JPH09117176A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09117176A
JPH09117176A JP7272190A JP27219095A JPH09117176A JP H09117176 A JPH09117176 A JP H09117176A JP 7272190 A JP7272190 A JP 7272190A JP 27219095 A JP27219095 A JP 27219095A JP H09117176 A JPH09117176 A JP H09117176A
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JP
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gain
motor
load
switching
image carrier
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Application number
JP7272190A
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English (en)
Inventor
Kimito Omori
公人 大森
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト的且つスペース的なデメリットを生じ
ることなく、画像担持体への外乱負荷変動に起因したモ
ータの速度変動を解消する。 【解決手段】 画像担持体の駆動源となるモータ1と、
モータ1を駆動制御するための複数のゲインを切換スイ
ッチ5のスイッチングにより設定可能としたゲイン設定
回路3と、ゲイン設定回路3によって設定されたゲイン
に応じてモータ1を駆動するモータ駆動回路2と、画像
担持体に印加される負荷の変動に対応したスイッチング
パルス信号S3 をゲイン設定回路3に出力し、そのスイ
ッチングパルス信号S3 に同期させて切換スイッチ5を
スイッチング動作させて複数のゲインを時系列的に切り
換えるゲイン切換回路7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するもの
で、特に画像担持体の回転駆動源となるモータの速度制
御系に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置と
しては、図5(a)に示すように、感光体ドラム51を
画像担持体とし、その周りにクリーナ52や現像器53
を設置したものや、図5(b)に示すように、感光体ド
ラム61を中間転写体とし、駆動ローラ62によって送
られるベルト63を画像担持体としたものが知られてい
る。この種の画像形成装置においては、画像担持体(感
光体ドラム51、ベルト63等)の駆動源となるモータ
の回転速度を一定に制御することで、欠陥のない画像形
成が達成される。しかしながら、一つの画像形成が完了
する工程中には、感光体ドラム51やベルト63といっ
た画像担持体に対して、少なくとも現像器53の接触
や、クリーナー52,64、転写ロール65などの接触
が介在するため、画像担持体に印加される負荷の変動に
起因してモータの速度変動が発生する。モータの速度変
動は、例えば白黒コピーではスジとなって現れ、カラー
コピーでは色ずれとなって現れるため、早急なる改善が
望まれていた。
【0003】そこで従来技術の中には、画像担持体への
負荷の印加タイミングに応じてモータ制御回路のゲイン
を2段階に可変する手段を備えたものが、特開昭57−
84464号公報にて開示されている。これは、外乱要
因の一つであるクリーナーブレードが画像担持体に接触
する、いわゆる負荷のON/OFF信号に基づいてモー
タ制御回路のサーボゲインを2段階に可変し、これによ
って負荷変動によるモータの回転ムラを低減しようとす
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に記載された従来技術においては、図6に示すように、
クリーナーブレード等の接触によって負荷のON/OF
F信号が立ち上がっている期間(画像担持体に負荷が印
加されている期間)だけモータのサーボゲインを定常ゲ
インg1 よりも高いg2 に切り換えて負荷増大に対応
し、大略的にモータの速度変動を抑える制御形態を採用
している。そのため実際には、負荷が印加されるt1
3 の期間において、モータトルクが定常(τ1 )より
も大きいτ2になるようにゲイン設定を行ったとして
