JPH09120444A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09120444A
JPH09120444A JP7298975A JP29897595A JPH09120444A JP H09120444 A JPH09120444 A JP H09120444A JP 7298975 A JP7298975 A JP 7298975A JP 29897595 A JP29897595 A JP 29897595A JP H09120444 A JPH09120444 A JP H09120444A
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JP7298975A
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Hiroshi Murakami
比呂志 村上
Koichi Kanbe
幸一 掃部
Hideo Kumashiro
秀郎 熊城
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大判原稿を分割して読み取って合成する際、
原稿の定型的な特徴である枠線や罫線を利用すること
で、より正確、より速やかに処理する。 【解決手段】 大判原稿を互いに重複部分を有する複数
の部分画像として順に読み取り該複数の部分画像を合成
して出力する画像処理装置であって、主走査方向又は副
走査方向に延びるパターンを前記重複部分から検出する
手段と、2つの部分画像内の対応する検出パターンの位
置が合致するように該パターンに直交する方向に於ける
接合位置を決定する決定手段と、決定された接合位置に
於いて2つの部分画像を接合する手段と、を有する画像
処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、境界部に重複領域
を有するように分割された画像を接合して、1枚の合成
画像として出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿台に全体を載置できない大判の原稿
を、互いに重複部分を有する複数の画像(=原稿台に載
置可能な大きさの複数の画像)に分割して順に読み取っ
てメモリに記憶し、各分割画像を合成して出力する装置
が提案されている。また、上記装置であって、接合され
るべき境界部分が文字原稿の場合はパターンマッチング
で接合し、写真原稿の場合はスムージングで接合するよ
うに、接合処理を変える装置も提案されている。
【0003】画像の合成に関する従来技術としては、例
えば、下記の公報がある。特開平5−122501号公
報には、大判の原稿画像を互いに重複部分を有する複数
の画像に分けて読み取り、各分割画像の重複部分をパタ
ーンマッチングにより認識して非重複部分との境界線を
求め、この境界線に従って各分割画像を合成することに
より、分割画像間の画像ズレを補正して合成する装置と
方法が開示されている。なお、この公報の方法では、重
複領域の判別が困難であるため、パターンマッチングの
精度だけで接合領域を決めている。このため、処理が複
雑となって時間が長くなり、また、接合部の精度にも問
題がある。
【0004】特開平3−182976号公報には、重複
部分を有するように撮像された2枚の画像を接合する方
法の一例が開示されている。この方法では、まず、各画
像の濃度が等しくなるように濃度変換した後に各々2値
化し、2値化後の各画像内から各々2個の特徴粒子を抽
出し、該2個の特徴粒子の重心を結ぶ直線を接合線と
し、この接合線に従って各画像を接合することにより、
各画像間の画像ズレを補正して合成している。ここで、
特徴粒子は、特定の画素数で形成される粒子状の小領域
を抽出するとともに、該小領域が2個となるように、特
定の画素数の範囲を順に狭めて処理を反復することで求
めている。
【0005】特開平6−164890号公報や、特開平
6−164893号公報には、重複部分を有するように
分割して読み取った部分画像に関して、端部から所定ラ
イン分のデータを検索して特徴的な線分や記号等の特徴
