JPH09121050A - Mos型半導体装置とその製造方法 - Google Patents

Mos型半導体装置とその製造方法

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JPH09121050A
JPH09121050A JP30197295A JP30197295A JPH09121050A JP H09121050 A JPH09121050 A JP H09121050A JP 30197295 A JP30197295 A JP 30197295A JP 30197295 A JP30197295 A JP 30197295A JP H09121050 A JPH09121050 A JP H09121050A
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insulating film
layer
gate electrode
substrate
forming
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Takeshi Nanjo
健 南條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細MOSトランジスタのホットキャリア耐
性等の信頼性を確保したまま、速度性能を十分に高め
る。 【解決手段】 ゲート電極104と素子分離領域102
を注入マスクとしたイオン注入法によりN-層105を
形成し、ゲート電極側面に第1の側壁絶縁膜106を形
成する。その後、半導体基板全面に高融点金属膜108
を堆積し、RTA法によりシリサイド層109を形成す
る。TEOS−O3を用いたCVD法によりシリコン酸
化膜を堆積させ、エッチバック法により第2の側壁絶縁
膜110を形成する。その後、第1の側壁絶縁膜10
6、第2の側壁絶縁膜110、ゲート電極104及び素
子分離領域102を注入マスクにしてシリサイド層10
9越しのイオン注入法により、N+層107を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微細化されたMOS
型半導体装置とその製造方法に関するものであり、特に
ソース・ドレイン電極の低抵抗化を図ったMOS型半導
体装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタの微細化と高速化に
対応するために、素子の信頼性の確保としてホットキャ
リアを向上させるLDD(Lightly Doped Drain)構造
と、ゲート及びソース/ドレイン電極をシリサイド化し
低抵抗化する技術を組み合わせた、いわゆるサリサイド
(SALICIDE : Self Aligned Silicide)技術と呼ばれる
ものが採用されている。そのような技術を用いた製造プ
ロセスを図1に示す。
【0003】(a)シリコンからなる半導体基板上にト
ランジスタの基板電極となるウエル101を形成し、そ
の後、素子分離領域102をLOCOS法などにより形
成する。その後トランジスタのチャネル濃度を制御する
ためのイオン注入を行ない、ゲート酸化膜103及びゲ
ート電極104の形成を行なう。このとき、ゲート電極
104は多結晶シリコン単体又は多結晶シリコン上にシ
リサイド層を形成した積層構造が用いられるのが一般的
である。
【0004】(b)次に、低濃度の不純物拡散層105
がゲート電極104と素子分離領域102を注入マスク
としてイオン注入法により形成する。このとき、低濃度
不純物拡散層105はNチャネルトランジスタの場合は
N型であり、Pチャネルトランジスタの場合はP型であ
る。一般的に、この低濃度不純物拡散層105はそれぞ
れN-層、P-層と呼ばれている。
【0005】(c)次に、ゲート電極の側面に側壁絶縁
膜106を熱CVD法などによるシリコン酸化膜などに
より形成する。 (d)この側壁絶縁膜106とゲート電極104及び素
子分離領域102を注入マスクとして自己整合的にN+
層107をイオン注入法などにより形成する。 (e)次に、Ti(チタン)など高融点金属108を半
導体基板全面に堆積させ、窒素雰囲気中の熱処理により
シリコン上のTiをシリコンと反応させてシリサイド化
する。この熱処理は一般的にRTA(Rapid Thermal An
nealing)と呼ばれている。
【0006】(f)その後、未反応のTi及びRTA処
理時に窒化したTiをエッチングにより除去し、低抵抗
なシリサイド層109をソース/ドレイン電極上及びゲ
ート電極上に形成する。ただし、ゲート電極として多結
晶シリコン上にシリサイド層を形成した積層構造を用い
た場合は、必ずしもゲート電極上でシリサイド化が起こ
るとは限らない。 このような方法により、ホットキャリア耐性を向上させ
ながら、ソース/ドレイン電極及びゲート電極の低抵抗
化が可能になり、トランジスタ素子の高速動作に寄与す
ることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図1に示された方法で
形成されるMOSトランジスタにおいて、Nチャネルト
ランジスタにおける低濃度の不純物拡散層はリン(P)
