール部を薄肉にして変形部の
変形を小さくして、小さな力でシール部材を変形させる
ようにしたことで、ピストンの摺動に要する力量を軽減
させ、かつシール部材の一部(変形部以外の内径部)に
強度補強部を設けてシール部材の可動方向に対する強度
を保つことにより、ピストンの摺動抵抗によるシール部
材の変形を防止してシリンダ内の水・気密性を保持でき
ると共に、潤滑油を使用することなくピストンの摺動抵
抗を適度に保つことができ、操作ボタンの操作時におけ
るシリンダとピストンとの摺動性を向上させることが可
能である。これにより、管路切換え装置の操作性を良好
にすることができ、洗浄時の取り扱いも簡便にすること
ができるため、使用者の労力が軽減される。
形態に係り、図17はシール部材に設ける強度補強部の
第1の構成例を示す断面図、図18は第1の構成例にお
いてシリンダ内を摺動しているときのシール部材の変形
状態を示す断面図、図19及び図20は第1の構成例の
変形例を示す側面図、図21はシール部材に設ける強度
補強部の第2の構成例を示す断面図、図22は第2の構
成例においてシリンダ内を摺動しているときのシール部
材の変形状態を示す断面図、図23及び図24は第2の
構成例の変形例を示す側面図である。
においてシール部材に設ける強度補強部の大きさを上下
面で異なるよう構成したものである。ここでは、第1の
実施形態で述べたピストン本体45に設けられるシール
部材53,56,58の変形例として、2つの構成例を
示す。送気送水管路切換装置のその他の部分の構成につ
いては、第1の実施形態と同様であり、ここではシール
部材の構成についてのみ説明する。
固定されたシール部支持部材51には、側部に周回状に
シール部材370が設けられている。シール部材370
は、内周側の周上の所定間隔毎に強度補強部としてリブ
部371を有して構成されている。第1の構成例では、
このリブ部371は、シール部370aの上側と下側で
高さが異なっている。すなわち、シール部材370のシ
ール部370aの上側にある上側リブ部371bの高さ
をb、シール部370aの下側にある下側リブ部371
aの高さをaとすると、aとbの高さはa<bとなって
おり、上側リブ部371bの高さが高く形成されてい
る。
操作する際の作用を説明する。送気送水バルブ13のピ
ストン部32をシリンダ部31のシリンダ35内部で押
し込み操作したときには、図18の(a)に示すよう
に、シール部材370のシール部370aはシリンダ3
5壁面との摺動抵抗により上側に変形する。このとき、
下側リブ部371aからシール部370aの変形を妨げ
ようとする抗力F1が作用する。
は、図18の(b)に示すように、シール部材370の
シール部370aはシリンダ35壁面との摺動抵抗によ
り下側に変形する。このとき、上側リブ部371bから
シール部370aの変形を妨げようとする抗力F2が作
用する。
リブ部371aの大きさが異なるため、抗力F1とF2
の大小関係はF1<F2となる。このため、ピストン部
32を押し込み操作するときに、元の状態に戻るときよ
りも摺動抵抗が小さくなり、シール部材370のシール
部370aがスムーズに変形するため、押し込み操作時
の力量を軽くすることが可能になる。
る全てのシール部材について同様のことが言えるので、
押し込み操作力量をさらに軽くするためには、複数のシ
ール部材を同様の構造にすれば良い。また、必要な押し
込み操作力量を得るためには、複数設けられるシール部
材のうち、一部のシール部材にのみこの構造を適用して
も良い。
図19に示すように、シール部材370の上下に幅の異
なる上側リブ部371cと下側リブ部371dとを設
け、上側リブ部371cの幅cと下側リブ部371dの
幅dとを比べたときにc>dとなるように構成した場合
においても得ることができる。
70の上側にのみ上側リブ部371cを設けても同様の
効果が得られる。
75は、第1の構成例と同様にリブ部376が上側と下
側で高さが異なっているが、第1の構成例とは逆に、シ
ール部375aの上側にある上側リブ部376bの高さ
をb、シール部375aの下側にある下側リブ部376
aの高さをaとすると、aとbの高さはa>bとなって
おり、下側リブ部376aの高さが高く形成されてい
る。
ように、ピストン部32を押し込み操作したときにシー
ル部375aの変形に対して下側リブ部376aから作
用する抗力F1と、ピストン部32が上方へ戻るときに
上側リブ部376bから作用する抗力F2との大小関係
は、F1>F2となる。このため、ピストン部32が元
の状態に戻るときに、ピストン部32を押し込み操作す
るときよりも摺動抵抗が小さくなり、シール部材375
のシール部375aがスムーズに変形するため、ピスト
ン部32が戻るときのレスポンスを良くすることが可能
になる。
る全てのシール部材について同様のことが言えるので、
ピストンの戻り時のレスポンスをさらに早くするために
は、複数あるシール部材の全てを同様の構造にすれば良
い。また、複数設けられるシール部材のうち、一部のシ
ール部材にこの構造を適用することにより、ピストンの
戻り時のレスポンスを任意のレベルに設定することも可
能である。
図23に示すように、シール部材370の上下に幅の異
なる上側リブ部371cと下側リブ部371dとを設
け、上側リブ部371cの幅cと下側リブ部371dの
幅dとを比べたときにd>cとなるように構成した場合
においても得ることができる。
70の下側にのみ下側リブ部371dを設けても同様の
効果が得られる。
下側リブ部371a,376aの大小関係を、送気送水
管路切換装置に設けられる複数のシール部材53,5
6,58の間で任意に組み合わせることも可能である。
これによって、使用者の好みに合わせた摺動特性を有す
る送気送水管路切換装置を提供することができる。
るリブ部の大きさを上側と下側とで異ならせることによ
り、ピストン部の押し込み操作時および戻り時における
押し込み操作力量、戻りレスポンス、および摺動性を使
用者の好みに応じて任意に設定することが可能となる。
形態に係り、図25はシール部材を上下面両方から見た
平面図、図26は第3の実施形態のシール部材を円周方
向に展開した説明図、図27は第1の実施形態のシール
部材を円周方向に展開した説明図である。
においてシール部材に設ける強度補強部の円周方向の配
置を上下面で異なるよう構成したものである。ここで
は、第1の実施形態で述べたピストン本体45に設けら
れるシール部材53,56,58の変形例の一例を示
す。送気送水管路切換装置のその他の部分の構成につい
ては、第1の実施形態と同様であり、ここではシール部
材の構成についてのみ説明する。
設けられる略円板状のシール部材380は、内周側の周
上の所定間隔毎に強度補強部としてリブ部380bを有
して構成されている。本実施形態では、リブ部380b
はシール部材の上面と下面で異なる位置に設けられてい
る。すなわち、シール部材380の上面と下面にそれぞ
れ4箇所ずつ90°毎にリブ部380bが設けられ、上
側リブと下側リブは互いに45°の角度をなして配置さ
れている。
れぞれ6箇所ずつ60°毎に設けられた場合には、上側
と下側のリブがなす角度は30°となる。従って、配設
するリブの数が変化しても上下面にあるリブどうしが互
いになす角度は等しくなっている。
けることによって、シール部材380がシリンダ35内
部で摺動する際に、摺動抵抗を減らすことができる。
材53の強度補強部53bと、本実施形態におけるシー
ル部材380のリブ部380bとの円周方向の展開図を
図26及び図27にそれぞれ示す。図27のように、シ
ール部53aを挟んで上下両面の同じ位置に強度補強部
53bがある場合は、図26のようにシール部380a
を挟んで上下面で交互にリブ部380bが配置された場
合に比べて、各強度補強部53b間のシール部53aの
間隔X1が各リブ部380b間のシール部380aの間
隔X2よりも大きくなる。このため、ピストン摺動時の
シール部の変形量は図27の場合の方が図26の場合よ
りも大きくなるといえる。
でリブ部380bの位置をずらすと、図27のシール部
材53に比べて補強する場所が増えることになる。この
ため、第3の実施形態のシール部材380においては、
上下に設けるリブ部380bを第1の実施形態における
シール部材53の強度補強部53bよりも小さなものと