を抽出し、この特徴を、対象となる2枚の部分画像で比
較し、つなぎ目となるデータの一致を判断して接合する
ことにより、各部分画像間の画像ズレを補正して合成す
る装置が開示されている。なお、この公報の方法では、
特徴的な線分や記号等を抽出する処理が複雑であり、高
精度を要求されるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の各技術では、原
稿の種類にかかわりなく、同じ方法によって接合位置を
決定して、2枚の部分画像を接合している。このため、
例えば、新聞原稿のように、原稿内に特徴的な枠線や罫
線等が存在し、これらを利用することで、より一層正確
に、もしくは、より一層簡単に接合位置を決定できると
考えられる場合でも、比較的複雑で、比較的不正確な方
法が適用されている。
【0007】本発明は、特定の種類の大判原稿を分割し
て読み取って合成する場合には、その原稿の特徴(定型
の枠線,定型の罫線,外形サイズ等)を利用することに
よって、より一層画像ズレが小さく、もしくは、より一
層速やかに、部分画像を接合できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、1回で読み取
ることができないサイズの原稿を互いに重複部分を有す
る複数の部分画像として順に読み取り該複数の部分画像
を合成して出力する機能を大判合成モードに於いて奏す
る画像処理装置であって、主走査方向又は副走査方向に
延びる線分を前記大判合成モードに於いて前記重複部分
から検出する検出手段と、前記検出手段により検出され
た対応する線分の位置が合うように該線分に直交する方
向に於ける2つの部分画像の接合位置を決定する決定手
段と、前記決定手段により決定された接合位置に於いて
2つの部分画像を接合する接合手段と、を有する画像処
理装置である。
【0009】大判合成モードでは、検出手段により、主
走査方向又は副走査方向(何れも或る微小角度の傾斜範
囲内を含む)に延びる線分が、2つの部分画像の重複部
分から検出される。次に、決定手段により、各部分画像
内に含まれる相互に対応する線分の位置が合致するよう
に、該線分に直交する方向に於ける各部分画像の接合位
置が決定される。例えば、主走査方向の線分を2つの部
分画像の各重複領域から検出した場合であれば、各線分
の位置が合致するように、副走査方向に於ける接合位置
が決定される。逆に、副走査方向の線分を検出した場合
であれば、主走査方向に於ける接合位置が決定される。
また、こうして決定された接合位置に於いて、接合手段
により、2つの部分画像が接合される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
具体的な実施の形態を説明する。 1.機構 図2は、本発明を具体化した装置の一例を模式的に示
す。図示の装置は、原稿台ガラス27の上に画像面を下向
きに載置した原稿D を公知の走査光学装置(=光源21,
反射ミラー22a,22b,22c レンズ群23, CCDラインセン
サ24, 駆動モータ25, ドライバIC26等で構成される装
置)で読み取って電気信号に変換し、この電気信号を画
像処理部4 へ送って公知の画像処理(A/D変換,シェ
ーディング補正,変倍等)を施すことにより画像データ
を生成し、大判合成モードが設定されている場合には、
大判原稿から読み取った2枚の分割画像データを画像合
成部5 にて接合して、外部へ出力する装置である。ま
た、この接合時に於いて、制御部3 により、各分割画像
データの画像ズレを補正するように画像合成部5 が制御
される。なお、図2中、28は原稿カバーである。
【0011】走査光学装置は、光源21と反射ミラー22a
を搭載する第1移動体(不図示)と反射ミラー22b,22c
を搭載する第2移動体(不図示)を、原稿台ガラス27の
下面に沿って図の左右方向へ移動させることにより、原
稿D の画像反射光をレンズ系23を介してライン単位でC
CDラインセンサ24に結像させる装置である。ここで、
第1移動体の移動速度は、第2移動体の移動速度の2倍
である。CCDラインセンサ24は、上記の如く結像され
