JPH11187687A - 電流リプル検出によるサーボ制御装置 - Google Patents

電流リプル検出によるサーボ制御装置

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JPH11187687A
JPH11187687A JP9365597A JP36559797A JPH11187687A JP H11187687 A JPH11187687 A JP H11187687A JP 9365597 A JP9365597 A JP 9365597A JP 36559797 A JP36559797 A JP 36559797A JP H11187687 A JPH11187687 A JP H11187687A
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JP
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motor
current
signal
rotation speed
unit
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JP9365597A
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Minoru Yoshida
稔 吉田
Takuya Suefuji
卓也 末藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流リプルパルスの誤検出を防止して高い制御
精度が得られるモータのサーボ制御装置を提供する。 【解決手段】回転速度・位置指令部14はモータ1の回
転速度および回転量の指令信号を与える。電流信号検出
部11がモータ電流を検出し電流信号を出力すると、電
流リプル検出部12が電流信号に発生する電流リプルを
検出し電流リプルパルスを出力する。制御演算部10
は、回転速度・位置指令部14から出力された指令信号
を目標値として方向信号および電流リプルパルスから求
めたモータ1の回転速度および回転量を目標値に一致さ
せるように制御信号を生成する。制御演算部10は電流
リプルパルスにより求められるモータ1の回転速度の移
動平均をモータの回転速度とする移動平均処理部10a
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流モータのモー
タ電流のリプルによりモータの回転を検出してモータを
サーボ制御するようにした電流リプル検出によるサーボ
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータの回転速度や回転位置
を指示値に従って制御するためにサーボ制御装置が広く
用いられている。たとえば、モータを用いて灯具を昇降
させたり照明方向を変化させたりすることができるよう
にした可動型の照明装置では、サーボ制御されたモータ
を用いることにより照明装置の移動速度や位置を決定し
ている。
【0003】モータのサーボ制御装置としては、図32
に示す構成が考えられている。このサーボ制御装置は、
負荷2を駆動するモータ1としてブラシ付きの直流モー
タを用いており、モータ電流(通常は電機子電流)を電
流信号検出部11により検出し、検出されたモータ電流
に含まれる電流リプルを電流リプル検出部12で検出し
て電流リプルパルスPを発生さている。また、モータ回
転方向検出部13においてモータ電流の向きに基づいて
モータ1の回転方向を検出し方向信号Dを出力する。モ
ータ1の回転速度および回転量の目標値は、回転速度・
位置指令部14より出力される指令信号Sによって与え
られる。指令信号S、電流リプルパルスP、方向信号D
は制御演算部10に入力され、電流リプルパルスPおよ
び方向信号Dにより検出されたモータ1の各時点での回
転速度および回転位置が指令信号Sにより与えられてい
る目標値に一致するように制御信号Cが生成される。制
御信号Cはモータ駆動部16を介してモータ1を制御す
る。つまり、モータ駆動部16は、制御信号Cにより指
示されたモータ1の回転速度や回転量(回転方向を含
む)に応じてモータ1に通電する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図31
に示すサーボ制御装置は、モータ電流の電流リプルに基
づいてモータ1の回転速度や回転量を検出するものであ
って、モータ1の回転速度や回転量を検出するためのセ
ンサを別途に設けていないから、構成が簡単であるとい
う利点を有している。その反面、制御演算部10から出
力される制御信号Cの変動や、負荷2の慣性の変動や、
外乱による変動によって電流信号が変動すると、その変
動の大きさによっては電流リプルパルスPの検出が困難