しても、シール部材の変形を防止するための強度確保が
可能となる。この場合、リブ部380bは強度補強部5
3bより小さいので、シール部材380が摺動する際の
シール部380aの変形は、第1の実施形態のシール部
53aよりも容易になる。
bの位置を上下面で異なるようずらして配設することに
よって、上下両面の同じ位置にリブ部を設けた場合に比
べて摺動時の抵抗を減少させることができる。これによ
り、シール部材全体の必要強度は確保しつつ、摺動性を
向上させることができ、摺動抵抗が小さくてレスポンス
の良い、操作性が良好な送気送水管路切換装置を提供で
きる。
ル部材53,56,58及び弁体48と、シリンダ部3
1のシリンダ35との位置関係について図28を参照し
て説明する。
部材の外径とシリンダの内径との関係について十分な考
慮がなされておらず、寸法設定によっては、必要以上の
シール部材の変形量によって、ピストンの摺動性を損な
ってしまうおそれがあった。
れたときのシール部材の変形量を最適な値にすることに
よって、より確実な水密、気密を確保しながらピストン
の摺動性を向上させることが可能で、操作性の高い送気
送水管路切換装置を構成する。
材のシール部は、全てリング状になっている。このよう
なシール部材においては、シール部の変形量が小さいほ
ど、シリンダとシール部材の間で発生する摩擦力が小さ
くなるため、シール部材の摺動性が向上する。
ル部材及び水密確保用のシール部材とシリンダとの間
で、以下に述べるような関係が成り立っている。
弁体48の外径をD2、シール部材58の外径をD3、
シール部材56外径をD4、シリンダ35の気密パッキ
ン摺動部385の内径をD5、弁体摺動部386の外径
をD6、水密パッキン摺動部387の外径をD7とした
ときに、気密用のシール部材53および弁体48の変形
量A1,A2と、水密用のシール部材58および56の
変形量W1,W2との関係は、次の式で示される。
うな関係が成り立っている。
管路37の間を流れる空気をシールするために気密確保
用に設けられている。一方、シール部材58および56
は、送水管路38と送水管路39の間を流れる水が外部
に漏れないようシールするために水密確保用に設けられ
ている。空気は圧縮性流体であるのに対して、水は非圧
縮性流体であるため、水密を確保するにはより大きな力
が必要になる。よって、シール部材53および弁体48
の変形量は、シール部材58および56の変形量よりも
小さくすることができる。
材53および弁体48の変形量A1,A2を水密用のシ
ール部材58および56の変形量W1,W2に比べて小
さく設定することにより、シール部材53,56,58
および弁体48の変形量を全て同じにした場合に比べ
て、気密用シール部材の摺動抵抗を小さくすることがで
きる。これにより、ピストンの摺動抵抗を小さくするこ
とができるので、ピストンの摺動性を向上させることが
できる。
を、水密用のシール部材のゴム硬度よりも低くすること
で、気密用のシール部材の摺動抵抗が小さくなり、ピス
トンの摺動抵抗を小さくすることができる。これによ
り、ピストンの摺動性を向上させることができる。
態で示したようなシール部の位置を上下面でずらして配
置する構造をさらに適用して、摺動抵抗をさらに低減さ
せることも可能である。
ル部材53,56,58の幅と高さの関係について図2
9を参照して説明する。図29には代表してシール部材
53を示している。
あるリブ部があるなしにかかわらず、幅Mと高さHの関
係がM<Hとなるほうが摺動抵抗が小さくなる。そこ
で、幅Mと高さHをM<Hとなるように設定することに
より、摺動抵抗を小さくすることができる。
8のシール部58aの変形量△L=(L1−L2)が小
さいほど摺動抵抗も小さくなるため、リブ部の大きさを
調整してシール部の変形量を小さくすることによって、
より摺動抵抗を低減させることができる。
第4の実施形態は、送気送水管路切換装置においてシー
ル部材のシール部と強度補強部とを異なる材質で構成し
た例である。シール部材を除く他の部分の構成は第1の
実施形態と同様であり、ここではシール部材の構成につ
いてのみ説明する。
弾性体からなる略円板状のシール部390aと、ステン
レスなどの金属、あるいはPEEK(ポリ・エーテル・
エーテル・ケトン)などのゴム成形時に発生する熱に耐
える樹脂からなる強度補強部391と、から構成されて
いる。
インサート成形されるか、あるいは接着固定されて設け
られる。そして、強度補強部391は、シール部支持部
材51に接着されて固定される。なお、シール部390
aをシール部支持部材51にインサート成形した後、強
度補強部391をシール部390a及びシール部支持部
材51に接着固定して形成しても良い。
補強部391を別の材質としたため、シール部390a
の変形に対して強度補強部391の強度を十分に確保す
ることができる。従って、シール部材390の過度な変
形を防止しつつ、シール部390aの大きさを小さくで
きる。このため、シール部390aとシリンダ35の間
の摩擦力を減らすことができ、ピストンの摺動性が向上
する。
第1の実施形態におけるシール部材53,56,58の
いずれにも適用することができる。
0の上側と下側に強度補強部391を設けたが、シール
部材390の上側または下側のみに設けるようにしても
かまわない。
する送水チューブ78の端部に設けられる送水タンク口
金71の構成について説明する。
532号公報に開示されているように、内視鏡の送気管
及び加圧管と送水タンク口金とを接続した状態から送水
タンク口金を取り外すとき、弁を用いることにより、送
水タンク内の液体が噴出することを防止する構造となっ
ていた。しかし、弁を用いると構造が複雑になり、洗浄
性が悪くなるという問題点を有する。
口金の取り外しの際、送水タンク内の液体が送水タンク
口金から噴出することを防止することが可能な送水タン
ク口金の構成例を以下に説明する。
コンゴム、フッ素ゴム等の成型によって構成されてい
る。
1の構成例を示す。図31及び図32は送水タンク口金
の縦断面図、図33及び図34は送水タンク口金の端面
における平面図、図35及び図36は図32におけるA
−A線断面図である。図31,図33,図35(a),
図36(a)は送水タンク口金が内視鏡コネクタの加圧
管及び送水管に装着された状態、図32,図34,図3
5(b),図36(b)は送水タンク口金が加圧管から
取り外された状態をそれぞれ示している。
送気管路73とが平行に配設され、送水管路72の上部
に設けられた前記コネクタ17の送水管21が嵌入する
ストッパ74と、ストッパ74の下方周囲に設けられた
送水管路インサート75と、送気管路73の下方周囲に
設けられた送気管路インサート76とが一体にインサー
ト成型されている。前記送水管路インサート75と送気
管路インサート76には、それぞれ送水チューブ78、
送気チューブ79が接続され、糸83によって固定され
ている。これらのチューブ78,79の他端は滅菌水の
入った送水タンク19に接続されている。
部に凹嵌部74dを有しており、送水管21の外周部に
付設された略円筒状の口金ストッパ77が係入してい
る。ストッパ74の上縁部の開口部には、図33及び図
34に示すように、円の中心部に向けて張り出したフラ
ンジ状の被係合部74aが設けられており、口金ストッ
パ77の端部に設けられた凸状フランジの第一保持部7
7aの位置に対応して、対向する2箇所に切欠き部74
cが設けられている。前記第一保持部77aは、コネク
タ17の長手軸方向と略平行に突出するよう円周上の対
向する2箇所に設けられている。送水タンク口金71を
取り付けるときには、ストッパ74の底面74bは口金
ストッパ77のストッパ面として機能する。
下部には、図35及び図36に示すように、コネクタ1
7の送水管21との水密を保つ凸部80が設けられると
共に、図31及び図32に示すようにストッパ74の底
面74bより下方向に溝81が設けられている。
ように、光源装置5からの加圧空気を送水タンク19内
へ送る加圧管20と送水タンク19内の液体を内視鏡挿
入部先端へ送る送水管21とが設けられ、送水管21の
外周部に口金ストッパ77が環装されている。送水管2
1の端部側面には、1箇所以上の連通孔82が穿設され
ている。
でも良いし、図36のように2箇所でも良いし、あるい
はそれ以上設けても良い。また連通孔82は、図35及