又は砒素(As)により形成されるN-層であり、Pチ
ャネルトランジスタにおける低濃度の不純物拡散層は2
フッ化硼素(BF2)又は硼素(B)により形成される
-層である。また、Nチャネルトランジスタにおける
高濃度の不純物拡散層(N+層)は砒素により形成さ
れ、Pチャネルトランジスタにおける高濃度の不純物拡
散層(P+層)は2フッ化硼素により形成されることが
一般的である。
【0008】Nチャネルトランジスタでは、図2(A)
とその拡大図である(a)に示されるように、N+層は
ゲート電極の側壁絶縁膜106を注入マスクとして形成
されたものであり、微細化されたトランジスタ構造にお
いては、N+層の接合深さが0.15μm程度と浅くなる
ことから、側壁絶縁膜106端部からのN-層への横方
向拡散は0.02μm程度になる。更に、シリサイド層
109は側壁絶縁膜106を基準に自己整合的に形成さ
れるので、側壁絶縁膜106端部からのゲート電極方向
への食込み幅は0.01μm程度となるので、N-層は
0.10〜0.15μmの幅で形成されることになる。
【0009】一方、図2(B)とその拡大図である
(b)に示されるように、Pチャネルトランジスタで
は、P+層はゲート電極の側壁絶縁膜106を注入マス
クとして形成されたものであり、微細化されたトランジ
スタ構造においては、P+層の接合深さが0.15μm程
度と浅くなることから、側壁絶縁膜106端部からのP
-層への横方向拡散は0.05μm程度になる。Nチャネ
ルトランジスタに比べ横方向の拡散長が長い理由は、注
入される不純物元素の拡散係数の違いによる。さらに、
シリサイド層109は側壁絶縁膜106を基準に自己整
合的に形成されるので、側壁絶縁膜106端部からのゲ
ート電極方向への食込み幅は0.01μm程度となるの
で、P-層は0.07〜0.12μmの幅で形成されるこ
とになる。
【0010】Nチャネルトランジスタ及びPチャネルト
ランジスタともに、シリサイド層109はN+層107
n,P+層107p上にのみ形成され、N-層105n,
-層105p上には形成されないため、N-層105
n,P-層105pの不純物濃度に起因する抵抗成分
は、トランジスタの寄生抵抗に含まれる。素子の微細化
が進み、このN-層105n,P-層105pの抵抗成分
がトランジスタ性能に大きく影響するような、例えば素
子の最小寸法が0.5μm以下の世代では、たとえサリ
サイド技術によりN+層107n,P+層107pの抵抗
を低下させても、N-層105n,P-層105pの不純
物濃度が比較的低く、抵抗成分が大きくなる場合には、
トランジスタの寄生抵抗が十分に低下せず、結果的にト
ランジスタの速度性能を向上させることができない恐れ
がある。
【0011】逆に、N-層105n,P-層105pの抵
抗成分を低下させトランジスタの速度性能を十分に向上
させるために、N-層105n,P-層105pの不純物
濃度を比較的高濃度にした場合、N-層105n,P-
105pがゲート電極104直下方向に入り込み、実効
チャネル長を短くすることが予想される。そのために、
短チャネル効果によるトランジスタのしきい値電圧の低
下が起こり、異なるゲート長を含めたトランジスタのし
きい値電圧のばらつきが大きくなる恐れがある。
【0012】また、N-層105n,P-層105pの不
純物濃度を比較的高濃度にした場合、N-層,P-層近傍
のチャネル領域方向への空乏層の伸びが増大し、実効チ
ャネル長が短くなるのと同様にトランジスタのしきい値
電圧の低下が起こり、異なるゲート長を含めたトランジ
スタのしきい値電圧のばらつきが大きくなる恐れがあ
る。
【0013】さらに、N-層105n,P-層105pの
不純物濃度を比較的高濃度にした場合、特にNチャネル
トランジスタに象徴されるように、ホットキャリア耐性
の低下が発生する恐れもある。以上のように、従来技術
によると、N-層,P-層の不純物濃度を十分に高濃度に
できないために、例えば素子最小寸法が0.5μm以下
になるような微細化されたトランジスタにおいて、トラ
ンジスタの速度性能を十分に高速化することができな
い。
【0014】本発明の目的は、素子最小寸法が0.5μ
m以下になるような微細化されたMOSトランジスタに
おいて、ホットキャリア耐性等の信頼性を確保したま
ま、トランジスタの速度性能を十分に高めるためのMO
Sトランジスタ構造と、その製造方法を提供することを
目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はLDD構造のM
OS型半導体装置であり、ソース/ドレインのN+層の
ほぼ全面上部とそれにつながる低濃度不純物拡散層の少
なくとも一部の上部領域に、拡散層の低抵抗化のための
金属シリサイド層が形成されている。その金属シリサイ
ド層は高融点金属シリサイド層であることが好ましく、
また、ゲート電極の側面には側壁絶縁膜としてシリコン
酸化膜が形成されていることが好ましい。
【0016】本発明の製造方法では、半導体基板に素子
分離領域を形成し、基板上にゲート酸化膜を介してゲー
ト電極を形成した後、LDD構造のソース電極とドレイ
ン電極の低濃度不純物拡散層を形成するために、ゲート
電極と素子分離領域をマスクとして、基板に不純物イオ