も、モータの立ち上がりの特性からしてt1 〜t2 の区
間で負荷変動に十分に応答できず、負(−)方向の速度
変動を生じてしまう。また、負荷の解除によって定常状
態に戻ると同時にサーボゲインをg2 から 定常ゲインg
1 に切り換えた際にも、その直後のt3 〜t4 の区間に
おいてモータトルクが完全に戻り切らず、その反動によ
って先程と逆に正(+)方向の速度変動を生じてしま
う。
【0005】そこで、図7に示すように、負荷ON/O
FF信号が立ち上がっている期間(t1 〜t3 )のゲイ
ンを先程のg2 よりも高いg3 に設定し、区間t1 〜t
2での速度変動を解消しようとすると、今度はt2 時間
直後に過剰補正となって速度変動を招くだけでなく、t
3 時間直後にゲインg2 の場合よりも大きな正(+)方
向の速度変動を生じてしまう。つまり、画像担持体に負
荷が印加されている期間のみサーボゲインを上げる方式
では、負荷変動の立ち上がりや立ち下がりなど、いずれ
かのタイミングでモータトルクと負荷の不均衡により、
どうしても速度変動を生じてしまう。
【0006】また上記公報に記載された従来技術におい
ては、仮に、一つの負荷変動に対して3つ以上のゲイン
を設定できるようにモータの速度制御回路を構成するよ
うにすれば、モータの速度変動をより効果的に抑えるこ
とはできるが、その場合はゲイン設定の数だけゲイン抵
抗、トランジスタ等のスイッチ部品、ゲイン切換信号線
等の電気部品が必要となる。さらに、画像担持体に印加
される外乱負荷の数は複数に及ぶため、それに対応して
増幅回路なども新たに増設しなければならないうえ、負
荷の数だけ上記電気部品の数も倍増することになる。そ
のため、モータの速度制御回路(特にゲイン設定回路)
が大規模なものとなり、コスト的且つスペース的なデメ
リットを生じてしまう。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、コスト的且つスペース的なデ
メリットを生じることなく、画像担持体への外乱負荷変
動に起因したモータの速度変動を解消することができる
画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる画像形成
装置は、画像担持体の駆動源となるモータと、このモー
タを駆動制御するための複数のゲインを設定可能なゲイ
ン設定手段と、このゲイン設定手段によって設定された
ゲインに応じてモータを駆動するモータ駆動手段と、画
像担持体に印加される負荷の変動に対応したスイッチン
グパルス信号をゲイン設定手段に出力し、そのスイッチ
ングパルス信号によって複数のゲインを時系列的に切り
換えるゲイン切換手段とを備えた構成となっている。
【0009】上記構成を採用した画像形成装置において
は、画像担持体への負荷の印加に伴い、その負荷変動に
対応したスイッチングパルス信号がゲイン切換手段から
ゲイン設定手段に出力されると、モータを駆動制御する
ための複数のゲインが上記スイッチングパルス信号に同
期して時系列的に刻々と切り換えられる。これにより、
ゲイン設定手段では、ゲイン設定の数が必要最小数の二
つであっても、画像担持体への負荷変動に対応して多値
化されたアナログ的なゲイン設定が実現されるため、こ
のゲイン設定手段にて設定されたゲインに応じてモータ
駆動手段がモータを駆動することにより、モータ制御系
の大規模化を招くことなく、画像担持体への外乱負荷変
動に起因したモータの速度変動を解消することが可能と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係わる画
像形成装置の一実施形態を示す機能ブロック図であり、
これは画像形成装置の中でも特にモータ速度制御系の構
成を示している。図1において、モータ1は、静電潜像
を担持する感光体ドラムやベルト等の画像担持体を駆動
するための駆動源となるもので、例えば上記感光体ドラ
ムの回転軸やベルトを駆動する駆動ローラの回転軸に減
速歯車等を介して連結される。モータ駆動手段としての
モータ駆動回路2は、モータ1を駆動するためのモータ
駆動パルスS1 を出力するもので、例えばパワートラン
ジスタ等によって構成される。このモータ駆動回路2
は、後述するゲイン設定回路3によって設定されたゲイ
ンに応じてモータ1を駆動するもので、上記ゲイン設定
に対応したモータ駆動パルスS1 をモータ1に与える。
【0011】ゲイン設定手段としてのゲイン設定回路3
は、増幅器4、インピーダンスZ1〜Z3 及び切換スイ
ッチ5から構成されている。増幅器4の二つの入力端の
うち、一方の入力端にはインピーダンスZ1 が接続さ
