JPH09117830A - 吸着搬送装置 - Google Patents

吸着搬送装置

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JPH09117830A
JPH09117830A JP7299289A JP29928995A JPH09117830A JP H09117830 A JPH09117830 A JP H09117830A JP 7299289 A JP7299289 A JP 7299289A JP 29928995 A JP29928995 A JP 29928995A JP H09117830 A JPH09117830 A JP H09117830A
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JP
Japan
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reflector
nozzle
wall surface
component
nozzle body
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JP7299289A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Numao
宇俶 沼尾
Kuniaki Takahashi
圀昭 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば電子部品を吸着して既定の実装位置に搬
送するノズル装置等に適用して、ノズルを保持するノズ
ル本体の脱落を有効に回避できるようにする。 【解決手段】入射光を散乱して射出するリフレクタ61
によりノズル18の周囲を囲むように、このノズル18
を保持するノズル本体60をこのリフレクタ60に圧入
して保持する際に、この圧入しろに凹凸を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着搬送装置に関
し、例えば電子部品を吸着して規定の実装位置に搬送す
るノズル装置等に適用して、入射光を散乱して射出する
リフレクターによりノズルの周囲を囲むように、このノ
ズルを保持するノズル本体をこのリフレクターに圧入し
て保持する際に、圧入しろに凹凸を形成することによ
り、ノズル本体の脱落を有効に回避することができるよ
うにする。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線基板の実装工程にお
いては、電子部品を吸着して搬送し、プリント配線基板
に配置するようになされている。
【0003】すなわち図5は、この種の部品実装装置の
概略構成を示す斜視図であり、この部品実装装置では、
部品登載位置に接着剤、半田ペースト等を塗布してなる
プリント配線基板2を、例えばX−Yテーブルに配置す
る。これにより部品実装装置は、部品実装位置に応じて
上下左右に可動できるようにプリント配線基板2を保持
する。
【0004】このプリント配線基板2に対して、部品実
装装置は、例えばフイルム状のキャリア3を介して集積
回路等の電子部品4の供給を受け、これら電子部品4を
ノズル装置により吸着してプリント配線基板2に配置す
る。ここでこのノズル装置は、先端にノズル5を有し、
このノズル5を真空ポンプに接続する。部品実装装置
は、このノズル装置を部品供給位置に移動させて降下さ
せ、このノズル5の先端に電子部品4を吸着する。
【0005】続いて部品実装装置は、ノズル装置を上昇
させ、規定の部品装着位置に移動停止させる。この間、
部品実装装置は、この部品装着位置で停止するノズル5
の直下が該当する電子部品の実装位置になるように、プ
リント配線基板2を移動させる。これにより部品実装装
置は、この部品装着位置でノズル装置を降下させてノズ
ル5による電子部品4の吸着を解除し、該当する登載位
置に電子部品4を配置する。かくするにつき、実装工程
においては、このようにして電子部品を配置した後、例
えばリフロー炉を介して部品実装を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにし
て電子部品を吸着搬送する場合、電子部品4において
は、ノズル5による吸着箇所のばらつきを避け得ない。
このばらつきを放置したのでは、電子部品を高密度実装
することが困難になる。このためこの種の電子部品実装
装置では、部品供給位置と部品搬送位置との間にテレビ
ジョンカメラを配置し、画像処理の手法を適用してノズ