になり、電流リプルパルスPを誤検出する場合がある。
電流リプルパルスPの誤検出が生じると、モータ1の回
転速度や回転量を検出するための電流リプルパルスPの
計数に誤差が生じて制御精度が低下する。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、電流リプルパルスの誤検出を防止し
て高い制御精度が得られるモータのサーボ制御装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タの回転速度および回転量の指令信号を与える回転速度
・位置指令部と、モータ回転方向を検出し方向信号を出
力するモータ回転方向検出部と、モータ電流を検出し電
流信号を出力する電流信号検出部と、電流信号に発生す
る電流リプルを検出し電流リプルパルスを出力する電流
リプル検出部と、回転速度・位置指令部から出力された
指令信号を目標値として方向信号および電流リプルパル
スから求めたモータの回転速度および回転量を目標値に
一致させるように制御信号を生成する制御演算部と、制
御信号によりモータを駆動するモータ駆動部とを備え、
電流リプルパルスにより求められるモータの回転速度の
移動平均をモータの回転速度とする移動平均処理部を制
御演算部に設けたものである。
【0007】請求項2の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部とを備え、制御信号の発生時
間間隔よりも短い時間間隔で制御信号を段階的に変化さ
せる制御信号変動抑制部を制御演算部に設けたものであ
る。
【0008】請求項3の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部とを備え、制御演算部は少な
くとも積分演算制御を含み積分演算制御の初期値をモー
タの静止摩擦に瞬時に打ち勝つように設定する積分初期
値処理部を制御演算部に設けたものである。
【0009】請求項4の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部と、起動時に最初の1個の電
流リプルパルスを減算する起動時補正処理部を設けた電
流リプル補償処理部とを備えるものである。
【0010】請求項5の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部と、電流リプルパルスのうち
発生する時間間隔が閾値以下である過剰パルスを無視す
る過剰パルス補償処理部を設けた電流リプル補償処理部
とを備えるものである。
【0011】請求項6の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部と、電流リプルパルスの発生
する時間間隔が閾値以上であるときに電流リプルパルス
を追加するパルス抜け補償処理部を設けた電流リプル補
償処理部とを備えるものである。
【0012】請求項7の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部とを備え、モータの回転速度
に応じて決まる周波数帯域の共振周波数を有する共振形
フィルタを電流リプル検出部に設けたものである。
【0013】請求項8の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部と、モータ電流が最大になっ
た時点を基準として制御演算部への電流リプルパルスの
入力を開始する電流波形処理部を設けた電流リプル補償
処理部とを備えるものである。
【0014】請求項9の発明は、モータの回転速度およ
び回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部と、
モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ回転
方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力する
電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプルを検
出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部と、
回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目標値
として方向信号および電流リプルパルスから求めたモー
タの回転速度および回転量を目標値に一致させるように
制御信号を生成する制御演算部と、制御信号によりモー
タを駆動するモータ駆動部と、モータに定負荷を与える
定負荷装置とを備えるものである。
【0015】請求項10の発明は、モータの回転速度お
よび回転量の指令信号を与える回転速度・位置指令部
