JP4496956B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車体前部構造、特に、エンジンルームと車室とにわたる領域の車体前部構造に関する。
車両のボディー、特に、車室と車室前方領域とに亘る骨格を構成する車体前部構成部材は、その剛性確保の必要性があると共に車両の前側からの衝突時には衝撃吸収機能を発揮することが要求されている。そこで、前後方向に延在される左右一対のサイドメンバの前方延出部には、予め、前後方向の圧縮変形を容易化した圧縮変形促進部を設け、車両の前方衝突時にはこの部位を塑性変形させて衝撃エネルギーを吸収し、車室の変形を抑え、乗員の安全確保を図っている。
即ち、車体前部構成部材が前方衝突をすると、例えば、図11に示すように、衝突開始より車室前方領域変形(変形域u1)とそれに続く車室下部変形(変形域u2)が順次生じて車両停止段階に達している。この時、衝撃吸収機能を備えている車両の場合、実線g1で示す変位量−減速度特性を示すのに対して、車体前部構成部材の衝撃吸収機能が低いと、図11に2点差線g2で示すような変位量−減速度特性を示す。この場合、サイドメンバの変形が進むに応じて、特に変形最終段階で大きな減速度が生じ、これが乗員の安全性を低減させる要因となる。
ところで、図9に示すように、前後に長い左右一対のサイドメンバ100は前方延出部e1とフロア対向部e3を上下に段差を有するよう配置し、それらの間を傾斜したキックアップ部e2を介し連続形成している。このキックアップ部e2にはフロア110の先端に続き上方に湾曲して延びるダッシュパネル120が接合されており、車室対向面は乗員の足元140が載置されるように形成されている。
ここで、左右一対のサイドメンバでは水平に延びてきたフロア対向部と上向きに傾斜して延びるキックアップ部e2とが連続する曲げ領域mが存在する。この曲げ領域mは車両の前側衝突時に曲げ応力を受けやすく、前側衝突時に大荷重を受けると前方延出部e1の圧縮変形促進部130の圧縮変形に続いてこの曲げ領域mが、図10に示すように曲げ変形して衝撃吸収を行うこととなる。
このフロア対向部e3とキックアップ部e2とが連続する曲げ領域mの曲げ変形を防止する技術として左右のフロントピラー(不図示)間に配備されるダッシュクロスメンバ150の中間部の2箇所を左右のサイドメンバ側の前方延出部e1の後端と接合させて前側衝突時の大荷重をダッシュクロスメンバ150より左右のフロントピラー(不図示)に伝達して分散させ、フロア対向部e3とキックアップ部e2とが連続する曲げ領域mの変形を抑制する構造が知られており、その一例が、特許登録第3360647号公報(特許文献1)や、実用新案登録第2522690号公報(特許文献2)に開示されている。
特許登録第3360647号公報 実用新案登録第2522690号公報
しかしながら、ダッシュクロスメンバ150自体が前側衝突時の大荷重を受けて変形するような場合には、フロア対向部e3とキックアップ部e2とが連続する曲げ領域mの変形が進み、フロア110とダッシュパネル120との連結部近傍域上の乗員の足元140の空間が狭められることから、更なる改善が望まれている。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、車両の前側衝突時の大荷重によってサイドメンバのフロア対向部とキックアップ部とが連続する曲げ領域の変形を抑制して乗員の安全性を向上させることのできる車体前部構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の車体前部構造は、車体のフロア下方に位置するフロア対向部と上記フロア対向部より上方に位置して前方に延びる前方延出部と上記フロア対向部及び前方延出部を接続するキックアップ部とを有するフロントサイドメンバと、上記フロントサイドメンバの車幅方向外側に配置され車両上下方向に延在されたフロントピラーと、バー状部材であり、上記フロントピラーと上記フロントサイドメンバの前方延出部の後端付近とに接合されて、上記車体の前方衝突時の荷重を上記フロントサイドメンバ側から上記フロントピラーに伝達して分散させるメンバ部材とを備え、上記メンバ部材には車両前後方向へ所定以上の荷重が作用した場合に折れ変形するよう設定した湾曲部が形成され、上記キックアップ部の車室対向側であって上記フロア対向部より上位置の上記前方延出部の後端に近い部位に曲げ剛性低減部が形成され、上記車体の前方衝突時において、上記メンバ部材の湾曲部の折れ変位が生じた際に上記キックアップ部の曲げ剛性低減部の曲げ変位が生じるよう構成されたことを特徴とする。