れ、他方の入力端には基準電圧Vref が与えられてい
る。また、モータ駆動信号S2 となる増幅器4の出力信
号は上記モータ駆動回路2に供給されている。一方、残
り二つのインピーダンスZ 2 ,Z3 は互いに並列に設け
られ、増幅器4の出力端に接続されている。これに対し
て増幅器4の一方の入力端側には切換スイッチ5が接続
されている。この切換スイッチ5は、二つのインピーダ
ンスZ2 ,Z 3の間でスイッチング動作するものであ
る。
【0012】ここで、切換スイッチ5が図中実線で示す
ようにインピーダンスZ2 側に接続された状態では、ゲ
イン設定回路3のゲインがZ2 /Z1 (以下、g1 とす
る)に設定される。これに対して、切換スイッチ5が図
中二点鎖線で示すようにインピーダンスZ3 側に接続さ
れた状態では、ゲイン設定回路3のゲインがZ3 /Z 1
(以下、g3 とする)に設定される。つまり、ゲイン設
定回路3は、モータ1を駆動制御するための複数のゲイ
ン(g1 ,g3 )を設定し得るように構成されている。
【0013】ゲイン切換手段としてのゲイン切換回路6
は、画像担持体に印加される負荷の変動(例えばクリー
ナーの接触に伴う負荷の変動)に対応したスイッチング
パルス信号S2 を上記ゲイン設定回路3に出力し、この
スイッチングパルス信号S3によって複数のゲイン(g
1 ,g3 )を時系列的に切り換えるもので、これはCP
U7の内部に組み込まれている。具体的にはゲイン切換
回路6からスイッチングパルス信号S3 が出力される
と、そのON/OFFタイミングに同期して上記切換ス
イッチ5がインピーダンスZ2 ,Z3 の間でスイッチン
グ動作し、これによってゲイン設定回路3でのゲイン設
定がg1 ,g3 の間で交互に繰り返される。
【0014】回転速度検出回路8は、例えばエンコーダ
やタコジェネレータ等を検出媒体としてモータ1の回転
速度を検出するもので、その検出結果を回転速度検出信
号S 4 としてCPU7に与える。
【0015】電流検出回路9は、画像担持体に印加され
る負荷の変動を検出するための検出手段となるもので、
これは上記画像担持体への負荷変動に対応して変化する
モータ1の電流を検出し、その検出結果を電流(負荷)
検出信号S5 としてCPU7に与える。図3は電流検出
回路9の具体的な構成例を示す図である。図3におい
て、トランジスタ20のベースには、モータ駆動回路2
からモータ駆動パルスS1 が与えられるようになってい
る。また、トランジスタ20のコレクタ側には、モータ
の巻線21を介して駆動電圧(+24V)が印加される
ようになっている。一方、トランジスタ20のエミッタ
側は、セメント抵抗22を介してグラウンドに接地され
ている。そして、トランジスタ20とセメント抵抗22
との間から電流検出信号S5 が取り出され、この電流検
出信号S5 がCPU7に与えられるようになっている。
【0016】演算手段としての演算回路10は、上記回
転速度検出回路8を介して得られた回転速度検出信号S
4 をフィードバックしてモータ1の回転速度を一定に保
持する、いわゆるフィードバック方式の速度制御ループ
を形成する一方、上記電流検出回路9を介して得られた
負荷の変動具合に応じてスイッチングパルス信号S3
波形データを演算し、その演算結果をゲイン切換回路6
に与えるもので、これはゲイン設定回路6とともにCP
U7の内部に組み込まれている。
【0017】続いて、本実施形態における画像形成装置
の動作について説明する。先ず、画像担持体に外乱負荷
が印加されていない定常状態では、切換スイッチ5がイ
ンピーダンスZ2 ,Z3 のいずれか一方、例えばインピ
ーダンスZ2 側に接続されることで、ゲイン設定回路3
でのゲインが定常ゲインg1 (<g3 )に設定される。
この状態では定常ゲインg1 に対応したモータ駆動信号
2 がモータ駆動回路2に与えられる。モータ駆動回路
2では、与えられたモータ駆動信号S2 を例えばPWM
(pulse-width-modulation)方式によってモータ駆動パル
スS 3 に変換し、これをモータ1に与える。これにより
モータ1はモータ駆動パルスS3 に対応した速度で回転
するとともに、上述した速度制御ループによるフィード
バック制御によって一定の回転速度に制御される。
【0018】ここで、モータ1を駆動源とした画像担持
体にクリーナー等が接触し、これによって画像担持体に
印加される負荷が大きく変動(増大)すると、定常時に
おける速度制御ループだけではモータ1の回転速度を一
定に保持することができなくなる。画像担持体に負荷が
印加されるタイミング(以下、負荷印加タイミングとす
