JPH09118265A - 車体の下部前側構造 - Google Patents

車体の下部前側構造

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JPH09118265A
JPH09118265A JP27602895A JP27602895A JPH09118265A JP H09118265 A JPH09118265 A JP H09118265A JP 27602895 A JP27602895 A JP 27602895A JP 27602895 A JP27602895 A JP 27602895A JP H09118265 A JPH09118265 A JP H09118265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcement
vehicle body
vehicle
power train
tunnel
Prior art date
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Pending
Application number
JP27602895A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Harada
淳一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP27602895A priority Critical patent/JPH09118265A/ja
Publication of JPH09118265A publication Critical patent/JPH09118265A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量の大幅な増加なしに、車両前突時の
衝突エネルギを効率良く吸収する。 【解決手段】 フロアパネル12のトンネル部14の前
部下面側には、リインフォースメント16が配設されて
いる。リインフォースメント16の前端部16Aはダッ
シュパネル10より車体前方へ張り出しており、前端の
垂直面16Bはパワートレイン21の後面下部21Aと
対向している。トンネル部14の前部においては、左右
の側壁部14A、14Bに棚部22、24が形成されて
おり、トンネル部14とリインフォースメント16とに
よって、車体前後方向に延びる左右一対の閉断面部3
0、32が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車体の下部前側構造
に係り、特にフロアパネルにトンネル部を有する車体の
下部前側構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両が前突した場合にエンジン及
びトランスミッションから成るパワートレインの後方へ
の移動を抑制する車体の下部前側構造が知られており、
その一例が実開平4−133988号公報に示されてい
る。
【0003】図6に示される如く、この車体の下部前側
構造では、車両70の前突時に、エンジンルーム70A
内に配設されたエンジン72及びトランスミッション7
4から成るパワートレインが、前突荷重によって、車両
後方(図6の矢印F方向)へ移動しようとした場合に、
トランスミッション74の後端面74Aが、フロパネル
のトンネル部78の下面に設けた後退防止部材80に当
接するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車体の下部前側構造では、後退防止部材80自体の
強度と共に、後退防止部材80を支持するトンネル部7
8の強度も高くする必要がある。このため、車体重量が
大幅に増加するという不具合があった。
【0005】この不具合を改善するには、トランスミッ
ション74が、トンネル部78に押し込まれない様に、
パワートレインの前後に十分な衝突エネルギ吸収ストロ
ークを確保する必要があるが、この場合には、車両のフ
ロントオーバーハングを増長させると共に車両重量が増
加するという不具合がある。
【0006】本発明は係る事実を考慮し、車体重量の大
幅な増加なしに、車両前突時の衝突エネルギを効率良く
吸収することができる車体の下部前側構造を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車体の下
部前側構造は、フロアパネルのトンネル部の下面側に、
前記トンネル部に沿ってリインフォースメントを延設
し、前記リインフォースメントの前部にはパワートレイ
ンと対向する垂直面を形成すると共に、前記リインフォ
ースメントの前記垂直面より後側部分はフロアパネルと
で閉断面部を形成することを特徴としている。
【0008】従って、車両前突時に、パワートレインが
リインフォースメントの垂直面に当接し、垂直面を車両
後方へ向けて押圧すると、リインフォースメントの垂直
面より後側部分とフロアパネルとで形成された閉断面部
が軸圧縮変形し、衝突エネルギを吸収する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の車体の下部前側構造の一
実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0010】なお、図中矢印FRは車体前方方向を、矢
印UPは車体上方方向を示す。図1に示される如く、本
実施形態の車体の下部前側構造では、ダッシュパネル1
0の下端縁部10Aにフロアパネル12の前端部12A
が溶着されており、このフロアパネル12の車幅方向中
央部には、車体前後方向に延びるトンネル部14が形成
されている。また、トンネル部14の前部下面側には、
リインフォースメント16がトンネル部14に沿って配
設されている。
【0011】リインフォースメント16の前端部16A
は、ダッシュパネル10より車体前方へ張り出してお
り、前端に形成された垂直面16Bが、パワートレイン
21の後面下部21Aと対向している。
【0012】なお、リインフォースメント16の垂直面
16Bとパワートレイン21の後面下部21Aとの間に
は隙間23が形成されている。この隙間23は、通常走
行時には、垂直面16Bとパワートレイン21の後面下
部21Aとが干渉しないが、前突によりパワートレイン
21が車両に対して後方(図1の矢印A方向)へ移動し