ル5に対する電子部品の位置ずれを検出する。さらにこ
の位置ずれ検出結果よりノズル5の位置を補正し、これ
によりノズル5による吸着箇所がばらつく場合でも、高
い精度で電子部品を配置できるように形成されている。
【0007】このテレビジョンカメラにより電子部品の
位置ずれを検出する際に、全体として簡易な構成によ
り、電子部品の位置を確実に検出することができれば、
この種の部品実装装置において、さらに一段と高密度実
装でき、またメンテナンス等の作業を簡略化して使い勝
手を向上することができる。
【0008】この場合、図6に示すようにノズル装置を
形成して、ノズル側より電子部品を照明することによ
り、簡易かつ確実に位置ずれ検出できると考えられる。
すなわちこの図6は、ノズル装置の全体構成を示す分解
斜視図であり、このノズル装置10は、反射シート11
を間に挟んで、ノズル本体12をリフレクター13に圧
入して形成される。
【0009】すなわち図7に断面を取って示すように、
このノズル装置10において、リフレクター13は、例
えば乳白色のアクリルを成形して半透明に形成され、こ
れにより外部より入射した光を散乱して射出できるよう
に形成される。またリフレクター13は、中央にノズル
挿通用の貫通穴14を有する略円筒形状に形成され、片
側端面に、貫通穴14と中心を一致してなる円形形状の
凹部15が形成される。これによりリフレクター13
は、この端面側、外周に沿って、壁16が形成され、こ
の壁16の内側壁面16Aによりノズル本体12を保持
する。
【0010】すなわち反射シート11は、例えば光沢の
無い白色の板状部材を打ち抜いて、リフレクター13の
凹部15にすっぽり収まるように、円盤状に形成され
る。これにより反射シート11は、リフレクター13に
入射して、このリフレクター13により散乱された光
を、この凹部15と逆側端面に向かって、効率良く、か
つ散乱して反射するように形成される。
【0011】これに対してノズル本体12は、リフレク
ター13の内側壁面16Aに密着するように形成された
円盤形状のつば17と、このつば17の一端面におい
て、このつば17の中心部分より延長するノズル18を
有するように形成される。これによりノズル本体12
は、ノズル18をリフレクター13の貫通穴14の挿通
した後、リフレクター13の凹部15につば17を圧入
して、リフレクター13に保持されるようになされてい
る。
【0012】さらにノズル本体12は、つば17の他端
面に、円筒形状の胴部19が形成され、この胴部19の
端面に、配管接続用の接続部20が形成される。これに
よりノズル本体12は、この接続部20に排気用のチュ
ーブを接続し、このチューブを介して真空ポンプにより
排気して、ノズル18の先端に電子部品4を吸着できる
ように形成される。なおこの図6及び図7においては、
つば17との接続部を境にして、ノズル本体12は、ノ
ズル18を別体に形成し、例えば磨耗によりノズル18
が劣化した場合等、ノズル18を交換できるように形成
される。
【0013】このノズル装置10に対して、実装装置に
おいて(図7)、電子部品4を吸着するステーション
と、電子部品4を配置するステーションとの間に、テレ
ビジョンカメラ21を配置し、電子部品4を撮像する。
さらに実装装置において、リフレクター13の周囲に照
明機器22を配置し、主にリフレクター13の周側面よ
り、これら照明機器22の照明光をリフレクター13に
入射する。
【0014】このようにすれば、図8に示すように、テ
レビジョンカメラ21より得られる撮像結果において
は、リフレクター13、反射シート11で散乱された照
明機器22の照明光により、電子部品4をノズル18側
より照明して、電子部品4の像を得ることができる。さ
らにこのとき散乱光で照明することにより、直接ノズル
5側に照明機器を配置する場合に比して、均一な明るさ
の背景の中に、はっきりとした輪郭により電子部品4の
像を得ることができる。
【0015】この場合この撮像結果を処理して電子部品
4の位置ずれを検出する画像処理においては、簡易な処
理により確実に電子部品の輪郭を抽出でき、高い精度で
位置ずれ検出することができる。また実装装置において
は、従来の実装装置に対して、単にノズル本体12の形
状を変更すると共に、必要に応じて照明機器22を設置
し、又は照明機器22の設置位置を変更するだけの簡易
な変更により実施でき、これらのことから簡易な構成に
より高い精度で位置ずれ検出することができると考えら
れる。
【0016】ところがこのノズル装置10においては、
電子部品4を吸着する際に降下して電子部品4に突き当
たり、また電子部品4を配置する際に降下して電子部品