ンを注入する。その後、シリサイド層の形成と、ソース
電極及びドレイン電極のN+層の形成を行なうが、それ
らの形成方法に関し、本発明は次の3つの態様を含んで
いる。
【0017】第1の態様では、ゲート電極の側面に第1
の絶縁膜を側壁状に形成し、その側壁状の第1の絶縁膜
と素子分離領域をマスクとして基板上にシリサイド層を
自己整合的に形成した後、ゲート電極側面の第1の絶縁
膜上に第2の絶縁膜を側壁状に形成し、その後ソース電
極とドレイン電極のN+層を形成するために、第2の側
壁状絶縁膜と素子分離領域をマスクとして、基板に不純
物イオンを注入する。
【0018】第2の態様では、ゲート電極の側面に第1
の絶縁膜を側壁状に形成し、その側壁状の第1の絶縁膜
と素子分離領域をマスクとして基板上にシリサイド層を
自己整合的に形成した後、全面に第2の絶縁膜を形成
し、ソース電極とドレイン電極のN+層を形成するため
に、ゲート電極の側方の第2の絶縁膜と素子分離領域を
マスクとして、基板上の第2の絶縁膜を通して基板に不
純物イオンを注入する。第3の態様では、全面に第2の
絶縁膜を形成し、ソース電極とドレイン電極のN+層を
形成するために、ゲート電極の側方の第2の絶縁膜と素
子分離領域をマスクとして、基板上の第2の絶縁膜を通
して基板に不純物イオンを注入し、その第2の絶縁膜を
エッチングにより除去した後、ゲート電極側面の側壁状
の第1の絶縁膜と素子分離領域をマスクとして基板上に
シリサイド層を自己整合的に形成する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図3により第1の実施の形態をそ
の製造方法とともに示す。 (a)既知のMOSトランジスタの製造方法により、シ
リコンからなる半導体基板上にウエル101、素子分離
領域102、チャネル領域、ゲート酸化膜103及びゲ
ート電極104を形成する。ゲート電極104は多結晶
シリコン単一層又は多結晶シリコンとシリサイド層の積
層構造になっており、更にその多結晶シリコンにはリン
ガラスからの固相拡散又はイオン注入によるN型又はP
型の不純物の拡散が行なわれている。
【0020】(b)次に、5×1017〜5×1018/c
3の比較的低濃度の不純物拡散層N-層105を、ゲー
ト電極104及び素子分離領域102を注入マスクとし
たイオン注入法により形成する。 (c)次に、熱CVD法などによりシリコン酸化膜など
のシリコン絶縁膜を半導体基板全面に堆積させ、その後
エッチバック法などによりゲート電極側面に第1の側壁
絶縁膜106を形成する。
【0021】(d)その後、半導体基板全面にTiなど
の高融点金属膜108を堆積し、RTA法などの窒素雰
囲気中の熱処理によりシリコン上の高融点金属をシリサ
イド化し、未反応の高融点金属と窒化した高融点金属
(例えばTiN)をウエットエッチング法などによりエ
ッチング除去し、その後RTA法などの窒素雰囲気中の
熱処理によりシリサイド層109の十分な低抵抗化を行
なう。 (e)次に、TEOS(テトラエチルオルソシリケート)
−O3などを用いた常圧CVD法又は準常圧CVD法な
どによりシリコン酸化膜などのシリコン絶縁膜を半導体
基板全面に堆積させ、エッチバック法などによりゲート
電極側面の第1の側壁絶縁膜106の側面に第2の側壁
絶縁膜110を形成する。
【0022】(f)その後、第1の側壁絶縁膜106、
第2の側壁絶縁膜110、ゲート電極104及び素子分
離領域102を注入マスクにしてシリサイド層109越
しのイオン注入法により、1×1019cm3以上の高濃
度の不純物拡散層N+層107を形成する。その後、既
知のMOSトランジスタの作成技術と同様にして、常圧
CVD法などによりシリコン酸化膜などのシリコン絶縁
膜を半導体基板全面に堆積させ、金属配線との接続を行
なうコンタクトホールを開口し、そのコンタクトホール
にタングステンなどの高融点金属を埋め込み、その後、
金属配線を形成する。
【0023】(第2の実施の形態)図4により第2の実
施の形態を説明する。 (a)図3の(a)〜(e)の工程と同様に、ウエル1
01、素子分離領域102、ゲート酸化膜103、ゲー
ト電極104、N-層105、第1の側壁絶縁膜10
6、シリサイド層109まで形成する。
【0024】(b)次に、TEOS−O3などを用いた
常圧CVD法又は準常圧CVD法などによりシリコン酸
化膜などのシリコン絶縁膜111を半導体基板全面に堆
積させる。このとき、堆積されるシリコン絶縁膜111
の膜厚が側壁絶縁膜106側面の第2の側壁絶縁膜の幅
に相当する。
【0025】(c)その後、側壁絶縁膜106、ゲート
電極104及び素子分離領域102を注入マスクにし
て、シリコン絶縁膜111及びシリサイド層109越し
に、イオン注入法によりN+層107を形成する。この
とき、シリコン絶縁膜111の膜厚は、1×1019/c
3以上のN+層107の形成が可能なように、すなわち
十分なイオンの通過が可能なように、20〜50nm程
度の適切な膜厚であることが必要である。その後、既知
のMOSトランジスタの作成技術と同様にして、常圧C
VD法などによりシリコン酸化膜などのシリコン絶縁膜
を半導体基板全面に堆積させ、金属配線との接続を行な
うコンタクトホールを開口し、そのコンタクトホールに
