JPH09117690A - 二段分級を含む閉回路粉砕 - Google Patents

二段分級を含む閉回路粉砕

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JPH09117690A
JPH09117690A JP27805295A JP27805295A JPH09117690A JP H09117690 A JPH09117690 A JP H09117690A JP 27805295 A JP27805295 A JP 27805295A JP 27805295 A JP27805295 A JP 27805295A JP H09117690 A JPH09117690 A JP H09117690A
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JP
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crusher
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coarse powder
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JP27805295A
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Yukito Nitta
幸人 新田
Shiro Kuriyama
史郎 栗山
Kazuo Fuse
和男 布瀬
Hidemasa Ishikawa
秀正 石川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力消費量の削減及び生産効率の向上を図
る。 【解決手段】 摩砕粉砕機10の後段に、第1、第2分
級機14、15をそれぞれの間にポンプ13a、13b
を介して設ける。第2分級機15の粗粉b2’は第1分
級機14の入口側に戻す。この戻しにより、粉砕機10
に戻る粗粉b1 ’が減り、その負荷が軽減されるととも
に、粗粉b2 ’が含む砕品bの過粉砕が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、石灰石、スラグ
等の鉱物類などを粉砕する装置に関し、とくに、2段分
級を含む閉回路粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の分級を含む閉回路粉砕装置は、
図4に示す分級機2が1台のものと、図5に示す分級機
2a、2bが2台又はそれ以上を回路内に介設したもの
であり、新砕料aを粉砕機1に投入し、その排出砕品
a’を分級機2、2a、2bで分級し、粗粉b’、
1 ’、b2 ’は粉砕機1に戻し、所要粒度以下の微粉
を製品(砕品)bとする。このとき、排出砕品a’、粗
粉b’、砕品bの搬送は、空気などの気体又は水等の液
体によって行われ、水の場合には、分級機2、2a、2
bの前段にポンプ3を介設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術におい
ては、分級機2、2a、2bからの全ての粗粉b’、b
1 ’、b2 ’が粉砕機1に戻されており、分級機2…
は、設定した分級点X、X1 、X2 において完全な分離
を行うことは困難であり、本来、砕品bとなるべきもの
の多くが、粗粉b’、b1 ’、b2 ’とともに、粉砕機
1に戻されていた。
【0004】この砕品bとなり得るものが戻されること
は、不必要な再粉砕を受けることとなって、過粉砕とな
るうえに、粉砕機1の仕事量の増大につながり、さら
に、それを再び分級することとなるため、分級機の仕事
量の増大にもなる。粉砕機1及び分級機2、2a、2b
の仕事量の増大は、生産効率の低下を招くとともに、そ
の電力消費量の増加を招く。
【0005】この発明は、上記の実情の下、粉砕機の負
荷を軽減し、生産効率の向上及び電力消費量の削減を図
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、粉砕機の後段に複数の分級
機を直列に組み込み、その各分級機からの粗粉を前記粉
砕機に戻す二段分級を含む閉回路粉砕装置において、上
記各分級機の2段目以降の少なくとも一つの分級機の粗
粉をその前段の分級機に戻すようにしたのである。
【0007】このようにすると、粉砕機に戻る粉量が減
少し、その負荷が軽減されるとともに、戻り粉が含む砕
品の過粉砕が防止される。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記粉砕機を竪型処理筒内に、上下方向の