4を介してプリント配線基板に突き当たる。従ってノズ
ル装置10においては、動作時、一定周期で、リフレク
ター13より引き離される方向にノズル本体12が衝撃
を受ける欠点がある。なおこの種の実装装置では、部品
の高さのばらつき、プリント配線基板の厚さのばらつき
等を吸収するため、ばね等によりノズル装置10をノズ
ル側に押圧して保持するように形成されているが、この
ばねによってもこの種の衝撃は完全に吸収困難である。
【0017】これにより図6に示すようにノズル装置1
0を形成したのでは、動作中にノズル本体12がリフレ
クター13より脱落する問題がある。この問題を解決す
る1つの方法として壁面16Aの高さ、つば17の厚さ
を大きくして、圧入しろを大きくする方法があるが、こ
の場合熱衝撃によりリフレクター13にクラックが発生
する恐れがある。すなわち樹脂製のリフレクター13に
対して、ノズル本体12は、ノズル18の磨耗を低減す
るために、例えば焼き入れしたステンレス等により形成
する必要があり、リフレクター13と熱膨張係数が相違
する。
【0018】これに対してリフレクター13に対するノ
ズル本体12の保持方法を、例えばねじ等による保持方
法に変更する方法も考えられるが、この場合ノズル装置
10の外形形状の変更を避け得ないことにより、実装装
置本体側についても、対応する変更を避け得ず、その分
ノズル装置10だけでなく全体としても構成が煩雑にな
る欠点がある。
【0019】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、入射した照明光を散乱して射出するリフレクターに
対してノズル本体を圧入して保持する構成において、ノ
ズル本体の脱落を有効に回避することができる吸着搬送
装置を提案しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、略円筒筒形状のノズルにより所望
の部品を吸着して搬送する吸着搬送装置に適用する。こ
の吸着搬送装置が、ノズルの根元を周囲より囲むリフレ
クターと、このノズルを保持し、このノズルを規定の排
気系に接続するノズル本体とを有するようにする。これ
らの前提で、先のリフレクターを、入射光を散乱させて
射出するように半透明の部材により形成し、又は入射光
を散乱させて射出するようにノズル本体側に光散乱用の
シートを配置して略透明の部材により形成し、またノズ
ル本体側にほぼ外周に沿って立ち上がる壁を有するよう
に形成する。さらにこの壁の内側壁面に凹凸を有するよ
うに形成する。さらにノズル本体が、リフレクター側に
つばを有し、このつばが、先の内側壁面の凹凸に対応す
る凹凸を外側側面に有するように形成する。これにより
ノズル本体が、リフレクターに圧入されて、外側側面の
凹凸がリフレクターの内側壁面の凹凸に噛み合って、リ
フレクターに保持されるようにする。
【0021】またこれに加えて、先のリフレクターが、
略円筒形状に形成され、先の壁面が、リフレクターの外
周より立ち上がって形成され、先のつばが、円盤状に形
成されるようにする。
【0022】さらにこれに加えて、先の内側壁面及び外
側側面が、リフレクターの軸中心から凹凸までの距離に
ついて、該距離の大きな部分と小さな部分とが円周方向
に交互に繰り返されて形成されるようにする。
【0023】これらの手段により、リフレクターの内側
壁面に凹凸を形成し、またこの凹凸に対応する凹凸をノ
ズル本体のつばに形成し、ノズル本体が、リフレクター
に圧入されて、外側側面の凹凸がリフレクターの内側壁
面の凹凸に噛み合って、ノズル本体がリフレクターに保
持されるように形成すれば、圧入しろが小さな場合で
も、大きな面積によりノズル本体をリフレクターに密着
させ、保持することができる。
【0024】このときリフレクターが、略円筒形状に形
成され、先の壁面が、リフレクターの外周より立ち上が
って形成され、先のつばが、円盤状に形成されるように
すれば、ノズルの中心軸を基準にして全体を軸対象に形
成できる。
【0025】さらにこのとき内側壁面及び外側側面が、
リフレクターの軸中心から凹凸までの距離について、該
距離の大きな部分と小さな部分とが円周方向に交互に繰
り返されて形成されるようにすれば、距離の大きな部分
では大きな面積によりノズル本体及びリフレクターが密
着することになり、また距離の小さな部分ではリフレク
ターに加わる応力を低減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0027】図2において、30は全体としてこの発明
の第1の実施の形態に係る実装装置を示し、X−Yテー