と、モータ回転方向を検出し方向信号を出力するモータ
回転方向検出部と、モータ電流を検出し電流信号を出力
する電流信号検出部と、電流信号に発生する電流リプル
を検出し電流リプルパルスを出力する電流リプル検出部
と、回転速度・位置指令部から出力された指令信号を目
標値として方向信号および電流リプルパルスから求めた
モータの回転速度および回転量を目標値に一致させるよ
うに制御信号を生成する制御演算部と、制御信号により
モータを駆動するモータ駆動部と、モータの回転を比較
的高い減速比で減速させて負荷に伝達する減速装置とを
備えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態は、図
1に示すように、図32に示した従来構成において、制
御演算部10に移動平均処理部10aを付加した点に特
徴を有するものである。また、図1においては電流信号
検出部11で検出したモータ電流に対して補償処理を施
す電流リプル補償処理部17を設けているが、電流リプ
ル補償処理部17の具体例は他の実施形態において説明
する。本実施形態では、移動平均処理部10aにより電
流リプルパルスPの移動平均を求めることで、ノイズに
よる誤動作を低減するものである。
【0017】しかして、本実施形態は、具体的には、図
2に示すように構成される。図2に示す構成では、負荷
2を駆動するモータ1としてはブラシ付きの直流モータ
を用いている。モータ1の駆動には4個のスイッチング
素子をブリッジ接続した、いわゆるフルブリッジ型のブ
リッジ回路21を用いている。つまり、各一対のスイッ
チング素子の直列回路を並列に接続したブリッジ回路2
1を構成し、ブリッジ回路21の各アームを構成するス
イッチング素子の接続点を出力端としてモータ1を接続
し、両アームの並列回路の両端間に直流電源を接続して
ある。したがって、スイッチング素子を適宜に制御する
ことによって、モータ1への通電方向を切り換えるとと
もに、モータ1への給電量を調節してモータ1の回転速
度を調節することができる。モータ1への給電量は、ス
イッチング素子をパルス幅(PWM)制御することによ
って調節され、単位時間当たりのスイッチング素子のオ
ン期間を長くすればモータ1への給電量が増加すること
になる。
【0018】したがって、ブリッジ回路21の各スイッ
チング素子はPWM信号生成回路22により生成された
PWM信号(モータ1への給電量に応じたパルス幅を有
するパルス信号)によりオンオフ制御される。このよう
に、ブリッジ回路21とPWM信号生成回路22とによ
りモータ駆動部16が構成されることになる。PWM信
号生成回路22はマイクロコンピュータ(以下、MPU
と略称する)20からのデジタル値の指令値によってP
WM信号を生成する。モータ1には電流検出用の抵抗R
が直列接続され、ブリッジ回路21の出力端にはこの直
列回路が接続される(図2では模式的に記載してあ
る)。したがって、抵抗Rの両端電圧はモータ電流(電
機子電流)に比例する。いま、モータ1が3極の回転子
を備えているとすれば、モータ1が1回転する間に抵抗
Rの両端電圧波形にはリプルによる6つの山または谷が
生じる。また、モータ1の回転方向に応じて抵抗Rの両
端電圧波形は正、負の値をとる。この抵抗Rが電流信号
検出部11に対応する。
【0019】ここで、モータ電流は回転むらにより生じ
る低周波ノイズ、ブラシと整流子とのバウンシングに伴
って発生するブラシノイズ、PWM制御に伴って生じる
高周波ノイズなどを含むから、これらのノイズ成分を除
去するとともにブラシと整流子とによる電流切換による
電圧変動を検出することができるようにフィルタ回路2
4によって抵抗Rの両端電圧にフィルタリングを施す。
このフィルタ回路24の出力がモータ1の回転方向およ
び回転速度・回転量の検出に用いられる。
【0020】まず、モータ1の回転方向を検出するに
は、抵抗Rの両端電圧の極性を判定する。たとえば、抵
抗Rの両端電圧の極性の正をモータ1の時計方向の回転
に対応付け、負を反時計方向の回転に対応付けるのであ
って、フィルタ回路24の出力を比較回路25に入力
し、比較回路25において抵抗Rの両端電圧の極性を判
定し、モータ1の回転方向に対応した方向信号Dを発生
させる。つまり、フィルタ回路24と比較回路25とに
よりモータ回転方向検出部13が構成される。
【0021】一方、モータ1の回転速度・回転量を検出
するには、ブラシと整流子とによる電流切換時に発生す
る電流リプル(抵抗Rの両端電圧の変動)を検出する。
つまり、フィルタ回路24の出力を比較回路26に入力
し、電流リプルに対応した電流リプルパルスPを抽出す
る。電流リプルパルスPの発生個数はモータ1の回転量
に対応し、電流リプルパルスPの発生間隔はモータ1の
回転速度に対応する。つまり、フィルタ回路24と比較