タングステンなどの高融点金属を埋め込み、その後、金
属配線を形成する。
【0026】(第3の実施の形態)図5により第3の実
施の形態を製造方法とともに示す。 (a)図3(a)〜(c)と同様に、ウエル101、素
子分離領域102、ゲート酸化膜103、ゲート電極1
04、N-層105、第1の側壁絶縁膜106まで形成
する。
【0027】(b)次に、TEOSなどを用いた常圧C
VD法又は準常圧CVD法などによりシリコン酸化膜な
どのシリコン絶縁膜112を半導体基板全面に堆積させ
る。 (c)その後、シリコン絶縁膜112、側壁絶縁膜10
6、ゲート電極104及び素子分離領域102を注入マ
スクにしてシリコン酸化膜112越しにイオン注入法に
よりN+層107を形成する。このとき、堆積されたシ
リコン酸化膜112の膜厚が一時的に側壁絶縁膜106
の側面の第2の側壁絶縁膜の幅に相当し、N+層107
の注入領域をゲート電極104から遠ざける。また、シ
リコン絶縁膜112の膜厚は、1×1019/cm3以上
のN+層107の形成が可能なように、すなわち十分な
イオンの通過が可能なように、20〜50nm程度の適
切な膜厚であることが必要である。
【0028】(d)次に、シリコン絶縁膜112をウエ
ットエッチング法又はドライエッチング法により除去す
る。 (e)その後、図3の(e)と同様にシリサイド層10
9を形成する。その後、既知のMOSトランジスタの作
成技術と同様にして、常圧CVD法などによりシリコン
酸化膜などのシリコン絶縁膜を半導体基板全面に堆積さ
せ、金属配線との接続を行なうコンタクトホールを開口
し、そのコンタクトホールにタングステンなどの高融点
金属を埋め込み、その後、金属配線を形成する。
【0029】これらの実施の形態において、Nチャネル
トランジスタではウエル101はP型、不純物拡散層1
05,107はN型であり、Pチャネルトランジスタで
はウエル101はN型、不純物拡散層105,107は
P型である。また、それぞれのイオン注入時において反
対導電型チャネルのトランジスタはレジストによる有機
マスクにより被われている。シリサイド層109を形成
するための高融点金属としてはTi(チタン)、W(タ
ングステン)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、
Pt(白金)などを用いることができる。
【0030】シリサイド層109を形成する熱処理工程
はRTA法が好ましい。シリサイド層109を形成する
には、まず半導体基板上全面に高融点金属を堆積させ、
窒素雰囲気中の熱処理によりシリコン上の高融点金属を
シリコンと反応させて化合物であるシリサイド層109
を形成する。このシリサイド化の熱処理をRTA法、す
なわち可視光ないし近赤外の光を半導体基板に照射して
基板表面を均一に高温加熱する方法である。その後、ウ
エットエッチングにより酸化膜上及び未反応の高融点金
属、更に窒化した高融点金属を除去する。その後、窒素
雰囲気中の熱処理によりシリサイド層109の低抵抗化
を行なう。この第2の熱処理を同様にRTA法により行
なうのが好ましい。
【0031】LDD構造を形成するためのゲート電極側
面に形成される側壁絶縁膜106,110,111,1
12として、シリコン酸化膜を用いるのが好ましい。こ
の側壁絶縁膜は特に600℃以下の低温で形成できるT
EOS−O3を原料に用いる常圧又は純常圧CVD法に
より形成されるシリコン酸化膜を用いるのが好ましい。
【0032】
【実施例】
(実施例1)図3の工程及びそれにより形成される図6
のMOSトランジスタの具体的な例を実施例1として説
明する。実施例で取り上げるMOSトランジスタはNチ
ャネルトランジスタであるが、Pチャネルトランジスタ
にも同様にして適用できることはいうまでもない。他の
実施例でも同じである。
【0033】(a)シリコン基板上にボロンのイオン注
入及び熱拡散によりPウエル101を形成し、LOCO
S法による素子分離領域102を形成する。その後、ト
ランジスタのしきい値電圧を制御するためのB(ボロ
ン)のイオン注入をPウエル101上に行ない、チャネ
ル領域を形成する。そして、シリコン基板の熱酸化によ
りゲート酸化膜103を9nmの膜厚に形成し、ゲート
電極104を構成する多結晶シリコンを200nmの厚
さに堆積し、その多結晶シリコンには基板との仕事関数
差を小さくするため及び低抵抗化のために、P(リン)
のイオン注入を行なう。その後、写真製版及びエッチン
グ法により多結晶シリコンとゲート酸化膜103をパタ
ーン化して、ゲート電極104を形成する。
【0034】(b)その後、ゲート電極104と素子分
離領域102を注入マスクとしてリンをイオン注入して
-層105を形成する。N-層105はその接合深さが
0.12μm、不純物濃度が2×1018/cm3となるよ
うにイオン注入量を調整する。 (c)その後、基板全面に高温の熱CVD法によりシリ
コン酸化膜を0.07μmの膜厚に成膜し、エッチバッ
ク法によりゲート電極の側面に側壁状に残して第1の側
壁絶縁膜106を形成する。
【0035】(d)その後、高融点金属の一種であるT
i膜108をスパッタ法により30nmの厚さに堆積さ