スクリュー軸を設けるとともに粉砕媒体及び被処理物
(新砕料)を充填し、前記スクリュー軸の回転によっ
て、前記被処理物を、その相互間及び前記粉砕媒体との
摩砕により微細な生産粒子(排出砕品)とし、処理筒内
を通過する搬送流体にその生産粒子をのせて前記処理筒
外に導出する摩砕粉砕式とするとともに、上記各分級機
を2段とし、前記粉砕機と第1分級機及び第1分級機と
第2分級機のそれぞれの間にポンプを介設し、前記第2
分級機の粗粉を粉砕機と第1分級機の間のポンプの入口
側に戻すようにしたのである。
【0009】請求項3記載の発明は、上記の2発明にお
いて、上記粗粉を戻す前段の分級機の分級点を、後段の
分級機の分級点に対し、2倍±後段の分級機の分級点の
調整係数倍としたのである。
【0010】この2倍は、分級粒度を半分づつに減少さ
せて分級するのが最も妥当と考え、かつ、実験によって
得たものである。調整係数αは、各分級機の性能によっ
て左右され、例えば30%前後の幅が一般的といえる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に一実施形態を示し、この実
施形態は、粉砕機10を摩砕粉砕式とし、かつ搬送流体
dを水にした湿式に係るものである。
【0012】その粉砕機10は、竪型処理筒11内に、
上下方向のスクリュー軸12を設けるとともに鋼球等の
粉砕媒体cを充填したものであり、スクリュー軸12を
回した状態で処理筒11内に被処理物(新砕料)aを投
入し、この新砕料aを、その相互間及び前記粉砕媒体c
との摩砕により繊細な生産粒子(排出砕品)a’とし、
処理筒11内を通過する水dにその生産粒子a’をのせ
て処理筒11外に導出する。
【0013】粉砕機10の後段には、ポンプ13a、1
3bを介してそれぞれサイクロンもしくは篩等の第1分
級機14及び第2分級機15が直列に組み込まれ、第1
分級機14の粗粉b1 ’は粉砕機10に、第2分級機1
5の粗粉b2 ’は第2分級機14前段のポンプ13aの
入口に、それぞれ戻るようになっている。各分級機1
4、15の分級点X1 、X2 はポンプ13a、13bの
流量調整等によって設定する。
【0014】このように、第2分級機15の粗粉b2
を粉砕機10に戻さず、第1分級機14に戻すことによ
って、粉砕機10への粗粉b1 ’の戻りが減少し、粉砕
機10の負荷の軽減が図れるとともに、粗粉b2 ’中に
含まれる製品とし得る砕品bの過粉砕が防止される。
【0015】ここで、砕石(製品)bに対する粉砕機1
0への粗粉b1 ’の戻り量の比(b1 ’/b)を、装置
全体の循環比(Cl)とし、各分級機14、15の微粉
(b1 、b)に対する粗粉(b1 ’、b2 ’)の比(b
1 ’/b1 ,b2 ’/b)をその分級機の循環比(C
l’)とすると、この実施形態において、Cl=b1
/b、第1分級機14のCl1 ’=b1 ’/b1 、第2
分級機15のCl2 ’=b2 ’/bとなり、この実施形
態の全体の循環比Cl=(b1 ’/b)は、(Cl1
+Cl1 ’×Cl2 ’)、すなわち、Cl=Cl1
(1+Cl2 ’)の関係が成立する。この関係の等価回
路が得られることにより、粉砕機10と第1分級機14
の間、第1、第2分級機14、15の間及びそれぞれの
粗粉b1 ’、b2 ’の戻りの各配管などの設計及びポン
プ容量の決定等が容易となる。
【0016】
【実施例】図1の実施形態において、粉砕機10に、ク
ボタタワーミル(株)社製:KW150タワーミル(1
80KWモータ)、第1分級機14に、10インチサイ
クロン(150KWモータ付ポンプ)、第2分級機15
に、10インチサイクロン(15KWモータ付ポンプ)
をそれぞれ使用し、径10mm以下の石灰石aを17.
8t/h(時間)の割合で粉砕機10に投入し、そのフ
ロー及び各個所における粗粉b1 ’、b2 ’、砕品b等
の割合・重量等を、図2(a)に示す。一方、同一の粉
砕機1、分級機2等によって、図4の回路で同様な粉砕
を行ったものを図2(b)に示す。なお、実施例では、
149μm以下の砕品bを得るため、第2分級機15の
分級点X2 を149μmに設定し、第1分級機14の分
級点X1 を、{X2 ×(2±30%)}=(149×
2)±(149×0.3)=298±45=343〜2
53を得て、その中間に近い297μmに設定した。
【0017】図2(a)、(b)から、従来では、粉砕
機1に砕品bとなる微粉が26.6t/h戻っており、
それは砕品bの1.49倍(26.6/17.8)であ
るのに対し、この実施例では砕品bの0.49倍(8.