回路26とにより電流リプル検出部12が構成される。
【0022】両比較回路25,26の出力はアップダウ
ンカウンタ27に入力され、電流リプルパルスPをカウ
ントするとともに、電流リプルパルスPに同期して方向
信号Dを取り込み、方向信号Dによって電流リプルパル
スPをアップカウント(+1)するかダウンカウント
(−1)するかを決める。たとえば、モータ1が時計方
向に回転するときには電流リプルパルスPをアップカウ
ントし、反時計方向に回転するときには電流リプルパル
スPをダウンカウントする。
【0023】アップダウンカウンタ27の出力値は、現
在位置情報としてMPU20に入力される。MPU20
には、目標値としての回転速度および回転位置が指令信
号Sによって与えられており、アップダウンカウンタ2
7を通してフィードバックされたモータ1の回転に関す
る情報にPID制御演算などを施して、目標値として指
示されている回転速度および回転位置が得られるように
モータ1を制御するためのPWM信号生成回路22に指
令値を与える。つまり、アップダウンカウンタ27と速
度演算回路28とMPU20とにより制御演算部10が
構成される。
【0024】ここにおいて、本実施形態ではアップダウ
ンカウンタ27の出力値が、速度演算回路28に入力さ
れており、モータ1の回転速度がアップダウンカウンタ
27の出力値の変化の速度に対応付けて検出される。さ
らに、速度演算回路28の出力値は本実施形態の特徴で
ある移動平均処理部10aとしての移動平均処理回路2
9を通してMPU20に入力される。つまり、MPU2
0にはアップダウンカウンタ27の出力と、移動平均処
理回路29の出力とが入力される。
【0025】移動平均処理回路29は、速度演算回路2
8で求めた速度の時系列の移動平均値を求めるものであ
り、以下のような演算処理を行なう。つまり、時刻iに
おける速度をV(i)とすれば、時刻iにおける移動平
均速度Va(i)は、次式で表される。 Va(i)={V(i)+V(i−1)+……+V(i
−n)}/n このような移動平均値(移動平均速度)を求めてMPU
20に速度値として与えると、単位時間内に計数される
電流リプルパルスPの個数にばらつきがあっても、MP
U20に入力される速度値のばらつきが低減するから、
電流リプル信号の変動による誤検出を実質的に低減した
ことになる。
【0026】本実施形態においてモータ1として用いる
ブラシ付きの直流モータは、スロット数とサンプリング
時間とにより単位時間に計数される電流リプルパルスP
の個数が定常状態でもばらつくから、モータ1からPW
M信号生成回路22に与える信号にもばらつきが生じ
る。このようなばらつきがあると、抵抗Rの両端電圧の
リプル成分の過渡的な変動が大きくなって、電流リプル
パルスの誤検出につながる。つまり、速度演算回路28
で求めた速度が図3のようにばらつくことになる。こ
れに対して、本実施形態のように移動平均処理回路29
を設けて速度の移動平均値を用いるようにすれば、上述
のような誤検出が抑制され、図3のようにMPU20
に入力される速度のばらつきが少なくなり、モータ1の
回転速度や回転量を目標値に合わせて精度よく制御する
ことが可能になる。
【0027】上述のように、移動平均処理回路29にお
いて速度の移動平均値を求め、モータ1の速度としてM
PU20に与えるから、MPU20からPWM信号生成
回路22への指令値の変動が低減され、結果的に抵抗R
の両端電圧のリプルの変動を抑制するのであり、電流リ
プルパルスPの誤検出が生じないのである。しかも、モ
ータ1の速度や位置を検出するための別途のセンサを設
ける必要がなく、比較的簡単な構成になる。
【0028】なお、速度演算回路28および移動平均処
理回路29と同様の処理はMPU20を適宜のソフトウ
ェアで動作させることによって実現してもよい。 (実施形態2)本実施形態は、図4に示すように、実施
形態1の構成における移動平均処理部10aに代えて制
御信号変動抑制部10bを制御演算部10に設けたもの
である。具体的には、図5に示すように、移動平均処理
回路29を省略し、MPU20から制御信号変動抑制部
10bとしての変動抑制回路23を通してPWM信号生
成回路22に指令値を与えるように構成してある。他の
構成は実施形態1と同様である。変動抑制回路23は、
MPU20から時系列的に出力される時間的に隣接した
2つの指令値の間を段階的に埋めるような指令値を、M
PU20から指令値が発生する時間間隔よりも短い時間
間隔で発生させる。つまり、図6に示すように、後に
発生する指令値に近づけるようにMPU20が指令値を
出力する周期よりも短い周期で2つの指令値間を段階的
に近づけるのである(図6はMPU20から発生する
指令値を示し、T1はMPU20から指令値が発生する
時間間隔、T2は変動抑制回路23から指令値が発生す