るライン単位の画像反射光に対応して、当該ラインの各
画素の電気信号を生成して、画像処理部4 へ出力する。
【0012】後述の大判合成モードのように変倍処理が
行われる場合には、画像処理部4 に於ける画像データの
変倍処理と併せて、走査光学装置の走査速度(第1移動
体と第2移動体の移動速度)が変更される。即ち、設定
された変倍率に適合するように、走査速度が基準の速度
(等倍時の速度)から変更される。この変更は、走査光
学装置の駆動モータ25の速度を、設定された変倍率に応
じて基準の速度から変更することによって実行すること
ができる。例えば、A2サイズの大判原稿を分割して読
み取って1/2に縮小した後に合成する場合であれば、
走査速度は、基準の速度の21/2 倍に変更される。
【0013】原稿台ガラス27は、図3に示すようにA3
サイズよりも横幅(図3では左右方向の幅)がL2だけ大
きく、且つ、縦幅(図3では上下方向の幅)がL1だけ大
きいサイズである。このため、A2サイズの原稿を半分
に分割して、その各々を順に読み取る場合には、上記L1
に相当する幅の帯状部分が重複して読み取られる。つま
り、図8の(b)の如く原稿の上半分を読み取る場合に
は、図3の右上位置の記号S2が示すラインが原稿の上端
縁を合わせる基準ライン(奥側基準位置)となり、図3
で原稿台ガラス27の下端縁(手前側の縁)から幅L1の帯
状部分が重複領域となる。また、図8の(c)の如く原
稿の下半分を読み取る場合には、図3の右下位置の記号
S1が示すラインが原稿の下端縁を合わせる基準ライン
(手前側基準位置)となり、図3で原稿台ガラス27の上
端縁(奥側の縁)から幅L1の帯状部分が重複領域とな
る。なお、図3では原稿カバー28の図示は省略されてい
る。
【0014】また、図3に示すように、原稿台ガラス27
の右手前(図で右下方)には、操作パネル1 が設けられ
ている。操作パネル1 には、原稿読取動作の開始を指令
するためのスタートキー11、通常モードと大判合成モー
ドの切換を指令するためのモードキー12、大判合成モー
ドの設定状態を点灯して表示する大判モード表示ランプ
13、数値入力用のテンキー及びクリア・ストップキー1
4、読取倍率値や読取サイズ等を表示するための表示パ
ネル15が設けられている。
【0015】大判合成モードとは、A3サイズより大き
く、且つ、A2サイズ以下である原稿を、2回に分割し
て、重複部分(原稿の上半分を読み取る場合は原稿台ガ
ラス27の手前側の縁から幅L1の帯状部分、下半分を読み
取る場合は奥側の縁から幅L1の帯状部分)を有するよう
に縮小倍率で読み取り、この読み取った各画像を、重複
領域内に後述の如く求めた接合線に従って接合すること
により、A3サイズ以下の単一の画像に合成して、出力
するモードである。
【0016】上述の重複領域にて2つの部分画像を接合
して合成する処理は、画像合成部5にて行われる。画像
合成部5 は、図1に示すように、画像メモリA、画像メ
モリB、画像メモリC、及び、DMAC(Direct Memory
Access Controller)51 を有する。この画像合成部5
は、前記画像読取部2 や前記画像処理部4と同様に、制
御部3 によって制御される。この制御部3 は、後述のよ
うに、原稿の種類を判別するとともに、大判合成モード
では、各部分画像の画像ズレを検出し、この検出結果に
基づいて、画像合成部5 のDMAC51にデータを設定す
ることにより、部分画像の合成時の画像ズレを補正する
ように制御を行う。
【0017】画像メモリAには、通常モードで読み取ら
れた画像データが格納される。また、大判合成モードで
は、画像メモリAには1回目に縮小倍率で読み取られた
上半分側の画像データが格納され、画像メモリBには2
回目に縮小倍率で読み取られた下半分側の画像データが
格納される。
【0018】前述のように、原稿上半分の読取時には原
稿台ガラス27の手前側の縁から幅L1の帯状部分が重複領
域となり、原稿下半分の読取時には原稿台ガラス27の奥
側の縁から幅L1の帯状部分が重複領域となる。この重複
領域に於いて2つの画像(上半分の画像と下半分の画
像)が合成される。この合成は、後述のように、何れか