請求項2記載の車体前部構造は、請求項1記載の車体前部構造において、上記フロントサイドメンバのキックアップ対向部は開口部を上向きとしたハット型断面部材とそれに接合する平板部材からなり、上記剛性低減部は上記平板部材の切除部として形成されることを特徴とする。
請求項3記載の車体前部構造は、請求項1記載の車体前部構造において、上記剛性低減部は上記平板部材に形成されるビード部として形成されることを特徴とする。
請求項4記載の車体前部構造は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の車体前部構造において、上記フロントサイドメンバの前方延出部には前後方向への圧縮変形を容易化する圧縮変形促進部が形成されたことを特徴とする。
請求項1記載の車体前部構造によれば、左右のフロントサイドメンバの前方よりの過荷重がダッシュパネル側に加わった場合、キックアップの車室対向側であってフロア対向部より上位置の前方延出部の後端に近い部位に設けられた曲げ剛性低減部が応力集中を受けて折れ変形する。このため、フロア対向部とキックアップ対向部とが連続する下曲げ領域近傍の変形を抑制でき、この下曲げ領域より十分に上位置に曲げ剛性低減部が形成されるので、下曲げ領域側に位置する乗員の足元の安全性を向上できる。しかも、屈曲する剛性低減部はフロア対向部の近傍域より上方に位置し、その部位で折れ変形が生じても、その前側の前方延出部が下方に変位する量を比較的低減でき、これによって車両同士の衝突時に相手車両へのもぐり込みを抑制でき、この点で、乗員の安全性が向上する。
請求項2記載の車体前部構造によれば、ハット型断面部材とそれに接合する平板部材とでキックアップ対向部が形成されている場合、平板部材の切除部を剛性低減部として比較的容易に形成できる。
請求項3記載の車体前部構造によれば、ハット型断面部材とそれに接合する平板部材とでキックアップ対向部が形成されている場合、平板部材にビード部を形成することで剛性低減部を比較的容易に形成できる。
請求項4記載の車体前部構造によれば、フロントサイドメンバの前方延出部に圧縮変形促進部が形成されることで、車両の衝突時には、まず、前方延出部の圧縮変形促進部がその長手方向に圧縮変形して前方衝突時の衝撃を吸収し、次いでキックアップ対向部の剛性低減部は折れ変形して衝撃を吸収するため、車室乗員の安全性が向上し、しかも前方延出部が下方に変位する量を比較的低減でき、これによって車両同士の衝突時に相手車両へのもぐり込みを抑制でき、この点でも乗員の安全性が向上する。
図1、図3にはこの発明の一実施形態としての車体前部構造が適用された自動車である車両を示す。
車両1はその車体前部のエンジンルーム2と、それに続く車室3とを備え、ボディー全体はシャシ4に一体的に結合されている。図2に示すように、シャシ4の前部は、前後方向Xに長い左右一対のサイドメンバ5と、両メンバを相互に一体的に結合する複数のクロスメンバ6、7、8と、左右一対のサイドメンバ5より車幅方向Y外側に延出する複数の補助メンバ9とを備える。
左右一対のサイドメンバ5は、その主要部において閉断面形状のフレームを成しており、水平に延びる前方延出部e1と傾斜して延びるキックアップ部e2と水平に延びるフロア対向部e3とを備える。
前方延出部e1は車幅方向Y外側に開口するコ字形部材11(図5(d)参照)とその開口を閉鎖するように重ねられ一体接合される縦向き板12とで形成される。特に、前方延出部e1はその前後方向Xにおける中間域に、前後方向Xの圧縮変形を容易化するための加工、例えば、車幅方向Yに連続する不図示の小穴列やビード等からなる剛性弱点部を所定域に連続して設けて圧縮変形促進部13を形成している。この圧縮変形促進部13は車両1が定常状態であると十分の剛性を確保でき、前後方向Xに過荷重を受けた場合にのみ圧縮変形してその領域を前後方向Xに短縮するように潰れ変形し、衝撃エネルギーの吸収を図るという機能を備える。