せる。 (e)窒素雰囲気中の650℃のRTA法による熱処理
により、Tiとシリコンを反応させてシリサイド層10
9を形成し、未反応のTi及びTiNを過酸化水素及び
水酸化アンモニウムによるウエットエッチングにより除
去する。その後、窒素雰囲気中の750℃のRTAによ
る熱処理によりシリサイド層109を低抵抗化する。シ
リサイド層109はおよそ0.06μmの膜厚でシリコ
ン基板上に形成される。その後、TEOS−O3を用い
た常圧CVD法により、シリコン酸化膜をシリコン基板
全面に0.08μmの厚さに堆積させ、エッチバック法
によりゲート電極側面の第1の側壁絶縁膜106の側面
に第2の側壁絶縁膜110を形成する。
【0036】(f)その後、ゲート電極104、第1の
側壁絶縁膜106、第2の側壁絶縁膜110、及び素子
分離領域102を注入マスクとしてシリサイド層109
越しにAsをイオン注入し、N+層107を形成する。
+層107はその接合深さが0.15μm、不純物濃度
が2×1020/cm3となるようにイオン注入量が調整
されている。その後、既知のMOSトランジスタの作成
技術と同様にして、常圧CVD法などによりシリコン酸
化膜などのシリコン絶縁膜を半導体基板全面に堆積さ
せ、金属配線との接続を行なうコンタクトホールを開口
し、そのコンタクトホールにタングステンなどの高融点
金属を埋め込み、その後、金属配線を形成する。
【0037】以上の製造方法により作成されたMOSト
ランジスタは、図6に示されるように、N-領域105
が2×1018/cm3と不純物濃度が比較的低く、更に
+層107がチャネル領域から0.15μmの距離で十
分に離れているので、ホットキャリア耐性が向上してお
り、さらに短チャネル効果が有効に抑制されている。そ
れにもかかわらず、本発明の特徴であるシリサイド層1
09が0.08μmの長さでN+層107からN-層10
5へ延びているので、N-層がトランジスタに及ぼす寄
生抵抗成分は十分に低減されている。以上のことから、
この実施例のMOSトランジスタは、0.35μmと微
細なゲート長を有するトランジスタにおいてさえも、ホ
ットキヤリア耐性及び短チャネル効果を抑制しながら十
分に寄生抵抗が低減され、高速動作が可能となってい
る。
【0038】(実施例2)図4の工程及びそれにより形
成される図7のMOSトランジスタの具体的な例を実施
例2として説明する。 (a)図3の実施例1の(a)〜(e)の工程と同様
に、ウエル101、素子分離領域102、ゲート酸化膜
103、ゲート電極104、N-層105、第1の側壁
絶縁膜106、シリサイド層109まで形成する。ただ
し、この実施例では、N-層105はその接合深さは実
施例1と同じく0.12μmであるが、不純物濃度は3
×1018/cm3となるようにイオン注入量を調整す
る。第1の側壁絶縁膜106とするための高温の熱CV
D法によるシリコン酸化膜の成膜膜厚は0.10μmと
し、高融点金属のTi膜の堆積膜厚を20nmとする。
また、形成されたシリサイド層109の膜厚はおよそ
0.04μmであった。
【0039】(b)その後、TEOS−O3を用いた常
圧CVD法により、シリコン酸化膜111をシリコン基
板全面に0.05μmの厚さに堆積させる。このシリコ
ン酸化膜111は、ゲート電極側面の第1の側壁絶縁膜
106の側面の第2の側壁絶縁膜の役目を果たす。
【0040】(c)その後、ゲート電極104、第1の
側壁絶縁膜106、シリコン酸化膜111の一部(ゲー
ト電極の側方で第2の側壁絶縁膜の役目を果たす部
分)、及び素子分離領域102を注入マスクとしてシリ
コン酸化膜111及びシリサイド層109越しにAsを
イオン注入し、N+層107を形成する。N+層107は
その接合深さが0.15μm、不純物濃度が5×1020
/cm3となるようにイオン注入量を調整する。その
後、既知のMOSトランジスタの作成技術と同様にし
て、常圧CVD法などによりシリコン酸化膜などのシリ
コン絶縁膜を半導体基板全面に堆積させ、金属配線との
接続を行なうコンタクトホールを開口し、そのコンタク
トホールにタングステンなどの高融点金属を埋め込み、
その後、金属配線を形成する。
【0041】以上の製造方法により作成されたMOSト
ランジスタは、図6に示されるように、N-層105が
3×1018/cm3と不純物濃度が比較的低く、更にN+
層107がチャネル領域から0.15μmの距離で十分
に離れているので、ホットキャリア耐性が向上してお
り、さらに短チャネル効果が有効に抑制されている。そ
れにもかかわらず、本発明の特徴であるシリサイド層1
09が0.05μmの長さでN+層107からN-層10
5へ延びているので、N-層がトランジスタに及ぼす寄
生抵抗成分は十分に低減されている。以上のことから、
この実施例のMOSトランジスタは、0.35μmと微
細なゲート長を有するトランジスタにおいてさえも、ホ
ットキヤリア耐性及び短チャネル効果を抑制しながら十
分に寄生抵抗が低減され、高速動作が可能となってい
る。
【0042】(実施例3)図5の工程及びそれにより形
成される図8のMOSトランジスタの具体的な例を実施
例3として説明する。 (a)図3の実施例1の(a)〜(c)と同様に、ウエ
ル101、素子分離領域102、ゲート酸化膜103、