る)は、例えば複写機では複写スタートボタンが押され
てから一定時間後にクリーナーを作動させるといった具
合に、画像形成部でのメカ機構の動作を制御するうえで
各画像形成装置ごとに決められている。
【0019】そこで本実施形態においては、画像担持体
への負荷印加タイミングに合わせてゲイン切換回路6か
らゲイン設定回路3へとスイッチングパルス信号S3
出力される。このスイッチングパルス信号S3 は、例え
ば画像担持体に加わる負荷の変動具合を、それぞれの負
荷の種類別に実験等によって事前に把握し、それに基づ
いて各外乱負荷によるモータ1の速度変動を打ち消すよ
うに予め作成され、情報としてメモリやバッファに格納
されたものである。したがってゲイン切換回路6では、
例えば画像担持体にクリーナーが接触する場合の負荷印
加タイミングにおいて、クリーナーの接触を外乱負荷と
して作成されたスイッチングパルス信号S3 の情報をメ
モリ等から読み出し、これを基にスイッチングパルス信
号S3 を生成してゲイン設定回路3に与える。つまり本
実施形態ではフィードフォワード制御によってゲイン切
換回路6からスイッチングパルス信号S3 を出力する構
成となっている。
【0020】図2は本発明の一実施形態におけるモータ
制御時の波形図である。図2において、画像担持体に負
荷が印加される期間がt1 〜t3 となっている場合、そ
の負荷印加タイミングに合わせてゲイン切換回路6はス
イッチングパルス信号S3 を出力する。このスイッチン
グパルス信号S3 は、そのパルス幅や繰り返し周期が画
像担持体に印加される負荷の変動に対応して設定されて
いる。すなわち、画像担持体への負荷印加タイミングt
1 を起点としたモータ1の加速領域t1 〜t2 の区間で
は、急激な負荷増大に伴うモータ1の立ち上がり特性を
考慮してスイッチングパルス信号S3 のON時間が最も
長く設定されている。また加速領域後のt2 〜t 3 の区
間では、負荷とモータトルクのバランスを考慮してスイ
ッチングパルス信号S3 のON時間が徐々に短くなるよ
うに設定され、それに合わせて繰り返し周期も設定され
ている。
【0021】一方、ゲイン設定回路3においては、ゲイ
ン切換回路6から与えられるスイッチングパルス信号S
3 に同期して切換スイッチ5がインピーダンスZ2 ,Z
3 の間でスイッチングする。具体的には、スイッチング
パルス信号S3 が立ち上がっている状態(ON状態)で
切換スイッチ5がインピーダンスZ3 側に接続され、ス
イッチングパルス信号S3 が立ち下がっている状態(O
FF状態)で切換スイッチ5がインピーダンスZ2 側に
接続される。したがってゲイン設定回路3のゲイン設定
は、定常時のゲインg1 (Z2 /Z1 )とそれよりも高
いゲインg3 (Z3 /Z1 )との間で時系列的に切り換
えられることになる。
【0022】これにより、ゲイン設定回路3において
は、設定可能なゲインの数が必要最小数の二つ(g1
3 )であっても、ゲイン切換回路6から与えられるス
イッチングパルス信号S3 に応じて切換スイッチ5がス
イッチング動作することにより、ゲイン設定回路3での
ゲイン設定がg1 とg3 の2段階で断続的に切り換えら
れるため、図2に示すように画像担持体への負荷変動に
対応したアナログ的なゲイン設定が可能となる。
【0023】その結果、負荷印加期間のt1 〜t2 区間
では、ゲイン設定回路3のゲイン設定が定常ゲインg1
から負荷印加に対応したg3 まで急激に立ち上げられ、
これに伴ってモータトルクもτ1 からτ3 に一気に立ち
上げられることから、画像担持体への負荷印加開始に伴
うモータ1の速度変動を抑えて、モータ1の回転速度が
一定に保持することが可能となる。また、t2 時間後に
おいては、画像担持体に印加される負荷とのバランスを
考慮してゲイン設定回路3でのゲイン設定がg3 から徐
々に立ち下げられ、最終的に負荷解除タイミングとなる
3 で定常ゲインg1 に戻されるため、t2 直後の過剰
補正やt3 直後のトルク戻り不良による速度変動、さら
にはその反動によるt4 後の速度変動を効果的に抑え
て、モータ1の回転速度をほぼ一定に保持することが可
能となる。
【0024】さらに本実施形態においては、予め規定さ
れた画像担持体への負荷印加タイミングt1 よりも所定
時間前、すなわち図2に示すようにt1 よりも少し前の
0時点で、ゲイン切換回路6からのスイッチングパル
ス信号S3 の出力を開始するようにしている。これは、
画像担持体への負荷の印加タイミングと同時にスイッチ
ングパルス信号S3 の出力を開始した場合、出力開始直
後のモータの立ち上がりによる応答遅延が原因で、モー