ブル31に配置したプリント配線基板32に、部品供給
装置33より供給される電子部品を配置する。
【0028】ここでX−Yテーブル31は、テーブル3
4に形成された位置決め用突起35を基準にして、プリ
ント配線基板32を位置決めしてテーブル34に載置す
る。ここでこのテーブル34は、駆動モータ36を駆動
して、平行に配置されたガイド棒37に沿ってY方向に
移動できるように形成され、また駆動モータ38を駆動
してガイド棒37と直交するように配置されたガイド棒
39に沿ってX方向に移動できるように形成されてい
る。これにより実装装置30では、登載部品に対応して
テーブル34を移動して、上方に配置された部品搬送装
置40の規定位置で種々の部品をプリント配線基板32
に配置するように形成されている。
【0029】これに対して部品供給装置33は、テーブ
ル41上、テーブル34の移動方向の1つでなるY方向
に、並列して複数の部品収納部42が配置される。各部
品収納部42は、それぞれ部品供給用のキャリア(図
5)を収納し、X−Yテーブル41側の下端において、
それぞれ収納したキャリアより収納部品を取り出し得る
ように形成されている。さらにこのテーブル41は、駆
動モータ43を駆動して平行に配置されたガイド棒43
に沿って、矢印Aで示すように、X方向と平行に可動で
きるように形成され、これにより実装装置30では、部
品搬送装置40により搬送する部品に応じてテーブル4
1を移動し、部品搬送装置40の規定位置で各種部品を
部品搬送装置40に供給するように形成されている。
【0030】部品搬送装置40は、ヘッド51により複
数の吸着装置53を保持する。ここで各吸着装置53
は、それぞれ実装する部品に対応して形状等の異なる4
つのノズル装置54が配置され、実装装置30では、必
要に応じて各吸着装置53でこれらノズル装置54を選
択的に使用できるように形成されている。ヘッド51
は、矢印Bで示す方向に、規定のインターバルを間に挟
んで、規定の角間隔(この実施の形態では36度)づつ
回転するように形成される。さらにヘッド51は、X−
Yテーブル31側につば状に形成された保持部52に、
上述の角間隔に対応する角間隔で、吸着装置53を順次
配置する。
【0031】ここで図3に示すように、実装装置30で
は、ヘッド51が回転を停止する各吸着装置53の位置
がそれぞれ各作業ステーションに割り当てられ、このう
ち部品搬送装置40側の第1のステーションが部品吸着
ステーションに割り当てられる。ここで実装装置30
は、部品供給装置33より供給される電子部品を吸着装
置53のノズル装置54により吸着する。
【0032】このため実装装置30では、この第1のス
テーションにおいてノズル装置54を降下させ、ノズル
装置54のノズルが電子部品に突き当たると、降下を停
止して電子部品を吸着する。さらに実装装置30は、ノ
ズル装置54を規定位置まで上昇させ、これによりこの
ステーションにおける作業を終了する。
【0033】さらに実装装置30では、続く第2のステ
ーションS2が部品有無検出ステーションに割り当てら
れ、ここでテレビジョンカメラにより部品を吸着できた
か否か検出し、併せて吸着した電子部品のノズル装置5
4に対する角度ずれを検出する。このため実装装置30
では、この第2のステーションS2に対応するX−Yテ
ーブル側に図示しないテレビジョンカメラを配置し、こ
のテレビジョンカメラより得られる撮像結果を画像処理
して、部品を吸着できたか否か捻出し、また角度ずれを
検出する。
【0034】さらに続く第3のステーションS3が部品
角度補正ステーションに割り当てられ、ここで吸着した
電子部品のノズル装置54に対する角度のばらつきを補
正する。このため実装装置30では、部品有無検出ステ
ーションS2の検出結果に従って、回転駆動機構55に
より吸着装置53全体の傾きを変化させてノズル装置5
4の傾きを変化させ、これにより角度のばらつきを補正
する。
【0035】また続く第4のステーションS4が部品立
ち検出ステーションに割り当てられ、ここでテレビジョ
ンカメラにより撮像して予め規定した向きに正しく電子
部品を吸着できか検出し、併せて吸着した電子部品の位
置ずれを検出する。このため実装装置30では、この第
4のステーションS4に対応するX−Yテーブル側にテ
レビジョンカメラ56を配置し、このテレビジョンカメ
ラ56より得られる撮像結果を画像処理して、正しく電
子部品を吸着できか検出し、併せて吸着した電子部品の
位置ずれを検出する。
【0036】さらに続く第5のステーションS5が何ら
動作しないステーションに割り当てられ、続く第6のス