一方の部分画像に属する画像データを、DMAC51によ
って選択して、画像メモリCへ格納することによって行
われる。
【0019】したがって、この重複領域内の各画素に関
しては、画像メモリAと画像メモリBのアドレスを共通
化する必要がある。このため、例えば、画像メモリAの
最終のアドレスから重複部分に相当するアドレスを逆上
ったアドレスを、画像メモリBの先頭アドレスとして割
り当てる等のアドレスシフト処理が行われて、重複領域
のアドレスが画像メモリAと画像メモリBとで共通化さ
れる。例えば、画像メモリAに1番地〜180番地を割
り当てるとともに、そのうち121番地〜180番地を
重複領域とした場合、画像メモリBには121番地〜3
00番地を割り当てて、そのうち121番地〜180番
地を重複領域とする処理が行われる。なお、画像メモリ
Aと画像メモリBに記憶する際に、画像の位置基準を変
えて記憶することによって、画像メモリAと画像メモリ
Bの重複部分のアドレスを共通化してもよい。
【0020】画像メモリCにはA3サイズまでの画像デ
ータを格納可能である。通常モードでは、画像メモリA
の画像データが転送されて格納される。また、大判合成
モードでは、画像メモリAと画像メモリBの合成画像が
格納される。この画像メモリCの画像データが、プリン
タやファクシミリ等の外部機器(不図示)へ出力され
て、当該外部機器での画像形成等に供される。
【0021】2.動作 次に、本装置の大判合成モードでの動作を、図4〜図7
のフロ−チャ−トに即して説明する。以下の説明では、
A3サイズより大きく、且つ、A2サイズ以下の大きさ
の原稿(新聞原稿,製図図面原稿,一般原稿)を、2回
に分けて縮小倍率で読み取り、A3サイズの画像データ
に合成する場合を説明する。なお、本装置の制御による
と、新聞原稿や製図図面原稿を読み取る場合に、画像ズ
レが特に小さくなるという効果がある。
【0022】大判原稿(図8の(a)に一例を示す)
が、図8の(b)に示す如く、原稿上端縁を原稿台27の
奥側基準位置S2に合わせて原稿台27上に載置され、大判
合成モードに於いてオペレータによりスタートキー11が
オンされると(S01;YES) 、読取倍率MAG 、X方向の読取
サイズSX、Y方向の読取サイズSYが、 MAG=1.0 SX=297mm+L1 SY=420mm+L2 のように設定される(S02) 。即ち、大判合成モードで
は、初回のスタートキー11のオンに対応して予備スキャ
ンが行われるのであるが、この予備スキャンでは、原稿
台27の読取可能範囲の全域が等倍で読み取られ、その読
取画像が、画像メモリAに格納される(S03) 。例えば、
図10の(a)は、新聞原稿の上半分を原稿台27上上述
の如くセットし、これを原稿カバー28で覆った後、原稿
台27の読取可能範囲の全域を読み取ることによって得ら
れる画像データを示す。
【0023】次に、画像メモリAに格納された画像デー
タに基づいて、原稿の種類が判別される(S04) 。この処
理の詳細は、図6に示される。まず、画像メモリAに格
納されている画像データが制御部3 (図1)により読み
だされ、該画像データから線画が抽出される(S0401) 。
図10の(b)は、同図の(a)の画像データから抽出
された縦方向(X方向)の線画を示す。この縦方向の線
画は、X方向に沿い所定長以上連続したパターンとして
抽出される。このようにして抽出された線画データは、
RAM32に格納される。
【0024】次に、RAM32に格納された縦方向(X方
向)の線画データに基づいて、枠線の位置Lwが検出され
る(S0402) 。位置Lwは、図10の(b)に示すように、
Y方向の基準位置(原稿台27の図1に於ける右端)から
最も近い縦線パターンまでの距離Lwとして検出すること
ができる。
【0025】次に、画像メモリAに格納されている画像
データに関して、各濃度の画素数がカウントされてヒス
トグラムが作成される(S0403) 。また、画素数が最大と
なる濃度が、当該原稿の下地濃度dとして検出される(S
0404) 。図11は、ヒストグラムの一例と、該ヒストグ
ラムから下地濃度dを検出する様子を示す。
【0026】次に、上述の如く検出された枠線位置Lwと