る時間間隔を示す)。
【0029】変動抑制回路23がなければ、MPU20
の指令値の変動が大きくなったときに、抵抗Rの両端電
圧の過渡的な変動が大きくなって電流リプルパルスPの
検出に誤差が生じやすくなるが、変動抑制回路23を設
けることによってPWM信号生成回路22に与える指令
値の変化を少なくすることで、電流リプルパルスPを発
生させる時間間隔(抵抗Rの両端電圧を検出するサンプ
リング時間)を短くすることができ、結果的にリプル成
分が検出しやすくなる。
【0030】なお、変動抑制回路23と同様の処理は、
MPU20を適宜のソフトウェアで動作させることによ
って実現してもよい。 (実施形態3)本実施形態は、図7に示すように、実施
形態1の構成において、移動平均処理部10aに代えて
積分初期値処理部10cを制御演算部10に設けたもの
である。具体的には図8に示すように、移動平均処理回
路29を省略し、MPU20ではPID制御演算ではな
くPI制御演算を行なっている。また、PI制御演算部
20aの中の積分演算(I演算)の初期値をモータ1の
静止摩擦に瞬時に打ち勝つような適当な値に設定してあ
る。いま、MPU20のPI制御演算部20aとして図
9のような演算を行なうものとする(比例演算部POと
積分演算部IOとを示しており、積分演算にはZ変換を
用いている)。積分初期値が適切でなければ、図10
(a)のように指令値を与えても、モータ1の静止摩擦
の影響で図10(b)のようにモータ1は回転していな
いが(図10(b)の電流値は抵抗Rの両端電圧と等価
である)、指令値は積分演算によって増加するから、抵
抗Rの両端電圧に過渡的な変動が生じ、その変動により
モータ1の回転と関係のない電流リプルパルスPが発生
することになる。そこで、本実施形態では積分初期値を
適切に設定しモータ1の起動時に静止摩擦に打ち勝って
モータ1を瞬時に回転させることにより、モータ1の回
転と関係のない電流リプルパルスPが発生するのを防止
しているのである。このように積分初期値を設定するこ
とにより積分処理値処理部10cを構成している。
【0031】(実施形態4)本実施形態は、図11に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、電流リプル補償処理部17として起動
時補正処理部17aを設けたものである。具体的には、
図12に示すように、移動平均処理回路29を省略し、
モータ1の起動時おけるオーバーシュートにより発生す
ると考えられる1個の電流リプルパルスPを減算する補
正演算部20bをMPU20に設けたものである。この
補正演算部が起動時補正処理部17aとして機能するも
のである。
【0032】モータ1の起動時には、モータ系の動特性
のために図13(a)のように抵抗Rの両端電圧(図1
3(a)の電流値は抵抗Rの両端電圧と等価である)に
オーバーシュートが生じることがある。オーバーシュー
トが生じると、図13(b)のようにリプル成分として
誤検出し、余分な電流リプルパルスPを発生させること
になる。そこで、補正演算部20bにおいて電流リプル
パルスPを1個分減らすことによって、電流リプルパル
スPの数を補正するのである。このような演算を施すこ
とにより、モータ1の起動時のオーバーシュートによる
電流リプルパルスPの誤検出を防止し、モータ1の回転
速度および回転量を精度よく制御することができるので
ある。
【0033】(実施形態5)本実施形態は、図14に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、電流リプル補償処理部17として過剰
パルス補償処理部17bを設けたものである。具体的に
は図15に示すように、移動平均処理回路29を省略
し、比較回路26とアップダウンカウンタ27との間に
過剰パルス補償処理部17bとして過剰パルス補償回路
30を挿入したものである。
【0034】過剰パルス補償回路30では、比較回路2
6から出力された電流リプルパルスPの周期Tが規定の
閾値T1以下(つまり、T≦T1)であるときに、その
電流リプルパルスPを過剰パルスと判断して除去するも
のである。つまり、図16に実線で示す電流リプルパル
スPの発生する時間間隔が閾値T1よりも大きく、破線
で示す電流リプルパルスPは時間間隔が閾値T1よりも
小さいときには、破線の電流リプルパルスPが除去さ
れ、アップダウンカウンタ27には入力されないのであ
る。ここにおいて、閾値T1はモータ1の回転において
物理的に考えられない短い時間間隔で発生する電流リプ
ルパルスPを検出するように設定されている。つまり、
このような電流リプルパルスPはノイズにより生じたも
のであり、本来の電流リプルパルスPではないから、過
剰パルス補償回路30において過剰パルスとして間引
き、電流リプルパルスPの誤検出を防止するのである。