左右の前方延出部e1の後端部は後述する上曲げ領域nをなし、その部位nに荷重分散ブラケット14が一体結合される。左右の荷重分散ブラケット14は各前方延出部e1の後端部に溶着される基部141と、基部141より上方に延出し、後方対向面を有する連結部142とで形成される。左右の連結部142の後方対向面にはダッシュクロスメンバ15の中間部の2箇所が当接し、それぞれが相互に一体結合される。
ダッシュクロスメンバ15は所定の剛性を有するバー状部材であり、ここでは屈曲形成された金属パイプが採用されている。ダッシュクロスメンバ15の左右端には接続用の金属ブラケット16が溶着されている。左右の金属ブラケット16は左右のフロントピラー17の高さ方向での中間部の外壁面に接合するよう屈曲形成され、相互に溶着される。なお、ダッシュクロスメンバ15に前後方向の過荷重が加わり、設定値を越えるような場合には、このダッシュクロスメンバ15の左右湾曲部151が折れ変位するように設定され、これにより、衝撃吸収機能を発揮できるように形成されている。
左右のフロントピラー17は車両上下方向Zに延在されており、その下端が左右一対のサイドメンバ5より車幅方向Yで外側に延出する左右補助メンバ9(図3参照)に一体的に連結され、不図示の左右のサイドシルの前端にも一体的に連結される。さらに、左右のフロントピラー17の上端は不図示の左右のルーフサイドレールやフロントルーフレールにも結合され、左右のフロントピラー17の間は不図示のカウルトップによって相互に結合され、十分な剛性を確保している。
このため車両1の前側衝突時にサイドメンバ5より過荷重の一部が荷重分散ブラケット14を介しダッシュクロスメンバ15に加わる。この場合、左右のフロントピラー17に分散し伝達された過荷重の一部は車体基部に確実に分散して受取られる。特に、ダッシュクロスメンバ15に加わる過荷重が設定値を越えるような場合には、ダッシュクロスメンバ15の左右湾曲部151が折れ変位(図2の符号J参照)して衝撃吸収に寄与できる。
車室3の下部のフロア対向部e3は、上向き開口のハット形断面部材501(後述の図5(a)と同様)と、その上縁のフランジに重なり相互に溶着される長板部材502とで形成されている。長板部材502はフロア18の下面に連結されることでこの部位が閉断面形状のサイドメンバ5として機能できる。フロア対向部e3の前端側と前方延出部e1の後端側とは傾斜して延びるキックアップ部e2によって相互に一体的に結合される。
図5(a)、(b)、(c)に示すように、キックアップ部e2は上向き開口のハット形断面部材501と、その上縁のフランジに重なり相互に溶着される長板部材502とで形成され、これによって、この部位が閉断面形状のサイドメンバ5のキックアップ部e2として機能できる。なお、長板部材502にはフロア18の前端縁に接合されたダッシュパネル19の傾斜部が重なり、相互に連結されており、ダッシュパネル19の縦壁部の上端は不図示の車幅方向に長いカウルトップに接合される。
キックアップ部e2の下端とフロア対向部e3とが連続形成されてなる下曲げ領域mと、キックアップ部e2の上端と前方延出部e1とが屈曲して連続形成されてなる上曲げ領域nとは傾斜領域q(図1、2参照)を介し連続して形成される。なお、上曲げ領域nには上述の荷重分散ブラケット14が溶着される。
ここで、傾斜領域qのうち上曲げ領域nとの境近傍、即ち、フロア対向部e3より上位置の前方延出部e1に近い部位に曲げ剛性低減部Eが形成される。
曲げ剛性低減部Eはその周辺部より曲げ剛性が低く成るように形成されればよい。ここでは、図5(a)に示すように、ハット形断面部材501の左右フランジfに対して接合されている傾斜長板502sが、この部位で所定幅t1で切除されてなる切除部を曲げ剛性低減部E(図6(a)参照)として形成されている。
曲げ剛性低減部Eは車両1が定常状態であると十分の曲げ剛性を確保でき、前方延出部e1より加わる前後方向Xの過荷重を上曲げ領域nで受ける場合にのみ、曲げ剛性低減部Eに曲げ応力を集中して受けることにより、キックアップ部e2の他の部位より曲げ変形が促進されるように形成される。このため、車両1の前方衝突時に前後方向Xの過荷重が曲げ剛性低減部Eに加わり、同部が後方変位をするような場合には、キックアップ部e2の比較的上端側で折れ変位が生じるように屈曲変位モードの調整を行うことができる。