下地濃度dに基づいて、原稿が、新聞原稿であるか、製
図図面原稿であるか、又は、これら以外の一般原稿であ
るかが判別される。即ち、図9に示すように、新聞原稿
では縦方向の枠線位置は原稿端部からLN3 の距離にあ
り、製図図面原稿ではLD3 の距離にある。また、新聞原
稿の下地濃度DNと、製図図面原稿の下地濃度DDと
は、DN>DDの関係にある。このことを利用して、下
記の如く判別される。なお、図9に於いて、LN1とL
N2は新聞原稿の横サイズと縦サイズ、LD1とLD2
は製図図面原稿の横サイズと縦サイズ、LN4は新聞原
稿の横線間隔である。また、新聞原稿の下地濃度DNは
白紙より若干黒っぽい濃度であり、製図図面原稿の下地
濃度DDは白紙の濃度である。
【0027】まず、検出された枠線位置Lwが、 (LN3−1)mm≦Lw≦(LN3+1)mm であり(S0405;YES) 、且つ、検出された濃度dが、 d≧DT であれば(S0406;YES/但し、DN≧DT>DD)、原稿
は新聞原稿であると判別されて、そのように設定される
(S0407) 。
【0028】また、検出された枠線位置Lwが、 (LD3−1)mm≦Lw≦(LD3+1)mm であれば(S0408;YES) 、原稿は製図図面原稿であると判
別されて、そのように設定される(S0409) 。
【0029】また、検出された枠線位置Lwが、 (LN3−1)mm≦Lw≦(LN3+1)mm でなく(S0405;NO)、且つ、 (LD3−1)mm≦Lw≦(LD3+1)mm でもない場合は(S0408;NO)、原稿は一般原稿であると判
別されて、そのように設定される(S0410) 。
【0030】つまり、検出された枠線位置Lwが新聞原稿
の枠線位置LN3 に相当し、且つ、検出された下地濃度d
が新聞原稿の下地濃度DNに相当すると認められる場合
は、新聞原稿であると判別される。また、検出された枠
線位置Lwが製図図面原稿の枠線位置LD3 に相当すると認
められる場合は、製図図面原稿であると判別される。ま
た、これら以外の場合は、一般原稿であると判別され
る。なお、上述のステップS04 (図6)での処理に代え
て、操作パネルからの入力に対応して原稿の種類を特定
するように構成することもできる。
【0031】こうして、原稿の種類が判別されると、次
に、読取範囲と読取倍率が、原稿の種類に応じて設定さ
れる。例えば、原稿が新聞原稿であれば、原稿の短辺サ
イズLu1 として新聞原稿の短辺サイズLN1 が代入され、
原稿の長辺サイズLu2 として新聞原稿の長辺サイズLN2
が代入される(S06) 。また、原稿が製図図面原稿であれ
ば、原稿の短辺サイズLu1 として製図図面原稿の短辺サ
イズLD1 が代入され、原稿の長辺サイズLu2 として製図
図面原稿の長辺サイズLD2 が代入される(S07) 。また、
一般原稿であれば、原稿の短辺サイズLu1 及び長辺サイ
ズLu2 として、操作パネル1 からのオペレータによる入
力を受け付ける(S08) 。
【0032】次に、値を代入された原稿の短辺サイズLu
1 と長辺サイズLu2 を用いて、X方向の読取サイズSX、
Y方向の読取サイズSY、及び、読取倍率MAG が、 SX=(Lu2/2)+L1 SY=Lu1+L2 MAG=297mm/Lu1 のように設定される(S09) 。即ち、当該原稿の半分のサ
イズよりも、X方向にL1広く、Y方向にL2広い範囲が、
読取範囲として設定される。また、合成された後の画像
がA3サイズとなるように読取倍率が設定される。
【0033】また、読取範囲と読取倍率が設定される
と、設定された範囲(SX×SY)の画像が設定された
倍率で読み取られて、画像メモリAへ格納される(S10)
。つまり、画像メモリAには、原稿の上半分よりX方
向にL1広く、Y方向にL2広いサイズの画像データが格納
される。なお、このステップS10 での読取範囲の基準位
置は、奥側基準位置S2である。
【0034】次に、2回目のスタートキーのオンまで待
機する(S11;NO)。この待機中に、オペレータは、当該原
稿の下半分を、図8の(c)に示す如く、原稿下端縁を
手前側基準位置S1に合わせて原稿台27上に載置する。