タの回転速度に若干の変動を生じる虞れがあるためであ
る。したがって、負荷印加タイミングt1 を基点とした
0 時間の設定にあたって、モータ1の電気的時定数や
モータ制御系のサンプリング時間等を考慮して最適条件
に設定することにより、上記応答遅延によるモータの速
度変動についても確実に解消することができる。
【0025】ところで上記実施形態においては、フィー
ドフォワード方式による制御形態を採用して、画像担持
体への外乱負荷変動に起因するモータの速度変動を解消
するようにしているが、これ以外にも、画像担持体に印
加される負荷の変動具合を検出して、その検出結果を基
にモータの駆動条件を設定するリアルタイム方式を採用
することもできる。
【0026】以下に、リアルタイム方式を採用した場合
の本発明の実施形態について説明する。リアルタイム方
式では、モータ1の電流が電流検出回路9によって検出
され、その検出結果が電流検出信号S5 となってCPU
7内の演算回路10に取り込まれる。モータ1の電流は
画像担持体に印加される負荷の変動に応じて変化するた
め、演算回路10では、電流検出回路9から送られた電
流検出信号S5 から、画像担持体に印加される負荷の変
動具合を検出する。具体的には、例えば定常状態におけ
るモータ1の電流を基準に負荷変動に伴う電流の増分を
求め、これを負荷の変動具合として検出する。
【0027】さらに演算経路10は、電流検出回路9を
介して得られた負荷の変動具合に応じて、ゲイン切換回
路6から出力すべきスイッチングパルス信号S3 の波形
データを演算し、その演算結果をゲイン切換回路6に与
える。波形データの演算にあたっては、画像担持体に加
わる負荷の大きさと、出力すべきパルス信号の幅や繰り
返し周期との関係を演算式によって定義しておき、その
演算式によって負荷変動に対応した波形データを求める
ようにする。このとき、一定のパルス繰り返し周期にお
けるON/OFFデューティ比を演算回路10に演算さ
せる、いわゆるPWM方式を採用するようにすれば、そ
れぞれの負荷の大きさに対してパルス幅(ON/OFF
デューティ比)を特定するだけで済むため、波形データ
を求める際の演算がきわめて容易になる。
【0028】一方、ゲイン切換回路6では、演算回路1
0から与えられた波形データを用いて、上述のごとく画
像担持体に印加される負荷の変動に対応したスイッチン
グパルス信号S3 を生成し、これを負荷変動の検出タイ
ミングに合わせてゲイン設定回路3に出力する。
【0029】図4はリアルタイム方式を採用した場合の
モータ制御時の波形図である。図4においては、負荷印
加タイミングt1 を基点としたモータ加速領域t1 〜t
2 でのスイッチングパルス信号S3 のON/OFFデュ
ーティ比(パルス幅)に対して、t2 時間後の同信号の
ON/OFFデューティ比(パルス幅)が変化してい
る。つまり、モータトルクが最大に必要となる加速領域
1 〜t2 ではスイッチングパルス信号S3 のON時間
が最も長くなるようにON/OFFデューティ比が設定
され、加速領域を過ぎたt2 時間後では先程よりもON
時間が短くなるようにON/OFFデューティ比が設定
されている。ちなみに、図4においては、スイッチング
パルス信号S3 が負荷印加タイミングt1 よりも少し前
に立ち上げられているが、これは先の実施形態と同様に
モータの立ち上がりによる応答遅延を考慮したものであ
る。
【0030】これにより、ゲイン設定回路3の切換スイ
ッチ5は、スイッチングパルス信号S3 がON状態のと
きにインピーダンスZ3 側に接続され、同信号がOFF
状態のときにインピーダンスZ2 側に接続されるため、
ゲイン設定回路3で設定されるゲインは、切換スイッチ
5のスイッチング動作に同期して、定常時のゲインg 1
(Z2 /Z1 )とそれよりも高いゲインg3 (Z3 /Z
1 )との間で時系列的に切り換えられる。これにより、
リアルタイム方式を採用した場合であっても、ゲイン設
定回路3においては画像担持体への負荷変動に対応した
アナログ的なゲイン設定が可能となるため、外乱負荷変
動に起因したモータの速度変動を解消することができ
る。
【0031】加えて、リアルタイム方式を採用すれば、
クリーナーブレード等の定期的な外乱負荷変動に伴う速
度変動だけでなく、例えば画像担持体に対するクリーナ
ーブレードの当たり具合が摩耗等によって微妙に変化す
るなどの、いわゆる経時的な外乱負荷の変動にもフレキ
シブルに対応できるため、外乱負荷変動に起因したモー
タの速度変動をより好適に解消することが可能となる。
【0032】なお、リアルタイム方式の採用にあたって