【0035】(実施形態6)本実施形態は、図17に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、電流リプル補償処理部17としてパル
ス抜け補償処理部17cを設けたものである。具体的に
は図18に示すように、移動平均処理回路29を省略
し、比較回路26とアップダウンカウンタ27との間に
パルス抜け補償処理部17cとしてパルス抜け補償回路
31を挿入したものである。
【0036】パスル抜け補償回路31では、比較回路2
6から出力された電流リプルパルスPの周期Tが規定の
閾値T2以上(つまり、T≧T2)であるときに、電流
リプルパルスPに抜けが生じているものとして、アップ
ダウンカウンタ27に入力する電流リプルパルスPを追
加する。つまり、図19に破線で示すように、実線で示
す電流リプルパルスPの時間間隔が閾値T2より長くな
ると電流リプルパルスPが追加されるのである。ここに
おいて、閾値T2はモータ1の回転において物理的には
当然発生すると考えられる時間間隔に基づいて設定され
る。つまり、電流リプルパルスPが発生すると予測され
る時間内に発生しない場合には、電流リプルパルスPに
抜け落ちがあるものとみなして電流リプルパルスPを追
加し、電流リプルパルスPの誤検出を防止するのであ
る。
【0037】(実施形態7)本実施形態は、図20に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、電流リプル検出部12に含まれるフィ
ルタ回路として共振形フィルタ12aを用いたものであ
る。具体的には図21に示すように、移動平均処理回路
29を省略し、共振形フィルタ12aであるフィルタ回
路24aを用い、その共振周波数を抵抗Rの両端電圧の
リプル成分の周波数帯域に設定したものである。たとえ
ば、モータ回転速度が500〜5000rpmであれ
ば、抵抗Rの両端電圧のリプル成分の周波数帯域は50
〜500Hzになるから、フィルタ回路24aの共振周
波数を200Hzに設定しておく。つまり、図22に示
すように、電流切換に伴うリプル成分が生じる周波数帯
域fに共振周波数をもつフィルタ回路24aを設けるこ
とにより、モータ1の電流切換に伴うリプル成分と他の
ノイズ成分との信号比を大きくすることができ、SN比
が向上して電流リプルパルスPの検出が容易になる。そ
の結果、電流リプルパルスPの誤検出が防止され、モー
タ1の回転速度および回転量を精度よく制御することが
できる。
【0038】(実施形態8)本実施形態は、図23に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、電流リプル補償処理部17として電流
波形処理部17dを設けたものである。具体的には図2
4に示すように、移動平均処理回路29を省略し、フィ
ルタ回路24の出力をA/Dコンパータ32によりA/
D変換してMPU20に入力するとともに、フィルタ回
路24により抽出した電圧波形(モータ電流の波形)に
基づいてモータ1の回転開始時点を抽出するものであ
る。つまり、A/Dコンバータ32とMPU20とによ
り電流波形処理部17dを構成している。
【0039】本実施形態は、モータ1の起動時には図2
5に示すようにモータ電流が最大値(定常状態より大き
な値に設定した閾値以上)になることを利用し、モータ
電流が最大になる時刻t0を検出して、この時刻t0を
モータ1の回転が開始された時刻とみなし、時刻以降の
電流リプルパルスPのみを計数するように、MPU20
からアップダウンカウンタ27に指示を与えるのであ
る。
【0040】この構成により、モータ電流の波形を用い
てモータ1の回転開始時刻を決定するから、回転速度お
よび回転量の指令信号Cを与えた直後であって、モータ
1が静止摩擦に打ち勝つまでの時間内におけるモータ電
流の過渡的な変動を無視することができ、モータ1の起
動時においてモータ1の回転と無関係な電流リプルパル
スPを計数することがなく、電流リプルパルスPの誤検
出を防止することができる。
【0041】(実施形態9)本実施形態は、図26に示
すように、実施形態1の構成において、移動平均処理部
10aを省略し、モータ1に定負荷装置3による負荷を
作用させている。具体的には図27に示すように、移動
平均処理回路29を省略し、モータ1に定負荷装置3を
付加してある。定負荷装置3はたとえば摩擦を大きくす
る。
【0042】本実施形態は、モータ1に定負荷装置3を
付加しないときには図28(a)のようにリプル成分が
比較的少なく、モータ1に定負荷装置3を付加すると図
28(b)のようにリプル成分が増加するという知見に
基づいてなされたものであり、モータ1に定負荷装置3
による定負荷を与えることによってモータ電流のリプル
成分を増加させ、電流リプルパルスPを検出しやすくし