【0035】原稿セット後、オペレータによりスタート
キーがオンされると(S11;YES) 、前記ステップS09 で設
定された範囲(SX×SY)の画像が、同ステップS09
で設定された倍率で読み取られて、画像メモリBへ格納
される(S12) 。つまり、画像メモリBには、原稿の下半
分よりX方向にL1広く、Y方向にL2広いサイズの画像デ
ータが格納される。なお、このステップS12 での読取範
囲の基準位置は、手前側基準位置S1である。
【0036】次に、画像メモリAに格納された画像デー
タと、画像メモリBに格納された画像データのズレ量が
検出される(S13) 。この処理は、その詳細が図7に示さ
れるように、原稿の種類に応じて、その特徴を利用して
実行される。
【0037】新聞原稿の場合は、まず、横方向(Y方
向)の画像のズレ量Lyが検出される(S1302〜S1304)。即
ち、画像メモリAから読み出される上半分側の画像デー
タの縦方向(X方向)の線画パターンと、画像メモリB
から読み出される下半分側の画像データの縦方向(X方
向)の線画パターンを、横方向(Y方向)にパターンマ
ッチングすることにより、横方向(Y方向)の画像のズ
レ量Lyが検出される。ここで、縦方向(X方向)の線画
パターンとは、前記予備スキャン時のステップS0401 と
同様であり、図10の(b)に示される。
【0038】続いて、縦方向(X方向)の画像のズレ量
Lxが検出される(S1305〜S1307)。即ち、画像メモリAか
ら読み出される上半分側の画像データの横方向(Y方
向)の線画パターンと、画像メモリBから読み出される
下半分側の画像データの横方向(Y方向)の線画パター
ンを、縦方向(X方向)にパターンマッチングすること
により、縦方向(X方向)の画像のズレ量Lxが検出され
る。なお、これらY方向とX方向の各ズレ量Ly,Lx は、
画像メモリAの画像データが、画像メモリBの画像デー
タに対して、各々の+方向にずれている場合に、各々+
の値をとる。
【0039】製図図面原稿の場合は、まず、横方向(Y
方向)の画像のズレ量Lyが検出される(S1308〜S1310)。
即ち、上述の新聞原稿の場合と同様に、画像メモリAか
ら読み出される上半分側の画像データの縦方向(X方
向)の線画パターンと、画像メモリBから読み出される
下半分側の画像データの縦方向(X方向)の線画パター
ンを、横方向(Y方向)にパターンマッチングすること
により、横方向(Y方向)の画像のズレ量Lyが検出され
る。
【0040】続いて、縦方向(X方向)の画像のズレ量
Lxが検出される(S1311) 。即ち、画像メモリAから読み
出される上半分側の画像データと、画像メモリBから読
み出される下半分側の画像データを、縦方向(X方向)
にパターンマッチングすることにより、縦方向(X方
向)の画像のズレ量Lxが検出される。このX方向のパタ
ーンマッチングは、横方向(Y方向)のズレ量Lyを補正
した後の幅L1×2 の領域に関して実行される。即ち、制
御部3 により、まず、画像メモリAから、原稿の上半分
側の画像データのうち、下から幅L1×2 の領域(図10
の(a)参照)の画像データが読み出されて2値化され
た後、RAM32に格納される(「Aの部分データ」とい
う)。同様に、画像メモリBから、原稿の下半分側の画
像データのうち、上から幅L1×2 の領域の画像データが
読み出されて2値化された後、RAM32に格納され、さ
らに、この2値化データが、横方向(Y方向)に上述の
ズレ量Lyだけシフトされる(「Bの部分データ」とい
う)。この「Bの部分データ」と上記「Aの部分デー
タ」をX方向にパターンマッチングすることで、縦方向
(X方向)のズレ量Lxが検出される。
【0041】一般原稿の場合は、縦横方向(X方向&Y
方向)の画像のズレ量Lx,Ly が、画像メモリAから読み
出される上半分側の画像データと、画像メモリBから読
み出される下半分側の画像データを、2次元パターンマ
ッチングすることで検出される(S1312) 。この2次元パ
ターンマッチングは、上述のX方向のパターンマッチン
グと同様に、幅L1×2 の領域について行われる。即ち、
制御部3 により、まず、画像メモリAから、原稿の上半