び図36のようにコネクタ17の長手軸方向と平行(送
水管21の長手方向と垂直)に設けても良いし、どの方
向に設けても構わない。
ク口金71が加圧管20及び送水管21に接続された状
態のとき、送水タンク19内の液体の位置と加圧管20
及び送水管21の位置関係は、送水タンク19内の液体
の方が低い位置にある。
管21から取り外す際の手順を以下に説明する。まず図
32に示すように、送水タンク口金71を加圧管20及
び送水管21に対して平行(図では下方向)に引く。す
ると、送水タンク口金71は口金ストッパ77の第一保
持部77aがストッパ74の被係合部74aに当接して
停止し、加圧管20のみが送水タンク口金71から外れ
る。このとき、送水タンク19内の加圧空気は送気管路
73を通じて大気に放出する。
図35(a),図36(a)に示すように凸部80によ
り塞がれており、送水タンク口金71と送水管21との
水密は保たれている。
水タンク口金71を90度回転させる。すると図35
(b),図36(b)に示すように、凸部80は連通孔
82より外れて連通孔82が開口し、外部の空気が溝8
1を通って連通孔82より送水管21内へ導かれる。こ
のとき、送水タンク口金71の位置よりも送水タンク1
9内の液体面の方が低いため、送水チューブ78内の液
体は送水タンク19内に戻る。
ることなく、簡単な構成で送水タンク口金71を完全に
取り外したとき、送水タンク19内の液体が送水タンク
口金71から噴出することを防止することができる。よ
って、送水タンク口金71の構造が複雑になることな
く、洗浄性を良好に保つことができると共に、噴出した
液体が光源装置やビデオプロセッサ等に触れて装置の故
障を招くなどの不具合を防止することができる。
37ないし図40は送水タンク口金の第2の構成例を示
したものである。図37及び図38は送水タンク口金の
縦断面図、図39及び図40は図38におけるB−B線
断面図である。図37,図39(a),図40(a)は
送水タンク口金が内視鏡コネクタの加圧管及び送水管に
装着された状態、図38,図39(b),図40(b)
は送水タンク口金が加圧管から取り外された状態をそれ
ぞれ示している。
水管21の端部側面に設けた連通孔82の代わりに、送
水管21端部の側壁を切り欠いて形成した切り欠き部8
5を設けた例である。なお、図39は1箇所に切り欠き
部を設けた場合、図40は2箇所に切り欠き部を設けた
場合をそれぞれ示している。
であり、同一符号を付して説明を省略する。作用につい
ても、連通孔82が切り欠き部85に置き換わっただけ
で第1の構成例と同様の作用を有する。
例の横孔による連通孔を設けた場合に比べて、わずかな
ストロークでも開口面積を広くできるため、早く送水管
路72に空気が導入できる。このため、送水チューブ7
8内の液体を送水タンク19内に戻す時間を短くするこ
とができ、確実に送水タンク19内の液体が送水タンク
口金71から噴出することを防止することができる。
3の構成例を示す。図41ないし図43は送水タンク口
金の縦断面図、図44ないし図46は送水タンク口金の
端面における平面図、図47ないし図49はコネクタを
送水タンク口金装着方向から見た側面図である。図4
1,図44,図47は送水タンク口金が内視鏡コネクタ
の加圧管及び送水管に装着された状態、図42,図4
5,図48は送水タンク口金が加圧管から取り外された
状態、図43,図46,図49は送水タンク口金の送気
管路に空気が導入されるときの状態をそれぞれ示してい
る。
けた送水タンク口金71の溝81と凸部80をなくし、
コネクタ側の口金ストッパの構成を変更した例である。
圧空気を送水タンク19内へ送る加圧管20と送水タン
ク19内の液体を内視鏡挿入部先端へ送る送水管21と
が設けられており、送水管21の外周部には、口金スト
ッパ87が環装されている。口金ストッパ87には、コ
ネクタ17の長手軸方向と略平行に突出する凸状フラン
ジからなる第一保持部87a,第二保持部87b,第三
保持部87cが設けられている。これらの保持部87
a,87b,87cは、円周上の対向する2箇所に設け
られている。
であり、同一符号を付して説明を省略する。
水タンク口金71が加圧管20及び送水管21に接続さ
れた状態のとき、送水タンク19内の液体の位置と加圧
管20及び送水管21の位置関係は、送水タンク19内
の液体の方が低い位置にある。
管21から取り外す際の手順を以下に説明する。まず図
42に示すように、送水タンク口金71を加圧管20及
び送水管21に対して平行(図では下方向)に引く。す
ると、送水タンク口金71は口金ストッパ87の第二保
持部87bがストッパ74の被係合部74aに当接して
停止し、加圧管20のみが送水タンク口金71から外れ
る。このとき、送水タンク19内の加圧空気は送気管路
73を通じて大気に放出する。
に送水タンク口金71の送水管路72に嵌入しており、
送水タンク口金71と送水管21との水密は保たれてい
る。
及び図48のように第二保持部87bがストッパ74の
被係合部74aを通過可能となる位置まで送水タンク口
金71を回転させる。この状態で、さらに加圧管20及
び送水管21に対して平行(図では下方向)に引く。す
ると図43に示すように、送水タンク口金71は口金ス
トッパ87の第一保持部87aがストッパ74の被係合
部74aに当接して停止する。このとき、送水管21は
送水タンク口金71から外れ、送水管路72内に外部の
空気が浸入する。これにより、送水タンク口金71の位
置よりも送水タンク19内の液体面の方が低いため、送
水チューブ78内の液体は送水タンク19内に戻る。
6及び図49のように送水タンク口金71をコネクタ1
7の壁部17aに当接するまで回転させ、第一保持部8
7aがストッパ74の被係合部74aを通過可能な位置
とし、さらに加圧管20及び送水管21に対して平行
(図では下方向)に引いて、送水タンク口金71をコネ
クタ17から取り外す。
取り外すことができる。このとき、すでに送水チューブ
78内の液体は送水タンク19内に戻っているので、外
部に液体が噴出することはない。
口金71の送水管路72内に空気が導入されてからさら
に送水タンク口金71を回転させ次の段階へ移るとき
に、完全に送水管路72内の液体を送水タンク19内に
戻すことができ、その後送水タンク口金71をコネクタ
17から完全に取り外せるようになるので、より確実に
送水タンク口金71からの液体の噴出を防止することが
できる。
の変形例を示す。図50はシリンダ内に設けられるシー
ル部材近傍の構成を示す長手軸方向断面図、図51はシ
ール部材を下側から見た横断面図である。
にシリンダ101とピストン102とを有して構成され
ている。ピストン102の中間部には、シリンダ101
とピストン102との間の水密・気密を保つための弾性
部材よりなる円盤状のシール部材103,104が設け
られている。
複数(図では4つ)の送気用溝103aが設けられてい
る。
(a)の状態から押し込むと、図50(b)のようにシ
リンダ101の角部101aによってシール部材103
が変形し、送気用溝103aにより送気管路105とシ
ール部材103の上側空間とが連通して送気流路が形成
される。
ンダ101の構造を簡略化でき、送気送水バルブを安価
でかつ洗浄性良好に構成できる。また、ピストンの押し
込みストロークを短縮することにより、シリンダを小型
化できる。
挿入を補助するときに用いられるスライディングチュー
ブ110の構成例を示したものである。
チューブ本体111に、内視鏡を通すための少なくとも
2つ以上の貫通孔112を有して構成される。チューブ
本体111の手元側端部には、空気漏れ防止弁113が
設けられ、押さえ部材114により弾性体のシール部材
等からなる空気漏れ防止弁113がチューブ本体111
に密着固定されている。
を用いることにより、2本以上の内視鏡を体腔内へ容易
に挿入することができ、内視鏡による処置を容易に実施
することが可能となる。
曲部を被覆する湾曲ゴムの固定部の構成例を示したもの
である。
の端部を先端部本体122と先端カバー123の間で巻
き込むようにして挟み、その上に糸124を巻回して接
着剤125で固定する構造である。
とにより、湾曲ゴムが外れることなく確実に固定するこ
とができる。
の端部に小さな凹凸部121aを設け、この凹凸部12
1aを先端部本体122と先端カバー123で挟持して