テーションS6が部品装着ステーションに割り当てられ
る。これによりこの部品装着ステーションにおいて、実
装装置30は、吸着した電子部品をプリント配線基板3
2に配置する。すなわち実装装置30は、この第6のス
テーションS6においてノズル装置54を降下させ、ノ
ズルに吸着した電子部品がプリント配線基板32に突き
当たると、降下を停止して電子部品の吸着を解除する。
その後実装装置30は、ノズル装置54を規定位置まで
上昇させ、これによりこのステーションS6における作
業を終了する。
【0037】このとき実装装置30では、第5のステー
ションS5から第6のステーションS6までヘッド51
が回転する期間の間で、対応する電子部品の配置位置が
ノズル装置54の真下に位置するように、また第4のス
テーションS4で検出した位置ずれを補正するように、
X−Yテーブル31を駆動してプリント配線基板32を
移動させる。
【0038】これに対して続く第7のステーションS7
は、ノズル番号検出ステーションに割り当てられ、ここ
で第1〜第6のステーションS1〜S6にて部品搬送に
使用したノズル装置54の番号を検出する。続く第8の
ステーションS8は、部品排出ステーションに割り当て
られ、例えば部品立ちステーションS4により異常の検
出された電子部品がプリント配線基板32に配置される
ことなく、このステーションS8において排出される。
【0039】さらに続く第9のステーションS9は、ノ
ズル交換ステーションに割り当てられ、ここで第7のス
テーションS7で検出したノズル番号を基準にして吸着
装置53を回転駆動し、これにより続いて搬送する電子
部品に対応するように、この搬送に供するノズル装置5
4を切り換える。さらに続く第10のステーションS1
0は、ノズル原点復帰ステーションに割り当てられ、こ
こで第3のステーションS3において傾きを変化させた
分、回転駆動機構57により吸着装置53全体の傾きを
変化させ、ノズル装置54の傾きを規定の原点角度に復
帰させる。
【0040】これにより部品搬送装置40では、吸着装
置53に配置したノズル装置54を選択的に使用して、
部品供給装置33より供給される電子部品をプリント配
線基板32に配置するようになされている。なお各吸着
装置53においては、電子部品の高さのばらつき、プリ
ント配線基板32の高さのばらつき等を吸収できるよう
に、ばねにより下方に押圧してノズル装置54を保持す
るようになされている。
【0041】図1は、この吸着装置53に配置されるノ
ズル装置54を示す分解斜視図である。このノズル装置
54は、反射シート59を間に挟んで、ノズル本体60
をリフレクター61に圧入して形成される。なおこの図
1において、図6の構成と対応する部分は同一の符号を
付して示し、重複した説明を省略する。
【0042】すなわちリフレクター61は、乳白色のア
クリルを成形して、外部より入射した光を散乱して射出
できるように形成される。またリフレクター61は、全
体として略円筒形状に形成され、片側端面において、周
囲より立ち上がるように、外周に沿って壁63が形成さ
れる。さらにリフレクター61は、この壁63の内側壁
面63Aが、ローレット状に凹凸に形成される。なおこ
の実施の形態において、この凹凸は、三角形形状を円周
方向に繰り返して形成されるようになされている。
【0043】これによりリフレクター61は、図6につ
いて上述したリフレクターに比して、壁63の高さに対
する内側壁面の面積を増大するように形成されている。
【0044】反射シート59は、板状の樹脂材を白色に
着色した後、この樹脂材を打ち抜いて、リフレクター6
1にすっぽり収まるように、円盤状に形成される。これ
により反射シート59は、リフレクター61に入射し
て、このリフレクター61により散乱された光を、効率
良く、かつ散乱して反射するように形成される。
【0045】これに対してノズル本体60は、リフレク
ター61の内側壁面63Aに密着するように形成された
円盤形状のつば64と、このつば64の中心部分より延
長するノズル18を有し、このノズル18をリフレクタ
ー61の貫通穴14に挿通した後、リフレクター61に
つば64を圧入してリフレクター61に保持されるよう
になされている。
【0046】このためこのつば64の側面は、リフレク
ター61の内側壁面63Aに対応するように、三角形形
状を円周方向に繰り返してローレット状に凹凸に形成さ
れる。これによりノズル本体60及びリフレクター61
においては、壁63の高さが小さい場合でも、大きな面
積により密着するようになされている。
【0047】このように大きな面積で密着させれば、小