ゲート電極104、N-層105、第1の側壁絶縁膜1
06まで形成する。ただし、この実施例では、N-層1
05はその接合深さは実施例1と同じく0.12μmで
あるが、不純物濃度は1×1018/cm3となるように
イオン注入量を調整する。他は実施例1と同じである。
【0043】(b)その後、TEOS−O3を用いた常
圧CVD法により、シリコン酸化膜112をシリコン基
板全面に0.05μmの厚さに堆積させる。このシリコ
ン酸化膜112は、ゲート電極側面の第1の側壁絶縁膜
106の側面の第2の側壁絶縁膜の役目を果たす。
【0044】(c)その後、ゲート電極104、第1の
側壁絶縁膜106、シリコン酸化膜112の一部(ゲー
ト電極の側方で第2の側壁絶縁膜の役目を果たす部
分)、及び素子分離領域102を注入マスクとしてシリ
コン酸化膜112及びシリサイド層109越しにAsを
イオン注入し、N+層107を形成する。N+層107は
その接合深さが0.15μm、不純物濃度が5×1020
/cm3となるようにイオン注入量を調整する。 (d)次に、シリコン酸化膜112をエッチング圧力が
1.0Torr程度のCF4とO2ガスによる等方的なドライ
エッチング法によりエッチング除去し、その後、HF系
のウエットエッチングにより基板表面を清浄化する。
【0045】(e)その後、高融点金属の一種であるT
i膜をスパッタ法により30nmの厚さに堆積させ、窒
素雰囲気中の650℃のRTA法による熱処理により、
Tiとシリコンを反応させてシリサイド層109を形成
し、未反応のTi及びTiNを過酸化水素及び水酸化ア
ンモニウムによるウエットエッチングにより除去する。
その後、窒素雰囲気中の750℃のRTAによる熱処理
によりシリサイド層109を低抵抗化する。シリサイド
層109はおよそ0.06μmの膜厚でシリコン基板上
に形成される。その後、既知のMOSトランジスタの作
成技術と同様にして、常圧CVD法などによりシリコン
酸化膜などのシリコン絶縁膜を半導体基板全面に堆積さ
せ、金属配線との接続を行なうコンタクトホールを開口
し、そのコンタクトホールにタングステンなどの高融点
金属を埋め込み、その後、金属配線を形成する。
【0046】以上の製造方法により作成されたMOSト
ランジスタは、図8に示されるように、N-領域105
が1×1018/cm3と不純物濃度が比較的低く、更に
+層107がチャネル領域から0.12μmの距離で十
分に離れているので、ホットキャリア耐性が向上してお
り、さらに短チャネル効果が有効に抑制されている。そ
れにもかかわらず、本発明の特徴であるシリサイド層1
09が0.08μmの長さでN+層107からN-層10
5へ延びているので、N-層がトランジスタに及ぼす寄
生抵抗成分は十分に低減されている。以上のことから、
この実施例のMOSトランジスタは、0.35μmと微
細なゲート長を有するトランジスタにおいてさえも、ホ
ットキヤリア耐性及び短チャネル効果を抑制しながら十
分に寄生抵抗が低減され、高速動作が可能となってい
る。
【0047】
【発明の効果】本発明のMOSトランジスタでは、LD
D構造の高濃度不純物拡散層のほぼ全面上部とそれにつ
ながる低濃度不純物拡散層の少なくとも一部の上部領域
に、拡散層の低抵抗化のための金属シリサイド層が形成
されている。金属シリサイド層はシート抵抗が10〜2
0Ω/□と低いので、低濃度の不純物拡散層に起因する
トランジスタの寄生抵抗を低減することができ、デバイ
スの高速動作を可能にする。また、寄生抵抗の低減に有
利であることから、逆に低濃度の不純物拡散層の不純物
濃度をさらに低濃度化することが可能になる。このこと
から、ドレイン電極からの電界による影響がソース電極
に及びにくくして短チャネル効果によるトランジスタの
しきい値電圧のばらつきを低減することができ、また、
ホットキャリア劣化等に対する耐性の信頼性を向上させ
ることができる。
【0048】金属シリサイド層として、Ti,W,C
o,Ni,Ptなどの高融点金属のシリサイド層を用い
ると、後工程の熱プロセスで800℃程度の高温の熱プ
ロセスまで適用できるようになる。また、これらの高融
点金属は、DCマグネトロンスパッタ法等による堆積技
術により、100〜300Åの均一な成膜が可能である
ので、0.02〜0.06μmの比較的薄いシリサイド層
の形成が可能になり、微細化したトランジスタ構造に有
利な拡散層の浅い接合を良好に形成することができる。
もし、浅い接合の拡散層に対してシリサイド層が厚く形
成されると、拡散層の接合位置とシリサイド層の距離が
近づくので、電気的リーク電流が多く発生する不具合が
生じる恐れが有るからである。
【0049】請求項4の製造方法によれば、シリサイド
層が低濃度不純物拡散層上に形成される幅を第2の側壁
絶縁膜の堆積量を制御することにより自在に制御するこ
とができるので、トランジスタの特性の制御が容易にな
る。また、高濃度不純物拡散層用のイオン注入の際には
ソース電極とドレイン電極の領域の基板上には絶縁膜は
存在しないので、制御性のよい低エネルギーのイオン注
入が可能になり、トランジスタの性能のばらつきを抑え
ることができる。請求項5の製造方法では、請求項4の
製造方法と同様にシリサイド層が低濃度不純物拡散層上