固定する構造である。そして、先端カバー123と湾曲
ゴム121の間に隙間を設け、そこに水密のための接着
剤125を充填する。
とにより、湾曲ゴムが抜けたり、剥がれたりすることを
防止することができると共に、水密性を保つために、接
着剤を充填して糸巻き接着部をなくすことにより、内視
鏡先端部の細径化を実現できる。
般的に可撓性チューブからなる送気チューブと送水チュ
ーブが挿通され、これらのチューブが挿入部内または操
作部内で合流した構造となっている。前記送気チューブ
と送水チューブの合流部には、三又状の分岐パイプが設
けられ、2つのチューブがそれぞれ分岐パイプの分岐管
部に被嵌されることによって合流し、前記分岐パイプの
合流管部には可撓管チューブからなる送気送水チューブ
の一端が接続され、この他端が先端構成部の送気送水ノ
ズルに連通する送気送水チューブに接続されている。
パイプの略中央部に屈曲成形された送水パイプが半田等
で接合された構成となっている。この接合部の構成とし
ては、例えば実公平3−15048号公報、特開平7−
67831号公報に開示されているように、送気パイプ
側に送水パイプの接合部の内径より小さな内径の連結孔
を有し、連結孔の周縁部に送水パイプを接合したものが
挙げられる。
て、特開平7−79910号公報に開示されているよう
に、直管部に設けた開口に曲管部を当接させて接合し、
前記開口は曲管部の内面と略一致する大きさであり、か
つ開口を形成する内壁は曲管部の内部と略連続になるよ
うに形成したものがある。この構成では、曲管部を直管
部に対してロウ付けにより固着して接合するようになっ
ている。ロウ付けを行う際には、曲管部内部にロウの付
着性の悪いワイヤを挿通させた状態で行うようにしてい
る。
の場合、送水パイプの内径より送気パイプに設けてある
連結孔の径の方が小さいため、送水パイプを送気パイプ
に半田付にて接続した際、送水パイプと連結孔の外周部
分に段差ができることになる。このため、送水時にこの
段差部で乱流が起き、送水量の損失が生じていた。
水チューブを極力短くしていることも起因して、毛細管
現象により、三又状の分岐パイプ内まで体液を吸引して
しまうことがあるため、使用後に分岐パイプを含む流体
管路内部の洗浄を行う必要がある。しかし、接合部に段
差がある構造では、洗浄性があまり良くないという問題
点があった。
すことにより通常水道水等で洗浄を行うが、体液に混じ
って汚物等が混入した場合は、前記段差部に汚物等がた
まりやすく、十分に洗浄が行えなかったり洗浄に手間が
かかってしまう場合があった。また、極細のブラシ等を
管路内部に挿通して洗浄する場合があるが、この場合も
ブラシの毛が十分に段差部に当たらず、容易に洗浄が行
えなかった。
壁面と曲管部の内面を連続に接合するようになっている
が、内面どうしを連続するように開口を加工するのは非
常に困難である。また直管部の開口の壁面と曲管部の内
面の位置を合わせるのは至難の技であり、作業性が悪
く、バラツキが大きくなりずれやすい。接合部がずれた
場合、開口と曲管部に段差が生じ、前者の構成の場合と
同様に汚物がたまりやすく洗浄性が悪くなるという問題
点が発生する。また、開口の形状は曲管部の形状により
一方向に決められるため、直管部を逆方向に接続してし
まうおそれがあった。
の内周部を作業性良く極力滑らかに接合することが可能
で、送水量の損失が少なく、洗浄性にすぐれた送気送水
管路接合部を有する流体管路の構成例を以下に示す。
構成を説明する。内視鏡装置は、内視鏡201、光源装
置202、映像信号処理回路や駆動回路を内蔵したビデ
オプロセッサ203を備えて構成され、ビデオプロセッ
サ203には、モニタ204、VTRデッキ205、ビ
デオプリンタ206、ビデオディスク207等の周辺機
器が接続されるようになっている。
とが可能な例えば細長で可撓性を有する挿入部208
と、この挿入部208の基端側に連設された太径の操作
部209とを有している。また、前記挿入部208の先
端側には、図57に示す複数の湾曲駒211aにて構成
された湾曲部211を介して先端部212が設けられて
いて、前記操作部209に配設されている図示しない湾
曲操作ノブにて湾曲部211を湾曲させることにより、
前記先端部212を被観察部位へ指向させることができ
るようになっている。
端にコネクタ213aを有するユニバーサルコード21
3が延設されている一方、前記光源装置202にはこの
コネクタ213aが接続されるコネクタ受け202aが
設けられている。コネクタ213aには、コネクタ21
0aを先端に設けた信号コード210が延出されてお
り、コネクタ210aをビデオプロセッサ203に接続
することにより、信号コード210を介して、内視鏡2
01に内設された後述する固体撮像素子の出力がビデオ
プロセッサ203に伝送されるようになっている。
け202aを接続することにより、光源装置202の光
源ランプ202bにて発生され集光レンズ202cにて
集光された照明光を、ユニバーサルコード213内に配
設された図示しないライトガイドを介して内視鏡201
内部へ導くことができるようになっている。
に一対配設されたライトガイド214へ接続されて図5
7に示すように先端部212まで延設されている。
透孔215が形成されており、前記光源装置202によ
る照明光は、この照明用透孔215に固定された配光レ
ンズ216を介して被観察部位へ照射されるようになっ
ている。
位には、図63に示すように鉗子用透孔219が形成さ
れている。この鉗子用透孔219は、前記挿入部208
内に配設された図示しない鉗子チャンネルを介して前記
操作部209に形成された鉗子の挿入口217bに連通
されており、この挿入口217bに挿入された鉗子が鉗
子用透孔219を介して先端部212より突出されるよ
うになっている。
ンズ枠218aを介してカバーレンズ218bが介装さ
れた観察用透孔218が形成され、この観察用透孔21
8を介して被観察部位の観察が行われるようになってい
る。これと共に、先端部212には前記カバーレンズ2
18bに指向する送気・送水用のノズル221が設けら
れていて、前記操作部209に配設されている操作スイ
ッチ209aを操作することにより前記ノズル221を
介してカバーレンズ218bに送気・送水を行い、この
カバーレンズ218b表面の曇り等を除去することがで
きるようになっている。前記ノズル221は、先端カバ
ー212aに例えばシリコン系の接着剤222により固
定されている。
うに先端部212の中心軸を挟んで前記鉗子用透孔21
9と相対する部位に形成されている。
4にて観察用透孔218に固定されていると共に、観察
用透孔218と第一のレンズ枠218aとの間にはOリ
ング223が介装されていて、観察用透孔218内の液
密状態がこのOリング223にて保持されている。
ーレンズ218bと反対側には、絶縁部材226を介し
て第二のレンズ枠225が固定されている。この第二の
レンズ枠225内には、観察用透孔218の軸心および
カバーレンズ218bの光軸と一致した光軸を有する複
数のレンズ群で構成された対物レンズ系が配設されてい
る。これと共に、この第二のレンズ枠225には、第一
のレンズ枠218aと反対側外周に素子枠228が冠着
して固定されている。素子枠228は、第二のレンズ枠
225よりも後方に延出され、この延出された部位に、
撮像ユニットを構成する図示しない固体撮像素子が前記
対物レンズ系の光軸と直交して例えば、エポキシ系の接
着剤にて固定されている。
に形成されて外周が例えば塩化ビニル等で形成された絶
縁カバー231で覆われた図示しないシールド枠の先端
部が固定されている。前記シールド枠の基端側は後方へ
延出されており、この延出された部位内に撮像ユニット
を構成する図示しない回路基板が前記光軸と略平行に保
持されている。この回路基板は、前記固体撮像素子のリ
ード線が接続され、駆動回路やプリアンプを構成する電
気部品、例えばIC、トランジスタ、コンデンサ等が半
田等で固定されている。
のケーブルよりなる図65に示す信号ケーブル233が
接続され、信号ケーブル233の外周には例えばEPT
FE等で構成されるケーブル保護チューブ234が被覆
しており、これらが例えばエポキシ系の接着剤により固
定されている。絶縁カバー231の基端側は前記接着剤
の外周まで延出されており、ケーブル保護チューブ23
4の先端側より長尺に形成されている。なお、この絶縁