さな押圧力によりノズル本体60をリフレクター61に
圧入することができる。またこれとは逆に、ノズル本体
60をリフレクター61より引き離す際には、大きな力
が必要となる。これによりこの実施の形態では、実装装
置30に装着して衝撃が繰り返し印加される場合でも、
ノズル本体60の脱落を有効に回避できるように形成さ
れている。
【0048】またこのように凹凸を形成すれば、収縮率
の相違による応力を分散して吸収でき、その分クラック
の発生も低減することができる。
【0049】かくするにつき実装装置30では、第2及
び第4のステーションS2及びS4において、このノズ
ル装置54の側面より照明光を入射するように、規定の
照明機器が配置されるようになされ、これにより簡易か
つ確実に部品の位置ずれを検出できるようになされてい
る。
【0050】以上の構成において、実装装置30は、第
1のステーションS1において、吸着装置53に配置さ
れたノズル装置54を下方に変位させ、部品供給装置3
3から供給される部品を吸着した後、第2〜第5のステ
ーションS2〜S5を経由して第6のステーションS6
において、ノズル装置54を下方に変位させて吸着を解
除し、これにより部品供給装置33から供給される部品
をプリント配線基板32に配置する(図2及び図3)。
【0051】この部品を吸着するノズル装置54におい
ては(図1)、第2及び第4のステーションS2及びS
4において、リフレクター61の側面より照明光が入射
し、この照明光がリフレクター61及び反射シート59
により散乱反射されて射出され、ノズル18の先端に吸
着した部品をノズル18側より照明する。これによりこ
の部品が、均一な明るさの背景の中に、はっきりとした
輪郭によりテレビジョンカメラで撮像され、簡易かつ確
実に部品の位置ずれが検出される。
【0052】かくするにつきこのノズル装置54は、反
射シート59を間に挟んでリフレクター61にノズル本
体60を圧入して形成され、つば64の側面と壁面63
Aとで形成される圧入しろに、ローレット状に凹凸が形
成されたことにより、小さな押圧力で圧入形成でき、ま
た引き離す際には、大きな力が必要となり、収縮率の相
違による応力については、これを分散して吸収すること
ができる。
【0053】これにより実装装置30では、第1及び第
6のステーションS1及びS6において、リフレクター
61よりノズル本体60を引き離す方向に繰り返し衝撃
が加わる場合でも、この衝撃によるノズル本体60の脱
落が有効に回避される。
【0054】以上の構成によれば、ノズル本体をリフレ
クターに圧入するにつき、この圧入しろにローレット状
の凹凸を形成したことにより、小さな押圧力でノズル本
体を圧入でき、また衝撃によるノズル本体60の脱落を
有効に回避することができ、さらには収縮率の相違によ
る応力については、これを吸収してリフレクターのクラ
ックを低減することができる。
【0055】なおこのようにローレット状の凹凸を形成
すれば、ノズル本体及びリフレクターがばらついた場合
でも、十分に脱落を防止でき、これによりノズル本体及
びリフレクターの加工精度を軽減することもできる。
【0056】なお上述の実施の形態においては、ノズル
の中心軸から凹凸までの距離を一定に形成した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、図4に示すよう
に、ノズルの中心軸から凹凸までの距離を、規定の角間
隔で変化させてもよい。この場合、ノズルの中心軸から
凹凸までの距離が大きい部分においては、密着する面積
が大きくなることにより、引き離す方向の力に対して大
きな抗力を発生することになる。またノズルの中心軸か
ら凹凸までの距離が小さな部分においては、熱収縮によ
りリフレクターに加わる応力を低減することができ、距
離の大きな部分の緩衝部として使用することができる。
従ってこのように距離の大きな部分と小さな部分とを交
互に形成すれば、さらに一段とクラックの発生を有効に
回避でき、また圧入に要する力、脱落に抗する力を種々
に設定することができる。なおこの場合、距離の大きな
部分と小さな部分との角間隔については、等しい角度、
一定の角度に選定する場合に限らず、必要に応じて種々
の角度に選定することができる。
【0057】また上述の実施の形態においては、三角形
形状に凹凸を形成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、波状、鋸歯状等、必要に応じて種々の形
状を広く適用することができる。
【0058】さらに上述の実施の形態においては、リフ
レクター及び反射シートにおいて共に光を散乱するよう