分側の画像データのうち下から幅L1×2 の領域の画像デ
ータが読み出されて2値化された後、RAM32に格納さ
れる(「Aの部分データ」という)。同様に、画像メモ
リBから、原稿の下半分側の画像データのうち上から幅
L1×2 の領域の画像データが読み出されて2値化された
後、RAM32に格納される(「Bの部分データ」とい
う)。このBの部分データと上記Aの部分データを2次
元でパターンマッチングすることにより、縦横方向(X
方向&Y方向)のズレ量Lx,Ly が各々検出される。な
お、2次元パターンマッチングとしては公知の方法を採
用できる。その一例については後述する。
【0042】以上のように、原稿の種類に応じて選択さ
れる処理により、画像メモリAの画像と画像メモリBの
画像の縦横のズレ量Lx,Ly が検出されると、このズレ量
Lx,Ly を補正するように各画像データがシフトされて、
合成される。即ち、制御部3により、まず、画像メモリ
Aのデータに対するY方向とX方向の各補正量Cay,Cax
と、画像メモリBのデータに対するY方向とX方向の各
補正量Cby,Cbx が、DMAC(Direct Memory Access C
ontroller)51に設定される。これらの補正量は、上記ス
テップS13 で検出された各ズレ量Lx,Ly に基づいて、 Cay=−Ly/2 Cax=−Lx/2 Cby=Ly/2 Cbx=Lx/2 のように各々算出される。
【0043】次に、上記の如く設定された補正量(シフ
ト量)にしたがって、DMAC11により、画像メモリA
と画像メモリBからのデータの読み出しが制御され、こ
れにより合成された画像データが画像メモリCに格納さ
れる。この画像メモリCの画像データが、外部機器(プ
リンタ,ファクシミリ等)へ出力されて、当該外部機器
での画像形成処理等に供される。
【0044】次に、前記ステップS1311 やステップS131
2 で実行されるパターンマッチングの一例を、図12と
図13を参照して説明する。図12と図13は、2つの
部分画像IMA,IMB の重複領域内にて特徴粒子を抽出し、
その重心を連結する線分を接合線として用いることで2
つの部分画像IMA,IMB を合成する処理を示す。
【0045】まず、両部分画像の濃度が等しくされた
後、重複領域内の画像データに各々2値化処理が施され
る。次に、両重複領域内で抽出される粒子が2個になる
ように各々粒子カットが実施される。粒子カットとは、
2値化後の画像に於いて粒子状に表現されている領域内
の画素数を、或る特定範囲に限定することで、最終的に
2個の粒子を抽出する処理である。
【0046】例えば、図13の(a)を2値化すると、
同図の(b)に示すように複数の粒子状部分を含む画像
が得られる。この画像に於いて、各粒子状部分を構成す
る画素数が計数され、或る特定範囲内の個数の画素で構
成される粒子状部分が抽出される。抽出された粒子状部
分の個数が2個より多い場合は、さらに、上記特定範囲
が狭められて同様に処理される。こうして、最終的に2
個の粒子が抽出されるまで、上記特定範囲を狭めつつ、
処理が反復される。図13の(c)は、2個の特徴粒子
A,Bが抽出された様子を示す。
【0047】2個の特徴粒子が抽出されると、各特徴粒
子の重心座標が求められる。図12の(a)は、2つの
部分画像IMA,IMB の重複領域内にて各々求められた特徴
粒子の重心座標a,b,a',b' を示す。この重心座標を用
い、部分画像IMA 内の重心座標を結ぶ線分「a-b 」と、
部分画像IMB 内の重心座標を結ぶ線分「a'-b' 」とが合
致するように、2つの部分画像IMA,IMB が接合される。
即ち、上記2つの線分が合致するように2つの部分画像
IMA,IMB の少なくとも一方が図12の(b)の如くシフ
ト及び/又は回転され、さらに、上記線分を境界として
2つの部分画像IMA,IMB が同図の(c)の如く接合され
る。なお、同図の(c)中の斜線部は、何れの側を採用
して2つの部分画像IMA,IMB を接合してもよく、また、
上記線分を接合線として2つの部分画像IMA,IMB を接合
してもよいことを示す。このようにして、前記ステップ