カバー231の基端側とケーブル保護チューブ234の
先端側の重なった部分の長さは1.5mm以上とするのが
望ましい。
ない複数のケーブルを巻装し総合シールド部材233a
が被覆され押し巻き部材233bにて固定され、さらに
外周に例えばFEP等で形成されたケーブル外皮233
cが被覆されて構成されている。この信号ケーブル23
3は使用目的に応じて、同軸線でも単線でもどちらでも
良い。
35が延設され、送気送水チューブ235の先端側は例
えばエポキシ系の接着剤で接続パイプ236と接続さ
れ、この接続パイプ236が先端部本体212bに接続
されている。前記接続パイプ236は、先端部本体21
2bの送気送水管路237を介して、先端側に設けられ
ているノズル221と連通している。前記ノズル221
は、先端部本体212b内部に固定されたノズル取付筒
220に例えばエポキシ系の接着剤等で固定され、先端
側は先端カバー212aから露呈している。
8に示すように、挿入部208に内設される合流管23
9と分岐管240とからなる三又状分岐パイプ238の
合流管239の先端側に、例えばエポキシ系の接着剤等
で固着されている。三又状分岐パイプ238の合流管2
39の基端側と分岐管240の基端側には、それぞれ送
気チューブ241,送水チューブ242が同様に例えば
エポキシ系の接着剤等で固着されている。
8の接続部は、例えば糸243a,243b,243c
で外周をしばり、これらの糸243a,243b,24
3cの外側に例えばエポキシ系の接着剤を塗布して、よ
り強固に固着しても良い。糸243a,243b,24
3cは例えば絹糸、テグス等が用いられる。
ブ241、送水チューブ242は、可撓性を有する例え
ばPTFE等からなるチューブが適当である。あるい
は、イラックス等のポリエチレンやEVA等の医療用チ
ューブを用いても良い。
0と連結させるための連結孔239aが設けられてい
る。この連結孔239aの断面をとると、均一なアール
Raとなっている。一方、分岐管240の連結孔239
aに当接する面は、連結孔239aの断面と同様に均一
なアールRbとなっている。ここでRaとRbの関係
は、Ra=Rbとするのが望ましいが、加工のバラツキ
により多少異なるが、両者の差の絶対値|Ra−Rb|
を合流管239の内径φaあるいは分岐管240の内径
φbの10%以内に留めるのが良い。
側から見ると図59に示すように楕円形になっている。
ここで、当接面内周の長軸方向の長さをc、短軸方向の
長さをdとする。
前述のように断面が均一なアールRaを有するように楕
円状の孔を穿設すると、分岐管240側から見ると図6
0に示すようにその端面が最外周の楕円形と内側の破線
で示す楕円形とによる孔となる。この破線で示す楕円形
のままでは、分岐管240の当接面の内周より小さいま
まとなるため、さらにエッジ状に削って実線で示すよう
な孔とする。このとき、図60に示すように、外径φg
を有するカッターあるいはエンドミル等によりd≦gで
かつc≦eとなるように連結孔239aを加工する。あ
るいは、レーザーカッター等で加工しても良い。ここ
で、連結孔239aの内周の長軸方向の長さをe、短軸
方向の長さをfとする。なお、断面のアールRaの形状
を残したまま加工するのが望ましい。
たり、分岐管240の当接面の内周よりも大きくなるよ
うに加工する。また分岐管240の当接面の外周は、連
結孔239aの外周より小さくしておくのが望ましい。
合流管239は連結孔239aを中心に左右対称形とな
っている。
したものである。ここで、合流管239の内径をφa、
分岐管240の内径をφbとすると、合流管239の連
結孔239aに径φgの切削加工を行うため、各部の寸
法の関係はb=d≦g≦aとするのが望ましい。
面239bは、分岐管240の内面と滑らかに接続され
る。また壁面239bは、組立時に用いられる後述する
中子244の案内面も兼ねている。連結孔239aには
全周にわたり壁面239bが存在する。
を接続することにより三又状分岐パイプ238が組立て
られる。
法について詳しく説明する。合流管239と分岐管24
0とを接続する際には、合流管239の連結孔239a
に分岐管240を当接させて両者を固着する。この固着
は例えば図58に示す半田245によって行う。
うに、合流管239と分岐管240の内面への侵入防止
と位置合せとガス抜きの機能を兼ね備えた中子244
を、分岐管240の基端側から当接面側に挿入する。こ
の中子244は、半田よりも融点が高く、熱伝導率が悪
く、半田が付着しにくく、可撓性を有する合成樹脂、例
えばPTFE(ポリテトラフロロエチレン)等で形成さ
れている。中子244の先端側は合流管239にひっか
かる程度まで挿入する。ここで中子の外径をφhとする
と、φh=φb×0.9〜0.98程度にするのが望ま
しい。なお、本構成例では分岐管240のみに中子を挿
入しているが、別の中子を合流管に挿入しても良い。
状態で合流管239に当接すると、連結孔239aに設
けた壁面239bが中子244を案内し、分岐管240
と合流管239の左右方向の位置合せができる。また、
治具等で分岐管240の上方よりF1 の力量、例えば3
00gf〜600gfで合流管239に押し付けると、連結
孔239aのアールRaと分岐管240の当接面のアー
ルRbが一致しようとするので、前後方向の位置を合せ
ることができる。また、合流管239は、連結孔239
aを中心に左右対称形なので分岐管240を接続する際
に方向を全く気にする必要がない。
くフラックスが蒸発する際のガスを抜く必要がある。合
流管239と分岐管240を密着させると巣ができる可
能性があるので、完全に接続面全周に半田を回すために
合流管239と分岐管240に隙間tをあける。隙間t
は0.02〜0.1mmの範囲で設定するのが良い。この
隙間tは、治具等で機械的に設定しても良いし、あらか
じめ隙間t1 をあけた状態で合流管239と分岐管24
0をセットし、F1 の力量で押し付けて位置合せを行っ
てから分岐管240の弾性力で隙間tまで戻るようにし
ても良い。ここで、t1 =t×1.1〜1.5にするの
が望ましい。
行うと、事前に塗布しておくフラックスが蒸発したガ
ス、あるいは半田から発生するガスは、中子244が接
続面全周にかけて存在しているため、合流管239及び
分岐管240の中には入らず、隙間tより、外側に抜け
る。また、中に入ったガスは合流管239の先端側ある
いは基端側から抜けるようになっている。
くく、外径φhが分岐管240の内径φbと近似してお
り熱伝導率も低いため、合流管239及び分岐管240
の内面には半田が流れ込みにくくなっている。よって半
田245は、合流管239と分岐管240の当接されて
いる面の隙間tの厚みに充填される。なお、隙間より合
流管239及び分岐管240の内側に半田245が入り
込んだとしても、中子244の熱伝導率が低く、半田2
45が付着しにくいので、合流管239及び分岐管24
0の内面に非常に薄く流れ込むようになるため、段差が
生じない。
の接続部に半田245が流れ込み、中子244により内
面形状を位置合わせして形成することができるので、接
続部内面を滑らかに保った状態で合流管239と分岐管
240を半田によりつなぐことができる。ここで分岐管
240の位置が少しずれたとしても、連結孔239aよ
り当接面の内面が小さいため段差を生じることなく、合
流管239と分岐管240を確実に滑らかに接続するこ
とができる。
部の外周は、接合強度を増すために半田245を盛り、
より強固に半田付けを行っている。このとき、半田付け
を行うこてのこて先の温度は215℃±5℃にするのが
望ましい。また、接合部外周に半田を盛った後にヤスリ
等で外周を削り、滑らかにつなぐようにしても良い。
ーブ242の内径は、図58に示すように、それぞれ合
流管239と分岐管240の外径φa1 ,φb1 より大
きく、それぞれφi,φjとなっている。ここで送気チ
ューブ241,送水チューブ242をそれぞれ合流管2
39,分岐管240に固着する際、φi1 <φa1 <φ
i,φj1 <φb1 <φjとなるように送気チューブ2
41,送水チューブ242を例えば熱成形などを行って
内径をφi1 ,φj1 まで縮めてから固着する。
り、送気チューブ241及び送水チューブ242をさら
に抜けにくくし、大量の送気量、送水量を確保すること