に形成される幅を第2の絶縁膜の堆積量により制御でき
る効果を備えている。そして、その第2の絶縁膜はエッ
チバックを施さないので、製造コストの増加が少ない利
点を有する。
【0050】請求項6の製造方法でも、請求項4の製造
方法と同様にシリサイド層が低濃度不純物拡散層上に形
成される幅を第2の絶縁膜の堆積量により制御できる効
果を備えている。そして、高濃度不純物拡散層用の不純
物イオン注入時、シリコン基板表面にシリサイド層が形
成されていないので、シリサイド層を構成する金属元素
の半導体基板中への押込み(ノックオン)が発生しな
い。また、高濃度不純物拡散層の活性化の熱処理を行な
う場合に、やはりシリコン基板表面にシリサイド層が形
成されていないので、シリサイド層に注入した不純物元
素の追出し又は偏析が抑制される。その結果、高濃度不
純物拡散層が均一に形成され、歩留まり向上及びトラン
ジスタ特性のばらつきを抑制できる。
【0051】請求項7の製造方法では、第2の絶縁膜と
して600℃以下の低温で形成できるTEOS−O3
用いる常圧CVD法又は準常圧CVD法によりシリコン
酸化膜を形成するので、以下の作用効果が得られる。絶
縁膜としてのシリコン酸化膜はシリコン窒化膜に比べる
とイオンの透過性がよい。その結果、請求項5及び請求
項6の製造方法ではこの第2の絶縁膜越しに高濃度不純
物拡散層形成のためのイオン注入を行なうので、低エネ
ルギーのイオン注入が可能になり、トランジスタの性能
のばらつきを低減でき、製造上の量産性を向上させるこ
とができる。また、シリコン酸化膜がシリコン窒化膜よ
りイオン透過性がよいことから、シリコン窒化膜に比べ
て比較的厚い膜厚で第2の側壁絶縁膜を形成できるの
で、第2の側壁絶縁膜の堆積量の制御によりシリサイド
層が低濃度不純物拡散層上に形成される幅を自在に制御
することが可能になり、トランジスタの特性の制御が容
易になる。
【0052】特に、請求項6の製造方法では、この第2
の絶縁膜の堆積はシリサイド層の形成後に行なわれるた
め、シリサイド層の耐熱性が800℃以下程度であるこ
とから600℃以下の低温で形成できるTEOS−O3
を用いる方法ではシリサイド層の膜質低下を防止し、歩
留まりの向上に寄与する。請求項5の製造方法では、第
2の絶縁膜は、エッチング除去せず残存させ、その上部
にシリコン酸化膜を堆積させ、コンタクトホールを介し
て金属配線と基板又はゲート電極を接続するための絶縁
膜の役割も果たす。そのため、第2の絶縁膜として、上
部に堆積されるシリコン酸化膜との密着性が良好で、コ
ンタクトホールのエッチング加工性が良好なシリコン酸
化膜を用いることにより、歩留まり向上に寄与する。
【0053】また、特に請求項6の製造方法ではこの第
2の絶縁膜が高濃度不純物拡散層形成後にエッチング除
去されるので、ドライエッチング法又はウエットエッチ
ング法による加工制御性が良好であることも重要であ
る。600℃以下のTEOSを用いる常圧CVD法又は
準常圧CVD法によりシリコン酸化膜は、この加工性が
優れているだけでなく、熱CVD法又は熱酸化法により
形成された第1の側壁絶縁膜又は素子分離領域とエッチ
ング時のエッチング速度を異にすることが可能であるの
で、選択的なエッチング除去が可能になり、歩留まりの
向上に寄与する。このように、第2の絶縁膜としてシリ
コン酸化膜を用いることが好ましいことから、ゲート電
極側面に形成される第1の側壁絶縁膜としてシリコン酸
化膜を用いると、第2の側壁絶縁膜のシリコン酸化膜と
の密着性を向上できる。
【0054】請求項8のようにシリサイド層の形成の熱
処理(シリサイド化のための熱処理及び低抵抗化のため
の熱処理)にRTA法を用いることにより、半導体基板
表面に比較的短時間の熱過程を加えるだけですむので、
拡散炉を用いた長時間の熱過程を経る場合に比べ、チャ
ネル領域の濃度プロファイルの制御性を良好にし、シリ
サイド層形成前に形成された低濃度不純物拡散層と基板
との接合深さを浅く形成できる。シリサイド層形成前に
高濃度不純物拡散層も形成されている場合には、その高
濃度不純物拡散層についても、基板との接合深さを浅く
形成できる。その結果、微細化したトランジスタの短チ
ャネル効果を抑制できるので、トランジスタのしきい値
電圧のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】(A)は従来の方法により形成されたNチャネ
ルトランジスタの構成図、(a)はその部分拡大断面図
である。(B)は従来の方法により形成されたPチャネ
ルトランジスタの構成図、(b)はその部分拡大断面図
である。
【図3】第1の実施例を製造方法とともに示す工程断面
図である。
【図4】第2の実施例を製造方法とともに示す工程断面
図である。
【図5】第3の実施例を製造方法とともに示す工程断面
図である。
【図6】(A)は図3の製造方法により形成されるMO
Sトランジスタを示す断面図、(B)はその部分拡大断
面図である。
【図7】(A)は図4の製造方法により形成されるMO
Sトランジスタを示す断面図、(B)はその部分拡大断
面図である。
【図8】(A)は図5の製造方法により形成されるMO