た場合には、早いタイミングで確実に当接する幅に設定
されている。
【0013】図2に示される如く、トンネル部14の車
体後方から見た断面形状は、下方が開口された台形状と
されており、トンネル部14の前部においては、左右の
側壁部14A、14Bの上下方向略中央に、車体前後方
向に延びる棚部22、24が形成されている。一方、リ
インフォースメント16の車体後方から見た断面形状
は、下方が開口された台形状とされており、開口端部に
は、車幅方向外側に延びるフランジ16C、16Dが形
成されている。これらのフランジ16C、16Dの各先
端部は、棚部22、24の下面22A、24Aにそれぞ
れ溶着されており、リインフォースメント16の上壁部
16Eはトンネル部14の上壁部の下面14Aに溶着さ
れている。
【0014】従って、トンネル部14とリインフォース
メント16とによって、車体前後方向に直線状に延びる
左右一対の閉断面部30、32が形成されている。
【0015】図3に示される如く、リインフォースメン
ト16の後部においては、上壁部16Eが徐々に幅広と
されており、幅広とされた上壁部16Eには、後方から
平面視で三角形状の切欠き17が形成されている。従っ
て、閉断面部30、32は後方へ向けて徐々にそれぞれ
の断面積が小さくなっている。また、リインフォースメ
ント16の前端部16Aの周囲にはフランジ16Fが形
成されている。このフランジ16Fはダッシュパネル1
0に溶着されており、両端がフランジ16C、16Dと
連続している。
【0016】なお、リインフォースメント16の車体前
後方向に延びる各エッジ部には、車体前後方向に沿って
所定の間隔でクラッシュビード40が形成されており、
車体前方から荷重が作用した場合に、図4に示される様
に、これらのクラッシュビード40を起点にして閉断面
部30、32が軸圧縮変形するようになっている。
【0017】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態の車体の下部前側構造では、車両前突時に、パワ
ートレイン21が車両に対して後方へ移動した場合に
は、パワートレイン21の後面下部21Aがリインフォ
ースメント16の垂直面16Bに早いタイミングで確実
に当接する。その後、パワートレイン21がリインフォ
ースメント16の垂直面16Bを車両後方へ向けて押圧
すると、リインフォースメント16の垂直面16Bより
後側部分とフロアパネル12のトンネル部14とで形成
された車体前後方向に延びる直線状の閉断面部30、3
2が図4の想像線の状態から実線の状態に軸圧縮変形
し、衝突エネルギを吸収する。
【0018】従って、本実施形態の車体の下部前側構造
では、衝突エネルギをフロントサイドメンバ等のボデー
骨格形成部材の変形で吸収できると共に、新たに閉断面
部30、32の変形でも吸収することができる。このた
め、車体重量の大幅な増加なしに、車両前突時の衝突エ
ネルギを効率良く吸収することができる。
【0019】また、本実施形態の車体の下部前側構造で
は、リインフォースメント16にクラッシュビード40
を設けたため、車体前方から荷重が作用した場合に、ク
ラッシュビード40を起点にして、閉断面部30、32
が安定的に軸圧縮変形するので、衝突エネルギをさらに
効率良く吸収することができる。
【0020】また、本実施形態の車体の下部前側構造で
は、図5に示される如く、オフセット前突によって、パ
ワートレイン21が傾斜した状態で、リインフォースメ
ント16の垂直面16Bに当接する場合にも、衝突エネ
ルギの一部を閉断面部32で吸収することができると共
に、車幅方向中心線P近傍にポール等が前突した場合に
は、衝突エネルギの大部分を閉断面部30、32で吸収
することができる。このため、フルラップ前突時(オフ
セットしていない前突時)、オフセット前突時及び、ポ
ール前突時の各耐荷重の差を、従来の閉断面部30、3
2が無い構造に比べ少なくできる。
【0021】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の車体の下部前側
構造は、フロアパネルのトンネル部の下面側に、トンネ
ル部に沿ってリインフォースメントを延設し、リインフ
ォースメントの前部にはパワートレインと対向する垂直
面を形成すると共に、リインフォースメントの垂直面よ
り後側部分はフロアパネルとで閉断面部を形成する構成
としたため、車体重量の大幅な増加なしに、車両前突時
の衝突エネルギを効率良く吸収することができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車体の下部前側構造
を示す概略側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る車体の下部前側構造
のリインフォースメントを示す車体斜め後方から見た斜
視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車体の下部前側構造
の作用説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車体の下部前側構造
のオフセット衝突時の作用説明図である。
【図6】従来の実施形態に係る車体の下部前側構造を示
す概略側面図である。
【符号の説明】
12 フロアパネル 14 トンネル部 16 リインフォースメント 16A 前端部 16B 垂直面 21 パワートレイン 22 棚部 24 棚部 30 閉断面部 32 閉断面部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルのトンネル部の下面側に、
    前記トンネル部に沿ってリインフォースメントを延設
    し、前記リインフォースメントの前部にはパワートレイ
    ンと対向する垂直面を形成すると共に、前記リインフォ
    ースメントの前記垂直面より後側部分はフロアパネルと
    で閉断面部を形成することを特徴とする車体の下部前側
    構造。
JP27602895A 1995-10-24 1995-10-24 車体の下部前側構造 Pending JPH09118265A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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