ができる。また、チューブを熱成形することにより、嵌
合する部分のチューブ肉厚が薄くなり、三又状分岐パイ
プ238の部分の外径を小さくすることができる。また
本例では、三又状分岐パイプ238の外周全体を例えば
エポキシ系の接着剤246で被覆することにより、前記
薄肉化した部分の補強をすると共に、他の内蔵物とのひ
っかかりが生じたり動きが悪くなることを防止してい
る。
ューブ(送気送水チューブ235、送気チューブ24
1、送水チューブ242)と固着されるが、チューブ接
続部の内側には各パイプの肉厚分の段差が生じるため、
合流管239,分岐管240の端部にはテーパ面239
c,239d,240bが設けられており、極力段差が
生じないようにしている。
イプ238は、合流管239と分岐管240の接続部の
壁面および各チューブとの接続部は、略完全に凹凸のな
い形状となるので、洗浄水や加圧空気等の洗浄用の流体
を流通させる際、急激に径が小さくなる部分がないので
乱流が発生せず、大流量の流体を損失することなくスム
ーズに流すことができる。よって、観察窓の洗浄等を効
率よく行うことができる。
等において段差がないため、洗浄性が良く、使用毎に行
う洗浄を行う際にスムーズかつ確実に洗浄することがで
き、一部に汚物が付着することがない。
240の位置合せが容易で、かつ半田に巣ができること
なく、確実に全周にわたって半田付けを行って接続する
ことができる。さらに半田付けによる接続のため、三又
状分岐パイプ238の組立を安価で簡単に行うことがで
きる。
は、図63に示すように先端から見て中央やや上方にカ
バーレンズ218b、中央左下方向に鉗子用透孔21
9、カバーレンズ218bの左方向に略水平に配光レン
ズ216、右下方向にもう1つの配光レンズ216、右
方向に略水平にノズル221が設けられている。なお以
降の図63ないし図67において、U,D,R,Lは湾
曲部の上下左右方向への湾曲方向に対応している。
鉗子用透孔219の中心とカバーレンズ218bの中心
を結ぶ直線に対し、略対称位置にあるので配光的にも効
率よく、またノズル221がカバーレンズ218bに近
い位置に配置してあるので、送気送水のレスポンスが良
く、水切れ性が良くなる。特に下部消化管用内視鏡に有
効な配置である。
は、図57に示すように、送気送水チューブ235と接
続される一端側にテーパ面236aを有しており、送気
送水チューブ235の内面との段差を極力なくしてい
る。また、接続パイプ236の端部で送気送水チューブ
235があおられ、接着剤が剥離することを防止するた
めに、送気送水チューブ235の端部には熱収縮チュー
ブ247を被覆している。送気送水チューブ235の端
部は、熱収縮チューブ247が被覆していない接続パイ
プ236上で糸248により強固にしめつけられエポキ
シ系の接着剤で固着されている。
から基端側の三又状分岐パイプ238までの略全長にわ
たり、例えばEPTFE等で形成される保護チューブ2
49が被覆されている。保護チューブ249は、あらか
じめ内部に送気送水チューブ235を挿入しておき、送
気送水チューブ235を接続パイプ236に固着した後
から固着する。
ーブ247が被覆している部分の外径より小さいため、
保護チューブ249の先端の約半分の位置から、熱収縮
チューブ247の基端側の1.2〜1.5倍の長さの位
置まで斜め状に切断する。この状態で保護チューブ24
9を組み付けることにより、保護チューブ249の先端
は熱収縮チューブ247を超えて接続パイプ236まで
被覆することができる。本例では、図57のように保護
チューブ249の先端と送気送水チューブ235の先端
を略一致させて固着し、その上から糸250でしめつけ
その上からエポキシ系の接着剤等でより強固に固着して
いる。
のである。前記保護チューブ249の切断した方向は、
第1の湾曲駒211aの径方向外側を向いている。この
第1の湾曲駒211aには、送気送水チューブ235と
鉗子用透孔219に接続された鉗子チャンネル219a
の部分に切り込み251a,251bが設けられてい
る。この切り込み251a,251bに内臓物の一部を
飛び出させることにより先端部212を細径化すること
ができる。
を第1の湾曲駒211aのほぼ肉厚分だけ内面より飛び
出させ、送気送水チューブ235の一部を同様に第1の
湾曲駒211aのほぼ肉厚分だけ内面より飛び出させて
いる。なおここで、保護チューブ249の切断した方を
切り込み251aに飛び出させていることより、さらに
先端部212の細径化を図ることができる。また、ライ
トガイド214にも同様にライトガイド保護チューブ2
14aを被覆させて保護チューブ249と同様に端部を
斜めに切断するようにしても良い。
構成を図65に示す。湾曲部211内には、信号ケーブ
ル233、鉗子チャンネル219a、2本のライトガイ
ド214、送気送水チューブ235と共に、操作部20
9の湾曲操作ノブの湾曲操作により牽引する湾曲ワイヤ
252と、この湾曲ワイヤ252を案内するワイヤガイ
ド211bが配設されている。ワイヤガイド211b
は、上下左右(U,D,R,L)の4方向の湾曲に対応
して湾曲駒211a内側に設けられ、それぞれに湾曲ワ
イヤ252が挿通している。
すように、内臓物との干渉を避けるために例えば、手元
側から見てライト側(R)のワイヤガイドをアップ側
(U)に、ダウン側(D)のワイヤガイドをレフト側
(L)にそれぞれ振って配置しても良い。
ーブル233、鉗子チャンネル219a、送気送水チュ
ーブ235に比べて可撓性が低い。また信号ケーブル2
33は、先端部に設けた図示しない固体撮像素子への駆
動信号や電源の供給を行っているため、湾曲動作におけ
る信号ケーブル233の動きを最小限にするのが耐性上
望ましい。そこで、本例では、湾曲駒211aの略中央
に信号ケーブル233を、右下に鉗子チャンネル219
aを、左上に送気送水チューブ235を、右上及び左下
にそれぞれ2本のライトガイド214を配置するように
している。
送気送水チューブ235、信号ケーブル233、鉗子チ
ャンネル219aが略一直線に並ぶため、アップ、ダウ
ン、ライト、レフトの各方向、あるいはツイスト形状の
湾曲など、どの方向の湾曲でも略均等な力量で湾曲をか
けることができる。また、信号ケーブル233が略中央
にあり、これを中心に略均等に他の内臓物が配置されて
いるので、内臓物の配列乱れを防止することができ、湾
曲動作による信号ケーブル233,ライトガイド214
の耐性を向上させることができる。
管部における内部構成を図66及び図67に示す。図6
6は三又状分岐パイプ238の配設部分の断面図、図6
7は湾曲部211と接続される前側口金254の部分の
断面図である。湾曲部211は、後端の湾曲駒211a
が前側口金254に接続固定されることにより、可撓管
部に連結している。
ブル233と送気送水チューブ235を途中で時計回り
に交差させ、信号ケーブル233を挿入部208の径方
向外側に配置させることにより、内臓物の配列乱れをよ
り強固に防止するようにしている。そして、送気送水チ
ューブ235の基端部が三又状分岐パイプ238に接続
され、合流管239,分岐管240を介して送気チュー
ブ241,送水チューブ242に接続されている。また
前記湾曲ワイヤ252の後端側は、挿入部208の前側
口金254のみに固着されているガイドコイル253に
挿通され、このガイドコイル253によって操作部20
9へ案内されている。
曲駒211aは、略対向して設けられた2本のビス25
5によって固着されている。この固定部において、ビス
255のネジの長さ分だけ前側口金254の肉厚が必要
になるが、本例では他の部分より厚肉の水平面部254
aを設けることによって肉厚を確保し、ビス255のネ
ジ部が内面に飛び出さないようにしている。
影響を及ぼさない部分に設けるのが望ましいが、逆に内
臓物を抑制(動きを規制)する部分に設けても良い。ま
た、前側口金254と湾曲駒211aを例えばエポキシ
系の接着剤で固着してからビス255で固定するように
しても良い。
平面部254aを設けてビス255のネジ部の肉厚を確
保した分、前側口金254の外径を小さくできるので、
挿入部208を細径化することができる。
れたピストンとを有してなり、内視鏡に配設された管路
を切り換える内視鏡用管路切換え装置において、前記ピ
ストンの外周部には前記シリンダに当接してシリンダと