に形成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、実用上十分な照明を得ることができる場合、リフレ
クターを透明部材で形成して反射シートだけで照明光を
散乱させてもよい。またこれとは逆にリフレクターで照
明光を散乱させ、反射シートでは全反射させてもよく、
さらに十分な光量が得られる場合は、反射シートを省略
してもよい。
【0059】また上述の実施の形態においては、リフレ
クターを半透明部材により形成する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は周囲に配置した照明機
器からの光をノズル側に散乱して効率良く射出すればよ
く、例えば透明部材によりリフレクターを形成し、照明
光入射用の窓を形成した光散乱用のケースによりリフレ
クターを覆うようにしてもよい。
【0060】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をプリント配線基板の実装装置に適用した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、種々の電子部品を
吸着して搬送する場合、さらには電子部品に限らず、種
々の部品、完成品を吸着して搬送する場合に広く適用す
ることができる。
【0061】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、リフレク
ターにノズル本体を圧入して保持する際に、この圧入し
ろに凹凸を形成したことにより、ノズル本体の脱落を有
効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るノズル装置を示す分
解斜視図である。
【図2】図1のノズル装置を適用した実装装置を示す斜
視図である。
【図3】図2の実装装置の動作の説明に供する略線図で
ある。
【図4】他の実施の形態に係るノズル装置のノズル本体
を示す正面図である。
【図5】部品実装の説明に供する略線図である。
【図6】従来装置の改良に係るノズル装置を示す分解斜
視図である。
【図7】図6のノズル装置と照明機器等との関係を示す
側面図である。
【図8】図7の条件による撮像結果を示す略線図であ
る。
【符号の説明】
2、32 プリント配線基板 5、18 ノズル 10、54 ノズル装置 11、59 反射シート 13、61 リフレクター 16、63 壁 17、64 つば

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒筒形状のノズルにより所望の部品
    を吸着して搬送する吸着搬送装置において、 前記ノズルの根元を周囲より囲むリフレクターと、 前記ノズルを保持し、前記ノズルを規定の排気系に接続
    するノズル本体とを有し、 前記リフレクターは、 入射光を散乱させて射出するように半透明の部材により
    形成され、又は入射光を散乱させて射出するように前記
    ノズル本体側に光散乱用のシートを配置して略透明の部
    材により形成され、 前記ノズル本体側にほぼ外周に沿って立ち上がる壁を有
    し、 前記壁の内側壁面に凹凸を有し、 前記ノズル本体は、 前記リフレクター側につばを有し、 前記つばは、 前記内側壁面の凹凸に対応する凹凸を外側側面に有し、 前記ノズル本体は、 前記リフレクターに圧入されて、前記外側側面の凹凸が
    前記リフレクターの前記内側壁面の凹凸に噛み合って、
    前記リフレクターに保持されることを特徴とする吸着搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 前記リフレクターは、略円筒形状に形成
    され、 前記壁面は、前記リフレクターの外周より立ち上がって
    形成され、 前記つばは、円盤状に形成されたことを特徴とする請求
    項1に記載の吸着搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記内側壁面及び外側側面は、前記リフ
    レクターの軸中心から前記凹凸までの距離について、該
    距離の大きな部分と小さな部分とが円周方向に交互に繰
    り返されて形成されることを特徴とする請求項2に記載
    の吸着搬送装置。
JP7299289A 1995-10-25 1995-10-25 吸着搬送装置 Pending JPH09117830A (ja)

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