なお、曲げ剛性低減部Eとしては、図6(a)の傾斜長板502sの所定幅t1の切除部に代えて、図6(b)に示すように、傾斜長板502sに所定幅t2の凹状の逆ビード502bを曲げ剛性低減部Eとして形成してもよい。この場合、ハット形断面部材501の逆ビード502bと対向する部位となる左右フランジf及び縦壁部wには、逆ビード502bを嵌合させるような形状の凹部(図6(b)の2点差線参照)が形成されることとなるが、左右フランジfに不図示の切除部を設けて曲げ剛性を調整してもよい。
このような車体前部構造を備えた車両1が定常状態で走行中は、車体前部は路面反力をシャシ4側が受けても各部は十分な耐久性を持って走行できる。このような車両1が前側より障害物M(図8参照)に衝突したとする。
この場合、前方衝突時の過荷重が比較的小さい場合には、左右一対のサイドメンバ5の前方延出部e1における圧縮変形促進部13が前後方向Xに過荷重を受けて圧縮変形して前後方向Xに短縮するように潰れ変形し、衝撃エネルギーの吸収を図る。
衝突時の過荷重が比較的大きいと、この場合は、左右一対のサイドメンバ5の前方延出部e1の圧縮変形促進部13が前後方向Xに短縮するように潰れ変形し、衝撃エネルギーの一部を吸収し、さらに、過荷重が左右の荷重分散ブラケット14、ダッシュクロスメンバ15を介し左右一対のフロントピラー17側に分散して伝達される。この際、ダッシュクロスメンバ15に加わる過荷重が過度に大きく、設定値を越えるような場合には、ダッシュクロスメンバ15の左右湾曲部151が折れ変位J(図2参照)して衝撃エネルギーの吸収を促進できる。
さらに、これに続いて左右一対のサイドメンバ5のキックアップ部e2の曲げ剛性低減部Eが曲げ変形して衝撃エネルギーの吸収を促進できる。
なお、図7には、車体前部構成部材のサイドメンバ5が衝撃吸収機能を働かせて変形量を増加させていく段階での車両1の減速度の変位を示した。
ここで明らかなように、衝突開始より車室前方圧縮域U1とそれに続く曲げ剛性低減部Eでの変形域U2を経て車両停止段階までの間の減速度は全域で比較的フラット化され、過度に減速度が大きくなる状態を抑制することができる。これは図1の車体前部構造においては、車両1の前方からの衝突時に、前方延出部e1の圧縮変形促進部13の圧縮変位と、ダッシュクロスメンバ15の左右湾曲部151の折れ変位と、キックアップ部e2の曲げ剛性低減部Eの曲げ変位とによって衝撃吸収機能を順次発揮できたためであり、過度に減速度が大きくならず、車室3の乗員の衝突時の安全性を向上させることができた。
特に、左右一対のサイドメンバ5のキックアップ部e2の曲げ剛性低減部Eが周辺の他の部位より曲げ変形し易くしたので、フロア対向部e3とキックアップ部e2とが連続する下曲げ領域m近傍の変形を抑制することとなる。
このため、曲げ剛性低減部Eが傾斜部の下曲げ領域mより十分に上位置に形成されることによって、そこでの曲げ変形が生じたとしても、乗員の足元10はキックアップ部e2の最下端の下曲げ領域m側に位置することより乗員の足元10の安全性を確保することができる。
さらに、車両1の曲げ剛性低減部Eは下曲げ領域mより十分に上位置にあることより、左右一対のサイドメンバ5の前方延出部e1が、例え、圧縮変形してもその際の下方への変形量が比較的少なくて済む。このため、車両同士の衝突時において、前方延出部e1側に結合されている車体前部構成部材が沈み込み変位することに起因して衝突時に車両1が相手車両へもぐり込むことを抑制でき、この点でも乗員の安全性が向上する。
さらに、図1の車体前部構造ではハット型断面部材501とそれに接合する傾斜長板502sとでキックアップ部e2を形成したが、この場合に傾斜長板502s(平板部材)の切除部を曲げ剛性低減部Eとして比較的容易に形成できる。さらに、ハット型断面部材501とそれに接合する傾斜長板502s(平板部材)とでキックアップ部e2を形成した場合において、傾斜長板502sにビード部502bを形成することでも剛性低減部を比較的容易に形成できる。
上述のところで、車体前部構造での左右一対のサイドメンバ5の曲げ剛性低減部Eが形成されるキックアップ部e2はハット型断面部材501とそれに接合する傾斜長板502s(平板部材)とからなる閉断面構造を採るものとして説明したが、これに代えて次のような構成を採用してもよい。