の間の水密及び気密を保持するシール部材が固設され、
該シール部材の内周部の一部に強度補強部を設けたこと
を特徴とする内視鏡用管路切換え装置。
る力量を軽減でき、操作性が向上し使用者の労力を軽減
することができる。
としたことを特徴とする付記1に記載の内視鏡用管路切
換え装置。
耐摩耗性が良いシール部材を得ることができる。
としたことを特徴とする付記1に記載の内視鏡用管路切
換え装置。
性があるため、シリンダとの当接部は大きく弾性変形可
能で、シリンダとの接触を保ち、高い水密・気密を得る
ことができる。
としたことを特徴とする付記1に記載の内視鏡用管路切
換え装置。
ぐれたシール部材を得ることができる。
マーとしたことを特徴とする付記1に記載の内視鏡用管
路切換え装置。
性にすぐれたシール部材を得ることができる。
摺動方向の上下面に複数個設けたことを特徴とする付記
1に記載の内視鏡用管路切換え装置。
打つ等の変形が少なく、かつ摺動抵抗が小さいシール部
材を得ることができる。
ムの材質としてシリコンゴムを用いたことを特徴とする
付記3に記載の内視鏡用管路切換え装置。
性を高くすることができる。
ムの材質としてフッ素ゴムを用いたことを特徴とする付
記3に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ムの材質としてアクリロニトリルゴムを用いたことを特
徴とする付記3に記載の内視鏡用管路切換え装置。
を高くすることができる。
ゴムの材質としてNBRを用いたことを特徴とする付記
3に記載の内視鏡用管路切換え装置。
耐摩耗性を高くすることができる。
ストマーの材質として熱可塑性ポリウレタンを用いたこ
とを特徴とする付記5に記載の内視鏡用管路切換え装
置。
のような一般の熱可塑性樹脂の成形法が適用でき、耐熱
性、耐寒性を高くすることができる。
ゴムの硬度を50°以下としたことを特徴とする付記2
に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ゴムの硬度を50°以下としたことを特徴とする付記3
に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ストマーの硬度を50°以下としたことを特徴とする付
記5に記載の内視鏡用管路切換え装置。
材が変形しやすく、摺動抵抗が減り使用感を向上させる
ことができる。
及び送水管を備えたコネクタと、前記内視鏡本体へ送る
液体が注入された送水タンクと、一端が前記加圧管に着
脱自在に接続され、他端が前記送水タンク内の空間に開
口する送気管路と、一端が前記送水管に着脱自在に接続
され、他端が前記送水タンク内の液中に開口する送水管
路とを備えた送水タンク口金と、を有する内視鏡装置に
おいて、前記送水タンク口金が前記コネクタから完全に
外れる前に、前記送水タンク内の加圧空気を開放する加
圧空気開放手段と、前記送水管路に空気を導入する空気
導入手段と、を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
ネクタから完全に取り外したとき、送水タンク口金から
液体が噴出することを防止することができ、これにより
キーボード、光源装置等の周辺装置が液体に触れること
がなく、装置の故障等を防止することができる。
空気導入手段として、前記コネクタの送水管において、
前記送水タンク口金が前記コネクタから完全に外れる前
の状態で外部に露呈する位置に孔を設けたことを特徴と
する付記15に記載の内視鏡装置。
空気導入手段として、前記コネクタの送水管において、
前記送水タンク口金が前記コネクタから完全に外れる前
の状態で外部に露呈する位置に切り欠きを設けたことを
特徴とする付記15に記載の内視鏡装置。
で送水タンク口金がコネクタから完全に外れる前に送水
管路に空気を導入する開口を設けることができる。
水タンク口金の送水管路との接続部において、前記加圧
管の一端が前記送水タンク口金から外れた状態に保持す
る第二の保持部と、前記送水管路に空気を導入する空気
導入手段が機能する位置に該送水タンク口金を保持する
第一の保持部と、を有することを特徴とする付記15に
記載の内視鏡装置。
持部は、前記送水タンク口金を前記コネクタの送水管に
対して回転させる操作により保持/解除し、前記加圧管
が送水タンク口金から外れる段階から前記送水管路に空
気が導入される段階、または前記送水管路に空気が導入
される段階から前記送水タンク口金が完全に外れる段階
へ移行することを特徴とする付記18に記載の内視鏡装
置。
に空気が導入されてからさらに次の段階へ移るとき(送
水タンク口金を回転するとき)等において、完全に送水
管路内の水を送水タンク内に戻すことができるので、よ
り確実に送水タンク口金からの液体の噴出を防止するこ
とができる。
成した合流管と、この合流管の連結孔に接続される分岐
管とからなり、流体管路を接続する三又状の分岐パイプ
を有する内視鏡において、前記合流管の連結孔は、前記
分岐管の当接面内面と同等以上の大きさであり、前記連
結孔の少なくとも一部は、前記分岐管の当接面外面より
小さい寸法設定にしたことを特徴とする内視鏡。
の内径と略同等以上であることを特徴とする付記20に
記載の内視鏡。
流管と略平行の直線形状で、他端部はR形状に曲げられ
前記合流管の連結孔に接続されていることを特徴とする
付記20に記載の内視鏡。
断面形状と、前記分岐管の当接面の軸方向の断面形状を
略同一のR形状としたことを特徴とする付記20に記載
の内視鏡。
部内で送気管路と送水管路の2本の管路を送気送水管路
の1本に合流させる送気送水合流管であることを付記2
0に記載の特徴とする内視鏡。
成した合流管と、この合流管の連結孔に接続される分岐
管とからなり、流体管路を接続する三又状の分岐パイプ
を有する内視鏡の製造方法において、前記合流管の連結
孔は、前記分岐管の当接面内面と同等以上の大きさであ
り、前記連結孔の少なくとも一部は、前記分岐管の当接
面外周より小さい寸法設定にし、前記合流管の連結孔と
前記分岐管の接合部内に、半田より融点が高く、かつ熱
伝導性が悪く、かつ半田が付着しにくく、かつ可撓性を
有する中子を挿入し、半田付により、前記合流管と前記
分岐管を気密に接続することを特徴とする内視鏡の製造
方法。
岐管の当接面との間に隙間をあけ、この隙間と前記中子
の間を半田で埋めることで合流管と分岐管の段差をなく
し、滑らかに気密接続することを特徴とする付記25に
記載の内視鏡の製造方法。
ダ内面に圧接して変形するシール部と、前記シール部よ
りも小径に設けられた強度補強部とを有してなることを
特徴とする付記1に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材のシール部以外の部分に設けることにより、シール
部材のシール部が容易に変形できると共に、シール部材
の過度な変形を防止することが可能となる。すなわち、
シール部材を、シリンダ内面に当接して変形するシール
部と、この変形するシール部以外の所に設けたシール部
材の過度な変形を防止するための強度補強部とに分けて
構成したことにより、該シール部材のシール部を小さく
できるため、シール部とシリンダとの間で発生する摩擦
力を減らして、ピストンの摺動性を向上できる。また、
強度補強部を設けたことにより、水密、気密のシール性
を確保したまま、シール部材の過度な変形を防止するこ
とができる。
の材質を異なる材質で構成したことを特徴とする付記2
7に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ダ内面に圧接して変形し前記水密または気密を保持する
変形部と、前記変形部の内周側に設けられ該変形部の基
部を略固定に支持する強度補強部とを有してなることを
特徴とする付記1に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材が前記シリンダ内部に嵌挿されたときに変形する変
形部以外の部分に設けられていることを特徴とする付記
27に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の変形部以外の部分に設けることにより、シール部
材のシール部が容易に変形できるとともに、シール部材
の強度を確保することが可能となる。
部材が前記シリンダ内部に嵌挿されたときに変形する外