8/17.8)であり、砕品bの過粉砕が極めて少なく
なっていることが理解できる。
【0018】また、図2(a)の装置全体の循環比(C
l)が(29/17.8)={1.28×(1+0.2
7)}=1.63であるのに対し、同図(b)の循環比
(Cl)は(54.2/17.8)=3.04であり、
後者は前者の2倍近くなっている。この循環比(Cl)
が大きいことは、同一量の砕品bを得る場合、粉砕機1
0、1の負荷が大きくなることを示し、負荷が大きくな
れば、電気消費量も増大する。このことは表1から明ら
かである。
【0019】
【表1】
【0020】すなわち、表1から、実施例では、30%
の電力消費量の削減がなされており、これは同図(b)
のものに対し、実施例はポンプ13b、分級機15の付
加があっても、長期の操業から考えれば、十分に生産コ
ストを削減し得ることを意味する。また、逆に、同一の
電力消費量であれば、例えば、新砕料aを増加して砕品
bを増加し得ることとなるため、生産効率が向上したこ
ととなる。
【0021】また、図2(a)、(b)から、実施例は
従来例に比べ、各回路中の流量が減少していることが理
解でき、これは配管径及びサービスタンク等を小さくで
きることを意味する。小さくなれば、製作コストは低減
する。
【0022】上記実施形態は、分級機が2段の場合であ
ったが、図3に示す3段以上でもこの発明は採用でき、
この際、少なくとも二段以降の分級機15a、15bの
粗粉を前段の分級機14、15aに戻す。このため、同
図、鎖線で示すように、他の分級機15aの粗粉が粉砕
機10に戻るものの場合にも、この発明は採用し得る。
また、湿式にかぎらず、乾式のものにおいても、さら
に、摩擦粉砕以外の粉砕機においてもこの発明は適用し
得ることは言うまでもない。
【0023】なお、この種の粉砕において、粉砕機1
0、分級機14、15、15a、15bの制御を行う
際、まず、粉砕機10の砕品(生産粒子)a’の粒度分
布と、分級機15、15bの砕品bの品質要求を満足す
べき分級機15、15bへの供給粉b1 等の粒度分布と
をロージンラムラー分布式等で仮定し、Cl及びC
1 ’の仮定等を加味しつつ各々の分級機14…の砕品
1 、b等の粒度分布を予想する。つぎに、この予想し
た粒度分布及び物質収支の間の整合性が取れる迄計算を
くり返し、その整合性を得た粒度分布に基づき制御を行
う。このとき、この計算の中で仮定した砕品a’の粒度
分布と粉砕機10の粉砕条件を加味した下記式(2) の結
果を一致させる必要がある。分級機14…における分級
粉b1 、b1 ’、b2 ’、b等の分配は、例えばトロン
プ曲線で仮定する。式(2) は下記式(1) に関数、を
代入して整理することにより得られる。
【0024】
【数1】
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上のように一分級機の粗
粉を前段の分級機に戻すようにしたので、粉砕機の負荷
を軽減することができ、電力消費量の削減及び生産効率
の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の回路図
【図2】同実施形態と従来例の作用説明図であり、
(a)は実施形態、(b)は従来例
【図3】他の実施形態の回路図
【図4】従来例の回路図
【図5】従来例の回路図
【符号の説明】
1、10 粉砕機 2、2a、2b、14、15、15a、15b 分級機 3、13a、13b ポンプ 11 竪型処理筒 12 スクリュー軸 a 新砕料 a’ 排出砕品(生産粒子) b 砕品(製品) b1 第1分級機14からの微粉(砕品) b1 ’、b2 ’、b’ 粗粉(戻し粉) c 粉砕媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 秀正 八尾市神武町2番35号 株式会社クボタ久 宝寺工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕機10の後段に複数の分級機14、
    15、15a、15bを直列に組み込み、その各分級機
    14、15aからの粗粉を前記粉砕機10に戻す二段分
    級を含む閉回路粉砕装置において、 上記各分級機の2段目以降の少なくとも一つの分級機1
    5、15bの粗粉をその前段の分級機14、15aに戻
    すようにしたことを特徴とする粉砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粉砕装置において、上記
    粉砕機10を、竪型処理筒11内に、上下方向のスクリ
    ュー軸12を設けるとともに粉砕媒体c及び被処理物a
    を充填し、前記スクリュー軸12の回転によって、前記
    被処理物aを、その相互間及び前記粉砕媒体cとの摩砕
    により微細な生産粒子a’とし、処理筒11内を通過す
    る搬送流体dにその生産粒子a’をのせて前記処理筒1
    1外に導出する摩砕粉砕式とするとともに、上記各分級
    機14、15を2段とし、 前記粉砕機10と第1分級機14及び第1分級機14と
    第2分級機15のそれぞれの間にポンプ13a、13b
    を介設し、前記第2分級機15の粗粉b2 ’を粉砕機1
    0と第1分級機14の間のポンプ13aの入口側に戻す
    ようにしたことを特徴とする粉砕装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の粉砕装置におい
    て、上記粗粉b2 ’を戻す前段の分級機14の分級点X
    1 を、後段の分級機15の分級点X2 に対し、2倍±後
    段の分級機15の分級点の調整係数α倍{X1 =X
    2 (2±α)}としたことを特徴とする粉砕装置。
JP27805295A 1995-10-25 1995-10-25 二段分級を含む閉回路粉砕 Pending JPH09117690A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115849792A (zh) * 2022-11-28 2023-03-28 盾构及掘进技术国家重点实验室 利用岩碴的喷射混凝土制备方法及配套的岩碴回收设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115849792A (zh) * 2022-11-28 2023-03-28 盾构及掘进技术国家重点实验室 利用岩碴的喷射混凝土制备方法及配套的岩碴回收设备
CN115849792B (zh) * 2022-11-28 2023-12-22 盾构及掘进技术国家重点实验室 利用岩碴的喷射混凝土制备方法及配套的岩碴回收设备

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