てある。
【0043】(実施形態10)本実施形態は、図29に
示すように、実施形態1の構成において、移動平均処理
部10aを省略し、モータ1に減速比の大きい減速装置
4を介して負荷2を結合したものである。具体的には、
図30に示すように、移動平均処理回路29を省略し、
減速比の大きい減速装置4を介してモータ1に負荷2を
結合している。本実施形態は、2次側慣性の影響は減速
比の2乗、外乱信号の影響は減速比に比例して低減する
という知見に基づいて採用したものであり、減速比の大
きい減速装置を用いていることにより、2次慣性変動、
外乱変動の影響によるモータ電流のリプル成分の変動を
低減させることができ、結果的にリップル成分の検出が
容易になる。つまり、減速比の大きい減速装置4を設け
たことによって、2次側慣性変動、外乱変動の影響によ
るリプル成分の変動を抑制し、電流リプルパルスPの誤
検出を防止することができる。
【0044】なお、上述した各実施形態は、適宜に組み
合わせることが可能であって、たとえば、本実施形態の
構成に図17に示した実施形態6の構成を組み合わせる
と図31に示す構成とすることが可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述した構成を採用しているこ
とによって、制御信号が変動する場合、2次側慣性が変
動する、外乱による変動がある場合などでも、各請求項
の発明の構成を適宜に採用することによって、電流リプ
ルパルスを誤検出することがなく、モータの回転速度や
回転量を正確に検出することができ、モータの回転を検
出するセンサを別途に用いない構成ながらも精度のよい
制御が可能になるという利点を有する。また、モータ以
外の構成部品を1枚の回路基板に実装することが可能で
あって小型化が可能になるという利点があり、しかも、
センサを用いていないから、センサとモータとの調節作
業が不要であり、また負荷との調整作業も省略すること
ができるから、総合的に低コストで提供することができ
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図2】実施形態1を示すブロック図である。
【図3】実施形態1の動作説明図である。
【図4】実施形態2の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図5】実施形態2を示すブロック図である。
【図6】実施形態2の動作説明図である。
【図7】実施形態3の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図8】実施形態3を示すブロック図である。
【図9】実施形態3の要部ブロック図である。
【図10】実施形態3の動作説明図である。
【図11】実施形態4の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図12】実施形態4を示すブロック図である。
【図13】実施形態4の動作説明図である。
【図14】実施形態5の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図15】実施形態5を示すブロック図である。
【図16】実施形態5の動作説明図である。
【図17】実施形態6の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図18】実施形態6を示すブロック図である。
【図19】実施形態6の動作説明図である。
【図20】実施形態7の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図21】実施形態7を示すブロック図である。
【図22】実施形態7の動作説明図である。
【図23】実施形態8の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図24】実施形態8を示すブロック図である。
【図25】実施形態8の動作説明図である。
【図26】実施形態9の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図27】実施形態9を示すブロック図である。
【図28】実施形態9の動作説明図である。
【図29】実施形態10の基本構成を示すブロック図で
ある。
【図30】実施形態10を示すブロック図である。
【図31】実施形態10の他の構成例を示すブロック図
である。
【図32】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 負荷 10 制御演算部 10a 移動平均処理部 10b 制御信号変動抑制部 10c 積分初期値処理部 11 電流信号検出部 12 電流リプル検出部 12a 共振形フィルタ 13 モータ回転方向検出部 14 回転速度・位置指令部 16 モータ駆動部 17 電流リプル補償処理部 17a 起動時補正処理部 17b 過剰パルス補償処理部 17c パルス抜け補償処理部 17d 電流波形処理部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部とを備え、電流リプルパルスにより求められ