は、定常状態における細かい負荷変動(例えば歯車の噛
み具合等に起因した負荷変動)の対しては、通常の速度
制御ループだけで十分に対応できることから、クリーナ
ーや転写ロール等の接触に伴う周期的に遅い(周波数の
低い)負荷変動成分のみをローパスフィルタ等を介して
演算回路10で抽出するようにすれば、ゲインの切り換
えが必要な時だけゲイン切換回路6からスイッチングパ
ルス信号S3 を出力させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置によれば、画像担持体への負荷の印加に対応したスイ
ッチングパルス信号をゲイン切換回路からゲイン設定回
路に出力し、ゲイン設定回路にて設定可能な複数のゲイ
ンを上記スイッチングパルス信号によって時系列的に切
り換える構成を採用しているため、ゲイン設定回路での
ゲイン設定の数が必要最小数の二つであっても、画像担
持体への負荷変動に対応したアナログ的なゲイン設定の
実現により、画像担持体に負荷が印加された際にもモー
タの回転速度を一定に保持することができる。したがっ
て、従来のようにモータ制御回路の大規模化に伴うコス
ト的且つスペース的なデメリットを生じることなく、画
像担持体への外乱負荷変動に起因したモータの速度変動
を好適に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像形成装置の一実施形態を
示す機能ブロック図である。
【図2】 フィードフォワード方式によるモータ制御時
の波形図である。
【図3】 電流検出回路の構成図である。
【図4】 リアルタイム方式によるモータ制御時の波形
図である。
【図5】 画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図6】 従来技術の問題点を説明する図(その1)で
ある。
【図7】 従来技術の問題点を説明する図(その2)で
ある。
【符号の説明】
1 モータ 2 モータ駆動回路(モータ駆動手段) 3 ゲイン設定回路(ゲイン設定手段) 6 ゲイン切換回路(ゲイン切換手段) 9 電流検出回路(検出手段) 10 演算回路(演算手段) S3 スイッチングパルス信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像担持体の駆動源となるモータと、 前記モータを駆動制御するための複数のゲインを設定可
    能なゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段によって設定されたゲインに応じて
    前記モータを駆動するモータ駆動手段と、 前記画像担持体に印加される負荷の変動に対応したスイ
    ッチングパルス信号を前記ゲイン設定手段に出力し、前
    記スイッチングパルス信号によって前記複数のゲインを
    時系列的に切り換えるゲイン切換手段とを備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲイン切換手段は、予め規定された
    前記画像担持体への負荷印加タイミングよりも所定時間
    前に前記スイッチングパルス信号の出力を開始すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像担持体に印加される負荷の変動
    を検出するための検出手段と、 前記検出手段を介して得られた負荷の変動具合に応じて
    前記スイッチングパルス信号の波形データを演算し、そ
    の演算結果を前記ゲイン切換手段に与える演算手段とを
    具備したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記スイッチングパル
    ス信号の波形データとして一定のパルス繰り返し周期に
    おけるON/OFFデューティ比を演算することを特徴
    とする請求項3記載の画像形成装置。
JP7272190A 1995-10-20 1995-10-20 画像形成装置 Pending JPH09117176A (ja)

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JP2011133542A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011133542A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
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