周部以外の内周側部分に設けられていることを特徴とす
る付記27に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の円周方向の全周にわたって設けられていることを
特徴とする付記27に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の円周方向に等しい間隔で設けられていることを特
徴とする付記27に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の円周方向に均等に離して設けることにより、シー
ル部材の変形部が円周上に均等に分散されて、ピストン
の摺動性が向上する。
部材の上面と下面にそれぞれ設けられていることを特徴
とする付記27に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の上面と下面の少なくとも一方の面に設けられてい
ることを特徴とする付記27に記載の内視鏡用管路切換
え装置。
材の上面と下面で非対称の位置に設けたことを特徴とす
る付記34に記載の内視鏡用管路切換え装置。
部材の上面と下面で異なる位置に設けることにより、シ
ール部材の上面と下面の対称な位置に強度補強部がある
場合に比べて、摺動抵抗が小さくなり、管路切換え装置
の操作性が向上する。
シール部材の上面と下面で異なることを特徴とする付記
34に記載の内視鏡用管路切換え装置。
強度補強部の大きさをシール部材の上下面で異ならせる
ことにより、ピストンの押し込み操作時と戻り時の摺動
抵抗を変化させることができ、使用者の好みに応じた摺
動特性を設定することが可能となる。
強度補強部の方が、下側に設けた強度補強部よりも大き
いことを特徴とする付記34に記載の内視鏡用管路切換
え装置。
設けた強度補強部を下側よりも大きくすることにより、
ピストンの押し込み操作時の摺動抵抗が戻り時の摺動抵
抗よりも小さくなって、押し込み操作時のレスポンスが
向上する。
強度補強部の方が、上側に設けた強度補強部よりも大き
いことを特徴とする付記34に記載の内視鏡用管路切換
え装置。
設けた強度補強部を上側よりも大きくすることにより、
ピストンの戻り時の摺動抵抗が押し込み操作時の摺動抵
抗よりも小さくなって、ピストンの戻り時のレスポンス
が向上する。
が接続されるシリンダと、このシリンダに進退自在に嵌
挿されたピストンとを有してなり、前記複数の管路の連
通状態を切り換える内視鏡用管路切換え装置において、
前記ピストンに複数のシール部材を配設すると共に、こ
の複数のシール部材は、前記シリンダ内に前記ピストン
が嵌挿されたときに前記シリンダ内で変形する変形量
が、これら複数のシール部材のうち少なくとも一つのシ
ール部材において他のシール部材の変形量と異なること
を特徴とする内視鏡用管路切換え装置。
ついて、シール部材がシリンダ内に嵌挿されたときの変
形量を、複数のシール部材のうち少なくとも一つを他と
異ならせることにより、余分な摺動抵抗をなくすことが
でき、ピストンの摺動性が向上する。
リンダ内部に嵌挿されたときに前記複数のシール部材の
各シール部材が摺動するシリンダ部の内径と、前記複数
のシール部材の外径との差が、前記複数のシール部材の
うち少なくとも一つが他と異なることを特徴とする付記
40に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ついて、シール部材の外径とシリンダの内径との差を、
少なくとも一つを他と異ならせることにより、余分な摺
動抵抗をなくすことができ、ピストンの摺動性が向上す
る。
用シール部材と気密用シール部材とからなり、これらの
水密用シール部材と気密用シール部材において、前記シ
リンダ内に前記ピストンが嵌挿されたときのシール部材
の変形量が、水密用シール部材と気密用シール部材とで
異なることを特徴とする付記40に記載の内視鏡用管路
切換え装置。
気密用シール部材とでシリンダ内にピストンが嵌挿され
たときの変形量を変えることにより、ピストンの摺動性
が向上する。
は、前記気密用シール部材の変形量よりも大きいことを
特徴とする付記42に記載の内視鏡用管路切換え装置。
変形量を水密用シール部材の変形量よりも小さくするこ
とにより、ピストン摺動時の摺動抵抗が小さくなり、摺
動特性が良く操作性が良好な管路切換え装置を構成でき
る。
密用シール部材は、前記シリンダ内を摺動する際に、前
記水密用シール部材の摺動力量が前記気密用シール部材
の摺動力量と異なることを特徴とする付記42に記載の
内視鏡用管路切換え装置。
密用シール部材において、前記シリンダ内を摺動する際
の摺動力量は、前記水密用シール部材の方が前記気密用
シール部材よりも大きいことを特徴とする付記44に記
載の内視鏡用管路切換え装置。
密用シール部材において、前記水密用シール部材のゴム
硬度が前記気密用シール部材のゴム硬度と異なることを
特徴とする付記42に記載の内視鏡用管路切換え装置。
ストンの周囲に設けたシール部材の可動方向に対する強
度を保ちピストンの摺動抵抗による変形を防止してシリ
ンダ内の水・気密性を保持できると共に、潤滑油を使用
することなくピストンの摺動抵抗を適度に保ち操作時に
おけるシリンダとピストンとの摺動性を向上させること
ができ、操作性が良好で、洗浄時の取り扱いも簡便な内
視鏡用管路切換え装置を提供できる効果がある。
り、図1は内視鏡装置の全体構成を示す構成説明図
を示す断面図
図
見た平面図
変形状態を示す断面図
態を示す断面図
形例を示す平面図
変形例を示す平面図
の構成を示す断面図
を示す断面図
態に係り、図17はシール部材に設ける強度補強部の第
1の構成例を示す断面図
いるときのシール部材の変形状態を示す断面図
例を示す断面図
いるときのシール部材の変形状態を示す断面図
態に係り、図25は第3の実施形態のシール部材を上下
面両方から見た平面図
開した説明図
開した説明図
体とシリンダ部のシリンダとの位置関係を示す説明図
高さの関係を示す説明図
構成を示す断面図
の構成例に係り、図31は送水タンク口金が内視鏡コネ
クタの加圧管及び送水管に装着された状態での送水タン
ク口金の縦断面図
ら取り外された状態での送水タンク口金の縦断面図
び送水管に装着された状態での送水タンク口金の端面に
おける平面図
ら取り外された状態での送水タンク口金の端面における
平面図
におけるA−A線断面図
におけるA−A線断面図
の構成例に係り、図37は送水タンク口金が内視鏡コネ
クタの加圧管及び送水管に装着された状態での送水タン
ク口金の縦断面図
ら取り外された状態での送水タンク口金の縦断面図
38におけるB−B線断面図
38におけるB−B線断面図
の構成例に係り、図41は送水タンク口金が内視鏡コネ
クタの加圧管及び送水管に装着された状態での送水タン
ク口金の縦断面図
態での送水タンク口金の縦断面図
るときの状態での送水タンク口金の縦断面図
び送水管に装着された状態での送水タンク口金の端面に
おける平面図
態での送水タンク口金の端面における平面図
るときの状態での送水タンク口金の端面における平面図
び送水管に装着された状態でのコネクタを送水タンク口
金装着方向から見た側面図
態でのコネクタを送水タンク口金装着方向から見た側面
図
るときの状態でのコネクタを送水タンク口金装着方向か
ら見た側面図
に係り、図50はシリンダ内に設けられるシール部材近
傍の構成を示す長手軸方向断面図
いられるスライディングチューブの構成例を示す斜視図
面図
ムの固定部の第1の例を示す断面図
ムの固定部の第2の例を示す断面図
全体構成を示す構成図
パイプの構成を示す断面図
を示す構成説明図
を示す構成説明図
を示す説明図
内部構成を示す断面図
部分の内部構成を示す断面図
との接続部分の内部構成を示す断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダと、このシリンダに進退自在に
嵌挿されたピストンとを有してなり、内視鏡に配設され
た管路を切り換える内視鏡用管路切換え装置において、
前記ピストンの外周部には前記シリンダに当接してシリ
ンダとの間の水密及び気密を保持するシール部材が固設
され、該シール部材の内周部の一部に強度補強部を設け
たことを特徴とする内視鏡用管路切換え装置。
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