即ち、傾斜長板502s(平板部材)を排除し、ハット型断面部材501の左右フランジfに直接ダッシュパネル19が接合されるサイドメンバ構造の場合において、図5(e)に示すようにハット型断面部材502のキックアップ部e2上で上曲げ領域n近傍部分における左右フランジfの一部に切欠部rを設け、これによりサイドメンバ5の曲げ剛性低減部Eを形成してもよく、この場合も図1の車体前部構造とほぼ同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態としての車体前部構造が適用された車両前部のシャシの定常状態での要部を概略的に示す側面図である。 図1の車両前部のシャシの前方衝突後の要部を概略的に示す側面図である。 図1の車両前部のシャシの平面図である。 図1の車両前部のシャシの斜視図である。 図1の車体前部構造で用いるサイドメンバの断面図で、(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B線断面図、(c)は図1のC−C線断面図、(d)は図1のD−D線断面図、(e)は本発明の他の実施形態で用いるサイドメンバの剛性低減部の要部切欠側面図である。 図1の車体前部構造で用いるサイドメンバのキックアップ部上の剛性低減部を示し、(a)は図1上の剛性低減部の斜視図、(b)は他の変形例としての剛性低減部の斜視図である。 図1のサイドメンバのキックアップ部上の剛性低減部の衝突時のサイドメンバ変位量−車両の減速度の特性線図である。 図1の車両前部のシャシの衝突後における平面図である。 従来の車両前部のシャシの定常状態での要部を概略的に示す側面図である。 従来の車両前部のシャシの衝突後の状態での要部を概略的に示す側面図である。 従来のサイドメンバのキックアップ部上の剛性低減部の衝突時の変位に伴うサイドメンバ変位量−車両の減速度との特性線図である。
符号の説明
1 車両
2 エンジンルーム
5 フロントサイドメンバ
13 圧縮変形促進部
15 ダッシュクロスメンバ
17 フロントピラー
18 フロア
19 ダッシュパネル
e1 前方延出部
e2 キックアップ対向部
e3 フロア対向部
E 曲げ剛性低減部
X 車両前後方向
Y 車幅方向
Z 車両上下方向

Claims (4)

  1. 車体のフロア下方に位置するフロア対向部と上記フロア対向部より上方に位置して前方に延びる前方延出部と上記フロア対向部及び前方延出部を接続するキックアップ部とを有するフロントサイドメンバと、
    上記フロントサイドメンバの車幅方向外側に配置され車両上下方向に延在されたフロントピラーと、
    バー状部材であり、上記フロントピラーと上記フロントサイドメンバの前方延出部の後端付近とに接合されて、上記車体の前方衝突時の荷重を上記フロントサイドメンバ側から上記フロントピラーに伝達して分散させるメンバ部材とを備え、
    上記メンバ部材には車両前後方向へ所定以上の荷重が作用した場合に折れ変形するよう設定した湾曲部が形成され、
    上記キックアップ部の車室対向側であって上記フロア対向部より上位置の上記前方延出部の後端に近い部位に曲げ剛性低減部が形成され、
    上記車体の前方衝突時において、上記メンバ部材の湾曲部の折れ変位が生じた際に上記キックアップ部の曲げ剛性低減部の曲げ変位が生じるよう構成されたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 請求項1記載の車体前部構造において、
    上記フロントサイドメンバのキックアップ対向部は開口部を上向きとしたハット型断面部材とそれに接合する平板部材からなり、上記剛性低減部は上記平板部材の切除部として形成されることを特徴とする車体前部構造。
  3. 請求項1記載の車体前部構造において、
    上記剛性低減部は上記平板部材に形成されるビード部として形成されることを特徴とする車体前部構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の車体前部構造において、
    上記フロントサイドメンバの前方延出部には前後方向への圧縮変形を容易化する圧縮変形促進部が形成されたことを特徴とする車体前部構造。
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