    るモータの回転速度の移動平均をモータの回転速度とす
    る移動平均処理部を制御演算部に設けたことを特徴とす
    る電流リプル検出によるサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部とを備え、制御信号の発生時間間隔よりも短
    い時間間隔で制御信号を段階的に変化させる制御信号変
    動抑制部を制御演算部に設けたことを特徴とする電流リ
    プル検出によるサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部とを備え、制御演算部は少なくとも積分演算
    制御を含み積分演算制御の初期値をモータの静止摩擦に
    瞬時に打ち勝つように設定する積分初期値処理部を制御
    演算部に設けたことを特徴とする電流リプル検出による
    サーボ制御装置。
  4. 【請求項4】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、起動時に最初の1個の電流リプルパルス
    を減算する起動時補正処理部を設けた電流リプル補償処
    理部とを備えることを特徴とする電流リプル検出による
    サーボ制御装置。
  5. 【請求項5】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、電流リプルパルスのうち発生する時間間
    隔が閾値以下である過剰パルスを無視する過剰パルス補
    償処理部を設けた電流リプル補償処理部とを備えること
    を特徴とする電流リプル検出によるサーボ制御装置。
  6. 【請求項6】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、電流リプルパルスの発生する時間間隔が
    閾値以上であるときに電流リプルパルスを追加するパル
    ス抜け補償処理部を設けた電流リプル補償処理部とを備
    えることを特徴とする電流リプル検出によるサーボ制御
    装置。
  7. 【請求項7】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部とを備え、モータの回転速度に応じて決まる
    周波数帯域の共振周波数を有する共振形フィルタを電流
    リプル検出部に設けたことを特徴とする電流リプル検出
    によるサーボ制御装置。
  8. 【請求項8】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、モータ電流が最大になった時点を基準と
    して制御演算部への電流リプルパルスの入力を開始する
    電流波形処理部を設けた電流リプル補償処理部とを備え
    ることを特徴とする電流リプル検出によるサーボ制御装
    置。
  9. 【請求項9】 モータの回転速度および回転量の指令信
    号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向を
    検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、モ
    ータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、モータに定負荷を与える定負荷装置とを
    備えることを特徴とする電流リプル検出によるサーボ制
    御装置。
  10. 【請求項10】 モータの回転速度および回転量の指令
    信号を与える回転速度・位置指令部と、モータ回転方向
    を検出し方向信号を出力するモータ回転方向検出部と、
    モータ電流を検出し電流信号を出力する電流信号検出部
    と、電流信号に発生する電流リプルを検出し電流リプル
    パルスを出力する電流リプル検出部と、回転速度・位置
    指令部から出力された指令信号を目標値として方向信号
    および電流リプルパルスから求めたモータの回転速度お
    よび回転量を目標値に一致させるように制御信号を生成
    する制御演算部と、制御信号によりモータを駆動するモ
    ータ駆動部と、モータの回転を比較的高い減速比で減速
    させて負荷に伝達する減速装置とを備えることを特徴と
    する電流リプル検出によるサーボ制御装置。
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