Sトランジスタを示す断面図、(B)はその部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
101 ウエル 102 素子分離領域 103 ゲート絶縁膜 104 ゲート電極 105 低濃度不純物拡散層 106 第1の側壁絶縁膜 107 高濃度不純物拡散層 108 高融点金属膜 109 シリサイド層 110,111,112 第2の絶縁膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面で互いに対向してソース
    電極とドレイン電極が形成され、両電極に挾まれたチャ
    ネル領域上にはゲート酸化膜を介してゲート電極が形成
    され、ソース電極とドレイン電極は高濃度の不純物拡散
    層と、それよりもチャネル側に形成された低濃度の不純
    物拡散層との2段階の不純物拡散層からなるLDD構造
    をなしているMOS型半導体装置において、 前記高濃度不純物拡散層のほぼ全面上部とそれにつなが
    る前記低濃度不純物拡散層の少なくとも一部の上部領域
    に、拡散層の低抵抗化のための金属シリサイド層が形成
    されていることを特徴とするMOS型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記金属シリサイド層が高融点金属シリ
    サイド層である請求項1に記載のMOS型半導体装置。
  3. 【請求項3】 ゲート電極の側面には側壁絶縁膜として
    シリコン酸化膜が形成されている請求項1に記載のMO
    S型半導体装置。
  4. 【請求項4】 以下の工程(A)から(E)を含むMO
    S型半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板に素子分離領域を形成し、基板上にゲ
    ート酸化膜を介してゲート電極を形成した後、ソース電
    極とドレイン電極の低濃度不純物拡散層を形成するため
    に、ゲート電極と素子分離領域をマスクとして、基板に
    不純物イオンを注入する工程、 (B)その後、ゲート電極の側面に第1の絶縁膜を側壁
    状に形成する工程、 (C)その側壁状の第1の絶縁膜と素子分離領域をマス
    クとして基板上にシリサイド層を自己整合的に形成する
    工程、 (D)その後、ゲート電極側面の第1の絶縁膜上に第2
    の絶縁膜を側壁状に形成する工程、 (E)ソース電極とドレイン電極の高濃度不純物拡散層
    を形成するために、第2の側壁状絶縁膜と素子分離領域
    をマスクとして、基板に不純物イオンを注入する工程。
  5. 【請求項5】 以下の工程(A)から(E)を含むMO
    S型半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板に素子分離領域を形成し、基板上にゲ
    ート酸化膜を介してゲート電極を形成した後、ソース電
    極とドレイン電極の低濃度不純物拡散層を形成するため
    に、ゲート電極と素子分離領域をマスクとして、基板に
    不純物イオンを注入する工程、 (B)その後、ゲート電極の側面に第1の絶縁膜を側壁
    状に形成する工程、 (C)その側壁状の第1の絶縁膜と素子分離領域をマス
    クとして基板上にシリサイド層を自己整合的に形成する
    工程、 (D)その後、全面に第2の絶縁膜を形成する工程、 (E)ソース電極とドレイン電極の高濃度不純物拡散層
    を形成するために、ゲート電極の側方の第2の絶縁膜と
    素子分離領域をマスクとして、基板上の第2の絶縁膜を
    通して基板に不純物イオンを注入する工程。
  6. 【請求項6】 以下の工程(A)から(E)を含むMO
    S型半導体装置の製造方法。 (A)半導体基板に素子分離領域を形成し、基板上にゲ
    ート酸化膜を介してゲート電極を形成した後、ソース電
    極とドレイン電極の低濃度不純物拡散層を形成するため
    に、ゲート電極と素子分離領域をマスクとして、基板に
    不純物イオンを注入する工程、 (B)その後、全面に第2の絶縁膜を形成する工程、 (C)ソース電極とドレイン電極の高濃度不純物拡散層
    を形成するために、ゲート電極の側方の第2の絶縁膜と
    素子分離領域をマスクとして、基板上の第2の絶縁膜を
    通して基板に不純物イオンを注入する工程、 (D)その第2の絶縁膜を除去するエッチング工程、 (E)ゲート電極側面の側壁状の第1の絶縁膜と素子分
    離領域をマスクとして基板上にシリサイド層を自己整合
    的に形成する工程。
  7. 【請求項7】 第2の絶縁膜を形成する工程は、TEO
    S−O3を用いる常圧CVD法又は準常圧CVD法によ
    りシリコン酸化膜を形成する工程である請求項4,5又
    は6に記載のMOS型半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリサイド層を形成する工程の熱処理と
    してRTA法を用いる請求項4,5,6又は7に記載の
    MOS型半導体装置の製造方法。
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