S1311,S1312 でのパターンマッチングと、これに基づく
画像の接合を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明では、新聞原稿や製図図面
原稿のように、定型的な枠線や罫線等の特徴を有する大
判原稿を分割して読み取って合成する場合は、その特徴
を利用して接合位置を決定して合成しているため、より
一層画像ズレが小さく、もしくは、より一層速やかに、
部分画像を接合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した装置の要部の回路構成を示
すブロック図。
【図2】図1の装置の機構を示す模式図。
【図3】図1の装置の操作パネルと原稿台の説明図。
【図4】図1の装置の大判合成モードでの処理を示すフ
ロ−チャ−トの一部。
【図5】図1の装置の大判合成モードでの処理を示すフ
ロ−チャ−トの残部。
【図6】図4の原稿種類判別処理の詳細を示すフロ−チ
ャ−ト。
【図7】図5の画像ずれ検出処理の詳細を示すフロ−チ
ャ−ト。
【図8】原稿台上での大判原稿の載置位置を示す説明
図。
【図9】新聞原稿の説明図(a)と、製図図面原稿の説
明図(b)。
【図10】画像メモリAに格納された画像データの説明
図(a)と、該画像データから検出される縦線パターン
を示す説明図(b)。
【図11】図6のステップS0403で作成されるヒス
トグラムの例を示すグラフ。
【図12】抽出した2個の特徴粒子に基づいて2つの部
分画像を合成する処理を示す説明図。
【図13】2個の特徴粒子を抽出する処理を示す説明
図。
【符号の説明】
27 原稿台 5 画像合成部 11 スタートキー 12 大判合成モードキー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回で読み取ることができないサイズの
    原稿を、互いに重複部分を有する複数の部分画像として
    順に読み取り、該複数の部分画像を合成して出力する機
    能を大判合成モードで奏する画像処理装置であって、 主走査方向又は副走査方向に延びる線分を前記大判合成
    モードに於いて前記重複部分から検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された対応する線分の位置が合
    うように該線分に直交する方向に於ける2つの部分画像
    の接合位置を決定する決定手段と、 前記決定手段により決定された接合位置に於いて2つの
    部分画像を接合する接合手段と、 を有する画像処理装置。
JP7298975A 1995-07-05 1995-10-24 画像処理装置 Pending JPH09120444A (ja)

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JP7298975A JPH09120444A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 画像処理装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120027441A1 (en) * 2010-07-29 2012-02-02 Lawniczak Gary P Method for forming durable combination prints

Cited By (2)

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US20120027441A1 (en) * 2010-07-29 2012-02-02 Lawniczak Gary P Method for forming durable combination prints
US8509635B2 (en) * 2010-07-29 2013-08-13 Eastman Kodak Company Method for forming durable combination prints

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